JPH04328015A - 自動車用空気調和装置の制御装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置の制御装置

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JPH04328015A
JPH04328015A JP9875791A JP9875791A JPH04328015A JP H04328015 A JPH04328015 A JP H04328015A JP 9875791 A JP9875791 A JP 9875791A JP 9875791 A JP9875791 A JP 9875791A JP H04328015 A JPH04328015 A JP H04328015A
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JP
Japan
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external
control device
air conditioner
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communication
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Application number
JP9875791A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kanehata
鹿子幡 庸雄
Junichi Noda
淳一 野田
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用空気調和装置の
制御装置に係わり、特に、演算処理を行うプログラムの
動作検証を行える診断機能を備えた自動車用空気調和装
置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用空気調和装置の診断装置
には、ブロワ制御装置、電動アクチュエータ類、温水弁
、コンプレッサ等の制御機器、またはセンサの作動チェ
ックを行うものがある。例えば特開平2−216312
号公報には、外部装置との間で診断用データの通信を行
う通信手段を備え、外部装置から強制置換データを送信
し、アクチュエータ等の制御目標値を特定の値に固定し
、これらの出力動作のチェックを行う診断装置において
、強制置換データの送信を一定周期で行い、その送信周
期よりも長い時間の間に強制置換データが送信されてこ
なかった場合に本来の演算された制御目標値に復帰させ
るようにし、作動チェックを容易にするものが記載され
ている。また、特開昭62−168707号公報には、
空気調和用アクチュエータの診断に際して、普通制御モ
ードから診断モードへの切換を診断端子がアースされた
ことを条件として行うようになった診断装置が開示され
ている。
【0003】その他、従来の自動車用空気調和装置のア
クチュエータ等制御機器、またはセンサ等の診断装置の
例として特開昭63−151510号公報、特開昭63
−151511号公報等がある。
【0004】一方、自動車用空気調和装置において制御
機器の制御目標値は制御装置内のプログラムにより演算
され、制御装置の開発、製造時にはこのプログラムその
ものの動作検証を行う必要がある。従来、ある入力条件
に対する制御装置プログラムの内部動作を検証しようと
する場合、制御装置外部に接続される複数センサ類の代
わりにセンサ相当の信号を出力する信号装置(あるいは
、センサ相当の特性をもった代替装置)を接続し、それ
ぞれの信号装置(代替装置)より順次、特定の信号を制
御装置に与え、制御装置の演算結果あるいは制御装置の
出力動作状態より、内部動作の検証を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術は制御装置内のプログラム動作そのものの検証の容易
化の点ついての配慮がされておらず、制御装置開発時の
プログラム動作検証に非常に時間を要し、かつ厳密な動
作検証が困難であるという問題があった。また、制御装
置製造時にも製品のプログラム動作検証が厳密に行えず
、かつその動作検証の機械化、自動化が困難であるとい
う問題があった。
【0006】すなわち、上記のように従来の自動車用空
気調和装置の診断装置はいずれもアクチュエータ、セン
サ等プログラムを内蔵した制御ユニット外部の制御機器
の診断の容易化を対象にしており、制御機器の制御目標
値を演算する制御装置内のプログラム動作そのものの検
証を容易化するものではない。
【0007】また、プログラムの内部動作を検証しよう
とする場合は、上記のように、センサ相当の信号を出力
する信号装置(あるいは、センサ相当の特性をもった代
替装置)より、順次、特定の信号を制御装置に与え、内
部動作の検証を行う。ところが、一般にアナログ信号と
して出力される各々のセンサ相当の装置からの信号を制
御装置が入力し、内部のプログラム処理を行なうための
ディジタル信号に変換するまでの過程で、部品の特性バ
ラツキに起因する読取り入力信号のバラツキが発生する
。これは通常、温度換算で±1°C程度の範囲であり、
ディジタル処理を行なっているプログラムの動作をバラ
ツキの範囲以上に厳密に検証することはできなかった。 特に自動車用空気調和装置の制御装置では、通常5〜1
0個程度のセンサ類からのアナログ入力信号の組合わせ
に応じて、その動作を決定しており、読取り入力信号の
バラツキがあると、そのバラツキの組合わせによっては
動作結果が特定できない場合も発生する。さらに、一般
に入力した信号を内部でn倍化して演算する場合も多く
、この場合には入力のバラツキがn倍化して出力に現わ
れることになる。したがって、従来の方式では製品にお
けるプログラムの厳密な動作検証は困難である。
【0008】一方、一般に温度センサ等のセンサ類はそ
の温度に応じてセンサの抵抗値が変化する。製品の動作
検証時に、この特定の抵抗値を順次与えてゆくための装
置は、特定の電圧値を順次与えてゆく装置と比較して特
別な工夫が必要であるため、装置が複雑かつ高価となり
、また電圧値と比較して与える信号の精度も低く、簡単
な装置で自動的にその入力信号状態を順次切替えて、製
品の動作検証を自動的に行なうことは困難であった。
【0009】さらに、これらセンサからの入力信号は一
般に常時ある幅の不規則なゆれをもっており、制御演算
に利用するにあたり、この入力信号を読取った後、時間
的平均化処理を行ない、演算に利用する。また、日射量
など急激に変動する要素をもった入力信号に対しては、
制御動作の安定化のため、外部入力信号の変化に対し、
内部読取りデータをあらかじめ決められた変化速度以内
の変化速度で外部入力信号値に近づけてゆく入力信号変
化速度制限方式が用いられる。制御装置がこれら入力デ
ータの平均化や、入力信号変化速度制限の機能を備えて
いる場合、製品の動作検証のために特定の信号を与えて
いても、それを読取った内部データが外部より与えられ
た信号値に一致するまでに一定の時間を要し、与える入
力信号の組合せが多いほど、検証時間の増大招くことに
なる。
【0010】また、内部演算において自動制御における
積分制御が行なわれている場合、センサ等からの入力値
と制御目標値との間に偏差があると制御上の積分項目要
素が時間と共に順次変化し、その結果にしたがって出力
状態も変化してゆくため、与えられた特定の入力信号と
その時の出力状態との関係が一対一に対応せず、外部か
らの動作検証が困難となる。
【0011】さらに、操作パネル上のスイッチ操作状態
に基づく製品の動作検証を自動的に行なうためには、何
らかの機械的な装置を動作させ、実際に製品の操作パネ
ル上のスイッチを物理的に機械で押すなどの設備が必要
となり、装置の複雑化や検証時間の増大などを引越こし
ている。
【0012】他方、上記特開平2−216312号公報
に記載のように、出力状態のチェック等のためにプログ
ラムの演算結果等を強制的に特定の値に固定する機能を
備えた制御装置においては、その強制固定を行なうかど
うかを判断するめに特定のメモリ領域を使用し、その特
定のメモリ領域の状態に応じて演算結果を強制的に固定
する等の方式が採用されている。ところが、電気的なメ
モリのデータは、電気的な外部からのサージ電圧や外部
からの電磁波、α線からの貫通等によりデータの破壊が
ありうる。また、プログラムの一的時な暴走によって、
内部データが破壊される場合もある。その結果、従来の
制御装置では、市場で製品を使用中に、上記の原因等に
より使用者の意図に係わらず、制御装置が突然、特定の
動作状態に固定されてしまい、本来の自動車用空気調和
装置の制御装置の役割を果たさなくなるという問題があ
る。
【0013】本発明の目的は、制御装置の開発時および
製造時のプログラム動作検証を短時間で容易にかつ厳密
に行える自動車用空気調和装置の制御装置を提供するこ
とである。
【0014】本発明の他の目的は、プログラムの動作検
証を行う機能を追加し、かつ市場で何らかの異常の発生
があっても制御装置が本来の機能を失うことがない自動
車用空気調和装置の制御装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外部に設けられた複数のセンサ類からの
入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号を内
部データに変換する入力データ変換手段、その読取り内
部データを記憶する第1の記憶手段、その記憶した読取
り内部データを用い所定のプログラムにより演算処理を
行う第1の制御演算手段、外部の通信装置と情報の授受
を行うための通信手段を備えた自動車用空気調和装置の
制御装置において、前記外部の通信装置より与えられる
通信命令に従い、前記第1の記憶手段への通常の読取り
内部データの記憶動作を中断し、その通信命令により指
定されたデータを用いて該プログラムに演算処理を行わ
せ、プログラムの動作検証を行う診断手段を設けたもの
であり、この診断手段は、好ましくは、通信手段より与
えられる通信命令に従い、第1の記憶手段に記憶される
読取り内部データをその通信命令で指定された特定の値
に一時的に強制固定する手段を含む。
【0016】また、本発明は、前記第1の制御演算手段
で演算処理を行うプログラムをそれぞれまとまった演算
処理を行う複数のプログラムモジュールに分割可能に構
成し、前記外部の通信装置より与えられる通信命令に従
い、そのプログラムモジュール毎にその通信命令により
指定されたデータを用いて演算処理を行わせ、プログラ
ムの動作検証を行う診断手段を設けたものであり、この
診断手段は、好ましくは、前記通信手段より与えられる
通信命令に従い、第1の記憶手段に記憶される読取り内
部データおよび中間内部データのうち動作検証の対象と
なるプログラムモジュールの演算処理で使用されるもの
を特定の値に一時的に強制固定する手段を含む。
【0017】また、本発明は、前記入力データ変換手段
が、通常の制御動作を行っているとき、前記センサ類か
らの入力信号の値を時間的に平均化し、その値を読み取
って内部データとする平均化処理を行う手段を含む上記
自動車用空気調和装置の制御装置において、外部からの
操作で前記平均化処理の中断を指示する外部指示手段と
、前記プログラムの動作検証を行うとき、前記外部指示
手段からの指示により前記平均化処理を一時的に中止す
る手段とを更に設けたものである。
【0018】さらに本発明は、前記入力データ変換手段
が、通常の制御動作を行っているとき、前記センサ類か
らの入力信号の値の変化に対し、読取り内部データの値
が該入力信号の値に近づく変化速度を一定速度以下に制
限する内部データ変化速度制限処理を行う手段を含む上
記自動車用空気調和装置の制御装置において、外部から
の操作で前記内部データ変化速度制限処理の中断を指示
する外部指示手段と、前記プログラムの動作検証を行う
とき、前記外部指示手段からの指示により前記内部デー
タ変化速度制限処理を一時的に停止する手段とを更に設
けたものである。
【0019】上記外部指示手段は、外部の特定の端子に
接続されたときに前記処理の中断を指示する処理中断端
子であってもよいし、上記外部の通信装置からの通信命
令を受信する前記通信手段であってもよく、後者の場合
は通信装置がその通信手段を介して前記処理の中断を指
示する通信命令を与える。
【0020】また、本発明は、上記自動車用空気調和装
置の制御装置において、外部の特定の端子に接続可能な
診断許可端子と、前記診断許可端子が前記外部の特定の
端子に接続されたときだけ前記プログラムの動作検証を
許容する手段とをさらに設けたものである。
【0021】また、本発明は、上記自動車用空気調和装
置の制御装置において、上記外部の通信装置より与えら
れる通信命令に従い、予め設けられたパスワード記憶領
域に特定のパスワード値を記録する手段と、前記パスワ
ード記憶領域に記録された値が前記特定のパスワード値
に等しいときだけ、前記プログラムの動作検証を許容す
る手段とをさらに設けたものである。
【0022】また、本発明は、上記自動車用空気調和装
置の制御装置において、外部の特定の端子に接続可能な
診断許可端子と、上記外部の通信装置より与えられる通
信命令に従い、前記診断許可端子が前記外部の特定の端
子に接続されたときだけ、予め設けられたパスワード記
憶領域に特定のパスワード値を記録する手段と、前記診
断許可端子が前記外部の特定の端子に接続されかつ前記
パスワード記憶領域に記録された値が前記特定のパスワ
ード値に等しいときだけ、前記プログラムの動作検証を
許容する手段とをさらに設けたものである。
【0023】さらに、本発明は、制御上の目標値を決定
する制御目標値決定手段、上記入力信号と前記制御上の
目標値に基づき、積分演算を含む制御演算を行う第2の
制御演算手段、前記積分演算のための積分値を記憶する
第2の記憶手段、前記第2の制御演算手段の演算結果に
基づき外部機器の制御を行う制御出力手段をさらに備え
た上記自動車用空気調和装置の制御装置において、外部
からの操作で前記積分値の固定を指示する外部指示手段
と、上記プログラムの動作検証を行うとき、前記外部指
示手段の指示により、前記第2の記憶手段に記憶された
積分値を一時的かつ強制的に特定の値に固定する固定手
段とをさらに設けたものである。この外部指示手段は、
外部の特定の端子に接続されたときに前記積分値の固定
を指示する積分値固定端子であってもよいし、上記外部
の通信装置からの通信命令を受信する前記通信手段であ
ってもよく、後者の場合は通信装置が通信手段を介して
積分値の固定を指示する通信命令を与える。また、積分
値固定端子による場合の固定手段により強制的に固定さ
れる特定の値は0であり、外部通信装置からの通信命令
による場合の固定手段により強制的に固定される特定の
値はその通信命令により与えられる任意の値である。
【0024】また、本発明は、操作パネル上に設けられ
た運転動作を選択するための複数のスイッチ、前記操作
パネル上の操作されたスイッチに対応して内部データを
変化させる手段、その内部データを用いて選択した運転
動作を実行する手段をさらに備えた上記自動車用空気調
和装置の制御装置において、上記診断手段によるプログ
ラムの動作検証を行うとき、上記外部の通信装置より与
えられる通信命令に従い、前記操作パネル上の任意のス
イッチを操作したのと同一の内部データの状態を生じさ
せる手段をさらに設けたものである。
【0025】
【作用】外部の通信装置より与えられる通信命令に従い
、その通信命令により指定されたデータを用いてプログ
ラムに演算処理を行わせることにより、センサ等から読
取った入力データの代わりに外部からの命令で与えられ
た厳密な値に強制固定できるため、センサ相当品(外部
に接続した可変ボリウム等)の特性バラツキおよび入力
回路の特性バラツキの影響を受けず、任意の正確な入力
条件を設定できる。また、外部の通信装置より与えられ
る通信命令に従い、操作パネル上の任意のスイッチを操
作したのと同一の内部データの状態を生じさせる手段を
設けることにより、通信手段を介した命令により各動作
を行なえるためセンサ相当品を機械的に動作させる必要
もなく、かつ物理的に操作パネル上のスイッチを押す必
要もなく、構造的にも簡単な装置が使用できると共に、
高速な処理が可能となる。
【0026】また、プログラムをそれぞれまとまった演
算処理を行う複数のプログラムモジュールに分割可能に
構成し、そのプログラムモジュール毎に通信命令により
指定されたデータを用いて演算処理を行わせ、プログラ
ムの動作検証を行うことにより、プログラムの小さなモ
ジュール単位毎に、それぞれ独立して動作検証が可能と
なり、これによりプログラムの異常箇所が容易に発見で
きると同時に、各プログラムモジュールを単独に切り出
した状態で検証が行なえるため、検証のためのパラメー
タデータの組合せ数を大幅に減少させることができ、さ
らに検証する内容が単純化されるため、プログラムの検
証時間、検証精度が大幅に向上する。
【0027】さらに、診断許可端子を設け、これが外部
の特定の端子に接続されたときだけプログラムの動作検
証を許容することにより、何らかの異常により内部デー
タの強制固定を指定する状態が発生しても、実際のデー
タ固定は行なわれず、制御動作が異常となることがない
。また、外部の通信装置より与えられる通信命令に従い
、予め設けられたパスワード記憶領域に特定のパスワー
ド値を記録し、この記録された値が特定のパスワード値
に等しいときだけ、プログラムの動作検証を許容するこ
とにより、正規の通信命令を受けたときだけ設定される
パスワードが正しい間だけデータ固定が行なわれるため
、同様に、何らかの異常があっても制御動作が異常とな
ることはない。
【0028】また、プログラムの動作検証を行うとき、
外部指示手段からの指示により平均化処理や内部データ
変化速度制限処理を一時的に中止することにより、入力
回路の特性を待ち時間なしで確認することが可能となる
と共に、外部指示手段の指示により、積分値を一時的か
つ強制的に特定の値に固定することにより、入力条件が
一定であるにも係わらず、演算結果や出力状態が時間と
共に変化することがなくなり、入力条件と出力状態が一
対一に対応するようになるので、プログラムの動作検証
が容易に行なえる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を、自動車用空気
調和装置の制御装置として1チップマイコンを用いた場
合を例にして詳しく説明する。図2は本実施例による制
御装置20を含む空気調和システム全体の構成を示すも
ので、インテークドア10の開度に応じて外気吸入口4
または内気吸入口5から吸い込まれた空気は、ブロワモ
ータ1によりエバポレータ2へ送られ冷却される。次に
上部エアミックスドア11および下部エアミックスドア
12の開度に応じて、ヒータコア3をバイパスする冷た
い空気とヒータコア3を通過することにより再加熱され
た空気が下流側で混合され、吹出口を切り換えるための
フロアドア13およびベントドア14の開度にしたがっ
てデフ吹出口6(フロントガラスへ)、ベント吹出口7
(乗員上半身へ)、およびフロア吹出口8(乗員足元へ
)から温調風として車室内に吹出され、車室内の温度制
御が行われる。
【0030】制御装置20は、デフ吹出口6の吹出空気
温度を検出するデフダクトセンサ21、ベント吹出口7
の吹出空気温度を検出するベントダクトセンサ22、フ
ロア吹出口8の吹出空気温度を検出するフロアダクトセ
ンサ23、車室外の空気温度を検出する外気温センサ2
5、および日射の強さを検出する日射センサ27からの
検出信号を入力とし、各ドア10〜14の開度を調節す
る電動アクチュエータ15〜19とブロワモータ1を制
御するものであり、乗員が各種エアコン操作を行うため
のスイッチや空気調和装置の運転状態を乗員に知らせる
ための表示装置を備えたコントロールパネル26を有し
ている。
【0031】また、制御装置20は通信手段である通信
ドライバ42を有し、この通信ドライバ43を介して外
部の通信装置28と信号の授受を行なうことができる。
【0032】さらに、制御装置20には診断許可端子4
3が設けられている。診断許可端子43は通常は開放さ
れており、この端子43がアースに接続されている間だ
け、本実施例の制御装置20が備えるプログラム動作検
証を容易にするための診断機能が働く。
【0033】図3は制御装置20のより詳細な構成を示
すもので、図2と同一符号を付けたものは図2と同一部
品を示している。この図から分かるように、制御装置2
0の負荷として、図2では省略した、コンプレッサをオ
ンオフさせるためのコンプレッサリレー40、エンジン
冷却水の流れを開閉制御するための負圧弁41がさらに
備えられている。
【0034】制御装置20内の1チップマイコン30は
、図示を省略した処理装置、ROM、RAM、I/Oポ
ート、A/D変換器等を内蔵している。ドライバ31は
電動アクチュエータの回転制御(正転、逆転、停止)を
、ファンコントロール回路32は送風用ブロワモータ1
の印加電圧の制御を、ソレノイドドライバ33は外部ソ
レノイドであるコンプレッサリレー40および負圧弁4
1のオンオフ制御をそれぞれ行う。
【0035】プログラムや制御定数格納用ROM38お
よびデータを記憶するためのRAM39は、制御装置2
0の内部で相互の結線され、1チップマイコン30の指
令に基づき動作するが、もしマイコン30内のROM、
RAMが十分のメモリ容量を有しておればこれらは不要
である。
【0036】通信ドライバ42はマイコン30からの信
号を外部の通信装置28に送り出すと共に、通信装置2
8からの信号をマイコン30に伝達することによって双
方向のシリアル(直列)通信を行なう。
【0037】制御装置20に組込まれたコントロールパ
ネル26上の操作スイッチ35からの信号は、インタフ
ェース回路34を介してマイコン30へ入力され、また
現在の空気調和装置の運転状態や設定された目標温度等
はインジケータドライバ36を介してインジケータ37
へ出力され、乗員に表示される。
【0038】図1はマイコン30で実行される制御プロ
グラムの例を示すフローチャートである。まずステップ
500でマイコン内部レジスタやRAMの初期設定を行
い、空気調和システムに対する入出力環境を整える。次
にステップ501の繰り返し処理により実際の空気調和
システムの制御ステップ600〜607および502〜
512を電源が切られるまで繰り返し実行する。ここで
は、従来の制御装置でも行なわれていた処理を500番
台で、本発明で新たに採用した処理を600番台のステ
ップ番号で示す。
【0039】まず、従来より行なわれていた処理につい
て先に説明する。すなわち、ステップ502では、各種
センサ21〜25、27等から入力された温度信号等の
データを1チップマイコン30内に読み込み、ステップ
503では読み込んだ温度信号等のデータに対してセン
サの非直線性の補正や単位の変換等を行って、内部デー
タに変換する。次にステップ504により、目標室温で
ある制御目標温度Tsoの演算を行う。この演算は、乗
員の調整操作なしに快適な温度空間が維持できるように
、外気温度や運転モードに応じて乗員の選定した設定温
度の補正を行う。次のステップ505では、上記制御目
標温度Tsoと車室温センサ25により検出された実際
の車室温度Trとの偏差をはじめ、外気温度Taや日射
量Zmの値に応じて、快適な温度空間を維持するために
必要な吹出目標温度Tdoの演算を行う。次にステップ
506により、エアミックス(A/M)ドア11,12
の開度演算を行う。ここでは、前ステップで演算された
目標吹出温度Tdoと各吹出モードに応じて、対応する
ダクトセンサ21,22,23により検出された実際の
吹出温度Tdとの偏差を0に近づけるために必要なエア
ミックスドア11,12の開度が演算される。
【0040】以上で温度制御関係の演算は終了し、次に
ステップ507により吹出風量を決定するためのブロワ
モータ制御目標電圧が演算される。ここでは一般に制御
目標温度Tsoと実際の車室温度との偏差がほぼ0の場
合低風量に、またこの偏差が大きくなるにしたがって高
風量になるよう演算される。次のステップ508では、
外気温度Ta、日射量Zm、吹出温度Td等に応じて最
適な各吹出口6〜8の風量分配や熱負荷に応じた内気循
環空気の決定を行なう。次のステップ509によりコン
プレッサのオンオフの判断を実施する。一般には熱負荷
の少なくなる低外気温度条件で強制的にコンプレッサを
オフとするよう判断される(リレー40動作)。またス
テップ510では、熱源であるエンジン冷却水の流れを
開閉するためのウォータコックの開閉(負圧弁の開閉)
の判断を行う。最後にステップ511および512によ
り、以上演算された各アクチュエータ類への制御出力信
号がまとめて出力され、それぞれエアミックスドアの開
度、ブロワモータの印加電圧、吸込口、吹出口のドア状
態、コンプレッサ、ウォータコックのオンオフ、および
コントロールパネル上のインジケータ類の制御が行われ
る。以上のステップ502〜512が繰り返し実行され
ることにより、乗員が設定した条件に応じて車室内が快
適な状態に維持される。
【0041】図4はコントロールパネル26の一例を示
したもので、各操作ボタン類50、作動インジケータ5
1、表示パネル52を備えている。操作ボタン類50と
しては、全自動制御を選択するAUTOボタン、デフロ
スタ吹き出しを選択するDEFボタン、空気調和装置の
停止を選択するOFFボタン、車室内空気の循環吸い込
み(リサーキュレーション)を選択するRECボタン、
希望の温度を選択する設定温度(▽、△)ボタン、風量
の一定値固定を選択するFANボタン等が設けられてい
る。作動インジケータ51は、リサーキュレーションが
選択されたときに点灯し、その作動を乗員に知られる。 また表示パネル52は、各操作ボタン50の選定状態や
、空気調和装置の作動状態を表示する。
【0042】ここで、本実施例にて新たに導入した処理
ステップについて、図1、図5および図6により説明す
る。図5はマイコン30内部のRAMのメモリマップの
一部を示している。本実施例の制御に関係のあるデータ
として、診断許可フラグDiagFlag、Ta固定フ
ラグFixTa、Tr固定フラグFixTr、Zm固定
フラグFixZm等条件の成立/不成立を表わすフラグ
や、外気温度データTa、車室温度データTr、日射量
データZm等演算に使用する読取り内部データ、および
パスワードデータPassWordが図のごとく割付け
られている。また、図示しないが、演算処理過程で中間
的に得られる中間内部データも同様に割付けられている
【0043】図1に戻り、繰返し実行されるメインルー
プの先頭であるスッテプ600で診断許可端子43がア
ースに接続されているか判断する。アースに接続されて
いればステップ601に進み、診断許可フラグDiag
Flagを1にセットする。一方、診断許可端子43が
アースに接続されていなければステップ602で診断許
可フラグDiagFlagを0にクリアし、次にステッ
プ603でデータの強制固定等が正規に行われているか
どうかをチェックするためのデータであるパスワードデ
ータを0にクリアし、データの強制固定等が行われるべ
きでない状態とする。ステップ502で入力信号の読込
みを行なった後、ステップ604でパスワードデータP
assWordがあらかじめ決められている値PWに等
しいかどうか判定する。PassWord=PWであれ
ば、何もしないが、PassWord≠PWであれば正
規手順でデータの強制固定が行なわれたものではない(
外部からのサージ電磁波、あるいはプログラムの一時的
な暴走等によって内部データが破壊した)場合の異常デ
ータ固定を解消するために、ステップ605に進み、全
ての固定フラグを0にクリアして、データの固定等を解
除する。
【0044】次のステップ606では、先のステップ6
01または602でセットまたはクリアした診断許可フ
ラグDiagFlagをチェックする。DiagFla
g=1であれば、プログラム動作検証を容易にする特別
の状態であると判断して、ステップ607に進む。ステ
ップ607では、ステップ502で読込んだ各々のデー
タに対応するデータ固定フラグ(図5のFixTa,F
ixTr,FixZm…)が1か0かを判断し、データ
固定フラグが1であるデータは強制固定されているとし
て、内部データ(図5のTa,Tr,Zm…の中の対応
するデータ)は変化させない。一方、データ固定フラグ
が0であるデータは、強制固定が指定されておらず、ス
テップ502で読込んだ信号を内部データに変換し、図
5のデータエリアTa,Tr,Zm・・・等の対応する
領域に書き込む。
【0045】一方、ステップ606で診断許可フラグが
0の場合は、市場で何らかの異常により、データが強制
的に固定され、制御装置としての機能を失うことがない
よう、従来と同一のステップであるステップ503に進
み、データ固定フラグの値に係わらず、全ての読込んだ
データを内部データに変換し、各々のデータエリアTa
,Tr,Zm…の領域に書き込む。
【0046】一方、図2および図3に示した外部の通信
装置28からの通信による命令は、図1に示したメイン
プログラムの動作とは無関係に、任意の時刻に送られて
くるため、これら通信による命令に対しては、メインプ
ログラムとは別の割込プログラムで処理することがよい
。この通信からの命令が与えられたとき起動する割込プ
ログラムの例を図6により説明する。なお、本実施例に
よりプログラムの動作検証を行う場合の通信命令は固定
データの指定であり、データエリアTa,Tr,Zm…
のどのデータを固定するか、すなわち、FixTa,F
ixTr,FixZm…のどのデータ固定フラグを1に
するかのデータ固定命令と、対応する固定データが含ま
れる。
【0047】図6において、外部の通信装置28より命
令が送られてくると、ステップ610に飛び込む。ここ
で外部からの通信命令がデータ固定命令かどうか判断す
る。データ固定命令でない場合は、ステップ616に進
み、命令に対応した他の処理を実施する。一方、ステッ
プ610でデータ固定命令と判断した場合はステップ6
11に進み、診断許可フラグDiagFlagが1かど
うか判断する。DiagFlag=0の場合は、データ
の固定は行なわないため、ステップ615に進み、デー
タ固定命令が受信された場合でも、指定されたデータに
対応するエリアのデータ固定フラグ(FixTa,Fi
xTr,FixZm…等)を0にクリアする。なお、本
ステップ615は図1のステップ602,603,60
5の機能があるので、省略することも可能である。
【0048】一方、ステップ611で診断許可フラグD
iagFlg=1の場合は、ステップ612に進み、正
規に強制固定が行なわれたことを表わす特定のパスワー
ド値PWをパスワードデータ領域PassWordに書
込む。このパスワード値PWは、外部からの異常なノイ
ズ等や、プログラムの一時的な暴走等により、内部のデ
ータ固定フラグが不正に1にセットされ、本来の制御動
作が行なえなくなることを防止するための確認用データ
で、データで、自然には発生しにくい特定のデータを用
いればよい。一般に2進数表現で000…00,111
1…1,0101…01,1010…10等は自然に発
生し易いので、これら以外の特定のデータ値を用いるの
が好ましい。また、このパスワード値としては、そのB
it数が多いほど、偶然に一致した値がパスワードデー
タ領域に発生する確立は減り、その信頼度が向上するが
、処理上の効率や、メモリ領域の占有を考慮すると8b
it(1byte)〜16bit(2byte)程度の
パスワードデータサイズが効果的である。
【0049】ステップ612でPassWordにPW
を記録した後、スッテプ613で通信命令により指定さ
れた固定データに対応する固定フラグ(FixTa,F
ixTr,FixZm…等)を1にセットし、対応する
データの強制固定を指定する。次にステップ614で通
信命令により同時に与えられた固定データを指定された
データ領域に記録し、本割込プログラムのデータ固定に
関する部分を終了する。
【0050】以上説明したように、本実施例によれば、
図1に示したメインプログラムと図6に示した割込みプ
ログラムの各々の動作により、診断許可端子43をアー
スに接続している場合だけ外部の通信装置28からの命
令により、センサ等の信号を読取った内部データを一時
的に特定の値に固定することができ、かつパスワードデ
ータによりその正当性を常にチェックしているので、何
らかの異常等により誤って内部データが固定され、制御
装置の本来の機能を失なうことが防止される。
【0051】次に、本実施例におけるプログラムの動作
検証に関し、吹出温度の演算を例とりさらに詳しく説明
する。吹出温度を制御するための演算式が下記(1)〜
(3)式のように与えられたとする。 Tso=f1(Ts,Ta)            
    …(1)Tdo=f2(Ts,Tso,Tr,
Zm)  …(2)θAMU =f3(Tdo,Tdu
)            …(3)ここで、f1( 
 )〜f3(  )は関数を表わす。また、Tsoは車
室内目標温度、Tdoは吹出目標温度、θAMU は前
記エアミックスドア(上部)の目標開度、Tsは設定温
度、Taは外気温度、Trは車室内温度、Zmは日射量
、Tduは実際のベント吹出温度を表わす。
【0052】一般に、上記(1)式〜(3)式に示され
る演算をプログラムで実行する場合、図5に示すごとく
、演算式内で使われるデータ((1)〜(3)式におけ
る変数)をRAM上に割りつけ、演算で使用する毎に対
応するRAM領域から値を読み取り、(1)〜(3)式
で与えられる計算を各々行ない、その演算結果を各々対
応するRAM領域に書き込んで演算を終了する。通常、
プログラムの開発や、その検証を容易にするために(1
)〜(3)式で各々与えられるようなまとまった演算処
理毎にプログラムを分割し(サブルーチン化、あるいは
モジュール化)、メインプログラムから各々のプログラ
ムモジュールを順次呼出して実行させることにより、一
連の演算を行なっている。(1)〜(3)式において、
外気温度Ta、車室温度Tr、日射量Zm、ベント吹出
温度Tduは、各々対応するセンサからの信号をA/D
変換して読取った外部信号データであり、車室内目標温
度Tso、吹出目標温度Tdo、エアミックスドア目標
開度θAMUは、演算過程における中間データである。 また、実際のエアミックスドアは、その開度が上記エア
ミックスドア目標開度θAMU に近づくよう制御され
る。したがって、各センサが接続される入力端子部分に
各々、入力信号に相当する電圧信号を印加し、各入力信
号の値に対応して実際のエアミックスドア開度を調べる
ことにより、前記(1)〜(3)式の計算が正しく行な
われているかどうか検証することができる。ところが、
従来のこの検証方式では、前述のごとく、読取入力信号
のバラツキや演算結果に相当するエアミックスドアの物
理的な制御開度の誤差のために厳密なプログラム動作の
検証は困難である。また(1)〜(3)式全ての演算の
総合結果のみしか検証できないため、演算結果が異常で
あった場合(1)〜(3)式の演算過程のどの部分、す
なわち、どのプログラムモジュールに演算異常があるの
か分からない。
【0053】そこで本実施例では、図5に示すごとく、
各データ(読取った外部信号データ、中間データを含む
)に対応してデータ固定フラグを設け、外部の通信装置
28からの通信命令に従い、上記各データを任意の値に
固定可能な機能を設けている。同時に、上記通信手段4
2等を用い、RAM上の任意のデータを外部より読み出
す機能を持たせている。これにより、例えば、前記演算
式における(2)式における(2)式の演算処理が正し
く実行されているかどうか検証する場合を考えると、外
部の通信装置28からの通信命令により演算結果である
Tdoデータを通信手段42を介して通信装置28に繰
返し出力されるように設定し、(2)式のパラメータデ
ータであるTs、Tso、Tr、Zmの各データを同通
信装置から通信命令により次々と特定の値に強制固定し
、それぞれの強制固定データに対するTdo演算結果デ
ータを外部でデジタル的に比較、検証することにより1
ビットのバラツキや誤差もなく、厳密に(2)式の演算
処理の正当性の検証ができる。同様な検証が(1)式、
(3)式にも行なえる。すなわち、プログラムの小さな
プログラムモジュール単位毎に、それぞれ独立に、その
演算処理の検証が可能となり、これによりプログラムの
演算異常箇所が容易に発見できると同時に、各プログラ
ムモジュールを単独に切り出した状態で検証が行なえる
ため、検証のためのパラメータデータの組合せ数を大幅
に減少させることができ、さらに検証する内容が単純化
されるため、プログラムの検証時間、検証精度が大幅に
向上する。
【0054】本発明の他の実施例を図7により説明する
。図7は、読込データの内部データへの変換時にデータ
の平均化処理を行った場合の実施例であり、図1におけ
るステップ607,503をステップ621,622に
置き換えたものである。本実施例は、診断許可フラグが
1、すなわち、診断許可端子43がアースに接続されて
いる場合は、データの平均化処理を行なわない場合の例
を示している。
【0055】すなわち、図7において、ステップ606
にて診断許可フラグを確認し、これが0であれば通常の
制御状態であるので、ステップ622に進み、先のステ
ップ502(図1参照)で読込んだデータを新たな内部
データに変換すると同時に、これまで対応するデータ領
域に記録されていた過去のデータとの平均化処理を行な
い、平均化処理結果のデータを改めて対応するデータ領
域に記録する。これにより、センサからの不規則な信号
の変化が内部処理を不安定にすることを解消できる。一
方、ステップ606で診断許可フラグが1の場合は、入
力信号変化に対する内部データの応答を速くするために
、ステップ621に進み、ステップ502(図1参照)
で読込んだデータが変換された新たな内部データをその
まま直接、対応するデータエリアに記録する。以上の処
理を行なうことにより、診断許可端子43がアースに接
続されている場合は、読込んだデータに対する平均化処
理を省略することができる。
【0056】ここで、図8に示すように、ステップ62
2における平均化処理を入力信号変化速度制限処理に置
換えれば、同様に診断許可端子43がアースに接続され
ている場合だけ、読込データの変化速度制限を省略する
ことができる。すなわち、図8において、ステップ60
6で診断許可フラグが0であればステップ624に進み
、先のステップ502(図1参照)で読込んだデータに
対し、内部読取りデータをあらかじめ決められた変化速
度以内の変化速度で外部入力信号値に近づけてゆく入力
信号変化速度制限処理を実施して内部データに変換し、
各々のデータエリアに記録する。これにより、日射量な
ど急激に変動する要素をもった入力信号が制御動作を不
安定にすることが解消できる。一方、ステップ606で
診断許可フラグが1の場合は、入力信号変化に対する内
部データの応答を速くするために、ステップ623に進
み、ステップ502(図1参照)で読込んだデータが直
接内部データに変換され、対応するデータエリアに記録
する。以上の処理を行なうことにより、診断許可端子4
3がアースに接続されている場合は、読込んだデータに
対する入力信号変化速度制限処理をを省略することがで
きる。
【0057】以上、読込データの強制固定、データの平
均化処理や入力信号変化速度制限処理の一時的な中断を
行なう場合の実施例について説明したが、同様な方法に
より積分制御における積分項目要素すなわち積分値を0
を含んだ特定の値に一時的に固定することができる。こ
の実施例を図9に示す。図9は、図1におけるステップ
606とステップ504の間に挿入することができる。
【0058】まず、本実施例の前提として、図1のステ
ップ504〜508では、入力信号である読込み内部デ
ータと制御上の目標値に基づき積分演算を含む制御演算
が行われ、このとき誤差成分は積分値としてマイコン3
0内部のRAMの積分データエリアに記録される。なお
、積分演算処理をマイコンのプログラムで実行すること
自体は、例えば特公昭62−41123号公報等に記載
のように公知であるので、ここでは詳述しない。
【0059】また、積分値の固定は外部の通信装置28
(図3参照)からの通信命令により行う方法、あるいは
特定の外部端子の接続状態に対応して行う方法がある。 後者の場合は、図3に想像線で示すように、制御装置2
0に診断許可端子43とは別に積分値固定端子60を設
ければよい。この積分値固定端子60も通常は開放され
、アースに接続されている間だけ積分値を固定する。
【0060】次に図9により本実施例をさらに説明する
。図9において、ステップ630にて診断許可フラグを
確認し、これが0であれば通常の制御状態であるので、
ステップ634に進み、現在の演算結果に基づき誤差成
分を積算データエリアに加算する。これにより、図1の
ステップ504〜508では積分演算を含む制御演算に
より外部機器の目標値が演算され、ステップ511で外
部機器の制御が行われる。
【0061】一方、ステップ630で診断許可フラグが
1の場合は、ステップ631に進む。ステップ631で
は、外部の通信装置28から積分値固定命令を受信した
かどうか、または積分値固定端子60がアースに接続さ
れたかどうかを判断し、積分値固定命令を受信していな
い場合、または積分値固定端子60がアースに接続され
ていない場合はステップ633に進む。ステップ633
では、ステップ634と同様に、現在の演算結果に基づ
き誤差成分を積算データエリアに加算し、ステップ51
1で積分演算を含む制御演算結果により外部機器の制御
を行なわせる。
【0062】一方、ステップ631で積分値固定命令を
受信した場合、または積分値固定端子60がアースに接
続された場合はステップ632に進み、積分データエリ
アに特定値を記録する。ここで特定値とは、積分値の固
定を外部の通信装置28の通信命令による場合は、その
通信命令により与えられる0を含む任意の値とすること
ができ、外部端子60の接続状態による場合は、0とす
る。このように積分値を一定の値に強制固定することに
より、入力条件が一定であるにも係わらず、演算結果や
出力状態が時間と共に変化することがなくなり、入力条
件と出力状態が一対一に対応するようになるので、プロ
グラムの動作検証が容易に行なえるようになる。
【0063】なお、図9の実施例は、積分値固定命令を
受信したときまたは積分値固定端子がアースに接続され
ている場合は、積分値を固定する場合の例であるが、図
10に示すようにパスワードデータPassWordに
よるチェック機能との組み合わせにより積分値を固定し
てもよい。すなわち、図10において、ステップ631
で積分値固定命令を受信した場合、または積分値固定端
子60がアースに接続された場合はステップ635に進
み、パスワードデータPassWordがあらかじめ決
められている値PWに等しいかどうか判定する。Pas
sWord=PWであれば、ステップ632に進み、積
分値の固定を行うが、PassWord≠PWであれば
正規手順でデータの強制固定が行なわれたものではない
場合なので、ステップ636に進み、現在の演算結果に
基づき誤差成分を積分データエリアに加算する。これに
より、何らかの異常等により誤って内部データが固定さ
れ、制御装置の本来の機能を失なうことが防止される。
【0064】また、図7および図8に示した他の実施例
では、診断許可端子43がアースに接続されている場合
に平均化処理や読込データの変化速度制限処理を一時的
に中断したが、図11および図12に示すように、上記
積分値の一時的な固定と同様に外部通信装置からの命令
、あるいは他の特定の外部端子の接続状態に基づき、デ
ータの平均化処理や変化速度制限処理の中断、実行が切
替えられるようにし(図11のステップ625,621
,626または図12の627,623,628)、こ
れらの機能は、診断許可端子43がアースに接続されて
いる間だけ有効となる構成とすることができる。
【0065】本方式によれば、データの強制固定、平均
化処理の中断、変化速度制限処理の中断、積分値の固定
(図9の実施例)等が各々独立に実行でき、また、診断
許可端子43が市場では開放して使用される接続状態と
しておくことにより、市場で何らかの異常が発生した場
合にも、制御装置の診断機能によりその本来の制御動作
を行なわなくなることがない。
【0066】本発明のさらに他の実施例を図13により
説明する。図8は、操作パネル26(図4参照)のスイ
ッチを操作したのと同じ内部動作変化を、外部からの通
信命令により行えるようにした場合の実施例であり、例
えば、図1に示すPADのステップ606とステップ5
04の間に図8に示した処理を挿入することができる。
【0067】図8において、まずステップ800で操作
パネル26上のいずれかのスイッチ(「AUTO」スイ
ッチ、「DEF」スイッチ、その他)が操作されたかど
うか判断する。もし、いずれかのスイッチが操作されて
いれば、ステップ801に進み、その操作されたスイッ
チの機能に対応して内部状態(空気調和装置の運転状態
を表わす内部データの値)を変化させる。例えば、温度
、風量、吹出口などが全て自動制御される状態であるオ
ート運転状態において、「DEF」スイッチが操作され
ると、吹出口がデフロスタ側に固定されるデフ運転状態
に内部状態が変化し、次に他のスイッチ操作が行われる
までこの内部状態は保持される。空気調和装置は、引き
続き行われるプログラム処理(図1におけるステップ5
04から512)に基づき、実際の吹出口がデフロスタ
側に固定されるように制御される。以上のステップ80
0および801は従来の制御装置においても実施されて
いた処理内容である。
【0068】次に、本実施例で新たに追加したステップ
802からステップ804について説明する。ステップ
802において、外部の通信装置28(図2参照)より
与えられた命令がスイッチ操作命令かどうか判断する。 ここで、スイッチ操作命令とは、例えば、操作パネル2
6上のDEFスイッチを1度押す操作を表わすデータ等
としてあらかじめ決められている外部の通信装置28よ
り与えられる命令であり、ステップ802においてスイ
ッチ操作命令と判断すると、ステップ803に進む。ス
テップ803では診断許可フラグが1かどうか判断する
。診断許可フラグが1の場合にはステップ804に進み
、与えられたスイッチ操作命令に対応して内部状態を変
化させる。例えば、DEFスイッチを1度押す操作を表
わすスイッチ操作命令の場合には、内部状態をデフ運転
状態に変化させる。一方、ステップ803において、診
断許可フラグが1でない場合には、何も行わずにこれら
の処理を終了する。これは、例えば通信端子に電気的な
ノイズ等が侵入し、このノイズを誤ってスイッチ操作命
令と判断し、乗員のスイッチ操作とは無関係に空気調和
装置の運転状態が変化してしまう不具合を除くためであ
り、本ステップ803により、制御装置が診断状態に設
定される間(診断許可端子を特定の端子、すなわちアー
スに接続している間)だけ、外部からの通信命令により
操作パネル上のスイッチを操作したのと同じ内部動作変
化を行うことができる。
【0069】自動車用空気調和装置の制御装置の機能や
動作の検証を行うため、内部状態を変化させる必要が生
じたとき、従来は操作パネル上のスイッチを物理的に機
械で押すなどの設備が必要であり、その機能検証や動作
検証の自動化が難しかったが、本実施例によれば、他の
実施例で示した通信装置の機能をそのまま利用でき、ま
た機械的動作部分をなくすことができるので、検証時間
を大幅に短縮できる効果がある。また、同時に診断状態
に設定されている間だけ、これらの機能が働くようにし
ているため、市場で通信端子に何らかのノイズ等が侵入
した場合でも、制御装置が異常動作することがないとい
う効果がある。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、プログラム動作検証の
ための入力条件の設定を他のコンピュータからの通信命
令等により非常に短時間かつ厳密に行なうことができる
ので、検証の自動化も可能となり、制御装置の開発時お
よび製造時のプログラム動作検証を短時間で容易にかつ
厳密に行なえるようにできる。
【0071】また、制御装置の正規動作を妨げるこれら
診断動作は、診断許可端子が接続されている場合あるい
は、パスワードが正しく設定されている場合のみ実行さ
れるため、市場で何らかの異常が発生しても誤った診断
動作に基づき制御装置が本来の機能を失うということが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動車用空気調和装置
の制御装置におけるメインプログラムの動作を示すPA
Dである。
【図2】本発明の一実施例による自動車用空気調和装置
のシステム全体を示す模式図である。
【図3】図2に示す制御装置の内部構成を示すブロック
図である。
【図4】図2に示す制御装置の操作パネルを示す模式図
である。
【図5】図3に示すマイコン内のRAMのメモリマップ
図である。
【図6】上記実施例における割り込みプログラムを示す
PADである。
【図7】本発明の他の実施例におけるプログラムの一部
を示すPADである。
【図8】本発明のさらに他の実施例におけるプログラム
の一部を示すPADである。
【図9】本発明のさらに他の実施例におけるプログラム
の一部を示すPADである。
【図10】図9に示す実施例の変形例におけるプログラ
ムの一部を示すPADである。
【図11】図7に示す実施例の変形例におけるプログラ
ムの一部を示すPADである。
【図12】図8に示す実施例の変形例におけるプログラ
ムの一部を示すPADである。
【図13】本発明のさらに他の実施例におけるプログラ
ムの一部を示すPADである。
【符号の説明】
20  制御装置 26  操作パネル 28  通信装置 30  マイコン 42  通信手段 43  診断許可端子 60  積分値固定端子

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  外部に設けられた複数のセンサ類から
    の入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号を
    内部データに変換する入力データ変換手段、その読取り
    内部データを記憶する第1の記憶手段、その記憶した読
    取り内部データを用い所定のプログラムにより演算処理
    を行う第1の制御演算手段、外部の通信装置と情報の授
    受を行うための通信手段を備えた自動車用空気調和装置
    の制御装置において、前記外部の通信装置より与えられ
    る通信命令に従い、前記第1の記憶手段への通常の読取
    り内部データの記憶動作を中断し、その通信命令により
    指定されたデータを用いて該プログラムに演算処理を行
    わせ、プログラムの動作検証を行う診断手段を設けたこ
    とを特徴とする自動車用空気調和装置の制御装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の自動車用空気調和装置
    の制御装置において、前記診断手段は、前記通信手段よ
    り与えられる通信命令に従い、前記第1の記憶手段に記
    憶される読取り内部データをその通信命令で指定された
    特定の値に一時的に強制固定する手段を含むことを特徴
    とする自動車用空気調和装置の制御装置。
  3. 【請求項3】  外部に設けられた複数のセンサ類から
    の入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号を
    内部データに変換する入力データ変換手段、その読取り
    内部データおよび演算処理過程で得られる中間内部デー
    タを記憶する第1の記憶手段、その記憶した読取り内部
    データおよび中間内部データを用いて所定のプログラム
    により演算処理を行う第1の制御演算手段、外部の通信
    装置と情報の授受を行うための通信手段を備えた自動車
    用空気調和装置の制御装置において、前記第1の制御演
    算手段で演算処理を行うプログラムをそれぞれまとまっ
    た演算処理を行う複数のプログラムモジュールに分割可
    能に構成し、前記外部の通信装置より与えられる通信命
    令に従い、そのプログラムモジュール毎にその通信命令
    により指定されたデータを用いて演算処理を行わせ、プ
    ログラムの動作検証を行う診断手段を設けたことを特徴
    とする自動車用空気調和装置の制御装置。
  4. 【請求項4】  請求項3記載の自動車用空気調和装置
    の制御装置において、前記診断手段は、前記通信手段よ
    り与えられる通信命令に従い、前記第1の記憶手段に記
    憶される読取り内部データおよび中間内部データのうち
    動作検証の対象となるプログラムモジュールの演算処理
    で使用されるものを特定の値に一時的に強制固定する手
    段を含むことを特徴とする自動車用空気調和装置の制御
    装置。
  5. 【請求項5】  前記入力データ変換手段は、通常の制
    御動作を行っているとき、前記センサ類からの入力信号
    の値を時間的に平均化し、その値を読み取って内部デー
    タとする平均化処理を行う手段を含む請求項1または3
    記載の自動車用空気調和装置の制御装置において、外部
    からの操作で前記平均化処理の中断を指示する外部指示
    手段と、前記プログラムの動作検証を行うとき、前記外
    部指示手段からの指示により前記平均化処理を一時的に
    中止する手段とを更に設けたことを特徴とする自動車用
    空気調和装置の制御装置。
  6. 【請求項6】  前記入力データ変換手段は、通常の制
    御動作を行っているとき、前記センサ類からの入力信号
    の値の変化に対し、読取り内部データの値が該入力信号
    の値に近づく変化速度を一定速度以下に制限する内部デ
    ータ変化速度制限処理を行う手段を含む請求項1または
    3記載の自動車用空気調和装置の制御装置において、外
    部からの操作で前記内部データ変化速度制限処理の中断
    を指示する外部指示手段と、前記プログラムの動作検証
    を行うとき、前記外部指示手段からの指示により前記内
    部データ変化速度制限処理を一時的に停止する手段とを
    更に設けたことを特徴とする自動車用空気調和装置の制
    御装置。
  7. 【請求項7】  請求項5または6記載の自動車用空気
    調和装置の制御装置において、前記外部指示手段は、外
    部の特定の端子に接続されたときに前記処理の中断を指
    示する処理中断端子を含むことを特徴とする自動車用空
    気調和装置の制御装置。
  8. 【請求項8】  請求項5または6記載の自動車用空気
    調和装置の制御装置において、前記外部指示手段は前記
    外部の通信装置からの通信命令を受信する前記通信手段
    を含み、該通信装置はその通信手段を介して前記処理の
    中断を指示する通信命令を与えることを特徴とする自動
    車用空気調和装置の制御装置。
  9. 【請求項9】  請求項1または3記載の自動車用空気
    調和装置の制御装置において、外部の特定の端子に接続
    可能な診断許可端子と、前記診断許可端子が前記外部の
    特定の端子に接続されたときだけ前記プログラムの動作
    検証を許容する手段とをさらに設けたことを特徴とする
    自動車用空気調和装置の制御装置。
  10. 【請求項10】  請求項1または3記載の自動車用空
    気調和装置の制御装置において、前記外部の通信装置よ
    り与えられる通信命令に従い、予め設けられたパスワー
    ド記憶領域に特定のパスワード値を記録する手段と、前
    記パスワード記憶領域に記録された値が前記特定のパス
    ワード値に等しいときだけ、前記プログラムの動作検証
    を許容する手段とをさらに設けたことを特徴とする自動
    車用空気調和装置の制御装置。
  11. 【請求項11】  請求項1または3記載の自動車用空
    気調和装置の制御装置において、外部の特定の端子に接
    続可能な診断許可端子と、前記外部の通信装置より与え
    られる通信命令に従い、前記診断許可端子が前記外部の
    特定の端子に接続されたときだけ、予め設けられたパス
    ワード記憶領域に特定のパスワード値を記録する手段と
    、前記診断許可端子が前記外部の特定の端子に接続され
    かつ前記パスワード記憶領域に記録された値が前記特定
    のパスワード値に等しいときだけ、前記プログラムの動
    作検証を許容する手段とをさらに設けたことを特徴とす
    る自動車用空気調和装置の制御装置。
  12. 【請求項12】  制御上の目標値を決定する制御目標
    値決定手段、前記入力信号と前記制御上の目標値に基づ
    き、積分演算を含む制御演算を行う第2の制御演算手段
    、前記積分演算のための積分値を記憶する第2の記憶手
    段、前記第2の制御演算手段の演算結果に基づき外部機
    器の制御を行う制御出力手段をさらに備えた請求項1ま
    たは3記載の自動車用空気調和装置の制御装置において
    、外部からの操作で前記積分値の固定を指示する外部指
    示手段と、前記プログラムの動作検証を行うとき、前記
    外部指示手段の指示により、前記第2の記憶手段に記憶
    された積分値を一時的かつ強制的に特定の値に固定する
    固定手段とをさらに設けたことを特徴とする自動車用空
    気調和装置の制御装置。
  13. 【請求項13】  請求項12記載の自動車用空気調和
    装置の制御装置において、前記外部指示手段は、外部の
    特定の端子に接続されたときに前記積分値の固定を指示
    する積分値固定端子を含み、前記固定手段により強制的
    に固定される特定の値は0であることを特徴とする自動
    車用空気調和装置の制御装置。
  14. 【請求項14】  請求項12記載の自動車用空気調和
    装置の制御装置において、前記外部指示手段は、前記外
    部の通信装置からの通信命令を受信する前記通信手段で
    あり、該通信装置はその通信手段を介して前記積分値の
    固定を指示する通信命令を与え、前記固定手段により強
    制的に固定される特定の値はその通信命令により与えら
    れる任意の値であることを特徴とする自動車用空気調和
    装置の制御装置。
  15. 【請求項15】  請求項12記載の自動車用空気調和
    装置の制御装置において、外部の特定の端子に接続可能
    な診断許可端子と、前記診断許可端子が前記外部の特定
    の端子に接続されたときだけ前記積分値の固定を許容す
    る手段とをさらに設けたことを特徴とする自動車用空気
    調和装置の制御装置。
  16. 【請求項16】  請求項9,11,15項のいずれか
    1項記載の自動車用空気調和装置の制御装置において、
    前記診断許可端子は接地端子に接続可能な端子であるこ
    とを特徴とする自動車用空気調和装置の制御装置。
  17. 【請求項17】  操作パネル上に設けられた運転動作
    を選択するための複数のスイッチ、前記操作パネル上の
    操作されたスイッチに対応して内部データを変化させる
    手段、その内部データを用いて選択した運転動作を実行
    する手段をさらに備えた請求項1または3記載の自動車
    用空気調和装置の制御装置において、前記診断手段によ
    るプログラムの動作検証を行うとき、前記外部の通信装
    置より与えられる通信命令に従い、前記操作パネル上の
    任意のスイッチを操作したのと同一の内部データの状態
    を生じさせる手段をさらに設けたことを特徴とする自動
    車用空気調和装置の制御装置。
  18. 【請求項18】  外部に設けられた複数のセンサ類か
    らの入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号
    を内部データに変換する入力データ変換手段、その読取
    り内部データを記憶する第1の記憶手段、その記憶した
    読取り内部データを用いて所定のプログラムにより演算
    処理を行う制御演算手段、外部の通信装置と情報の授受
    を行うための通信手段を備えた自動車用空気調和装置の
    制御装置において、前記外部の通信装置より与えられる
    通信命令に従い、前記プログラムの動作検証を行う診断
    手段と、外部の他の特定の端子に接続可能な診断許可端
    子と、前記外部の通信装置より与えられる通信命令に従
    い、前記診断許可端子が前記外部の特定の端子に接続さ
    れたときだけ、予め設けられたパスワード記憶領域に特
    定のパスワード値を記録する手段と、前記診断許可端子
    が前記外部の特定の端子に接続されかつ前記パスワード
    記憶領域に記録された値が前記特定のパスワード値に等
    しいときだけ、前記診断手段によるプログラムの動作検
    証を許容する第1の許可手段とを設けたことを特徴とす
    る自動車用空気調和装置の制御装置。
  19. 【請求項19】  請求項18記載の自動車用空気調和
    装置の制御装置において、前記記憶手段に記憶される読
    取り内部データを、前記通信手段により与えられる通信
    命令で指定された、プログラムの動作検証のための特定
    の値に一時的に強制固定することを許容する第2の許可
    手段と、前記第2の許可手段が前記強制固定を許してい
    るときに前記通信手段より与えられる通信命令に従い前
    記強制固定を実施する手段とをさらに設け、前記第1の
    許可手段は、前記診断許可端子が前記外部の特定の端子
    に接続されていないとき、または前記パスワード記憶領
    域に記録された値が前記特定のパスワード値に等しくな
    いときに前記第2の許可手段の許可を解除する手段を含
    むことを特徴とする自動車用空気調和装置の制御装置。
  20. 【請求項20】  請求項18記載の自動車用空気調和
    装置の制御装置において、前記診断許可端子は接地端子
    に接続可能な端子であることを特徴とする自動車用空気
    調和装置の制御装置。
  21. 【請求項21】  外部に設けられた複数のセンサ類か
    らの入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号
    を内部データに変換する入力データ変換手段、その読取
    り内部データを記憶する記憶手段、その記憶した読取り
    内部データを用いて所定のプログラムにより演算処理を
    行う制御演算手段、外部の通信装置と情報の授受を行う
    ための通信手段を備え、前記入力データ変換手段は、通
    常の制御動作を行っているとき、前記センサ類からの入
    力信号の値を時間的に平均化し、その値を読み取って内
    部データとする平均化処理を行う手段を含む自動車用空
    気調和装置の制御装置において、前記外部の通信装置よ
    り与えられる通信命令に従い、前記プログラムの動作検
    証を行う診断手段と、外部からの操作で前記平均化処理
    の中断を指示する外部指示手段と、前記診断手段による
    プログラムの動作検証を行うとき、前記外部指示手段か
    らの指示により前記平均化処理を一時的に中止する手段
    とを設けたことを特徴とする自動車用空気調和装置の制
    御装置。
  22. 【請求項22】  外部に設けられた複数のセンサ類か
    らの入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号
    を内部データに変換する入力データ変換手段、その読取
    り内部データを記憶する記憶手段、その記憶した読取り
    内部データを用いて所定のプログラムにより演算処理を
    行う制御演算手段、外部の通信装置と情報の授受を行う
    ための通信手段を備え、前記入力データ変換手段は、通
    常の制御動作を行っているとき、前記センサ類からの入
    力信号の値の変化に対し、読取り内部データの値が該入
    力信号の値に近づく変化速度を一定速度以下に制限する
    内部データ変化速度制限処理を行う手段を含む自動車用
    空気調和装置の制御装置において、前記外部の通信装置
    より与えられる通信命令に従い、前記プログラムの動作
    検証を行う診断手段と、外部からの操作で前記内部デー
    タ変化速度制限処理の中断を指示する外部指示手段と、
    前記診断手段によるプログラムの動作検証を行うとき、
    前記外部指示手段からの指示により前記内部データ変化
    速度制限処理を一時的に停止する手段とを設けたことを
    特徴とする自動車用空気調和装置の制御装置。
  23. 【請求項23】  外部に設けられた複数のセンサ類か
    らの入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号
    を内部データに変換する入力データ変換手段、その読取
    り内部データを記憶する第1の記憶手段、その記憶した
    読取り内部データを用いて所定のプログラムにより演算
    処理を行う第1の制御演算手段、外部の通信装置と情報
    の授受を行うための通信手段、制御上の目標値を決定す
    る制御目標値決定手段、前記入力信号と前記制御上の目
    標値に基づき、積分演算を含む制御演算を行う第2の制
    御演算手段、前記積分演算のための積分値を記憶する第
    2の記憶手段、前記第2の制御演算手段の演算結果に基
    づき外部機器の制御を行う制御出力手段を備えた自動車
    用空気調和装置の制御装置において、前記外部の通信装
    置より与えられる通信命令に従い、前記プログラムの動
    作検証を行う診断手段と、外部からの操作で前記積分値
    の固定を指示する外部指示手段と、前記診断手段による
    プログラムの動作検証を行うとき、前記外部指示手段の
    指示により、前記第2の記憶手段に記憶された積分値を
    一時的かつ強制的に特定の値に固定する手段とを設けた
    ことを特徴とする自動車用空気調和装置の制御装置。
  24. 【請求項24】  外部に設けられた複数のセンサ類か
    らの入力信号を読み取る入力手段、その読み取った信号
    を内部データに変換する入力データ変換手段、その読取
    り内部データを記憶する記憶手段、その記憶した読取り
    内部データを用いて所定のプログラムにより演算処理を
    行う制御演算手段、外部の通信装置と情報の授受を行う
    ための通信手段、操作パネル上に設けられた運転動作を
    選択するための複数のスイッチ、前記操作パネル上の操
    作されたスイッチに対応して内部データを変化させる手
    段、前記内部データを用い選択した運転動作を実行する
    制御実行手段を備えた自動車用空気調和装置の制御装置
    において、前記外部の通信装置より与えられる通信命令
    に従い、前記プログラムの動作検証を行う診断手段と、
    前記診断手段によるプログラムの動作検証を行うとき、
    前記外部の通信装置より与えられる通信命令に従い、前
    記操作パネル上の任意のスイッチを操作したのと同一の
    内部データの状態を生じさせる手段とを設けたことを特
    徴とする自動車用空気調和装置の制御装置。
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EP0838357A3 (en) * 1996-10-25 1999-06-23 Calsonic Corporation Vehicle air-conditioning system

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EP0838357A3 (en) * 1996-10-25 1999-06-23 Calsonic Corporation Vehicle air-conditioning system
EP1300268A1 (en) * 1996-10-25 2003-04-09 Calsonic Kansei Corporation Vehicle air-conditioning system

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