JPH043124B2 - - Google Patents
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- JPH043124B2 JPH043124B2 JP61265272A JP26527286A JPH043124B2 JP H043124 B2 JPH043124 B2 JP H043124B2 JP 61265272 A JP61265272 A JP 61265272A JP 26527286 A JP26527286 A JP 26527286A JP H043124 B2 JPH043124 B2 JP H043124B2
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- antenna
- conductor
- antenna device
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- conductor portion
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、自動車用アンテナ装置に関し、もつ
と詳しくは、ラジオ放送および自動車電話などの
ために用いることができる自動車用アンテナ装置
に関する。
と詳しくは、ラジオ放送および自動車電話などの
ために用いることができる自動車用アンテナ装置
に関する。
背景技術
従来から、自動車の車体には、ラジオ放送用ア
ンテナと自動車電話用アンテナとを個別に設置し
ている。これらのアンテナが長手棒状に形成され
ているときには、車体に複数本のアンテナが突出
することになり、美感が低下するとともに、走行
中の風切り音が発生するという問題がある。
ンテナと自動車電話用アンテナとを個別に設置し
ている。これらのアンテナが長手棒状に形成され
ているときには、車体に複数本のアンテナが突出
することになり、美感が低下するとともに、走行
中の風切り音が発生するという問題がある。
発明が解決すべき問題点
本発明の目的は、自動車の車体から突出する長
手棒状アンテナの数を低減することができるよう
にした自動車用アンテナ装置を提供することであ
る。
手棒状アンテナの数を低減することができるよう
にした自動車用アンテナ装置を提供することであ
る。
問題点を解決するための手段
本発明は、使用される周波数が高い周波数と低
い周波数とにおいて共用される自動車用アンテナ
装置において、高い周波数の波長をλaとし、低
い周波数の波長をλbとするとき、 約λa/4の長さを有する第1導体部分と、 前記第1導体部分の上端部に取付けられ、か
つ、展開した長さが約λa/2の長さを有するコ
イル状の迂回路部分と、 前記迂回路部分の上端部に接続され、約λa/
2の長さを有する第2導体部分と、 前記第2導体部分の上端部に接続され、前記高
い周波数で大きなインピーダンスとなる周波数帯
域分離用コイルと、 前記コイルの上端部に接続される第3導体部分
とを有し、全長が約λb/4であることを特徴と
する自動車用アンテナ装置である。
い周波数とにおいて共用される自動車用アンテナ
装置において、高い周波数の波長をλaとし、低
い周波数の波長をλbとするとき、 約λa/4の長さを有する第1導体部分と、 前記第1導体部分の上端部に取付けられ、か
つ、展開した長さが約λa/2の長さを有するコ
イル状の迂回路部分と、 前記迂回路部分の上端部に接続され、約λa/
2の長さを有する第2導体部分と、 前記第2導体部分の上端部に接続され、前記高
い周波数で大きなインピーダンスとなる周波数帯
域分離用コイルと、 前記コイルの上端部に接続される第3導体部分
とを有し、全長が約λb/4であることを特徴と
する自動車用アンテナ装置である。
作 用
本発明に従えば、自動車電話などの比較的高い
周波数の波長をλa、ラジオ放送などの比較的低
い周波数の波長をλbとすると、アンテナ装置は、
約λa/4の長さを有する第1導体部分と、展開
した長さが約λa/2の長さを有するコイル状の
迂回路部分と、約λa/2の長さを有する第2導
体部分と、高い周波数に対しては大きなインピー
ダンスとなる周波数帯域分離用コイルと、第3導
体部分とがこの順序で構成され、かつ、また全長
が約λb/4であるように構成される。
周波数の波長をλa、ラジオ放送などの比較的低
い周波数の波長をλbとすると、アンテナ装置は、
約λa/4の長さを有する第1導体部分と、展開
した長さが約λa/2の長さを有するコイル状の
迂回路部分と、約λa/2の長さを有する第2導
体部分と、高い周波数に対しては大きなインピー
ダンスとなる周波数帯域分離用コイルと、第3導
体部分とがこの順序で構成され、かつ、また全長
が約λb/4であるように構成される。
このように構成されたアンテナ装置は、自動車
電話などの比較的高い周波数帯域では第1導体部
分と迂回路部分と第2導体部分とを用い、大きな
利得で送受信を行なうことができる。
電話などの比較的高い周波数帯域では第1導体部
分と迂回路部分と第2導体部分とを用い、大きな
利得で送受信を行なうことができる。
またラジオ放送などの比較的低い周波数帯域で
は、アンテナ装置の全長を用いる。こうして1本
の長手棒状のアンテナによつて、2つの周波数帯
域の異なる無線通信を行なうことが可能になる。
は、アンテナ装置の全長を用いる。こうして1本
の長手棒状のアンテナによつて、2つの周波数帯
域の異なる無線通信を行なうことが可能になる。
実施例
第1図は本発明の一のアンテナ装置1の使用中
における伸長状態を示す斜視図であり、第2図は
第1図に示されたアンテナ装置1の縦断面図であ
り、第3図はこのアンテナ装置1を使用しない短
絡時の状態を示す斜視図である。この長手棒状の
アンテナ装置1は、自動車の車体2のリアトラン
クまたはルーフトツプ付近に取付けられて、ラジ
オ放送受信用および自動車電話用として共用され
る。
における伸長状態を示す斜視図であり、第2図は
第1図に示されたアンテナ装置1の縦断面図であ
り、第3図はこのアンテナ装置1を使用しない短
絡時の状態を示す斜視図である。この長手棒状の
アンテナ装置1は、自動車の車体2のリアトラン
クまたはルーフトツプ付近に取付けられて、ラジ
オ放送受信用および自動車電話用として共用され
る。
アンテナ装置1のアンテナエレメント3は、第
1導体4、第1コイル5、第2導体6、第2コイ
ル7、キヤツプ9および棒状体10とが、この順
序で配置されて構成される。第1導体4および第
2導体6は直円筒状に形成され、またキヤツプ9
は帽状に形成される。
1導体4、第1コイル5、第2導体6、第2コイ
ル7、キヤツプ9および棒状体10とが、この順
序で配置されて構成される。第1導体4および第
2導体6は直円筒状に形成され、またキヤツプ9
は帽状に形成される。
第1導体4、第1コイル、第2導体6および第
2コイル7によつて形成される空間11に、棒状
体10が収納される。また、第1、第2導体4,
6、第1、第2コイル5,7およびキヤツプ9の
外径は同一に形成され、収納筒12内に収納され
る。第1導体4の下端部にはフランジが形成され
ており、後述するようにアンテナエレメント3が
伸長したときに、この第1導体4が収納筒12か
ら抜け落ちることが防止される。同様に棒状体1
0の両端部にもフランジが形成されており、アン
テナエレメント3の伸縮動作によつて、キヤツプ
9から抜け落ちることが防止される。収納筒12
は、自動の車体2に、たとえば合成樹脂などの材
料から成る環状の電気絶縁体13を介して固定さ
れる。
2コイル7によつて形成される空間11に、棒状
体10が収納される。また、第1、第2導体4,
6、第1、第2コイル5,7およびキヤツプ9の
外径は同一に形成され、収納筒12内に収納され
る。第1導体4の下端部にはフランジが形成され
ており、後述するようにアンテナエレメント3が
伸長したときに、この第1導体4が収納筒12か
ら抜け落ちることが防止される。同様に棒状体1
0の両端部にもフランジが形成されており、アン
テナエレメント3の伸縮動作によつて、キヤツプ
9から抜け落ちることが防止される。収納筒12
は、自動の車体2に、たとえば合成樹脂などの材
料から成る環状の電気絶縁体13を介して固定さ
れる。
収納筒12は、導電性の材料から成り電気絶縁
体13に固定される上端部15と、電気絶縁性の
材料で直円筒状に形成されアンテナエレメント3
を収納する筒部16とで構成される。この収納筒
12の上端部15には、同軸ケーブル17の内導
体18が接続され、したがつてアンテナエレメン
ト3の第1導体4が上端部15と摺接することに
よつて、アンテナエレメント3は同軸ケーブル1
7の内導体18と電気的に接続される。同軸ケー
ブル17の外導体19は、車体2に電気的に接続
される。
体13に固定される上端部15と、電気絶縁性の
材料で直円筒状に形成されアンテナエレメント3
を収納する筒部16とで構成される。この収納筒
12の上端部15には、同軸ケーブル17の内導
体18が接続され、したがつてアンテナエレメン
ト3の第1導体4が上端部15と摺接することに
よつて、アンテナエレメント3は同軸ケーブル1
7の内導体18と電気的に接続される。同軸ケー
ブル17の外導体19は、車体2に電気的に接続
される。
こうしてアンテナエレメント3で送受信された
信号は、同軸ケーブル17から分波器20に導か
れ、周波数帯域の分離が行なわれる。分離された
信号は、同軸ケーブル21によつて自動車電話の
送受信装置に導かれて、自動車電話の通話が行な
われ、また、同軸ケーブル22によつてラジオ放
送の受信機に導かれて、ラジオ放送の受信が行な
われる。同軸ケーブル17の内導体18および外
導体19が、それぞれ収納筒12の上端部15お
よび車体2と接続される付近は、合成樹脂などの
材料から成るカバー23によつて防湿被覆され
る。
信号は、同軸ケーブル17から分波器20に導か
れ、周波数帯域の分離が行なわれる。分離された
信号は、同軸ケーブル21によつて自動車電話の
送受信装置に導かれて、自動車電話の通話が行な
われ、また、同軸ケーブル22によつてラジオ放
送の受信機に導かれて、ラジオ放送の受信が行な
われる。同軸ケーブル17の内導体18および外
導体19が、それぞれ収納筒12の上端部15お
よび車体2と接続される付近は、合成樹脂などの
材料から成るカバー23によつて防湿被覆され
る。
アンテナエレメント3は、自動車のキーシリン
ダにキーが挿入されてイグニシヨンスイツチが導
通されると、伸長して車体2から突出し、またイ
グニツシヨンスイツチが遮断されると、縮小して
車体2内に収納されるように構成される。このよ
うにアンテナエレメント3を伸縮駆動するため
に、棒状体10の下端部は駆動部材25の一端部
に固定され、この駆動部材25が巻取りリール2
6に巻付けられて、この巻取りリール26がモー
タ27によつて回転駆動される。駆動部材25
は、合成樹脂などの電気絶縁性の材料から成り、
可撓性を有し、かつ、長手方向には伸縮しない性
質を有する。収納筒12の筒部16の下端部に
は、この駆動部材25が挿通できるように挿通孔
14が形成されており、またモータ26と巻取り
リール27とは、車体2内に固定されたケーシン
グ28内に収納される。
ダにキーが挿入されてイグニシヨンスイツチが導
通されると、伸長して車体2から突出し、またイ
グニツシヨンスイツチが遮断されると、縮小して
車体2内に収納されるように構成される。このよ
うにアンテナエレメント3を伸縮駆動するため
に、棒状体10の下端部は駆動部材25の一端部
に固定され、この駆動部材25が巻取りリール2
6に巻付けられて、この巻取りリール26がモー
タ27によつて回転駆動される。駆動部材25
は、合成樹脂などの電気絶縁性の材料から成り、
可撓性を有し、かつ、長手方向には伸縮しない性
質を有する。収納筒12の筒部16の下端部に
は、この駆動部材25が挿通できるように挿通孔
14が形成されており、またモータ26と巻取り
リール27とは、車体2内に固定されたケーシン
グ28内に収納される。
このように構成されたアンテナ装置1におい
て、アンテナエレメント3の第1、第2導体4,
6および第1コイル5はコリニアアレーアンテナ
31を構成し、自動車電話用として用いられ、第
1、第2導体4,6、および第1、第2コイル
5,7、キヤツプ9および棒状体10はホイツプ
アンテナ32を構成し、ラジオ放送の受信用など
に用いられる。
て、アンテナエレメント3の第1、第2導体4,
6および第1コイル5はコリニアアレーアンテナ
31を構成し、自動車電話用として用いられ、第
1、第2導体4,6、および第1、第2コイル
5,7、キヤツプ9および棒状体10はホイツプ
アンテナ32を構成し、ラジオ放送の受信用など
に用いられる。
第4図は、本件アンテナ装置1がコリニアアレ
ーアンテナ31として動作するときの原理を説明
するための図である。自動車電話に用いられる比
較的高い周波数の波長をλaとし、ラジオ放送に
用いられる比較的低い周波数の波長をλbとする。
アンテナエレメント3の第1導体4は、3・
λa/8(=約11cm)の長さに形成され、その内の
車体2側の長さλa/4を有する部分は、第1導
体部分33を構成する。第1導体4の残余の長さ
λa/8を有する部分と、第1コイル5と、第2
導体6の第1コイル5側の長さλa/8とを有す
る部分は、迂回路部分34を構成する。第1コイ
ル5の展開長はλa/4(=約9cm)であるため、
この迂回路部分34の全長はλa/2となる。第
2導体6は、5・λa/8(=約20cm)の長さに形
成され、迂回路部分34を構成するλa/8の長
さを除いた残余の長さλa/2を有する部分は、
第2導体部分35を構成する。
ーアンテナ31として動作するときの原理を説明
するための図である。自動車電話に用いられる比
較的高い周波数の波長をλaとし、ラジオ放送に
用いられる比較的低い周波数の波長をλbとする。
アンテナエレメント3の第1導体4は、3・
λa/8(=約11cm)の長さに形成され、その内の
車体2側の長さλa/4を有する部分は、第1導
体部分33を構成する。第1導体4の残余の長さ
λa/8を有する部分と、第1コイル5と、第2
導体6の第1コイル5側の長さλa/8とを有す
る部分は、迂回路部分34を構成する。第1コイ
ル5の展開長はλa/4(=約9cm)であるため、
この迂回路部分34の全長はλa/2となる。第
2導体6は、5・λa/8(=約20cm)の長さに形
成され、迂回路部分34を構成するλa/8の長
さを除いた残余の長さλa/2を有する部分は、
第2導体部分35を構成する。
したがつて、このように構成されたコニアアレ
ーアンテナ31の第1のコイルを展開した全長
は、約40cmすなわち日本の自動車電話の周波数帯
域860〜940MHzの波長λaの5/4倍に選ばれる。第
2コイル7は、自動車電話用の比較的高い周波数
に対してはハイインピーダンスとなり、ラジオ放
送用の比較的低い周波数に対してはローインピー
ダンスとなる。第1コイル5は、λaの波長に対
しては移相器として働き、逆相の電流分布を低く
抑えるため、第4図において参照符36,37で
示されるように正相部分が大きく強調された振幅
を有する電流分布を得ることができる。したがつ
て自由空間中のλa/2の長さを有するダイポー
ルアンテナに比べて2倍の利得を得ることができ
る。
ーアンテナ31の第1のコイルを展開した全長
は、約40cmすなわち日本の自動車電話の周波数帯
域860〜940MHzの波長λaの5/4倍に選ばれる。第
2コイル7は、自動車電話用の比較的高い周波数
に対してはハイインピーダンスとなり、ラジオ放
送用の比較的低い周波数に対してはローインピー
ダンスとなる。第1コイル5は、λaの波長に対
しては移相器として働き、逆相の電流分布を低く
抑えるため、第4図において参照符36,37で
示されるように正相部分が大きく強調された振幅
を有する電流分布を得ることができる。したがつ
て自由空間中のλa/2の長さを有するダイポー
ルアンテナに比べて2倍の利得を得ることができ
る。
ところで一般に、高い周波数帯域では、その高
い周波数を有する電波は、電離層を突抜けてしま
うため、電離層による反射波が得られることはな
く、このため主として見通し内通信を行なうこと
になる。また、一般に、自動車の車体などのよう
に有限地板にλa/4の長さを有するホイツプア
ンテナを単純に取付けたときには、第5図で示さ
れるように仰角がたとえば約30度の斜めの指向性
を有する電界強度の特性が得られるけれども、高
い周波数では、仰角がさらに小さく、第5図にお
いて、参照符38で示されるような低仰角の電界
強度の特性を得る必要がある。そこで本発明で
は、高い周波数帯域において、コリニアアレーア
ンテナ31を構成することよつて、第1導体部分
33および第2導体部分35の相互作用により、
自動車の車体2である有限地板において、水平方
向の放射利得を向上することができる。こうして
本件アンテナ装置1のコリニアアレーアンテナ3
1では、自動車電話などの高い周波数帯域に対し
て、高い利得を得ることができるとともに低仰角
の水平方向の指向性を有する特性が得られる。
い周波数を有する電波は、電離層を突抜けてしま
うため、電離層による反射波が得られることはな
く、このため主として見通し内通信を行なうこと
になる。また、一般に、自動車の車体などのよう
に有限地板にλa/4の長さを有するホイツプア
ンテナを単純に取付けたときには、第5図で示さ
れるように仰角がたとえば約30度の斜めの指向性
を有する電界強度の特性が得られるけれども、高
い周波数では、仰角がさらに小さく、第5図にお
いて、参照符38で示されるような低仰角の電界
強度の特性を得る必要がある。そこで本発明で
は、高い周波数帯域において、コリニアアレーア
ンテナ31を構成することよつて、第1導体部分
33および第2導体部分35の相互作用により、
自動車の車体2である有限地板において、水平方
向の放射利得を向上することができる。こうして
本件アンテナ装置1のコリニアアレーアンテナ3
1では、自動車電話などの高い周波数帯域に対し
て、高い利得を得ることができるとともに低仰角
の水平方向の指向性を有する特性が得られる。
第6図は、アンテナ装置1がホイツプアンテナ
32として動作するときの原理を説明するための
図である。ホイツプアンテナ32は上述のように
構成されたコリニアアレーアンテナ31の第2導
体部分35の先端に、第2コイル7、キヤツプ
9、および棒状体10とが電気的に接続されて構
成される。キヤツプ9と棒状体10とは、第3導
体部分40を構成する。コリニアアレーアンテナ
31の第1コイル5の巻回長は約4cmであり、し
たがつてコリニアアレーンアンテナ31の全長は
約35cmである。また第2コイル7および第3導体
部分40の長さは約55cmである。したがつてホイ
ツプアンテナ32の全長は約90cm、すなわち日本
の周波数変調放送の周波数帯域76〜90MHzの波長
λaの1/4の長さに選ばれている。こうしてラジオ
放送などの比較的低い周波数では、アンテナ装置
1はホイツプアンテナ32として使用することが
できる。
32として動作するときの原理を説明するための
図である。ホイツプアンテナ32は上述のように
構成されたコリニアアレーアンテナ31の第2導
体部分35の先端に、第2コイル7、キヤツプ
9、および棒状体10とが電気的に接続されて構
成される。キヤツプ9と棒状体10とは、第3導
体部分40を構成する。コリニアアレーアンテナ
31の第1コイル5の巻回長は約4cmであり、し
たがつてコリニアアレーンアンテナ31の全長は
約35cmである。また第2コイル7および第3導体
部分40の長さは約55cmである。したがつてホイ
ツプアンテナ32の全長は約90cm、すなわち日本
の周波数変調放送の周波数帯域76〜90MHzの波長
λaの1/4の長さに選ばれている。こうしてラジオ
放送などの比較的低い周波数では、アンテナ装置
1はホイツプアンテナ32として使用することが
できる。
このように構成されたホイツプアンテナ32に
よつてラジオ放送を受信するときには同軸ケーブ
ル17の内導体18を棒状体10に直結する必要
がない。したがつてアンテナエレメント3が縮小
して車体2内の収納筒12内に収納された状態か
らモータ27によつて伸長駆動されて伸長された
状態においても同軸ケーブル17の内導体18は
収納筒12の上端部15に接触してればよい。し
たがつて同軸ケーブル17を巻取つたりする必要
がなく、構成が簡略化されるとともに同軸ケーブ
ル17が切断されることもない。
よつてラジオ放送を受信するときには同軸ケーブ
ル17の内導体18を棒状体10に直結する必要
がない。したがつてアンテナエレメント3が縮小
して車体2内の収納筒12内に収納された状態か
らモータ27によつて伸長駆動されて伸長された
状態においても同軸ケーブル17の内導体18は
収納筒12の上端部15に接触してればよい。し
たがつて同軸ケーブル17を巻取つたりする必要
がなく、構成が簡略化されるとともに同軸ケーブ
ル17が切断されることもない。
以上のように本件アンテナ装置1では、アンテ
ナエレメント3が伸縮可能な構造となつているの
で、送受信を行なわない停車時には、第3図に示
されるように車体2内に収納しておくことによつ
て、自動車の美感を向上することができるととも
に、単一のアンテナ装置1を異なる周波数帯域に
共用するようにしたので、車体から突出するアン
テナの本数わ削減することができ、風切り音の低
下を図ることができる。また、自動車電話を使用
するときには、コリニアアレーアンテナ31とし
てアンテナ装置1が用いられ、これによつて高利
得、かつ低仰角の水平方向への指向性で送受信す
ることができ、自動車電話用送信機が低出力であ
る携帯型のものであつても、必要な交信領域での
電話通信を行なうことができる。さらにまたこの
コリニアアレーアンテナ31としてアンテナ装置
1を用いるときには、車体2の悪影響を受けるこ
となく良好な送受信を行なうことができる。
ナエレメント3が伸縮可能な構造となつているの
で、送受信を行なわない停車時には、第3図に示
されるように車体2内に収納しておくことによつ
て、自動車の美感を向上することができるととも
に、単一のアンテナ装置1を異なる周波数帯域に
共用するようにしたので、車体から突出するアン
テナの本数わ削減することができ、風切り音の低
下を図ることができる。また、自動車電話を使用
するときには、コリニアアレーアンテナ31とし
てアンテナ装置1が用いられ、これによつて高利
得、かつ低仰角の水平方向への指向性で送受信す
ることができ、自動車電話用送信機が低出力であ
る携帯型のものであつても、必要な交信領域での
電話通信を行なうことができる。さらにまたこの
コリニアアレーアンテナ31としてアンテナ装置
1を用いるときには、車体2の悪影響を受けるこ
となく良好な送受信を行なうことができる。
アンテナ装置1の長さは使用する周波数に応じ
て適宜変化され、またそれらの波長λa、λbのそ
の他の倍率を有する値に定められてもよい。自動
車電話のみの使用では、アンテナエレメント3を
構成する棒状体10は前述したような第1、第2
導体4,6および第1、第2コイル5,7によつ
て形成される空間11内ではなく、それより下方
の収納筒12の筒部16内に収納するようにして
もよい。
て適宜変化され、またそれらの波長λa、λbのそ
の他の倍率を有する値に定められてもよい。自動
車電話のみの使用では、アンテナエレメント3を
構成する棒状体10は前述したような第1、第2
導体4,6および第1、第2コイル5,7によつ
て形成される空間11内ではなく、それより下方
の収納筒12の筒部16内に収納するようにして
もよい。
効 果
以上のように本発明によれば、単一の長手棒状
のアンテナ装置を異なる周波数帯域で共用するこ
とができるようになるので、美感が向上されると
ともに、走行中における風切り音の発生を抑制す
ることができるようになる。
のアンテナ装置を異なる周波数帯域で共用するこ
とができるようになるので、美感が向上されると
ともに、走行中における風切り音の発生を抑制す
ることができるようになる。
第1図は本発明の一実施例のアンテナ装置1の
伸長時の状態を示す斜視図、第2図は第1図に示
されるアンテナ装置1の縦断面図、第3図はアン
テナ装置1の短縮時の状態を示す斜視図、第4図
はアンテナ装置1がコリニアアレーアンテナ31
として動作するときの原理を説明するための図、
第5図はコリニアアレーアンテナ31の水平指向
性を説明するための図、第6図はアンテナ装置1
がホイツプアンテナ32として動作するときの原
理を説明するための図である。 1……アンテナ装置、2……車体、3……アン
テナエレメント、4……第1導体、5……第1コ
イル、6……第2導体、7……第2コイル、12
……収納筒、13……電気絶縁体、17,21,
22……同軸ケーブル、20……分波器、25…
…駆動部材、26……巻取りリール、27……モ
ータ、31……コリニアアレーアンテナ、32…
…ホイツプアンテナ、33……第1導体部分、3
4……迂回路部分、35……第2導体部分、40
……第3導体部分。
伸長時の状態を示す斜視図、第2図は第1図に示
されるアンテナ装置1の縦断面図、第3図はアン
テナ装置1の短縮時の状態を示す斜視図、第4図
はアンテナ装置1がコリニアアレーアンテナ31
として動作するときの原理を説明するための図、
第5図はコリニアアレーアンテナ31の水平指向
性を説明するための図、第6図はアンテナ装置1
がホイツプアンテナ32として動作するときの原
理を説明するための図である。 1……アンテナ装置、2……車体、3……アン
テナエレメント、4……第1導体、5……第1コ
イル、6……第2導体、7……第2コイル、12
……収納筒、13……電気絶縁体、17,21,
22……同軸ケーブル、20……分波器、25…
…駆動部材、26……巻取りリール、27……モ
ータ、31……コリニアアレーアンテナ、32…
…ホイツプアンテナ、33……第1導体部分、3
4……迂回路部分、35……第2導体部分、40
……第3導体部分。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 使用される周波数が高い周波数と低い周波数
とにおいて共用される自動車用アンテナ装置にお
いて、 高い周波数の波長をλaとし、低い周波数の波
長をλbとするとき、 約λa/4の長さを有する第1導体部分と、 前記第1導体部分の上端部に取付けられ、か
つ、展開した長さが約λa/2の長さを有するコ
イル状の迂回路部分と、 前記迂回路部分の上端部に接続され、約λa/
2の長さを有する第2導体部分と、 前記第2導体部分の上端部に接続され、前記高
い周波数で大きなインピーダンスとなる周波数帯
域分離用コイルと、 前記コイルの上端部に接続される第3導体部分
とを有し、全長が約λb/4であることを特徴と
する自動車用アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61265272A JPS63119304A (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | 自動車用アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61265272A JPS63119304A (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | 自動車用アンテナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63119304A JPS63119304A (ja) | 1988-05-24 |
JPH043124B2 true JPH043124B2 (ja) | 1992-01-22 |
Family
ID=17414919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61265272A Granted JPS63119304A (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | 自動車用アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63119304A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0213312U (ja) * | 1988-07-06 | 1990-01-26 | ||
US4847629A (en) * | 1988-08-03 | 1989-07-11 | Alliance Research Corporation | Retractable cellular antenna |
JPH0298202A (ja) * | 1988-10-05 | 1990-04-10 | Yagi Antenna Co Ltd | 自動車用アンテナ |
JPH02179009A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-12 | Kokusai Electric Co Ltd | 移動無線機用コリニアアレーアンテナ |
JPH0749846Y2 (ja) * | 1989-05-31 | 1995-11-13 | 富士通テン株式会社 | 車載用ホイツプアンテナ |
JP2636444B2 (ja) * | 1989-12-07 | 1997-07-30 | 日本電気株式会社 | 移動体通信用空中線装置 |
KR102337296B1 (ko) * | 2015-07-02 | 2021-12-08 | 엘에스엠트론 주식회사 | 차량용 안테나 장치 |
-
1986
- 1986-11-06 JP JP61265272A patent/JPS63119304A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63119304A (ja) | 1988-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |