JPH0432809Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は反射鏡形アンテナに関するものであ
る。

一次放射器にコンバータを直接取付けた屋外ユ
ニツトを、パラボラ反射鏡に対し一次放射器が焦
点に位置するようにして取付けるには２本の支持
アームが用いられ、支持アームの先端間に屋外ユ
ニツトを取付け基端をパラボラ反射鏡裏面下方に
取付ける。この際、２本の支持アームを平行状に
して支持させた場合、横風を受けると、支持アー
ム先端で支持している屋外ユニツトのぶれや屋外
ユニツトが焦点位置よりずれにより受信レベルに
影響を与え、電気的特性が劣化する。そのため、
２本の支持アームを平行状にして支持させるより
先端側より基端側に行くに従つて徐々に離した末
広がり状にて配置し支持させた方が、横風による
支持アームの強度が増大し、屋外ユニツトの焦点
位置のずれがなくなり、受信レベルが安定する。
しかし、屋外ユニツト取付面とリブ取付面とが同
一平面となる支持アームを末広がり状に離して配
置すると、平板製支持アームの基端とパラボラ反
射鏡裏面のリブ端部との接合面の構造が、曲げた
り、ひねつたりした加工が必要で複雑となる。パ
ラボラ反射鏡の裏面外周部を、支持アーム基端に
合致するように形成した形状が、型による成形加
工ができる抜き傾斜面を持つたものでなければな
らない。そこで、本考案では支持アームの強度を
有する末広がり上に離して配置した支持アームで
あつても、支持アーム基端とパラボラ反射鏡裏面
リブ端部との接合面との構造をできるだけ単純化
したもので、２本の支持アームの各々が屋外ユニ
ツト取付面とリブ取付面とが同一平面となる支持
アームを形成すると共に、支持アーム基端を取付
けるリブ端部内面に支持アーム取付部の傾斜角に
等しい角度を有する傾斜面体を形成するか、ある
いはリブ端部への接合面がリブ内面形状と等しい
形状と支持アームの結合面が支持アーム取付部の
傾斜角に等しい角度を有する傾斜面を形成したス
ペーサを介在させたものである。

以下、本考案を添付する図面に示す具体的な実
施例に基づいて詳細に説明する。

第１〜４図に示すように、オフセツトタイプの
パラボラ反射鏡１には全外周にわたり後方を向く
補強用の外周フランジ２を設け、その裏面はパラ
ボラ反射鏡口径に対称で且つ平行であり、補強且
つ後述の支持アーム３を取付けるリブ４が凸状に
延び外周フランジ２に連なり、リブ４間を補助リ
ブ５で連結する。

一次放射器６の基端にコンバータ７をビスにて
螺締して屋外ユニツト８とする。この屋外ユニツ
ト８は第７，８，９図に示す板金製の取付プレー
ト９を介して支持アーム３先端間に取付ける。取
付プレート９は概略コ字状断面で、その両側片１
０，１０は、支持アーム３，３の先端を取付けて
且つ支持アーム３，３の基端が徐々に離れて配置
できるように、両側片１０，１０の下方がより離
れて配置できるように屈曲し斜め下方を向く斜行
状とし中央部には支持アーム３，３先端を螺締す
るネジ山１１，１１をバーリング部に刻設し基片
１２上部中央には凹部１３を設け凹部１３の周辺
にビスの挿通孔１４，１４を穿設する。この取付
プレート９の凹部１３に屋外ユニツト８の一次放
射器６とコンバータ７との連結部を挿入しビス１
５，１５，１５を挿通孔１４，１４，１４に挿入
して一次放射器６基端側を螺締して屋外ユニツト
８を取付ける。

支持アーム３は第１０，１１，１２図に示すよ
うに板金製で、同一平面内でＬ字状にし、長辺端
部を支持アーム３の先端とし短辺端部を基端と
し、基端より先端に行くに従つて狭幅に形成し強
度を持たせるため第１２図に示すように両側部に
フランジ１６，１６を起立させ、先端には前記取
付プレート９を取付ける際調整するための長孔１
７を基端はパラボラ反射鏡１裏面のリブ４端部内
面に取付けるための取付ボルトの挿通孔１８，１
８をそれぞれ穿設する。なお、他方の支持アーム
３はフランジ１６，１６のみが図示のものと反対
方向に起立するもので、製作の際の打ち抜きブラ
ンク板は全く同一のものである。

取付プレート９に取付けた屋外ユニツト８は、
その側板１０，１０を、支持アーム３，３先端の
フランジ１６，１６，１６，１６間で構成された
溝内に摺動させて挿し込み長孔１７，１７にビス
１９，１９を挿入し螺締する。

このようにして、支持アーム３，３先端間に設
けた屋外ユニツト８をパラボラ反射鏡１に取付け
る。支持アーム３，３は同一平面上に形成したも
ので、先端より基端に行くに従つて広幅の末広が
り状となつている。第２図に示すように、パラボ
ラ反射鏡１のリブ４，４の端部内面において前記
の末広がり状となつた支持アーム３，３基端の取
付部の傾斜角θに等しい角度を有する傾斜面体２
０，２０を形成する。この傾斜面体２０，２０は
リブ４，４の支持アーム３，３取付部となる端部
内面に限らず内面全長あるいは外面にも形成する
ことは自由である。また、リブ４，４を一体とし
て傾斜面体２０，２０に形成する代りに、リブ
４，４をアンテナ平面４０に対し垂直に形成して
おき、末広がり状となつた支持アーム３，３基端
に第６図に示すようなリブ４，４の内面形状に等
しい形状と支持アーム３，３への接合面が支持ア
ーム３，３取付部の傾斜角θに等しい角度を有す
る傾斜面３１，３１を形成したスペーサ３０，３
０を介在させることもできる。傾斜面３１を形成
したスペーサ３０に接合させた各々の支持アーム
３の基端は取付ボルト２１で螺締する。

本考案は、上述のように、パラボラ反射鏡の裏
面にパラボラ反射鏡口径に対して対称で且つ平行
なリブを設け、２本の支持アームを先端側より基
端側に行くに従つて徐々に離れ平面視で二等辺三
角形の２辺を構成するように配置し、上記２本の
支持アームの先端間に屋外ユニツトを取付けその
支持アームの基端を前記リブ端部内面に取付ける
ようにした反射鏡形アンテナであつて、２本の支
持アームの各々が屋外ユニツト取付面とリブ取付
面とが同一平面となる支持アームを形成すると共
に、支持アーム基端を取付けるリブ端部内面に支
持アーム取付部の傾斜角に等しい角度を有する傾
斜面体を形成するか、あるいはリブへの接合面が
リブの内面形状と等しい形状と支持アームの結合
面が支持アーム取付部の傾斜角に等しい角度を有
する傾斜面を形成したスペーサを介在させた反射
鏡形アンテナであり、パラボラ反射鏡に屋外ユニ
ツトを２本の支持アームで取付ける際、パラボラ
反射鏡のリブに傾斜面体を形成するか、あるいは
傾斜面を有するスペーサを介在させることによ
り、各々の支持アームと反射鏡のリブとの接合を
至極単純な構成とすることができ、この種のアン
テナの実施が容易となり、且つ安価に提供するこ
とができるようになる。

本考案で支持アーム基端をリブ端部内面を傾斜
面体に形成するか、あるいは傾斜スペーサを介在
させて螺着すると、支持アーム基端とリブ端部内
面とが強固に当接して取付けられることとなり、
横風による支持アームのぶれがほとんどなく、十
分な強度を持たせて屋外ユニツトを支持させるこ
とができ、電気的特性をも安定させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の具体的な一実施例で、第１図は
その側面図、第２図は傾斜面体を設けた第１図の
−断面矢視図、第３図は背面図、第４図は第
３図の−断面図、第５図はスペーサを介在さ
せた第１図の−断面要部矢視図、第６図はス
ペーサの拡大斜視図、第７，８，９図は取付プレ
ートを示し、第７図はその正面図、第８図は第７
図の側面図、第９図は第７図の平面図、第１０，
１１，１２図は支持アームを示し、第１０図はそ
の正面図、第１１図は第１０図の側面図、第１２
図は第１０図の−断面図である。 １……パラボラ反射鏡、４……リブ、３……支
持アーム、２０……傾斜面体、３０……スペー
サ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パラボラ反射鏡の裏面にパラボラ反射鏡口径に
   対して対称で且つ平行なリブを設け、２本の支持
   アームを先端側より基端側に行くに従つ徐々に離
   れ平面視で二等辺三角形の２辺を構成するように
   配置し、上記２本の支持アームの先端間に屋外ユ
   ニツトを取付けその支持アームの基端を前記リブ
   端部内面に取付けるようにした反射鏡形アンテナ
   であつて、２本の支持アームの各々が屋外ユニツ
   ト取付面とリブ取付面とが同一平面となる支持ア
   ームを形成すると共に、支持アーム基端を取付け
   るリブ端部内面に支持アーム取付部の傾斜角に等
   しい角度を有する傾斜面体を形成するか、あるい
   はリブ端部への接合面がリブの内面形状と等しい
   形状と支持アームの結合面が支持アーム取付部の
   傾斜角に等しい角度を有する傾斜面を形成したス
   ペーサを介在させたことを特徴とする反射鏡形ア
   ンテナ。