JPH04326455A - 文書作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷すべき用紙上の任
意の印刷位置を指定して、その指定位置に従う印刷領域
に任意の文書情報を印刷する、所謂狙い打ち印刷機能を
備えた文書作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】日本語ワードプロセッサ等の文書作成装
置に於いては、より高機能化を図るべく、その一機能と
して、例えば葉書等の予めフォーマットが固定化された
定形用紙を対象に特定の１領域又は複数領域に印刷を行
なう機能が実現された。

【０００３】しかしながら、上記した印刷機能は、葉書
等、予めフォーマットが固定化された、ある特定の定形
用紙を対象としたものであり、印刷対象用紙の様式を特
定しない、各種用紙の任意の１領域又は複数領域を対象
に、任意枚数の連続印刷を施したい等の要求に応えるこ
とができない。

【０００４】そこで従来では、ワードプロセッサを用い
て、例えば、アンケート用紙、市販の履歴書等、ある特
定の様式をもつ印刷対象用紙上の任意の記入項目に任意
書式の文書を印刷する際、手動操作による用紙送りで用
紙上の印字行を目見当により位置決めし、スペースコー
ドを適当に挿入して印字開始桁を位置決めして、所望の
位置へ印字を実行していた。

【０００５】しかしながら、このような任意位置への狙
い打ち手段は、目測による狙い打ちであることから、印
字位置ずれが生じ易く、正確な印字位置への印刷が困難
であるとともに多くの時間と労力を要していた。更に上
記した単純な目測誤りによる印字位置ずれに加えて、印
刷文字の修飾、設定書式等に伴う狙い打ちの正確な印字
位置を容易に認識できなことから、欄外への文字のはみ
出し、重ね打ち等の失敗を招き易く、このような失敗を
極力回避するためには試し印刷が必要となり、この際は
無駄な印刷が介在するとともに、多くの時間と労力を要
していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の狙い打ち印刷手段は、目測により印字位置を決めてい
たため印字位置ずれが生じ易く、正確な印字位置への印
刷が困難であるとともに多くの時間と労力を要するとい
う問題があった。更に上記した単純な目測誤りによる印
字位置ずれに加えて、印刷文字の修飾、設定書式等に伴
う狙い打ちの正確な印字位置を容易に認識できなことか
ら、欄外への文字のはみ出し、重ね打ち等の失敗を招き
易く、何回かの無駄な試し印刷を必要としていた。

【０００７】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
印刷対象用紙の様式を特定しない、各種用紙の任意の１
領域又は複数領域を対象に、狙い打ち印刷の領域を設定
でき、その設定領域の印刷イメージを表示して、印刷対
象用紙の様式を特定しない各種用紙の任意の１領域又は
複数領域を対象に、正確な位置へ所望の印字が行なえ、
かつ面倒な操作を必要とせずに簡単かつ迅速に任意位置
への狙い打ち印刷が行なえる、狙い打ち印刷イメージの
レイアウト表示機能を持つ文書作成装置を提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、印刷すべき用
紙上の任意の印刷位置を指定することにより入力された
印字領域情報を上記用紙を単位に記憶する記憶手段と、
狙い打ち印刷イメージの表示を指示する指示手段と、同
手段の指示に従い上記記憶手段に貯えられた設定印字領
域情報をもとに印刷イメージ表示のための印字領域枠を
生成し、その印字領域枠を設定印字領域として狙い打ち
印刷イメージをレイアウト表示する手段とを備えてなる
ことを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明は、設定印字領域情報をもとに印刷イメ
ージ表示のための印字領域枠を生成し、設定された印字
領域として表示する、狙い打ち印刷イメージの表示機能
を持つことから、印刷対象用紙上に於ける設定された印
字領域それぞれの印刷レイアウトを容易に認識でき、こ
れにより、試し印刷を行なうことなく簡単な操作で正確
な任意印字領域への狙い打ち印刷が可能となる。

【００１０】

【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。図１は本発明の一実施例による、狙い打ち印刷機
構を実現した文書作成装置の機能構成を示すブロック図
である。

【００１１】図１に於いて、１１は印字領域情報を記憶
する印字領域情報記憶部であり、ここでは後述するキー
ボードのカーソルキー操作に伴う印字ヘッドの移動及び
用紙送りとファンクションキー操作で指定された印字領
域を示す印字位置情報（印字開始位置及び印字終了位置
でなる印字領域情報）が、文書書式、及び文字情報の先
頭ポインタ等と関連付けられて記憶される。１２は文字
データを記憶する文書バッファであり、ここでは設定さ
れた印字領域それぞれの文字データが各印字領域に対応
付けられて記憶される。

【００１２】１３は印刷データ及び印刷イメージデータ
を記憶する印刷バッファであり、ここでは、狙い打ち印
刷イメージ表示時に於いて、印字領域枠情報作成制御装
置２０の制御の下に、上記印字領域情報記憶部１１の各
印字領域に従う印字位置に文字枠が展開され、又、狙い
打ち印刷時に於いては、印刷制御部１６の制御の下に、
上記印字領域情報記憶部１１に貯えられた印字領域情報
に従い、各印字領域毎に、その領域内文書が領域内設定
書式に従って展開され記憶される。

【００１３】１４は印字可能な各種文字類のフォントデ
ータが格納されるフォントメモリであり、狙い打ち印刷
時、印刷イメージ表示時等に於いて、印刷制御部１６の
制御の下にアクセスされる。

【００１４】１５は狙い打ち印刷の制御を司る狙い打ち
印刷制御部であり、上記印字領域情報記憶部１１の設定
制御、印字領域情報記憶部１１の設定に従う狙い打ち印
刷制御、印字領域情報記憶部１１の各印字領域に従う文
字枠生成を含む印刷イメージの生成制御等を司るもので
、図２乃至図８に示す各制御機能を実現する。

【００１５】１６は狙い打ち印刷及び印刷イメージ表示
を制御する印刷制御部であり、狙い打ち印刷制御部１５
の制御の下に狙い打ち印刷の制御及び印刷イメージ表示
の制御を司る。

【００１６】１７はキー入力コマンドを受けて装置内各
機能部を制御するマンマシンインタフェース制御部１７
であり、ここではキー入力制御部２２を介して受けたキ
ー入力コマンドに従い、狙い打ち印刷の書式及び印字位
置設定、印刷実行指示、一覧表示指示等の制御を行なう
。

【００１７】１８は狙い打ち印刷の文書入力モード下に
於いて、キー入力制御部２２を介して受けた印字領域の
文字データを文書バッファ１２に書込み制御する印字領
域編集制御部である。

【００１８】１９は狙い打ち印刷情報を保存・呼出し制
御する狙い打ち保存・呼出し制御部であり、設定された
印字領域情報と同情報に付随する書式及び文字データを
フロッピーディスク制御部（ＦＤＣ）２４を介してフロ
ッピーディスクドライブ（ＦＤＤ）２８の記録媒体（フ
ロッピーディスク）に保存し、呼出して、印字領域情報
記憶部１１、文書バッファ１２等に格納する。

【００１９】２０は狙い打ち印刷の印刷イメージ表示時
に、印字領域枠を生成し、印字領域を枠表示する、印字
領域枠情報作成制御部であり、狙い打ち印刷の印刷イメ
ージ表示時に、印字領域情報記憶部１１に格納された印
字領域情報を参照して印字領域表示の枠イメージを作成
する。

【００２０】２１は表示部（ＬＣＤ表示部）２６の表示
制御を司る表示制御部であり、印刷バッファ１３に記憶
された印刷イメージ、マンマシンインタフェース制御部
１７から送付されたメッセージ等をビデオＲＡＭ２９上
に展開し、ＬＣＤ表示部２６に表示する。

【００２１】２２はキー入力制御部であり、キーボード
２５のキー操作に伴う文字コード、コマンド類等のキー
入力情報を印刷制御部１６、マンマシンインタフェース
制御部１７、印字領域編集制御部１８等の各機能部に受
け渡す。

【００２２】２３はプリンタ２７を駆動制御するプリン
タ制御部であり、印刷制御部１６の制御の下に、プリン
タ２７の用紙送り、印字ヘッドの移動等を含む印字処理
を実行する。ここでは狙い打ち印刷の印字領域設定時に
於いて、キーボード２５上のカーソルキー操作に伴い用
紙送り機構（用紙送りモータ）及び印字ヘッド移動機構
（ヘッド駆動モータ）を駆動制御する機構部を持ち、上
記設定モード下に於いて、左右のカーソルキー操作で印
字ヘッドが駆動制御され、上下のカーソルキー操作で用
紙送り機構が駆動制御される。即ち、左右カーソルキー
のキー操作信号によりヘッド駆動モータの駆動パルスが
更新制御され、上下のカーソルキーのキー操作信号によ
り用紙送りモータの駆動パルスが更新制御されて、プリ
ンタ２７にセットされた特定様式の印刷対象用紙の任意
の位置に印字ヘッドを移動できるようにしている。

【００２３】２４はフロッピーディスクドライブ（ＦＤ
Ｄ）２８をアクセス制御するフロッピーディスク制御部
（ＦＤＣ）であり、ここでは狙い打ち保存・呼出し制御
部１９の制御の下にフロッピーディスクドライブ（ＦＤ
Ｄ）２８をアクセスし、印字領域情報記憶部１１、文書
バッファ１２等の間で、印字領域情報及び書式を含む文
書データ等を読み書きする。

【００２４】２５は文書の入力、編集等に供されるキー
ボードであり、ここでは、狙い打ち印刷の印字領域（印
字開始位置／印字終了位置）設定、書式設定、印刷指定
等、各種のファンクション入力機能をもつ。２６は入力
文書、編集対象文書等を表示するＬＣＤ表示部であり、
ここでは、狙い打ち印刷の印字領域及び書式設定画面、
印刷イメージ等を表示する。

【００２５】２７は作成文書等を印字出力するプリンタ
であり、ここでは狙い打ち印刷の印字領域設時に、印刷
対象となる様式の用紙がセットされ、キーボード２５の
カーソルキー操作で用紙送り機構及び印字ヘッド移動機
構が駆動制御される。

【００２６】２８はフロッピーディスクドライブ（ＦＤ
Ｄ）であり、ここではフロッピーディスク制御部２４の
制御の下に、印字領域情報記憶部１１、文書バッファ１
２等の間で、書式及びポインタ情報を含んだ印字領域情
報、及び文書データ等が読み書きされる。

【００２７】２９は表示制御部２１の制御の下にＬＣＤ
表示部２６に表示される、入力編集対象となる各種の文
書イメージが展開されるビデオＲＡＭであり、ここでは
狙い打ち印刷イメージ表示の際に、印字領域情報記憶部
１１に記憶された印字領域情報を参照し、設定された印
字領域を枠で囲った印刷イメージが印刷バッファ１３を
介して展開され、例えば図１０に示すような印刷イメー
ジがＬＣＤ表示部２６に表示される。

【００２８】図２は上記実施例に於ける狙い打ち印刷の
メインフローを示すフローチャートである。ここではシ
ステム立上げ時の作業選択画面で狙い打ち印刷が選択さ
れ、続くメニュ画面で狙い打ち印刷の新規作成モードが
選択されると、図３、図４に示す印字領域の設定処理が
実行される（図２ステップＡ〜Ｃ）。

【００２９】又、上記メニュ画面で狙い打ち印刷の呼出
しモードが選択されると、図５に示す印字領域を含む狙
い打ち印刷保存情報の呼出し処理が実行される（図２ス
テップＡ，Ｂ，Ｆ，Ｇ）。

【００３０】上記印字領域の設定処理が終了すると、設
定された印字領域の一覧が表示され、確認後のメニュ画
面で、設定された印字領域の「保存」が選択されると、
図６に示す印字領域情報の保存処理が実行され、「印刷
」が選択されると図７に示す狙い打ち印刷処理が実行さ
れ、「印刷イメージ表示」が選択されると、図８に示す
狙い打ち印刷イメージ表示処理が実行され、「印字デー
タ入力」が選択されと、入力された印字データが狙い打
ち印刷の印字領域内印字データとして文書バッファ１２
へ格納される（図２ステップＤ，Ｅ、Ｉ〜Ｍ）。

【００３１】又、上記印字領域を含む狙い打ち印刷保存
情報の呼出し処理が終了した後、選択実行キーが操作さ
れ、狙い打ち印刷処理が継続されると、上記した印字領
域の一覧表示以降の処理が実行される（図２ステップＧ
，Ｈ，Ｄ，Ｅ、Ｉ〜Ｍ）。図３は上記図２のステップＣ
で実行される印字領域の設定処理フローを示すフローチ
ャートである。図４は上記図３のステップＣ５　で実行
される印字領域範囲の設定処理フローを示すフローチャ
ートである。図５は上記図２のステップＧで実行される
保存印字領域情報の呼出し処理フローを示すフローチャ
ートである。図６は上記図２のステップＭで実行される
印字領域を含む狙い打ち印刷情報の保存処理フローを示
すフローチャートである。図７は上記図２のステップＩ
で実行される狙い打ち印刷の処理フローを示すフローチ
ャートである。図８は上記図２のステップＪで実行され
る狙い打ち印刷イメージ表示の処理フローを示すフロー
チャートである。図９は上記実施例に於ける狙い打ち印
刷対象用紙のフォーマット例を示す図である。

【００３２】図１０は図９の用紙フォーマットに従う上
記実施例の狙い打ち印刷イメージ表示例を示す図であり
、ここでは印字領域を枠で表示し、用紙範囲を破線で表
示している。図１１は図９の用紙フォーマットに従う上
記実施例の狙い打ち印刷出力例を示す図である。

【００３３】図１２は上記図２のステップＤで表示され
る印字領域一覧の一例を示す図であり、ここでは狙い打
ち印刷制御部１５が印字領域情報記憶部１１の印字領域
情報を参照して各印字領域の各座標を絶対値（例えばミ
リ単位の値）に変換し、領域内設定書式等とともに一覧
表示する場合を例に示している。又、ここでは上記一覧
表示に加えて次処理の選択項目欄が表示される。ここで
上記各図を参照して本発明の一実施例に於ける処理動作
を説明する。

【００３４】システム立上げ時の作業選択画面で、狙い
打ち印刷処理が選択され、続くメニュ画面で狙い打ち印
刷の新規作成モードが選択されると、図３、図４に示す
印字領域の設定処理が実行される（図２ステップＡ〜Ｃ
）。

【００３５】印字領域の設定処理では、印字領域情報記
憶部１１を含む領域確保等の処理に続いて印字領域名等
が設定された後、メニュ画面にて印字領域範囲／印字領
域書式のいずれの設定であるかが選択され、印字領域範
囲の設定であれば、図４に示すような印字領域範囲の設
定処理が実行され（図３ステップＣ１　〜Ｃ５　）、又
、印字領域書式の設定であれば、設定印字領域各々に対
しての印刷書式（縦長／横長、文字間、行間、文字サイ
ズ等）の設定処理が実行される（図３ステップＣ１〜Ｃ
４　，Ｃ６　）。

【００３６】上記印字領域範囲の設定処理では、実際に
印字する例えば図９に示すような特定の様式をもつ印刷
対象用紙をプリンタ２７にセットし、カーソルキー操作
による用紙送り及び印字ヘッドの移動で印字位置を指定
することにより指定印字位置に従う印字領域が設定され
る。

【００３７】この印字領域範囲の設定処理では、先ず印
刷制御部１６の制御に従うプリンタ制御部２３の駆動制
御で、プリンタ２７の印字ヘッドが予め設定された初期
位置にセットされる（図４ステップＣ５０１　）。

【００３８】その後、オペレータが、実際に印字する例
えば図９に示すような様式をもつ印刷対象用紙をプリン
タ２７の用紙挿入口へ挿入して用紙先端を予め定められ
た位置にセットし、以後キーボード２５上のカーソルキ
ーを操作して、用紙送り及び印字ヘッドの移動により用
紙上の任意の位置を指定することにより、上記セット位
置を始点に用紙上の印字位置指定による印字領域範囲の
設定が可能となる（図４ステップＣ５０２　〜Ｃ５１３
　）。

【００３９】ここでは、キーボード２５上のカーソルキ
ーが操作に伴うキー入力信号が入力制御部２２から印刷
制御部１６に供給されることにより、印刷制御部１６か
らプリンタ制御部２３にそのカーソルキー操作に従う駆
動指令が送出されて、プリンタ２７の印字ヘッド及び用
紙送り機構が駆動制御されるもので、左右のカーソルキ
ー操作に伴うヘッド駆動モータの駆動パルス更新制御で
印字ヘッドが駆動制御され（図４ステップＣ５０２　〜
Ｃ５０８　）、上下のカーソルキー操作に伴う用紙送り
モータの駆動パルス更新制御で用紙送り機構が駆動制御
される（図４ステップＣ５０２　〜Ｃ５０７　，Ｃ５０
９　，Ｃ５１０　）。このカーソルキー操作に伴う印字
ヘッド及び用紙送り機構の駆動制御で、印刷対象用紙上
の印字開始位置及び印字終了位置に順次印字ヘッドを移
動して、その都度、選択実行キーを操作し印字領域範囲
の印字開始位置及び印字終了位置を指定してゆくことに
より、その各設定印字領域範囲の位置情報が図示しない
主記憶内の作業領域に書き込まれる（図４ステップＣ５
０４　，Ｃ５０５　，Ｃ５１１　〜Ｃ５１３　）。更に
特定のファンクションキー操作で、その設定印字領域範
囲が確定されると、同設定印字領域範囲の位置情報（印
字領域情報）が印字領域情報記憶部１１に記憶される（
図３ステップＣ７　，Ｃ８　）。

【００４０】この際、上記設定印字領域の文字データが
既に文書バッファ１２に記憶されている際は、その文字
データの格納位置を示すポインタが設定書式とともに上
記印字領域情報に付加され印字領域情報記憶部１１に格
納される。

【００４１】又、システム立上げ時の作業選択画面で、
狙い打ち印刷処理が選択され、続くメニュ画面で狙い打
ち印刷の印字領域情報呼出しモードが選択されると、図
５に示す印字領域情報の呼出し処理が実行され、フロッ
ピーディスクより読出された印字領域情報が印字領域情
報記憶部１１に転送される（図２ステップＡ，Ｂ，Ｆ，
Ｇ）。

【００４２】上記した印字領域の設定処理（図３、図４
）、印刷対象用紙上の全ての印字領域に対する印字領域
範囲の設定が終了し、印字領域の設定終了を指示するフ
ァンクションキー（例えば終了キー）が操作されると、
又は上記印字領域情報の呼出し処理（図５）が実行され
ると、印刷制御部１５の制御の下に印字領域情報記憶部
１１及び文書バッファ１２がリードアクセスされて、印
字領域名と絶対値表現による印字領域及び印刷書式とが
対応付けられた印字領域情報一覧が生成され、例えば図
１２に示すような印字領域情報一覧が次処理の選択項目
欄とともにＬＣＤ表示部２６に表示される（図２ステッ
プＤ）。

【００４３】ここで、選択項目欄から「保存」が選択さ
れると、図６に示すようなフロッピーディスクへの保存
処理が実行され、「印刷」が選択されると、図７に示す
ような印字領域情報記憶部１１の内容に従う狙い打ち印
刷処理が実行され、「印刷イメージ表示」が選択される
と、図８に示すような印字領域情報記憶部１１の内容に
従う狙い打ち印刷イメージ表示処理が実行される。

【００４４】上記狙い打ち印刷処理は、印字領域情報記
憶部１１に貯えられた印字領域情報に従い、印字ヘッド
及び用紙送り機構が駆動制御されて、設定された各印字
領域を印字単位とする狙い打ち印刷が実行される。

【００４５】即ち、この際は、例えば図９に示すような
様式をもつ印刷対象用紙をプリンタ２７の用紙挿入口へ
挿入して用紙先端を予め定められた位置にセットした後
、印刷実行を指示する。これにより、印刷制御部１６の
制御の下に、図７に示す狙い打ち印刷処理が実行され、
印字ヘッドが初期位置に設定されるとともに、印刷バッ
ファ１３上に、最初の印字領域の狙い打ち印刷イメージ
が展開される（図７ステップＩ１　〜Ｉ４　）。更に、
印刷制御部１６の制御の下に、印字領域情報記憶部１１
の印字領域情報に従いプリンタ制御部２３がプリンタ２
７の印字ヘッド及び用紙送り機構を駆動制御して、印刷
対象用紙上の最初の印字領域に印刷バッファ１３上に展
開された印刷イメージを印字する（図７ステップＩ５　
，Ｉ６　）。このように印字領域情報記憶部１１を参照
して設定された印字領域それぞれに対し印字処理が繰り
返し実行される。この際の狙い打ち印刷例を図１１に示
す。

【００４６】又、上記狙い打ち印刷イメージ表示処理は
、印字領域枠情報作成制御部２０が印字領域情報記憶部
１１の情報を参照して、設定印字領域各々の枠を生成し
、例えば図１０に示すような、設定印字領域を枠で囲っ
た狙い打ち印刷イメージを表示する。

【００４７】この際は、上記選択項目欄にて狙い打ち印
刷イメージ表示が選択されることにより、図８に示す狙
い打ち印刷イメージ表示処理が実行され、その処理期間
に亘ってイメージ生成処理中である旨のメッセージが表
示されるとともに、印字領域情報記憶部１１、及び文書
バッファ１２の情報をもとに上記設定印字領域を枠で囲
った狙い打ち印刷イメージが１印字領域単位で順次生成
され、１画面単位で表示される。

【００４８】即ち、上記狙い打ち印刷イメージの生成処
理では、印刷制御部１５の制御の下に、処理の開始から
終了までの間、イメージ生成処理中である旨のメッセー
ジを表示するとともに、印字領域情報記憶部１１の印字
領域情報を参照して、その設定印字領域情報に従い、１
印字領域単位で、印字領域枠情報作成制御部２０により
印字領域枠を生成し、文書バッファ１２をアクセスして
文字データ及び印字領域枠の印刷イメージを生成し、ビ
デオＲＡＭ２９上に展開してゆく（図８ステップＪ１　
，Ｊ２　，Ｊ８　，Ｊ９　，Ｊ２　，…）。

【００４９】そして印刷対象用紙一枚分の印刷イメージ
が生成されビデオＲＡＭ２９上に展開されると、表示制
御部２１の制御の下に、ビデオＲＡＭ２９上に展開され
た狙い打ち印刷イメージが１画面単位でＬＣＤ表示部２
６に表示される（図８ステップＪ３　）。

【００５０】ここで狙い打ち印刷の印刷対象用紙の印刷
イメージが１画面に収まらない際は、次画面切換えキー
を操作することにより、印刷対象用紙の残る印刷イメー
ジが切換表示される（図８ステップＪ４　〜Ｊ７　，Ｊ
３　，…）。このようにして、印字領域情報記憶部１１
の印字領域情報をもとに、印刷対象用紙上の設定印字領
域が枠で囲われた、狙い打ち印刷イメージが表示される
。

【００５１】上記したように印刷対象用紙上で実際に設
定した印字領域情報を印字領域情報記憶部１１に格納し
、この印字領域情報記憶部１１の印字領域情報に従い印
字領域枠情報作成制御部２０で印字領域枠を生成し、こ
の印字領域枠を狙い打ち印刷の設定印字領域としてレイ
アウト表示することにより、任意の様式をもつ印刷対象
用紙上の任意の１箇所又は複数箇所の設定印字領域それ
ぞれの印刷レイアウトが容易に認識できる。これにより
、試し印刷を必要とせず、簡単な操作で正確な設定印字
位置への狙い打ち印刷が可能となり、所望する任意様式
の帳票類等の用紙を印刷対象に、印字位置ずれを起こす
ことなく正確な位置に狙い打ち印刷ができる。

【００５２】又、上記選択項目欄で、訂正、追加、削除
等の編集項目を選択することにより、上記印字領域情報
記憶部１１に貯えられた設定印字領域情報の全部又は一
部を活かして、例えば印字領域の訂正、追加、削除、又
は、書式変更、文字データの訂正、追加、削除等が可能
である。

【００５３】尚、上記した実施例では、実際に印字する
特定様式の印刷対象用紙をプリンタ２７にセットし、カ
ーソルキー操作による用紙送り及び印字ヘッドの移動で
印字位置を指定して指定印字位置に従う印字領域を設定
したが、例えば実際に印字する特定様式の印刷対象用紙
をプリンタ２７にセットし、用紙排出口に設けたスケー
ルを読んで、印字位置を絶対値で入力し印字領域情報記
憶部１１に格納する手段、又は、スケールで測った実測
値を絶対値で入力し印字領域情報記憶部１１に格納する
手段等、他の印字領域設定手段で印字領域情報記憶部１
１に印字領域情報を作ることも可能である。

【００５４】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、印
刷すべき用紙上の任意の印刷位置を指定することにより
入力された印字領域情報を上記用紙を単位に記憶する記
憶手段と、狙い打ち印刷イメージの表示を指示する指示
手段と、同手段の指示に従い、上記記憶手段に貯えられ
た設定印字領域情報をもとに印刷イメージ表示のための
印字領域枠を生成する手段と、同手段で生成された印字
領域枠を設定印字領域として表示する手段とを備えてな
る構成としたことにより、印刷対象用紙の様式を特定し
ない、各種用紙の任意の１領域又は複数領域を対象に、
印刷対象用紙上に於ける設定された印字領域それぞれの
印刷レイアウトが容易に認識でき、これにより、試し印
刷を行なうことなく簡単な操作で正確な任意印字領域へ
の狙い打ち印刷が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による狙い打ち印刷機構を実
現した文書作成装置の機能構成を示すブロック図。

【図２】図１に示す実施例のメイン処理フローを示すフ
ローチャート。

【図３】図２のステップＣで実行される狙い打ち印字領
域の設定処理フローを示すフローチャート。

【図４】図３のステップＣ５　で実行される印字領域範
囲の設定処理フローを示すフローチャート。

【図５】図２のステップＧで実行される保存印字領域情
報の呼出し処理フローを示すフローチャート。

【図６】図２のステップＭで実行される印字領域を含む
狙い打ち印刷情報の保存処理フローを示すフローチャー
ト。

【図７】図２のステップＩで実行される狙い打ち印刷の
処理フローを示すフローチャート。

【図８】図２のステップＪで実行される狙い打ち印刷イ
メージ表示の処理フローを示すフローチャート。

【図９】図１に示す実施例の狙い打ち印刷対象用紙のフ
ォーマット例を示す図。

【図１０】図９の用紙フォーマットに従う上記実施例の
狙い打ち印刷イメージ表示例を示す図。

【図１１】図９の用紙フォーマットに従う上記実施例の
狙い打ち印刷出力例を示す図。

【図１２】図２のステップＤで表示される印字領域一覧
の一例を示す図。

【符号の説明】

１１…印字領域情報記憶部、１２…文書バッファ、１３
…印刷バッファ、１４…フォントメモリ、１５…狙い打
ち印刷制御部、１６…印刷制御部、１７…マンマシンイ
ンタフェース制御部、１８…印字領域編集制御部、１９
…狙い打ち保存・呼出し制御部、２０…印字領域枠情報
作成制御部、２１…表示制御部、２２…キー入力制御部
、２３…プリンタ制御部、２４…フロッピーディスク制
御部（ＦＤＣ）、２５…キーボード、２６…ＬＣＤ表示
部、２７…プリンタ、２８…フロッピーディスクドライ
ブ（ＦＤＤ）、２９…ビデオＲＡＭ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　印刷すべき用紙上の任意の印刷位置を
   指定することにより入力された印字領域情報を上記用紙
   を単位に記憶する記憶手段と、狙い打ち印刷イメージの
   表示を指示する指示手段と、同手段の指示に従い、上記
   記憶手段に貯えられた設定印字領域情報をもとに印刷イ
   メージ表示のための印字領域枠を生成する手段と、同手
   段で生成された印字領域枠を設定印字領域として表示す
   る手段とを具備してなることを特徴とする文書作成装置
   。
2. 【請求項２】　　印刷すべき用紙上の任意の印刷位置を
   指定する入力手段と、同手段で入力された印刷位置に従
   う印字領域情報を同領域の設定書式及び領域内文書位置
   ポインタを付加して上記用紙を単位に記憶する記憶手段
   と、狙い打ち印刷イメージの表示指示手段と、上記狙い
   打ち印刷イメージの表示指示に従い上記記憶手段に記憶
   された印字領域情報をもとに印刷イメージ表示のための
   設定印字領域枠を生成する手段と、同手段で生成された
   設定印字領域枠と同領域の設定書式及び領域内文書位置
   ポインタに従う狙い打ち印刷イメージを表示する手段と
   を具備してなることを特徴とする文書作成装置。