JPH04314492A - ミシンの上送り機構 - Google Patents

ミシンの上送り機構

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JPH04314492A
JPH04314492A JP3628891A JP3628891A JPH04314492A JP H04314492 A JPH04314492 A JP H04314492A JP 3628891 A JP3628891 A JP 3628891A JP 3628891 A JP3628891 A JP 3628891A JP H04314492 A JPH04314492 A JP H04314492A
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crank
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Takashi Kazuta
隆志 嘉数田
Shiyouzou Hikiguchi
省三 引口
Yoshikazu Kageyama
吉一 影山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、前後動並びに上下動よ
りなる四運動を行う上送り歯により下送り歯と協働して
布送りを行うミシンの上送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ミシンの上送り機構は一般に、上
送り歯を備えた上送り台と、上送り台を前後動させる前
後動機構と、上送り台を上下動させる上下動機構とから
なっており、多くの場合、前後動機構は主軸に連動して
揺動する上送り前後軸と、上送り前後軸と上送り台とを
連結し、上送り前後軸によって前後に揺動するクランク
とから構成され、また上下動機構はコロ等よりなるスラ
イダーをバネの作用によって上送り台に押付け、上送り
台を押下げるバネ装置と、主軸に連動して揺動する上送
り上下軸と、上送り上下軸により上送り台の下側で上下
に揺動するクランクピンとから構成されている。
【0003】上述の上送り機構では、上送り歯はバネ装
置の作用によりクランクピンの動きに追随して上下動す
るが、下死点付近では針板上の布に遮ぎられ、それ以上
の降下が阻止されるためクランクピンの動きに追随しな
くなり、クランクピンが上送り台より離間する。この機
構では、クランクピンが下死点に達して反転し、上昇す
る途上において上送り台を突き上げるとき衝突音を発生
するが、特開昭59−105490号に示されるように
、衝突音発生源を密閉構造のミシン本体内に納め、衝突
音を低下させるようにしたものもある。この機構では、
ミシン本体内の上送り上下軸にクラッチ機構を設け、上
送り歯が降下の途上において下死点付近で針板上の布に
よりその降下を阻止されたとき、常には係合状態にある
クラッチ片が離間するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上送り上下軸にクラッ
チ機構を設けたものを含め、従来の上送り機構はいづれ
も上送り台がバネ装置により押下げられるようになって
おり、上送り台はバネの作用で押付けられるスライダー
に対し、摺擦しながら前後動するためスライダー及び上
送り台が摩耗し易い。
【0005】しかも従来の機構では、ミシンを停止した
とき、上送り台が持上げられた状態にあると、上送り歯
が針板上の布或いは針板に達するまで上記バネ装置の作
用により上送り台が降下し、これに伴いクランクピンも
押下げられ、主軸の回転トルクが小さなミシンでは慣性
の作用により下死点乃至下死点付近まで降下する。クラ
ンクピンが降下すると、これに連動して主軸も逆回転す
るようになり、ミシンを再び駆動して縫製を開始すると
き目飛びを生ずるようになる。この問題を解消するため
特開昭60−45383号には、上下の送り機構、上針
機構、メス機構、ルーパ機構その他主軸を含むミシンの
諸機構のうち、適宜の作動部材に上送り台を押下げるバ
ネ装置とは逆向きに作用するバネを設け、このバネによ
り上記作動部材へのバネ装置の作用を打消し、ミシンを
止めたときの主軸の逆回転を生じさせないようにしてい
るが、この機構においても上送り台はスライダーに押付
けられた状態で前後動するためスライダー及び上送り台
の摩耗が生じ易い。
【0006】本考案は、上記の問題を解消すること、す
なわち摺接部分の摩耗量を少なくし、かつまたミシンを
停止したときの主軸の逆回転を防止することができるミ
シンの上送り機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題の解決手段】本考案のミシンの上送り機構はその
ため、自由端に上送り歯を備えた上送り台と、主軸に連
動して揺動する上送り前後軸を含む上送り台の前後動機
構と、主軸に連動して揺動する上送り上下軸及び上送り
上下軸に固着のクランクを含む上送り台の上下動機構と
からなるミシンの上送り機構において、上送り上下軸に
固着される第一のクラッチ体と、上送り上下軸に回転自
在に軸支され、主軸に連動して上送り上下軸の回りを揺
動する第二のクラッチ体と、一端が第一のクラッチ体に
、他端が第二のクラッチ体にそれぞれ掛止され、両クラ
ッチ体を離間可能に連結するバネとからなるものである
【0008】
【作用】第二のクラッチ体と第一のクラッチ体及び上送
り上下軸が両クラッチ体を連結するバネとともに一体と
なって主軸に連動して揺動する。上送り歯が降下の途上
において、下死点付近で針板上の布或いは針板によりそ
の降下を阻止され、第一のクラッチ体がその動きを止め
ると、主軸に連動して揺動する第二のクラッチ体がバネ
の作用に抗し、バネを撓ませながら第一のクラッチ体よ
り離間する。
【0009】上送り上下軸に固着のクランクと上送り台
とは、例えば上送り台に長孔ないし長溝を形成するか或
いは上送り台にフオーク状をなすガイドを添設するとと
もにクランクに設けたクランクピンを上記長孔ないし長
溝或いはガイドに摺動可能に嵌合することによって連結
されるか或いはまた、クランクに設けたガイド溝に上送
り台を嵌合させることによって連結される。上述の例で
いえば、上送り台の前後動に伴ってクランクピンが長孔
ないし長溝或いはガイドに沿って摺動するか或いはまた
上送り台自体がガイド溝に沿って摺動するが、上記バネ
は両クラッチ体を連結するように作用し、連結した状態
では他の機構に何ら作用せず、上送り上下軸を回転させ
るように作用しないため、クランクピンが長孔ないし長
溝或いはガイド壁面に押付けられた状態で摺動したり、
上送り台がガイド溝壁面に押付けられた状態で摺動する
ことはなく、したがって摺接部分の摩耗が少なくなる。
【0010】しかもミシンを停止したとき上送り台が持
上げられた状態にあってもバネは上述するように、両ク
ラッチ体を連結した状態で他の機構には何ら作用しない
ため上記バネの作用によってミシンが逆回転するような
ことはなく、上送り台を持上げた状態に維持することが
できる。第二のクラッチ体は通常、従前の上送り機構と
同様、上メス機構とリンク機構を介して連結される。す
なわち主軸とクランクレバー機構を介して連結され、主
軸に連動して揺動する上メス軸とリンク機構を介して連
結されるが、リンク機構を上メス軸に連結するよりも上
記クランクレバー機構のレバーに連結するのが望ましい
。クランクレバー機構のレバーをリンク機構の一部とし
て利用し、レバーを共通化することにより部品の点数が
少なくなり、その分構造を簡素化することができる。
【0011】第一及び第二のクラッチ体並びにバネは好
ましくは、密閉構造のミシン本体内に納められ、両クラ
ッチ体が離間後係合する際の衝突音が外部に洩れないよ
うにされる。なお、本考案で用いられるバネとしては例
えば、C形状のバネ、つる巻きバネなどを挙げることが
できる。
【0012】
【実施例】ミシンフレームに回転自在に軸支される揺動
軸1は主軸(図示しない)と、主軸に固着の偏心クラン
ク3、揺動軸1に固着のレバー4及び偏心クランク3と
レバー4を連結するロッド5よりなるクランクレバー機
構によって連結され、主軸の回転によって揺動するよう
になっており、その一端には円弧状のガイド溝を有する
クランク6が固着されている。
【0013】ミシンフレームに回転可能に軸支される筒
軸7に基部を嵌合し、回転自在に軸支される上送り前後
軸8には図2に示されるように、アーム9が固着され、
アーム9と上記クランク6のガイド溝に摺動可能に嵌合
する角駒11とがリンク12によって連結されている。 しかしてクランク6の揺動が上送り前後軸8に伝えられ
、上送り前後軸8を揺動させるようになっている。
【0014】筒軸7に固着されるフオークレバー14の
フオーク15には、リンク12の一端にピン16により
角駒11とともに軸支される角駒17が摺動可能に嵌合
しており、筒軸7を回動操作し、フオークレバー14を
上下に回動させると、角駒11がクランク6のガイド溝
内を移動し、上送り前後軸8の揺動量が変えられるよう
になっている。
【0015】上送り前後軸8にはまた、その一端にクラ
ンク18が固着され、上送り台19の一端が軸着されて
いる。上送り台19の他端には上送り歯21が長孔22
を通して上送り台19に止着されるネジ23により上下
方向に位置調節可能に取付けられている。しかして上送
り歯21は上送り前後軸8に固着のクランク18の前後
の揺動により前後動する。
【0016】次に上送り台19を上下動させるための機
構を図1及び図3に基づいて説明する。ミシンフレーム
に回転自在に軸支される上メス軸25は主軸と、偏心ク
ランク3とは別の箇所で主軸に固着される偏心クランク
(図示しない)、上メス軸25に固着のメスレバー26
及び上記偏心クランクとメスレバー26を連結するロッ
ド27とよりなるクランクレバー機構によって連結され
、主軸の回転によって揺動するようになっており、その
一端には図示していないが、上メスを取付けたアームを
固着している。
【0017】ミシンフレームに回転自在に軸支される上
下軸31には、第一のクラッチ体32が締ネジ33にて
抱き締め固定されているとともに第二のクラッチ体34
が回転自在に軸支され、両クラッチ体32及び34に掛
けたC形状のバネ35によって両クラッチ体を互いに逆
向きに回動するように付勢し、第二のクラッチ体34に
捩込まれる調節ネジ36の突出端を第一のクラッチ体3
2の突片32aに押付けている。しかして両クラッチ体
とバネは常には一体なって動くが、第二のクラッチ体3
4をバネ35の作用に抗して回動させ(これに伴いバネ
は開口が拡開するように撓む)、調節ネジ36の突出端
を突片32aより離間させることは可能である。なお調
節ネジ36はその捩込みによって突出量を調節し、バネ
35の把持力を変えることができる。
【0018】第二のクラッチ体34にはまた、その側方
に円弧状の長孔37を備え、かつメスレバー26の上方
に伸びるレバー38が突設され、長孔内に位置調整可能
に止着されるコロ39とその下方に位置するメスレバー
26の中間部とがロッド40によって連結されている。 しかして主軸に連動してメスレバー26が上下に揺動す
ると、ロッド40を介してレバー38が上下に揺動し、
第二のクラッチ体34と第一のクラッチ体32及びこれ
を固着の上送り上下軸31がバネ35とともに一体とな
って揺動する。
【0019】上送り上下軸31はまた、その一端にクラ
ンク42を固着し、クランク42は上送り台19を摺動
可能に嵌合するガイド溝を備えたガイド43を有し、こ
れを回転自在に軸支している。上送り台19を上下動さ
せるための機構は以上のように構成され、上送り上下軸
31の揺動によりクランク42が上下に揺動し、上送り
台19がクランク18の前後の揺動によりガイド43を
前後に摺動しながら上下動する。これに伴い上送り歯2
1も前後動とともに上下動を行うが、上送り歯21が降
下する途上、下死点付近において針板上の布或いは針板
によりその降下を阻止されると、第一のクラッチ体32
が上送り上下軸31とともにその動きを停止するためレ
バー38が更に下死点まで回動するのに伴いバネ35の
開口を拡開させながら調節ネジ36の突出端が突片32
aより離間する。レバー38が下死点に達して反転し、
上向きに回動する途上において(これに伴い拡開したバ
ネの開口は縮小する)、調節ネジ36が突片32aに係
合し、以後両クラッチ体32、34、上送り上下軸31
及びクランク42が一体となって回動する。そしてガイ
ド43を介し上送り台19を持上げる。
【0020】
【発明の効果】本考案は以上のように構成され、次のよ
うな効果を奏する。請求項1記載の上送り機構によれば
、上送り台を押下げるバネ装置をなくすことができ、第
一及び第二のクラッチ体を連結するバネは、両クラッチ
体が連結された状態では上送り台を始め他の機構に何ら
作用しないため、上送り台を押下げるバネ装置を設け、
摺接部分に対し上下方向にバネ圧が作用し、摺接部分が
押付けられた状態で前後動する従来の機構と比べ、摺接
部分の摩耗が少なくなり、またミシンを止めたとき上送
り台が持上げられた状態にあってもそのまゝで停止し、
逆回転が生じないようにすることができる。
【0021】請求項2記載の上送り機構においては、第
一のクラッチ体を揺動させるための機構の一部として上
メス機構のレバーを利用するため、部品点数が少なくな
り、その分構造を簡単にすることができる。請求項3記
載の上送り機構においては、設置に必要な前後のスペー
スを少なくすることができる。
【0022】請求項4記載の上送り機構においては、調
節ネジの突出量を調節することによりバネの把持力を変
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るミシンの上送り機構の斜視図を示
す。
【図2】図1に示す上送り機構のうち、上送り台を前後
動させる機構の分解斜視図を示す。
【図3】同機構のうち、上送り台の上下動機構の分解斜
視図を示す。
【符号の説明】
6  クランク                  
  7  筒軸8  上送り前後軸         
       12  リンク14  フオークレバー
            18  クランク19  上
送り台                  21  
上送り歯25  上メス軸             
     26  メスレバー31  上送り上下軸 
             32  第一のクラッチ体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  自由端に上送り歯を備えた上送り台と
    、主軸に連動して揺動する上送り前後軸を含む上送り台
    の前後動機構と、主軸に連動して揺動する上送り上下軸
    及び上送り上下軸に固着のクランクを含む上送り台の上
    下動機構とからなるミシンの上送り機構において、上送
    り上下軸に固着される第一のクラッチ体と、上送り上下
    軸に回転自在に軸支され、主軸に連動して上送り上下軸
    の回りを揺動する第二のクラッチ体と、一端が第一のク
    ラッチ体に、他端が第二のクラッチ体にそれぞれ掛止さ
    れ、両クラッチ体を離間可能に連結するバネとからなる
    ことを特徴とする上送り機構。
  2. 【請求項2】  第二のクラッチ体は、主軸と上メス軸
    とを連結するクランクレバー機構を備えた上メス機構に
    おける上記クランクレバー機構のレバーにリンク機構を
    介して連結される請求項1記載の上送り機構。
  3. 【請求項3】  第二のクラッチ体はレバーの上方に位
    置する請求項2記載の上送り機構。
  4. 【請求項4】  第一のクラッチ体と第二のクラッチ体
    のいづれか一方に調節ネジが捩込まれ、その突出端がバ
    ネの作用によって他方に係合する請求項1記載の上送り
    機構。
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