JP2003124099A - パターン描画方法、マスクおよびマスク製造方法 - Google Patents

パターン描画方法、マスクおよびマスク製造方法

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JP2003124099A
JP2003124099A JP2001318562A JP2001318562A JP2003124099A JP 2003124099 A JP2003124099 A JP 2003124099A JP 2001318562 A JP2001318562 A JP 2001318562A JP 2001318562 A JP2001318562 A JP 2001318562A JP 2003124099 A JP2003124099 A JP 2003124099A
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mask
pattern
substrate
absorber
exposure beam
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English (en)
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Eijiro Toyoda
英二郎 豊田
Masaichi Washio
方一 鷲尾
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Waseda University
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Waseda University
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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクパターンの開口部エッジの回折効果ま
たはこれに位相シフト効果を付加することによってマス
クパターンよりも縮小された露光イメージを形成する場
合に、希望の露光パターンを自由に形成することを可能
にし、マスクの汎用性を高めてマスクコストを低減させ
る。 【解決手段】 同一形状の露光ビーム透過領域(54、
154)を二次元に規則性をもって配列したマスク(5
0、150)を所定間隔をもって基板に対向させ、透過
領域(54、154)の0次回折像が透過領域(54、
154)よりも小さくなるようにした回折像を基板上に
形成させ、マスク(50、150)を基板に対して相対
移動させて0次回折像により描画する。すなわちマスク
パターンの開口部を0次回折像からなる小スポットに結
像させ、このスポットを連続的または不連続的(断続
的)に移動させながら希望のパターンを描画露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
や液晶表示板、プリント基板などの平面基板上に所定の
パターンを形成するリソグラフィに用いるパターン描画
方法と、この方法の実施に直接用いるマスクと、このマ
スクの製造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6〜図9を用いて従来の方法を説明す
る。図6は従来のX線リソグラフィに用いられる光学系
の一例を示す概念図である。この図6において、Aはシ
ンクロトロンであり、このシンクロトロンA内では電子
ビーム1が周回している。この電子ビーム1は、エネル
ギー約1Gevであり、その周回半径は約1mである。
【0003】周回電子からは電子軌道の接線方向にX線
(放射光)2が放散される。放射光2は電子軌道面上で
は360°の方向に放散されるが、軌道面と垂直方向に
は1mrad程度の極めて狭い範囲で放散される。この
放射光2は波長0.5〜1nmの軟X線を主成分とする
幅広いスペクトルからなる。
【0004】放射光の一部はBで示されるビームライン
と呼ばれる筒状の真空容器に入射される。ビームライン
B内には反射ミラー3が設けられ、このミラー3を揺動
させることにより反射光を縦方向に拡散させると共に、
スペクトルの短波長成分を除去する。このミラー3は、
X線が反射できるように、その反射角は88〜89°に
設定されている。
【0005】ミラー3の反射面は、重金属(Au、P
t、Ni等)で形成される。ミラーの寸法は通常幅約1
00mm、長さ500mm前後である。水平方向、垂直
方向に収束作用を持たせるためミラー形状は円筒または
トロイダル(円筒軸をさらに湾曲)、または非球面に加
工されている。
【0006】4は取り出し窓(exit window)であり、放
射光2をビームラインBから外部に取り出す目的で、ビ
ームラインBの真空領域と外部の大気領域を仕切るもの
である。取り出し窓4は、X線2を透過しやすいベリリ
ウムの薄膜で作られている。ベリリウム膜は放射光2の
長波長成分を吸収除去するフィルターの役目を兼ねる。
【0007】ベリリウム膜の厚さは、通常10〜100
μmの範囲である。Cはステッパと呼ばれる露光装置で
ある。ステッパC内にはX線マスク5と、その10〜3
0μm後方に置かれたウエハ6とが保持され、ウェハ6
にマスク5を透過した光(放射光2)を投影する。
【0008】図7はX線マスク5とウエハ6の部分の拡
大図である。2Aは取り出し窓4から射出された放射光
である。マスク5は、支持枠(図示せず)に取り付けた
マスク基板8と、その一側面に設けた吸収体9からな
る。マスク基板8は、SiN、SiCまたはダイヤモン
ドの薄膜で作られ、その厚さは2μm程度である。吸収
体9はTa、W等で描かれた回路パターンであって、そ
の厚さは200〜500nmである。
【0009】この吸収体9にはウエハ6の表面に塗布さ
れた感光剤(レジスト)11が対向している。マスク5
の吸収体9のない部分を通過した光は、レジスト11の
一部11Aを感光させるので、露光後現像することによ
り感光部11A(または未感光部)を溶解除去すること
ができ、その結果マスク5上の吸収体9のパターンをウ
ェハ6上に再現させることができる。
【0010】図8は図6、7で用いる従来のマスクパタ
ーンと、それにより形成されるレジストパターンの概念
図である。同図で、12はマスク吸収体9のパターンの
一例であり、黒い部分が吸収体9のある部分である。1
3はネガ型レジストの現像後のレジストパターン、14
はポジ型レジストの現像後のレジストパターンである。
この図8で、黒い部分が残されたレジスト11である。
どちらの場合もマスクパターンとレジストパターンは1
対1の対応を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来用いられている1
対1対応マスク(等倍マスク)では、最小線幅50〜7
0nm以下のパターン形成は困難とされていた。図9
は、線幅50nmのT字形パターン・マスクを用いて近
接ギャップg、すなわちマスク5とウェハ6の間隙寸法
g、を変化させた場合のレジスト表面での光強度分布の
変化の様子を示す。
【0012】この時の平均波長は0.54nmである。
この図からマスクパターンを再現するには近接ギャップ
を1μm以下にする必要があることがわかる。一方、ス
テッパの近接ギャップを維持する技術的限界は8〜10
μmと見られるので、このままでは線幅50nmの二次
元マスクパターンを転写することは不可能である。
【0013】図10は、最近本願の発明者らによって提
案されている露光イメージの縮小効果を利用したパター
ン描画方法の説明図である(特願2000−94634
号参照)。この方法は、線幅25nmのパターン形成を
可能にするものである。この方法によれば、マスクパタ
ーンの線幅が100nmより小さくなると露光される線
幅は縮小される。この方法は、線幅が大きい場合は問題
にされなかったマスクの開口部エッジの回折効果を利用
し、さらに吸収体を通過した光の位相差による位相シフ
ト効果を利用するものである。
【0014】図10(A)に示すように、横ピッチ10
0nm、縦ピッチ150nmの単位区画に中に幅60n
m、長さ100nmの開口部を設け、露光条件を適当に
とると(近接ギャップ:8μm、吸収体の厚さ等:タン
タル350nm)、図10(B)の1回露光の光強度分
布図に示すように、線幅約25nmのパターンが形成さ
れる。この場合マスクの横方向ピッチは100nmであ
るので、線幅25nm、ピッチ50nmのパターンを形
成するには、最初に露光した後、マスクを半ピッチ(5
0nm)横方向に移動して再び露光する。
【0015】図10の例では、長手方向の縮小を補正す
るため、マスクを長手方向に80nm移動して2回目の
露光を行い、さらに対角中心方向にマスクを移動して先
の2回の露光を繰り返す。したがって全体で4回露光す
ることにより、図10(C)に示すように線幅25nm
の千鳥状のレジストパターンを形成するものである。こ
のように結像形状の縮小効果を利用すると、従来1対1
露光では不可能な線幅25nmのパターンも実用的なギ
ャップを用いて成形可能となる。
【0016】しかしこの方法では、開口部の寸法によっ
ては均等な線幅のレジストパターンを得るのが困難な場
合があり、露光可能なパターンも制限されるという問題
がある。開口部の長さが短いと両端部の線幅が細くな
り、開口部の長さが長いと両端部の線幅が太くなる傾向
が生じる。
【0017】また、この方法は線分が互いに平行なパタ
ーンには有用であるが、線分が直交する(十字形、T字
形など)パターンではさらに適用は制限される。この場
合、縦方向の線分のパターンと横方向の線分のパターン
からなるマスクを別々に作成し、露光パターンを露光平
面状で重ね合わせることにより目的の露光パターンを形
成する方法も考えられる。
【0018】しかしこの場合には、目的とする形成パタ
ーンごとにマスクを製作しなければならないという問題
が生じる。X線リソグラフィ全体のコストの中でマスク
製作費の比重は極めて大きいので、マスクの汎用性を上
げてマスクコストを低減させることが望まれている。
【0019】
【発明の目的】この発明はこのような事情に鑑みなされ
たものであり、マスクパターンの開口部エッジの回折効
果またはこれに位相シフト効果を付加することによって
マスクパターンよりも縮小された露光イメージを形成す
る場合に、希望の露光パターンを自由に形成することが
でき、マスクの汎用性を高めてマスクコストを低減させ
ることが可能なパターン描画方法を提供することを第1
の目的とする。
【0020】またこの発明は、この方法の実施に直接使
用するマスクを提供することを第2の目的とする。さら
にこの発明は、このマスクの製造方法を提供することを
第3の目的とする。
【0021】
【発明の構成】この発明によれば第1の目的は、平面基
板上にパターンを形成するリソグラフィに用いるパター
ン描画方法であって、同一形状の露光ビーム透過領域を
二次元に規則性をもって配列したマスクを所定間隔をも
って基板に対向させ、前記透過領域の0次回折像が前記
透過領域よりも小さくなるようにした回折像を前記基板
上に形成させ、前記マスクを基板に対して相対移動させ
て前記0次回折像により描画することを特徴とするパタ
ーン描画方法、により達成される。
【0022】すなわちマスクパターンの開口部を0次回
折像からなる小スポットに結像させ、このスポットを連
続的または不連続的(断続的)に移動させながら希望の
パターンを描画露光するものである。この場合に開口部
を同一形状かつ同一ピッチで繰り返したマスクパターン
として、1つのマスクを用いてその移動パターンを変更
することにより異なる露光パターンの描画が可能にな
る。
【0023】この発明はX線リソグラフィに最適な方法
であるが、これに限定されるものではない。露光ビーム
は、例えば可視光からX線まで広い領域にわたる電磁波
を含むシンクロトロン放射光(SR、Synchrotron Radi
ation光)などであってもよい。露光パターンを形成す
る対象は、通常シリコンウェハであるが、この発明は液
晶表示板の基板、プリント基板などにパターンを形成す
るものを含む。
【0024】ここで用いるレジスト(感光剤)は、0次
の回折像の光強度に感光するが、一次以上の回折像の光
強度では感光しないようにその感光閾値を持つものを用
いる。
【0025】この発明によれば第2の目的は、請求項1
〜5のいずれかの方法に用いるマスクであって、露光ビ
ームに対してほぼ透明なマスク基板上に、二次元に規則
性をもって配置した矩形の露光ビーム透過領域以外の領
域を覆う露光ビーム吸収体を設けたことを特徴とするマ
スク、により達成される。
【0026】この場合に位相シフト効果を利用して、0
次回折像からなる露光スポットの寸法を小さくするのが
望ましい。例えば吸収体を互いに直交する直線帯部で直
交格子状に形成し、少なくとも一方の直線帯部の幅内に
露光ビーム吸収率を大きくしたハーフトーン型位相シフ
ト領域を設ける。この場合、位相シフト領域は、透過領
域の短辺に平行な直線帯部に設けるのが望ましい。
【0027】また透過領域の少なくとも一方の対向2辺
に内側に向かって(この2辺に直交する方向に向かっ
て)吸収率が漸減する位相シフト領域を設けたり、この
辺の側面に透過光を中心側へ集めるレンズ状の湾曲面を
設けてもよい。この場合位相シフト領域や湾曲面は透過
領域の短辺に沿って設けるのが望ましい。
【0028】この発明によれば第3の目的は、請求項1
2または13のマスクの製作方法であって、化学的活性
イオンビームをマスクの法線から長手方向に角度を変化
させてエッチングすることにより吸収体の開口部側面を
湾曲形状に加工することを特徴とするマスク製造方法、
により達成される。
【0029】
【実施態様】図1は本発明の実施に用いるマスクの一例
を示すものであり、同図で(A)はそのマスクパターン
を、同図で(B)は(A)におけるX−X線断面図であ
る。
【0030】図1(A)において、符号50はX線リソ
グラフィ用のマスクである。このマスク50は、シリコ
ン基板の枠にX線に対して透明なSiCやSiNなどの
薄膜(メンブレンという)を張り渡し、その上にW、T
a、Auなどの重金属のX線吸収体52でパターンを形
成したものである。
【0031】吸収体52には二次元に所定ピッチで配列
された開口部54が形成され、これらの開口部54はX
線を透過させる露光ビーム透過領域となる。すなわちこ
の開口部(透過領域)54は吸収体52で囲まれる。こ
こに開口部54は略正方形であり、横方向のピッチ(P
x)は縦方向のピッチ(Py)よりも小さい。
【0032】吸収体52は、互いに直交する横方向の直
線帯部52Xと縦方向の直線帯部52Yとで直交格子状
に作られ、両直線帯部52X、52Yの間隙が開口部5
4となっている。横方向の直線帯部52Xの幅内には、
吸収体52の厚さを帯状に増大させた吸収率増大領域5
6が形成されている。この吸収率増大領域56は、図1
(B)に示すように、吸収体52の厚さを部分的に変化
させるようにエッチング加工することによって形成可能
である。
【0033】開口部54と、その周辺の吸収体52が薄
い部分(図1(A)で点線枠の部分)58は、開口部5
4の中心部に光が集中する機能を持つよう最適化(開口
部の寸法および吸収体の厚さ、材質などが最適化)され
ている。 したがって、吸収体52はそれぞれの開口部
54に対し集光できるような位相シフト効果を持ってい
る。
【0034】しかし、吸収率が大きい吸収率増大領域5
6の部分は、集光効果に寄与しないばかりか、ここを透
過した光はバックグランドを上昇させて、光分布のコン
トラストを劣化させる。特に長手方向のピッチPyが大
きい場合は、この吸収率増大領域56の幅も大きくなる
ため影響が大きい。これを防止するためには、集光効果
に寄与しない部分の吸収体52の厚さをより厚く(例え
ば2倍に)して影響を少なくする。
【0035】このマスク50の製作方法としては、種々
の方法が考えられる。例えば、マスク全面に吸収体を厚
く形成した後、エッチングにより吸収体52の部分を薄
くして吸収体52と吸収率増大領域56とを形成する方
法がある。また、マスク全面に吸収体を形成した後、帯
状の吸収率増大領域56の上だけに吸収体をさらに追加
して形成する方法が考えられる。後者の場合は吸収率増
大領域56には吸収体52と異なる材料を重ねることも
可能である。
【0036】
【他の実施態様】図1に示したマスク50では、開口部
54の間に吸収率増大領域56を設けるために、開口部
54の寸法が制約され(ほぼ正方形に)、マスク50を
透過する光量が減る。すなわち露光ビームの利用効率が
低下する。このため、露光時間が長くなり生産効率が低
下するという問題が生じる。透過効率(露光ビームの利
用効率)を上げるには、開口部54を長方形にして開口
面積を拡大することが考えられる。しかしこの時には、
光が長手方向に拡散することになり、露光スポットすな
わち0次回折像の大きさが大きくなる。
【0037】これを防ぐためには、図2に示すように開
口部154を長方形としたマスク150を用い、この開
口部154の短辺から長辺と平行な方向に曲率が変化す
る湾曲面156を設けることが考えられる。この湾曲面
156のように、開口部154の短辺から長手方向にの
びる吸収体側面(厚さ方向の壁面)を曲面にして収束レ
ンズの作用を持たせる。図2(A)はマスクパターンを
示す図、図2(B)はそのX−X線断面図、図2
(C)、(D)、(E)は図2(A)におけるY−Y線
断面図であってそれぞれ湾曲面156の曲面形状を変え
たものである。
【0038】X線領域では吸収体に対する屈折率は1よ
り小さいので、図2のように凹レンズ状の湾曲を与える
と収束効果が生じる。 湾曲形状は理論的には放物線で
あるが放射光は広範囲の波長成分からなるので特に放物
線にこだわる必要はない。
【0039】長手方向(Y−Y線方向)の断面は図2
(D)に示すように、開口部154の中心部160でマ
スク150の基板150Aが露出してもよいし、図2
(E)に示すように、吸収体にある程度の厚さを残して
も特に問題はない。 開口部154の長辺の側面(壁
面)は、この短辺方向(X−X線方向)には既に十分な
露光ビームの収束力を持っているので特に湾曲面にする
必要はない(図2(B)参照)。
【0040】
【マスク製造方法】図3はマスク開口部の加工方法を示
す図である。(A)は通常の加工方法の一例を示す。吸
収体52、152の上にレジスト162を塗布、露光、
現像し、目的とするマスクパターンと同じレジストパタ
ーンを形成する。吸収体52、152の加工には、通常
リアクティブイオンエッチング(RIE)が用いられ
る。これは化学的活性イオンビームを矢印164の方向
から注入するもので、吸収体52、152を点線166
のように直線的にエッチングを行うものである。
【0041】図(B)は、レジスト162の開口部5
4、154の縁または開口部54、154と吸収量5
2、152との境界面に、湾曲側面を形成する方法の一
例を示す。この方法では、イオンビームの注入角度を角
度θの範囲で変化させる。イオンビームを矢印168の
方向から注入すると点線170に対応する吸収体52、
152の部分のエッチングが行われない。イオンビーム
の角度の変化を調整することにより適当な湾曲面を持っ
た吸収体側面が形成される。 イオンビームの角度を変
えるには注入方向に直交する方向の磁場を変化させて
も、マスク自体の支持方向を機械的に変化させてもよ
い。
【0042】
【シミュレーション結果】図4はピッチ100×200
nmの配列マスクを用いたシミュレーション結果を示
す。(a)、(b)は60×60nmの開口部を設けた
場合で、(a)は均一厚さの吸収体を用いた場合を、
(b)は図1に示したマスク50と同様なマスクを用い
た場合のマスクパターンとその光強度分布を示してい
る。
【0043】これら(a)と(b)の光強度分布から、
露光ビームのスポット形状(すなわち0次の回折像)は
(b)の場合が小さくなり、光強度分布は改善されてい
ることが明らかである。(c)は図2に示したマスク1
50を用いた場合である。吸収体上面の開口寸法を60
×120nmとし、Y方向の厚さを中心から放物線状に
変化させたものである。(d)は開口寸法が変化しない
場合を比較のため示したものである。(d)の場合に比
べて(c)ではY方向の光が中心部に収束されているこ
とが解る。
【0044】
【パターン描画方法】図5は図4(c)のマスクを用い
てT形パターンを描画する方法の説明図である。図4
(c)に示したマスクを用いれば、露光スポット(0次
回折像)は極めて小さくすることができるので、このマ
スクを基板のレジスト塗布面に対してX−Y方向に移動
させることによって露光スポットが移動し、連続するパ
ターンが描ける。
【0045】例えば図5の(A)に示すように、露光ス
ポットをA点からB点に、またC点からD点へ連続移動
すれば、レジスト上の光強度分布の蓄積量は(B)のよ
うになる。従ってネガ型のレジストを用いた場合には未
露光部分のレジストが除去され、基板表面にT形パター
ンを形成することができる。このように本発明によるマ
スクを用いれば露光強度を極端に減少させることなく、
自由なパターンを描画することが可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、二次元に
規則的に配列した露光ビーム透過領域による0次回折像
を露光スポットとし、この露光スポットを移動させるこ
とによりパターンを描くものであるから、マスクパター
ンよりも小さい露光パターンを自由に形成することが可
能になる。またマスクは汎用性があり、同じマスクを使
ってその移動量と移動方向を制御することにより、希望
する異なるパターンを描画できるので、マスクコストの
低減が可能である。
【0047】請求項5〜10の発明によれば、この方法
の実施に直接使用するマスクが得られる。請求項11の
発明によればこのマスクの製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマスクの一例を示す図
【図2】マスクの他の実施態様を示す図
【図3】マスクの製造方法を示す図
【図4】シミュレーション結果を示す図
【図5】パターン描画方法を説明する図
【図6】X線リソグラフィの光学系の一例を示す図
【図7】X線マスクとウェハの拡大図
【図8】従来のマスクパターンとレジストパターンの概
念図
【図9】ギャップgと光強度分布の関係を示す図
【図10】既提案のパターン描画方法を説明する図
【符号の説明】
50、150 マスク 52、152 露光ビーム吸収領域 52X、52Y 直線帯部 54、154 露光ビーム透過領域(開口部) 56 吸収率増大領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/20 521 H01L 21/30 531E 531M Fターム(参考) 2H095 BB02 BB03 BB11 BB12 BB16 BB36 BC09 5F046 GA02 GA04 GA06 GD02 GD03 GD20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面基板上にパターンを形成するリソグ
    ラフィに用いるパターン描画方法であって、同一形状の
    露光ビーム透過領域を二次元に規則性をもって配列した
    マスクを所定間隔をもって基板に対向させ、前記透過領
    域の0次回折像が前記透過領域よりも小さくなるように
    した回折像を前記基板上に形成させ、前記マスクを基板
    に対して相対移動させて前記0次回折像により描画する
    ことを特徴とするパターン描画方法。
  2. 【請求項2】 露光ビームはX線である請求項1のパタ
    ーン描画方法。
  3. 【請求項3】 パターンが描画される基板はシリコンウ
    ェハである請求項1または2のパターン描画方法。
  4. 【請求項4】 マスクを基板に対して相対的に連続的ま
    たは断続的に移動させることによって0次回折像を連続
    的または断続的に移動させる請求項1〜3のいずれかの
    パターン描画方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの方法に用いる
    マスクであって、露光ビームに対してほぼ透明なマスク
    基板上に、二次元に規則性をもって配置した矩形の露光
    ビーム透過領域以外の領域を覆う露光ビーム吸収体を設
    けたことを特徴とするマスク。
  6. 【請求項6】 露光ビーム吸収体は矩形の露光ビーム透
    過領域の各辺に平行な直線帯部が直交する直交格子状に
    形成され、少なくとも一方の前記直線帯部の幅内に露光
    ビームの吸収率を大きくした帯状のハーフトーン型位相
    シフト領域を設けた請求項5のマスク。
  7. 【請求項7】 矩形の露光ビーム透過領域の対向する2
    辺の側面に、透過光を透過領域の中心側へ集めるための
    湾曲面を設けた請求項5のマスク。
  8. 【請求項8】 透過領域は長方形であり、湾曲面は前記
    長方形の短辺から中心側へ向かって湾曲するように設け
    られている請求項5のマスク。
  9. 【請求項9】 格子状の吸収体を基板上に設けたX線リ
    ソグラフィ用のマスクであって、格子の縦ピッチPyが
    横ピッチPxよりも大きく、開口部(横寸法Sx、縦寸
    法Sy)の横方向に隣接する吸収体の厚さが開口部の中
    心から縦方向に最低Sy/2の範囲、最大Sy/2+P
    x−Sxの範囲で同一であり、それ以外の部分ではそれ
    より厚いことを特徴とするマスク。
  10. 【請求項10】 格子状の吸収体を基板上に設けたX線
    リソグラフィ用のマスクであって、格子の縦ピッチPy
    が横ピッチPxよりも大きく、吸収体表面の縦方向の開
    口寸法SyがPx/2からPyの範囲で、マスク基板に
    近づくにつれて開口部四辺形の縦方向寸法が減少するこ
    とを特徴とするマスク。
  11. 【請求項11】 請求項10のマスクの製作方法であっ
    て、化学的活性イオンビームをマスクの法線から長手方
    向に角度を変化させてエッチングすることにより吸収体
    の開口部側面を湾曲形状に加工することを特徴とするマ
    スク製造方法。
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