JPH04314879A - 新規銅用防錆剤 - Google Patents

新規銅用防錆剤

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JPH04314879A
JPH04314879A JP10864991A JP10864991A JPH04314879A JP H04314879 A JPH04314879 A JP H04314879A JP 10864991 A JP10864991 A JP 10864991A JP 10864991 A JP10864991 A JP 10864991A JP H04314879 A JPH04314879 A JP H04314879A
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JP
Japan
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copper
rust preventive
dimercapto
triazine
modified silicone
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Application number
JP10864991A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kato
寛 加藤
Yasunori Makishi
真喜志 康典
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅用防錆剤、特に電力
ケーブルのエチレン−α−オレフィン共重合樹脂、就中
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)をベースと
する外部半導電層に巻く銅テープの防錆剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルにおいてはカーボンブラッ
クを充填した半導電性組成物が導体および絶縁体のシー
ルド層として用いられ、この組成物のベースポリマーと
してはエチレン−α−オレフィン共重合樹脂、就中EV
Aが用いられている。一方、上記の内、絶縁体シールド
として用いられる半導電性組成物についてはさらにその
上部に銅テープを施与することが多い。かかる構造の電
力ケーブルにおいては、加工・架橋工程に伴う加熱によ
って該銅テープが変色、あるいは腐食するという問題が
あった。
【0003】本発明者らは、該銅テープの変色、あるい
は腐食の原因について種々研究を重ねてきたところ、加
工・架橋工程に伴う加熱によってEVAから酢酸が脱離
し、このため該銅テープが変色、あるいは腐食すること
を見出した。
【0004】従来、銅に対する変色防止剤としてはBT
剤(ベンゾトリアゾール)が一般に用いられているが、
本発明が目的とする酢酸に対する防錆効果を検討した結
果、BT剤は予想に反してこれを防止するどころか逆に
促進してしまい、BT剤処理量が多いほどむしろ酢酸銅
の生成が増大する。すなわち、EVA系樹脂をベースと
する外部半導電層に巻く銅テープの防錆剤としてはBT
剤は「有害」であるといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする課題は、EVA系樹脂をベースとする
外部半導電層の上部に施与した銅テープの変色、腐食を
防止しえる銅用防錆剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】上記課題は、本発明、
即ち2−(N,N−ジアルキルアミノ)−4,6−ジメ
ルカプト−1,3, 5−トリアジンのアルカリ金属塩
〔以下、化合物(I)という〕から成ることを特徴とす
る新規銅用防錆剤、特にさらに変性シリコーン油および
有機溶媒から選ばれる少なくとも一種を配合してなる新
規銅用防錆剤によって解決される。
【0007】本発明の化合物(I)において、アルキル
は、好適には炭素数1〜4の低級アルキルであり、特に
ブチルが好ましい。また、化合物(I)において、アル
カリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が例
示され、特にナトリウム塩が好ましい。
【0008】本発明の新規防錆剤に使用される変性シリ
コーン油は、ポリエーテル変性体であることが好ましく
、またポリエーテルはエチレンオキシドもしくはプロピ
レンオキシドから選ばれた少なくとも一種であることが
好ましい。変性シリコーン油の25℃における粘度は1
0CS〜2000CS、就中50CS〜500CSであ
ることが好ましい。粘度が2000CSより高い場合は
取扱いにくく、10CSより低い場合は良好な塗膜形成
が期待出来ないため、それぞれ好ましくない。
【0009】さらに上記ポリエーテル変性シリコーン油
としては、エチルアルコールを10wt%以上溶解させ
得る極性を有しているものが好適に用いられる。極性が
エチルアルコールを10wt%以上溶解させ得ないほど
低い場合は化合物(I)を充分量溶かし得ないので不適
当である。
【0010】本発明のポリエーテル変性シリコーン油の
市販品として好適に使用される具体例としては、信越化
学社製KF351(A), 352(A), 353(
A), 354(A), 355(A), 615(A
), 618 , X−22−6008 、東芝シリコ
ーン社製TSF 4440, 4445, 4446,
 4450, 4452,4460、及びトーレダウコ
ーニング社製SH3749, BX16−034, B
X16−035, SH8400 等が挙げられる。
【0011】本発明で使用される有機溶剤としては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール
、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2塩
化メチレン、エチレンジクロライド、トリクレン、四塩
化炭素、酢酸ブチル、シクロヘキサノール、シクロヘキ
サノン、エチレングリコール、プロピレングリコール等
が例示される。
【0012】本発明の新規銅用防錆剤において、変性シ
リコーン油を使用する場合、変性シリコーン油100重
量部あたり、化合物(I)は通常0.05〜15.0重
量部、好ましくは0.1〜5.0重量部、さらに好まし
くは0.2〜3.0重量部配合される。
【0013】また、変性シリコーン油には、10〜80
重量%、好ましくは、20〜50重量%の炭素数20以
下のアルコール、ケトン、エステル、エ─テル等の親水
性有機溶剤あるいは水の一種以上を混合してもよい。上
記親水性有機溶剤としては、メチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、イソブチルアルコール、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸イソアミル等が例
示される。
【0014】本発明の銅用防錆剤において、変性シリコ
ーン油を使用しない場合、有機溶剤100重量部あたり
、化合物(I)は0.05〜15.0重量部、好ましく
は0.1〜5.0重量部、さらに好ましくは0.2〜3
.0重量部配合される。
【0015】本発明の銅用防錆剤には、さらにステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属
塩、フタル酸エステル等の可塑剤、マイクロクリスタリ
ンワックス、フェノール系およびアミン系等の酸化防止
剤を配合してもよい。
【0016】本発明の銅用防錆剤は、銅、特にEVA系
樹脂をベースとする外部半導電層の上部に施与した銅テ
ープに対する防錆剤として有用である。
【0017】本発明の銅用防錆剤は、次のようにして使
用される。即ち、たとえば化合物(I)と変性シリコー
ン油および有機溶媒から選ばれる少なくとも一種を配合
してなる組成物の態様で、銅の表面に塗布し、または当
該組成物溶液中に銅を含浸させ、例えば室温〜100℃
で1〜60分間の条件下で乾燥を行い、また必要に応じ
て研磨、熱処理を行って化合物(I)よりなる膜を銅上
に形成させることによって防錆剤として使用される。当
該防錆効果は、銅上に通常0.1μ〜10μの厚さの塗
布膜を形成することにより十分に発揮される。
【0018】
【実施例・実験例】以下に実施例、実験例を挙げて本発
明をさらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施例の
みに限られるものではない。
【0019】参考例1下記の配合比(試験配合I)を有
する半導電性組成物を使用した。当該組成物を280℃
、30分処理することにより架橋し、厚さ1mmのシー
トとした。 試験配合I EVAコポリマー*1)           100
   重量部導電性ファーネブラック*2)     
 40   重量部ステアリン酸亜鉛        
        1   重量部酸化防止剤(フェノー
ル系)     0.5  重量部パーカドックス−1
4           0.5  重量部*1) 三
菱油化社製:ユカロンエバX−700VA含有量=33
%、MFR=30、密度0.96*2) キャボット社
製 : Vulcan XC−72
【0020】実施例
1 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンのナトリウム塩15g 
をTSF4440(東芝シリコーン社製)500ccと
メチルエチルケトン500cc とから成る溶液に溶解
させてなる銅用防錆剤(試験溶液A)。
【0021】実施例2 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンのナトリウム塩30g 
をKF354(A)(信越化学社製)600cc とイ
ソプロピルアルコール400cc とから成る溶液に溶
解させてなる銅用防錆剤(試験溶液B)。
【0022】実施例3 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンのナトリウム塩30g 
を TSF4440( 東芝シリコーン社製) 100
0ccに溶解させてなる銅用防錆剤(試験溶液C)。
【0023】実施例4 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンのナトリウム塩20g 
を BX−16−035(トーレダウコーニング社製)
800cc とエチレングリコール200cc とから
成る溶液に溶解させてなる銅用防錆剤(試験溶液D)。
【0024】実施例5 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンのナトリウム塩20g 
を KF355(A) (信越化学社製)1000cc
に溶解させてなる銅用防錆剤(試験溶液E)。
【0025】実施例6 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンのナトリウム塩 20g
を KF354(A) (信越化学社製)900cc 
と水100cc とから成る溶液に溶解させてなる銅用
防錆剤(試験溶液F)。
【0026】実施例7 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジン15g を1000cc
のメチルエチルケトンに溶解させてなる銅用防錆剤(試
験溶液G)。
【0027】実施例8 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジン15gを150ccエチ
ルアルコールと850ccのイソプロピルアルコールの
混合溶液に溶解させてなる銅用防錆剤(試験溶液H)。
【0028】実施例9 2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6 −ジメルカ
プト−1,3,5 −トリアジン15g を 1000
cc のシクロヘキサノンに溶解させてなる銅用防錆剤
(試験溶液I)。
【0029】実験例1 実施例1〜9で得られた本発明の銅用防錆溶液を表面を
研磨した0.1mmの銅テープに塗布、乾燥後、参考例
1で調製した半導電性組成物(試験配合I)に張りつけ
、80℃にて6時間または24時間放置後、銅テープを
剥がし、その表面の変色を観察した。
【0030】尚、本発明防錆溶液を塗布しない比較例に
ついても同様に試験を実施した。以上によって得られた
試験結果を表1に示す。また、上記銅用防錆溶液の塗布
回数及び塗布後の乾燥条件も表1に併記した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の新規銅用防錆剤は、電力ケーブ
ルのEVA系樹脂をベースとする外部半導電層に巻く銅
テープにおいて、EVA系樹脂から放出される酢酸によ
る銅テープの変色、腐食を防止するものとして有効であ
る。更には各種形態の銅、銅合金の変色・腐食防止、表
面光沢保持を目的とする新規な銅用防錆剤を提供するも
のである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2−(N,N−ジアルキルアミノ)−
    4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジンのアル
    カリ金属塩から成ることを特徴とする銅用防錆剤。
  2. 【請求項2】  変性シリコーン油および有機溶剤から
    選ばれる少なくとも一種を配合してなる請求項1記載の
    銅用防錆剤。。
  3. 【請求項3】  2−(N,N−ジアルキルアミノ)−
    4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジンのアル
    カリ金属塩の濃度が変性シリコーン油または有機溶剤1
    00重量部あたり、0.05〜15.0重量部であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の銅用防錆剤。
JP10864991A 1991-04-12 1991-04-12 新規銅用防錆剤 Pending JPH04314879A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010111819A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Shin-Etsu Chemical Co Ltd ガスバリア膜形成用組成物、ガスバリア性積層体及びそれを用いた成形体
JP2012172154A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Jx Nippon Mining & Metals Corp 銅変色防止液

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