JPH07248543A - 写真焼付装置 - Google Patents

写真焼付装置

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JPH07248543A
JPH07248543A JP3741894A JP3741894A JPH07248543A JP H07248543 A JPH07248543 A JP H07248543A JP 3741894 A JP3741894 A JP 3741894A JP 3741894 A JP3741894 A JP 3741894A JP H07248543 A JPH07248543 A JP H07248543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
burning
pattern image
light emitting
photographic
Prior art date
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Pending
Application number
JP3741894A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kitano
正 北野
Toshio Ito
俊夫 伊藤
Hidekazu Kito
英一 鬼頭
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ロータリーエンコーダ39のエンコーダパル
スをペーパー送り量カウンタ70でカウントする。この
カウント値をカウント時間で除して、ペーパー送り速度
vを求める。このペーパー送り速度vに基づき発光周期
演算部72で発光周期TS を求める。また、ペーパー送
り速度vに基づき発光時間演算部73で発光時間TON
求める。この発光周期TS 及び発光時間TONにより各発
光ダイオードの駆動信号を作成する。発光周期演算部7
2及び発光時間演算部73は、送り速度vが高くなるほ
ど発光量を増やすような発光周期TS 及び発光時間TON
に設定する。 【効果】 ペーパー送り速度vが変動してもこれに対応
して発光量が制御され、単位エリア当たりのパターン画
像の発色に必要充分な焼付露光量が確保される。これに
より、パターン画像の濃度むら,色むらを無くすことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真焼付装置に関し、特
に写真画像内に、文字,記号,図形等で構成されるパタ
ーン画像を焼き込むようにした写真焼付装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真画像の中に任意の文字や記号
等のパターン画像を焼き込む場合に、予めリスフイルム
を作成して、これを用いて写真画像の中に文字や記号等
のパターン画像を感光材料に焼付露光している。このた
め、リスフイルムを作成したり、これをプリンタの所定
位置にセットしたりする必要があり、手間を要し簡単に
はパターン画像を焼き込むことができなかった。また、
パターン画像を変更する場合にも、新たにリスフイルム
を作成しなければならないため、パターン画像の変更を
容易に行うことができないという問題がある。
【0003】これに対して、リスフイルムを作成するこ
となく、任意の文字や記号等のパターン画像を写真画像
内に焼き込む装置として、写真画像を焼付露光する際の
コマ送りを副走査とし、焼込みヘッドの配列方向におけ
る発光を主走査として、パターン画像を写真画像に焼き
込むものが知られている(例えば、特公平3−5809
6号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように感光材料例
えばカラーペーパーをコマ送りするときに、この送りに
同期させて焼込みヘッドを駆動して発光させることで、
パターン画像を焼き込む装置では、コマ送り時の速度変
化によって画像の伸び縮みが発生する他にパターン画像
の焼付露光量が部分的に変動し、パターン画像に送り方
向で濃度むらや色むらが発生するという問題がある。し
たがって、主画像の送り方向の全域に焼込み枠を形成す
る場合や右寄せや左寄せでパターン画像を焼き込む場合
に、加減速域で記録したパターン画像部分に画像の伸び
縮みのみならず濃度むらや色むらが発生するという問題
がある。これに対し、コマ送り時の加速域と減速域とを
用いずに定速域でのみパターン画像を焼き込むことも考
えられるが、この場合には、パターン画像の焼込みエリ
アが定速域に限られてしまうため、主画像の送り方向の
中央付近にしかパターン画像を焼き込むことができない
という新たな問題が発生する。
【0005】また、送り速度が変わることのないよう
に、主画像の焼付ステージと、パターン画像の焼付ステ
ージとを離して、これらのステージの間にペーパーをフ
リーループにして一時貯留するペーパーリザーバーを設
けることも考えられるが、この場合にはペーパーリザー
バーが必要になり、装置が複雑化・大型化してしまうと
いう問題がある。
【0006】また、上記写真焼付装置では、ファイバー
オプティクス記録管を用いてパターン画像を焼付露光し
ているため、装置が大型化してしまうという問題があ
る。このため、パターン画像の焼込み位置を変更する場
合等に焼込みヘッドの移動手段が大型化してしまうとい
う問題がある。また、ファイバーオプティクス記録管
は、赤,緑,青の3色の蛍光体をモザイク状に配列した
蛍光体層を有するCRT表面に、オプティカルファイバ
プレートを設けたものであるため、高圧電源装置を有す
るCRTドライバが必要になり、装置構成が複雑になる
という問題がある。
【0007】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、主画像の送り方向の全域に焼込み枠を形成する場
合や右寄せや左寄せでパターン画像を焼き込む場合に、
加減速域で記録したパターン画像部分に画像の伸び縮み
のみならず濃度むらや色むらが発生することがないよう
にし、しかも簡単な構成で焼込みヘッドをコンパクトに
まとめることができるようにした写真焼付装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の写真焼付装置は、感光材料の送り速
度を検出する送り速度検出手段と、この手段からの送り
速度に応じて送り速度が低い場合には焼込みヘッドの発
光量を減らし、送り速度が高くなるにしたがい焼込みヘ
ッドの発光量を増やす発光量制御手段とを備えたもので
ある。
【0009】また、請求項2記載の写真焼付装置は、請
求項1記載の写真焼付装置に、感光材料の送り方向にお
ける前記パターン画像の焼込み位置を指示する焼込み位
置指示手段と、この焼込み位置指示手段からの焼込み位
置データに基づきパターン画像の焼込み開始位置を決定
する焼込み開始位置決定手段と、この焼込み開始位置決
定手段からの焼込み開始位置データに基づきパターン画
像を焼き込む制御手段とを設けたものである。
【0010】また、請求項3記載の写真焼付装置は、請
求項2記載の写真焼付装置に、主画像の焼付サイズを指
示する焼付サイズ指示手段と、前記焼込み位置指示手段
からの焼込み位置データと焼付サイズ指示手段からの主
画像焼付サイズデータとに基づきパターン画像の焼込み
開始位置を決定する焼込み開始位置決定手段とを設けた
ものである。
【0011】また、請求項4記載の写真焼付装置は、請
求項1ないし3いずれか記載の写真焼付装置において、
焼込みヘッドの各発光素子に駆動パルスを与えて各発光
素子を発光させ、この駆動パルスのパルス時間TONを、
送り速度vが低いときに短く、且つ送り速度vが高くな
るにしたがい長くなるようにするとともに、駆動パルス
の周期時間TS を送り速度vが低いときに長く、且つ送
り速度vが高くなるにしたがい短くなるようにして、前
記発光量制御手段を構成したものである。前記駆動パル
スのパルス時間TONは、TON=k1 ・v+k2 により、
また、駆動パルスの周期時間TS は、TS =1/(k0
・v)により求めることで、送り速度vの変化に応じて
きめ細かな発光量制御及び発光周期制御が可能になり好
ましい結果が得られる。なお、k0 ,k1 ,k2 は係数
である。
【0012】また、請求項5記載の写真焼付装置は、請
求項4記載の写真焼付装置において、前記焼込みヘッド
を多数本の光ファイバの一端を1列に並べて構成し、各
光ファイバの他端にこの光ファイバに三色光を入射する
発光素子を配置し、前記主画像焼付手段にマスク装置を
設け、パターン画像の焼込み位置をマスキングしたもの
である。前記発光素子としては、赤,緑,青色の発光ダ
イオードやレーザーダイオード(半導体レーザー)が用
いられる。また、単体の発光ダイオードの他に、赤,
緑,青色の発光ダイオードチップを一体化した発光ダイ
オードが用いられる。
【0013】
【作用】写真フイルムに記録された写真画像が主画像焼
付手段により主画像として感光材料、例えばカラーペー
パーに焼付露光される。主画像の焼付露光後は1コマ分
のカラーペーパーが送られて、新たな未露光のカラーペ
ーパーが露光位置にセットされる。このコマ送り時にパ
ターン画像焼付手段によりパターン画像が焼付露光され
る。パターン画像の焼付露光は、焼込みヘッドを発光さ
せるとともに、この発光に同期させてカラーペーパーを
搬送することで行われる。
【0014】パターン画像の焼き込み時には画像データ
に基づき焼込みヘッドの各発光素子の発光が制御され
る。更に、カラーペーパーの送り速度が求められ、これ
に基づき焼込みヘッドの発光量が制御される。この発光
量の制御は、送り速度が低い場合には焼込みヘッドの発
光量が減らされ、送り速度が高くなるにしたがい焼込み
ヘッドの発光量が増やされる。そして、送り速度が一定
になると、発光量も一定になる。したがって、カラーペ
ーパーの送り速度が変化しても、パターン画像の単位エ
リア当たりの発色に必要充分な焼付露光量を確保するこ
とができる。これにより、カラーペーパーの送り速度が
変動しても濃度むらや色むらのないパターン画像が焼き
込まれる。
【0015】また、焼付サイズデータと焼込み位置デー
タとが読み取られる。そして、焼付サイズデータにより
基準送り量が求められ、焼込み位置データにより補正送
り量が求められる。これら基準送り量に補正送り量が加
算され、設定送り量が求められる。そして、ペーパー送
り量が設定送り量になったときにパターン画像の焼込み
が開始される。これにより、焼付サイズと焼込み位置と
に応じた所定位置にパターン画像が焼き込まれる。基準
送り量の基準点は例えば各コマの間に形成されるカット
マークが用いられる他に、1オーダー分の先頭コマの先
端位置が用いられる。
【0016】多数本の光ファイバの一端を1列に並べた
焼込みヘッドを用いる場合には、前記光ファイバの各他
端に三色光を入射する発光素子が配置されており、これ
ら発光素子の発光量が制御されることで、各ドットが所
望の色で記録される。例えば、赤,緑,青色の発光ダイ
オードが発光すると、現像処理後のカラーペーパーには
黒色でドットが記録される。また、赤色発光ダイオード
のみが発光するとシアン色で、緑色発光ダイオードのみ
が発光するとマゼンタ色で、青色発光ダイオードのみが
発光するとイエロー色で、現像処理後のカラーペーパー
にはドットが記録される。また、赤及び緑色の発光ダイ
オードが発光すると青色で、赤及び青色の発光ダイオー
ドが発光すると緑色で、緑及び青色の発光ダイオードが
発光すると赤色で同様にドットが記録される。更に、青
色発光ダイオードを2個用い、赤及び緑色発光ダイオー
ドを各1個ずつ用いて、三色光の各色光をほぼ同じ光量
に設定した発光部を用いる場合には、青色発光ダイオー
ドの一方のみと緑色発光素子と赤色発光素子とが発光す
ると紺色で、同様にドットが記録される。また、各色の
発光ダイオードを複数個ずつ設けてこれらを選択的に駆
動することにより、各色の発光量を段階的に変化させる
ことができ、更に多くの色数でパターン画像が記録され
る。なお、各発光素子をON−OFF制御してこれらの
発光素子を選択的に駆動する代わりに、発光素子、例え
ば発光ダイオードの電流を制御することにより、各発熱
素子の発光量を制御してもよく、この場合にはドットの
記録色がより一層多様化される。
【0017】
【実施例】図1は、本発明を実施した写真焼付装置を示
す概略図であり、機枠内に、その下部で水平方向にフイ
ルム搬送部11が配置されている。また、機枠の上部に
は、水平方向でペーパー搬送部12が配置されている。
これらフイルム搬送部11とペーパー搬送部12との間
には、垂直方向で主画像焼付手段としてのプリント部1
3が配置されている。また、プリント部13のペーパー
送り方向の下流側にはパターン画像焼付部14が配置さ
れている。
【0018】フイルム搬送部11は、ロール形態に巻き
取られたネガフイルム15をフイルム送りローラ対16
によりコマ送りして、プリント対象コマをフイルムキャ
リア17の露光開口18にセットする。また、焼付露光
に供されたネガフイルム15はコマ送りによりロール形
態で巻き取り収納される。
【0019】プリント位置にセットされたコマは、プリ
ント部13によりペーパー搬送部12のカラーペーパー
20に焼付露光される。光源部21は、ランプ22,カ
ットフイルタ部23,拡散箱24から構成されており、
ネガフイルム15のプリント対象コマを照明する。カッ
トフイルタ部23は三色光のカットフイルタ25〜27
を備えており、露光量に達した色は該当するカットフイ
ルタが焼付光路28に挿入されることによりカットされ
最適な露光量で焼付露光されるようになっている。プリ
ント対象コマを透過した光は、シャッタ駆動部29によ
りシャッタ30が開いた時にズームレンズからなる焼付
レンズ31によりカラーペーパー20に結像される。
【0020】カラーペーパー20はロール形態で巻き取
り収納されており、ペーパー送りローラ対33により引
き出されて、プリント位置34にセットされる。ペーパ
ー送りローラ対33はペーパー送りモータ32で回転制
御される。ペーパー送りモータ32はパルスモータから
構成されており、ドライバ32aを介してメインコント
ローラ36に接続されている。メインコントローラ36
は、ドライバ32aを介して駆動パルスをペーパー送り
モータ32に送ることで、カラーペーパー20をペーパ
ーマスク35にコマ送りする。
【0021】プリント位置34には可変ペーパーマスク
35が設けられている。図2に示すように、可変ペーパ
ーマスク35は、カラーペーパー20の幅方向に平行移
動する1対の幅方向マスク35a,35bと、カラーペ
ーパー20の送り方向に平行移動する1対の送り方向マ
スク35c,35dとから構成されており、シフト機構
41a,41b,42により平行移動するように構成さ
れている。
【0022】送り方向のマスクシフト機構42は、無端
ベルト42aと、これを正逆回転するモータ42bと、
ドライバ42cとから構成されており、無端ベルト42
aには送り方向マスク35c,35dが取り付けられて
いる。そして、無端ベルト42aを一方に回転すると、
1対の送り方向マスク35c,35dが接近し、他方に
回転すると、送り方向マスク35c,35dが離反す
る。モータ42bはドライバ42cを介してマスクコン
トローラ43で回転制御され、メインコントローラ36
からの焼付サイズデータに基づき、各焼付サイズに合っ
たマスク開口を形成する。本実施例では、Lサイズ等の
通常サイズの他に、これの2倍分の長さのパノラマサイ
ズや約1.24倍のワイドビジョンサイズをプリントす
るため、これらサイズに合わせたマスク開口を形成す
る。
【0023】幅方向マスク用シフト機構41a,41b
は送り方向のマスクシフト機構42と基本的構成は同じ
であり、各マスク35a,35b毎に設けた無端ベルト
とこれらを個別に正逆回転するモータとから構成されて
いる。そして、縁取りプリント時には縁分だけペーパー
の側縁部を覆うようにマスク位置にセットされ、縁無し
プリント時にはペーパーの側縁部を覆うことのない退避
位置にセットされる。また、これらは用いるペーパー幅
サイズに応じて移動される。その他に、シフト機構41
a,41bにより、これらマスク35a,35bのいず
れか一方のみを選択的に焼込み枠分だけカラーペーパー
の中央部側に突出することにより、パターン画像の焼込
み位置に合わせて、このパターン画像の焼込み枠をマス
キングする。
【0024】本実施例では、主画像の下側に文字を焼き
込むために、通常は一方のマスク35aが中央部側に焼
込み枠分だけ突出される。また、後に説明する天地デー
タが入力されており、天地が逆となっているプリント対
象コマの場合には、他方のマスク35bが中央部側に焼
込み枠分だけ突出する。
【0025】可変ペーパーマスク35の下流側には、前
記パターン画像焼付部14との間でパンチャ37,カッ
トマークセンサ38,ロータリーエンコーダ39が順に
配置されている。パンチャ37は周知のように各コマの
間に小さな孔からなるカットマークとソートマークとを
記録する。図12に示すように、カットマーク80は各
コマの間の余白部81に形成され、この余白部81でペ
ーパー20が切断されることでプリント写真に切り離さ
れる。また、ソートマークは写真フイルム1本単位で各
件の間のコマ間に形成される。なお、パンチャを用いる
代わりに、各マークを焼付露光したり印刷したりして記
録してもよい。
【0026】カットマークセンサ38はパンチャ37で
各コマに開けられたカットマーク80(図12参照)を
検出して、これをメインコントローラ36に送る。メイ
ンコントローラ36は、後述するように、このカットマ
ークセンサ38からのカットマーク検出信号に基づき各
コマの記録位置を検出し、これに基づき各コマの所定位
置にパターン画像を焼き込むための記録開始位置を決定
する。
【0027】ロータリーエンコーダ39はカラーペーパ
ー20に接触して回転するローラ39aを備えており、
カラーペーパー20の送りによってエンコーダパルスを
発生し、これをメインコントローラ36に送る。メイン
コントローラ36はロータリーエンコーダ39のエンコ
ーダパルスをカウントすることによりカラーペーパー2
0の送り量と送り速度とを求める。
【0028】図1に示すように、前記パターン画像焼付
部14は、焼込みヘッド45と、発光部46と、ドライ
バ47と、プリントコントローラ48と、ヘッドシフト
機構49とから構成されている。図2に示すように、焼
込みヘッド45はヘッドシフト機構49により、カラー
ペーパー20の幅方向で平行移動する。ヘッドシフト機
構49は、焼込みヘッド45をカラーペーパー20の幅
方向に移動自在に案内するガイド部と、焼込みヘッド4
5に一部を固定した無端ベルトと、これを回動して所定
位置で焼込みヘッド45を停止させるモータとから構成
されている。なお、無端ベルトの他に、送りネジ棒の回
動によりカラーペーパー20の幅方向に焼込みヘッド4
5を平行移動させるようにしてもよい。
【0029】図3に示すように、焼込みヘッド45は、
本実施例では、16本の光ファイバ50の光射出端部5
0aを1列に並べるようにヘッド枠51で保持したもの
であり、これにより主走査方向に16ドットを記録する
ことができる。したがって、1文字が例えば16×16
ドットで記録される。前記光ファイバ50としてはグラ
スファイバー,プラスチックファイバが用いられ、例え
ば直径が0.5mmのものを用いると、16ドットの場合
には8mm幅の文字が記録される。また、カラーペーパー
20と焼込みヘッド45との間に縮小光学系を組み込
み、文字の大きさを縮小してもよい。
【0030】各光ファイバ50の光入射端部50bに
は、発光部46が接続されている。発光部46は、保持
枠52(図4参照)内に、1本の光ファイバ50に対し
赤,緑,青色の3個の発光ダイオード53,54,55
を配置して構成されており、各光ファイバ50の光入射
端部50bに三色光の混色光を入射する。なお、本実施
例では保持枠52内に単に各発光ダイオード53,5
4,55を配置しただけであるが、各発光ダイオード5
3〜55と光ファイバ50との間に集光レンズを配置し
たり、集光レンズ付きの光ファイバを用いて、集光性を
向上させてもよい。
【0031】発光部46の各発光ダイオード53〜55
は、図4に示すように、ドライバ47を介してプリント
コントローラ48により制御される。プリントコントロ
ーラ48は文字フォントのデータや図形,イラストデー
タと、色指定データとをドライバ47に送り、このドラ
イバ47で各発光ダイオード53〜55を駆動する。
【0032】図1に示すように、メインコントローラ3
6はフイルム搬送部11,ペーパー搬送部12,プリン
ト部13,パターン画像焼付部14の各部をシーケンス
制御する他に、LSIカードリーダー56を介してLS
Iカード57のデータを読み込む。LSIカード57に
は、プリントの前工程であるフイルム検定工程で、プリ
ント対象コマの露光補正データや各コマの天地データ,
パターン画像データ等が書き込まれている。
【0033】フイルム検定工程では、オペレータが各コ
マを観察して自動露光補正では補正が不充分なコマに対
して露光補正データを入力する他に、文字等のパターン
画像を焼き込むコマに対しては、焼込み文字データ,焼
込み位置データ,コマの天地データが入力される。この
他に、撮影時に撮影情報として天地データや焼込み文字
データ,焼込み位置データが入力可能でこの撮影情報を
記録媒体に記録するようにしたカメラを用いる場合に
は、この撮影情報に基づきこれらデータが入力される。
更に、焼付サイズデータが入力されたコマの場合には、
焼付サイズが入力される。また、焼付サイズデータをカ
メラ側で自動記録する代わりに、フイルム検定時にコマ
のサイズをオペレータが確認して、これに基づきコマサ
イズデータを入力するようにしてもよい。また、オペレ
ータによる確認の他に周知のコマサイズセンサを用いて
コマサイズを自動的に検出し、これに基づきコマサイズ
データを入力するようにしてもよい。なお、カメラにお
ける撮影情報等の記録媒体としては、カメラにセットさ
れるLSIカードの他に、写真フイルムに設けた透明磁
気記録層や、画像記録エリア以外の感光乳剤層、フイル
ムパトローネに設けた磁気記録層やLSIチップが用い
られる。
【0034】焼込み文字データはカメラ側で文字データ
をキー入力する他に、予めメモリに記憶されている「誕
生日おめでとう」,「結婚おめでとう」,「入学おめで
とう」,「卒業おめでとう」,「たのしい動物園」,・
・・等の各種定型文を選択してもよい。この場合には、
選択された文字データそのものを記録する他に、定型文
指示データを記憶してもよい。なお、定型文に撮影日時
データも合わせて記憶しておき、文字焼込みの際に撮影
日時データも焼き込むようにしてもよい。
【0035】天地データは、重力センサ等を用いてシャ
ッタレリーズの際にカメラの姿勢が検出され、これが天
地データとして記憶されている。また、カメラの姿勢を
変えて撮影する場合に天地向きを入力する天地キーを備
えているカメラでは、天地キーを操作することにより天
地データが入力される。焼込み位置データは、パターン
画像を焼込み枠内で中央、右寄せ、左寄せのいずれかで
焼込むかを指示するものである。なお、焼込み位置デー
タとしては、この枠内位置を指示するデータの他に焼込
み枠の位置を指示するデータを入力してもよい。この焼
込み枠位置指示データにより、主画像の上側又は下側の
いずれかに焼込み枠を形成するかを指示することができ
る。
【0036】これら各データはフイルム検定時に入力さ
れる他に、撮影時やDP処理の受付時に入力される。例
えば、カメラ側で撮影の際に文字焼込みデータを記録す
る代わりに、撮影終了後にまとめて記録する。また、D
P処理の受け付けの際に、口頭で該当するコマに「誕生
日おめでとう」等の定型文や指定文を焼き込むように指
示してもよい。この場合には、フイルム検定の際に、対
応するコマに定型文や指定文のデータ及び焼込み位置デ
ータを入力する。なお、焼込みデータとして、この他に
撮影時刻,絞り値,シャッタ速度,ストロボ発光の有無
等の撮影データを文字や記号で表したもの、又はこれら
をコード化した文字列で表したものを用いてもよく、ま
た、これらと上記文字焼込みデータとを組み合わせたも
のを用いてもよい。
【0037】フイルム検定工程等で入力された焼込み文
字データ,焼込み位置データ,露光補正データ,天地デ
ータは各オーダーのプリント対象コマ順にLSIカード
に記憶される。また、各コマの観察により撮影失敗コマ
と判定される場合には、プリント不要データが記録され
る。更に、コマ位置データがLSIカードに記憶され、
このコマ位置データに基づきプリント対象コマを露光位
置にセットする。また、ノッチャを備えたフイルム検定
機では、周知のように、このプリント要・不要データの
代わりに半円形の切欠きからなるノッチがフイルムの側
縁部であってプリント対象コマのフイルム送り方向中央
部に記録される。更に、プリント不要コマに対してはこ
のノッチを付さないことにより、プリント不要か否かが
自動検出される。このノッチにより写真焼付装置ではプ
リント対象コマをフイルムキャリアの露光開口に位置決
めする。
【0038】メインコントローラ36は、LSIカード
57に記憶されているフイルム検定データを読み取り、
露光補正データが記録されているコマに対してはこの露
光補正データに基づきカットフイルタの挿入タイミング
を変えて自動露光補正を行う。また、焼込みデータが記
録されているコマに対しては、この焼込みデータをプリ
ントコントローラ48に送る。更に、メインコントロー
ラ36はロータリーエンコーダ39からのエンコーダパ
ルスから前記発光部46を駆動する駆動パルス作成のた
めの発光時間TONと発光周期TS とを求め、これをプリ
ントコントローラ48のタイミング制御部62に送る。
【0039】図5は、メインコントローラ36における
発光周期及び発光時間を演算する機能ブロックである。
ロータリーエンコーダ39からのエンコーダパルスは送
り量カウンタ70でカウントされる。送り量カウンタ7
0は、ロータリーエンコーダ39からのエンコーダパル
スを一定時間毎にカウントし、このカウント値を送り速
度演算部71に送る。送り速度演算部71は、送り量カ
ウンタ70からのカウント値をカウントに要した時間で
除することにより送り速度vを算出し、これを発光周期
演算部72と発光時間演算部73とに送る。
【0040】発光周期演算部72は、数式1により送り
速度vに基づき発光周期TS を求める。
【数1】TS =1/(k0 ・v) ただし、k0 は係数であり、文字等のパターン画像の送
り方向のドット間隔から求められる。図6はこの数式1
により得られる発光周期TS を送り速度vとの関係で示
したグラフである。求めた発光周期TS はプリントコン
トローラ48に送られる。
【0041】発光時間演算部73は数式2により送り速
度vに基づき発光時間TONを求める。
【数2】TON=k1 ・v+k2 ただし、k1 ,k2 は係数であり、焼込みヘッド45の
発光量,ペーパー搬送部12のペーパー送り速度,カラ
ーペーパー20の分光感度特性等に基づき予め実験によ
り求められている。図7はこの数式2により得られる発
光時間TONを送り速度vとの関係で示したグラフであ
る。求めた発光時間TONはプリントコントローラ48に
送られる。
【0042】図4はプリントコントローラ48の機能ブ
ロックを示すものである。プリントコントローラ48の
メモリ60には、メインコントローラ36からの焼込み
データ中の、文字を焼き込むための文字データと、文字
色データとが書き込まれる。また、図形やイラスト等を
焼き込む場合には、焼込み枠分の画像データを記憶する
フレームメモリ61が用いられ、これに画像データが書
き込まれる。
【0043】タイミング制御部62は、メインコントロ
ーラ36からのプリント開始信号PSにより作動を開始
し、メインコントローラ36からの基本クロックBCか
ら文字間隔に応じた周期のクロックC1と、1文字を構
成するドットの列の間隔(ドット間隔)に応じた周期の
クロックC2とを発生させる。また、タイミング制御部
62は、メインコントローラ36からの発光周期TS
び発光時間TONに基づき、図8に示すような駆動パルス
P1の列からなる駆動信号DRを発生させる。この駆動
信号DRはクロックC2を基準にして遅延されたタイミ
ングでドライバ47に送られる。
【0044】クロックC1は、アドレスカウンタ63で
カウントされ、またクロックC2はカウンタ64でカウ
ントされる。メモリ60に記憶された文字データは、ア
ドレスカウンタ63によって1文字ずつ読み出されてキ
ャラクタジェネレータ65に送られる。この場合に、天
地データにより天地が逆のプリント対象コマの場合には
文字データは逆方向から読み出され、文字の向きが天地
が逆でも同じになるようにされる。更に、ヘッドシフト
機構49(図2参照)が作動して、焼込みヘッド45を
図2に2点鎖線で示すようにカラーペーパー20の反対
側の縁部に移動する。
【0045】キャラクタジェネレータ65にはドットパ
ターンの文字が記憶されており、文字データで印字すべ
き文字を選択し、且つカウンタ64で指定されたライン
のドット信号を読み出し、これをドライバ47に送る。
また、フレームメモリ61に記録された図形やイラスト
等のデータは、カウンタ64で指定されたラインのドッ
ト信号を読み出すことにより得られ、このドット信号は
ドライバ47に送られる。
【0046】また、メモリ60又はフレームメモリ61
から読み出した文字色信号は、色データ発生部67に送
られる。色データ発生部67は文字色信号に基づき、指
定された文字色となるように赤,緑,青色の各発光ダイ
オード53〜55を選択的に駆動するための選択信号S
Lを発生し、これをドライバ47に送る。発光部46
は、選択信号SLで選択された色の発光ダイオードを駆
動信号DRで駆動して、これを発光させる。
【0047】図9は、ペーパー送り速度vと駆動信号D
Rとの関係を示したものである。ペーパー送り速度vが
低いと発光時間TONが短くなるとともに、発光周期TS
が長くなる。したがって、送り速度vが低い場合には各
発光ダイオードの発光量が少なくなる。また、送り速度
vが高くなるとこれにつれて発光時間TONが長くなり、
且つ発光周期TS は短くなるため、各発光ダイオードの
発光量も多くなる。したがって、カラーペーパーの送り
速度vに変動がある場合でも、単位エリア当たりのパタ
ーン画像の発色に必要充分な焼付露光量を確保すること
ができ、全体的にはほぼ一定した焼付露光量でパターン
画像を焼き込むことができる。
【0048】選択信号SLにより、例えば、図3に示す
ように、赤,緑,青色の発光ダイオード53〜55が発
光すると、この発光により記録される1ドットは現像処
理後のカラーペーパー上では黒色で記録されることにな
る。また、赤色発光ダイオード53のみが発光するとシ
アン色で、緑色発光ダイオード54のみが発光するとマ
ゼンタ色で、青色発光ダイオード55のみが発光すると
イエロー色で、現像処理後のカラーペーパーにドットが
記録される。また、赤及び緑色の発光ダイオード53,
54が発光すると青色で、赤及び青色の発光ダイオード
53,55が発光すると緑色で、緑及び青色の発光ダイ
オード54,55が発光すると赤色で同様にドットが記
録される。このようにして、発光ダイオード53〜55
の発光を制御することで、三色光の組み合わせから得ら
れる所望の色でパターン画像を記録することができる。
【0049】図10はメインコントローラ36における
プリント開始信号PSの発生を示す機能ブロックであ
る。プリント開始信号PSは、ペーパー送り量,焼込み
位置データ,焼付サイズデータ,及びカットマーク検出
信号に基づき決定される。ペーパー送り量は、カットマ
ークセンサ38がカットマークを検出したタイミングで
ロータリーエンコーダ39からのエンコーダパルスをペ
ーパー送り量カウンタ75でカウントすることにより求
められる。そして、このカウント値と設定送り量とがコ
ンパレータ76で比較され、カウント値と設定送り量と
が同じになったときにプリント開始信号PSを発生し、
これをプリントコントローラ48に送る。
【0050】前記設定送り量は、図10〜図13に示す
ように、焼付サイズデータと焼込み位置データとに基づ
き求められる。本実施例では、ロータリーエンコーダ3
9からのパルスにより送り量を検出しているため、設定
送り量もエンコーダパルス数に換算した形にされてい
る。先ず、図10,図11に示すように、読み込んだ焼
付サイズデータに基づき基準送り量演算部77は、基準
送り量L1,L2,L3を決定する。基準送り量L1は
通常サイズである例えばLサイズの場合に、L2はワイ
ドサイズの場合に、L3はパノラマサイズの場合にそれ
ぞれ用いられる。これら基準送り量L1,L2,L3は
各プリントサイズに応じて決定されている。図12は、
LサイズLSとワイドサイズWSとパノラマサイズPS
との各プリントコマLSF,WSF,PSFに対する基
準送り量L1,L2,L3を図示したものである。これ
ら基準送り量L1,L2,L3は、本実施例では主画像
P1の中心線CLとカットマーク80との距離として求
められており、これがエンコーダパルス数に換算されて
いる。
【0051】次に、図11に示すように、読み込んだ焼
込み位置データに基づき補正送り量演算部78は、補正
送り量LCC,LCR,LCLを決定する。図13は、
LサイズプリントコマLSFに対する補正送り量LC
C,LCR,LCLを図示したものである。これら補正
送り量LCC,LCR,LCLは本実施例では、主画像
P1の中心線CLとパターン画像P2の記録開始位置S
Pとの距離として求められており、これがエンコーダパ
ルス数に換算されている。これら補正送り量LCC,L
CR,LCLは、各プリントコマ毎にパターン画像P2
の長さに応じて決定されている。図13(A)は中央焼
込みの場合に選択される補正送り量LCCを示し、
(B)は右寄せの場合に選択される右寄せ補正送り量L
CRを示し、(C)は左寄せの場合に選択される左寄せ
補正送り量LCLを示している。
【0052】図10に示すように、このようにして選択
された基準送り量L1,L2,L3のいずれかと、補正
送り量LCC,LCR,LCLのいずれかとは、設定送
り量演算部79で加算され、これにより設定送り量TL
が求められる。なお、このように、焼付サイズデータと
焼込み位置データとによりその都度設定送り量TLを求
める代わりに、これら焼付サイズデータと焼込み位置デ
ータとの組み合わせ毎に各設定送り量をルックアップテ
ーブルメモリ(LUT)に記憶しておいてもよく、この
場合には、迅速に各設定送り量を求めることができる。
【0053】次に、図14のフローチャートに基づき各
図を参照して本実施例の作用を説明する。まず、図1に
示すように、フイルム搬送部11に現像処理済みのネガ
フイルム15がセットされる。また、LSIカードリー
ダー56にLSIカード57がセットされ、このLSI
カード57からプリント対象コマのコマ位置データ,露
光補正データ,焼込み文字データ,焼込み位置データ,
及び天地データが読み取られる。なお、ノッチャー付き
のフイルム検定機により検定を行ったものでは、プリン
ト対象コマにノッチが付されるため、LSIカード57
にはコマ位置データは記録されない。そして、LSIカ
ード57から読み出したコマ位置データによりプリント
対象コマがフイルムキャリア17の露光開口18にセッ
トされる。露光補正データが入力されたプリント対象コ
マの場合には、これに基づき自動露光補正が行われる。
また、露光補正データが入力されていないコマの場合に
は、周知のように、LATDセンサで各色毎に平均透過
濃度が測定され、これに基づき決定された基本露光量に
より焼付露光される。また、自動露光補正では、この基
本露光量が露光補正データにより修正されて、この露光
量により焼付露光される。
【0054】焼込みデータが入力されているプリント対
象コマの場合には、天地データに基づき決定された幅方
向マスクの一方のみが焼込み枠分だけ中央部側に突出し
てマスキングし、この後に、プリント対象コマの画像が
カラーペーパーに焼付露光される。したがって、マスキ
ングにより主画像の焼付露光の際に白焼き部分が形成さ
れる。この焼付露光後は、カラーペーパーがコマ送りさ
れ、未露光のカラーペーパーがペーパーマスクにセット
される。
【0055】また、このコマ送り中に、焼込み文字が白
焼き部分に焼付露光される。先ず、図10に示すよう
に、コマ送り中にカットマークセンサ38によりカット
マークが検出され、このカットマークの検出タイミング
に基づきロータリーエンコーダ39のエンコーダパルス
がペーパー送り量カウンタ75でカウント開始される。
そして、コンパレータ76でカウント値と設定送り量T
Lとが比較され、カウント値が設定送り量TLに達した
時点でプリント開始信号PSがプリントコントローラ4
8に送られる。
【0056】図4に示すように、プリントコントローラ
48のメモリ60には、焼込み文字データが書き込まれ
ており、タイミング制御部62からのクロックC1によ
り、先ず最初の文字データが読み取られてキャラクタジ
ェネレータ65に送られる。そして、ペーパー送りに同
期してキャラクタジェネーレータ65から1ライン分ず
つ焼込みデータが読みだされ、これに基づきドライバ4
7を介して発光部43の各発光ダイオード53〜55が
駆動される。また、メモリ60から読みだされた文字色
データにより色データ発生部67は発光ダイオード53
〜55の選択信号をドライバ47に送る。これにより、
各文字が指定された色となるように焼付露光される。ま
た、図形やイラスト文字の場合には、これらデータがフ
レームメモリ61に記録され、カウンタ64で指定され
たラインのドット信号がペーパーの送りに同期して1ラ
イン分ずつ読み取られ、これに基づき発光部46の各発
光ダイオード53〜55が駆動される。
【0057】図15は主画像P1とパターン画像P2と
の一例を示すもので、(A)はプリント位置34で主画
像P1の焼付露光の際にマスキングにより焼込み枠P3
が形成されたものを示し、(B)はこの焼込み枠P3に
パターン画像P2が焼付露光されたものを示している。
なお、(B)のものは、右寄せで記録されているが、こ
の他に、(C)に示すように、中央の焼込み位置データ
では中央部にパターン画像P2が記録される。また、
(D)に示すように、左寄せの焼込み位置データでは左
寄せでパターン画像P2が記録される。
【0058】焼込み文字の焼付露光が終了しペーパーの
コマ送りが終了すると、次のコマのプリントを行うか否
かが判定され、次のコマをプリントする場合には、フイ
ルムがコマ送りされて次のプリント対象コマが露光開口
にセットされる。また、次のコマをプリントしない場合
にはプリントを終了する。天地データが入力されてお
り、天地が逆になっているプリント対象コマの場合に
は、図2に示すように、一方の幅方向マスク35aから
他方の幅方向マスク35bに切り換えられ、この幅方向
マスク35bが焼込み枠の幅分だけ中央部側に突出す
る。また、ヘッドシフト機構49が作動して、焼込みヘ
ッド45の位置をカラーペーパー20の反対側の縁部に
移動させる。また、図4に示すように、プリントコント
ローラ48は、焼込み文字データを逆側から記録するよ
うに、制御信号をドライバ47に送る。これにより、プ
リント対象コマの天地が逆の場合にも、主画像の下側に
正しい向きで焼込み文字が記録される。
【0059】また、焼付サイズが1本のネガフイルム1
5の途中で切り替わる場合には、この焼付サイズに合わ
せてペーパーマスク35の開口がセットされる。また、
焼付サイズに合わせてペーパー送り量が変更され、ペー
パーに焼き付ける各主画像P1の間に一定長さの余白が
形成される。更に、ペーパー幅に合わせて焼付レンズ3
1の焦点距離が変更され、パノラマコマやワイドコマに
対しても、通常のLサイズプリントと同じ幅で主画像P
1が焼き付けられる。
【0060】なお、上記実施例では、送り速度の変動に
応じて、発光素子の駆動パルスのパルス幅である発光時
間を変えて発光量を制御しているが、この他に、発光時
間を固定して発光パワーを変えることにより発光量を制
御してもよい。また、上記実施例では、焼付サイズデー
タに基づきLサイズの他にパノラマやワイドサイズを焼
き付けたが、これに代えてLサイズやEサイズ等の通常
サイズのみを焼き付ける場合にも本発明を実施すること
ができる。また、上記実施例では、焼込み位置データに
基づき焼込み枠内で適宜位置にパターン画像を焼き込む
ようにしたが、これに代えて焼込み位置を固定した写真
焼付装置に対しても、ペーパー送り速度に応じた発光量
制御を行うようにしてもよい。
【0061】また、上記実施例では、ロータリーエンコ
ーダ39のエンコーダパルスに基づきペーパー送り量を
検出したが、この他に、ペーパー送りモータ32への駆
動パルス数を検出することにより、ペーパー送り量を検
出してもよい。
【0062】また、上記実施例では、ペーパー20の各
コマにカットマーク80を形成し、このカットマーク8
0を検出して、これを基準にしてパターン画像の焼込み
位置を規定したが、この他に、1本のネガフイルムの先
頭コマからのペーパー送りデータによりパターン画像の
焼込み位置を規定してもよい。なお、各発光素子をON
−OFF制御する代わりに、印加電流を変えることによ
り各発熱素子の発光量が段階的に変化する発光素子を用
いる場合には、これによりドットの記録色が多様化され
る。更に、各色の発光ダイオードを複数個ずつ設け、こ
れらを選択的に駆動することで各色における発光量を段
階的に変化させてもよく、この場合には記録可能色数を
更に増やすことができる。
【0063】また、パターン画像の焼込み位置や内容を
モニタCRTに表示してもよく、この場合にはパターン
画像の内容や焼込み位置をモニタ画面上で確認すること
ができ、パターン画像の焼込み位置不良や内容の不一致
を無くすことができる。モニタCRTとしては、V−A
CCS方式による補正量演算装置のモニタCRTを利用
することができる。このV−ACCS方式による補正量
演算では、プリント対象コマの各点を三色分解測光し、
この測光値により統計的手法によりシーン判別を行い、
このシーン判別結果に応じて露光補正量を決定してい
る。このモニタCRTを観察して、上記パターン画像の
内容と主画像の内容とが異なっている場合には、編集モ
ードを選択して、パターン画像データや焼込み位置デー
タを修正するようにしてもよい。
【0064】また、焼込みヘッドによるカラーペーパー
への焼付露光は、第1実施例に示したような密着型の他
に、レンズによりカラーペーパーに結像させてもよい。
この場合に、複数本の光ファイバにより1ドットを記録
するタイプの焼込みヘッドでは、シリンドリカルレンズ
によりカラーペーパー上に投影される光像を積極的にボ
ケさせることにより、光が適度に混色されて色ムラのな
い状態になる。
【0065】また、マスキングにより焼込み枠を白焼き
にしてこれに文字等のパターン画像を焼き付けたが、こ
の他にマスキングせずに、主画像の濃度部分にパターン
画像を焼き込むようにしてもよい。また、マスクとして
各種のカットフイルタを用いることにより焼込み枠の地
色を変えてもよい。さらに、白抜きの文字枠を設けない
とき、及び半透明枠を設けるとき、フイルム検定時に人
手もしくは自動で、文字を書き込む背景色に対して、文
字が目立つ文字色を選定してもよい。
【0066】また、上記実施例では、大規模現像所用の
オートプリンタに本発明を実施したが、この他に、ミニ
ラボ等のプリンタプロセサに本発明を実施してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感光材料の送り速度を検出して、この送り速度に基づ
き、送り速度が低い場合には焼込みヘッドの発光量を減
らし、送り速度が高くなるにしたがい焼込みヘッドの発
光量を増やすようにしたから、送り速度が変動してもこ
れに対応して発光量を制御することができ、濃度むらや
色むらの無いパターン画像を焼き込むことができる。
【0068】また、感光材料の送り方向における前記パ
ターン画像の焼込み位置を指示して、この焼込み位置デ
ータに基づきパターン画像の焼込み開始位置を決定し、
この焼込み開始位置に基づきパターン画像を焼き込むよ
うにしたから、パターン画像を感光材料の送り方向にお
ける適宜位置に焼き込むことができる。
【0069】また、主画像の焼付サイズを指示して、こ
の焼付サイズデータと前記焼込み位置データとに基づき
パターン画像の焼込み開始位置を決定したから、サイズ
の異なるコマが混在した写真フイルムの場合にも、これ
らサイズの異なるプリントコマに対しパターン画像を感
光材料の送り方向における適宜位置に焼き込むことがで
きる。
【0070】また、焼込みヘッドの各発光素子に駆動パ
ルスを与えてこれらを発光させ、この駆動パルスのパル
ス時間を、送り速度が低いときに短く且つ送り速度が高
くなるにしたがい長くなるようにするとともに、駆動パ
ルスの周期時間を送り速度が低いときに長く、且つ送り
速度が高くなるにしたがい短くなるようにして、前記発
光量制御手段を構成したから、送り速度の変化に対応さ
せて迅速に発光量を制御することができる。更に、前記
駆動パルスのパルス時間をTONとしたときに、TON=k
1 ・v+k2 により、また、駆動パルスの周期時間をT
S としたときに、TS =1/(k0 ・v)により求める
ことで、より一層きめの細かい発光量制御を行うことが
でき、色むらや濃度むらをより一層少なくすることがで
きる。
【0071】また、多数本の光ファイバの一端を1列に
並べて構成した焼込みヘッドと、各光ファイバの他端に
配置され、この光ファイバに三色光を入射する発光素子
とを設けたから、三色光の光量を制御することにより任
意の色の文字や図形を写真画像に焼付露光することがで
きる。しかも、焼込みヘッドは各光ファイバの光射出端
部を1列に並べるように保持して構成したから、コンパ
クトに構成することができる。したがって、焼込み位置
の変更のための移動手段もコンパクトなものにすること
ができ、焼込み位置の変更を容易に行うことができる。
【0072】また、主画像焼付手段にマスク装置を設
け、パターン画像の焼込み位置をマスキングしたから、
主画像の一部に白色エリアからなるパターン画像の焼込
み枠を形成することができる。したがって、白地に黒,
赤,緑,青,イエロー,マゼンタ,シアン等の色で文字
等のパターン画像を鮮明に焼き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真焼付装置を示す概略図である。
【図2】同写真焼付装置のペーパーマスクと焼込みヘッ
ドとを示す要部平面図である。
【図3】焼込みヘッドと発光部との一例を示す斜視図で
ある。
【図4】プリントコントローラを示す機能ブロック図で
ある。
【図5】メインコントローラにおける発光周期と発光時
間とを演算する機能ブロック図である。
【図6】ペーパー送り速度と発光周期との関係の一例を
示すグラフである。
【図7】ペーパー送り速度と発光時間との関係の一例を
示すグラフである。
【図8】発光ダイオードを駆動するための駆動信号の一
例を示す説明図である。
【図9】ペーパー送り速度と駆動信号との関係を示すグ
ラフである。
【図10】メインコントローラにおけるプリント開始信
号の発生機能を示すブロック図である。
【図11】焼付サイズデータと焼込み位置データとに基
づき設定送り量を求める処理手順を示すフローチャート
である。
【図12】Lサイズ,ワイドサイズ,パノラマサイズの
各プリントコマに対する基準送り量を示す説明図であ
る。
【図13】補正送り量を示す説明図である。
【図14】主画像焼付とパターン画像焼付との処理手順
を示すフローチャートである。
【図15】写真焼付装置で焼付露光される主画像とパタ
ーン画像との一例を示すもので、(A)は主画像に焼込
み枠を形成した一例、(B)は焼込み枠に右寄せでパタ
ーン画像を焼き込んだ一例、(C)は焼込み枠に中央位
置でパターン画像を焼き込んだ一例、(D)は焼込み枠
に左寄せでパターン画像を焼き込んだ一例を示してい
る。
【符号の説明】
13 プリント部 14 パターン画像焼付部 15 ネガフイルム 20 カラーペーパー 35 可変ペーパーマスク 35a,35b 幅方向マスク 41a,41b,42 シフト機構 43 マスクコントローラ 45 焼込みヘッド 46 発光部 48 プリントコントローラ 49 ヘッドシフト機構 50 光ファイバ 80 カットマーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムに記録された写真画像を主
    画像として感光材料に焼付露光する主画像焼付手段と、
    前記感光材料の送り時に焼込みヘッドにより文字、記
    号、図形等の表示により構成されるパターン画像を主画
    像内に焼付露光するパターン画像焼付手段とを備えた写
    真焼付装置において、 感光材料の送り速度を検出する送り速度検出手段と、こ
    の手段からの送り速度に応じて送り速度が低い場合には
    焼込みヘッドの発光量を減らし、送り速度が高くなるに
    したがい焼込みヘッドの発光量を増やす発光量制御手段
    とを備えたことを特徴とする写真焼付装置。
  2. 【請求項2】 写真フイルムに記録された写真画像を主
    画像として感光材料に焼付露光する主画像焼付手段と、
    前記感光材料の送り時に焼込みヘッドにより文字、記
    号、図形等の表示により構成されるパターン画像を主画
    像内に焼付露光するパターン画像焼付手段とを備えた写
    真焼付装置において、 感光材料の送り方向における前記パターン画像の焼込み
    位置を指示する焼込み位置指示手段と、この焼込み位置
    指示手段からの焼込み位置データに基づきパターン画像
    の焼込み開始位置を決定する焼込み開始位置決定手段
    と、この焼込み開始位置決定手段からの焼込み開始位置
    データに基づきパターン画像を焼き込む制御手段と、感
    光材料の送り速度を検出する送り速度検出手段と、この
    手段からの送り速度に応じて送り速度が低い場合には焼
    込みヘッドの発光量を減らし、送り速度が高くなるにし
    たがい焼込みヘッドの発光量を増やす発光量制御手段と
    を備えたことを特徴とする写真焼付装置。
  3. 【請求項3】 写真フイルムに記録された写真画像を主
    画像として感光材料に焼付露光する主画像焼付手段と、
    前記感光材料の送り時に焼込みヘッドにより文字、記
    号、図形等の表示により構成されるパターン画像を主画
    像内に焼付露光するパターン画像焼付手段とを備えた写
    真焼付装置において、 感光材料の送り方向における前記パターン画像の焼込み
    位置を指示する焼込み位置指示手段と、主画像の焼付サ
    イズを指示する焼付サイズ指示手段と、前記焼込み位置
    指示手段からの焼込み位置データと焼付サイズ指示手段
    からの主画像焼付サイズデータとに基づきパターン画像
    の焼込み開始位置を決定する焼込み開始位置決定手段
    と、この焼込み開始位置決定手段からの焼込み開始位置
    データに基づきパターン画像を焼き込む制御手段と、感
    光材料の送り速度を検出する送り速度検出手段と、この
    手段からの送り速度に応じて送り速度が低い場合には焼
    込みヘッドの発光量を減らし、送り速度が高くなるにし
    たがい焼込みヘッドの発光量を増やす発光量制御手段と
    を備えたことを特徴とする写真焼付装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の写真焼
    付装置において、前記発光量制御手段は、焼込みヘッド
    の各発光素子に駆動パルスを与えて各発光素子を発光さ
    せ、この駆動パルスのパルス時間を、送り速度が低いと
    きに短く、且つ送り速度が高くなるにしたがい長くなる
    ようにするとともに、駆動パルスの周期時間を送り速度
    が低いときに長く、且つ送り速度が高くなるにしたがい
    短くなるようにしたことを特徴とする写真焼付装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の写真焼付装置において、
    前記焼込みヘッドを多数本の光ファイバの一端を1列に
    並べて構成し、各光ファイバの他端にこの光ファイバに
    三色光を入射する発光素子を配置し、前記主画像焼付手
    段にマスク装置を設け、パターン画像の焼込み位置をマ
    スキングすることを特徴とする写真焼付装置。
JP3741894A 1994-03-08 1994-03-08 写真焼付装置 Pending JPH07248543A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6433809B1 (en) * 1999-01-25 2002-08-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of controlling light intensity in image exposure apparatus

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