JPH0432166B2 - - Google Patents

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JPH0432166B2
JPH0432166B2 JP19232887A JP19232887A JPH0432166B2 JP H0432166 B2 JPH0432166 B2 JP H0432166B2 JP 19232887 A JP19232887 A JP 19232887A JP 19232887 A JP19232887 A JP 19232887A JP H0432166 B2 JPH0432166 B2 JP H0432166B2
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shaped steel
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soil
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、連続地中壁、建込用杭等の地中構造
物施工に於いて、応力負担材として充填材より成
る応力負担層を形成する地中構造物施工に於ける
H型鋼引き抜きによる充填注入工法に関するもの
である。
[従来の技術] 従来施工されている連続地中壁、建込用杭等の
地中構造物施工工法は、例えばソイルセメント連
続壁工法は、第4図に示すように、原位置土砂を
そのまま骨材とみなし、施工地盤を多軸混練オー
ガ機によつて削孔すると同時に、混練軸の先端よ
りセメント、ベントナイト等の目的に適応したセ
メント溶液を土砂中に注入して混合撹拌し、所定
の深度まで削孔した後、混練軸を抜き去り、セメ
ント溶液の固化前に土圧に対する応力負担材とし
てH型鋼21をセメント溶液注入済の土中22に
建込み、H型鋼21をそのままその土中22に埋
め殺して1エレメントのソイルセメント壁体E′を
造成し、そしてこれを連続的に造成することによ
りソイルセメント連続壁W′とする。前記応力負
担材としてのH型鋼21は1エレメントに1個ず
つ、或いは1個または複数個の間隔を置いたエレ
メントに埋め殺されていて引き抜くことはない。
これは、H型鋼21を引き抜いてしまうと地下水
が上昇するの地下内部に漏水が生じる一方、連続
壁W′自体が崩壊して地盤沈下を引起すので、こ
れらを防止するためにH型鋼21は埋め殺して引
き抜かないのである。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来の工法のように、応力
負担材として建込まれたH型鋼が、引き抜かれな
いでそのまま埋殺されると、寒冷地に於いては熱
伝導率のよいH型鋼を介して地上の冷気が、地下
へ伝導されて地中の温度が下がり、地下コンクリ
ート面の水分を凍らせて、地下コンクリート躯体
に亀裂を生じさせ、またH型鋼を地中に埋め殺し
ておくと、H型鋼に腐触が始まり遂には空洞化し
て地下水が上昇して漏水の原因となり、その結果
側圧により地下コンクリート躯体の崩壊をまね
き、地盤沈下を引き起すという問題点があり、更
にH型鋼自体が高価であるために、そのまま埋め
殺してしまうと再利用できず、従つて施工経費が
非常に高価になるという問題点があつた。
本発明は上記のような問題点を解決することを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、混練オーガ機の混練軸で施工地盤面
を削孔すると同時に、セメント溶液を混練軸先端
より周囲土砂中に注入して原位置土と混合撹拌
し、所定深度の泥濘状の処理土層を形成する第1
工程と、H型鋼の全周面に剥離剤を塗布する一
方、H型鋼の下方部にキヤツプを嵌挿固定すると
共に、該キヤツプ内に充填材を圧送するH型鋼と
略同高の連結パイプをキヤツプに開口連通して形
成された造形部材を前記泥濘状の処理土層の固化
前に建込む第2工程と、処理土層が固化してソイ
ルセメント層を形成した後、H型鋼を引き抜きな
がらキヤツプ内に圧送器によつて連結パイプを介
して充填材を圧送して空隙部に充填させ、充填材
の固化によりH型をなした応力負担層を形成する
第3工程により施工することにより上記問題点を
解決した。
[作用] 上記工程により施工された本発明によれば、充
填材によつてH型をなした応力負担層がソイルセ
メント層中に形成されるので、腐蝕することがな
く空洞化せず、また熱伝導がなく、寒冷地に於い
ても冷気を地中に伝導せず、コンクリート面の水
分を凍らせないので地下コンクリート躯体に亀裂
を生じさせ、地下コンクリート躯体の崩壊もな
い。
[実施例] 本発明工法を地中構造物中、連続地中壁に実施
する場合を図に就いて詳細に説明するに、施工地
中面の障害物探査や施工位置をマークで表示する
等の準備工程を経て、施工地盤面を削孔すると共
に、セメント溶液を土砂中に注入して混合撹拌す
る第1工程に入る。
この第1工程は前記した従来のソイルセメント連
続壁工法と同一工程である。すなわち、第1工程
では準備工程でマークされた施工地盤面を混練オ
ーガ機、特に好ましくは多軸混練オーガ機の混練
軸によつて削孔すると同時に、セメント、ベント
ナイト等の目的に適応したセメント溶液を、混練
軸の先端より周囲土砂中に注入して原位置土と混
合撹拌し、そして所定の深度まで削孔して混合撹
拌して泥濘状の処理土層1を形成した後で、混練
軸を抜き去るのである。
第1工程に於いて原位置土と混合撹拌された処
理土層1のセメント溶液が固化する前に第2工程
に入る。第2工程は原位置土とセメント溶液とが
混合撹拌された泥濘状の処理土層1中に応力負担
層2が形成するための造形部材3を建込む工程で
ある。この造形部材3は従来工法に於ける応力負
担材としてのH型鋼に代わる応力負担層2を形成
するためのものである。
造形部材3は、H型鋼4の全周面に剥離剤を塗
布する一方、H型鋼4の下部に嵌合できるようH
型にすると共に、底板5の稍上方に段部6を周設
してキヤツプ7を構成し、且該キヤツプ7の段部
6上にH型をしたウレタンゴムパツキング8を載
置し、且該キヤツプ7の一側の段部6より下方部
分に小孔9を穿設して、ウレタンゴムパツキング
8の下面に空間部10を設け、該小孔9に少なく
とも上端がH型鋼4の上端面と一致する長さの連
結パイプ11の基端部を開口連通し、ウレタンゴ
ムパツキング8上のキヤツプ7内に前記H型鋼4
の下部を嵌挿して形成されている。
第1図及び第3図aに示すように前記構成より
成る造形材3を前記泥濘状の処理土層1中に建込
み、連結パイプ11の上端が処理土層1中より突
出するように第2工程を完了する。
そして、前記第2工程によつて造形部材3を建
込んだ後、原位置土と混合撹拌された処理土層1
中のセメント溶液が固化して、ソイルセメント層
12が形成されると次の第3工程に入る。第3工
程は造形部材3中のH型鋼4の引き抜きと充填材
13の注入工程である。
すなわち、第3工程は原位置と混合撹拌された
セメント溶液が固化してソイルセメント層12が
形成された後、H型鋼4をクレーン等で引き抜き
ながら、例えばグラウト材等の充填材13をキヤ
ツプ7内に圧送するため、前記連結パイプ11の
上端部に圧送器14に一端を連結された圧送パイ
プ15の他端を連結固定し、圧送器14により圧
送パイプ15及び連結パイプ11を介して充填材
13をキヤツプ7内に圧送する。
前記したようにH型鋼4の全周面には剥離剤が
塗布してあるので、前記原位置土とセメント溶液
とを混合撹拌した処理土層1固化してソイルセメ
ント層12になつても、H型鋼4の引き抜きは容
易である。そして、第3図bに示すように、圧送
器14により圧送パイプ15及び連結パイプ11
を介して充填材13が先ずキヤツプ7内の空間部
10に圧送されると同時に、H型鋼4をクレーン
等により引き抜き始めると、ウレタンゴムパツキ
ング8は下方により充填材13により押圧されて
H型鋼4に蜜着し、充填材13が上方へ充填され
るときに隙間部分をなくし、ウレタンゴムパツキ
ング8に充填材13の押圧力が均一にかかるよう
構成されている。そして、ソイルセメント層12
内に於いて引き抜かれて行くH型鋼4の空隙部1
6に充填材13が圧送されて行くのである。
第3図cに示すように、ソイルセメント層12
内の空隙部16に充填材13が圧送充填され、こ
れが固化することにより充填材13より成るH型
鋼4と同一形状をした応力負担層2が形成される
のである。この際キヤツプ7及びこれに連結され
た連結パイプ11はそのまま埋め殺しとなる。
前記工程の充填材13によつて形成されたH型
の応力負担層2が従来工法のH型鋼と同一の作用
をなす。
前記各工程が完了すると1エレメントのエレメ
ント壁体Eが形成されるが、これを連続して造成
することにより、連続地中壁Wが得られるが、応
力負担層2は従来工法と同様に、1エレメントに
1個ずつ、あるいは1個または複数個の間隔を置
いたエレメントに形成する。
なお、本発明工法を独立した建込杭に使用する
場合は、前記実施例に於ける1エレメントのエレ
メント壁体Eを夫々独立して形成すればよい。
[発明の効果] 本発明工法は上記各工程によつて構成されてい
るが、本発明工法は特に充填材によつて応力負担
層が形成されることが最大の特徴であり、その結
果本発明工法によつて得られた連続地中壁、建込
杭等の地中構造物は、応力負担材としてH型鋼と
いう鋼材ではなく、充填材によつてH型鋼に代わ
る応力負担層が形成されいて、鋼材と異なり腐蝕
せず、空洞化することもないので、地下水が上昇
して漏水の原因となることもなく、また鋼材と異
なり熱伝導がなく寒冷地に於いても地上の冷気が
地下へ伝導されることもないので、地下コンクリ
ート面の水分が凍つて地下コンクリート躯体に亀
裂を生じさせることもなく、その結果側圧により
地下コンクリート躯体が崩壊し、地盤沈下を引き
起すこともなく、然も高価なH型鋼を引き抜くの
でこれの再利用ができ、施工経費を低く押えるこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は施工状態を示す全体の概略説明斜視
図、第2図は圧送器に接続する造形部材の組立分
解斜視図、第3図a〜cは施工工程を示す要部の
拡大断面図、第4図は従来の施工例を示す概略説
明斜視図である。 図中、1は処理土層、2は応力負担層、3は造
形部材、4はH型鋼、7はキヤツプ、11は連結
パイプ、12はソイルセメント層、13は充填
材、14は圧送器、16は空隙部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 混練オーガ機の混練軸で施工地盤面を削孔す
    ると同時に、セメント溶液を混練軸先端により周
    囲土砂中に注入して原位置土と混合撹拌し、所定
    深度の泥濘状の処理土層を形成する第1工程と、 H型鋼の全周面に剥離剤を塗布する一方、H型
    鋼の下方部にキヤツプを嵌挿固定すると共に、該
    キヤツプ内に充填材を圧送するH型鋼と略同高の
    連結パイプをキヤツプに開口連通して形成された
    造形部材を前記泥濘状の処理土層の固化前に建込
    む第2工程と、 処理土層が固化してソイルセメント層を形成し
    た後、H型鋼を引き抜きながらキヤツプ内に圧送
    器によつて連結パイプを介して充填材を圧送して
    空隙部に充填させ、充填材の固化によりH型をな
    した応力負担層を形成する第3工程とにより施工
    されることを特徴とする地中構造物施工に於ける
    H型鋼引き抜きによる充填材注入工法。
JP19232887A 1987-07-31 1987-07-31 Filler grouting work by h-steel drawing in underground structure construction Granted JPS6436820A (en)

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KR20020035369A (ko) * 2000-11-06 2002-05-11 김상수 하부지지체를 갖는 기초말뚝의 시공방법
CN105442528B (zh) * 2015-12-15 2017-12-05 浙江工业大学 一种带有密封圈的水泥注浆板桩
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EP3848512B1 (de) * 2020-01-07 2023-08-16 BAUER Spezialtiefbau GmbH Verfahren zum erstellen eines gründungselementes im boden und gründungselement

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