JPS5925347Y2

JPS5925347Y2 - ミシンの上送り装置

Info

Publication number: JPS5925347Y2
Application number: JP8398780U
Authority: JP
Inventors: 邦広稲井
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 1980-06-16
Filing date: 1980-06-16
Publication date: 1984-07-25
Also published as: JPS577478U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、送り歯と上送り歯との協働で被縫物を挟持
し送るようにした改良されたミシンの上送り装置に関す
るものである。

以下この考案装置の実施例を図面に基づき説明する。

第１図はこの実施例装置の正面図、第２図は第１図のＩ
Ｉ −ＩＩ断面を示す断面図、第３図は第１図のＩＩＩ
−ＩＩＩ断面を示す断面図、第４図〜第７図は第３図の
ＩＶ−ＩＶ断面を示し、この実施例装置の動作を説明す
るための図である。

図中、同一部分または相当部分には同一符号を付しであ
る。

図中、１はミシンアームで゛あり、該アーム１内部の主
軸（図示せず）の一方向回転により周知のクランク機構
を介して上下に往復動する針棒２の先端に針３が取付け
られ。

４はアーム１と１体をなすミシンのベットであり、針３
の上下往復運動通路に交叉する部分には針板５が固着さ
れる。

６は前記の主軸の一方向回転により周知の如く４送り運
動する送り歯、７はアーム１に固着している軸受８にそ
の軸方向に移動可能に支承された押え棒で、図示しない
ばね等の第１弾性力により常時針板５の方向に附勢され
ており、その内部にベラ１〜側から軸方向に穿設された
穴９に前記附勢力よりも弱い第２弾性体のばね１０及び
球１１を支承し、かつ軸方向移動可能なピン１２が挿入
配設されている。

１３は押え棒７の下端に固着されている支持体で、その
支持体から二叉状に垂下した腕部１４に軸１５が固着さ
れている。

１６は被縫物１８の浮上り移動を防止する周知の布押え
足１７を下端に枢着した布押え足支持脚で、ねし１９に
より支持体１３に螺着されている。

２０は送り台で、その基部２１よりＵ字形状に延長した
二叉部２２に、コロ２６を回動可能に支承したピン２７
が固着される。

また、二叉部２２より更に針３の後方へ延出した延長部
２３には、前記の軸１５に回動可能に支承した角駒２５
に嵌合する長孔２４を設けると共に、後端部に連結ピン
２８が第３図、第４図の如く固着される。

また、二又部２２に覆るように逆Ｕ字形状の受圧部材２
９を第１図、第３図の如く二又部２２に固着すると同時
に、受圧部材２９にその受圧部材を介して第４図に示す
ごとく、ピン１２を介してばね１０の附勢力を送り台２
０に伝達する球１１の受圧面３０を設ける。

３１は送り台の基部２１に１体的に取付けられた上送り
歯で、常時、ばね１０により軸１５を回動中心として時
計方向に附勢されている。

３２は第３図の如く送り台２０の延長部２３に嵌合した
昇降ベルクランクで、その中間部が軸１５に回動可能に
支承されており、一端が平面状に形成された平面腕３３
を有している。

その平面腕は、昇降ベルクランク３２が軸１５を回動中
心に反時計方向に揺回動した際、ばね１０の附勢に抗し
て平面腕３３がコロ２６と係合して送り台２０を軸１５
を中心に反時計方向に揺回動させ上送り歯３１を上昇さ
せると共に、送り台２０が水平方向に往復運動する際、
二又部２２、延長部２３に案内移動可能に第３図、第４
図の如く嵌合して上送り歯３１のガタつき及びコジレを
防止する如く配設されている。

３４及び３５はアーム１に固着された軸でその軸にはそ
れぞれの中間部が回動可能に支承された上部水平腕３６
及び上部上下腕３７が配設されている。

また、上部水平腕３６の下端にはピン３８を固着すると
共に、送り台２０の延長部２３に固着されたピン２８と
前記ピン３８にリンク３９が第１図、第３図の如く回動
可能に支承されて上部水平腕３６と送り台２０とを連結
させている。

上部上下腕３７の下端には、リンク４０に固着されたピ
ン４１を回動自在に連結させると同時に、リンク４０の
他端に固着されたピン４２を回動自在な如く昇降ベルク
ランク３２に連結させている。

上部水平腕３６及び上部上下腕３７のそれぞれの上端に
は、夫々ピン４３及びピン４４を固着し、それぞれにリ
ック４５及びリンク４６を回動自在に連結させ、リンク
４５及びリンク４６は図示しない主軸の一方向回転によ
り周知の如く往復運動を行なわせる如く配設される。

次に、上述の如く構成された実施例装置の動作について
第４図、第５図、第６図、第７図に基づき説明する。

先ず、図示しない主軸の一方向回転の所定の回転角度位
置における第４図に示す状態では、下送り歯６が針板５
上面より沈下しており、昇降ベルクランク３２の平面腕
３３が軸１５を回動中心に反時計方向のストローク最大
時迄揺回動しているので、上送り歯３１は送り台２０の
コロ２６と係合されて上昇した位置にある。

この状態から、前記主軸のある角度の回転によりリンク
４６が左方に移動し、これに伴い上部上下腕３７が軸３
５を回動中心に反時計方向に揺回動し、昇降ベルクラン
ク３２の平面腕３３が軸１５を回動中心に時計方向に回
動する。

この回動によりコロ２６と平面腕３３の係合が解除され
る時期に調時して、送り歯６は針板５上面より上昇し上
送り歯３１と協働して被縫１ｅ７１８を挟持する。

更に続く主軸の回転により昇降ベルクランク３２はその
時計方向の揺動ストローク最高位置迄揺動し平面腕３３
とコロ２６との動力伝達は一時的に解除されるが、上送
り歯３１はばね１０の附勢力により、針板５表面上より
上昇した送り歯６と協働して被縫物１８を第５図の如く
挾持する状態となる。

第５図の状態から、主軸の更に続く一方向回転により、
リンク４５が右方に移動しこれにより上部水平腕３６が
軸３４を回動中心として時計方向に揺回動する。

この揺回動により、ピン３８、リンク３９、ピン２８を
介して送り台２０に支持された上送り歯３１は、軸１５
に枢着された角駒２５に案内されると同時に、ばね１０
の附勢力が球１１を介して受圧面３０を経て被縫物１８
を送り歯６と協働して挟持しながら左方へ水平移動する
。

この上送り歯３１の水平移動と調時して送り歯６も左方
へ移動した状態を第６図に示す。

次に続く、主軸の一方向回転により、リンク４６は右方
へ移動しこれにより上部上下腕３７、リンク４０を介し
て昇降ベルクランク３２は軸１５を中心に反時計方向に
揺回動する。

これにともない、平面腕３３がばね１０の附勢に抗して
、送り台２０を軸１５を中心に反時計方向に回動させ、
上送り歯３１が被縫物１８より上昇する。

この上送り歯３１の上昇と調時して送り歯６も針板５表
面より沈下して上送り歯３１とによる被縫物１８の挾持
を解除した状態を第７図に示す。

前記の挾持作用の解除後の被縫物１８は布押え足１７の
押圧により保持される。

この押圧力は押え棒７を常時下方へ附勢する図示しない
アーム１内のつるまきばね等により附与される。

第７図の状態から主軸の次の一方向回転により、リンク
４５が左方へ移動し、これにより上部水平腕３６、リン
ク３９を介して送り台２０が長孔２４に嵌合した角駒２
５に案内されて右方へ水平復帰運動を行う事になり、上
送り歯３１は前記の上昇を保持されながら水平復帰運動
を行うことになる。

この水平復帰運動に調時して送り歯６も針板５の表面よ
り沈下した状態を保持されながら上送り歯３１と同様に
水平復帰運動して第４図に示す状態になる。

以下同様の４運動サイクルを主軸の一方向回転により繰
返し被縫物１８を送る。

以上の様に、この考案装置では、送り台の水平往復運動
の案内及び昇降リンクの回動中心の両者の役目をつかさ
どる軸を有する支持体を押え棒の下端に設けているので
、コンパクトで騒音が少なく耐久性の優れた装置となり
、上送り歯と布押え足の着脱が容易となり、ミシンの高
速運転時に円滑に被縫物を送ることができる効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案装置の一実施例を示す正面図、第２図
は第１図のＩＩ −ＩＩ断面を示す断面図、第３図は第
１図のＩＩＩ−ＩＩＩ断面を示す断面図、第４図〜第７
図は夫々第３図のＩＶ−ＩＶ断面を示し、この実施例装
置の動作を説明するための図である。図中、同一部分または相当部分には同一符号を付しであ
る。１・・・アーム、２・・・針棒、３・・・針、４・・・
ベット、５・・・針板、６・・・送り歯、７・・・押え
棒、８・・・軸受、９・・・穴（押え棒）、１０・・・
ばね、１１・・・球、１２・・・ピン、１３・・・支持
体、１４・・・腕部、１５・・・案内支持軸、１６・・
・布押え足支持脚、１７・・・布押え足、１８・・・被
縫物、１９・・・ねじ、２０・・・送り台、２１・・・
基部、２２・・・二又部、２３・・・延長部、２４・・
・長孔、１５・・・角駒、２６・・・コロ、２７・・・
ピン、２８・・・連結ピン、２９・・・受圧部材、３０
・・・受圧面、３１・・・上送り歯、３２・・・昇降ベ
ルクランク、３３・・・平面腕、３４・・・軸、３５・
・・軸、３６・・・上部水平腕、３７・・・上部上下腕
、３８・・・ピン、３９・・・リンク、４０・・・リン
ク、４１・・・ピン、４２・・・ピン、４３・・・ピン
、４４・・・ピン、４５・・・リンク、４６・・・リン
ク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

機枠に上下動可能に支持された押え棒と、上記押え棒の
下端に支持された布送り方向に水平に直交する１本の軸
を有する支持体と、上記支持体の軸に遊嵌された角駒と
、上記角駒に遊嵌され布送り方向に長大な長孔を有する
送り台と、上記送り台に支持された上送り歯と、上記支
持体に支持された布押え足と、主軸に連動して上記上送
り歯を布送り方向に沿って往復動すべく上記主軸及び送
り台間に設置された第１運動伝達手段と、上記布押え足
をベラＩ・面に向けて押圧するようにした第１弾性体と
、」二記第１弾性体より弱い弾性力を有し上記上送り歯
をベット面に向けて押圧するようにした第２弾性体と、
」二記送り台を布送り方向に案内移動可能なように送り
台に嵌合し上記送り台のコロの下から係合する平面腕を
有し上記支持体の軸に回動可能に支持された昇降ベルク
ランクと、主軸に連動し上記上送り歯が上下動すべく上
記昇降ベルクランクを揺動させる第２運動伝達手段とを
備えたことを特徴とするミシンの上送り装置。