JPH04315136A - 写真フィルム用情報記録方法、カートリッジ、及びカメラ - Google Patents

写真フィルム用情報記録方法、カートリッジ、及びカメラ

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JPH04315136A
JPH04315136A JP8242791A JP8242791A JPH04315136A JP H04315136 A JPH04315136 A JP H04315136A JP 8242791 A JP8242791 A JP 8242791A JP 8242791 A JP8242791 A JP 8242791A JP H04315136 A JPH04315136 A JP H04315136A
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JP
Japan
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film
photographic film
light
information
light beam
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Application number
JP8242791A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Tomiyama
富山 進
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルム用情報記
録方法、カートリッジ、及びカメラにかかり、特に、カ
メラ機器等によりフィルムへバーコード等のコード情報
または文字情報を記録する写真フィルム用情報記録方法
、カートリッジ、及びカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラにより撮影された画像
の撮影情報(例えば、ストロボの有無、主要被写体まで
の距離、フォーカス、被写体照明光の色温度、撮影時の
日時、ユーザIDの各情報)をコード化して光学的にネ
ガフィルムのベース部に記録する方法及びこの方法を備
えたカメラが提案されている(特開昭62−25074
4号公報、特開昭61−246730号公報および特開
平1−246533号公報参照)。
【0003】コード化された情報は、バーコードであり
、一般的に、このバーコードを光学的にネガフィルムに
記録する場合、LEDアレイとフィルム走行に連動され
たエンコーダと組み合わせ、写真フィルムの感度により
光学記録時の写真フィルムへ照射する光ビームの露光量
を決定して、LEDアレイのパルス発光等で前記ベース
に焼き込まれる。すなわち、バーコードは、LED等の
光源からの光をフィルムへ照射し、フィルム上に形成さ
れる。
【0004】これにより、焼付処理時には、この記録さ
れたバーコード情報を読み取って、最適な条件で焼付処
理を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
写真フィルム用情報記録装置では、写真フィルムの感度
により光学記録時の写真フィルムへ照射する光ビームの
露光量を決定しているため、写真フィルムの種類や写真
フィルムのベース濃度等の違いにより、バーコードがオ
ーバ露光や露光不足になることがある。
【0006】図5には、同一感度で異なるベース濃度の
ネガフィルムにバーコードを記録した場合の記録位置と
濃度との関係が示されている。図5(A)に示したバー
コードをベース濃度がDaであるネガフィルムAに記録
して得られる記録位置と濃度との関係を図5(B)に示
し、ベース濃度がDbであるネガフィルムBに記録して
得られる記録位置と濃度との関係を図5(C)に示した
。このように、各々の写真フィルムによりベース濃度が
異なるため、バーコードのバーが照射された位置の濃度
と、ブランクの位置の濃度差は異なる。このため、バー
コードのバーを透過する光とブランクを透過する光との
光量差は写真フィルムにより異なる。読み取り時の検出
器から得られるバーとブランクとの出力差はフィルムの
ベース濃度に応じて変化する。したがって、写真フィル
ムのベース濃度が高い場合には、バーコードのブランク
の濃度が高くなり、バーを透過する光とブランクを透過
する光との光量差は、小さくなる。このバーコードは露
光不足であり、照射部分が読み取れないという読取不良
が発生することがある。一方、写真フィルムのベース濃
度が低い場合には、バーコードのブランクの濃度が低く
なり、バーを透過する光とブランクを透過する光との光
量差は大きくなるが、必要以上の光量が照射されてバー
コードは露光オーバになることがある。このため、照射
部分ににじみが出ることがあり、このにじみ部分をバー
と判別し、記録されたコード情報が異なる情報として読
み出されるという読取不良が発生することがある。
【0007】このように、オーバ露光の場合にはバーコ
ードににじみが出たり、露光不足の場合にはバーを透過
する光とブランクを透過する光との光量差が小さくなり
、読み取り時に充分な出力が得られないため、バーコー
ドを誤読するという問題があった。
【0008】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、写真フィルムへ光学的に情報を記録するときに
、写真フィルムの種類や特性に拘わらず読取時に充分な
出力が得られように情報を記録することのできる写真フ
ィルム用情報記録方法、カートリッジ、及びカメラの提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した発明は、写真フィルムへ撮影画像
に関連した情報を光ビームを用いて記録する写真フィル
ム用情報記録方法であって、写真フィルムへ照射する光
ビームの露光量情報または露光量を定めるための情報を
予め記録しておき、記録された情報を再生し再生した情
報に基づいて露光することにより写真フィルムへ撮影画
像に関連した情報を記録することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載した発明は、写真フィルム
へ撮影画像に関連した情報を波長の異なる複数の光ビー
ムを用いて記録する写真フィルム用情報記録方法であっ
て、写真フィルムの種類に基づいて少なくとも1つの光
ビームを選択し、選択された該光ビームを用いて前記情
報を記録することを特徴としている。
【0011】請求項3に記載した発明は、写真フィルム
へ撮影画像に関連した情報を波長の異なる複数の光ビー
ムを用いて記録する写真フィルム用情報記録方法であっ
て、写真フィルムの種類に基づいて少なくとも1つの光
ビームを選択すると共に選択された該光ビームの露光量
を写真フィルムの感度およびベース濃度に基づいて変化
させて前記情報を記録することを特徴としている。
【0012】請求項4に記載した発明は、前記請求項2
または3に記載の写真フィルム用情報記録方法であって
、前記選択する複数の光ビームをR光、G光、B光とし
たとき、写真フィルムがカラーネガフィルムのときには
少なくとも再生光と同一色の光ビームを選択してバーコ
ードのバーを記録し、カラーリバーサルフィルムのとき
には少なくとも再生光と同一色の光ビームを選択してバ
ーコードのブランクを記録し、白黒フィルムのときには
少なくとも1つの光ビームを選択してバーコードのバー
を記録することを特徴としている。
【0013】請求項5に記載した発明は、写真フィルム
用カートリッジにおいて、写真フィルムの感度およびベ
ース濃度、写真フィルムの種類、写真フィルムへ撮影画
像に関連した情報を記録するときに照射する光ビームの
露光量の少なくとも1つが表示されたことを特徴として
いる。
【0014】請求項6に記載した発明は、カメラ装置に
おいて、請求項5の写真フィルム用カートリッジから写
真フィルムの感度およびベース濃度、写真フィルムの種
類、写真フィルムへ撮影画像に関連した情報を記録する
ときに照射する光ビームの露光量を読み取る読取手段と
、波長の異なる複数の光ビームを写真フィルムへ照射す
る照射手段と、前記読取手段から読み取った写真フィル
ムの種類に基づいて写真フィルムに照射する光ビームを
少なくとも1つ選択すると共に選択された該光ビームの
露光量を写真フィルムの感度およびベース濃度、写真フ
ィルムへ撮影画像に関連した情報を記録するときに照射
する光ビームの露光量の少なくとも一方に基づいて変化
させる制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明は、写真フィルムへ撮影
画像に関連した情報を光ビームを用いて記録する際に、
写真フィルムへ照射する光ビームの露光量情報または露
光量を定めるための情報を予め記録しておき、この記録
された情報を再生し、再生した情報に基づいて写真フィ
ルムへ露光することにより撮影画像に関連した情報を記
録する。この露光量情報は、光学記録された情報の濃度
が最適となるように実験によって定めることができる。 また、露光量を定めるための情報としては、フィルム感
度とベース濃度、フィルムの種類等があり、露光量を定
めるための情報を用いる場合には、再生した後演算等に
よって露光量を定める。このように、予め記録された写
真フィルムへ照射する光ビームの露光量情報または露光
量を定めるための情報に基づいて撮影画像に関連した情
報を記録するため、ベース濃度や種類が異なる写真フィ
ルムへ撮影画像に関連した情報を記録する場合において
も、写真フィルムには適正な露光量による情報の記録が
行なわれ、光学記録された情報の濃度は最適になる。
【0016】請求項2に記載した発明によれば、波長の
異なる複数の光ビームを用いて写真フィルムへ撮影画像
に関連した情報を記録する。このとき、写真フィルムの
種類に基づいて少なくとも1つの光ビームを選択する。 前記情報は選択された該光ビームを用いて記録される。 例えば、カラーネガフィルム、リバーサルフィルム、白
黒フィルム、赤外線フィルム、X線フィルム等は、同一
波長の光ビームを同一光量だけ照射しても、得られる記
録情報の濃度は異なる。このため、フィルムの種類に応
じた波長の光ビームを選択して情報を記録する。したが
って、写真フィルムの種類に応じて写真フィルムに適正
な濃度が得られる波長の光ビームにより情報が記録され
るため、適正な露光量により情報を記録することができ
る。
【0017】請求項3に記載した発明によれば、波長の
異なる複数の光ビームを用いて写真フィルムへ撮影画像
に関連した情報を記録する。このとき、写真フィルムの
種類に基づいて少なくとも1つの光ビームを選択する。 このとき、選択された該光ビームの露光量を写真フィル
ムの感度およびベース濃度に基づいて変化させて前記情
報を記録する。これにより、異なるフィルムへ情報を記
録する場合においても、請求項2で説明したように、写
真フィルムの種類に応じて写真フィルムに適正な濃度が
得られる波長の光ビームが選択されて、選択された波長
の光ビームにより情報が記録されるため、適正な露光量
により情報を記録することができると共に請求項1で説
明したように、ベース濃度等が異なる写真フィルムへ情
報を記録する場合においても、写真フィルムの感度およ
びベース濃度に基づいて露光不足や露光オーバの生じな
い適正な露光量により記録することができる。
【0018】請求項4に記載した発明によれば、前記請
求項2または3に記載の写真フィルム用情報記録方法に
おいて、前記選択する複数の光ビームをR光、G光、B
光としている。このとき、写真フィルムがカラーネガフ
ィルムのときには、少なくとも再生光と同一色の光ビー
ムを選択してバーコードのバーを記録する。したがって
、カラーネガフィルム上のバーコードのバー部分では、
再生光の補色である感層が感光される。一方、ブランク
部分には光ビームが照射されないので各感層は感光され
ない。このため、現像後のカラーネガフィルムのバー部
分は再生光の補色である感層の発色濃度が高くなり、ブ
ランク部分は写真フィルムのベース濃度のみとなる。し
たがって、現像後のバーコードに再生光を照射すると、
バー部分では再生光が吸収されて暗くなり、ブランク部
分では再生光が略透過する。このため、バーを透過した
光とブランク部分を透過した光との光量差を適正にする
ことができ、露光不足や露光オーバの生じない適正な光
ビームにより記録することができる。
【0019】カラーリバーサルフィルムのときには、少
なくとも再生光と同一色の光ビームを選択してバーコー
ドのブランクを記録する。これにより、カラーリバーサ
ルフィルムのバーコードのブランク部分では、透過した
光ビームの色が再生光と同色に成るような感層が感光さ
れる。このため、反転現像後のカラーリバーサルフィル
ムのブランク部分に再生光を照射すると、透過した光ビ
ームの色が再生光と同色に成るような感層が感光される
ため、再生光を略透過する。一方、バー部分では、例え
ば、光ビームが照射されないと各感層は感光されないた
め、反転現像後には全ての層が発色現像されて黒くなる
。また、反転現像後のカラーリバーサルフィルムのバー
部分が再生光の補色である感層の発色濃度が高くなるよ
うに光ビームを照射してもよい。このため、反転現像後
のカラーリバーサルフィルムではバーとブランク部分と
の光量差を大きく取ることができ、露光不足や露光オー
バの生じない適正な光ビームにより記録することができ
る。
【0020】白黒フィルムのときには少なくとも1つの
光ビームを選択してバーコードのバーを記録する。これ
により、白黒フィルムの感光層におけるバーコードのバ
ー部分では、光量に応じた濃度が形成され、ブランク部
分の感光層は感光されない。このように、現像後の写真
フィルムでは露光と未露光部分の濃度差が大きくなるた
め、露光不足や露光オーバの生じない適正な光ビームに
より記録することができる。
【0021】このように、前記写真フィルムの特性に応
じた光ビームが選択されるため、記録された情報を写真
フィルムの種類に拘わらず読み取ることができる。
【0022】請求項5に記載した発明によれば、写真フ
ィルム用カートリッジには、前記写真フィルムの感度お
よびベース濃度、写真フィルムの種類、写真フィルムへ
撮影画像に関連した情報を記録するときに照射する光ビ
ームの露光量の少なくとも1つが表示されている。この
ため、改めて前記の表示情報を入力することなく、装置
等により容易に前記の表示情報を読み取ることができる
【0023】請求項6に記載した発明のカメラによれば
、前記に記載した写真フィルム用情報記録方法を実現す
ることができる。このカメラは、請求項5の写真フィル
ム用カートリッジから写真フィルムの感度およびベース
濃度、写真フィルムの種類、写真フィルムへ撮影画像に
関連した情報を記録するときに照射する光ビームの露光
量を読み取る読取手段と、波長の異なる複数の光ビーム
を写真フィルムへ照射する照射手段と、前記読取手段か
ら読み取った写真フィルムの種類に基づいて写真フィル
ムに照射する光ビームを少なくとも1つ選択すると共に
選択された該光ビームの露光量を写真フィルムの感度お
よびベース濃度、写真フィルムへ撮影画像に関連した情
報を記録するときに照射する光ビームの露光量の少なく
とも一方に基づいて変化させる制御手段とを備えている
。このように、写真フィルムへ撮影画像に関連した情報
を記録するときに照射する光ビームの露光量を写真フィ
ルムに応じて変化させることができるので、写真フィル
ムの特性に応じた光ビームの記録が行われる。また、複
数の光ビームを備えることにより写真フィルムの種類に
拘わらず写真フィルムに応じた光ビームが選択されるた
め、異なるフィルムへ情報を記録する場合においても、
適正な波長の光ビームが選択されると共に適正な露光量
により情報を記録することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。図2には本実施例にかかるカメラ10お
よび写真焼付装置12が示されている。
【0025】カメラ10には、その一方にフィルムFを
スプール16に巻き取って収容するカートリッジ18が
装填されている。また、カメラ10には、制御部20に
接続されたモータ22によって駆動される駆動リール2
4が設けられている。この駆動リール24にフィルムF
の先端が巻掛けられることにより、フィルムFは搬送さ
れるようになっている。このカートリッジ18の枠体に
は、フィルムの感度(ISO)、フィルムの種類、フィ
ルムのベース濃度または写真フィルムに照射する光ビー
ムの露光量情報等のフィルム情報がバーコード33によ
り記録されている。
【0026】カメラ10には、フィルムFへバーコード
33により情報を記録する記録部30およびカートリッ
ジ18に記録されたバーコード33を読み取るカートリ
ッジ読取部50が配設されている。
【0027】図1に示したように、カートリッジ読取部
50はLEDアレイ44を備えており、LEDアレイ4
4はカメラ10に装填されたカートリッジ18に記録さ
れているバーコード33へバーコード33に沿ったライ
ン状の光ビームを照射できる位置に設けられている。バ
ーコード33の記録されたカートリッジ18表面の反射
側にはレンズ46が配設される。レンズ46は、LED
アレイ44から発光された光ビームにより照射されたバ
ーコード33を集光する。レンズ46の射出側には、照
射された位置に応じた信号を出力するラインセンサ48
が配設されている。これにより、ラインセンサ48には
、カートリッジ18に記録されたバーコード33の位置
に応じた光ビームが照射される。
【0028】ラインセンサ48は、検出回路36を介し
て制御部20に接続されている。これにより、カートリ
ッジ18に記録されたバーコード33が読み取られる。 なお、制御部20には、前記読取部50で読み取ったフ
ィルム情報を記憶する図示しないメモリが設けられてい
る。
【0029】また、記録部30は、R(レッド)、G(
グリーン)及びB(ブルー)に発光するバー状のLED
26、27、28を備えている。LED26、27、2
8はフィルムFの画像記録画面外の幅方向一方の領域で
ある情報記録部に照射できる位置に設けられている。 LED26、27、28の射出側にはレンズ32が配設
され、LED26、27、28から発光される光ビーム
を集光して、フィルムFのベース部の情報記録部へ照射
するようになっている。これにより、情報記録部には、
フィルムFの幅方向に沿ったバー状のコード(バーコー
ド34)が記録される。バーコード34は、フィルムF
の搬送中に長さ方向に沿って複数本記録される。
【0030】ここで、本実施例に用いた3種類のフィル
ムF(白黒フィルムPF、カラーネガフィルムCF、リ
バーサルフィルムRF)について、光ビームが照射され
ることにより、フィルムFに形成される感光層(フィル
タ)の構成と共にバーコード34をフィルム上に形成さ
せるための説明をする。白黒フィルムPFは、感光層に
照射された照射光量に応じた濃度に現像される。したが
って、バーコード34のバー部分にのみ照射することに
より、バーコード34が形成される。カラーフィルムは
、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)のカラ
ードカプラ(有色発色剤)を含んだ乳剤層が設けられて
いる。これらの各層は現像(反転現像)処理が成された
のち、各々の濃度のCMYのフィルタとして作用するC
MYネガ画像の層またはCMYポジ画像の層になる。
【0031】カラーネガフィルムCFに光を照射すると
、照射光の色の補色である前記カラードカプラを含んだ
乳剤層が感光される。このカラーネガフィルムCFを現
像することにより、図3に示したように、感光された乳
剤層が発色する(多線部分)。これにより、カラーネガ
フィルムCFには各々の照射色毎に照射された露光量に
応じた各々の濃度のCMYのフィルタとして作用するC
MYネガ画像が形成される。このため、現像後のカラー
ネガフィルムCFに白色光を照射すると、カラーネガフ
ィルムCFから透過する光は、CMYのネガ画像の層で
CMYのフィルタとして作用した色になる。例えば、R
色光を照射すると、光量に応じたCフィルタが形成され
る。CフィルタはR色光の補色であるため、Cフィルタ
の濃度に応じて透過するR色光の成分は少なくなる。 したがって、バーコード34のバー部分へ照射する光ビ
ームの色を、読み出し時の光ビームの色と同様の色にし
てカラーネガフィルムCFにバーコード34を形成する
と、読み出し時に透過する光は、バーコードのブランク
部分では略全ての光の成分を透過し、バー部分では照射
された光の略全てを透過しなくなる。このようにバーコ
ードのバーとブランクとの光量差が取れるため、容易に
バーコードを読み出すことができる。
【0032】一方、リバーサルフィルムRFに光を照射
すると、照射光の色の補色の前記カラードカプラを含ん
だ乳剤層が感光される。このリバーサルフィルムRFを
反転現像することにより、図4に示したように、感光さ
れた乳剤層以外の層が発色する(多線部分)。これによ
り、リバーサルフィルムRFには、各々の照射色に応じ
た色のフィルタとして作用するように照射された露光量
に応じた各々の濃度の画像がCMY層に形成されるため
、ポジ画像が形成される。このため、現像後のリバーサ
ルフィルムRFに白色光を照射すると、リバーサルフィ
ルムRFから透過する光は、CMY色の混色された透過
色になる。例えば、R色光の照射部分では、光量に応じ
たM、YフィルタからなるRフィルタとして作用する。 このため、リバーサルフィルムRFにバーコードを形成
する場合には、バーコード34のバー部分へ照射する光
ビームの色を、読み出し時の光ビームの色の補色にし、
ブランク部分へ照射する光ビームの色を読み出し時の光
ビームの色の同色にする。これにより、読み出し時に透
過する光は、バーコードのブランク部分では略全ての光
の成分を透過し、バー部分では照射された光の略全てを
透過しなくなる。このようにバーコードのバーとブラン
クとの光量差が取れるため、容易にバーコードを読み出
すことができる。
【0033】上記フイルムFのパーフォレーションPの
一方は省略されており、このパーフォレーションが存在
していた位置には、ストロボ使用有を示す情報、撮影光
量値(LV値)を示す情報および写真撮影月日及び時刻
を示す撮影時情報等の情報が、符号化されてバーコード
34としてフィルムFへ焼付けられる。ストロボ使用を
示す情報は、ストロボを使用の有無によるビット対応が
成されており、LV値を示す情報は撮影時のLV値が符
号化される。また、撮影時情報としては、写真撮影月日
(年を加えてもよい)および撮影時刻が使用され、この
撮影時情報が符号化される。
【0034】なお、上記フイルム上へ情報を記録する位
置に限定されることはなく、例えば、フイルム画像コマ
間、パーフオレーシヨンをなくしこの部分に情報記録部
を設けて、この情報記録部へ記録してもよい。また、従
来のようにパーフォレーションを備えたフィルムFを用
いてもよい。
【0035】バーコード34は、複数の情報やキャラク
タ等が符号化されたコード情報である。この符号化され
た情報に対応するバーコード34をフィルムFの情報記
録部に、それぞれの画像コマに関する情報として記録す
ることができる。このため、各画像コマの情報記録領域
は、1画像コマ分の長さ(36mm)以内に記録される
【0036】このフィルムFには、各画像コマに対応し
て、前記バーコード34が記録される側とは反対側のフ
ィルムFの幅方向端部に、パーフォレーションPが設け
られている。このパーフォレーションPは、バーコード
34の記録開始位置と対応されている。
【0037】記録部30の各LED26、27、28は
、ドライバ38、39、40に各々接続され、このドラ
イバ38、39、40の駆動は制御部20によって制御
される。この制御部20は、フィルム情報に応じて各々
のLED26、27、28を発光させるテーブルを記憶
している。例えば、フィルムFにカラーネガフィルム、
カラーリバーサルフィルム、白黒フィルムの3種類を用
いて、再生光の色が赤色のLEDを用いた場合の例を表
1に示した。このテーブルによれば、フィルムFがカラ
ーネガフィルムの場合には、再生光と同色のLEDを点
灯させ、カラーネガフィルムのベース濃度が高くなるの
に応じて緑色(*1)か青色(*2)のいずれか1つ、
緑色と青色との両方、の順に点灯する。カラーリバーサ
ルフィルムの場合には、ブランク部分で再生光を充分に
透過させるために、赤、緑及び青色のLEDを全て点灯
させ、白色光として照射させている。一方、カラーリバ
ーサルフィルムは、照射される露光量に応じて照射され
たLEDの色の層の発色濃度が高くなるために、バー部
分の濃度を最も黒くするためには、LEDを照射せずに
、ベース濃度が低くなるのに応じて青色(*4)か緑色
(*3)のいずれか1つ、緑色と青色との両方、の順に
点灯させている。白黒フィルムは、照射される露光量に
応じた濃度になるので、どの色を用いてもよいため、こ
の例では、カラネガフィルムの場合と同様に再生光と同
色のLEDを点灯させ、白黒フィルムのベース濃度が高
くなるのに応じて緑色(*5)か青色(*6)のいずれ
か1つ、緑色と青色との両方、の順に点灯させている。
【0038】
【表1】
【0039】また、制御部20には、エンコーダ42が
接続されている。エンコーダ42は、搬送されているフ
ィルムFによって回転するメジャリングローラ21の軸
に取り付けられ、メジャリングローラ21の回転に応じ
たパルス信号を制御部20へ供給する。このエンコーダ
42から供給されるパルス信号に同期して、前記ドライ
バ38、39、40は、各々のLED26、27、28
を発光させる。パルス信号に同期させてバーコード34
を記録するようになっているため、バーコード34の幅
寸法は、フィルムFの搬送速度に拘わらず一定にするこ
とができる。
【0040】撮影が終了したフィルムFは、再度カート
リッジ18に巻き戻された後、現像所等に送られて、カ
メラ10から取り出され、現像等の処理が成される。現
像等の処理が終了したフイルムFは、カートリッジ18
から引き出され、写真焼付装置12の所定位置へ配置す
る。
【0041】写真焼付装置12は、焼付時に照射される
光源44の光軸上にフィルムキヤリア68が配設されて
いる。フィルムキャリア68には、制御装置72に接続
された駆動部70の駆動力によって回転する駆動ローラ
(図示省略)が配設されており、フィルムFが図2の矢
印A方向へ搬送されるようになっている。また、フィル
ムキャリア68には、ソレノイド52が設けられており
、制御装置72からの信号でフィルムFを焼付位置に挟
持圧着することができる。
【0042】光源64とフィルムキャリア68との間に
はCMYの各フイルタ54が介在され、各色の露光量に
応じて量だけ光軸上に挿入されるようになっている。光
源64からの光はフイルタ54を介してフィルムFに照
射される。フィルムFを透過した光線はレンズ56を介
して印画紙58へ照射され、印画紙58へ画像が焼付け
られるようになっている。なお、印画紙58とレンズ5
6との間にはシヤツタ60が介在されており、制御装置
72からの信号で露光時に光軸上から退避されるように
なっている。
【0043】フィルムFの搬送経路上における、フィル
ムキャリア68の上流側には、読取部62が配設されて
いる。読取部62は、照射光源としてのLED80を備
えており、LED80で発光した光がフィルムFに照射
される。本実施例では、照射光源にR(レッド)色に発
光するLED80を用いている。フィルムFを透過した
光線はレンズ84を介して検出器86へ照射される。こ
れにより、フィルムFを搬送させながら前記カメラ10
の記録部30で記録されたバーコード情報の読み取りが
可能になっている。なお、制御装置72には、前記読取
部62で読み取った情報を記録するメモリが設けられて
いる。
【0044】以下、本実施例の作用について説明する。 カメラ10の所定位置へカートリッジ18が装填される
。カメラ10の裏蓋が閉められると、図8に示したカメ
ラ制御ルーチン100が開始される。カメラ10の裏蓋
が閉められると、ステップ102へ進み、カートリッジ
18上にに記録されたバーコード33をカートリッジ読
取部50が読み取る。このとき、カメラ10の所定位置
へカートリッジ18が装填されたか否かは、カートリッ
ジ読取部50の出力値で判別される。このため、カート
リッジ18の未装填時の誤動作が防げる。カートリッジ
18上に記録されたバーコード33を読み込むことによ
り、カメラ10に装填されたフィルムFの感度、種類お
よびベース濃度D等のフィルム情報が取り込まれ、図示
しないメモリに記憶される。
【0045】上記フィルム情報が取り込まれると、ステ
ップ104へ進む。ステップ104では、後述するフィ
ルムF情報によるLED26、27、28の点灯制御の
データが算出される。この点灯制御のデータが算出され
ると、ステップ106へ進む。ステップ106では、カ
メラに装填されたフィルムFの感度に応じた光量を記録
時に発光するように記録部30の各色のLED26、2
7、28の動作レベル(露光量)が決定される。ステッ
プ108では、フィルムFの撮影画像コマまでフィルム
Fを搬送しながら、バーコードにより初期データを記録
する。このバーコードは、前記算出されたLED26、
27、28の点灯制御のデータに基づいてLED26、
27、28を点灯及び消灯することにより記録される。 また、このLED26、27、28の点灯及び消灯のタ
イミングは、エンコーダ42から出力されるパルス信号
に基づいて決定される。
【0046】撮影画像コマまでフィルムFが搬送される
と、撮影準備状態にされ、ステップ110へ進む。ステ
ップ110では、ユーザにより1コマの撮影がなされた
ことにより、ステップ112へ進む。ステップ112で
は、撮影終了が確認された後、1コマ分フィルムFを搬
送しながら、現撮影時のデータをバーコードによりフィ
ルムへ記録する。1コマ分のフィルムFの搬送が終了す
ると、ステップ114へ進む。ステップ114では、フ
ィルムFの全ての撮影が終了したか否かを判断し、未撮
影コマが存在するときには、ステップ110へ戻る。フ
ィルムFの全てのコマの撮影が終了したときには、本ル
ーチンを終了する。
【0047】次に、フィルムF情報によるLED26、
27、28の点灯制御のデータの算出ルーチンについて
説明する。本実施例では、図6および図7に示したよう
に、フィルムFの種類、ベース濃度に応じて、LED2
6、27、28の点灯個数を切り換えることによりバー
コードのバーとブランクとの透過光量差が適正になるよ
うに制御を行っている。
【0048】図9に示した本ルーチンが開始されると、
ステップ120へ進む。ステップ120では、カメラに
装填されたフィルムFの種類が判断される。フィルムF
がカラーネガフィルムCF或いは白黒フィルムPFの場
合には、ステップ122へ進み、リバーサルフィルムR
Fの場合にはステップ132へ進む。なお、白黒フィル
ムPFは、露光量による濃度が感層に形成され、LED
の色によらないため、LEDの点灯した露光量に応じた
濃度になる。このため、本実施例では、カラーネガフィ
ルムCFと略同様であるため、カラーネガフィルムCF
の説明により、白黒フィルムPFの説明を省略する。
【0049】カラーネガフィルムCFの場合には、感光
層は露光量に応じた濃度になるので、ステップ122に
おいて、バーコード34のブランク部分に各々のLED
を点灯しないようにする。これにより、バーコード34
のブランク部分ではカラーネガフィルムCFは露光され
ずに現像後には、カラーネガフィルムCFを透過する光
の光学濃度は、カラーネガフィルムCFのベース濃度D
のみになる。したがって、バーコード34を形成するた
めには、バーコード34のバーのときのみ、カラーネガ
フィルムCFへ露光するようにする。ステップ124で
は、カメラに装填されたカラーネガフィルムCFのベー
ス濃度Dの濃淡を判断する。
【0050】カラーネガフィルムCFのベース濃度Dが
D1 >Dの場合には、ベース濃度Dが低い濃度である
と判断してステップ126へ進む。ステップ126では
、低いベース濃度Dであるためバーコード34のバーの
照射をR色光のみで行うように設定する。D2 ≧D≧
D1 の場合にはベース濃度Dが中程度の濃度であると
判断してステップ128へ進む。ステップ128では、
中程度のベース濃度Dであるためバーコード34のバー
の照射をR色光およびG色光により行うように設定する
。D>D2 の場合にはベース濃度Dが高い濃度である
と判断してステップ130へ進む。ステップ130では
、高いベース濃度Dであるためバーコード34のバーの
照射をR色光、G色光およびB色光により行うように設
定する。 このように、ベース濃度Dの濃度に応じてR色光、G色
光およびB色光のLED26、27、28の点灯制御の
データが決定される。
【0051】リバーサルフィルムRFの場合には、反転
現像がなされるため、感光層は露光量の増加に応じて濃
度が少なくなる。このため、本実施例では、バーコード
のバーおよびブランクの両方に光ビームを照射している
。ステップ132では、バーコード34のブランク部分
が再生光を略透過するようにLEDを設定する。これに
より、バーコード34のブランク部分ではリバーサルフ
ィルムRFへ白色光が露光されて反転現像後には、リバ
ーサルフィルムRFを透過する光が白色光となる。この
ため、リバーサルフィルムRFを透過する光の光学濃度
は、リバーサルフィルムRFのベース濃度Dのみになる
。一方、反転現像後には露光量に応じて感光層の濃度が
低くなるために、バーコード34のバー部分は、リバー
サルフィルムRFのベース濃度Dに応じて暗くなるよう
にリバーサルフィルムRFへ露光すればよい。
【0052】ステップ134では、カメラに装填された
リバーサルフィルムRFのベース濃度Dの濃淡を判断す
る。リバーサルフィルムRFのベース濃度DがD3 >
Dの場合には、ベース濃度Dが低い濃度であると判断し
てステップ136へ進む。ステップ136では、低いベ
ース濃度Dであるためバーコード34のバーの照射をR
色光の補色であるGおよびB色光で行うように設定する
。 D4 ≧D≧D3 の場合にはベース濃度Dが中程度の
濃度であると判断してステップ138へ進む。ステップ
138では、中程度のベース濃度Dであるためバーコー
ド34のバーの照射をG色光により行うように設定する
。D>D4 の場合にはベース濃度Dが高い濃度である
と判断してステップ140へ進む。ステップ140では
、高いベース濃度Dであるためバー部分に最も濃い濃度
が形成されバーコード34のバー部分への照射を行わな
いように設定する。このように、ベース濃度Dの濃度に
応じてR色光、G色光およびB色光のLED26、27
、28の点灯制御のデータが決定される。
【0053】以上のように、フィルムF上にバーコード
を記録するときには、フィルムFの種類により記録する
光の色を読み出し時に用いる光ビームの色に応じて変更
するので、フィルムFの種類に拘わらずバーコードのバ
ーとブランクとの透過光量の差が大きくとれる。更に、
フィルムFのベース濃度に応じてフィルムFに照射する
光量を変化させているため、フィルムFには、オーバ露
光や露光不足の生ずることなく、記録することができる
【0054】上記のように光ビームが設定されて初期デ
ータ及びカメラ10によって撮影された撮影画像のデー
タがフィルムFの種類に応じた光源及び露光量によりフ
ィルムFへバーコードとして記録される。
【0055】カメラ10での撮影が終了し、カートリッ
ジ18のスプール16に再度巻き取られたフイルムFは
、ユーザによってDPE店等を介して現像所へ送られて
、現像等の処理が行われる。このとき、フィルムFに記
録されたバーコード34も記録画像と同様に現像等の処
理が行われる。現像等の処理が終了したフイルムFは、
カートリッジ18から引き出され、写真焼付装置12の
所定位置へ配置され、焼付処理が開始される。
【0056】この写真焼付装置12のバーコードの読取
光源は、赤色が用いられている。したがって、カラーネ
ガフィルムCFの場合には、赤色のLEDを主な光源と
して記録されているために、カラーネガフィルムCFで
は、シアン層の光学濃度が高くなっている。このため、
赤色の光源によりバーコードを読み取るとバーの部分は
シアン層により吸収され、ブランク部分は透過する。し
たがって、最適な光学読取が行なえる。リバーサルフィ
ルムの場合には、緑及び青色のLEDを主な光源とした
光のためシアン色光が照射されたことになり、リバーサ
ルフィルムでは、シアン層の光学濃度が高くなっている
。このため、赤色の光源によりバーコードを読み取ると
バーの部分はシアン層により吸収され、ブランク部分は
透過する。したがって、最適な光学読取が行なえる。 白黒フィルムの場合には、照射光量に応じた濃度が形成
されるため、赤色の光源によりバーコードを読み取って
もバーの部分は濃度に応じて透過せずに、ブランク部分
は透過する。したがって、最適な光学読取が行なえる。
【0057】このように、フィルムFに記録されたバー
コード34に基づいて、印画紙へ焼付処理が成されて、
高い品質のプリントを得ることができる。
【0058】上記実施例では、フィルムFの画面外に撮
影時の情報等を記録する場合の例について説明したが、
最近では、ユーザの希望により各種情報(例えば、メッ
セージ等の文字情報)をフィルム上に記録しておくこと
が要望されている。そこで、他の実施例として、フィル
ムFへ2次元の情報を記録する場合の例について説明す
る。LED等の光源を複数用いて、この複数の光源を1
列に配列し、フィルムFを搬送させながら書込みデータ
に応じ、各々の光源を点滅させてフィルムFへ照射する
。これにより、2次元の情報をフィルムFに記録するこ
とができる。この2次元の記録情報は、カメラに操作部
を設けて或いは他の入力手段を用いて、メッセージ等の
英文字や数字等を入力することもできる。このとき、複
数の光源の露光量や色は、上記実施例と同様の制御を行
うことができるので、フィルムの特性に応じた記録を行
うことができる。なお、2次元に光源を配列しておき、
書込みデータを2次元に点灯させ、2次元に点灯した光
源から射出した光を所定の倍率でフィルムFへ照射し、
2次元情報を記録することもできる。
【0059】このように、写真フィルムの種類や写真フ
ィルムのベース濃度等の違いにより、フィルムFに照射
する光量を変化させるため、フィルムFへの情報記録時
には、露光オーバや露光不足が生じない。このため、露
光オーバによる文字のつぶれや、露光不足による文字の
かけ等が起こることなく希望する情報を写真フィルム上
へ記録することができる。
【0060】なお、上記実施例では、カメラ10に装填
されたカートリッジからデータを読み込んだ例について
説明したが、カートリッジからの読み込みに限定される
ものではなく、他の記憶装置からの出力を用いてもよく
、センサをカメラに設けて、カートリッジの機械的な構
造からデータを読み込んでもよく、また、カメラ10に
操作部を設けてこの操作部を操作して、データおよびユ
ーザのメッセージ等を入力してもよい。
【0061】なお、上記実施例では、記録光源として、
赤青緑の3色のLEDを用いた場合について説明したが
、色、数量に限定されるものではない。また、ベース濃
度を領域で分割し使用したが、分割領域に限定されるも
のではなく、LEDの各々のあるいは全ての光量を可変
に制御してもよい。
【0062】また、上記実施例において、カメラ10に
装填されたカートリッジからデータを読み込み、フィル
ムの種類とベース濃度により、LEDを選択した例につ
いて説明したが、予め、カートリッジに照射するLED
等の光源の種類及び露光量の情報を記録してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、写
真フィルムへ撮影画像に関連した情報を光ビームにより
記録するときには、写真フィルムの種類に応じた光ビー
ムが選択され、情報が記録されるので、写真フィルムに
は希望する濃度になるように情報が記録される。このた
めに、写真フィルムの種類に拘わらず読み取り時に読み
取り不良の生じない適正な濃度になるように記録情報を
記録することができる。更に、写真フィルムのベース濃
度に応じてフィルムFに照射する光ビームの露光量を変
化させているため、ベース濃度の異なる写真フィルムへ
情報を記録する場合においても、記録する情報の露光不
足や露光オーバを生ずることなく適正な露光量により記
録することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるバーコード記録部の斜視図で
ある。
【図2】写真処理システムを示す概略図である。
【図3】カラーネガフィルムに照射した光の照射色に対
して現像後に形成されるシアン層、マゼンタ層及びイエ
ロー層の関係および透過光の色を示す線図である。
【図4】リバーサルフィルムに照射した光の照射色に対
して現像後に形成されるシアン層、マゼンタ層及びイエ
ロー層の関係および透過光の色を示す線図である。
【図5】(A)はバーコードを示す線図、(B)はベー
ス濃度がDaであるカラーネガフィルムのバーコードの
位置と透過濃度を示す線図、(C)はベース濃度がDb
であるカラーネガフィルムのバーコードの位置と透過濃
度を示す線図である。
【図6】カラーネガフィルムにおけるベース濃度とLE
Dの点灯の種類との関係を示す線図である。
【図7】リバーサルフィルムにおけるベース濃度とLE
Dの点灯の種類との関係を示す線図である。
【図8】本実施例のカメラ制御ルーチンを示す流れ図で
ある。
【図9】フィルムFの種類およびベース濃度によるLE
Dの点灯制御のデータの算出ルーチンを示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
F      フィルム 10    カメラ 12    写真焼付装置 18    カートリッジ 20    制御部 26    LED(R) 27    LED(G) 28    LED(B) 30    記録部 32    レンズ 33    バーコード(カートリッジ)34    
バーコード(情報) 44    LEDアレイ 46    レンズ 48    ラインセンサ 50    カートリッジ読取部 62    読取部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  写真フィルムへ撮影画像に関連した情
    報を光ビームを用いて記録する写真フィルム用情報記録
    方法であって、写真フィルムへ照射する光ビームの露光
    量情報または露光量を定めるための情報を予め記録して
    おき、記録された情報を再生し再生した情報に基づいて
    露光することにより写真フィルムへ撮影画像に関連した
    情報を記録することを特徴とする写真フィルム用情報記
    録方法。
  2. 【請求項2】  写真フィルムへ撮影画像に関連した情
    報を波長の異なる複数の光ビームを用いて記録する写真
    フィルム用情報記録方法であって、写真フィルムの種類
    に基づいて少なくとも1つの光ビームを選択し、選択さ
    れた該光ビームを用いて前記情報を記録することを特徴
    とする写真フィルム用情報記録方法。
  3. 【請求項3】  写真フィルムへ撮影画像に関連した情
    報を波長の異なる複数の光ビームを用いて記録する写真
    フィルム用情報記録方法であって、写真フィルムの種類
    に基づいて少なくとも1つの光ビームを選択すると共に
    選択された該光ビームの露光量を写真フィルムの感度お
    よびベース濃度に基づいて変化させて前記情報を記録す
    ることを特徴とする写真フィルム用情報記録方法。
  4. 【請求項4】  前記選択する複数の光ビームをR光、
    G光、B光としたとき、写真フィルムがカラーネガフィ
    ルムのときには少なくとも再生光と同一色の光ビームを
    選択してバーコードのバーを記録し、カラーリバーサル
    フィルムのときには少なくとも再生光と同一色の光ビー
    ムを選択してバーコードのブランクを記録し、白黒フィ
    ルムのときには少なくとも1つの光ビームを選択してバ
    ーコードのバーを記録する請求項2または3記載の写真
    フィルム用情報記録方法。
  5. 【請求項5】  写真フィルムの感度およびベース濃度
    、写真フィルムの種類、写真フィルムへ撮影画像に関連
    した情報を記録するときに照射する光ビームの露光量の
    少なくとも1つが表示された写真フィルム用カートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】  請求項5の写真フィルム用カートリッ
    ジから写真フィルムの感度およびベース濃度、写真フィ
    ルムの種類、写真フィルムへ撮影画像に関連した情報を
    記録するときに照射する光ビームの露光量を読み取る読
    取手段と、波長の異なる複数の光ビームを写真フィルム
    へ照射する照射手段と、前記読取手段から読み取った写
    真フィルムの種類に基づいて写真フィルムに照射する光
    ビームを少なくとも1つ選択すると共に選択された該光
    ビームの露光量を写真フィルムの感度およびベース濃度
    、写真フィルムへ撮影画像に関連した情報を記録すると
    きに照射する光ビームの露光量の少なくとも一方に基づ
    いて変化させる制御手段と、を備えたカメラ。
JP8242791A 1991-04-15 1991-04-15 写真フィルム用情報記録方法、カートリッジ、及びカメラ Pending JPH04315136A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5376484A (en) * 1992-09-01 1994-12-27 Konica Corporation Photographic information recording method
KR100573579B1 (ko) * 1999-02-22 2006-04-24 삼성테크윈 주식회사 카메라의정보기록장치및그방법

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US5376484A (en) * 1992-09-01 1994-12-27 Konica Corporation Photographic information recording method
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