JPH04322419A - X線マスク - Google Patents
X線マスクInfo
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- JPH04322419A JPH04322419A JP3116637A JP11663791A JPH04322419A JP H04322419 A JPH04322419 A JP H04322419A JP 3116637 A JP3116637 A JP 3116637A JP 11663791 A JP11663791 A JP 11663791A JP H04322419 A JPH04322419 A JP H04322419A
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Landscapes
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線露光に用いられるX
線マスクに関する。
線マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、X線露光に用いられるX線マス
クは、X線を良く透過するメンブレン膜上にX線を吸収
する吸収体層からなるX線吸収体パタンを形成して作成
されている。このX線マスクを使用した1:1の等倍近
接X線露光においては、吸収体層の厚さが露光コントラ
スト(吸収体パタンのない部分のX線透過率/吸収体パ
タン部のX線透過率)を決めるので、その厚さは露光特
性を左右する重要な要因となる。従来、上記コントラス
トが高い程、X線露光の解像性,転写パタンの寸法制御
性,露光マージン等の露光特性が良くなると考えられて
いたので、吸収体層の厚さは吸収体パタンが形成可能な
範囲で出来る限り厚く形成されていた。この場合のコン
トラストとしては7〜10がだいたいの判断基準となっ
ていた。例えば、タンタル(Ta)を吸収体材料とした
場合には、0.65μmの膜厚で中心波長が0.8nm
のシンクロトロン放射光に対してコントラストが約7で
あり、最低このコントラストは確保するように吸収体層
の厚さが0.65μm以上となるように作成されていた
。しかし、このコントラストの判断基準は平面的サイズ
が1μm以上の大きなパタンをもとに導出されており、
これより微細パタンの近接露光において顕著となるX線
回折と相互干渉の影響に伴う実効的なコントラストの変
化は考慮されていなかった。
クは、X線を良く透過するメンブレン膜上にX線を吸収
する吸収体層からなるX線吸収体パタンを形成して作成
されている。このX線マスクを使用した1:1の等倍近
接X線露光においては、吸収体層の厚さが露光コントラ
スト(吸収体パタンのない部分のX線透過率/吸収体パ
タン部のX線透過率)を決めるので、その厚さは露光特
性を左右する重要な要因となる。従来、上記コントラス
トが高い程、X線露光の解像性,転写パタンの寸法制御
性,露光マージン等の露光特性が良くなると考えられて
いたので、吸収体層の厚さは吸収体パタンが形成可能な
範囲で出来る限り厚く形成されていた。この場合のコン
トラストとしては7〜10がだいたいの判断基準となっ
ていた。例えば、タンタル(Ta)を吸収体材料とした
場合には、0.65μmの膜厚で中心波長が0.8nm
のシンクロトロン放射光に対してコントラストが約7で
あり、最低このコントラストは確保するように吸収体層
の厚さが0.65μm以上となるように作成されていた
。しかし、このコントラストの判断基準は平面的サイズ
が1μm以上の大きなパタンをもとに導出されており、
これより微細パタンの近接露光において顕著となるX線
回折と相互干渉の影響に伴う実効的なコントラストの変
化は考慮されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線吸収体パタ
ンの形成方法としてはドライエッチング技術を利用した
ものと、メッキ技術を利用したものとに大別される。い
ずれの技術においても吸収体層を厚くすると、アスペク
ト比(パタンの高さ/パタンの寸法)が大きくなるため
、パタン形成が非常に難しくなり、形成した吸収体パタ
ンの品質(寸法精度,断面形状等)も劣化する問題があ
った。特に、パタン寸法が0.25μmより小さな領域
では品質の劣化が大きくなるという問題があった。
ンの形成方法としてはドライエッチング技術を利用した
ものと、メッキ技術を利用したものとに大別される。い
ずれの技術においても吸収体層を厚くすると、アスペク
ト比(パタンの高さ/パタンの寸法)が大きくなるため
、パタン形成が非常に難しくなり、形成した吸収体パタ
ンの品質(寸法精度,断面形状等)も劣化する問題があ
った。特に、パタン寸法が0.25μmより小さな領域
では品質の劣化が大きくなるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、すべてのサイズのパタン
に対して露光コントラストが高くかつ良好な転写特性が
得られるX線マスクを提供することにある。
に対して露光コントラストが高くかつ良好な転写特性が
得られるX線マスクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明によるX線マスクは、X線を透過するメンブ
レン膜と、該メンブレン膜上に形成されたX線吸収体層
からなるX線吸収体パタンを有するX線マスクおいて、
前記X線吸収体パタンに交さする方向の透過X線強度の
変化幅のほぼ全域に亘って該X線吸収体パタンに近似す
る強度分布を有するように、前記X線吸収体パタンの種
類及び平面的サイズあるいはこれと異なる隣接するパタ
ンの種類及び位置関係に応じてX線吸収体層の膜厚を同
一マスク内で変えてあることを特徴とする構成を有して
いる。特に、本発明は、微細パタンの近接露光における
X線回折と相互干渉の影響に伴う実効的コントラストの
変化を逆利用することにより、微細パタン領域での吸収
体層の厚さを実効的なコントラストの低下を伴わずに大
パタン領域の吸収体層の厚さよりも薄くすることを特徴
とする。
に、本発明によるX線マスクは、X線を透過するメンブ
レン膜と、該メンブレン膜上に形成されたX線吸収体層
からなるX線吸収体パタンを有するX線マスクおいて、
前記X線吸収体パタンに交さする方向の透過X線強度の
変化幅のほぼ全域に亘って該X線吸収体パタンに近似す
る強度分布を有するように、前記X線吸収体パタンの種
類及び平面的サイズあるいはこれと異なる隣接するパタ
ンの種類及び位置関係に応じてX線吸収体層の膜厚を同
一マスク内で変えてあることを特徴とする構成を有して
いる。特に、本発明は、微細パタンの近接露光における
X線回折と相互干渉の影響に伴う実効的コントラストの
変化を逆利用することにより、微細パタン領域での吸収
体層の厚さを実効的なコントラストの低下を伴わずに大
パタン領域の吸収体層の厚さよりも薄くすることを特徴
とする。
【0006】本発明を用いると、微細パタン領域の吸収
体層の厚さを従来に比べ薄くすることができるので、結
果として微細パタンでも加工が容易で加工精度の高いX
線マスクが得られる。また、微細パタン領域では吸収体
層を薄くすることにより、逆に近接露光におけるマスク
とウェハ間のプロキシミティギャップが大きい条件でも
実効的コントラストの改善を図ることができるので、本
発明によるX線マスクを使用したX線露光で得られる転
写特性は従来のX線マスクを用いた転写特性に比べて良
好である。かつ、大パタン領域では吸収体層が厚く形成
されているので、かぶり露光等の転写パタン品質の劣化
がなく、結果としてすべてのサイズのパタンを良好に転
写することができる。
体層の厚さを従来に比べ薄くすることができるので、結
果として微細パタンでも加工が容易で加工精度の高いX
線マスクが得られる。また、微細パタン領域では吸収体
層を薄くすることにより、逆に近接露光におけるマスク
とウェハ間のプロキシミティギャップが大きい条件でも
実効的コントラストの改善を図ることができるので、本
発明によるX線マスクを使用したX線露光で得られる転
写特性は従来のX線マスクを用いた転写特性に比べて良
好である。かつ、大パタン領域では吸収体層が厚く形成
されているので、かぶり露光等の転写パタン品質の劣化
がなく、結果としてすべてのサイズのパタンを良好に転
写することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに具体的に説
明する。図1は本発明による第1の実施例を示す図であ
る。図1において、符号1は吸収体層、2はメンブレン
、3はこれらを基本的な構成要素とするX線マスクであ
り、この実施例では平面的サイズの異なる2種類のパタ
ンが形成されている。4は平面的サイズの大きな吸収体
パタン、5はサイズの小さなラインパタンが一定間隔で
繰り返しているラインアンドスペースの吸収体パタンで
ある。ここでは断面図を示す。吸収体層1はタンタル(
Ta)、メンブレン2は2μm窒化シリコン(SiN)
で構成した。吸収体パタン4のサイズL4 は1μm、
吸収体パタン5のサイズL5aは0.2μm、そのスペ
ース幅L5bも0.2μmである。これらの吸収体パタ
ン4,5に対応する吸収体層1の厚さT4 ,T5 は
それぞれ0.65μm及び0.3μmである。
明する。図1は本発明による第1の実施例を示す図であ
る。図1において、符号1は吸収体層、2はメンブレン
、3はこれらを基本的な構成要素とするX線マスクであ
り、この実施例では平面的サイズの異なる2種類のパタ
ンが形成されている。4は平面的サイズの大きな吸収体
パタン、5はサイズの小さなラインパタンが一定間隔で
繰り返しているラインアンドスペースの吸収体パタンで
ある。ここでは断面図を示す。吸収体層1はタンタル(
Ta)、メンブレン2は2μm窒化シリコン(SiN)
で構成した。吸収体パタン4のサイズL4 は1μm、
吸収体パタン5のサイズL5aは0.2μm、そのスペ
ース幅L5bも0.2μmである。これらの吸収体パタ
ン4,5に対応する吸収体層1の厚さT4 ,T5 は
それぞれ0.65μm及び0.3μmである。
【0008】本願発明によるX線マスクの作成に当たっ
ては、先ず、シリコン基板の両面に2μmの窒化シリコ
ン膜をCVDで2μm膜厚に形成した後、タンタルをス
パッタで0.65μmの膜厚に形成し、引続き二酸化シ
リコン(SiO2 )を0.3μm膜厚にECRで形成
した。この基板にEBレジストを塗布し、EB露光によ
り吸収体パタン4上のレジストのみを残すように露光し
た。このレジストパタンをエッチングマスクとして二酸
化シリコンをRIEによりエッチングした。さらに、二
酸化シリコンをエッチングマスクとしてRIEにより、
タンタルを0.65μm−0.3μm=0.35μmの
深さまでエッチングした。引続き、希フッサン(HF)
水で二酸化シリコンを除去し、再度二酸化シリコンを0
.3μmの膜厚にECRで形成した。このように構成さ
れた基板にEBレジストを塗布し、EB露光により吸収
体パタン4および5上のレジストを残すように露光した
。このレジストパタンをエッチングマスクとして二酸化
シリコンをRIEによりエッチングした。さらに、二酸
化シリコンをエッチングマスクとしてRIEにより、タ
ンタルを0.3μmの深さでエッチングした。最後にこ
の基板の裏側より窒化シリコン膜をエッチングマスクと
して、シリコン基板をウエットエッチングで除去した。 このマスク製造による構造では吸収体パタン5の形成時
のタンタルの膜厚が0.3μmと薄いので、エッチング
特性は良好であり、パタンの倒れやパタンエッジでの不
均一性等の従来の問題がなくなり0.2μmとパタン寸
法が小さいにも関わらずパタン形状,寸法精度とも良好
に形成された。
ては、先ず、シリコン基板の両面に2μmの窒化シリコ
ン膜をCVDで2μm膜厚に形成した後、タンタルをス
パッタで0.65μmの膜厚に形成し、引続き二酸化シ
リコン(SiO2 )を0.3μm膜厚にECRで形成
した。この基板にEBレジストを塗布し、EB露光によ
り吸収体パタン4上のレジストのみを残すように露光し
た。このレジストパタンをエッチングマスクとして二酸
化シリコンをRIEによりエッチングした。さらに、二
酸化シリコンをエッチングマスクとしてRIEにより、
タンタルを0.65μm−0.3μm=0.35μmの
深さまでエッチングした。引続き、希フッサン(HF)
水で二酸化シリコンを除去し、再度二酸化シリコンを0
.3μmの膜厚にECRで形成した。このように構成さ
れた基板にEBレジストを塗布し、EB露光により吸収
体パタン4および5上のレジストを残すように露光した
。このレジストパタンをエッチングマスクとして二酸化
シリコンをRIEによりエッチングした。さらに、二酸
化シリコンをエッチングマスクとしてRIEにより、タ
ンタルを0.3μmの深さでエッチングした。最後にこ
の基板の裏側より窒化シリコン膜をエッチングマスクと
して、シリコン基板をウエットエッチングで除去した。 このマスク製造による構造では吸収体パタン5の形成時
のタンタルの膜厚が0.3μmと薄いので、エッチング
特性は良好であり、パタンの倒れやパタンエッジでの不
均一性等の従来の問題がなくなり0.2μmとパタン寸
法が小さいにも関わらずパタン形状,寸法精度とも良好
に形成された。
【0009】本発明によるX線マスク3を用いて、0.
8nmのピーク波長を有するシンクロトロン放射光を利
用したX線露光装置でパタン転写を行った。マスクとウ
ェハのギャップは30μmに制御した。露光レジストと
して、FBM−G(ポジ製レジスト)を1μm塗布した
。本発明によるX線マスクを使用した場合、0.2μm
の吸収体パタン5を±10%以下の寸法変動に制御する
ための適正露光量は100±20mJ/cm2 であり
、露光量変動マージンが±20%と大きな値が得られた
。同時に吸収体パタン4に対しても80〜160mJ/
cm2 の露光量で±10%以下の寸法変動に制御が可
能であった。一方、従来のマスクを使用した場合には、
吸収体パタン5を±10%以下の寸法変動に制御するた
めの適正露光量は150±15mJ/cm2 であり、
マージンが1/2以下に減少した。また、吸収体パタン
4に対しては150mJ/cm2 の露光量では、設計
値の1μmに対して10%以上細くなり、両者を同時に
設計値通りに転写することはできなかった。さらに、パ
タン形成のための適正露光量は本発明によるX線マスク
を使用した場合、100mJ/cm2 と小さい値です
むのに対して、従来のマスクを使用した場合、150m
J/cm2 と大きな値が必要であった。このことは、
本発明によるX線マスクを使用すると露光時間も2/3
に短縮することができ、スループットも約1.5倍改善
された。
8nmのピーク波長を有するシンクロトロン放射光を利
用したX線露光装置でパタン転写を行った。マスクとウ
ェハのギャップは30μmに制御した。露光レジストと
して、FBM−G(ポジ製レジスト)を1μm塗布した
。本発明によるX線マスクを使用した場合、0.2μm
の吸収体パタン5を±10%以下の寸法変動に制御する
ための適正露光量は100±20mJ/cm2 であり
、露光量変動マージンが±20%と大きな値が得られた
。同時に吸収体パタン4に対しても80〜160mJ/
cm2 の露光量で±10%以下の寸法変動に制御が可
能であった。一方、従来のマスクを使用した場合には、
吸収体パタン5を±10%以下の寸法変動に制御するた
めの適正露光量は150±15mJ/cm2 であり、
マージンが1/2以下に減少した。また、吸収体パタン
4に対しては150mJ/cm2 の露光量では、設計
値の1μmに対して10%以上細くなり、両者を同時に
設計値通りに転写することはできなかった。さらに、パ
タン形成のための適正露光量は本発明によるX線マスク
を使用した場合、100mJ/cm2 と小さい値です
むのに対して、従来のマスクを使用した場合、150m
J/cm2 と大きな値が必要であった。このことは、
本発明によるX線マスクを使用すると露光時間も2/3
に短縮することができ、スループットも約1.5倍改善
された。
【0010】以上のように本発明によるX線マスクを用
いた場合の転写特性がよくなる理由を以下に示す。図2
に本発明によるX線マスクを使用した場合のパタンスト
ライブに正交する方向の透過X線強度分布を示す。同様
に図3に従来のマスクを用いた場合の透過X線強度分布
を示す。メンブレンを透過したX線は30μmのギャッ
プに応じて回折を起こす。また、吸収体層を透過するX
線は強度の減衰と同時に位相の変化を生じる。さらにこ
れらのX線は互いに干渉を起こす。上記回折と干渉の及
ぶ範囲はX線の波長とギャップに依存しており、本実施
例のX線波長とギャップの場合、最も影響が大きく現れ
る範囲はパタンエッジから高々0.2μmまでである。 従って、パタンサイズが小さい程X線回折と相互干渉の
効果が大きくなり、透過X線強度分布が変化する。この
効果を逆利用し、微細なパタン領域の吸収体層の厚さを
X線強度分布が最適になるように定めれば、サイズの小
さなパタンでの実効的なコントラストが向上することに
なる。すなわち、本実施例では0.2μmラインアンド
スペースの微細パタン領域の吸収体層の厚さを0.3μ
mまで薄くしてやれば透過X線の強度分布は図2に示す
ように矩形状となり、実効的なコントラストが向上する
。一方、1μmの大パタン領域の吸収体層を同様に0.
3μmまで薄くしたとすると、エッジから0.2μmま
でのX線強度分布は同様に良好になるが、それより内部
でのX線強度分布は上記の考えに基づくマスクコントラ
ストに支配されるので、コントラスト低下の分だけ透過
X線強度が強くなり、結果としてレジストパタンに大き
くかぶり露光が生じることとなる。また、大パタン領域
と微細パタン領域の吸収体層の厚さを従来通りに、0.
65μmとした場合には大パタン領域でのX線強度分布
は良好であるが、0.2μmの微細パタン領域では上記
回折と干渉の影響のためX線強度分布は、図3に示すよ
うにパタン中央部に強度の反転パタンが生じる。このた
め、露光量変動のマージンが小さくなりパタン転写特性
が劣化する。従って、両サイズのパタンとも良好に転写
するためには、大パタン領域の吸収体層の厚さは従来の
膜厚に制御し、微細パタン領域のみ吸収体層の厚さを薄
くした本発明の実施例が有効となる。換言すれば、図2
(b)に示されている透過X線強度の変化幅のほぼ全域
に亘って図示の横軸に相当する方向、すなわち図2(a
)に示す吸収体パタンに直交する方向で、その吸収体層
の有無が示すパタンに近似する強度分布を有するように
することが有効である。
いた場合の転写特性がよくなる理由を以下に示す。図2
に本発明によるX線マスクを使用した場合のパタンスト
ライブに正交する方向の透過X線強度分布を示す。同様
に図3に従来のマスクを用いた場合の透過X線強度分布
を示す。メンブレンを透過したX線は30μmのギャッ
プに応じて回折を起こす。また、吸収体層を透過するX
線は強度の減衰と同時に位相の変化を生じる。さらにこ
れらのX線は互いに干渉を起こす。上記回折と干渉の及
ぶ範囲はX線の波長とギャップに依存しており、本実施
例のX線波長とギャップの場合、最も影響が大きく現れ
る範囲はパタンエッジから高々0.2μmまでである。 従って、パタンサイズが小さい程X線回折と相互干渉の
効果が大きくなり、透過X線強度分布が変化する。この
効果を逆利用し、微細なパタン領域の吸収体層の厚さを
X線強度分布が最適になるように定めれば、サイズの小
さなパタンでの実効的なコントラストが向上することに
なる。すなわち、本実施例では0.2μmラインアンド
スペースの微細パタン領域の吸収体層の厚さを0.3μ
mまで薄くしてやれば透過X線の強度分布は図2に示す
ように矩形状となり、実効的なコントラストが向上する
。一方、1μmの大パタン領域の吸収体層を同様に0.
3μmまで薄くしたとすると、エッジから0.2μmま
でのX線強度分布は同様に良好になるが、それより内部
でのX線強度分布は上記の考えに基づくマスクコントラ
ストに支配されるので、コントラスト低下の分だけ透過
X線強度が強くなり、結果としてレジストパタンに大き
くかぶり露光が生じることとなる。また、大パタン領域
と微細パタン領域の吸収体層の厚さを従来通りに、0.
65μmとした場合には大パタン領域でのX線強度分布
は良好であるが、0.2μmの微細パタン領域では上記
回折と干渉の影響のためX線強度分布は、図3に示すよ
うにパタン中央部に強度の反転パタンが生じる。このた
め、露光量変動のマージンが小さくなりパタン転写特性
が劣化する。従って、両サイズのパタンとも良好に転写
するためには、大パタン領域の吸収体層の厚さは従来の
膜厚に制御し、微細パタン領域のみ吸収体層の厚さを薄
くした本発明の実施例が有効となる。換言すれば、図2
(b)に示されている透過X線強度の変化幅のほぼ全域
に亘って図示の横軸に相当する方向、すなわち図2(a
)に示す吸収体パタンに直交する方向で、その吸収体層
の有無が示すパタンに近似する強度分布を有するように
することが有効である。
【0011】本実施例では、単一マスク内に2種類のパ
タンが存在し、それに応じて吸収体層の厚さを変えた例
を示したが、上記2種類のパタンが別々のマスクに形成
されていても使用時に組合せされて同一のX線マスクと
して機能する場合には、小さいパタンのマスクの吸収体
層を薄く、大きなパタンのマスクの吸収体層を厚くなる
ようにして本発明を適用することができる。
タンが存在し、それに応じて吸収体層の厚さを変えた例
を示したが、上記2種類のパタンが別々のマスクに形成
されていても使用時に組合せされて同一のX線マスクと
して機能する場合には、小さいパタンのマスクの吸収体
層を薄く、大きなパタンのマスクの吸収体層を厚くなる
ようにして本発明を適用することができる。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のX
線マスクを使用すれば、通常のX線マスクに比べ種類及
びサイズの異なるパタンを同時に少ない露光量で精度良
く転写することができる。さらに、X線マスクの製造も
従来に比べ容易になり、精度も高くなる効果がある。同
時に、これを用いたパタン転写において、パタン寸法精
度,寸法制御等の露光特性を向上することができる。
線マスクを使用すれば、通常のX線マスクに比べ種類及
びサイズの異なるパタンを同時に少ない露光量で精度良
く転写することができる。さらに、X線マスクの製造も
従来に比べ容易になり、精度も高くなる効果がある。同
時に、これを用いたパタン転写において、パタン寸法精
度,寸法制御等の露光特性を向上することができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例のX線マスクを用いた場
合の透過X線強度を示す図である。
合の透過X線強度を示す図である。
【図3】従来のX線マスクを用いた場合の透過X線強度
を示す図である。
を示す図である。
1 吸収体層
2 メンプレン
3 X線マスク
4 サイズの大きな吸収体パタン
5 サイズの小さな吸収体パタン
Claims (2)
- 【請求項1】 X線を透過するメンブレン膜と、該メ
ンブレン膜上に形成されたX線吸収体層からなるX線吸
収体パタンを有するX線マスクおいて、前記X線吸収体
パタンに交さする方向の透過X線強度の変化幅のほぼ全
域に亘って該X線吸収体パタンに近似する強度分布を有
するように、前記X線吸収体パタンの種類及び平面的サ
イズあるいはこれと異なる隣接するパタンの種類及び位
置関係に応じてX線吸収体層の膜厚を同一マスク内で変
えてあることを特徴とするX線マスク。 - 【請求項2】 前記X線吸収体パタンのうち平面的サ
イズの小さなパタンに対応するX線吸収体層の膜厚が平
面的サイズの大きなパタンに対応するX線吸収体層の膜
厚よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1
記載のX線マスク。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3116637A JPH04322419A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | X線マスク |
US08/146,474 US5414746A (en) | 1991-04-22 | 1993-11-01 | X-ray exposure mask and fabrication method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3116637A JPH04322419A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | X線マスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04322419A true JPH04322419A (ja) | 1992-11-12 |
Family
ID=14692135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3116637A Pending JPH04322419A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | X線マスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04322419A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0851056A (ja) * | 1994-08-08 | 1996-02-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | X線露光用マスクの製造方法 |
JPH0851057A (ja) * | 1994-08-08 | 1996-02-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | X線露光用マスクおよび露光方法 |
JPH09190963A (ja) * | 1996-01-10 | 1997-07-22 | Canon Inc | マスク及びこれを用いたデバイス生産方法や露光装置 |
JPH09306807A (ja) * | 1996-05-14 | 1997-11-28 | Canon Inc | X線露光用マスク構造体の製造方法 |
JP2000012436A (ja) * | 1998-06-24 | 2000-01-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | X線マスク及びこれを用いたx線露光方法 |
JP2000133586A (ja) * | 1998-10-27 | 2000-05-12 | Canon Inc | 露光方法 |
JP2003124099A (ja) * | 2001-10-16 | 2003-04-25 | Univ Waseda | パターン描画方法、マスクおよびマスク製造方法 |
JP2019053141A (ja) * | 2017-09-13 | 2019-04-04 | 東芝メモリ株式会社 | 反射型露光マスクおよびパターン形成方法 |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP3116637A patent/JPH04322419A/ja active Pending
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