JPH0540103A - 感湿または結露センサを製造する方法 - Google Patents

感湿または結露センサを製造する方法

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JPH0540103A
JPH0540103A JP19957091A JP19957091A JPH0540103A JP H0540103 A JPH0540103 A JP H0540103A JP 19957091 A JP19957091 A JP 19957091A JP 19957091 A JP19957091 A JP 19957091A JP H0540103 A JPH0540103 A JP H0540103A
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moisture
sensitive
sensor
sensitive resistor
humidity
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Sumi Iwazuru
寿美 岩鶴
Shoichi Takamura
正一 高村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 感度が良好で、応答速度が速い感湿または結
露センサを再現性良く、均一に、より高い収率で、安価
に製造できるようにする。 【構成】 感湿抵抗体形成物質(例えば吸湿性高分子物
質および導電性粒子)を水やアルコールなどの液体に溶
解または分散させ、これに、繊維フィラー1を混ぜた液
状体を一対の電極4,4′を形成した基板5上に塗付す
ることにより感湿または結露センサを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大気中の湿度または被検
体表面上の結露を検知することができる感湿または結露
センサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】各種精密
電気機器や自動車、空調制御、保存庫、住宅設備などの
様々な分野で結露が問題となり高湿度状態または結露状
態を正確に検知したいという要望が高まっている。一例
として、家庭用ビデオテープレコーダやディジタルオー
ディオテープデッキ等において、磁気テープに記録・再
生を行なう回転ヘッドのシリンダで結露が生じると、テ
ープの巻き込み・切断・機器の損傷が発生する恐れがあ
るため、結露センサが設けられている。
【0003】従来使用されている結露センサとしては、
吸湿することによって体積膨張する特性を有する吸湿性
高分子中に導電性粉末を分散した感湿抵抗体を、セラミ
ックなどの絶縁性の基板上に形成されたくし形対向電極
を覆うように、5〜数10μmの厚さで被膜形成したも
のである(例えば、特開昭57−2110511号公
報)。
【0004】その特性としては、高湿度状態と結露近傍
(相対湿度100%近傍)の状態とを区別して検知でき
るように高湿度領域での抵抗値変化の大きいものが使用
されている。しかし前記方式の結露センサはセンサ感度
を実用的なレベルにするために、薄膜直下にくし形対向
電極を設置した構成となっているので、多量の結露水滴
が生じた時に水滴直下の感湿抵抗体被膜が吸収する水の
量が容易に飽和してしまい、吸収しきれない余剰の水は
水滴として被膜表面に部分的に付着する。結露解消時に
は、表面を水滴に覆われていない部分と水滴に覆われて
いる部分とで被膜内部の水分の蒸散スピードに差が生
じ、水滴に覆われていない部分で先に被膜内部の水分が
抜けて抵抗値が減少する。そのため、結露解消時のセン
サの検知にズレが生ずる。また僅かな結露量に対する応
答スピードが低い。さらにこの結露センサは均一の膜厚
にするため、ある程度の厚みが必要である。そのため、
塗膜表面に結露した水が内部に吸収され、内部から蒸発
するのにある程度の時間が必要であり、検知時及び解除
時の応答スピードの鈍化がやむを得なかった。
【0005】また、特開昭59−43345号公報に
は、導電性粒子を吸湿性繊維表面に均一に担持したセン
サを有する結露センサが記載されている。この結露セン
サは湿度変化により吸湿性繊維が吸湿性接着剤または吸
着剤と共に収縮又は膨張するものである。そのため結露
量が多いと、どんどん繊維内部に水分が入り込んでいく
ため、雰囲気の結露状態が解除されても、結露状態を保
持するという欠点がある。特にセルロース系繊維を用い
た場合には、水素結合による水分子の保持力が強く、仲
々乾燥せず、正確な結露検知ができないという問題があ
る。
【0006】これに対し、本発明と同一の出願人によ
り、布帛に感湿抵抗体を連続し且つ分散した状態で固着
させ、センサ中に多数の微細な空隙部を形成せしめる感
湿または結露センサが提案されている(特開平2−49
149号公報)。この感湿または結露センサは、湿度の
変化やわずかな結露に対する応答速度が速く、湿度の変
化に対する抵抗値の変化が大きく、且つ被検体の結露時
や結露解消時に検知のずれがない優れた性能をもつ。す
なわち、このセンサは、微細な多孔質構造であり、結露
した水滴が空隙部に生ずる毛細管現象によって速やかに
分散するため応答速度が速い。また、結露解消時には空
隙部の存在と感湿抵抗体の表面積が大きいことによっ
て、保持及び吸収されていた水分は速やかに蒸散するの
で、復帰時の応答のスピードも速い。
【0007】しかしながら、その製造にあたっては、不
織布などの布帛に感湿抵抗体を付着させる方法をとるた
め、不織布に斑があると、感湿抵抗体と繊維の分布が不
均一になる。本発明は、湿度の変化や、わずかな結露に
対する応答速度が速く、湿度の変化に対する抵抗値の変
化が大きく、且つ被検体の結露時や結露解消時に検知の
ずれがない感湿または結露センサを、再現性良く、均一
に、より高い収率で、安価に製造することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記a、b、
cおよびdから選ばれた少なくとも1種からなる感湿抵
抗体形成物質(以下、感湿抵抗体形成物質という)およ
び繊維フィラーからなる液状体を、一対の電極の形成前
または形成後に基板上に塗布することを特徴とする感湿
または結露センサを製造する方法である。
【0009】a) 吸湿性高分子物質および導電性粒
子、 b) 吸湿性高分子物質および電解質物質、 c) 吸湿性電解質高分子物質 d) 吸湿性電解質高分子物質および導電性粒子。 図1は、本発明の方法による感湿または結露センサの例
を示す図である。
【0010】基板5の上には両端にリード線6,6′が
接続された一対の電極4,4′および検知部7が設けら
れている。検知部は感湿抵抗体2、繊維フィラー1およ
び微細な空隙部3から形成されている。不織布上に感湿
抵抗体形成物質を直接に分散・固着させる従来の方法で
は、不織布のムラ(厚みムラ・空隙率のムラなど)の影
響により、繊維と感湿抵抗体の分布が不均一になるのに
比べ、本発明では、繊維と感湿抵抗体の分布を均一にで
き、バラツキの少ない均一なセンサを製造することがで
き、収率が向上する。しかも、工程が簡略になるため、
性能の優れたセンサを安価に製造することができる。
【0011】感湿抵抗体形成物質および繊維フィラーか
らなる液状体を基板に塗付し、固化させると、感湿抵抗
体形成物質は繊維フィラー上に固着して感湿抵抗体が形
成されると共に多数の微細な空隙部が均一に発生する。
この空隙部をもつため、湿度の変化や、わずかな結露に
対する応答速度が速く、湿度の変化に対する抵抗値の変
化が大きく、且つ被検体の結露時や結露解消時に検知の
ずれがないセンサとなる。
【0012】空隙部の比率量をコントロールするために
は、吸湿性高分子物質や吸湿性電解質高分子物質と繊維
フィラーの混合比を調節する。感湿抵抗体が吸湿性高分
子と導電性粒子とからなる場合には吸水時に高分子の膨
潤にもとづいて導電性粒子の粒子間の電気的接触が悪く
なり、電気抵抗の増大を引き起こすように作用する。吸
湿性高分子は、繊維上に実質的に連続した成型体を構成
するもので、吸湿時に膨潤し、かつ形態保持されるもの
であればよい。
【0013】吸湿性高分子の膨潤度は20%以上、好ま
しくは100%以上が好ましい。ここで膨潤度とは25
℃、相対湿度65%雰囲気での厚さ100μの1cm角
の感湿抵抗体を蒸留水に25hNS浸漬したときの重量増
加分の浸漬前の重量に対する割合(%)で示す。膨潤度
が20%未満では、吸水時の感湿抵抗体の抵抗値変化が
小さく、電気信号として検出する際にノイズの影響を受
けやすく好ましくない。
【0014】非イオン吸湿性高分子として、ポリアクリ
ルアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサ
イド、またはメチルセルロース、エチルセルロース、な
どのセルロース誘導体高分子、ナイロン等のポリアミド
樹脂、ポリビニルピロリドン、さらに吸湿性アクリレー
ト、イソブチレンと無水マレイン酸の縮合ポリマー、吸
湿性メタクリレート等、吸湿性の高分子を用いることが
できる。また、それらの変性物、複合物でもよい。感湿
抵抗体が前記非イオン吸湿性高分子の中に導電性粒子を
混合することによって作られた場合には、感湿抵抗体中
の電気伝導は電子伝導機構によって行われる。したがっ
てこの感湿抵抗体を用いた感湿または結露センサは直流
で作動させることができ、その結果簡単な構造の回路を
センサに接続する回路として用いることができる。
【0015】吸湿性高分子として、ポリアクリル酸ソー
ダのような吸湿性高分子電解質又は非イオン吸湿性高分
子と電解質との混合物を用いることができる。電解質は
イオン電導性を有するので、導電性粒子を用いることな
く感湿抵抗体を作ることができる。勿論さらに導電性粒
子を添加して用いてもよい。ただしイオン電導によって
生ずる抵抗値の変化の影響を防ぐために、電解質を含む
場合には交流で作動させるとよい。
【0016】上記の各種高分子の場合、それ自身が各種
繊維材料への付着力を有しているので、感湿抵抗体は布
帛中の繊維に十分固着するが、結露時に吸水した場合に
不溶化し安定性、耐久性、耐環境性や繊維への付着力を
さらに向上しておくには、上記高分子に親水性の架橋剤
・架橋高分子などを用いて部分的架橋を施して水に対し
ての不溶性を付与する処理を行なったり、上記高分子と
相溶性が良くかつ繊維に対する付着力の大きい他のバン
イダ樹脂(例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂など)を
混合しても良い。
【0017】吸湿性高分子中に分散される導電性粒子と
しては、例えばカーボンブラックがあるが、炭素繊維や
その他の化合物導電体、銅、ニッケル、銀、合金などの
金属を用いてもよい。この導電性粒子の平均粒径として
は、布帛を構成する繊維の直径以下である方が、薄い感
湿抵抗体層を形成できるので良好な応答性能を得る上で
好ましい。また、繊維表面上に均一に分散させる上で
は、平均1μm以下であることがより好ましい。
【0018】25℃×60%RHの雰囲気下、導電性粒
子と吸湿性高分子との重量比は、吸湿性高分子100重
量部に対して30〜2500重量部を用いるとよい。
尚、導電性粒子がカーボンブラックの場合は、吸湿性高
分子100重量部に対して30〜400重量部用いると
良く、好ましくは40〜300重量部である。カーボン
ブラックが400重量部を越えると、感湿抵抗体の繊維
に対する付着力が小さくなり、力学的な強度も弱くなる
上、吸水による抵抗値変化が小さいものとなる。カーボ
ンブラックが30重量部未満であると、感湿抵抗体その
ものの抵抗値が大きくなって実用上好ましくない。
【0019】また、カーボンブラックが30〜200重
量部であると、高湿度または結露状態で抵抗値が増大す
る結露センサとしての特性が得られ、200〜400重
量部であると、幅広い湿度領域で抵抗値が徐々に変化す
る湿度センサとしての特性が得られる。高分子からなる
感湿抵抗体形成物質は、その性質に応じて水やアルコー
ルに溶解又は分散させたり、溶融させて液状物とし、こ
れに導電性粒子、電解質物質、繊維フィラーを溶解又は
分散させて液状体を製造する。
【0020】繊維フィラーとしては、例えば通常の溶融
紡糸、湿式紡糸、乾式紡糸、液晶紡糸法等により紡糸さ
れたフィラメントやトウ等を短く切断したもの、割繊繊
維、合成パルプ、フラッシュ紡糸繊維等が用いられる。
良好な分散性を与えるためには合成パルプの様な微細網
状繊維が好ましい。繊維フィラーの素材は、繊度に対す
る変化の小さいものが好ましい。具体的には、ポリエス
テル系、ポリアクリル系、ポリアミド系、ポリプロピレ
ン系、ポリエチレン系、アラミド系、などの合成繊維、
ガラス繊維、鉱物繊維、セラミック繊維などの繊維があ
げられる。繊維フィラーを均一に分散させるためには、
その長さ、直径を調節することが好ましい。繊維フィラ
ーの長さは、好ましくは10mm以下、より好ましくは
5mm以下である。繊維フィラーの直径は好ましくは3
0μm以下より好ましくは15μm以下、最も好ましく
は5μm以下である。
【0021】感湿抵抗体形成物質と繊維フィラーを混ぜ
る方法としては、例えば羽根型ミキサーで攪拌して混ぜ
る方法、噴流混合機で混ぜる方法、ホモミキサーで混ぜ
る方法、ボールミルで混ぜる方法、乳ばちですりながら
混ぜる方法、回転ドラム中に入れて混ぜる方法、ディス
クリファイナーで粉砕しながら混ぜる方法等がある。繊
維フィラーを乾燥した状態で、直接に、感湿抵抗体形成
物質の液状物と混ぜても良いが、より均一に分散させる
ためには、繊維フィラーをあらかじめ、水やアルコール
などに分散させてから、必要であればろ過し、完全に乾
燥させる前に前記液状物と混ぜる方法も有効である。
【0022】このようにして形成された液状体を基板上
に塗付する方法としては、ディスペンサー法の様に、適
切な太さの針と液圧により一定量を滴下する滴下法メタ
ルスクリーン法、あるいは短繊維の形状に比し十分な大
きさのメッシュ径をもつメッシュを用いてのメッシュス
クリーン法、又は転写印刷法やグラビア印刷法などの各
種印刷法が挙げられる。
【0023】基板の材質としては、常温環境下において
電極側の面が十分な絶縁性を有するものであれば、特に
限定するものではない。例えば、アルミナなどのセラミ
ック基板、芳香族ポリアミドやポリイミドやポリエステ
ルなどの樹脂基板、紙フェノール基板、ガラスエポキシ
基板、表面を絶縁コートした金属基板、例えば、セラミ
ック粉入り樹脂や、通常の樹脂やガラスでコートしたア
ルミニウム基板が挙げられる。
【0024】尚、前述の基板上に形成される電極の形状
は、一般的にいう一対の電極であれば良く、従来のこの
種のセンサに多く用いられている櫛歯状電極にこだわる
ものではない。以下、本発明を実施例により具体的に説
明する。
【0025】
【実施例】
【0026】
【実施例1】ポリアクリルアミド100重量部に対して
平均粒径30nmの導電性カーボンブラック80重量
部、ホルマリン0.5重量部、水を300重量部配合
し、羽根型回転ミキサーで攪拌した(液状物)。これ
にアクリル繊維(平均直径2μm、平均繊維長1mm)
を、イオン交換水中に分散させた後、ろ過し、含水率1
000%(重量比)にしたものを3000重量部加え、
ホモミキサーで混合した。この液状体を銀パラジウム電
極(各々が1×5mmで、間隔が2mmの1対の平行電
極)が焼成されたセラミック基板上に、メタルスクリー
ン(開口部:5×5mm)を用いて塗布し、130℃で
10分間加熱処理を行ない、センサを100個製造し
た。
【0027】
【実施例2】ポリアクリルアミド100重量部に対し
て、平均粒径30nmの導電性カーボンブラック80重
量部、ホルマリン0.5重量部、水を3000重量部配
合し、噴流攪拌機で攪拌した(液状物)。これにポリ
エステル繊維(平均直径2μm、平均繊維長1mm)を
300重量部加え、噴流攪拌機で攪拌した。このように
して得られた液状体を実施例1と同様の基板上に同様の
方法で塗布し、加熱処理し、センサを100個製造し
た。
【0028】
【実施例3】実施例2と同様にして調整した液状物と
ポリエステル繊維(平均直径2μm、平均繊維長1m
m)300重量部を噴流攪拌機で混合して得た液状体を
エッチングにより1対の銅電極(表面ハンダメッキ、各
々が1×5mmで間隔が2mmの1対の平行電極)を形
成したポリイミド製の基板上に、ディスペンサーにて、
滴下し、加熱処理し、センサを100個製造した。
【0029】
【比較例1】実施例1と同様にして調整した液状物に
水を700重量部加えて攪拌した。これをアクリル繊維
不織布(平均繊維直径2μm、平均繊維長mm、目付2
5g/m2 )にグラビアコーティング(60メッシュ/
インチ)したのち、乾燥させ厚みが60μmのシート状
物を得た。これを、トムソン刃型にて、5mm×5mm
に100個打ち抜き、実施例1と同様の基板上に導電性
樹脂(フェノール系樹脂、カーボンブラック粉末入り)
で貼りつけて、センサを100個製造した。
【0030】
【比較例2】実施例1と同様にして調整した液状物に
水を700重量部加えて攪拌した。これをメルトブロー
法により作られたポリエステル不織布(平均繊維直径2
μm、目付15g/m2 )にグラビアコーティング(6
0メッシュ/インチ)したのち、乾燥させ、厚みが51
μmのシート状物を得た。これを比較例1と同様に打ち
抜き、実施例1及び2と同様の基板上に貼り、センサを
100個製造した。
【0031】
【比較例3】比較例2と同様にして作成したシート状物
を、同じく5mm×5mmに打ち抜いたものを、実施例
3と同様の基板上に貼り付け、センサ100個を得た。
尚、以上の実施例1〜3、比較例1〜3は、いずれも繊
維と感湿抵抗体の重量比が100:60になるように調
整したものである。
【0032】以上の実施例1〜3、比較例1〜3のセン
サ各100個を、以下の方法で検査し、収率を調べた。
まず25℃×60%RHの環境下で、マルチメーター
(アドバンテスト社製、TR6845、測定電流0.1
μA)を用いて、電気抵抗値を測定し0.6〜3.0キ
ロオームのものを合格、それ以外を不合格とした。次
に、アトマイザーで、水を秒間噴霧し、10秒後に電気
抵抗値が1メガオーム以上のものを合格、1メガオーム
未満のものを不合格とした。以上の結果を表1に示す。
実施例1〜3の総合収率は、各々、80、79、80%
であり比較例1〜3のそれが、45、39、41%であ
るのに比べ、いずれも高かった。
【0033】次に、実施例1〜3、比較例1〜3の合格
品センサより、各5個ずつをランダムに選び、25℃×
60、70、80、90、95%RH下での電気抵抗
値、及びアトマイザー噴霧を1秒行なった場合の電気抵
抗値を測定した。結果を図2に示す。図中、I〜III
のカーブは実施例1〜3に反応し、IV〜VIのカーブ
は比較例1〜3に対応する。
【0034】確認のため実施例1〜3、比較例1〜3の
合格品より選んだ各5個のセンサについて、応答速度を
測定した。方法は、25℃×50%RHの雰囲気より、
30℃×80%RHの雰囲気にセンサを投入し、電気抵
抗値が1MΩに上昇するまでの時間を測定した。結果を
表2に示す。実施例、比較例ともに応答速度は良好で、
差異はなかった。
【0035】また、製造工程上、比較例1〜3は、いず
れも、シート状物を小さな面積に切り取るための「打ち
抜き工程」及び打ち抜いたものを基板上に導電ペースト
で貼りつけるための工程、即ち、「導電ペースト塗布工
程」「打ち抜きシートを適切な位置にのせる工程」「導
電ペーストを硬化させるための加熱工程」が必要なのに
比べ、実施例1〜3は、これらの工程が不要であり、簡
易に製造できた。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明は、結露検知時や
結露解消時の応答速度が速く、湿度の変化に対する抵抗
値の変化が大きく、且つ被検体の結露時及び結露解消時
に検知のずれがない感湿または結露センサを、再現性良
く、均一に、より高い収率で、しかも、簡略な工程で、
安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により製造される感湿または
結露センサの平面図。
【図2】本発明の実施例1〜3及び、比較例1〜3の湿
度に対する電気抵抗値の変化カーブを示す図。
【符号の説明】
1 繊維フィラー 2 感湿抵抗体 3 微細な空隙 4、4′電極 5 基板 6、6′リード線 7 検知部 I 実施例1の相対湿度に対する電気抵抗値の変化カー
ブ II 実施例2 〃 〃 〃 〃 III 実施例3 〃 〃 〃
〃 IV 比較例1 〃 〃 〃 〃 V 比較例2 〃 〃 〃 〃 VI 比較例3 〃 〃 〃 〃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記a、b、cおよびdから選ばれた少
    なくとも1種からなる感湿抵抗体形成物質および繊維フ
    ィラーからなる液状体を、一対の電極の形成前又は形成
    後に基板上に塗付することを特徴とする感湿または結露
    センサを製造する方法。 a) 吸湿性高分子物質および導電性粒子 b) 吸湿性高分子物質および電解質物質 c) 吸湿性電解質高分子物質 d) 吸湿性電解質高分子物質および導電性粒子
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008083041A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Kri Inc 検出素子およびその製造方法、ならびに検出装置
US8011562B2 (en) 2008-06-23 2011-09-06 Nippon Joint Co., Ltd. Soldering equipment and soldering method for electronic components
WO2015194295A1 (ja) * 2014-06-16 2015-12-23 アルプス電気株式会社 霜検出器及び該霜検出器を用いた着霜状態検出装置
KR20200061675A (ko) * 2018-11-26 2020-06-03 서울과학기술대학교 산학협력단 탄소물질-친수성 고분자 복합체 기반 섬유형 알코올 센서

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