JPH04321682A - 1,4−ジヒドロピリジン誘導体の製造法及びその中間体 - Google Patents

1,4−ジヒドロピリジン誘導体の製造法及びその中間体

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JPH04321682A
JPH04321682A JP9091691A JP9091691A JPH04321682A JP H04321682 A JPH04321682 A JP H04321682A JP 9091691 A JP9091691 A JP 9091691A JP 9091691 A JP9091691 A JP 9091691A JP H04321682 A JPH04321682 A JP H04321682A
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雅彦 衣川
Yoshiyuki Yamada
義之 山田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルシウム拮抗剤とし
て有用なジヒドロピリジン誘導体の製造法及びその中間
体に関する。
【0002】
【従来の技術】2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)−1,4− ジヒドロピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸ジエステル誘導体はカルシウム拮抗作用を有し
、血圧降下作用、冠血管拡張作用を示すことより降圧剤
、抗狭心症薬として広く利用されている。
【0003】特開昭59−137461 号公報及び特
開昭62−174071 号公報にはエステル側鎖の一
方に飽和環状アミン化合物を導入したジヒドロピリジン
誘導体が開示されている。それら化合物は、分子内にジ
ヒドロピリジン環の4位及びエステル側鎖の飽和環状ア
ミン由来の二つの不斉炭素原子を持つことから、ジアス
テレオマーの関係にある二つの異性体が存在する。それ
らの活性は、その一方のジアステレオマーがより強い薬
理学的活性を示すことより、その一方のみが有用である
【0004】これまで、生成物と当量、必然的に副生す
る不要な一方のジアステレオマー異性体を再利用する方
法は知られていず、また、ジアステレオマー異性体の一
方のみを選択的に製造する方法も知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明により、不要な
一方のジアステレオマーから有用化合物への変換方法及
びその有用中間体が提供される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 は水素又は低級アルキルを
表わし、R2 は水素、低級アルキル、ビニル、フェニ
ル、シアノ、トリフルオロメチル又はトリクロロメチル
を表わし、mは0又は1を表わし、nは1〜3の整数を
表わし、Xはハロゲン、メタンスルホニルオキシ、トリ
フルオロメタンスルホニルオキシ又はトルエンスルホニ
ルオキシを表わす)で表わされる2,6−ジメチル−4
−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸ジエステル誘導体と一般式(I
I)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Rは水素、低級アルキル、N−ベ
ンジル−N−メチルアミノエチル、N−ベンジルピペリ
ジル又はN−ベンジルピロリジニルを表わす)で表わさ
れる化合物とを反応させることを特徴とする一般式(I
II)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、Rは前記と同義である)で表わさ
れる1,4−ジヒドロピリジン誘導体の製造法及びその
中間体である一般式(I)
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1 、R2 、m、n及びXは
前記と同義である)で表わされる2,6−ジメチル−4
−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸ジエステル誘導体〔以下、化合
物(I)という。他の式番号の化合物についても同様で
ある〕に関する。化合物(I)、(II)及び(III
)の各基の定義において、低級アルキルは直鎖又は分岐
状の炭素数1〜4の、例えばメチル、エチル、プロピル
、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル
、tert− ブチル等が包含され、ハロゲンは、塩素
、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
【0015】本発明に用いられる化合物(I)は特に限
定されるものではないが、不要な化合物を活用する観点
から、一般式(I)の*を付した炭素の不斉により生じ
るジアステレオマー異性体が好ましい。以下に化合物(
I)の製造法について説明する。 化合物(I)は、一般式(IV)
【0016】
【化9】
【0017】(式中、nは前記と同義である)で示され
るジヒドロピリジン類と一般式(V)
【0018】
【化10】
【0019】(式中、R1 、R2 、X及びmは前記
と同義である)で示される化合物とを反応させることに
より得られる。ここで、原料化合物(IV)は、公知の
方法(特開昭59−137461 号公報 ;特開昭6
2−174071 号公報)あるいはこれに準じて製造
される。また、化合物(IV) のジアステレオマー異
性体は、上記製造法で得られたものを分別再結晶法等に
より分離することにより得られる。通常は、有用な一方
のジアステレオマー異性体を分離した残渣が再利用の面
から好適に使用される。
【0020】化合物(V)は、化合物 (IV) に対
して0.5〜20当量、好ましくは0.8〜2.0当量
用いられる。 反応に用いられる溶媒としては、例えばアセトン、メチ
ルエチルケトン、酢酸エチル、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、アセトニトリル、ニトロメタン、
四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエ
タン、トルエン、ベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサン
等が挙げられ、単独もしくは混合して用いられる。その
使用量は化合物(IV) に対し重量比で1〜200 
倍であるが、好ましくは5〜30倍の間である。
【0021】反応は、−20℃から用いた溶媒の沸点温
度、好ましくは室温から用いた溶媒の沸点温度であり、
10分から1週間程度で終了する。得られた化合物(I
)は、多くの場合反応系から析出するので、濾過もしく
は遠心沈降等で単離することができる。または、反応液
を留去し、残渣を適当な溶媒で洗浄することでも単離で
きる。
【0022】次に、化合物(I)を用いた1,4−ジヒ
ドロピリジン誘導体(III)の製造法について説明す
る。化合物 (III)は、化合物(I)と化合物(I
I)とを塩基の存在下に反応させることにより得られる
。化合物(II)は、化合物(I)に対して当量から溶
媒を兼ねて大過剰に用いることができるが、好ましくは
1〜20当量である。また、化合物(II)としてアル
コール類を使用する場合、水と共存下に行うこともでき
、水の使用量は、化合物(II)の使用量に準じて用い
られる。
【0023】用いる塩基としては、水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水
素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等
が挙げられるが、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムである。塩基の使用量としては、化合物(I)
に対して1〜20当量であり、好ましくは1〜10当量
である。
【0024】反応溶媒は、前述の化合物(I)の製造に
用いられるものが同様に使用され、反応は、−10℃か
ら用いた溶媒の沸点温度、好ましくは室温から溶媒の沸
点温度であり、10分から2日で終了する。反応後は、
濾過、抽出、洗浄等の通常用いられる単位操作の組合せ
により粗生成物が得られ、結晶化、クロマトグラフィー
等の通常の精製操作により目的物が得られる。
【0025】上記した方法は、出発原料として化合物(
IV) を用い、これを四級アンモニウム塩(I)とし
たのち、水あるいは各種アルコール類(II)と加水分
解反応あるいはエステル交換反応に付すことにより、ジ
ヒドロピリジン誘導体(III)を得ることができる。 ここで、化合物 (IV)として、ジアステレオマー異
性体の一方を用いた場合、化合物 (III)は、通常
、再びラセミ体として得られてくる。特に、不要な一方
のジアステレオマー異性体 (IV) を用い、化合物
(II)として環状アミン類を用いた場合、生成してく
る化合物(III)はジアステレオマー混合物であり、
有用な一方のジアステレオマー異性体を常法により単離
することができる。すなわち、本発明の方法により不要
な化合物 (IV) を出発原料として再利用すること
により、有用な化合物 (III)を得ることができる
【0026】次に、実施例により本発明の態様を具体的
に説明する。
【0027】
【実施例】
【0028】実施例1.(±)−(4R* )−2,6
−ジメチル−4−(3−ニトロフェニ)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボン酸  (3S* )
−3−(1−ベンジル−3−ピペリジル)エステル,5
−メチルエステル  5.05g(10.0mmol)
 をクロロホルム25mlに溶解し、室温攪拌下  臭
化ベンジル2.38ml(20.0mmol) を加え
、次いで8時間攪拌還流した。その後、反応液を室温ま
で冷却し、析出した結晶を濾取減圧乾燥し、(3S* 
)−1,1−ジベンジル−3−〔(4R* )−2,6
−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−5−メトキシカルボニル−3−カルボ
ニル〕オキシピペリジニウム  ブロマイド6.29g
(収率93.0%)を黄色結晶として得た。 IR(KBr, cm−1); 1695, 1530
, 1485, 1350, 12101 H−NMR
(DMSO−d6 , δ) ; 1.4 〜3.6(
8H,m), 2.29(3H,s), 2.36(3
H,s), 2.52(3H,s), 4.52(2H
,dd), 4.81(2H,s), 4.96(1H
,s), 5.44(1H,brs), 7.5 〜8
.3(14H,m),9.24(1H,s) MS(m/z) ; 596(M + −80)
【00
29】実施例2.(±)−(4R* )−2,6−ジメ
チル−4−(3−ニトロフェニ)−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボン酸  (3S* )−3−
(1−ベンジル−3−ピペリジル)エステル,5−メチ
ルエステル  2.52g(5.00mmol) をク
ロロホルム12.5mlに溶解し、室温攪拌下  臭化
アリル0.48ml(5.5mmol) を加え、次い
で18時間攪拌還流した。その後、反応液を室温まで冷
却し、析出した結晶を濾取、減圧乾燥し(3S* )−
1−アリル−1−ベンジル−3−〔(4R*)−2,6
−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−5−メトキシカルボニル−3−カルボ
ニル〕オキシピペリジニウム  ブロマイド2.98g
(収率95.2%)を黄色結晶として得た。 IR(KBr, cm−1); 1705, 1530
, 1490, 1350, 12101 H−NMR
(DMSO−d6 , δ) ; 1.3 〜3.7(
8H,m), 2.32(3H,s), 2.34(3
H,s), 2.53(3H,s), 4.05(2H
,m), 4.67(2H,s), 4.95(1H,
s), 5.16(1H,brs), 5.6〜5.9
(2H,m),6.1 〜6.3(1H,m), 7.
1〜8.1(9H,m), 9.31(1H,s)MS
(m/z) ; 546(M + −80)
【0030
】実施例3.(±)−(4R* )−2,6−ジメチル
−4−(3−ニトロフェニ)−1,4−ジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸  (3S* )−3−(1
−ベンジル−3−ピペリジル)エステル,5−メチルエ
ステル  5.05g(10.0mmol) をクロロ
ホルム25mlに溶解し、室温攪拌下  p−ニトロベ
ンジルブロマイド4.32mg(20.0mmol) 
を加え、次いで12時間攪拌還流した。その後、反応液
を室温まで冷却し、析出した結晶を濾取、減圧乾燥し(
3S* )−1−ベンジル−1−(4−ニトロベンジル
)−3−〔(4R* )−2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−5−
メトキシカルボニル−3−カルボニル〕オキシピペリジ
ニウム  ブロマイド5.37g(収率74.1%)を
黄色結晶として得た。 IR(KBr, cm−1); 1700, 1685
, 1530, 1490, 1350, 1210 1 H−NMR(DMSO−d6 , δ) ; 1.
4 〜3.7(8H,m), 2.30(2H,s),
 2.32(1H,s), 2.39(1H,s), 
2.40(2H,s), 2.52(1H,s), 2
.53(2H,s), 4.2〜4.7(2H,m),
 4.7〜5.0(2H,m),4.93(1H,s)
, 5.50(1H,brs), 7.2 〜8.4(
13H,m), 9.30(1H,s) MS(m/z) ; 641(M + −80)
【00
31】実施例4.(±)−(4R* )−2,6−ジメ
チル−4−(3−ニトロフェニ)−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボン酸  (3S* )−3−
(1−ベンジル−3−ピペリジル)エステル,5−メチ
ルエステル  5.05g(10.0mmol) をア
セトン25mlに溶解し、室温攪拌下  ヨウ化メチル
0.93ml(12mmol) を加え、次いで8時間
攪拌還流した。その後、反応液を室温まで冷却しアセト
ンを減圧留去し(3S* )−1−ベンジル−1−メチ
ル−3−〔(4R* )−2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−5−
メトキシカルボニル−3−カルボニル〕オキシピペリジ
ニウム  アイオダイド6.10g(収率94.3%)
を黄色粉末として得た。 IR(KBr, cm−1); 1695, 1530
, 1490, 1350, 12151 H−NMR
(DMSO−d6 , δ) ; 1.0 〜3.7(
8H,m), 2.30(3H,s), 2.35(3
H,s), 2.50(3H,s), 2.98(3H
,s), 4.5〜4.8(2H,m), 4.95(
1H,s), 5.16(2/3H,brs), 5.
30(1/3H,brs), 7.4〜8.1(9H,
m),9.24(1H,s)MS(m/z) ; 52
0(M + −127)
【0032】実施例5.(±)
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1
,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸  3
−(1−ベンジル−3−ビロリジニル)エステル,5−
メチルエステル2.45g(5.00mmol) をク
ロロホルム12.5mlに溶解し、室温攪拌下、臭化ベ
ンジル1.19ml(10.0mmol)を加え、次い
で8時間攪拌還流した。その後、反応液を室温まで冷却
し、溶媒を減圧留去し、残渣にトルエン20mlを加え
、トルエン中で粉砕、洗浄し、得られた粉体を濾取、減
圧乾燥し(±)−1,1−ジベンジル−3−〔2,6−
ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−5−メトキシカルボニル−3−カルボニ
ル〕オキシピロリジニウム  ブロマイド3.19g(
収率96.4%)を褐色粉末として得た。 IR(KBr, cm−1); 1690, 1530
, 1490, 1350, 12101 H−NMR
(DMSO−d6 , δ) ; 1.8 〜4.0(
6H,m), 2.22(3H,s), 2.31(3
H,s), 2.53(3H,s), 4.5〜4.9
(5H,m), 5.12(1H,brs), 7.2
〜8.0(14H,m), 9.22(2/3H,s)
, 9.28(1/3H,s) MS(m/z) ; 582(M + −80)
【00
33】実施例6.(±)−2,6−ジメチル−4−(3
−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボン酸  3−(1−ベンジル−3−ビロリ
ジニル)エステル,5−メチルエステル2.45g(5
.00mmol) をクロロホルム12.5mlに溶解
し、室温攪拌下、臭化アリル0.87ml(10.0m
mol) を加え、次いで6時間攪拌還流した。その後
、反応液を室温まで冷却し、溶媒を減圧留去し、残渣に
トルエン20mlを加え、トルエン中で粉砕、洗浄し、
得られた粉体を濾取、減圧乾燥し(±)−1−アリル−
1−ベンジル−3−〔2,6−ジメチル−4−(3−ニ
トロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−5−メト
キシカルボニル−3−カルボニル〕オキシピロリジニウ
ムブロマイド2.80g(収率91.5%)を黄色粉末
として得た。 IR(KBr, cm−1); 1695, 1530
, 1490, 1350, 12101 H−NMR
(DMSO−d6 , δ) ; 1.9 〜3.8(
6H,m), 2.30(3H,s), 2.32(3
H,s), 2.53(3H,s), 3.9〜4.1
(2H,m), 4.4〜4.7(2H,m), 4.
95(1H,s), 5.26(1H,brs), 5
.5〜5.8(2H,m), 6.0 〜6.3(1H
,m), 7.1〜8.0(9H,m), 9.23(
1/3H,s),9.27(2/3H,s) MS(m/z) ; 532(M + −80)
【00
34】実施例7.実施例1で得られる化合物6.76g
(10.0mmol) をテトラヒドロフラン30ml
に懸濁し、室温攪拌下、1N−水酸化ナトリウム水溶液
30ml(30.0mmol)を滴下し、ついで40℃
で5時間攪拌した。その後、反応液を減圧濃縮し、つい
で酢酸エチル20mlを加え分液し、水層を4N−塩酸
でpH2.5に調整した。析出した固体を濾取、減圧乾
燥し、(±)−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカル
ボン酸  3−メチルエステル1.69g(収率50.
9%)を得た。得られた化合物の物理化学的定数は公知
である化合物〔Chem. Pharm. Bull.
, 28 , 2809(1980) 〕のそれと一致
した。
【0035】実施例8.実施例2で得られる化合物を用
い、実施例7と同様の操作を行い(±)−2,6−ジメ
チル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボン酸  3−メチルエステ
ルを収率69.0%で得た。
【0036】実施例9.エタノール2.0ml(34m
mol)に、水酸化カリウム73mg(1.1mmol
)を室温攪拌下加え、30分室温で攪拌した。次いで、
実施例1で得られる化合物677mg(1.00mmo
l) を加え室温で24時間攪拌した。その後、トルエ
ンを10ml加え、10mlの水で3回洗浄し、有機層
を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー〔n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1(v/v) 
〕で精製し、(±)−2,6−ジメルチル−4−(3−
ニトロフェニ)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボン酸  3−エチルエステル,5−メチルエス
テル330mg(収率91.7%)を得た。得られた化
合物の物理化学的定数は公知である化合物(特開昭 6
3−208573号公報) のそれと一致した。
【0037】実施例10.実施例2で得られる化合物を
用い、実施例9と同様の操作を行い(±)−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボン酸  3−エチルエス
テル,5−メチルエステルを収率85.2%で得た。
【0038】実施例11.実施例4で得られる化合物を
用い、実施例9と同様の操作を行い(±)−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボン酸  3−エチルエス
テル,5−メチルエステルを収率90.7%で得た。
【0039】実施例12.実施例5で得られる化合物を
用い、実施例9と同様の操作を行い(±)−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボン酸  3−エチルエス
テル,5−メチルエステルを収率94.3%で得た。
【0040】実施例13.実施例6で得られる化合物を
用い、実施例9と同様の操作を行い、(±)−2,6−
ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボン酸  3−エチルエ
ステル,5−メチルエステルを収率91.9%で得た。
【0041】実施例14.2−(N−ベンジル−N−メ
チルアミノ)エタノール16.5g(100mmol)
のテトラヒドロフラン20.0ml溶液に、水酸化カリ
ウム1.32g(20.0mmol)を室温攪拌下加え
、さらに30分室温で攪拌した。次いで、実施例1の化
合物3.00g(4.43mmol)を加え室温で24
時間攪拌した。その後、トルエン50mlを加え、20
mlの水で3回洗浄、有機層を減圧濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー〔クロロホルム/メタ
ノール=20/1(v/v) 〕で精製し、(±)−2
,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,4
− ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸  3−
(N−ベンジル−N−メチルアミノ)エチルエステル,
5−メチルエステル1.31g(収率61.7%)を得
た。得られた化合物の物理化学的定数は公知である化合
物〔Chem. Pharm. Bull., 28 
, 2809(1980) 〕のそれと一致した。
【0042】実施例15.実施例2の化合物を用い、実
施例14と同様の操作を行い(±)−2,6−ジメチル
−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリ
ジン−3,5−ジカルボン酸  3−(N−ベンジル−
N−メチルアミノ)エチルエステル,5−メチルエステ
ルを収率26.3%で得た。
【0043】実施例16.実施例4の化合物を用い、実
施例14と同様の操作を行い(±)−2,6−ジメチル
−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリ
ジン−3,5−ジカルボン酸  3−(N−ベンジル−
N−メチルアミノ)エチルエステル,5−メチルエステ
ルを収率29.4%で得た。
【0044】実施例17.実施例5の化合物を用い実施
例14と同様の操作を行い(±)−2,6−ジメチル−
4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸  3−(N−ベンジル−N
−メチルアミノ)エチルエステル,5−メチルエステル
を収率47.6%で得た。
【0045】実施例18.実施例6の化合物を用い実施
例14と同様の操作を行い(±)−2,6−ジメチル−
4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸  3−(N−ベンジル−N
−メチルアミノ)エチルエステル,5−メチルエステル
を収率41.3%で得た。
【0046】実施例19.2−(N−ベンジル−N−メ
チルアミノ)エタノール16.5g(100mmol)
のテトラヒドロフラン20.0ml溶液に、60%水素
化ナトリウム0.80g(20.0mmol) を室温
攪拌下加え、30分室温攪拌した。次いで、実施例1の
化合物3.00g(4.43mmol)を加え室温で2
4時間攪拌した。その後、トルエン50mlを加え、2
0mlの水で3回洗浄、有機層を減圧濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー〔クロロホルム/メ
タノール=20/1(v/v) 〕で精製し、(±)−
2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸  3−
(N−ベンジル−N−メチルアミノ)エチルエステル,
5−メチルエステル1.12g(収率52.8%)を得
た。
【0047】実施例20.実施例2の化合物を用い、実
施例19と同様の操作を行い(±)−2,6−ジメチル
−4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリ
ジン−3,5−ジカルボン酸  3−(N−ベンジル−
N−メチルアミノ)エチルエステル,5−メチルエステ
ルを収率17.9%で得た。
【0048】実施例21.2−(N−ベンジル−N−メ
チルアミノ)エタノール16.5g(100mmol)
のテトラヒドロフラン20.0ml溶液に、水酸化ナト
リウム0.82g(20.0mmol) を室温攪拌下
加え、さらに30分室温で攪拌した。次いで、実施例1
の化合物3.00g(4.43mmol) を加え室温
で24時間攪拌した。その後、トルエン50mlを加え
、20mlの水で3回洗浄、有機層を減圧濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔クロロホルム
/メタノール=20/1(v/v) 〕で精製し、(±
)−2,6−ジメルチル−4−(3−ニトロフェニル)
−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸 
 3−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)エチルエス
テル,5−メチルエステル1.31g(収率61.7%
)を得た。
【0049】実施例22.実施例2の化合物を用い実施
例21と同様の操作を行い(±)−2,6−ジメチル−
4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸  3−(N−ベンジル−N
−メチルアミノ)エチルエステル,5−メチルエステル
を収率16.1%で得た。
【0050】
【発明の効果】本発明により、不要な一方のジアステレ
オマー異性体を再利用することによる有用なジヒドロピ
リジン誘導体の製造法及びその中間体が提供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素又は低級アルキルを表わし、R2
     は水素、低級アルキル、ビニル、フェニル、シアノ、
    トリフルオロメチル又はトリクロロメチルを表わし、m
    は0又は1を表わし、nは1〜3の整数を表わし、Xは
    ハロゲン、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタ
    ンスルホニルオキシ又はトルエンスルホニルオキシを表
    わす)で表わされる2,6−ジメチル−4−(3−ニト
    ロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
    カルボン酸ジエステル誘導体と一般式(II) 【化2】 (式中、Rは水素、低級アルキル、N−ベンジル−N−
    メチルアミノエチル、N−ベンジルピペリジル又はN−
    ベンジルピロリジニルを表わす)で表わされる化合物と
    を反応させることを特徴とする一般式(III)【化3
    】 (式中、Rは前記と同義である)で表わされる1,4−
    ジヒドロピリジン誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】  一般式(I)で表わされる化合物が、
    一般式(I)の*を付した炭素の不斉により生じるジア
    ステレオマー異性体である請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】  一般式(I) 【化4】 (式中、R1 、R2 、m、n及びXは前記と同義で
    ある)で表わされる2,6−ジメチル−4−(3−ニト
    ロフェニル)−1,4− ジヒドロピリジン−3,5−
    ジカルボン酸ジエステル誘導体。
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