JPH04324350A - 結露センサー - Google Patents

結露センサー

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JPH04324350A
JPH04324350A JP9532291A JP9532291A JPH04324350A JP H04324350 A JPH04324350 A JP H04324350A JP 9532291 A JP9532291 A JP 9532291A JP 9532291 A JP9532291 A JP 9532291A JP H04324350 A JPH04324350 A JP H04324350A
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moisture
polyvinyl alcohol
pva
dew condensation
resistor
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Yuji Kouchi
裕治 古内
Tadashi Kawashima
糺 川島
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Sony Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダの回転ヘッドのドラムにおける結露を検出するの
に使用して好適な結露センサーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】結露セ
ンサーは、結露を嫌う電子機器、例えばVTRのヘッド
部等の結露を検出するために用いられており、テープの
巻き込み、ドラムへの貼り付き等による損傷事故を防止
するのに役立っている。
【0003】従来より電気抵抗式の結露センサーとして
は、例えば図5(a)(b) 及び図6に示すように、
吸湿性高分子材料に酢酸ナトリウムのような電解質を配
合したものを感湿抵抗体とし、これをくし形電極間に配
設したDunmore 型のもの、その他に、感湿抵抗
体として吸湿性高分子材料に導電粒子である炭素粉末を
用いたもの(図7(a) (b) 及び図8参照)、酸
化アルミニウムのような多孔質膜を用いて結露時に多孔
質体中に水を満たすことにより抵抗値が変化するように
したもの、くし形電極のみを用いて結露時に電極間にで
きる水滴により抵抗値が変化するようにしたもの等が開
発されている。
【0004】くし形電極のみのものは結露時の抵抗値変
化が小さく各種エージング(65℃、−40 ℃、40
℃90%RH)後の信頼性も非常に低いので誤動作を起
こしやすい。また酸化アルミニウムのタイプは応答速度
が遅く、経時変化も大きい等の欠点を有している。それ
らの点を改善したのがDunmore 型、炭素膜型で
あり、長期の信頼性の点で炭素膜型が優れている。これ
は、炭素膜型が内部伝導によるため、ごみ、ほこりの付
着等の表面汚染による影響を受けないからである。
【0005】炭素膜型に用いられている吸湿性高分子材
料としてはポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、エ
ポキシ樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド樹脂等種々
のものがある。これらの吸湿性高分子材料は■吸湿応答
速度が速い■水に不溶である■高湿度におけるヒステリ
シスが少ない等が望まれる。一般に吸湿性高分子は分子
内に親水基をもっているため、高湿度の雰囲気に長時間
置かれると高分子物質が溶出し結露時の抵抗が上昇しに
くくなる。感湿抵抗体としてポリビニルアルコール(P
VA)に導電粒子を分散し、加熱乾燥したものを用いて
いる場合(例えば特開昭62− 21052号参照)、
水溶性のPVAをそのまま加熱乾燥しただけでは耐水性
が無いため、長期の高温高湿放置で溶出する等の欠点を
有しており、耐久性の点で問題があった。
【0006】そこで、本発明は吸湿しても溶出しないで
、かつ長期の使用に対しても耐久性を有する結露センサ
ーを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の結露センサーは
、例えば図1(b) に示すように、電極2間に感湿抵
抗体1を設けた結露センサーにおいて、感湿抵抗体1と
して架橋剤により架橋されたポリビニルアルコールに導
電粒子を分散して成る膜を用いたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、結露センサーの感湿抵抗体1
はポリビニルアルコールに架橋剤の他に少なくとも導電
粒子を有し、この感湿抵抗体を加熱下で架橋反応を発生
させることにより、結露センサーは吸湿しても不溶とな
り、耐久性に優れたものとなる。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら、本発明の
結露センサーの一実施例について説明する。
【0010】本例は、図1(a) に示すように、フレ
キシブルプリント基板(FPC)3上に、銅箔のエッチ
ング処理により、一対のくし形電極2を形成し、さらに
図1(b)に示すように、このくし形電極の各先端部を
覆うように感湿抵抗体1を設けたものである。本例によ
るこの感湿抵抗体1は、ポリビニルアルコール(PVA
)100重量部に対して、ブロックイソシアネートを1
.5〜7.0重量部、そして導電粒子及び架橋剤を配合
し、膜状とし、加熱によりポリビニルアルコール(PV
C)を架橋したものである。
【0011】次に、この感湿抵抗体1を上述の構成とし
た理由につき、感湿抵抗体1の配合成分を種々の条件に
した場合の乾湿抵抗体1の電気特性、耐水性及び耐久性
の測定結果をもとにして具体的に説明する。
【0012】最初に、種々の架橋剤を用いた場合の結露
センサーとしての電気特性及び耐水性の結果について述
べる。
【0013】試料の作製に用いた組成物は以下のとおり
である。 A.ポリビニルアルコール             
   100部(PVA217  クラレ(株)製) B.架橋剤 以下のうちいずれか一つの架橋剤について1、2.5、
5、10、20部 メラミン  J−820 (ブチルエーテル化メラミン、大日本インキ(株)製)
メラミン  M−3 (メチルエーテル化メラミン、住友化学工業(株)製)
グリオキザール  NS−19 (住友化学工業(株)製) ブロックイソシアネート  BN−08(重亜硫酸ソー
ダブロックトリイソシアネート、第1工業製薬(株)製
) ブロックイソシアネート  BN−69(同上) ブロックイソシアネート  BN−05(同上) C.アセチレンブラック (デンカブラック、デンカ(株)製)  20部
【00
14】試料の作製方法について説明する。上記ポリビニ
ルアルコール100部、架橋剤1、2.5、5、10又
は20部、及びアセチレンブラック20部を蒸留水に溶
解分散させ、均一な塗料とする。この塗料を、スクリー
ン印刷法により、くし形電極上に塗布し、最終的に乾燥
膜厚が2μmとなるように塗布する。この後、このくし
形電極の塗布膜を160℃の温度で30分加熱すること
によりポリビニルアルコールの架橋反応をさせるととも
に塗布膜中の水分を蒸発させることにより、膜を乾燥さ
せる(図1参照)。
【0015】本例において行った抵抗値測定と耐水性測
定の方法は以下のとおりである。 A.抵抗値測定 上記の方法により作製した各種のくし形電極を、乾燥し
た条件と試料表面に水滴をたらして結露状態にした条件
の2条件について導通抵抗値を測定し、両条件における
測定値の差を比較した。 B.耐水性 上記の方法により作製した塗料より別途、試験用の膜(
乾燥膜厚2μm)を作製し、この膜を水の中に1時間浸
漬して耐水性を試験した。
【0016】結果は表1に示すとおりであり、ここで、
横の欄は各種の架橋剤を示し、縦の欄はこの架橋剤の配
合量、及び各配合量における乾燥時、結露時の抵抗値と
耐水性の評価を表している。耐水性の評価は○と×で表
し、フィルム状態を保持しているときを○、フィルムが
くずれて溶けてしまっているときを×とした。表1の結
果からわかるように耐水性を保持しながら、結露時に高
い抵抗値を示しているのはブロックイソシアネート系の
架橋剤のみであり、メラミン系及びグリオキザール系の
架橋剤は結露時の抵抗値の上昇が低いことが認められた
【表1】
【0017】次に、センサー感度と耐水性に優れた架橋
剤ブロックイソシアネートの最適配合量について説明す
る。
【0018】試料の作製方法について説明する。ポリビ
ニルアルコール100部、アセチレンブラック36部、
消泡剤8部、及びこれに加えてブロックイソシアネート
BN−69を0〜36部まで10段階に変化させて蒸留
水中に溶解分散して塗料を作製する。この塗料をくし形
電極上に塗布して160℃で30分間加熱することによ
り試験用の塗料を作製する。
【0019】本例で行った抵抗値と応答速度の測定、並
びに溶出率の測定の方法は以下のとおりである。 A.抵抗値と応答速度の測定 各試料について、最初に25℃、相対温度(以下「RH
」という。)75%に保った状態で抵抗値を測定する。 次に、この試料を60℃、100%RHの雰囲気の中に
入れ結露させることにより、結露状態での抵抗値を測定
する。また、このとき、各試料が60℃、100%RH
の結露状態になってから何秒間で抵抗値が1MΩに達す
るかについて応答時間を測定し、結露センサーとしての
応答速度を評価した。 B.溶出率の測定 次に、同様に作製したフィルムを水中に1時間浸漬し、
フィルムの溶出率を測定した。
【0020】結果は表2及び図2に示すとおりである。 表2からわかるように、抵抗値は25℃、75%RHで
1.8KΩ〜2.9KΩであったものが60℃、100
%RHでは3.3MΩ〜11MΩと著しく高い値に変化
しており、各試料とも満足のいく結果となっている。次
に、応答速度についてみると、抵抗値が1MΩまで達す
るのに2秒以内と速いものは架橋剤配合量が0〜7部の
範囲となっている。また、溶出率の結果をみると、表2
及び図2からもわかるように架橋剤配合量1.5部以上
では溶出率が少なく安定している。
【表2】 以上の結果より、応答速度が速く、かつ溶出率が小さく
て耐水性の良い範囲としては、ブロックイソシアネート
BN−69はポリビニルアルコール100部に対して1
.5〜7.0部配合するのが最適である。
【0021】次に、フィルムを高温、高湿の条件下に長
時間おいたときの耐久性能を説明する。
【0022】測定方法について説明する。ブロックイソ
シアネートを配合しない系とブロックイソシアネートB
N−69を3部配合した系でサンプルを作成し60℃1
00%RH、25℃93%RH、及び25℃75%RH
の槽中に1000時間放置し耐久性を比較した。
【0023】結果は表3、図3及び図4に示すとおりで
ある。表3に示した様に、初期状態ではブロックイソシ
アネートの有無に関係なく同等の特性をもっていること
がわかる。しかしブロックイソシアネート無配合のサン
プルは500時間後には結露時の抵抗上昇が極めて低く
なっており、一般的な結露センサーの定格仕様である6
0℃100%RHで100KΩ以上という条件を満たさ
なくなる。更に1000時間後には乾燥状態と結露状態
での抵抗値の差が架橋したものと比較すると小さくなり
、結露センサーとして的確なスイッチング的動作ができ
なくなる(図4参照)。
【表3】 それに比較してブロックイソシアネートで架橋したサン
プルは1000時間のエージング後も結露時に105 
Ωのオーダーまで抵抗値が上昇しており、十分結露セン
サーとして使用可能である(図3参照)。つまり、PV
Aをブロックイソシアネートで架橋することにより耐水
性が改善され高感度を保持しながら耐水性を向上させる
ことができる。
【0024】以上の結果より、感湿抵抗体1は、ポリビ
ニルアルコール(PVA)100重量部に対して、ブロ
ックイソシアネートを1.5〜7.0重量部、そして導
電粒子及び架橋剤を配合し、膜状とし、加熱によりポリ
ビニルアルコール(PVA)を架橋することにより、吸
湿しても溶出しないで、かつ長期の使用に対しても優れ
た耐久性を有する結露センサーが得られた。
【0025】なお、本発明は上述実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採
り得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、結露センサーの感湿抵
抗体は吸湿しても溶出しないで、かつ長期の使用に対し
ても優れた耐久性を発揮するという利益が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】結露センサーの例を示す説明図である。
【図2】架橋剤配合量による溶出率の差を示す線図であ
る。
【図3】本発明の説明に供する線図である。
【図4】本発明との比較のために用いる線図である。
【図5】従来例の説明に供する線図である。
【図6】従来例の説明に供する線図である。
【図7】従来例の説明に供する線図である。
【図8】従来例の説明に供する線図である。
【符号の説明】
1  感湿抵抗体 2  くし形電極 3  FPC

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電極間に感湿抵抗体を設けた結露セン
    サーにおいて、上記感湿抵抗体として、架橋剤により架
    橋されたポリビニルアルコールに導電粒子を分散して成
    る膜を用いたことを特徴とする結露センサー。
JP3095322A 1991-04-25 1991-04-25 結露センサー Expired - Lifetime JP2904949B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241949A (ja) * 1988-07-30 1990-02-13 Aisin Seiki Co Ltd 自動車用ミラーのクリーニング装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0241949A (ja) * 1988-07-30 1990-02-13 Aisin Seiki Co Ltd 自動車用ミラーのクリーニング装置

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