JPH04320895A - 複合熱転写シート - Google Patents

複合熱転写シート

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Publication number
JPH04320895A
JPH04320895A JP3116609A JP11660991A JPH04320895A JP H04320895 A JPH04320895 A JP H04320895A JP 3116609 A JP3116609 A JP 3116609A JP 11660991 A JP11660991 A JP 11660991A JP H04320895 A JPH04320895 A JP H04320895A
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JP
Japan
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layer
dye
receiving layer
thermal transfer
resin
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Application number
JP3116609A
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English (en)
Inventor
Takashi Ueno
剛史 上野
Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
Mikio Asajima
浅島 幹夫
Mineo Yamauchi
山内 峰雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP20030014136 priority patent/EP1344653A1/en
Priority to DE1991633309 priority patent/DE69133309T2/de
Priority to DE1991632897 priority patent/DE69132897T2/de
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合熱転写シートに関し
、更に詳しくは普通紙等に熱転写方式によって高品質の
カラー画像を形成することが出来る複合熱転写シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知であるが
、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙やプ
ラスチックフイルム等の基材フイルムに担持させて熱転
写シートとし、染料受容層を設けた紙やプラスチックフ
イルム等の受像シート上に各種のフルカラー画像を形成
する方法が提案されている。この場合には加熱手段とし
てプリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時
間の加熱によって3色又は4色の多数の色ドットを受像
シートに転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフル
カラー画像を再現するものである。上記方法で画像形成
が可能な受像シートは、染料染着性のあるプラスチック
シート或いは染料受容層を予め設けてある紙等に限定さ
れ、一般の普通紙等には直接画像が形成出来ないという
問題がある。勿論、一般の普通紙であってもその表面に
受容層を形成しておけば、画像形成は可能であるが、こ
れは一般的にはコスト高であり、例えば、葉書、メモ、
便箋、レポート用紙等の如き一般的な既製の受像シート
には応用困難である。
【0003】この様な問題点を解決する方法として、普
通紙等の既製品の受像シートに画像を形成しようとする
場合、その必要部分のみに染料受容層を手軽に形成する
方法として、受容層転写シートが知られている(例えば
、特開昭62−264994号公報参照)。更に操作を
簡便にする方法として、長尺基材フイルムの面にイエロ
ー、シアン、マゼンタ及び必要に応じてブラックの各染
料層を面順次に形成し、更に同一基材フイルム面に転写
性染料受容層を設け、先ず該受容層を被転写材に転写さ
せ、続いて該受容層に各色の染料を転写させてフルカラ
ー画像を形成する複合熱転写シートも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】上記複合熱転写シー
トを用いて、例えば、葉書、メモ、便箋、レポート用紙
等の如き一般的に目の粗い普通紙等に画像を形成する為
には、転写する受容層の厚みが薄すぎると転写受容層に
欠け等が発生し、良好な画像が形成出来ない。その為転
写受容層を厚くすると、複合熱転写シートをロール状に
巻き取った場合、シートに巻き皺等が発生し、同様に満
足出来る画像が形成出来ないという問題が発生している
。従って、本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し
、ロール状に巻いた状態で巻き皺等が発生せず且つ良好
な画像形成が可能な複合熱転写シートを提供することで
ある。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、長尺基材フイル
ムの一方の面に1色又は複数色の染料層と1個又は複数
個の剥離可能な染料受容層を含む転写層とが面順次に設
けられている複合熱転写シートにおいて、上記染料受容
層を含む転写層の厚みが3〜40μmの範囲であること
を特徴とする複合熱転写シートである。
【0006】
【作用】基材フイルム上に形成されている染料層の厚み
は数μmである。これに対して転写受容層(接着剤層等
も含む)の厚みが厚すぎると複合熱転写シートをロール
状に巻いたときに巻き皺が発生する。一方、転写受容層
が薄すぎると良好な画像が形成されない。本発明では転
写受容層の厚みを3〜40μmの範囲に限定することに
よって巻き皺を発生することなく、良好な画像が形成さ
れることを見出した。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の複合熱転写シート
は、図1のその断面を図解的に示す様に、長尺基材フイ
ルム1の一方の面に必要に応じて接着剤層2を介して1
色又は複数色の染料層3、例えば、イエロー(3Y)、
マゼンタ(3M)、シアン(3C)及び必要に応じてブ
ラックの各染料層と、必要に応じて剥離層5を介して1
個又は複数個の剥離可能な染料受容層4とが面順次に設
けら、更に必要に応じて受容層4の表面には接着剤層6
が設けられている。又、好ましい実施態様では、図2の
様に更に剥離層5、転写保護層7及び接着剤層6が面順
次に設けられている。尚、8は背面層である。
【0008】本発明で用いる基材フイルム1としては、
従来の熱転写シートに使用されていると同じ基材フイル
ムがそのまま用いることが出来ると共に、その他のもの
も使用することが出来、特に制限されない。好ましい基
材フイルムの具体例としては、例えば、グラシン紙、コ
ンデンサ紙、パラフイン紙等の薄葉紙、ポリエステル、
ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネート、酢酸セ
ルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、アイ
オノマー等のプラスチック或いはこれらと前該紙とを複
合した基材フイルム等が挙げられる。この基材フイルム
の厚さは、その強度及び耐熱性等が適切になる様に、材
料に応じて適宜変更することが出来るが、その厚さは、
好ましくは、3〜100μmである。これらの基材フイ
ルム1と下記の染料層3との接着性が不足する場合には
0.01〜1μm程度の接着剤層2を予め形成しておく
ことが好ましい。
【0009】上記基材フイルムの表面に形成する染料層
は、染料を任意のバインダー樹脂で担持させた層である
。使用する染料としては、従来公知の熱転写シートに使
用されている染料はいずれも本発明に有効に使用可能で
あり特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料
としては、赤色染料として、MS Red G、 Ma
crolex RedViolet R、Ceres 
Red7B、 Samaron Red HBSL、 
Resolin RedF3BS等が挙げられ、又、黄
色の染料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL
、 PTY−52、マクロレックスイエロー6G等が挙
げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー71
4、  ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリア
ントブルーS−R、 MSブルー100 等が挙げられ
る。
【0010】上記の如き染料を担持する為のバインダー
樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用出来、好
ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸
セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、
ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等が挙げられるが
、これらの中では、セルロース系、アセタール系、ブチ
ラール系及びポリエステル系等が耐熱性、染料の移行性
等の点から好ましいものである。更に染料層中にはその
他必要に応じて従来公知の各種の添加剤も包含し得る。
【0011】この様な染料層は、好ましくは適当な溶剤
中に前記の昇華性染料、バインダー樹脂及びその他の任
意成分を加えて各成分を溶解又は分散させて染料層形成
用塗料又はインキを調製し、これを上記の基材フイルム
上に面順次に塗布及び乾燥させて形成する。この様にし
て形成する染料層は0.2〜5.0μm、好ましくは0
.4〜2.0μm程度の厚さであり、又、染料層中の昇
華性染料は、染料層の重量の5〜90重量%、好ましく
は10〜70重量%の量で存在するのが好適である。
【0012】上記基材フイルムの表面に染料層に対して
面順次に形成する染料受容層4は、任意の被転写材に転
写後に、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受
容し、形成された画像を維持する為のものである。染料
層との関係は特に限定されないが、例えば、受容層→Y
→M→C→Bk→受容層の順序、受容層→受容層→Y→
M→C→Bk→受容層→受容層の順序、受容層→Y→受
容層→M→受容層→C→受容層→Bk→受容層等の順序
が挙げられる。染料受容層を形成する為の樹脂としては
、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポ
リマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビ
ニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン
等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹
脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロ
ース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ま
しいものは、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹脂であ
る。
【0013】上記樹脂に混合して使用する好ましい離型
剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面
活性剤、弗素系界面活性剤等が挙げられるが、シリコー
ンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エ
ポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル
変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキル
ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリ
エーテル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。離
型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。又、
この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100重量部
に対し、0.5〜30重量部が好ましい。この添加量の
範囲を満たさない場合は、熱転写シートと染料受容層の
融着若しくは印字感度の低下等の問題が生じる場合があ
る。この様な離型剤を染料受容層に添加することによっ
て、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトし
て剥離層が形成される。
【0014】受容層は前記の基材フイルムの一方の面に
、上記の如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えたも
のを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水
に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリ
ーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーテ
ィング法等の形成手段により塗布及び乾燥することによ
って形成される。以上の如く形成される染料受容層は任
意の厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さであ
る。又、この様な染料受容層は連続被覆であるのが好ま
しいが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不
連続の被覆として形成してもよい。
【0015】基材フイルムの剥離性が不十分である場合
には、受容層の形成に先立って基材フイルムの受容層積
層面に剥離層5を形成することが好ましい。形成する剥
離層は、剥離層−基材フイルムの接着力が剥離層−受容
層の接着力よりも大になる様な材料から形成すべきであ
って、この様な材料としては、受容層の転写時に加えら
れる熱によって溶融せず、又、受容層を形成する樹脂と
は相溶性に劣る樹脂から形成することが好ましい。剥離
層と受容層との融着を避ける為、高温状態でのタック性
の少ない樹脂を剥離層に用いることが必要であり、例え
ば、軟化点130℃以上の樹脂が好ましい。好ましい樹
脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、
ポリアミド、ポリウレタン、セルロース樹脂、ポリカー
ボネート、スチレン樹脂等が挙げられ、更に電子線や紫
外線で架橋硬化する電離放射線硬化性樹脂が挙げられる
。これらの樹脂からなる剥離層は基材フイルムとは強固
に接着し、且つ転写時の温度では溶融することがないの
で、受容層は剥離層から容易に剥離することが出来る。 勿論、離型性に優れた樹脂としては、シリコーン樹脂、
弗素樹脂等が良く知られており、本発明でも使用出来る
が、これらの樹脂の場合には離型性が良すぎて転写時に
受容層の箔切れが良くない場合がある。剥離層の形成方
法は後記受容層の形成方法と同様でよく、その厚みは0
.001μm〜5μm程度で十分である。又、剥離層中
には金属キレートやマット剤を添加することによって剥
離層の基材フイルム又は受容層に対する接着力を調整し
、且つ艶消し受容層とすることが出来る。
【0016】更に上記の受容層の表面には、これらの層
の転写性を良好にする為に接着剤層6を設けることも出
来る。これらの接着剤層は、例えば、ポリアミド樹脂、
アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の如
く熱時接着性の良好な樹脂の溶液を塗布及び乾燥するこ
とによって、好ましくは0.5〜30μm程度の厚みに
形成する。又、巻取りフイルム状態でのブロッキングを
避ける為に接着剤層用の樹脂としてはTg60℃以上の
もの又はTg40℃以上のものにフィラーを添加したも
のが好ましく、従って短時間の加熱で十分なヒートシー
ル性を発現させる為には少なくとも100℃以上の加熱
温度が必要である。
【0017】更に、本発明では、前記受容層と上記接着
剤層との間に中間層(不図示)を設けることが出来る。 中間層を構成する材質としては、例えば、ポリウレタン
樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン系樹脂、ブタジエン
ラバー、エポキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂等が挙げられる。中間層の厚さは0.5〜10μm
程度が好ましい。中間層の形成方法は上記受容層と同様
でよい。又、本発明では上記の如く形成する受容層、接
着剤層及び中間層の少なくとも1層に白色顔料、蛍光増
白剤及び/又は気泡を包含させることも出来る。これら
の白色顔料等を包含させる方法は各層の形成時に使用す
る塗工液の中に白色顔料等を包含させておけばよい。白
色顔料は、染料受容層の白色度及び隠蔽力を向上させて
受像シートの地色による画像への悪影響を防止する目的
を有している。この様な白色顔料としては、酸化チタン
、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末
シリカ等の白色顔料が挙げられる。これらの白色顔料の
添加量は使用する顔料の種類によって異なるが、一般的
には受容層形成樹脂100重量部当たり1〜100重量
部程度である。
【0018】又、蛍光増白剤は受容層の黄味を解消して
白色度を向上させるものであって、例えば、例えば、ス
チルベン系、ジアミノジフェニル系、オキサゾール系、
イミダゾール系、チアゾール系、クマリン系、ナフタル
イミド系、チオフェン系等の公知の蛍光増白剤が使用さ
れる。これらの蛍光増白剤は受容層用樹脂中に溶解し、
極めて低濃度、例えば、0.01〜5重量%の濃度で十
分な効果を奏する。気泡を包含させる為に使用する発泡
剤としては、高温で分解して酸素、炭酸ガス、窒素等の
ガスを発生するジニトロペンタメチレンテトラミン、ジ
アゾアミノベンゼン、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾジカルボアミド等の分解型発泡剤、ブタン、ペンタン
等の低沸点液体をポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニ
トリル等の樹脂でマイクロカプセルしたマイクロバルー
ン等の公知の発泡剤がいずれも使用出来、更にこれらの
マイクロバルーンを予め発泡させた発泡体を用いてもよ
い。上記発泡剤又は発泡体の使用量は、気泡を含む層の
発泡倍率が1.5〜20倍程度の範囲になる割合で使用
すればよい。特に好ましい発泡剤は、比較的低温で発泡
処理が可能な上記マイクロバルーンであり、例えば、松
本油脂製薬製から種々のグレードのものが入手出来、い
ずれも本発明で使用することが出来る。以上の如くして
形成される受容層4を含む転写層の全体の厚みは3〜4
0μmの範囲にすることが必要である。これに対して転
写層(接着剤層等も含む)の厚みが厚すぎると複合熱転
写シートをロール上に巻いたときに巻き皺が発生する。 一方、転写受容層が薄すぎると良好な画像が形成されな
い。
【0019】又、本発明の別の好ましい実施態様では、
図2に示す様に染料層に続いて面順次に必要に応じて剥
離層5を介して転写性保護層7を設けることが出来る。 保護層7は耐摩擦性、耐薬品性、透明性、硬度等に優れ
た種々の樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウ
レタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂及びこ
れらの各樹脂の混合物等が挙げられる。保護層7の厚み
は好ましくは、0.1〜20μm程度である。更に上記
の保護層7の表面には、これらの層の転写性を良好にす
る為に、前記の如き接着剤から好ましくは0.1〜10
μm程度の厚みに接着剤層6を設けることも出来る。上
記の如き受容層転写シートを使用して、受容層を転写さ
せる被転写材は、特に限定されず、例えば、普通紙、上
質紙、トレーシングペーパー、プラスチックフイルム等
いずれのシートでもよく、又、形状的には、カード、葉
書、パスポート、便箋、レポート用紙、ノート、カタロ
グ等いずれのものでもよく、特に表面の目の粗い普通紙
、ラフ紙にも適用可能である。
【0020】受容層又は保護層の転写方法は、熱転写用
のサーマルヘッドを備えた一般のプリンター、転写箔用
のホットスタンパー、熱ロール等、受容層又は接着剤層
が活性化される温度に加熱可能ないずれの加熱加圧手段
でもよい。又、画像の形成方法としては従来公知の手段
がいずれも使用出来、例えば、サーマルプリンター(例
えば、日立製作所製、ビデオプリンターVY−100)
等の記録装置によって、記録時間をコントロールするこ
とにより、5〜100mJ/mm2度の熱エネルギーを
付与することによって所期の目的を十分に達成すること
が出来る。
【0021】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
【0022】実施例1背面に耐熱滑性層を形成し、他の
面を離型処理してある厚さ4.5μmのポリエチレンテ
レフタレートフイルム(東レ製)の離型処理面に、幅3
0cm且つ間隔90cmで下記の組成の受容層用インキ
をバーコーターにより乾燥時2μmになる割合で塗布し
、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン中で30
分間乾燥して染料受容層を形成し、更にその表面に下記
接着剤層用インキを用いて同様にして乾燥時2μmの割
合で塗布及び乾燥して接着剤層を形成した。 受容層用インキ組成   塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂(VYHD、 
ユニオンカーバイド社製)             
                         
                         
 100部  エポキシ変性シリコーン(KF−393
、信越化学工業製)                
 8部  アミノ変性シリコーン(X−22−343、
信越化学工業製)                 
 8部  メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/
1)                    400
部接着剤層用塗工液組成   アクリル樹脂(BR−106、三菱レイヨン製) 
               100部  メチルエ
チルケトン/トルエン(重量比1/1)       
             300部
【0023】続い
て下記組成の接着剤層用インキ及び3色の染料層用イン
キを夫々調製し、基材フイルムの受容層が形成されてい
ない面に接着剤層用インキ及び染料層用インキの順で夫
々幅30cmづつ乾燥塗布量が夫々0.5μm及び1.
0μmになる様にグラビアコーターにより塗布及び乾燥
し本発明の複合熱転写シートを得た。接着剤層用インキ
組成:   ポリエステル樹脂(アドコート335A)    
                    35部  
メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1)   
                   65部イエロ
ー染料層用インキ組成:   分散染料(マクロレックス  イエロー  6G、
バイエル社製)    5.5部  ポリビニルブチラ
ール樹脂(エスレックBX−1、積水化学製)  4.
5部  メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1
)                    89.0
部尚、同様にしてマゼンタ染料層用インキは分散染料(
C.I.Disperse Red 6G)を、そして
シアン染料層用インキは分散染料(C.I.Solve
nt blue 63)を使用して夫々調製した。
【0024】実施例2〜4及び比較例1〜2実施例1に
おいて染料受容層及び接着剤層の厚みを下記の通りに変
更した以外は実施例1と同様にして本発明及び比較例の
複合熱転写シートを得た。   実施例2          受容層:2μm  
    接着剤層:20μm  実施例3      
    受容層:20μm    接着剤層:2μm 
 実施例4          受容層:10μm  
  接着剤層:15μm  比較例1        
  受容層:1μm      接着剤層:1μm  
比較例2          受容層:20μm   
 接着剤層:20μm実施例5 実施例1の各インキ組成物に加え、下記の転写保護層用
インキを調製し、これらの各インキにより図2の如く染
料受容層3μm+接着剤層5μm、3色の染料層、転写
保護層3μm+接着剤層5μmを面順次に形成して本発
明の複合熱転写シートを得た。 保護層用インキ組成:   ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡製) 
                20.0部  エポ
キシ変性シリコーン(KF−393、 信越化学製) 
              0.5部  メチルエチ
ルケトン/トルエン(重量比1/1)        
         80.0部
【0025】前記の本発
明及び比較例の複合熱転写シートの夫々を直径15cm
のロール状に巻き取って巻き皺を調べた後、夫々の複合
熱転写シートを巻き戻してその受容層面と普通紙とを重
ね合せ、サーマルヘッドを用いて、出力1W/ドット、
パルス幅0.3〜0.45msec.、ドット密度3ド
ット/mmの条件で全面的に受容層を転写させ、続いて
該受容層の面に、原稿を色分解して得られたイエロー信
号の印字を行い、イエローの染料層を重ねイエロー画像
を形成した。更に上記で得られた画像領域にマゼンタ信
号により同様にマゼンタ染料を、更に同様のシアン信号
によりシアン染料を転写させ、フルカラー画像を形成し
、染料の転写性、受容層の剥離性及び得られた画像の画
質を調べた結果下記表1の結果が得られた。尚、実施例
5の場合には更に形成された画像面に保護層を転写させ
た。
【0026】
【表1】
【0027】
【効果】以上の如き本発明によれば、巻き皺を発生する
ことなく良好な画像が形成される。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合熱転写シートの断面を図解的に説
明する図。
【図2】本発明の複合熱転写シートの断面を図解的に説
明する図。
【符号の説明】
1:基材フイルム 2:接着剤層 3:染料層 4:染料受容層 5:剥離層 6:接着剤層 7:保護層 8:背面層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  長尺基材フイルムの一方の面に1色又
    は複数色の染料層と1個又は複数個の剥離可能な染料受
    容層を含む転写層とが面順次に設けられている複合熱転
    写シートにおいて、上記染料受容層を含む転写層の厚み
    が3〜40μmの範囲であることを特徴とする複合熱転
    写シート。
  2. 【請求項2】  転写層が染料受容層と接着層及び/又
    は剥離層とからなる請求項1に記載の複合熱転写シート
  3. 【請求項3】  更に面順次に厚さ0.1〜20μmの
    転写保護層が設けられている請求項1に記載の複合熱転
    写シート。
JP3116609A 1990-07-27 1991-04-22 複合熱転写シート Pending JPH04320895A (ja)

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