JPH04316607A - 多孔質中実糸の製造方法 - Google Patents
多孔質中実糸の製造方法Info
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- JPH04316607A JPH04316607A JP10344591A JP10344591A JPH04316607A JP H04316607 A JPH04316607 A JP H04316607A JP 10344591 A JP10344591 A JP 10344591A JP 10344591 A JP10344591 A JP 10344591A JP H04316607 A JPH04316607 A JP H04316607A
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Links
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔質中実糸の製造方
法に関する。更に詳しくは、乾湿式紡糸法、湿式紡糸法
などによる多孔質中実糸の製造方法に関する。
法に関する。更に詳しくは、乾湿式紡糸法、湿式紡糸法
などによる多孔質中実糸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】気体、液体といった流体を透過させる際
、耐圧性を保持しつつ、高い透過性能を有する多孔質体
が求められているが、従来はこうした要求を同時にみた
すものは存在しなかった。
、耐圧性を保持しつつ、高い透過性能を有する多孔質体
が求められているが、従来はこうした要求を同時にみた
すものは存在しなかった。
【0003】つまり、中空糸膜であれば、高い透過性能
を有するが耐圧性に問題があり、一方既存の中実糸では
、高い耐圧性を有しながらも、流体の透過性能は殆んど
ないのが実体である。
を有するが耐圧性に問題があり、一方既存の中実糸では
、高い耐圧性を有しながらも、流体の透過性能は殆んど
ないのが実体である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、流体
を透過させる際、高い耐圧性を保持しつつ高い透過性能
を有する多孔質中実糸の製造方法を提供することにある
。
を透過させる際、高い耐圧性を保持しつつ高い透過性能
を有する多孔質中実糸の製造方法を提供することにある
。
【0005】本発明の他の目的は、外表面側に細菌など
を捕捉する微細孔を有する緻密質層が形成される多孔質
中実糸の製造方法を提供することにある。
を捕捉する微細孔を有する緻密質層が形成される多孔質
中実糸の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
より高濃度の紡糸原液を2重環状ノズルの外環部から、
またより低濃度の紡糸原液を2重環状ノズルの内環部か
ら共押出しし、凝固浴中で凝固させ、外表面側に緻密質
層が、またその内部にスポンジ層を形成させた多孔質中
実糸を製造することによって達成される。
より高濃度の紡糸原液を2重環状ノズルの外環部から、
またより低濃度の紡糸原液を2重環状ノズルの内環部か
ら共押出しし、凝固浴中で凝固させ、外表面側に緻密質
層が、またその内部にスポンジ層を形成させた多孔質中
実糸を製造することによって達成される。
【0007】2重環状ノズルの外環部に供給され、共押
出しされるより高濃度の紡糸原液(A)は、ポリフッ化
ビニリデン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リアクリロニトリル、芳香族ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、酢酸セルロースなどを、それの可溶性有機溶媒に約
15〜25重量%、好ましくは約18〜22重量%の濃
度に溶解させた溶液として調製され、そこには増粘剤と
してエチレングリコール、ポリビニルピロリジノンなど
が約0.5〜10重量%程度添加して用いられる。
出しされるより高濃度の紡糸原液(A)は、ポリフッ化
ビニリデン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リアクリロニトリル、芳香族ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、酢酸セルロースなどを、それの可溶性有機溶媒に約
15〜25重量%、好ましくは約18〜22重量%の濃
度に溶解させた溶液として調製され、そこには増粘剤と
してエチレングリコール、ポリビニルピロリジノンなど
が約0.5〜10重量%程度添加して用いられる。
【0008】また、2重環状ノズルの内環部に供給され
、共押出しされるより低濃度の紡糸原液(B)は、紡糸
原液(A)に用いられた樹脂と同一または異なる樹脂を
約3〜15重量%、好ましくは約5〜10重量%の濃度
に溶解させた溶液として調製される。この場合に用いら
れる溶媒は、紡糸原液(A)に用いられた溶媒と同一で
あって、その樹脂濃度をより低くして用いることもでき
るが、より異なる気孔率の緻密層およびスポンジ層を形
成させるためには、互いに異なった種類の溶媒を用いる
ことが好ましい。
、共押出しされるより低濃度の紡糸原液(B)は、紡糸
原液(A)に用いられた樹脂と同一または異なる樹脂を
約3〜15重量%、好ましくは約5〜10重量%の濃度
に溶解させた溶液として調製される。この場合に用いら
れる溶媒は、紡糸原液(A)に用いられた溶媒と同一で
あって、その樹脂濃度をより低くして用いることもでき
るが、より異なる気孔率の緻密層およびスポンジ層を形
成させるためには、互いに異なった種類の溶媒を用いる
ことが好ましい。
【0009】これらの紡糸原液(A)および(B)は、
それぞれ2重環状ノズルの外環部および内環部から同時
に共押出しされ、乾湿式紡糸法または湿式紡糸法により
、それの凝固浴中に浸漬され、凝固させる。
それぞれ2重環状ノズルの外環部および内環部から同時
に共押出しされ、乾湿式紡糸法または湿式紡糸法により
、それの凝固浴中に浸漬され、凝固させる。
【0010】得られた凝固物は、多孔質中実糸であり、
その外表面側には緻密質層が形成されており、またその
内部は、紡糸原液(B)中の樹脂分濃度が低く、ゲル化
速度が遅いことから、空隙率が上昇してスポンジ層を形
成させており、紡糸原液(A)と(B)とで異なる樹脂
が用いられた場合には、緻密質層とスポンジ層とが異な
った樹脂により構成される。
その外表面側には緻密質層が形成されており、またその
内部は、紡糸原液(B)中の樹脂分濃度が低く、ゲル化
速度が遅いことから、空隙率が上昇してスポンジ層を形
成させており、紡糸原液(A)と(B)とで異なる樹脂
が用いられた場合には、緻密質層とスポンジ層とが異な
った樹脂により構成される。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る多孔質中実糸は、その外表
面側が液体中あるいは気体中の細菌などを捕捉するよう
な微細孔を有する緻密質層からなり、またその内部は透
過性能を上昇させるスポンジ層からなる。これら両層は
、いずれも耐圧性の向上に有効な構造であり、結局流体
を膜表面から中実糸内部を経て中実糸端部へと透過させ
る際、高い耐圧性を保持しながら高い透過性能を発揮す
ることになる。
面側が液体中あるいは気体中の細菌などを捕捉するよう
な微細孔を有する緻密質層からなり、またその内部は透
過性能を上昇させるスポンジ層からなる。これら両層は
、いずれも耐圧性の向上に有効な構造であり、結局流体
を膜表面から中実糸内部を経て中実糸端部へと透過させ
る際、高い耐圧性を保持しながら高い透過性能を発揮す
ることになる。
【0012】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0013】実施例1
(紡糸原液A)
ポリフッ化ビニリデン(カイナー460)
19.3重量部
エチレングリコール
5.4
ジメチルホルムアミド
53.8
アセトン
21.5
(紡糸原液B) ポリフッ化ビニリデン(カイナー460)
4.0重量部
N−メチル−2−ピロリジノン
73.0
エタノール
23.0
19.3重量部
エチレングリコール
5.4
ジメチルホルムアミド
53.8
アセトン
21.5
(紡糸原液B) ポリフッ化ビニリデン(カイナー460)
4.0重量部
N−メチル−2−ピロリジノン
73.0
エタノール
23.0
【0014】2重環状ノズルを用い、その外環部からは
紡糸原液Aを、また内環部からは紡糸原液Bをそれぞれ
共押出しし、50重量%ジメチルホルムアミド水溶液よ
りなる凝固浴中で凝固させる乾湿式紡糸を行い、外径0
.4mmのポリフッ化ビニリデン製中実糸を得た。
紡糸原液Aを、また内環部からは紡糸原液Bをそれぞれ
共押出しし、50重量%ジメチルホルムアミド水溶液よ
りなる凝固浴中で凝固させる乾湿式紡糸を行い、外径0
.4mmのポリフッ化ビニリデン製中実糸を得た。
【0015】この中実糸の電子顕微鏡写真では、外表面
側に緻密質層が、またその内部にはスポンジ層がそれぞ
れ形成されていることが確認された。
側に緻密質層が、またその内部にはスポンジ層がそれぞ
れ形成されていることが確認された。
【0016】実施例2
実施例1において、紡糸原液Bとして次の組成のものが
用いられた。 ポリフッ化ビニリデン(カイナー460)
5.0重量部
N−メチル−2−ピロリジノン
95.0
用いられた。 ポリフッ化ビニリデン(カイナー460)
5.0重量部
N−メチル−2−ピロリジノン
95.0
【0017】その結果、外表面側が緻密質層で、またそ
の内部がスポンジ層でそれぞれ形成されたポリフッ化ビ
ニリデン製多孔質中実糸が得られた。
の内部がスポンジ層でそれぞれ形成されたポリフッ化ビ
ニリデン製多孔質中実糸が得られた。
【0018】実施例3
実施例1において、紡糸原液Bとして次の組成のものが
用いられた。 ポリスルホン(P−1700)
10
.0重量部 N−メチル−2−ピロリジノン
90.0
用いられた。 ポリスルホン(P−1700)
10
.0重量部 N−メチル−2−ピロリジノン
90.0
【0019】その結果、外表面側がポリフッ化ビニリデ
ン製緻密質層で、またその内部がポリスルホン製スポン
ジ層でそれぞれ形成された多孔質中実糸が得られた。
ン製緻密質層で、またその内部がポリスルホン製スポン
ジ層でそれぞれ形成された多孔質中実糸が得られた。
【0020】実施例4
実施例3において、紡糸原液Aとして次の組成のものが
用いられた。 ポリスルホン(P−1700)
15
.0重量部 ジメチルアセトアミド
8
4.0 ポリビニルピロリジノン
1.0
用いられた。 ポリスルホン(P−1700)
15
.0重量部 ジメチルアセトアミド
8
4.0 ポリビニルピロリジノン
1.0
【0021】その結果、外表面側が緻密質層で、またそ
の内部がスポンジ層でそれぞれ形成されたポリスルホン
製多孔質中実糸が得られた。
の内部がスポンジ層でそれぞれ形成されたポリスルホン
製多孔質中実糸が得られた。
Claims (1)
- 【請求項1】 より高濃度の紡糸原液を2重環状ノズ
ルの外環部から、またより低濃度の紡糸原液を2重環状
ノズルの内環部から共押出しし、凝固浴中で凝固させる
ことを特徴とする、外表面側に緻密質層を、またその内
部にスポンジ層をそれぞれ形成させた多孔質中実糸の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10344591A JPH04316607A (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 多孔質中実糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10344591A JPH04316607A (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 多孔質中実糸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04316607A true JPH04316607A (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=14354231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10344591A Pending JPH04316607A (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 多孔質中実糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04316607A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109023555A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 嘉兴学院 | 一种单根压电纤维丝及其制备方法 |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP10344591A patent/JPH04316607A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109023555A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 嘉兴学院 | 一种单根压电纤维丝及其制备方法 |
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