JPH043168B2 - - Google Patents

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JPH043168B2
JPH043168B2 JP60073504A JP7350485A JPH043168B2 JP H043168 B2 JPH043168 B2 JP H043168B2 JP 60073504 A JP60073504 A JP 60073504A JP 7350485 A JP7350485 A JP 7350485A JP H043168 B2 JPH043168 B2 JP H043168B2
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culture
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JP60073504A
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Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本発明は担子菌類の培養法に関するものであ
る。 〈従来の技術〉 シイタケ等に代表される担子菌類の培養は、オ
ガクズ等の木質原料に米糠等の栄養物質を配合し
てなる培養基をフイルムシートで包んだり、ビン
に充填したのち殺菌し、これに種菌を接種し好適
な環境下で培養する人工培養法が盛んに採用され
ている。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、このような方法においては、担
子菌類の培養を継続するに従つて菌の呼吸作用に
より培養基内水分の上昇がみられ、この呼吸生成
水が培養基内空〓部に充満し、培養基内が酸素欠
乏状態となり菌糸の活力は著しく低下し、更に培
養基内の湿度が高まり、「ムレ」現象を呈して、
有害菌、特にトリコデルマが繁殖するのによい環
境となるため、培養中に有害菌による汚染が発生
したり、担子菌類の生育に必要な酸素、即ち空気
の供給及び担子菌類の生育にともない発生する炭
酸ガス等の呼吸ガスの除去が十分でないため、培
養に際し酸素不足、炭酸ガス等の蓄積による生育
阻害作用により培養期間が長期にわたり、また子
実体の収量が低下する等の欠点を有する。 このような現状に鑑み、本発明者等は培養期間
の短縮、子実体の収率向上を目的に担子菌の培養
法について検討したところ、培養基中に、高湿の
空気を供給することにより培養期間を著しく短縮
することができ、またこうして得られた菌糸塊か
ら収率よく子実体が得られるという知見を得て本
発明を完成させた。 以下本発明を具体的に説明する。 〈問題点を解決するための手段〉 本発明の対象となる担子菌類としては、例えば
シイタケ、エノキタケ、ヒラタケ、ナメタケ、カ
ワラタケ等であり、またこれらを栽培するための
培養基は通常の人工培養法で用いられる培養基と
何ら変わるところはなく、例えばオガクズ、バガ
ス、モミガラ等の植物繊維質原料に担子菌類の栄
養物質、例えば米糠、トウモロコシ糠、コーンス
テープリカー、アミノ酸類、大豆ミール、醤油粕
等の窒素源、グルコース等の炭素源、燐酸一カ
リ、炭酸石灰等のミネラル、ビタミン等を適宜混
合したものが使用できる。 このような培養基を予め例えば110〜130℃で60
〜120分間蒸気殺菌後冷却し、これに担子菌種菌
を接種し、これに高湿の空気を供給しながら培養
する。培養は例えば第1図に示した如き装置を用
いることができる。 第1図において培養槽1はその下部に培養基2
を保持する多孔板3が設けられている。培養槽1
の下方側面には高湿の空気を培養槽に供給するた
めの供給ダクト4が連通し、この供給ダクトは噴
霧ノズル6を有する調湿チヤンバー5及び除菌フ
イルター7を介してブロワー8に連結している。 この装置を用いて担子菌種菌を培養する場合、
種菌を接種した培養基を多孔板上に5〜200cmの
層厚で積層し、この培養基中に多孔板を通して高
湿の空気を供給する。培養基の層厚は粒度に比例
し、粒度が大きい培養基ほど層厚を大とすること
ができ、また、培養基の粒度は、小は35メツシユ
程度のものから大はチツプ(厚さ4mm、長さ15〜
25mm)まで使用可能である。 供給される高湿空気は除菌フイルターで除菌さ
れたものが好ましく、この除菌空気は調湿チヤン
バー内で十分加湿されて高湿空気となる。加湿の
程度は90%以上とすることが好ましい。 風量は担子菌の種類、培養基の粒度、層厚等で
異なるが、要は担子菌類の生育に必要な酸素が供
給され、かつ菌の生育にともない発生する炭酸ガ
スが培養基中から駆逐されればよいのであつて、
例えばシイタケを6〜35メツシユ程度のオガクズ
を主体とする培養基を用い、層厚30cmで培養する
場合、培養基1当り0.75/minの風量で十分
である。 こうして培養することにより培養開始から8〜
12日でほぼ菌糸が培養基中に蔓延する。 得られた菌糸塊はフイルムシートで包んだり、
ビンに充填したりして熟成させた後、子実体を発
生せしめるのである。 〈本発明の効果〉 本発明によれば従来のフイルム包装やビン充填
に比し菌糸の蔓延が早く、培養期間が短縮され、
また子実体の収量も大となる。これらの効果は以
下の実施例で明らかとなる。 実施例 1 6メツシユパスのブナ鋸屑に生米糠10%(W/
W)を配合し、水分61%(W/W)になるよう加
水し、これを圧力1Kg/cm2・Gの飽和水蒸気で90
分間加熱、殺菌したのち室温まで冷却した培養基
にシイタケ種菌(森産業W4)を接種した。 これを第1図に示したと同様の装置を用い多孔
板上に層厚30cmに積層し、2日間静置後3日目か
ら湿度95%の高湿空気を培養基1当り毎分1.5
供給し、8日間培養したとこの培養基中に菌糸
が蔓延した。 得られた菌糸塊をポリエチレン製の袋に、直径
15cm高さ20cmの円柱状に詰め23〜25℃、湿度60%
の培養室に165日間放置したのち袋を除去し、同
時に培養室を室温15℃、湿度90%にして子実体を
発生させシイタケを収穫した。 結果を第1表に示す。 なお対照は以下の方法によつた。 上記と同様の培養基をポリエチレン製の袋に、
直径15cm高さ20cmの円柱状に詰め殺菌、冷却後シ
イタケ種菌を接種し、これを室温23〜25℃、湿度
60%の培養室に210日間放置したのち袋を除去し、
以下、上記と同様にして子実体を発生させシイタ
ケを収穫した。
【表】 実施例 2 6メツシユパスのブナ鋸屑に生米糠10%(W/
W)を混合し、これを水分65%になるように加水
し、圧力1Kg/cm3・Gの飽和水蒸気で90分間加
熱、殺菌したのち室温に冷却しこれにナメコ種菌
(北研産業N217)を接種した。 これを第1図に示したと同様の装置を用い多孔
板上に30cmの層厚で積層し、2日間静置後培養基
1当り毎分1.8の高湿空気(湿度95%)を供
給し6日間培養し菌糸を蔓延させた。 得られた菌糸塊をポリエチレン製の袋に、直径
15cm高さ20cmの円柱状に詰め室温23〜25℃、湿度
60%の培養室に50日間放置したのち袋を除去し、
室温15℃、湿度90%の条件下で時々水をかけて子
実体を発生させナメコを収穫した。 結果を第2表に示す。 なお対照は以下の方法によつた。 上記と同様の培養基をポリエチレン製の袋に、
直径15cm高さ20cmの円柱状に詰め殺菌、冷却後ナ
メコ種菌を接種しこれを室温23〜25℃、湿度60%
の培養室に90日間放置したのち袋を除去し、以
下、上記と同様にして子実体を発生させナメコを
収穫した。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いられる培養装置の1例を
示すものである。 1:培養槽、3:多孔板、5:調湿チヤンバ
ー、8:ブロワー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 担子菌類を接種した培養基を多孔板上に載置
    し、多孔板を通して強制的に培養基中に高湿の空
    気を供給しながら培養することを特徴とする担子
    菌類の培養法。
JP60073504A 1985-04-09 1985-04-09 担子菌類の培養法 Granted JPS61231920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60073504A JPS61231920A (ja) 1985-04-09 1985-04-09 担子菌類の培養法

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JP60073504A JPS61231920A (ja) 1985-04-09 1985-04-09 担子菌類の培養法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61231920A JPS61231920A (ja) 1986-10-16
JPH043168B2 true JPH043168B2 (ja) 1992-01-22

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ID=13520148

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JP60073504A Granted JPS61231920A (ja) 1985-04-09 1985-04-09 担子菌類の培養法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS584145B2 (ja) * 1978-08-31 1983-01-25 松下電工株式会社 建築用板と継手との接合構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57146851U (ja) * 1981-03-11 1982-09-14
JPS584145U (ja) * 1981-06-30 1983-01-11 長野木田工業株式会社 きのこ栽培部屋

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS584145B2 (ja) * 1978-08-31 1983-01-25 松下電工株式会社 建築用板と継手との接合構造

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Publication number Publication date
JPS61231920A (ja) 1986-10-16

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