JPH04328179A - コ−ティング用組成物 - Google Patents

コ−ティング用組成物

Info

Publication number
JPH04328179A
JPH04328179A JP3124842A JP12484291A JPH04328179A JP H04328179 A JPH04328179 A JP H04328179A JP 3124842 A JP3124842 A JP 3124842A JP 12484291 A JP12484291 A JP 12484291A JP H04328179 A JPH04328179 A JP H04328179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl
coating composition
group
cerium oxide
titanium oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3124842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2996449B2 (ja
Inventor
Toshihiro Osuga
大須賀 俊裕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidek Co Ltd filed Critical Nidek Co Ltd
Priority to JP3124842A priority Critical patent/JP2996449B2/ja
Publication of JPH04328179A publication Critical patent/JPH04328179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2996449B2 publication Critical patent/JP2996449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコ−ティング用組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】透明プラスチック材料は軽量性、耐衝撃
性、易加工性、被着色性等の性質が優れているため、プ
ラスチックレンズ等光学材料としての応用が拡大されて
いる。しかし、これらプラスチック材料は表面硬度が不
十分なため、傷がつきやすいなどの欠点がある。これら
の欠点を改良する手段として、オルガノポリシロキサン
を成分とするコ−ティング組成物が良く知られている。 例えば、US,PAT3986997号に記載されたコ
ロイド状シリカとメチルトリメトキシシランからなるハ
−ドコ−ト、あるいは特公昭55−29102号,同5
7−42665号公報などに記載されたエポキシ基含有
アルコキシシラン、又はシラン加水分解物とエポキシ樹
脂からなるハ−ドコ−ト、特開昭58−122971号
、同59−193969号、同58−222160号公
報には、ビス(アルコキシシリル)化合物、コロイド状
シリカ及び必要に応じてシランカップリング剤よりなる
ハ−ドコ−トが開示されている。
【0003】また、現在高屈折率のプラスチックレンズ
が要求され実用化されるにいたり、上記のようなオルガ
ノポリシロキサンを成分とするコ−ティング組成物では
レンズ基板との屈折率が大きく異なること、及び組成物
の塗布ムラによって膜厚に差が生じることから干渉縞が
発生して外観を損ねるという問題が発生している。この
問題の解消を目的として、特公昭61−54331号公
報には五酸化アンチモンゾルと有機ケイ素化合物の加水
分解物、及びエポキシ樹脂硬化物からなるコ−ティング
組成物が開示されている。また、特開昭57−6640
2号、特開昭58−118602号公報にはテトラブト
キシチタン、又はアルミニウムイソプロポキシド等の金
属アルコキシドをコ−ティング液に添加することが開示
されている。さらに、特開昭63−223701号公報
には酸化セリウム微粒子、特定の有機ケイ素化合物、シ
リカ微粒子からなるコ−ティング組成物が、特開昭62
−11801号公報には基板とコ−ティング膜との間に
反射防止層を設けることで干渉縞をなくす技術がそれぞ
れ開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の例のう
ち、特公昭61−54331号公報記載のものは干渉縞
を完全に消滅させるには至らず、膜硬度と染色性も両立
されない。また、特開昭57−66402号、特開昭5
8−118602号公報記載のものは屈折率を向上させ
るために相当量の金属アルコキシドを添加するので、コ
−ティング液のポットライフの著しい低下、膜硬度の低
下、コ−ティング膜の着色性などの問題がある。
【0005】また、特開昭63−223701号公報記
載のものでは、十分な屈折率を得ようと酸化セリウムを
多く入れると塗膜が黄変してしまうという問題がある。 さらに、特開昭62−11801号公報による技術では
プライマ−処理という煩雑な工程を必要とするため作業
性の低下を招く他、付着性にも問題があり、干渉縞を完
全に消失させるには至っていない。
【0006】本発明は、上記欠点に鑑み案出されたもの
で、プラスチック材料、特に高屈折率のプラスチックレ
ンズなどの基材に対して、耐擦傷性、耐薬品性、染色性
などに優れ、しかも屈折率を任意に設定することにより
、干渉縞が生じないコ−ティング膜を成形するコ−ティ
ング用組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコ−ティング用組成物は次のような特徴を
有する。即ち、(1)下記A,B及びC成分を主成分と
することを特徴としている。A.酸化チタン・酸化セリ
ウム複合系ゾルからなり、その酸化チタンに対する酸化
セリウムの重量比が0.1以上4.0以下であり、かつ
、平均粒子径が1ミリミクロン以上100ミリミクロン
以下であるゾル。B.
【化1】で示されるシリル基を分子中に少なくとも1つ
以上有する分子量が1000〜20000のビニル重合
体。ただし、化学式中R1 、R2 は水素または炭素
数1〜10までのアルキル基、アリ−ル基、アラルキル
基より選ばれる一価の炭化水素基、Xはハロゲン、アル
コキシ、アシロキシ、アミノキシ、フェノキシ、チオア
ルコキシ、アミノ基より選ばれる基、aは0〜2までの
整数。 C.一般式Si(OR3 )4 で示されるケイ素化合
物、又はH3 C・Si(OR4 )3 で示されるケ
イ素化合物から選ばれる1種又は2種以上のケイ素化合
物。ただし、化学式中R3 、R4 は炭素数1〜5の
炭化水素基、アルコキシアルキル基、又は炭素数1〜4
のアシル基。
【0008】(2)  (1)のビニル重合体は主鎖が
アクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルを含む
重合体であることを特徴としている。
【0009】(3)  (1)のビニル重合体はアクリ
ル酸エステル、又はメタクリル酸エステルを主成分とす
る重合体であることを特徴としている。
【0010】(4)  (1)のビニル重合体はアクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、
メタクリル酸ブチル、アクリロニトリル、スチレン、α
−メチルスチレン、アルキルビニルエ−テル、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、及び、エチレン
よりなる群から選ばれる単独あるいは共重合体を主成分
とするものであることを特徴としている。
【0011】次に、本発明のコ−ティング用組成物の各
成分について順次説明する。A成分である酸化チタンと
酸化セリウム複合ゾルとは、酸化チタン粒子と酸化セリ
ウム粒子との混合ゾル、酸化チタンと酸化セリウムとが
化学的に結合した複合酸化物粒子が分散したゾル、酸化
チタンと酸化セリウムとが物理的に結合した単一の粒子
が分散したゾル、又はこれらの混成ゾルを意味する。か
かる複合ゾル中における酸化チタン、酸化セリウムの重
量比率CeO2 /TiO2 は0.1以上4.0以下
であることが必要である。0.1未満では酸化セリウム
の添加効果が有効に発揮しないため、良好な耐侯性を有
する被膜が得られない。また、4.0を越えると被膜が
黄色に着色されるようになる。複合ゾルの平均粒子径が
100ミリミクロンを越えると透明な被膜が得られず、
また1ミリミクロン未満では微粒子の安定性が悪くなる
ので、単独及び凝集のいずれにおいても1ミリミクロン
以上100ミリミクロン以下のものが用いられる。
【0012】次に、B成分は、
【化1】で示されるシリル基を分子中に少なくとも1以
上有する分子量が1000〜20000のビニル重合体
である。
【0013】ビニル重合体としては、アクリル酸メチル
、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸ブチル、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルス
チレン、アルキルビニルエ−テル、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、及び、エチレンからなる群
から選ばれる単独あるいは共重合体を主成分とする分子
量1000〜20000までの重合体であり、製造時に
、一部アクリル酸アリルやメタクリル酸アリル等をラジ
カル共重合させることにより、重合体中の末端あるいは
側鎖に、炭素−炭素二重結合を含有させたものである。 さらに、分子量が1000〜20000程度のビニル重
合体を得るには、n−ドテシルメルカプタンやt−ドテ
シルメルカプタンのごとき連鎖移動剤を必要に応じて加
える。これらビニル重合体を重合する際には溶剤を使用
しなくても良いが、使用する場合は、エ−テル類、炭化
水素類、酢酸エステル類などの非反応性の溶剤の使用が
好ましい。
【0014】さらに、シリル基の導入にあたっては、

化2】 で示されるヒドロシラン化合物を上記炭素−炭素二重結
合を有するビニル重合体に◆族遷移金属の触媒下で反応
させることにより容易に導入できる。この一般式に含ま
れるヒドロシラン化合物を具体的に例示すると、トリク
ロルシラン、メチルジクロルシラン、ジメチルクロルシ
ラン、フェニルジクロルシランのごときハロゲン化シラ
ン類、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチ
ルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、フェニ
ルジメトキシシランのごときアルコキシシラン類、トリ
アセトキシシラン、メチルジアセトキシシラン、フェニ
ルジアセトキシシランのごときアシロキシシラン類、ト
リアミノキシシラン、メチルジアミノキシシラン、メチ
ルジアミノシラン等の各種シラン類等があげられる。◆
族遷移金属鎖体の触媒としては、白金、ロジウム、コバ
ルト、パラジウム、ニッケルから選ばれた◆族遷移金属
鎖体化合物が有効に使用される。
【0015】このような方法以外でもシリル基含有ビニ
ル重合体は次のようにして得ることができる。 1,各種ビニル重合体とビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリクロルシラン、等のビニル基含有シリル化合物
から選ばれる1種又は2種以上の混合物とをラジカル重
合する。 2,各種ビニル系化合物を重合させるに際し、アクリル
酸グリシジル、又はメタクリル酸グリシジルを共重合さ
せ、得られた共重合体のオキシシラン環に対し、等モル
のγ−アミノプロピルトリメトキシシランを反応させる
。 3,ヒドロキシアルキルメタクリレ−ト(アルキル基は
炭素数1〜4)を共重合させた、ヒドロキシル基を含有
するアクリル系共重合体に、一般式
【化3】 又は
【化4】 で示される有機ケイ素化合物を反応させる。
【0016】また、分子量1000〜20000のアク
リル系共重合体を使用すると、エポキシ樹脂、エポキシ
基含有グリシジルエ−テルを添加する必要は無く、良好
な染色性が得られる。
【0017】本発明のC成分としては、Si(OR3 
)4 またはH3 CSi(OR4 )3 で示される
ケイ素化合物から選ばれる1種又は2種以上のもので、
具体的には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン
、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシ
シラン等があげられる。
【0018】A成分、B成分及びC成分の成分比はその
目的とする屈折率及び適用される基材によって最適化さ
れるべきであるが、B成分100重量部に対してA成分
が5〜500重量部であることが好ましい。A成分は、
屈折率調整の効果を出すには5重量部未満ではその目的
が達せられず、また、500重量部以上では被膜が脆く
なる。殊に、基材の屈折率が1.55以上を有する場合
にはB成分100重量部に対してA成分は20〜200
重量部の範囲が有効である。また、C成分は、B成分1
00重量部に対して5〜200重量部であることが好ま
しい。表面硬度を向上させるためにC成分は欠かせない
ものであるが、その量が200重量部を越えると逆に膜
は脆くなったり塗布時に均一塗布が難しくなる。
【0019】本発明の被膜形成時に使用されるコ−ティ
ング組成物には塗布時におけるフロ−、さらに平滑性を
向上させる目的でシリコン系界面活性剤、フッ素系界面
活性剤等の各種の界面活性剤を使用することもできる。 さらには耐侯性を向上させる目的でUV吸収剤、1重項
酸素クエンチャ−、酸化防止剤を添加することも容易で
ある。
【0020】本コ−ティング組成物を硬化させるには室
温から摂氏200度で充分な膜が得られるが、硬化促進
、低温硬化などの目的で各種硬化剤の添加が有効である
。例としては、各種有機酸、各種金属鎖体化合物、金属
アルコキシド、有機金属化合物などがあげられる。これ
ら硬化剤は2種以上混合して使用することも可能である
。また、硬化雰囲気を高温多湿にすることも硬化促進に
有効である。
【0021】本発明のコ−ティング組成物の各種基材へ
の塗布方法としては、浸漬塗り、ロ−ル塗り、スプレ−
塗装、スピンコ−ト、フロ−コ−ト等の通常行われる塗
装方法が容易に適用できる。本発明における被膜の膜厚
は特に限定されるものではないが、硬度、膜のクラック
、密着等の点から、0.1〜10ミクロンの間で好まし
く用いられる。さらに好ましくは0.5〜8.0ミクロ
ンである。また、被膜の塗布にあたっての作業性、被膜
厚さ調節などから各種溶剤により希釈して用いられるが
、希釈溶剤としては、例えばアルコ−ル、エステル、エ
−テル、ハロゲン化炭化水素、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホシキシド等が目的に応じて種々使用が可
能であり、必要に応じて混合溶媒を使用することも可能
である。
【0022】
【実施例】以下に実施例として数個の例を説明する。 [実施例1](1)アクリル−シリコ−ン共重合体の重
合メタクリル酸メチル0.2mol 、メタクリル酸ア
リル0.086mol 、n−ドデシルメルカプタン5
gをトルエン70mlに溶解させる。アゾビスイソブチ
ルニトリル0.5gを加えて摂氏80度で4時間反応さ
せる。溶剤を減圧下で除去すると分子量約2000のア
クリル型不飽和基含有のアクリル系重合体が得られた。 この得られたアクリル系重合体のトルエン溶液20gに
、メチルジクロルシラン1.6ml、塩化白金酸0.0
0001g加え密封下、摂氏90度で3時間反応させた
。反応後、メタノ−ル5ml及びオルトギ酸メチル5m
l加え、溶液のpHが中性になるまで攪拌を続け、ヒド
ロシリル化反応を終えた。この重合体をB−1とする。
【0023】(2)コ−ティング用組成物の調製前記B
−1を35g、テトラエトキシシラン30g、ジメチル
ホルムアミド20g、エチルセロソルブ25g、ジブチ
ルスズジラウレ−ト1gに、フッ素系界面活性剤FC−
430を0.1g添加混合し、さらに、DMF分散酸化
セリウム/酸化チタンゾル(酸化セリウム/酸化チタン
の重量比1/4,平均粒子径約10ミリミクロン,固形
分20%)70gを攪拌添加し、十分攪拌後、コ−ティ
ング組成物とした。
【0024】(3)塗布および硬化前記(2)によって
得られたコ−ティング用組成物に、アルカリ水溶液によ
って表面処理したn=1.60のポリウレタン系プラス
チックレンズを浸漬し、ディッピング法により塗布を行
った。このときの引上げ速度は20cm/min であ
った。 次に3分間風乾後、加熱炉にて摂氏100度で60分間
加熱後、摂氏85度、RH80%中に24時間放置した
。さらに、その後、摂氏120度で1時間加熱した。
【0025】[実施例2,3、比較例1,2]実施例1
において、複合ゾル(酸化チタン、酸化セリウム)[A
成分]、アクリルシリコン共重合体[B成分]及び[C
成分]の配合量を表1に示す通りに変えた以外は実施例
1と同様に行い、実施例2,3、比較例1,2を得た。
【0026】[実施例4]アクリルポリオ−ル(商品名
ハイアクロン2000,ハリマ化成(株)製、水酸基化
66,不揮発分50%)40g、ビスシラン化合物E−
024(東レ・ダウコ−ニング(株))20g、テトラ
エトキシシラン20g、エチルセロソルブ15g、DM
F30g、シクロヘキサノン10gを混合し、攪拌しな
がら摂氏60度にて2時間反応させる。摂氏20度まで
冷却後、攪拌しながら酸化チタン・酸化セリウム複合ゾ
ル30g(商品名オプトレイク1120A、触媒化成工
業(株)製、TiO2 /CeO2 =4/1、不揮発
分20%、メタノ−ル分散)を加える。さらに、ジブチ
ルスズジラウレ−ト1gを加え、フッ素系レベリング剤
フロラ−ドFC430(住友3M(株)製)0.1gを
添加し、十分攪拌した後コ−ティング用組成物とした。 この組成物を実施例1と同様に屈折率1.6のプラスチ
ックレンズに塗布し、摂氏120度で4時間加熱を行っ
た。 次にハ−ドコ−ト付レンズを実施例1〜3同様、真空蒸
着法により3層反射防止膜をコ−トし、耐擦傷性のテス
トを行った。
【0027】[実施例5]アクリル・シリコン樹脂(商
品名カネカゼムラック5920、鐘淵化学工業(株)、
数平均分子量18000、不揮発分50%)190gに
テトラエトキシシラン190g、DMF180g、エチ
ルセロソルブ70g、スズ系触媒0−6(鐘淵化学工業
(株)製)45gを攪拌混合する。オプトレイク112
0A(触媒化成工業(株)、TiO2 /CeO2 =
4/1、不揮発分20%、メタノ−ル分散)の溶媒メタ
ノ−ルをDMFに置換した複合ゾル310gを攪拌混合
し、十分に攪拌し、コ−ティング用組成物とした。この
組成物を実施例1と同様にn=1.6のプラスチックレ
ンズに塗布し、摂氏100度で60分、摂氏90度,R
H80%で18時間、摂氏120度で1時間で硬化した
【0028】[評価]実施例1,2,3及び比較例1,
2の特性評価を表2に、実施例4,5の特性評価を表3
にそれぞれ示す。
【表2】
【表3】 なお、評価は次の基準に基づいて行った。 (a)耐擦傷性 ハ−ドコ−ト付レンズに真空蒸着法にて3層からなる反
射防止膜を成形後、#0000スチ−ルウ−ル(商品名
「ボンスタ−」,日本ボンスタ−(株)製品)を用い1
cm2 に1.0kgの荷重で試験レンズの表面を5往
復摩擦し、傷のついた程度を目視で次の段階に分けて評
価した。 ランクA:まったく傷がつかない ランクB:1〜5本の傷がつくランクC:6〜10本の
傷がつく ランクD:11〜20本の傷がつくランクE:無数の傷
がつく。レンズ基材表面をスチ−ルウ−ルにて擦ったの
と同じ程度。 (b)耐薬品性アルコ−ル、水、灯油中に24時間浸漬
し、その表面状態を調べた。 (c)密着性膜の密着性はJISD−0202に準じて
クロスカットテ−プ試験により行った。 (d)被染色性分散染料を用い、摂氏92度にて3分間
染色を行い、試験レンズの減光率を測定した。減光率2
0%以上を示した場合を「良」とし、40%以上を「優
」とした。 (e)屈折率コ−ティング液を屈折率既知のガラス板(
青板ガラス1.52,SF−16ガラス1.75)に塗
布し、硬化後、分光光度計にて反射率を測定し、計算に
よって被膜の屈折率を求めた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、酸化チタン・酸化セリ
ウム複合ゾルの添加量を任意に変化させることにより、
屈折率がプラスチックレンズなどの基材の屈折率と同等
になるコ−ティング用組成物を得ることができる。これ
により、基材とコ−ティング膜との屈折率差から生じる
干渉縞を無くすことが可能となり、見栄えがよく、耐擦
傷性、耐薬品性、被染色性に優れたハ−ドコ−ト付レン
ズが作成できる。
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記A,B及びC成分を主成分とする
    ことを特徴とするコ−ティング用組成物。 A.酸化チタン・酸化セリウム複合系ゾルからなり、そ
    の酸化チタンに対する酸化セリウムの重量比が0.1以
    上4.0以下であり、かつ、平均粒子径が1ミリミクロ
    ン以上100ミリミクロン以下であるゾル。B.【化1
    】 で示されるシリル基を分子中に少なくとも1つ以上有す
    る分子量が1000〜20000のビニル重合体。ただ
    し、化学式中R1 、R2 は水素または炭素数1〜1
    0までのアルキル基、アリ−ル基、アラルキル基より選
    ばれる一価の炭化水素基、Xはハロゲン、アルコキシ、
    アシロキシ、アミノキシ、フェノキシ、チオアルコキシ
    、アミノ基より選ばれる基、aは0〜2までの整数。 C.一般式Si(OR3 )4 で示されるケイ素化合
    物、または、H3 C・Si(OR4 )3 で示され
    るケイ素化合物から選ばれる1種又は2種以上のケイ素
    化合物。ただし、化学式中R3 、R4 は炭素数1〜
    5の炭化水素基、アルコキシアルキル基、または炭素数
    1〜4のアシル基。
  2. 【請求項2】  請求項1のビニル重合体は主鎖がアク
    リル酸エステル、又はメタクリル酸エステルを含む重合
    体であることを特徴とするコ−ティング用組成物。
  3. 【請求項3】  請求項1のビニル重合体はアクリル酸
    エステル、又はメタクリル酸エステルを主成分とする重
    合体であることを特徴とするコ−ティング用組成物。
  4. 【請求項4】  請求項1のビニル重合体はアクリル酸
    メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタ
    クリル酸ブチル、アクリロニトリル、スチレン、α−メ
    チルスチレン、アルキルビニルエ−テル、塩化ビニル、
    酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、及びエチレンよりな
    る群から選ばれる単独又は共重合体を主成分とするもの
    であることを特徴とするコ−ティング用組成物。
JP3124842A 1991-04-27 1991-04-27 コ−ティング用組成物 Expired - Fee Related JP2996449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124842A JP2996449B2 (ja) 1991-04-27 1991-04-27 コ−ティング用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124842A JP2996449B2 (ja) 1991-04-27 1991-04-27 コ−ティング用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04328179A true JPH04328179A (ja) 1992-11-17
JP2996449B2 JP2996449B2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=14895447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3124842A Expired - Fee Related JP2996449B2 (ja) 1991-04-27 1991-04-27 コ−ティング用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2996449B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998039389A1 (en) * 1997-03-07 1998-09-11 The Walman Optical Company Adjustable refractive index coating composition
JP2005290149A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 透明被膜形成用塗布液および透明被膜付基材
WO2006038540A1 (ja) * 2004-10-04 2006-04-13 Cemedine Co., Ltd. 塗料用組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998039389A1 (en) * 1997-03-07 1998-09-11 The Walman Optical Company Adjustable refractive index coating composition
JP2005290149A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 透明被膜形成用塗布液および透明被膜付基材
WO2006038540A1 (ja) * 2004-10-04 2006-04-13 Cemedine Co., Ltd. 塗料用組成物
JP2006131865A (ja) * 2004-10-04 2006-05-25 Cemedine Co Ltd 塗料用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2996449B2 (ja) 1999-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0051405B1 (en) Anti-fogging coating film
US6440569B1 (en) Method of making coating layers containing photocatalyst and a photocatalyst coating glass formed thereby
JP6986339B2 (ja) 反射防止膜形成用組成物、反射防止膜およびその形成方法
WO1993016138A1 (en) Primer and double-layer coated article
JPWO2010122912A1 (ja) コーティング組成物
JPH0816211B2 (ja) プライマー組成物
CA2097877C (en) Coating composition
JPH0546394B2 (ja)
JP5680181B2 (ja) 着色可能な透明の耐摩耗性ハードコーティングのための熱硬化性組成物
JP2001279178A (ja) コーティング組成物および硬化体
JPH05264805A (ja) コーティング組成物及びこれを用いたプラスチックレンズ
US6010778A (en) Coating composition utilizing modified sol having tin oxide-tungsten oxide complex colloid particles and lens coated therewith
JPH0696691B2 (ja) ハードコーティング剤及び光学製品
JPH04328179A (ja) コ−ティング用組成物
JPH0124422B2 (ja)
JPS624060B2 (ja)
JPS6221030B2 (ja)
US4472464A (en) Tintable, dyeable, curable coatings and coated articles
JP2002003785A (ja) コーティング組成物およびその製造方法
JPH01245062A (ja) コーテイング組成物およびその被膜の設けられたプラスチツク成形品
EP0084432A2 (en) Mercaptoalkyl silanes and a method for their preparation and their use in curable coatings
JP3436833B2 (ja) プライマー組成物
US4554354A (en) Tintable, dyeable, curable coatings and coated articles
JPH07318702A (ja) コーティング組成物
JP2001139885A (ja) コーティング組成物および硬化体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081029

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees