JPH04316759A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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Publication number
JPH04316759A
JPH04316759A JP10883491A JP10883491A JPH04316759A JP H04316759 A JPH04316759 A JP H04316759A JP 10883491 A JP10883491 A JP 10883491A JP 10883491 A JP10883491 A JP 10883491A JP H04316759 A JPH04316759 A JP H04316759A
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JP
Japan
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engine
alcohol concentration
pressure
continuously variable
variable transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP10883491A
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English (en)
Inventor
Yoichi Saito
陽一 斎藤
Takamitsu Kashima
隆光 鹿島
Masaru Kurihara
優 栗原
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用としてFFV(
Flexible  Fuel  Vehicle)エ
ンジンに無段変速機を組合わせたパワートレーンにおい
て、FFVエンジンの出力性能の変化に対する無段変速
機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の車両においては、FF
V(Flexible  Fuel  Vehicle
)エンジンが開発されている。このFFVエンジンは、
燃料としてガソリンのみならずアルコールとの混合燃料
でも運転することが可能になっており、この場合のアル
コール濃度は0%と100%の間のいかなるものであっ
ても、最適に燃焼して所定のエンジン出力を生じるよう
に制御されている。ここで、アルコール濃度が高くなる
とオクタン価も高くなって高圧縮化できるという利点を
考慮して、このFFVエンジンではアルコール濃度が高
い場合に過給圧を増大し、点火時期を進角するように制
御してエンジン出力の向上を図るように構成されている
。 このため、ユーザにより燃料補給される場合のアルコー
ル濃度により、エンジン出力の性能がその都度変化する
ようになる。従って、このようにエンジン出力性能が変
化するFFVエンジンに無段変速機を組合わせたパワー
トレーンでは、無段変速機の変速特性が常に一定に設定
されていると、動力性能を最適に発揮することができな
くなり、このため無段変速機の変速特性をエンジン出力
の変化に対応して変更することが必要になる。
【0003】従来、上記FFVエンジンに無段変速機を
組合わせた場合の無段変速機の制御装置に関しては、例
えば特開昭60−245866号公報の先行技術がある
。ここで、エンジンに使用される燃料のオクタン価によ
り操作される手動スイッチ、または点火時期制御装置の
進角の状態から使用燃料を判定する手段を有する。また
、変速制御弁から駆動プーリシリンダに給油する油路に
ソレノイドを備えた切換弁を設け、高オクタン価燃料が
使用される場合は、手動スイッチ等からソレノイドに入
力する信号により切換弁が動作して、変速速度を速く制
御することが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、使用燃料のオクタン価の大小によ
り変速速度を変更するものであるから、種々のアルコー
ル濃度に対して最適に変速することができず、変速速度
のみを速く制御する手段であるから、出力重視の制御に
なって燃費等が悪化する。また、変速特性のみを変更す
ることが示されているが、エンジン出力の性能が変化す
ると無段変速機の入力トルクも変化するので、セカンダ
リ圧も同時に制御することが必要である。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
、FFVエンジンに組合わせた無段変速機において、ア
ルコール濃度によるエンジン出力性能の変化に対して変
速特性を適正に変更して、動力性能、燃費を向上するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は、FFVエンジンに連結される無段変速機の
ベルトクランプするセカンダリ圧と変速制御するプライ
マリ圧を、制御ユニットからの制御信号で制御する制御
系において、制御ユニットはFFVエンジンの燃料のア
ルコール濃度が変化する際のエンジン出力性能に基づい
てエンジントルクを推定し、このエンジントルクと変速
比に応じた必要セカンダリ圧で目標セカンダリ圧を算出
してセカンダリ圧制御信号を定める手段と、FFVエン
ジンの燃料のアルコール濃度が変化する際のエンジン出
力性能に基づいて目標プライマリプーリ回転数を各別に
設定し、この目標プライマリプーリ回転数とセカンダリ
プーリ回転数で目標変速比を求め、目標変速比と実変速
比の偏差に応じたプライマリ圧制御信号を定めて変速パ
ターンを変更する手段とを備えるものである。
【0007】
【作用】上記構成に基づき、FFVエンジンと連結する
無段変速機では、エンジンの出力性能が燃料のアルコー
ル濃度により変化するのに対応して、そのエンジン出力
性能に基づいてベルトスリップを生じないようにセカン
ダリ圧制御される。また、同時に各アルコール濃度毎の
エンジン出力性能の燃費や出力のラインに基づき目標プ
ライマリプーリ回転数を各別に設定してプライマリ圧制
御され、アルコール濃度と共にエンジン出力が高くなる
のに応じて、エンジン回転数の低い変速パターンに変更
され、常に最適な動力性能と燃費を得るようになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2においてFFVエンジンに無段変速機を組合
わせた駆動系と制御系の全体構成について説明する。F
FVエンジン1は、エンジン本体2のスロットル弁3下
流の吸気マニホールド4に燃料噴射用のインジェクタ5
が取付けられる。また、燃料系として、アルコールとガ
ソリンの燃料が任意に混合して貯えられる燃料タンク6
を有し、この燃料タンク6とインジェクタ5が燃料ポン
プ7、燃圧調整するレギュレータ(P/R)8等を有す
る燃料通路9で連通され、燃料通路9に燃料の電気伝導
度等を計測してアルコール濃度Mを検出するアルコール
濃度センサ10が設けられる。そしてスロットル開度セ
ンサ11、クランク角センサ12、アルコール濃度セン
サ10等の信号は、エンジン制御ユニット13に入力し
て処理される。エンジン制御ユニット13は運転条件と
アルコール濃度Mの関係で燃料を常に良好に燃焼するよ
うに燃料噴射量、点火時期を決定する。また、アルコー
ル濃度Mが高くなるとオクタン価も高くなるので、燃料
噴射量、点火時期、過給圧を考慮してエンジン出力を増
大するように制御され、この噴射信号がインジェクタ5
に出力し、点火時期信号が点火プラグ14に出力するよ
うになっている。
【0009】上記FFVエンジン1のクランク軸20は
、クラッチ21、前後進切換装置(F/R)22を介し
て無段変速機25のプライマリ軸23に連結され、無段
変速機25のセカンダリ軸24から一対のギヤ29、出
力軸30、ファイナルギヤ31、ディファレンシャルギ
ヤ32及び車軸33を介して駆動輪34に伝動構成され
る。無段変速機25は、プライマリ軸23に油圧シリン
ダ26aを有するプーリ間隔可変式のプライマリプーリ
26が設けられ、プライマリ軸23に平行配置されるセ
カンダリ軸24に、同様に油圧シリンダ27aを有する
セカンダリプーリ27が設けられる。そしてプライマリ
プーリ26とセカンダリプーリ27との間に、駆動ベル
ト28が巻付けられる。
【0010】無段変速機25の油圧制御系について説明
すると、オイルパン40と連通するオイルポンプ41か
らの油路42が、比例電磁リリーフ弁のセカンダリ圧制
御弁43に連通する。セカンダリ圧制御弁43は無段変
速機制御ユニット50から制御信号が入力すると、ポン
プ吐出圧を調圧して所定のセカンダリ圧Psを生じ、こ
のセカンダリ圧Psが油路42によりセカンダリシリン
ダ27aに常に供給されて、伝達トルク等に応じたベル
トクランプ力を付与する。セカンダリ圧Psは油路45
を介して、比例電磁減圧弁のプライマリ圧制御弁46に
導かれる。プライマリ圧制御弁46は無段変速機制御ユ
ニット50から制御信号が入力すると、油路47により
プライマリシリンダ26aにプライマリ圧Ppを作用し
、このプライマリ圧Ppによりプーリ間隔を可変に制御
し、ベルト28を移行して変速制御する。ここで、セカ
ンダリ圧制御弁43のドレン側油路48には、調圧の際
の多量の作動油が排出され、この作動油が潤滑圧や種々
の作動圧,制御圧に使用されるようになっている。
【0011】また、無段変速機25の電子制御系として
、プライマリプーリ26にプライマリプーリ回転数セン
サ15が、セカンダリプーリ27にセカンダリプーリ回
転数センサ16が、セカンダリ圧の油路45に圧力セン
サ17が設けられる。これらのセンサ15〜17と上記
センサ10〜12の信号は、無段変速機制御ユニット5
0に入力して処理される。無段変速機制御ユニット50
は運転、走行条件に応じて適正なセカンダリ圧Psとプ
ライマリ圧Ppを決定し、且つ燃料のアルコール濃度に
よるエンジン出力性能の変化に対してアルコール濃度が
増加するのに伴いエンジン回転数を低く抑える変速パタ
ーンに変更するのであり、このセカンダリ圧Psとプラ
イマリ圧Ppの制御信号を出力するようになっている。
【0012】図1において、無段変速機制御ユニット5
0の電子制御系について述べる。先ず、FFVエンジン
1の制御におけるアルコール濃度Mによるエンジン出力
性能について説明すると図3のようになる。即ち、(a
)に示す0%のアルコール濃度M0の場合はガソリンエ
ンジンと同一のエンジン出力の特性である。(b)に示
す50%のアルコール濃度M50の場合、更に(c)に
示す100%のアルコール濃度M100の場合のように
順次アルコール濃度Mが高くなると、エンジン出力が増
大することが解る。従って、無段変速機25の入力トル
クは上記エンジン出力性能のマップから推定することが
できる。また、この各エンジン出力性能のマップにおい
ては、等燃費曲線Rが設定され、且つその中心を結ぶ最
適燃費ラインGa,Gb,Gcが設定される。 そこで、各アルコール濃度Mの最適燃費ラインを示すと
図4の(a),(b),(c)のようになり、アルコー
ル濃度Mが高くなる程スロットル開度θに対してエンジ
ン回転数Neは低下した特性になる。従って、各アルコ
ール濃度Mでこのエンジン回転数Neの特性を目標値に
した変速パターンに変更して変速制御すれば、常に最も
燃費の少ない状態で同一の動力性能を得ることができる
【0013】そこで、セカンダリ圧制御系について述べ
る。先ず、スロットル開度センサ11のスロットル開度
θ、クランク角センサ12のエンジン回転数Ne及びア
ルコール濃度センサ10のアルコール濃度Mが入力する
エンジントルク算出部51を有し、図3のエンジン出力
性能マップに基づいて各アルコール濃度M0,M50,
M100でのエンジントルクTeを推定する。また、エ
ンジン回転数Ne、プライマリプーリ回転数Npはプラ
イマリ系慣性力算出部52に入力し、FFVエンジン1
及びプライマリプーリ26の慣性モーメント、角加速度
により慣性トルクgiを算出する。これらのエンジント
ルクTe、慣性トルクgiは入力トルク算出部53に入
力し、無段変速機入力トルクTiを以下のように算出す
る。 Ti=Te−gi
【0014】一方、実変速比iが入力する必要セカンダ
リ圧設定部54を有する。ここで、各実変速比i毎に単
位トルク伝達に必要なベルトのスリップ限界のセカンダ
リ圧が設定されており、このスリップ限界マップにより
実変速比iに応じた必要セカンダリ圧Psuを定める。 そして、上記入力トルクTi、必要セカンダリ圧Psu
、セカンダリプーリ回転数Nsは目標セカンダリ圧算出
部55に入力し、セカンダリシリンダ27aの部分の遠
心油圧gsを考慮して、目標セカンダリ圧Pssを以下
のように算出する。 Pss=Ti・Psu−gs 目標セカンダリ圧Pssはソレノイド電流設定部56に
入力し、目標セカンダリ圧Pssに応じたソレノイド電
流Isを比例的に定める。そして、このソレノイド電流
Isの制御信号が駆動部57を介してセカンダリ圧制御
弁43に出力すようになっている。
【0015】続いて、プライマリ圧制御系について述べ
る。先ず、定常時の入力トルクTiに対して実変速比i
を維持するために必要なプライマリ圧とセカンダリ圧を
決定する油圧比制御系について述べると、プライマリプ
ーリ回転数Npとセカンダリプーリ回転数Nsが入力す
る実変速比算出部60を有し、実変速比iをi=Np/
Nsにより算出する。また、入力トルクTi、必要セカ
ンダリ圧Psu、及び圧力センサ16のセカンダリ圧P
sが入力するトルク比算出部61を有し、トルク比Kт
を以下のように算出する。 Kт=Ti/( Ps/Psu) これらのトルク比Kт、実変速比iは油圧比設定部62
に入力し、所定のトルク比Kтで所定の実変速比iを保
つのに必要なセカンダリ圧Psとプライマリ圧Ppの油
圧比Kpを、トルク比Kтに対しては増大関数で、実変
速比iに対しては減少関数で定める。そして、入力トル
クTiと実変速比iに対応した油圧比Kp、及び実際の
セカンダリ圧Psは必要プライマリ圧算出部63に入力
し、更にプライマリプーリ回転数Npによるプライマリ
シリンダ26aの部分の遠心油圧gpを考慮して、必要
プライマリ圧PpDを以下のように算出する。 PpD=Kp・Ps−gp こうして、定常状態の入力トルクTiに対して実変速比
iを維持するための必要プライマリ圧PpDが、セカン
ダリ圧Psとの関係で決定されたことになる。
【0016】次に、過渡時の流量制御系について述べる
と、アルコール濃度Mとスロットル開度θが入力する目
標プライマリプーリ回転数検索部64を有し、各アルコ
ール濃度M0,M50,M100毎に図4のマップを選
択し、各スロットル開度θに対応した目標プライマリプ
ーリ回転数NpDを定める。この目標プライマリプーリ
回転数NpDとセカンダリプーリ回転数Nsは目標変速
比算出部65に入力し、目標変速比isをis=NpD
/Nsにより算出する。
【0017】ここで、プライマリシリンダ26aの油量
Vは実プーリ位置eに比例し、油量Vを時間微分した流
量Qはプーリ位置変化速度de/dtと1対1で対応す
る。従って、プーリ位置変化速度de/dtにより流量
Qがそのまま算出されて好ましいことから、実変速比i
は実プーリ位置変換部66で実プーリ位置eに変換する
。また、目標変速比isも目標プーリ位置変換部67に
より目標プーリ位置esに変換する。これらの実,目標
プーリ位置e,esはプーリ位置変化速度算出部68に
入力し、プーリ位置変化速度de/dtを以下のように
、両プーリ位置e,esの偏差等により算出する。 de/dt=K1・(es−e)+K2・des/dt
(K1,K2:定数、des/dt:位相進み要素)そ
して、このプーリ位置変化速度de/dtは変速圧力算
出部69に入力し、de/dtによる流量に基づいて、
変速に必要な圧力ΔPpを求める。
【0018】以上、油圧比制御系で算出された必要プラ
イマリ圧PpDと、流量制御系で算出された変速圧力Δ
Ppは、目標プライマリ圧算出部70に入力して、目標
プライマリ圧PpsをPpDに対してΔPpをアップシ
フトとダウンシフトでそれぞれ加減算して算出する。目
標プライマリ圧Ppsは、ソレノイド電流設定部71に
入力して、目標プライマリ圧Ppsに応じたソレノイド
電流Ipを比例的に定める。そして、このソレノイド電
流Ipの制御信号が駆動部72を介してプライマリ圧制
御弁46に出力し、フィードフォワードで変速制御する
ようになっている。
【0019】次いで、この実施例の作用について述べる
。先ず、エンジン1の運転によりオイルポンプ41が駆
動して油圧を生じる。この油圧はセカンダリ圧制御弁4
3に導かれ、所定のセカンダリ圧Psに調圧されて常に
セカンダリシリンダ27aに供給される。ここで、停車
時は後述するように、プライマリ圧Ppが最低に設定さ
れることで、無段変速機25はベルト28が最もセカン
ダリプーリ27の方に移行して、最大変速比iLの低速
段になる。そこで、例えばDレンジにセレクトすると、
前後進切換装置22が前進位置になるため、エンジン動
力がクラッチ21、前後進切換装置22を介し無段変速
機25のプライマリ軸23に入力し、プライマリプーリ
26、セカンダリプーリ27及びベルト28により最大
変速比iLの動力がセカンダリ軸24に出力する。 そして、この変速動力がディファレンシャルギヤ32を
介し駆動輪34に伝達して、発進可能になる。
【0020】セカンダリ圧制御系では、常にエンジン運
転状態とアルコール濃度MによりエンジントルクTeが
推定されている。そこで、或るアルコール濃度Mの燃料
を使用した発進、加速時において、エンジントルクTe
と共に入力トルクTiが大きい場合は、必要セカンダリ
圧Psu及び目標セカンダリ圧Pssが大きい値になる
。そして、これに応じたソレノイド電流Isがセカンダ
リ圧制御弁43に出力して設定圧を高く定めるのであり
、これによりセカンダリ圧Psはドレンを減じて高圧制
御される。一方、発進後に高速段側に変速されてエンジ
ントルクTeも低い走行条件になると、目標セカンダリ
圧Pssは急激に小さくなる。このため、セカンダリ圧
制御弁43の設定圧と共にセカンダリ圧Psが順次低下
するように制御される。こうして、伝達トルクに対し、
常にベルトスリップを生じない最小限のベルトクランプ
力を付与するように制御される。
【0021】上記セカンダリ圧Psはプライマリ圧制御
弁46に導かれ、減圧作用でプライマリ圧Ppを生じ、
このプライマリ圧Ppがプライマリシリンダ26aに供
給されて変速制御される。即ち最大変速比iLの発進時
には、油圧比制御系でプライマリ圧制御弁46が最も減
圧作用し、プライマリ圧Ppを最低に保っている。そし
て発進後に目標変速比isが最大変速比iLより順次小
さく設定されると、流量制御系で実,目標のプーリ位置
e,esの偏差等に応じプーリ位置変化速度de/dt
が算出され、これに伴う変速圧力ΔPpを生じて目標プ
ライマリ圧Ppsを増加する。そしてこの目標プライマ
リ圧Ppsに応じたソレノイド電流Ipがプライマリ圧
制御弁46に出力して、プライマリ圧Ppを順次高くす
るように過渡制御される。そこで、ベルト28はプライ
マリプーリ26の方に移行し、変速比の小さい高速段に
アップシフトする。
【0022】また、上記変速制御により実変速比iが小
さくなると、油圧比制御系で油圧比Kpが増大設定され
、セカンダリ圧Psに対する必要プライマリ圧PpDの
割合を増す。このため、変速比iが過渡的に変化して再
び定常状態になる毎に、変速圧力ΔPpの減少に代わり
必要プライマリ圧PpDが増加して、目標プライマリ圧
Ppsと共にプライマリ圧Ppを同一に保つようになり
、こうして変速した実変速比iを保つように定常制御さ
れる。また、入力トルクTiが例えば増大すると、トル
ク比Kтが大きくなり、これに伴い油圧比Kpの値も増
す。そこで、プライマリ圧Ppは増大補正されて、入力
トルクTiの増大によるダウンシフト傾向を防止するよ
うに修正される。
【0023】一方、アクセル踏込み、車速低下により目
標変速比isが最小変速比iHの高速段から逆に大きく
なると、変速圧力ΔPpの減算により目標プライマリ圧
Ppsが低下し、プライマリ圧制御弁46でプライマリ
圧Ppが低圧制御されるのであり、これによりベルト2
8は再びセカンダリプーリ27の方に移行して、低速段
側にダウンシフトする。そしてこの場合も、定常状態に
なると油圧比制御系の必要プライマリ圧PpDにより目
標プライマリ圧Ppsが減少保持される。こうして、最
大と最小の変速比iL, iHの間の変速全域で、流量
制御系と油圧比制御系により追従性と収束性を共に満た
すように変速制御される。
【0024】上記セカンダリ圧制御において、燃料のア
ルコール濃度Mによりエンジン出力の性能が変化すると
、図3のマップを選択してエンジントルクTeが推定さ
れ、これに基づき制御される。このため、アルコール濃
度Mが高くなってエンジン出力性能が増大すると、セカ
ンダリ圧も高く制御されてベルトスリップを防止する。 また変速制御においては、アルコール濃度Mが変化する
と目標プライマリプーリ回転数NpDが変更される。即
ち、図5のフローチャートが実行され、設定値Ms1よ
り低いアルコール濃度M0で、エンジン出力性能も低い
場合は図4(a)のマップが選択され、全体的に高い目
標プライマリプーリ回転数NpD1が設定され、目標変
速比isの値が大き目になる。このため、目標プーリ位
置esは大きくなり、実プーリ位置eとの偏差が小さく
なって流量制御系の変化速度de/dtは遅くなる。そ
こで、スロットル全開でアップシフトする場合の変速ラ
インが図6のL1のようにエンジン回転数Neの高い変
速パターンになる。また、設定値Ms1とMs2の間の
中間のアルコール濃度M50では図4の(b)が、設定
値Ms2より高いアルコール濃度M100では図4の(
c)のマップが選択され、目標プライマリプーリ回転数
がNpD2,NpD3の順次低いものになる。 このため、目標変速比isと共に目標プーリ位置esの
値は小さくなり、実プーリ位置eとの偏差が大きくなっ
て流量制御系の変化速度de/dtが順次速くなる。そ
こで、スロットル全開でアップシフトする場合の変速ラ
インが図6のL2またはL3のようにエンジン回転数N
eの低い変速パターンに変更される。従って、アルコー
ル濃度Mによりエンジン出力性能が低い場合は、遅い変
速速度の特性で駆動力が確保され、エンジン出力性能が
高くなると変速速度が速くなり、この場合に最低燃費ラ
インに基づいて制御されることで、特に燃費の少ない状
態で動力性能が向上するようになる。
【0025】次いで、本発明の他の実施例について説明
する。この実施例では、アルコール濃度Mが高い場合は
、図7(c)のように上述と同様の最低燃費ラインGc
’であるが、アルコール濃度Mが低くなるにつれて、図
7(b)または(a)のようにエンジントルクの高い側
に出力重視のラインGb’, Ga’を設定する。そし
て、これらのラインGa’,Gb’,Gc’により目標
プライマリプーリ回転数NpDを設定するのであり、こ
れにより変速パターンは、図6の破線のようにアルコー
ル濃度Mの低い側でエンジン回転数Neが更に高いもの
になり、駆動力が増大する
【0026】以上、本発明の実施例について説明したが
、これのみに限定されない。例えば、アルコール濃度M
に対するエンジン出力性能のマップを更に多く用いて、
変速パターンを細かく変更することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FFVエンジンと組合わせた無段変速機の制御系におい
て、各アルコール濃度毎のエンジン出力性能に基づいて
セカンダリ圧とプライマリ圧が制御されるので、ベルト
スリップを適確に防止できる。また、アルコール濃度と
共にエンジン出力性能が変化するのに応じて目標値が適
正に設定され、エンジン出力性能が高くなるのに応じて
エンジン回転数の低い変速パターンに変更されるので、
常に同一の動力性能を得ることができ、エンジン騒音も
低減する。エンジン出力性能の最低燃費ラインに基づい
て目標値を設定する場合は、特にアルコール濃度の高い
領域の燃費を向上することができる。アルコール濃度の
低い場合は出力重視し、高い場合は燃費重視して制御す
る実施例では、変速パターンが顕著に変更して、出力と
燃費の両者を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機の制御装置の実施例の
電子制御系を示すブロック図である。
【図2】FFVエンジンと無段変速機を組合わせた駆動
系と制御系の全体の構成図である。
【図3】各アルコール濃度毎のエンジン出力性能と最低
燃費ラインを示す図である。
【図4】各アルコール濃度の最低燃費ラインにおけるス
ロットル開度とエンジン回転数の関係を示す図である。
【図5】各アルコール濃度毎に目標プライマリプーリ回
転数を設定する場合のフローチャートの図である。
【図6】変速パターンの変更状態を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例における各アルコール濃度
ごとの目標ラインを示す図である。
【符号の説明】
1  FFVエンジン            10 
 アルコール濃度センサ 25  無段変速機              43
  セカンダリ圧制御弁 46  プライマリ圧制御弁      50  無段
変速機制御ユニット 51  エンジントルク算出部    55  目標セ
カンダリ圧算出部 60  実変速比算出部          64  
目標プライマリプーリ回転数検索部 65  目標変速比算出部        68  プ
ーリ位置変化速度算出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  FFVエンジンに連結される無段変速
    機のベルトクランプするセカンダリ圧と変速制御するプ
    ライマリ圧を、制御ユニットからの制御信号で制御する
    制御系において、制御ユニットはFFVエンジンの燃料
    のアルコール濃度が変化する際のエンジン出力性能に基
    づいてエンジントルクを推定し、このエンジントルクと
    変速比に応じた必要セカンダリ圧で目標セカンダリ圧を
    算出してセカンダリ圧制御信号を定める手段と、FFV
    エンジンの燃料のアルコール濃度が変化する際のエンジ
    ン出力性能に基づいて目標プライマリプーリ回転数を各
    別に設定し、この目標プライマリプーリ回転数とセカン
    ダリプーリ回転数で目標変速比を求め、目標変速比と実
    変速比の偏差に応じたプライマリ圧制御信号を定めて変
    速パターンを変更する手段とを備えることを特徴とする
    無段変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】  上記目標プライマリプーリ回転数は、
    各アルコール濃度毎のエンジン出力性能の最低燃費ライ
    ンを定め、この最低燃費ラインのスロットル開度とエン
    ジン回転数の関係から設定することを特徴とする請求項
    1記載の無段変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】  上記目標プライマリプーリ回転数は、
    各アルコール濃度毎のエンジン出力性能において、アル
    コール濃度が高い場合は燃費重視のラインを、アルコー
    ル濃度が低い場合は出力重視のラインを定め、これらの
    ラインのスロットル開度とエンジン回転数の関係から設
    定することを特徴とする請求項1記載の無段変速機の制
    御装置。
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