JPH04311771A - インジゴ類の製造方法 - Google Patents

インジゴ類の製造方法

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JPH04311771A
JPH04311771A JP7762891A JP7762891A JPH04311771A JP H04311771 A JPH04311771 A JP H04311771A JP 7762891 A JP7762891 A JP 7762891A JP 7762891 A JP7762891 A JP 7762891A JP H04311771 A JPH04311771 A JP H04311771A
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indigo
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indole
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JP7762891A
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Yoshihisa Inoue
佳尚 井上
Usaji Takagi
高木 夘三治
Yoshihiro Yamamoto
喜博 山本
Shinobu Aoki
忍 青木
Retsu Hara
烈 原
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インジゴ類の製造方法
に関するものである。更に詳しくは、2位および3位に
置換基を有しないインドール類と有機ヒドロ過酸化物と
を特定の触媒の存在下に、反応系内の水分を除去しなが
ら、反応させることにより、該インドール類に対応する
インジゴ類を製造する新規な方法に関するものである。 インジゴ類は染料として重要な化合物である。
【0002】
【従来の技術】現在、工業的なインジゴの製造方法とし
ては、アニリンとクロロ酢酸もしくはアニリン、青酸お
よびホルムアルデヒドを原料としてN−フェニルグリシ
ン塩を製造し、これを高温でアルカリ溶融してインドキ
シル化合物とした後、更にこれを空気酸化する方法が採
用されている。しかしながらこれらの方法は反応工程が
多段階で極めて複雑であるばかりでなく、大量の水酸化
カリウムと水酸化ナトリウムを使用しなければならない
ので、これらの回収再使用に際して多大のエネルギーを
消費し、またそのための特殊な装置が必要であるという
問題がある。そのため、より簡素なプロセスへの転換が
望まれている。
【0003】一方、インドールの有機合成化学的な酸化
反応において、微量のインジゴが生成したという報告が
ある。例えば小幡らは、過酸化水素と酢酸により反応系
内で過カルボン酸である過酢酸を発生させ、これを酸化
剤としてインドールと反応させると、インドール骨格の
3量体である2,2−ジインジル−ψ− インドキシル
が主生成物として得られ、その際副生物として少量のイ
ンジゴも生成したと報告している(Bull.Agr.
Chem.Soc.Japan, 20巻,80−83
頁,1956 年) 。またベルナード・ヴィットコッ
プらは、過カルボン酸である過安息香酸を酸化剤として
、これとインドールとをクロロホルム溶媒中冷蔵庫内で
一晩反応させると、オルトホルムアミノベンズアルデヒ
ドの他、数多くの成分が生成し、この際極少量のインジ
ゴも生成したと報告している(Justus Lieb
igs Annalen der Chemie, 5
58 巻,91−98頁,1947 年)。またシェイ
ンクマンらは、無機の過酸化物である過酸化水素を酸化
剤として、これとインドールとをメタノール溶媒中で反
応させると、過酢酸との反応の場合と同様に3量体であ
る2,2−ジインジル−ψ−インドキシルが高収率で得
られ、この際インジゴがクロマトグラフィーで検出でき
たと報告している (Khim.Geterotsik
l.Soedin.,11 巻,1490−1496頁
,1978 年)。しかしながらこれらは何れも、本発
明の有機ヒドロ過酸化物とは異なる酸化剤を用いており
、インドールの反応性を単に検討した程度の報告であっ
て、本発明者らが目的とするインジゴは極少量生成した
副生物の一つにすぎず、インジゴ類の製造方法として満
足すべき方法とはいえない。
【0004】また、本発明の方法とは反応自体が異なっ
てはいるが、有機溶媒中で3−ホルミルインドール類を
原料として、これを過酸化物と反応させた後、更に酸化
するという2段反応でインジゴ類を得た例がある(特開
昭54−124027 )。しかしながらこの原料であ
る3−ホルミルインドール類は容易に入手できる化合物
ではなく、インドール類から一端複雑な反応により合成
する必要がある。しかも、インドール類の3位の炭素は
酸素と結合してインジゴ類を形成するので、この方法で
は3−ホルミル基の脱離が起こらなければならず、この
ことによる副生物の生成によって反応系が複雑になるな
ど、簡便なインジゴ類の製造方法とはいえない。
【0005】最近、本発明者らは2位および3位に置換
基を有しないインドール類を有機ヒドロ過酸化物と反応
させて、一般反応でしかも簡便にインジゴ類を製造する
方法を提案した(特開平1−215859および特開平
3−768)。しかしながら、これらの方法でもインジ
ゴ類の収率および反応速度はまだ充分なものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡便
なインジゴ類の製造方法を提供することである。本発明
のいま一つの課題は、インドール類を原料とし、前記し
た従来の技術より高い収率および生成速度でインジゴ類
を製造する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、工業的に
入手容易なインドール類を原料とし、有機ヒドロ過酸化
物を酸化剤として、効率よく一段反応で簡便にインジゴ
類を製造する反応系の開発を目指し、鋭意検討を続けて
きたところ、特定の触媒の存在下、反応系の水分を除去
しながら反応させると、一段反応で簡便に、しかも高い
収率および生成速度で、原料のインドール類に対応する
インジゴ類が得られることを見いだし、本発明を完成さ
せるに至った。
【0008】すなわち本発明は、2位および3位に置換
基を有しないインドール類と有機ヒドロ過酸化物を、液
相中、触媒として周期律表の4族、5族および6族から
なる群から選ばれる金属化合物を用い、反応系に持ち込
まれる水分および反応により生成する水を反応系外に除
去しながら、反応させることを特徴とする該インドール
類に対応するインジゴ類の製造方法である。
【0009】本発明の方法では、インドール類はその2
位の炭素どうしが二重結合で二量化し、またその3位の
炭素は酸素と結合を作ってインジゴ類を生成するため、
2位および3位に置換基を有しているとインジゴ類の生
成が妨害される。従って本発明の方法における原料のイ
ンドール類は、2位および3位に置換基を有してはなら
ない。そのような2位および3位に置換基を有しないイ
ンドール類とは、例えば、インドールをはじめとし、;
1−メチルインドール、4−エチルインドール、5−メ
チルインドール、6−メチルインドール、6−イソプロ
ピルインドール、7−メチルインドール、4,5−ジメ
チルインドールなどの炭素数1〜10のアルキル基を1
〜4個有するアルキルインドール類であり、;4−シク
ロヘキシルインドール、5−シクロペンチルインドール
などの炭素数3〜12のシクロアルキル基を1〜4個有
するシクロアルキルインドール類あり、;5−フェニル
インドール、6−β−ナフチルインドールなどの炭素数
6〜30のアリール基またはアルキル置換アリール基を
1〜4個有するアリールインドール類であり、;4−ク
ロロインドール、5−クロロインドール、5,7−ジク
ロロインドール、5−ブロモインドール、6−ブロモイ
ンドール、5,7−ジブロモインドール、4−クロロ−
5−ブロモインドールなどの1〜4個のハロゲン原子を
有するハロゲン化インドール類であり、;4−ヒドロキ
シインドール、5−ヒドロキシインドール、4,5−ジ
ヒドロキシインドールなどの1〜4個のヒドロキシ基を
有するヒドロキシインドール類あり、;4−メトキシイ
ンドール、5−ベンジルオキシインドールなどの炭素数
1〜10のアルコキシ基を1〜4個有するアルコキシイ
ンドール類あり、;5−フェノキシインドールなどの炭
素数6〜30のフェノキシ基を1〜4個有するフェノキ
シインドール類あり、;4−クロロ−5−エチルインド
ール、6−クロロ−4−メチルインドール、4−ブロモ
−5−エチルインドール、5−ブロモ−4−メチルイン
ドールなどの1〜3個のハロゲン原子および炭素数1〜
10のアルキル基を1〜3個有するハロゲン化アルキル
インドール類であり、;4−ニトロインドール、5−ニ
トロインドール、7−ニトロインドールなどの1〜4個
のニトロ基を有するニトロインドール類であり、;1−
ベンゾイルインドール、4−アセチルインドールなどの
炭素数2〜20のアシル基を1〜4個有するアシルイン
ドール類であり、;1−アセトキシインドール、4−ベ
ンゾイルオキシインドールなどの炭素数2〜20のアシ
ルオキシ基を1〜4個有するアシルオキシインドール類
であり、;インドール−5−カルボン酸などのインドー
ルカルボン酸類またはそのエステル類であり、;5−N
,N−ジメチルアミノインドールなどのアルキル部分が
炭素数1〜10であるN,N−ジアルキルアミノ基を1
〜4個有するN,N−ジアルキルアミノインドール類で
あり、スルホン化インドール類などである。更に、上記
した置換基を2種類以上有しているインドール類も含ま
れる。この他、2位および3位以外の位置には反応を阻
害しないものであれば置換基を有していてもよい。これ
らのインドール類の中でも、インドール、アルキルイン
ドール類およびハロゲン化インドール類が好ましく、こ
のうち特にインドールが好ましい。
【0010】本発明の方法におけるもう一方の原料であ
る有機ヒドロ過酸化物とは、ヒドロペルオキシ基(式1
)を有する有機化合物のことであり、例えば、デ・スワ
ーン (D.Swern )著″オーガニック・ペルオキシド
(OrganicPeroxides) Vol.II
”,ウィリー・インターサイエンス(Wiley−In
terscience ) 刊 (1971年); 1
07−127頁の表中、または、エイ・ジー・デービス
(A.G.Davies)著″オーガニック・ペルオキ
シド(Organic Peroxides)”,ブッ
ターワース(Butterworths)刊 (196
1年);9−33 頁の表中に挙げられているようなも
のである。これらのうち、例えば、ターシャリーブチル
ヒドロペルオキシド、1−フェニルエチルヒドロペルオ
キシド、1−メチル−1−フェニルエチルヒドロペルオ
キシド(慣用名クメンヒドロペルオキシド)、ビス(1
−メチルエチル)フェニルヒドロペルオキシド、1−メ
チル−1−(4−メチルシクロヘキシル)エチルヒドロ
ペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5− 
ジヒドロペルオキシド、1,1,3,3−テトラメチル
ブチルヒドロペルオキシドなどのような、アルキル部分
の炭素数が3〜30である2級または3級のアルキルヒ
ドロ過酸化物が好ましい。これらの有機ヒドロ過酸化物
は単独で用いても、2種以上を混合して同時に用いても
、または2種以上を順次用いても構わない。さらには、
これらの有機ヒドロ過酸化物としては、例えばイソプロ
ピルベンゼンと酸素含有ガスとの組み合わせなど、反応
系内でこれらの有機ヒドロ過酸化物を発生させることの
できる成分の組合せであってもよい。これらの有機ヒド
ロ過酸化物の使用量は特に限定されるものではないが、
通常当該インドール類1モルに対して0.01ないし1
00モルの範囲であり、好ましくは0.1ないし20モ
ルの範囲であり、更に好ましくは0.2 ないし10モ
ルの範囲である。
【0011】本発明の方法における触媒である周期律表
の4族、5族および6族からなる群から選ばれる金属化
合物とは、具体的には、チタン、ジルコニウム、ハフニ
ウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブ
デンまたはタングステンの金属およびそれらの金属の化
合物であり、それらの金属の化合物としては例えば、こ
れらの金属のハロゲン化物、オキシハロゲン化物、酸化
物、複合酸化物、硫化物、硼化物、りん化物、水酸化物
、オキシ水酸化物、シアノ錯塩、例えば硫酸、硝酸やり
ん酸などの無機酸の塩、例えばチタン酸、モリブデン酸
やタングステン酸などの金属オキシ酸またはそれらの塩
、例えばリンモリブデン酸や珪タングステン酸などのヘ
テロポリ酸またはそれらの塩などのような無機化合物で
あり、これらの金属の、酢酸、蓚酸、安息香酸、ナフテ
ン酸などの有機酸の塩、エチルアルコールやイソプロピ
ルアルコールなどのアルコキシド、フェノールやメタク
ロロフェノールなどのフェノキシド、などのような少な
くとも一部に有機基を有する化合物であり、もしくはこ
れらの金属の、カルボニル錯体、アミン類の錯体、ピリ
ジンやビピリジルなどのピリジン錯体、オキソ錯体、シ
ステインやジチオカテコールなどのチオレート錯体、ス
ルフィド錯体、ジチオカルバメート錯体、チオシアネー
ト錯体、イソシアネート錯体、ニトロシル錯体、トリフ
ェニルホスフィンや1,2−ジフェニルホスフィノエタ
ンなどのホスフィン錯体、ホスホリル錯体、フタロシア
ニン錯体、ポルフィリン錯体、ニトリル錯体、エーテル
錯体、ケトン錯体、アセチルアセトンなどのβ−ケトカ
ルボニル錯体、アルキルまたはアレンの錯体、オレフィ
ン錯体、シクロペンタジエニル錯体などの錯体化合物で
あってさらには以上のような化合物の複数の種類に渡っ
て分類されるような化合物などが挙げられる。これらの
化合物は単独でもまたは2種以上を同時に使用すること
もできる。また、反応系内でこれらの化合物を発生させ
ることのできる成分の組合せであってもよい。これらの
化合物は、反応混合液に溶解していることが好ましいが
一部または全部が不溶であっても差し支えない。これら
の化合物のうち、チタンまたはモリブデンの金属の化合
物が好ましい。これらの化合物の使用量は特に制限はな
いが、通常インドール類1モルに対して0.5 モル以
下であり、好ましくは0.00001 ないし0.1 
モルの範囲であり、更に好ましくは0.0001ないし
0.1 モルの範囲である。
【0012】本発明の方法の反応は液相中で行われ無溶
媒でも実施しうるが、通常は溶媒の存在下で実施される
。使用する場合の溶媒としては反応を阻害せず、水を反
応系外に除去しながら効率良く反応させることができる
ならばどのような溶媒でも構わない。そのような溶媒と
しては、例えば、n−ヘキサン、n−ペンタン、n−ヘ
プタン、シクロヘキサンなどの脂肪族または脂環族の炭
化水素類であり、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン、クメンなどの芳香族炭化水素類であり、ジ
クロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンなどの脂肪族または芳香族ハロゲン化合物で
あり、ジエチルエーテル、ジノルマルブチルエーテル、
ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレング
リコールジエチルエーテルなどのエーテル類であり、メ
タノール、エタノール、ベンジルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、シクロヘキサノール、ターシャリーブ
タノール、ターシャリーアミルアルコール、プロピレン
グリコールなどのアルコール類であり、アセトン、エチ
ルメチルケトン、アセトフェノンなどのケトン類であり
、酢酸エチルやプロピオン酸エチルなどのエステル類で
あり、炭酸ジメチルなどのカーボネート類であり、ニト
ロベンゼンなどの芳香族ニトロ化合物類などが挙げられ
る。これらは単独でもまたは2種以上を混合して使用し
てもよい。また、これらの溶媒の使用によって、反応混
合液が均一相となっても不均一な複数の相となっても構
わない。これらの溶媒のうち、イソプロピルアルコール
、2−ブチルアルコール、4−メチル−2−ペンタノー
ルおよびシクロヘキサノールなどの2級アルコール、も
しくはターシャリーブタノール、ターシャリーアミルア
ルコール、2−フェニル−2−プロパノールおよび1−
メチルシクロヘキサノールなどの3級アルコールが好ま
しい。
【0013】本発明の方法においては、反応系に持ち込
まれる水分および反応により生成する水を、反応系外に
除去しながら反応させることは、極めて重要である。本
発明の原料および使用する場合の溶媒には、これらの製
造上の理由等により水分が含まれる場合がある。例えば
、有機ヒドロ過酸化物を乳化法等の水と有機溶媒との二
相系で製造する際、有機ヒドロ過酸化物は有機溶媒の溶
液として水相から分液分離して得られるがこのとき水分
の混入は不可避であること、また入手可能な有機ヒドロ
過酸化物(例えばターシャリーブチルヒドロペルオキシ
ドなど)は水溶液であることが多いこと、さらに、水と
共沸する溶媒は共沸混合物で入手される場合があること
などである。このように水分を含む原料や溶媒等をその
まま用いれば、反応系に水分が持ち込まれる結果となる
。また、本反応においては、インドール類から対応する
インジゴ類の生成に至る際に酸化的脱水素による水の生
成が伴い、反応が進むに従って反応系内の水分量が増加
する。これらの反応系内に持ち込まれる水分および反応
により生成する水を反応系外に除去しながら反応させる
と、これらの水分を除去しない場合に比べ、インジゴ類
の収率および反応速度が向上する。また本発明の方法に
よれば、本発明の原料および使用する溶媒に水分が含ま
れていても事前に脱水操作をすることなくそのまま反応
に供することができ、技術的にも従来法に比べより効果
的なインジゴ類の製造法となる。
【0014】本発明の方法である反応中に水分を系外に
除去する方法としては、反応を阻害せずに水分を有効に
除去できる方法であればどんな方法であっても構わない
が、通常、水分を蒸留により留去する方法または膜分離
により水を除く方法などが用いられる。これらのうち、
蒸留による留去が好ましい。蒸留により留去する方法と
しては、■水を主体とする留分のみを留出させる通常の
蒸留、■水と反応系内に存在する成分との、少なくとも
水を含む2成分以上の共沸混合物を留出させる共沸蒸留
などが用いられる。反応系内に存在する成分としては、
例えば、溶媒もしくは例えば溶媒または原料などが反応
中変化したものなどがある。場合によっては、反応開始
時に加えた溶媒と異なる溶媒を反応途中に加えて蒸留し
水を留去しても良い。水を除去する方法により反応系外
に取り出された混合物は必要に応じて、例えば分液、蒸
留または脱水剤の使用などの適宜な方法で少なくとも水
を分離した後これを反応系に戻してもよいし、その代わ
りに新たな異種または同種の溶媒等を反応系に加えても
よい。これらの操作は反応の全期間または一部の期間、
連続的に行ってもまた間欠的に行ってもよい。
【0015】本発明の方法においては、反応が阻害され
ない程度に水を除けばよく、反応系内に存在する水分を
完全に除去する必要はない。
【0016】本発明の方法において、添加剤として有機
カルボン酸類を用いることは、インジゴ類の収率および
生成速度を一層向上させるので好ましい。このような有
機カルボン酸類としては、例えば、酢酸、プロピオン酸
、ステアリン酸、フェニル酢酸、オレイン酸または桂皮
酸などの脂肪族カルボン酸、もしくは安息香酸、パラメ
チル安息香酸、メタクロロ安息香酸またはパラヒドロキ
シ安息香酸などの芳香族カルボン酸などであり、これら
のうち、酢酸、プロピオン酸または安息香酸が好ましい
【0017】また、例えば、トリメチルシラノール、ト
リエチルシラノールまたはトリフェニルシラノールなど
の有機シラノール類も添加剤として効果的である。更に
は、インジゴ類の収率または生成速度を向上させるため
に、これら以外の添加剤を用いてもよく、また、複数の
種類の添加剤を組み合わせて用いてもよい。
【0018】本発明の方法における反応の実施方式は特
に限定されるものではなく、インドール類、有機ヒドロ
過酸化物、触媒および使用する場合の溶媒および添加剤
などが効果的に混合され接触される方法であり、かつ効
果的に水分を反応系外に除去しながら反応させることが
出来るならば如何なる方法でもよく、回分式、半回分式
または連続流通式のいずれでも構わない。
【0019】反応温度は原料のインドール類、有機ヒド
ロ過酸化物、触媒および使用する場合の溶媒および添加
剤などの種類や量、また水の除去方法などにより異なり
一様ではない。しかしながら通常反応温度は零下10な
いし200℃の範囲であり、好ましくは10ないし15
0℃の範囲であり、更に好ましくは40ないし110℃
の範囲である。反応時間は通常50時間以内であり、好
ましくは0.01ないし20時間の範囲である。反応は
場合によって減圧、常圧または加圧の何れでも実施でき
る。 本発明の方法においては、反応は不活性ガス雰囲気下で
も、空気などの分子状酸素の存在下でも行なうことがで
き、また水を効果的に除去するためにこれらの気体を反
応系に通じながら行うこともできる。
【0020】本発明の方法において、反応終了後の反応
生成物を常用の方法に従って処理することによりインジ
ゴ類が得られる。通常、反応終了後生成したインジゴ類
はその多くが析出しており、濾過、遠心分離またはデカ
ンテーションなどの通常の固液分離の操作により容易に
固体として取り出すことができる。インジゴ類の析出量
が不十分な場合には、より多く析出させるため反応液を
濃縮した後取り出すこともできる。
【0021】本発明の方法により得られるインジゴ類は
、原料のインドール類と対応しており、インジゴ類の芳
香環上および窒素原子上には原料のインドール類と同一
の置換基を同一の位置に有するものである。
【0022】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、これらは限定的ではなく単に説明のためと解され
るべきである。 実施例1 攪拌機、温度計、滴下ロートおよびDean−Star
k水分離器を装着し、さらにDean−Stark水分
離器の上部に還流冷却管を取りつけた内容積500 ミ
リリットルの4ッ口フラスコを用意した。Dean−S
tark水分離器とは、例えば”Organic Sy
nthesis,Col.Vol. III ”の38
2 頁の図12に記載されているような装置であり、還
流冷却管により液化された留出物を、水分離器内に溜め
て層分離させこのうち比重の小さい液体を反応フラスコ
内に戻せる様にした装置である。上記4ッ口フラスコに
インドール10.0グラム(85.4ミリモル)、触媒
としてナフテン酸モリブデンのトルエン溶液(モリブデ
ン金属として6重量%含有)1.356 グラム(モリ
ブデン金属換算で0.85ミリグラム原子)、溶媒とし
てトルエン300 グラムを仕込んだ。この液を攪拌し
ながら95℃のオイルバスにより加熱した。液温が90
℃になった時点で滴下ロートより有機ヒドロ過酸化物と
してターシャリーブチルヒドロペルオキシドの水溶液(
ターシャリーブチルヒドロペルオキシドとして68.7
重量%含有)67.7グラム(ターシャリーブチルヒド
ロペルオキシド換算で512.3 ミリモル)を滴下し
はじめ、1時間かけて全量を滴下した後、そのまま5時
間反応させた。滴下開始直後からリフラックスが始まり
、Dean−Stark水分離器内にはトルエンと共沸
して出てきた水が下層に分かれ増加してきた。上層のト
ルエンは連続的に反応系内に戻した。このようにして反
応系外に水を除去しながら反応を続けた。反応開始時は
反応系は均一であったが、反応の進行とともに藍色の固
体が徐々に析出してきた。反応終了後、この反応混合液
を濾過し、固体を少量のトルエンおよびメタノールで洗
浄後、50℃で減圧乾燥させて藍色の固体を5.03グ
ラム得た。これは、元素分析およびIR分析の結果イン
ジゴであった。仕込んだインドールに対する単離したイ
ンジゴのモル収率(以降、単にインジゴ収率と略称する
)は44.9%であり、生成速度の目安とする1時間当
りのインジゴ収率は8.98%であった。
【0023】実施例2 内容積500 ミリリットルの5ッ口フラスコに攪拌器
、温度計、2本の滴下ロートおよびト字型連結管を取り
つけ、ト字型連結管の上部に温度計を、側管の出口にリ
ービッヒ冷却器を取りつけ、冷却器の出口に受器を装備
した。上記5ッ口フラスコに、実施例1と同量のインド
ール、6重量%ナフテン酸モリブデンのトルエン溶液お
よびトルエンを仕込み、この液を攪拌しながら95℃の
オイルバスで加熱した。液温が90℃になった時点で一
方の滴下ロートより有機ヒドロ過酸化物として実施例1
と同量の68.7重量%ターシャリーブチルヒドロペル
オキシド水溶液を滴下しはじめ、1時間かけて全量を滴
下した後、そのまま5時間反応させた。実施例1と同様
に滴下直後からリフラックスが始まった。リービッヒ冷
却器で凝縮した留出液はすべて受器にためた。受器内で
は留出液は水層とトルエン層の2層に分かれた。この間
、トルエンが受器に10ミリリットルたまるごとに、も
う一方の滴下ロートより反応系内にトルエンを10ミリ
リットル滴下していった。このようにして、反応系外に
水を除去しながら反応を続けた。反応終了後、得られた
反応混合液を実施例1と同様に後処理を行なったところ
、インジゴが5.17グラム得られた。インジゴ収率は
46.2%、1時間当りのインジゴ収率は9.24%で
あった。
【0024】比較例1 攪拌器、温度計、滴下ロートおよび還流冷却管を装着し
た4ッ口フラスコに、実施例1と同量のインドール、ナ
フテン酸モリブデンのトルエン溶液およびトルエンを仕
込み、この液を攪拌しながら95℃のオイルバスで加熱
した。液温が90℃になった時点で一方の滴下ロートよ
り実施例1と同量の68.7重量%ターシャリーブチル
ヒドロペルオキシド水溶液を滴下しはじめ、1時間かけ
て全量を滴下した後、そのまま5時間反応させた。実施
例1および実施例2と同様に滴下直後からリフラックス
が始まったが、還流冷却管で凝縮した液は直接反応系内
に戻した。このように、反応系外に水を除去しないで反
応を続けた。反応終了後、得られた反応混合液を実施例
1と同様に後処理を行なったところ、インジゴが2.8
4グラム得られた。インジゴ収率は25.4%、1時間
当りのインジゴ収率は5.08%であった。反応系内の
水を除去せずに反応を行うと収率も低く、また生成速度
も遅かった。
【0025】実施例3 攪拌器、温度計、およびDean−Stark水分離器
を装着し、さらにDean−Stark水分離器の上部
に還流冷却管を取りつけ、還流冷却管の上部出口を減圧
ラインに接続した内容積500 ミリリットルの3ッ口
フラスコを用意した。この3ッ口フラスコにインドール
10.0グラム(85.4ミリモル)、触媒としてモリ
ブデンヘキサカルボニル22.5ミリグラム(0.08
5 ミリモル)、溶媒としてクメン300 グラム、有
機ヒドロ過酸化物としてクメンヒドロペルオキシド(1
−メチル−1−フェニルエチルヒドロペルオキシド、以
降、CHPと略称する)のクメン溶液(CHPとして8
2.0重量%含有)52.3グラム(CHP換算で28
1.7 ミリモル)を一括して仕込んだ。この仕込み液
を攪拌しながらオイルバスにより100 ℃に加熱し、
反応系内の圧力は180 mmHgに保った。反応中は
反応液は常にリフラックスしており、Dean−Sta
rk水分離器内にはクメンと共沸して出てきた水が下層
に分かれ増加してきた。上層のクメンは連続的に反応系
内に戻した。このように反応系外に水を除去しながら5
時間反応を行った。反応終了後、この反応混合液を濾過
し、固体を少量のクメンおよびメタノールで洗浄後、5
0℃で減圧乾燥させてインジゴ6.73グラムを得た。 インジゴ収率は60.2%であり、1時間当りのインジ
ゴ収率は12.0%であった。
【0026】比較例2 Dean−Stark水分離器を使用せず、攪拌器、温
度計および還流冷却管のみを装着し、還流冷却管の上部
出口を減圧ラインに接続した内容積500ミリリットル
の3ッ口フラスコに、実施例3と同量のインドール、モ
リブデンヘキサカルボニル、クメンおよび82.0重量
%CHPクメン溶液を一括して仕込んだ。この液を攪拌
しながらオイルバスにより100 ℃に加熱し、反応系
内を180 mmHgにした。実施例3と同様に反応中
反応液は常にリフラックスしていたが、還流冷却管で凝
縮した液は留出させずに直接反応系内に戻した。このよ
うに反応系外に水を除去せずに5時間反応を行った。反
応終了後、得られた反応混合液を実施例3と同様に後処
理を行なったところ、インジゴが6.25グラム得られ
た。インジゴ収率は55.9%、1時間当りのインジゴ
収率は11.2%であった。反応系内の水を除去せずに
反応を行うと収率も低く、また生成速度も遅かった。
【0027】実施例4 内容積300 ミリリットルの4ッ口フラスコに攪拌器
、温度計、滴下ロートおよびト字型連結管を取りつけ、
ト字型連結管の上部に温度計を、側管の出口にリービッ
ヒ冷却器を取りつけ、冷却器の出口に受器を装備した。 上記4ッ口フラスコにインドール10.0グラム(85
.4ミリモル)、触媒としてモリブデンジオキシアセチ
ルアセトネート28.0ミリグラム(0.085 ミリ
モル)、溶媒として含水ターシャリーブタノール(水と
の共沸混合物でターシャリーブタノール含有率88.2
4 重量%および水分含有率11.76 重量%である
混合物)150 グラム、有機ヒドロ過酸化物として8
2.0重量%CHPクメン溶液34.86 グラム(C
HP換算で187.8 ミリモル)、を一括して仕込ん
だ。この液を攪拌しながら95℃のオイルバスで加熱し
た。反応液は反応中常にリフラックスしており、リービ
ッヒ冷却器で凝縮した液はすべて留出した。この液は均
一な液体であり二層分離はしなかった。この液体は分析
すると水が含まれていた。この留出物が受器に10ミリ
リットルたまるごとにすべて除き、滴下ロートより水を
含まないターシャリーブタノールを反応系に10ミリリ
ットル滴下していった。このように、水分を反応系外に
除去しながら7時間反応を続けた。反応終了後、この反
応混合液を濾過し、固体を少量のターシャリーブタノー
ルで洗浄後、50℃で減圧乾燥させてインジゴ5.75
グラムを得た。インジゴ収率は51.4%、1時間当た
りのインジゴ収率は8.22%であった。
【0028】比較例3 攪拌器、温度計、および還流冷却管を装着した3ッ口フ
ラスコに、実施例4と同量のインドール、モリブデンジ
オキシアセチルアセトネート、含水ターシャリーブタノ
ールおよび82.0重量%CHPクメン溶液を一括して
仕込み、この液を攪拌しながら95℃のオイルバスで加
熱した。実施例4と同様に反応中反応液は常にリフラッ
クスしていたが、還流冷却管で凝縮した液はすべて直接
反応系内に戻した。このように反応系内の水分を除去し
ないで7時間反応を続けた。反応終了後、得られた反応
混合液を実施例4と同様に後処理を行なったところ、イ
ンジゴが3.64グラム得られた。インジゴ収率は32
.5%、1時間当りのインジゴ収率は6.50%であっ
た。反応系内の水を除去せずに反応を行うと収率も低く
、また生成速度も遅かった。
【0029】実施例5 攪拌機、温度計、およびDean−Stark水分離器
を内容積300 ミリリットルの3ッ口フラスコに装着
し、さらにDean−Stark水分離器の上部に還流
冷却管を取りつけた。上記3ッ口フラスコに、インドー
ル10.0グラム(85.4ミリモル)、触媒としてオ
ルトチタン酸イソプロピル241.6 ミリグラム(0
.85ミリモル)、溶媒として含水イソプロピルアルコ
ール(水との共沸混合物であってイソプロピルアルコー
ル含有率87.4重量%および水分含有率12.6重量
%である混合物)150 グラムとベンゼン15グラム
および有機ヒドロ過酸化物として82.0重量%CHP
クメン溶液45.0グラム(CHP換算で426.8 
ミリモル)を一括して仕込んだ。この液を攪拌しながら
95℃のオイルバスにより加熱した。反応中は反応液は
常にリフラックスしており、Dean−Stark水分
離器内にはイソプロピルアルコールとベンゼンとの3成
分で共沸し出てきた水は層分離し下層に分かれ増加して
いった。上層の有機層は連続的に反応系内に戻した。こ
のように反応系外に水分を除去しながら7時間反応を続
けた。反応終了後、この反応混合液を濾過し固体を少量
のイソプロピルアルコールで洗浄後、50℃で減圧乾燥
させてインジゴ1.02グラムを得た。 インジゴ収率は9.1 %、1時間当たりのインジゴ収
率は1.3 %であった。
【0030】比較例4 実施例5と同様の装置を装着した内容積300 ミリリ
ットルの3ッ口フラスコに、ベンゼンは仕込まず、それ
以外は実施例5と同量のインドール、オルトチタン酸イ
ソプロピル、含水イソプロピルアルコールおよび82.
0重量%CHPクメン溶液を一括して仕込み、この液を
空気雰囲気下で攪拌しながら95℃のオイルバスで加熱
した。実施例5と同様に反応中反応液は常にリフラック
スしていたが、留出物はDean−Stark水分離器
内では均一であり二層には分離しなかった。この液はそ
のまま反応系内に戻した。このように水の除去を行わな
いで7時間反応を続けた。反応終了後、得られた反応混
合液を実施例5と同様に後処理を行なったところ、イン
ジゴ収率は0.5 %、1時間当りのインジゴ収率は0
.07%であった。反応系内の水を除去せずに反応を行
うと収率も低く、また生成速度も遅かった。
【0031】実施例6 内容積300 ミリリットルの5ッ口フラスコに攪拌機
、温度計、2本の滴下ロートおよびト字型連結管を取り
つけ、さらにト字型連結管の上部に温度計を側管の出口
にリービッヒ冷却器を取りつけ、冷却器の出口に受器を
装備した。上記5ッ口フラスコにインドール10.0グ
ラム(85.4ミリモル)、触媒としてモリブデンヘキ
サカルボニル67.6ミリグラム(0.256ミリモル
)、添加剤として安息香酸2.08グラム(17.0ミ
リモル)および溶媒としてターシャリーブタノール15
0 グラムを仕込んだ。この液を攪拌しながら95℃の
オイルバスにより加熱した。液のリフラックスが始まっ
た時点で一方の滴下ロートより有機ヒドロ過酸化物とし
て0.5 重量%の水を含んだCHPクメン溶液(CH
Pとして82.0重量%含有)40.5グラム(CHP
換算で218.2 ミリモル)を滴下しはじめ、1時間
かけて全量を滴下した後そのまま7時間反応を続けた。 CHPクメン溶液の滴下開始後から反応終了時まで常に
反応系はリフラックス状態にあり、リービッヒ冷却器で
凝縮した留出液は層分離しないで均一な液体として受器
にたまった。この液体は分析すると水が含まれていた。 またこの留出物が受器に10ミリリットルたまるごとに
すべて除き、もう一方の滴下ロートよりターシャリーブ
タノール10ミリリットルを反応系に滴下していった。 このようにして反応系外に水分を除去しながら反応を続
けた。反応終了後、この反応混合液を濾過し、固体を少
量のターシャリーブタノールで洗浄後、50℃で減圧乾
燥させてインジゴ8.80グラムを得た。インジゴ収率
は78.6%、1時間当たりのインジゴ収率は11.2
3 %であった。
【0032】実施例7 実施例3において、更に添加剤としてトリフェニルシラ
ノール2.36グラム(8.5 ミリモル)を用いた以
外はすべて実施例3と同様に反応および後処理を行なっ
たところ、インジゴ収率は66.2%、1時間当りのイ
ンジゴ収率は13.2%であった。
【0033】実施例8 実施例3において、更に添加剤として安息香酸1.04
グラム(8.5 ミリモル)およびトリフェニルシラノ
ール2.36グラム(8.5 ミリモル)を用いた以外
はすべて実施例3と同様に反応および後処理を行なった
ところ、インジゴ収率は75.9%、1時間当りのイン
ジゴ収率は15.2%であった。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、2位および3位
に置換基を有しないインドール類と有機ヒドロ過酸化物
を、液相中、触媒として周期律表の4族、5族および6
族からなる群から選ばれる金属化合物を用い、反応系に
持ち込まれる水分および反応により生成する水を反応系
外に除去しながら、反応させるという簡便な方法によっ
て、一段でしかも他の酸化剤を使用する従来技術よりも
、また反応系内の水分を除去しない場合よりも、高い収
率と反応速度で、原料のインドール類に対応するインジ
ゴ類を製造することができるという、極めて効果的なイ
ンジゴ類の製造方法となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2位および3位に置換基を有しないイ
    ンドール類と有機ヒドロ過酸化物を、液相中、触媒とし
    て周期律表の4族、5族および6族からなる群から選ば
    れる金属化合物を用い、反応系に持ち込まれる水分およ
    び反応により生成する水を反応系外に除去しながら、反
    応させることを特徴とする該インドール類に対応するイ
    ンジゴ類の製造方法。
  2. 【請求項2】  溶媒として2級または3級アルコール
    を用いる特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】  添加剤の存在下に反応させる特許請求
    の範囲第1項ないし第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】  添加剤が有機カルボン酸類である特許
    請求の範囲第3項記載の方法。
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DE69121170T DE69121170T2 (de) 1990-11-22 1991-11-20 Verfahren zur Herstellung von Indigoverbindungen
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