JPH0432839B2 - - Google Patents

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JPH0432839B2
JPH0432839B2 JP17092583A JP17092583A JPH0432839B2 JP H0432839 B2 JPH0432839 B2 JP H0432839B2 JP 17092583 A JP17092583 A JP 17092583A JP 17092583 A JP17092583 A JP 17092583A JP H0432839 B2 JPH0432839 B2 JP H0432839B2
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JP
Japan
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sulfate
oxime
glucuronide
carboxymethyl
oxoestradiol
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JP17092583A
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JPS6061596A (ja
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Toshio Nanbara
Kazutake Shimada
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Eiken Chemical Co Ltd
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Eiken Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規ステロイド化合物、該化合物の製
造方法、及び該化合物からなる免疫化学的測定方
法によるエストラジオール−3−サルフエート−
17β−グルクロナイド測定用の抗原、即ち、免疫
化学的測定方法によりエストラジオール−3−サ
ルフエート−17β−グルクロナイドを測定する際
に使用される抗体を得るための抗原に関するもの
である。 体液中に存在するエストラジオールは、卵胞ホ
ルモンであるエストロゲンの1つであり、遊離
型、蛋白結合型(protein−bound)、及び抱合型
(conjugated)が存在する。特に抱合型エストラ
ジオールの量の変化を測定することは卵巣機能検
査や性ステロイド療法時のモニタリングにおいて
十分に効果のある方法であるが、簡便にして且つ
正確に測定し得る方法が未だ確立されておらず、
抱合型エストラジオールを簡単にしかも正確に測
定し得る方法の出現が当業界で望まれているのが
実情である。 すなわち、従来、体液中の抱合型エストラジオ
ールは、採取した検体中に含まれるグルクロン酸
抱合型や硫酸抱合型エストラジオールを、塩酸加
熱水解するか、またはβ−グルクロニダーゼやス
ルフアターゼの如き酸素を用いて水解し、遊離型
エストラジオールとして抽出後、コーバー反応
(Kober reaction)を利用した比色法または蛍光
法、あるいは免疫測定法などを組合せて測定され
てきた。しかしながら水解操作を必要とするこれ
らの測定方法は操作が煩雑であり、かつ前述の遊
離型エストラジオールと抱合型エストラジオール
との分画測定が不可能である等の欠点を有してい
る。 ところで、免疫化学的測定方法による体液中の
ホルモンの測定方法、すなわち、放射性物質で標
識したホルモンと非標識ホルモンがホルモン抗体
に競合して反応することを利用したラジオイムノ
アツセイ法、酵素で標識したホルモンと非標識ホ
ルモンがホルモン抗体に競合して反応することを
利用した酵素免疫測定法、感作担体に血球やラテ
ツクスを使用して凝集反応を利用する血球凝集反
応法やラテツクス凝集反応法等、免疫化学的測定
方法によるホルモンの測定方法は、生体試料の測
定方法として広く利用されている方法であるが、
これら免疫化学的測定方法によるホルモンの測定
方法においては、抗原抗体反応の平衡定数Kが大
なる程感度の優れた測定が可能となるので、その
抗体が親和性に優れていなければならなく、しか
も感作に用いる抗原の純度が低い場合にはその中
の夾雑物に対する抗体ができることとなるので、
純度の高い抗原から得られた抗体を使用しなけれ
ばならない。さらに高純度の抗原で作つた抗体で
も、その抗原と類似構造を有する他の物質と反応
する所謂交叉反応(Cross−reaction)の問題か
ら、使用される抗体はその特異性においても優れ
ていることが必要である。 本発明者らは、卵巣機能検査や性ステロイド療
法時のモニタリングをするのに十分に効果のある
エストラジオール−3−サルフエート−17β−グ
ルクロナイドの量の測定を、前述の免疫化学的測
定方法により測定し得るように、抗原として使用
され得る各種化合物を合成し、これから得られた
抗体を、エストラジオール−3−サルフエート−
17β−グルクロナイドを測定するための抗体とし
て使用し、その交叉反応の程度を調査したとこ
ろ、特許請求の範囲第1番目の発明の新規ステロ
イド化合物、即ち、6−オキソエストラジオール
−3−サルフエート−17β−グルクロナイド−6
−(O−カルボキシメチル)オキシム−BSA結合
体からなる新規ステロイド化合物を抗原とする抗
体が、ラジオイムノアツセイ法、酵素免疫測定
法、血球凝集反応法、ラテツクス凝集反応法等の
免疫化学的測定方法により抱合型エストラジオー
ルを測定する場合、即ち、エストラジオール−3
−サルフエート−17β−グルクロナイドを測定す
る場合に、近縁ステロイドとの交叉反応を無視し
得る程の極めて高い特異性を呈するものであるこ
とを確認し、本発明を完成するに至つたものであ
る。 特許請求の範囲第1番目の発明たる新規ステロ
イド化合物は、化学構造式 (式中、−NHBSAはウシ血清アルブミン残基
を、Gは式 で表示されるグルクロニル基を表わす。以下同
様)で表示される6−オキソエストラジオール−
3−サルフエート−17β−グルクロナイド−6−
(O−カルボキシメチル)オキシム−BSA結合体
である。 前記化学構造式〔〕で表示される新規ステロ
イド化合物は、特許請求の範囲第2番目に記載し
た構成、即ち、 (イ) 化学構造式 (式中、G′は式 で示されるグルクロニル(アセテート−メチルエ
ステル)基を表わす。以下同様)で表示される公
知の化合物である6−オキソエストラジオール−
17β−グルクロナイドアセテート−メチルエステ
ル−6−(O−カルボキシメチル)オキシムを、
通常のスルホン化剤、例えば、クロロスルホン酸
(chloro−sulfonic acid)、サルフアミン酸(sul
−famic acid)、メチルクロロスルホネート
(methyl chlorosulfonate)、エチルクロロスルホ
ネート(ethyl chlorosulfonate)、サルフアート
リオキシド錯体(sulfur trioxide complex)と
ピリジン(pyridine)、あるいは硫酸(sulfuric
acid)、またはピリジン−サルフアートリオキシ
ド(pyri−dine−sulfur trioxide)、トリメチル
アミン−サルフアートリオキシド(trimethyl−
amine−sulfur trioxide)、トリエチルアミン−
サルフアートリオキシド(triethyl−amine−
sulfur trioxide)等と反応させ、前記化合物を硫
酸化して、メチル(3−ヒドロキシ−6−オキソ
−1,3,5(10)−エストラトリエン−17β−イ
ル−2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−
グルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフエ
ート−6−(O−カルボキシメチル)オキシムを
得る工程、 (ロ) 前記(イ)工程で得られた、化学構造式 で表示される(3−ヒドロキシ−6−オキソ−
1,3,5(10)−エストラトリエン−17β−イル
−2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−グ
ルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフエー
ト−6−(O−カルボキシメチル)オキシムに、
ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下で、p
−ニトロフエノールを反応させメチル(3−ヒド
ロキシ−6−オキソ−1,3,5(10)−エストラ
トリエン−17β−イル−2′,3′,4′−トリ−O−ア
セチル−β−D−グルコピラノシツド)ウロネー
ト−3−サルフエート−6−〔O−(p−ニトロフ
エノキシ)カルボニルメチル〕オキシムを得る工
程、 (ハ) 前記(ロ)工程で得られた、化学構造式 で表示されるメチル(3−ヒドロキシ−6−オキ
ソ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17β−
イル−2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D
−グルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフ
エート−6−〔O−(p−ニトロフエノキシ)−カ
ルボニル−メチル〕オキシムとウシ血清アルブミ
ンとを反応させ、6−オキソエストラジオール−
3−サルフエート−17β−グルクロナイドアセテ
ート−メチルエステル−6−(O−カルボキシメ
チル)オキシム−BSA結合体を得る工程、 (ニ) 前記(ハ)工程で得られた、化学構造式 で表示される6−オキソエストラジオール−3−
サルフエート−17β−グルクロナイドアセテート
−メチルエステル−6−(O−カルボキシメチル)
オキシム−BSA結合体を部分加水分解し、目的
化合物たる6−オキソエストラジオール−3−サ
ルフエート−17β−グルクロナイド−6−(O−
カルボキシメチル)オキシム−BSA結合体から
成る新規ステロイド化合物を得る工程からなるも
のである。 特許請求の範囲第3番目の発明は、前述の化学
構造式〔〕で表示される新規ステロイド化合物
たる6−オキソエストラジオール−3−サルフエ
ート−17β−グルクロナイド−6−(O−カルボ
キシメチル)オキシム−BSA結合体を抗原とす
る抗体を用いて、免疫化学的測定方法によりエス
トラジオール−3−サルフエート−17β−グルク
ロナイドを測定する場合には、前記抗体の特異性
が高く、エストラジオール−3−サルフエート−
17β−グルクロナイドを簡便、且つ正確に定量す
ることができるという前記新規ステロイド化合物
の性質を利用するものである。 以下、本発明の新規ステロイド化合物の具体的
な製造方法、製造工程中で得られた化合物及び最
終目的化合物の分析結果、ならびに最終目的化合
物を、免疫化学的測定方法によりエストラジオー
ル−3−サルフエート−17β−グルクロナイドを
測定する際の抗原として使用する場合の使用方法
等について説明する。 実施例 1 前記化学構造式〔〕で表示される公知の化合
物6−オキソエストラジオール−17β−グルクロ
ナイドアセテート−メチルエステル−6−(O−
カルボキシメチル)オキシム203mgをピリジン2.6
mlに溶解させた溶液中に、ピリジン1ml−クロロ
スルホン酸1mlの複合体を氷冷しながら添加し、
この混合物を室温にて17時間攪拌した。次いで生
成した反応混合物を水中に注ぎ、30分間攪拌後、
アンバーライトXAD−2カラム(20cm×1.5cm内
径)に吸着させた。そのカラムを水洗し、更に1
滴の濃アンモニウム液を含んでいるメタノールを
使用してその硫酸塩を溶離させた。 しかる後に、前記得られた溶離液をクロロホル
ム/80:メタノール/20:水/2.5の混合溶媒を
展開溶媒とするカラムクロマトグラフイーにかけ
てから、濃アンモニウム液1滴を含んでいるメタ
ノールで再結晶させ、前記化学構造式〔〕で表
示される化合物に相当するメチル(3−ヒドロキ
シ−6−オキソ−1,3,5(10)−エストラトリ
エン−17β−イル−2′,3′,4′−トリ−O−アセチ
ル−β−D−グルコピラノシツド)ウロネート−
3−サルフエート−6−(O−カルボキシメチル)
オキシム73mgを得た。前記再結晶化物の分析結果
は次の通りである。 d.p. 276℃ 〔α〕20 D −60.6°(=0.06、メタノール中) n.m.r.(メタノール−d3)δ 0.72(3H,、18−CH3), 1.96、1.97、2.02(各3H、各、2−′,3
−′,4′−OCOCH3), 4.25(1H,,J=9Hz、5′−H), 4.50(2H,,=NOCH2−), 7.24,7.75(2Hと1H,、1−,2−,4
−) IRνKB cm-1: 1750(C=0), 1240(−OCOCH3), 1045(−SO3H) 前記工程で得られた化学構造式〔〕で表示さ
れる化合物たるメチル(3−ヒドロキシ−6−オ
キソ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17β
−イル2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D
−グルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフ
エート−6−(O−カルボキシメチル)オキシム
67mgをアセトニトリル5mlに溶解した溶液中に、
p−ニトロフエノール120mgとジシクロヘキシル
カルボジイミド72mgとを混合して得られた混合液
を、室温下の暗室にて5日間攪拌した。次いで、
窒素ガス気流下に溶媒を蒸発させた後、残渣をエ
チルアセテートを溶媒とする分離用薄層クロマト
グラフイーにかけ、スポツト(Rf0.15)に相応す
る吸着物をアセトニトリルで抽出し、溶媒を蒸発
させた結果、化学構造式〔〕に相応する無色の
無定形物質、メチル(3−ヒドロキシ−6−オキ
ソ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17β−
イル2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−
グルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフエ
ート−6−〔O−(p−ニトロフエノキシ)カルボ
ニルメチル)オキシム17mgを得た。 前記得られた無定形物質の分析結果は次の通り
である。 n.m.r.(CD30D)δ: 0.74(3H,、18−CH3), 1.97、2.02(6Hと3H、各、2−′,3−′,
4′−OCOCH3), 3.69(3H,、−OCOCH3), 6.82(2H,,J=9Hz、
【式】), 7.0−7.8(3H,,、1−,2−,4−H), 8.06(2H,,J=9Hz、
【式】) 前記工程で得られた化学構造式〔〕で表示さ
れる化合物たるメチル(3−ヒドロキシ−6−オ
キソ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17β
−イル2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D
−グルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフ
エート−6−〔O−(p−ニトロフエノキシ)カル
ボニルメチル)オキシム16mgを1.0mlのピリジン
に溶解させた溶液中に、0.07Mリン酸緩衝液(PH
7.7)1.5ml中にウシ血清アルブミン(BSA)35mg
を溶解してある溶液を添加し、これを室温にて11
時間攪拌した。次いで、得られた溶液を、4℃の
低温下で0.05M NaHCO3溶液と水とによる1日
間の透析に順次付してから真空凍結乾燥し、化学
構造式〔〕に相応する6−オキソエストラジオ
ール−3−サルフエート−17β−グルクロナイド
アセテート−メチルエステル−6−(O−カルボ
キシメチル)オキシム−BSA結合体40mgを得た。 更に、前工程で得られた化学構造式〔〕に相
応する6−オキソエストラジオール−3−サルフ
エート−17β−グルクロナイドアセテート−メチ
ルエステル−6−(O−カルボキシメチル)オキ
シム−BSA結合体40mgを水20ml中に溶解させた
溶液を、5N NaOHでPH12に調製した後、室温に
て24時間攪拌してから、この溶液を冷流水で1日
間透析し、真空凍結乾燥し、化学構造式〔〕に
相応する目的化合物たる6−オキソエストラジオ
ール−3−サルフエート−17β−グルクロナイド
−6−(O−カルボキシメチル)オキシム−BSA
結合体38mgを得た。 得られた結合体におけるステロイドと蛋白質と
のモル比をU.V.分光計で測定したところ18であ
つた。 尚、以上の実施例における分離用薄層クロマト
グラフイーとカラムクロマトグラフイーではシリ
カゲルHFとシリカゲルGとを利用した。 実施例 2 抗体の作製(ウサギの免疫) 3匹の白色雄ウサギを、前記実施例1で得られ
た6−オキソエストラジオール−3−サルフエー
ト−17β−グルクロナイド−6−(O−カルボキ
シメチル)オキシム−BSA結合体を抗原として、
以下のごとく免疫した。 即ち、抗原2mgを殺菌した等張食塩水0.5mlに
溶解し、これをFreundコンプリートアジユバン
ド0.5mlでエマルジヨンにし、このエマルジヨン
をウサギの背中と足蹠とに数箇所皮下注射した。
そして、この操作を1ケ月に1度の割で8ケ月間
繰り返し、最終注射の10日後にそのウサギから採
血した。 以上のような操作によつて採血した採血を、
3000回転/分で15分間の遠心分離にかけ、得られ
た抗血清を、BSA0.004%を含む0.05Mリン酸緩
衝液PH7.4(以下、アツセイバツハーと略す)で希
釈して測定に使用した。 〔6,7−3H〕エストラジオール−3−サル
フエート−17β−グルクロナイドの調製市販の
〔6,7−3H〕エストラジオール−17β−グルク
ロナイド(100μCi)をモルモツト肝の0.25Mシヨ
糖でのホモジネートの105000×g上清液0.7ml
(12mg蛋白質含有)と1.5mMの3′−フオスフオア
デノシン−5′−フオスフオサルフエートを含有し
た1mMトリス−塩酸緩衝液(PH8.7)溶液0.5mlお
よび1mgのD−グルカノ−1,4−ラクトンと
0.1mMジチオスレイトールを含有0.1Mトリス−
塩酸緩衝液(PH7.5)1.2mlを加え、37℃で2時間
インキユベートを行つた。 インキユベート終了後、反応液を60℃で加熱遠
心し除蛋白を行つた。 除蛋白液を希酢酸で酸性にし、0.5%NH4H2
PO4で平衡化してあるSep−pak C18カートリツ
ジに通した。そのカートリツジを0.5%NH4H2
PO410mlで洗浄後、10mlのメタノールで目的とす
る抱合体を溶出した。次いで更に抱合体を精製す
るため、μBondapak C18カラムで溶媒に0.5%
NH4H2PO4/アセトニトリル(5:1)を用い、
流速1ml/分の条件で高速液体クロマトグラフイ
ー(以下、HPLCと略す)にかけ分離を行つた。
目的とする抱合体は保持時間が15〜17.5分の位置
で分画された。その分画物をアンバーライト
XAD−4カラム(7.5cm×0.6cm内径)に通した
後、水洗し、次いで濃アンモニアを1滴添加した
メタノール10mlで溶出させた。そのメタノール溶
出物を更に前述したHPLCにかけ精製を行い
13μCiの〔3H〕−エストラジオール−3−サルフ
エート−17β−グルクロナイド溶液を得た。 得られた〔3H〕−エストラジオール−3−サル
フエート−17β−グルクロナイド溶液を真空で濃
縮後、アツセイバツハーに溶解し、測定に使用し
た。 得られた〔3H〕−エストラジオール−3−サル
フエート−17β−グルクロナイドは非標識標準エ
ストラジオール−3−サルフエート−17β−グル
クロナイドとHPLCやクロロホルム/メタノー
ル/14%NH4OH(35:15:6)を展開溶媒とし
た薄層クロマトグラフイー(Rf0.22)で比較した
成績からは純粋であつた。 放射活性の測定 放射活性の測定はシンチレーターとしてトルエ
ン−トリトン×−100(tT21)シンチレーターを
使用し、ベツクマン社製、モデルLS7000型液体
シンチレーシヨンスペクトロメーターで測定し
た。 アツセイ操作 標準曲線を以下の操作で製作した。即ち、10ml
用遠心管に、アツセイバツハー0.1ml中に0〜
5000pgの非標識エストラジオール−3−サルフ
エート−17β−グルクロナイドを含む溶液0.1ml
と、アツセイバツハー0.1ml中に3H−標識エスト
ラジオール−3−サルフエート−17β−グルクロ
ナイド40pg(10000d.p.m.)を含有している溶液
0.1mlを加えた。尚各点の測定は二重測定法によ
り行つた。 次いで、アツセイバツハーを添加することによ
り全量を0.3mlにした後、1:200に希釈されてい
る抗血清0.1mlを添加した。その混合物を4℃で
一夜〓置した後、更にアツセイバツハー0.4mlと
共にデキストラン炭末を添加した。 この混合物を3000rpmで15分間遠心分離にか
け、上清液0.6mlをとり、放射活性を計測し、標
準曲線を作成した。 交叉反応について エストラジオール−3−サルフエート−17β−
グルクロナイド−BSA結合体で免疫した前述の
ウサギから得られた抗血清について、20種類の近
縁ステロイドとの交叉反応性を試験した結果を第
1表に示す。 第1表の交叉反応の欄における数値は、非標識
エストラジオール−3−サルフエート−17β−グ
ルクロナイドの50%阻止量を100とし、これに対
する各種ステロイドの読みの比率の逆数を百分率
で表示したものである。 尚、試験は2回繰り返して行つた。
【表】 第1表の結果より明らかなように、本発明の新
規化合物たる6−オキソエストラジオール−3−
サルフエート−17β−グルクロナイド−6−(O
−カルボキシメチル)オキシム−BSA結合体を
抗原とする抗血清は、エストラジオール−3−サ
ルフエート−17β−グルクロナイドに対する特異
性が極めて高く、近縁ステロイドとの交叉反応性
が低く抑えられているので、前記本発明の新規ス
テロイド化合物が、免疫化学的測定方法により、
エストラジオール−3−サルフエート−17β−グ
ルクロナイドを定量する際の抗原として極めて有
用な物質であることが明確である。 尚、本発明の新規ステロイド化合物の使用方法
を、ラジオイムノアツセイ法により、エストラジ
オール−3−サルフエート−17β−グルクロナイ
ドを測定する際の抗体作製用抗原として使用する
例を説明したが、同様にして酵素免疫測定法、血
球凝集反応法、ラテツクス凝集反応法等免疫化学
的測定方法におけるエストラジオール−3−サル
フエート−17β−グルクロナイドの定量の場合に
も抗原として使用しうるものであることは、勿論
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 化学構造式 (式中、−NHBSAはウシ血清アルブミン残基
    を、Gは式 で表示されるグルクロニル基を表わす。以下同
    様)で表示される6−オキソエストラジオール−
    3−サルフエート−17β−グルクロナイド−6−
    (O−カルボキシメチル)オキシム−BSA結合体
    からなる新規ステロイド化合物。 2(イ) 公知化合物である化学構造式 (式中、G′は式 で示されるグルクロニル(アセテート−メチルエ
    ステル)基を表わす。以下同様)で表示される6
    −オキソエストラジオール−17β−グルクロナイ
    ド−アセテート−メチルエステル−6−(O−カ
    ルボキシメチル)オキシムを硫酸化して、メチル
    (3−ヒドロキシ−6−オキソ−1,3,5(10)
    −エストラトリエン−17β−イル−2′,3′,4′−ト
    リ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシツ
    ド)ウロネート−3−サルフエート−6−(O−
    カルボキシメチル)オキシムを得る工程、 (ロ) 化学構造式 で表示されるメチル(3−ヒドロキシ−6−オキ
    ソ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17β−
    イル2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−
    グルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフエ
    ート−6−(O−カルボキシメチル)オキシムに、
    p−ニトロフエノールを、ジシクロヘキシルカル
    ボジイミドの存在下で反応させ、メチル(3−ヒ
    ドロキシ−6−オキソ−1,3,5(10)−エスト
    ラトリエン−17β−イル−2′,3′,4′−トリ−O−
    アセチル−β−D−グルコピラノシツド)ウロネ
    ート−3−サルフエート−6−〔O−(p−ニトロ
    フエノキシ)カルボニルメチル〕オキシムを得る
    工程、 (ハ) 化学構造式 で表示されるメチル(3−ヒドロキシ−6−オキ
    ソ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17β−
    イル2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−
    グルコピラノシツド)ウロネート−3−サルフエ
    ート−6−〔O−(p−ニトロフエノキシ)カルボ
    ニルメチル〕オキシムをウシ血清アルブミンと反
    応させ、6−オキソエストラジオール−3−サル
    フエート−17β−グルクロナイドアセテート−メ
    チルエステル−6−(O−カルボキシメチル)オ
    キシム−BSA結合体を得る工程、 (ニ) 化学構造式 で表示される6−オキソエストラジオール−3−
    サルフエート−17β−グルクロナイドアセテート
    −メチルエステル−6−(O−カルボキシメチル)
    オキシム−BSA結合体を部分加水分解し、 化学構造式 で表示される6−オキソエストラジオール−3−
    サルフエート−17β−グルクロナイド−6−(O
    −カルボキシメチル)オキシム−BSA結合体と
    することを特徴とする新規ステロイド化合物の製
    造方法。 3 化学構造式 で表示される6−オキソエストラジオール−3−
    サルフエート−17β−グルクロナイド−6−(O
    −カルボキシメチル)オキシム−BSA結合体か
    らなることを特徴とする免疫化学的測定方法によ
    るエストラジオール−3−サルフエート−17β−
    グルクロナイド測定用抗原。 【表】
JP17092583A 1983-09-16 1983-09-16 新規ステロイド化合物,その製造方法,及びその化合物からなる免疫化学的測定法によるエストラジオ−ル−3−サルフエ−ト−17β−グルクロナイド測定用抗原 Granted JPS6061596A (ja)

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