JPH04329827A - 鉄筋コンクリート用棒鋼の製造方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート用棒鋼の製造方法

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JPH04329827A
JPH04329827A JP13050491A JP13050491A JPH04329827A JP H04329827 A JPH04329827 A JP H04329827A JP 13050491 A JP13050491 A JP 13050491A JP 13050491 A JP13050491 A JP 13050491A JP H04329827 A JPH04329827 A JP H04329827A
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JP
Japan
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steel
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less
point
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Withdrawn
Application number
JP13050491A
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English (en)
Inventor
Morifumi Nakamura
中村 守文
Hajime Fukiganehara
吹金原 肇
Toshiichi Karatsu
唐津 敏一
Masao Toyama
雅雄 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋コンクリート用棒鋼
の製造方法に関し、詳細には、超高層住宅等に好適に用
いられる、高靭性で且つ高強度を有する鉄筋コンクリー
ト用棒鋼の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の超高層住宅には鉄骨を利用しない
鉄筋コンクリート構造が採用されている。上記超高層住
宅の様に高い建築物の場合、壁厚をできるだけ削減して
自重を軽減することが要求され、高強度の鉄筋コンクリ
ート用棒鋼を用いることによってはじめて鉄骨を利用し
ない鉄筋コンクリート構造が採用される様になった。
【0003】上記鉄筋コンクリート用棒鋼としては炭素
鋼やマンガン鋼が熱間圧延状態のままで利用されており
、JISに規定されている熱間圧延異形棒鋼のうち最大
の強度を有するSD50であっても、降伏点又は0.2
 %耐力が50〜64 kgf/mm2である。
【0004】高強度化を図るには炭素量やマンガン量を
増加させることが有効であるが、一方では靭性が低下し
て降伏伸びが不十分となり、曲げ加工性や溶接性が悪く
なって鉄筋コンクリート用棒鋼としての機能を果さなく
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであって、靭・延性及び溶接性を確
保しながら強度を向上させる鉄筋コンクリート用棒鋼の
製造方法を提供しようとするものである。
【0006】具体的には降伏強度65〜80 kgf/
mm2,降伏伸び1.0 %以上,引張強度70 kg
f/mm2以上という機械的性質を有する鉄筋コンクリ
ート用棒鋼を製造しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成した本発
明は、C:0.05〜0.2 %,Si:0.1 〜0
.5 %,Mn:0.5 〜2.0 %,Nb:0.0
03 〜0.1 %,Ti:0.005 〜0.1 %
,B:0.0005〜0.003 %を含有すると共に
、Ni:1.0 %以下,Cr:1.5 %以下,Mo
:0.6%以下,Cu:1.0 %以下のうちいずれか
1種または2種以上を含有し、残りFe及び不可避不純
物である鋼を用いて、まず1050℃以上で面積率50
%以上の熱間加工を行い、Ac3より30〜150 ℃
高い温度範囲で面積率30%以上の仕上げ圧延を施して
棒鋼とし、直ちに800 ℃から700 ℃までの温度
範囲を10℃/秒以上の速さで冷却して表面温度をMs
点以下で10秒以上保持し、その後450 ℃以上Ac
1以下の温度範囲で焼戻しすることを要旨とするもので
ある。
【0008】
【作用】本発明によって得られる鉄筋コンクリート用棒
鋼の優れた機械的性質は鋼中の化学成分の選択と、圧延
条件及び焼戻し条件の適正な組み合わせにより達成され
るものであり、各条件の限定理由を夫々説明する。まず
化学成分の範囲限定理由について述べる。
【0009】0.05%≦C≦0.2 %Cは強度向上
に有効な元素であるが、多過ぎると靭・延性を損ない降
伏伸びが低下する。そこで本発明では焼入れ時にマルテ
ンサイト組織を得やすくする目的で、低めに設定して0
.05%以上0.2 %以下とした。
【0010】0.1 %≦Si≦0.5 %Siは製鋼
時に脱酸の目的で添加される元素であり焼入れ性を付与
するのに有効であるので、0.1 %以上含有させる。 一方多過ぎると靭・延性を損うので0.5%を上限とし
た。
【0011】0.5 %≦Mn≦2.0 %Mnは焼入
れ性を保ちマルテンサイト組織を得る上で必須の元素で
あり、0.5%以上必要である。但し多過ぎると造塊時
にMnの偏析が起こり、棒鋼特性がばらつく原因となる
ので2%を上限とした。
【0012】0.003 %≦Nb≦0.1 %Nbは
熱間圧延時のオーステナイト再結晶温度を高温側に移動
して結晶を細粒化し、マルテンサイト組織の靭・延性を
改善する元素であるので、0.003%以上含有させる
。尚Tiとの複合添加によって更に細粒化効果が増大す
る。但し0.1 %を超えて添加しても効果が飽和する
と共に、コスト上昇を招くので0.1 %を上限とした
【0013】0.005 %≦Ti≦0.1 %Tiは
Nbとの複合添加によりマルテンサイト組織を細粒化し
靭・延性を向上させるので0.005 %以上添加する
。但し多過ぎても効果が飽和すると共にコスト上昇を招
くので0.1 %を上限とした。
【0014】0.0005%≦B≦0.003 %Bは
微量の添加でも焼入れ性改善効果の大きい元素であり、
0.0005%以上添加するが、多量に添加しても効果
は飽和するので0.003 %を上限とした。またNi
,Cr,Mo及びCuからなる群から選ばれた1種以上
を下記の範囲内で含有してもよい。
【0015】Ni≦1.0 % Niは焼入性及び靭・延性を向上させる元素であり、特
に大径の棒鋼の場合における焼入れ性改善効果は顕著で
ある。但し多量に添加しても効果は飽和すると共に、コ
スト上昇を招くので1.0 %を上限とした。
【0016】Cr≦1.5 % Crは焼入れ性改善に有効な元素である。但し多量に添
加すると巨大炭化物が生成しやすくなり延性を得る上で
の障害となるので1.5 %を上限とした。
【0017】Mo≦0.6 % Moは焼入性及び靭・延性を改善する元素であってNi
との複合添加により大径の棒鋼の焼入性改善に有効であ
る。但し多量に添加しても効果は飽和するとともに、コ
スト上昇を招くので0.6 %を上限とした。
【0018】Cu≦1.0 % Cuは焼戻し時に析出硬化する元素であり、高温焼戻し
により高強度が達成され且つ靭・延性の向上にも効果的
である。但し熱間加工時に赤熱脆性を起こさせる元素で
あり、多過ぎると熱間圧延時に表面欠陥を発生させるの
で1.0 %を上限とした。
【0019】鋼片加熱温度:熱間圧延はオーステナイト
状態でNbやTiを固溶させる必要があるので、105
0℃を下限とした。
【0020】粗圧延加工率:固溶化したNbやTiを微
細に析出させると共に、オーステナイトの微細化を効率
良く行うことを目的として面積率50%以上の粗圧延を
行う。
【0021】仕上げ圧延温度:最終的なマルテンサイト
組織の緻密さを決定する要因であり、これによって降伏
伸びが支配される。従ってAc3より30〜150 ℃
高い温度で仕上げ加工することが必要である。
【0022】仕上げ加工率:オーステナイト結晶粒を2
0μm 以下としてオーステナイトの微細化を達成する
には、上記仕上げ圧延温度で面積率30%以上の加工を
行うことが必要である。
【0023】冷却速度:表層部を完全なマルテンサイト
組織とすることを目的として、800℃から700 ℃
までを10℃/秒以上で冷却し、棒鋼表面温度をMs点
以下で10秒以上保持する。
【0024】焼戻し温度:降伏点70〜80 kgf/
mm2を得る目的で、前記圧延加工後の棒鋼を450 
℃〜Ac1の温度範囲で焼戻す。焼戻し温度が450 
℃未満では焼入れ時に生成したマルテンサイトの回復・
再結晶が十分に行われないので、降伏歪が1%以下とな
ってしまう。一方Ac1を超える焼戻し温度ではフェラ
イト生成により強度が著しく低下する。
【0025】
【実施例】表1に示す化学成分の鋼材を用いて、115
mm 角ビレットを供試材とし、表2に示す圧延温度に
より、粗圧延加工率78%,仕上げ圧延加工率75%で
圧延加工を行い直径30mmの棒鋼に仕上げた。該棒鋼
を800℃から700℃までを40℃/秒で冷却する水
焼入れを行い100℃±50℃で20秒間保持した。次
に表2に併記する温度で焼戻しを行った。得られた鉄筋
コンクリート用棒鋼の機械的性質は表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】No.1〜4は本発明に係る製造条件を満
足している実施例であり、降伏強さ及び引張強さが共に
70kgf/mm2 以上であると共に降伏伸びが1%
以上であり、高強度で且つ高靭性である。
【0029】一方No.5〜14は本発明に係る製造条
件の1つ以上を満足していない場合の比較例であり、降
伏強さ65kgf/mm2 以上、引張強さ70kgf
/mm2 以上及び降伏伸び1.0 %以上という条件
のうち1つ以上を満足していない。
【0030】No.5は圧延終了温度が高過ぎ、No.
6は圧延終了温度が低過ぎる場合の比較例である。No
.7は焼戻し温度が低過ぎる場合の比較例である。No
.8,9はC量が多過ぎる場合の比較例であり、No.
10はSi量が多過ぎ、No.11はMn量が多過ぎる
場合の比較例である。No.12はNbを含有しておら
ず、No.13はTi及びBを含有していない比較例で
ある。No.14はMo量が多過ぎる場合の比較例であ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているので
、靭・延性及び溶接性を確保しながら強度を向上させる
鉄筋コンクリート用棒鋼の製造方法が提供でき、具体的
には降伏強度65〜80kgf/mm2 ,降伏伸び1
.0 %以上,引張強度70kgf/mm2 以上とい
う機械的性質を有する鉄筋コンクリート用棒鋼が製造で
きることとなった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.05〜0.2 %(重量%の意味,以下同じ)
    Si:0.1 〜0.5 % Mn:0.5 〜2.0 % Nb:0.003 〜0.1 % Ti:0.005 〜0.1 % B  :0.0005〜0.003 %を含有すると共
    に、 Ni:1.0 %以下 Cr:1.5 %以下 Mo:0.6 %以下 Cu:1.0 %以下 のうちいずれか1種または2種以上を含有し、残部Fe
    及び不可避不純物である鋼を用いて、まず1050℃以
    上で面積率50%以上の熱間加工を行い、Ac3より3
    0〜150 ℃高い温度範囲で面積率30%以上の仕上
    げ圧延を施して棒鋼とし、直ちに800 ℃から700
     ℃までの温度範囲を10℃/秒以上の速さで冷却して
    表面温度をMs点以下で10秒以上保持し、その後45
    0 ℃以上Ac1以下の温度範囲で焼戻しすることを特
    徴とする鉄筋コンクリート用棒鋼の製造方法。
JP13050491A 1991-05-01 1991-05-01 鉄筋コンクリート用棒鋼の製造方法 Withdrawn JPH04329827A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111041369A (zh) * 2019-12-26 2020-04-21 芜湖新兴铸管有限责任公司 一种Nb-Ti-N微合金化热轧带肋钢筋及其生产方法
CN113755764A (zh) * 2021-07-30 2021-12-07 江苏鸿泰钢铁有限公司 一种基于晶体优化的抗震螺纹钢筋及其生产工艺
CN115125443A (zh) * 2022-06-17 2022-09-30 武汉钢铁有限公司 一种高韧性易焊接钢及其制备方法

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