JPH04308Y2 - - Google Patents

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JPH04308Y2
JPH04308Y2 JP1987134714U JP13471487U JPH04308Y2 JP H04308 Y2 JPH04308 Y2 JP H04308Y2 JP 1987134714 U JP1987134714 U JP 1987134714U JP 13471487 U JP13471487 U JP 13471487U JP H04308 Y2 JPH04308 Y2 JP H04308Y2
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signal
gate
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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は同一の探知対象箇所から得られた探
知情報の普通表示と拡大表示とを同一の表示画面
上にレベル別に色分けしてカラー表示する探知情
報表示装置に関するものである。
〔従来の技術〕
この種の装置としては特開昭53−63053などに
り次のような構成をもつものが開示されている。
先ず第1図を参照しよう。魚群探知機の送受信部
11内の送信部1より送受共用回路2を通して一
定周期で送受波器23が励振される。その結果送
受波器23からの超音波パルスが海底3に向つて
放射される。その反射波は送受波器23にて受波
され、送受共用回路2を通じて受信部4に受信さ
れる。この受信信号は第2図Aに示すように送信
パルス25、魚群5からの反射信号26、海底3
からの反射信号27などからなる。この受信信号
はAD変換器28において例えば4ビツトのデジ
タル信号に変換され、そのデジタル信号は信号取
込みメモリ34に書込まれる。信号取込みメモリ
34は例えばシフトレジスタであり、AD変換器
28の出力並列ビツト出力数だけのデジタル信号
を同時に書込むことができる。この書込みは送信
部1における発振器(図示せず)の信号から書込
みパルス発生回路6において作つた書込みパルス
(第2図B)がオア回路56を通してメモリ34
へ供給されて行なわれる。
一方、カラー陰極線管表示器82が設けられ、
この表示器82の表示面は陰極線管制御回路7か
らの線同期信号や面同期信号により電子ビームが
制御されて面走査される。主メモリ81からの読
出し信号がカラー変換器177を通じて表示器8
2へ供給される。主メモリ81は例えばシフトレ
ジスタからなり表示器82の表示面の一画面情報
を記憶する容量があり、理解し易いように表示器
82の表示面における線走査線l1,l2,…loと対
応してシフトレジスタ部F1,F2,…Foがあり、
これ等レジスタ部は順次縦続的に接続される。或
る時点においてレジスタ部F1,F2,…Fo内のデ
ジタル情報がそれぞれ走査線l1,l2,…lo上に表
示される。シフトレジスタ部F1の後段出力はカ
ラー変換器177へ供給されると共にゲート回路
8を通じて初シフトレジスタ部Foの初段に帰還
され、この1楯周期は表示器82の面走査周期と
同一になるようにそのシフト速度が選定される。
この状態において主メモリ81の内容が表示器8
2に静止画像として表示される。シフトレジスタ
部F1〜Foの各段はそれぞれ並列4ビツトのデジ
タル信号を記憶することができる。カラー変換器
177は入力されたデジタル信号に応じて、つま
り信号のレベルに応じた予め決められた色を表示
器82に発光させるための信号変換が行なわれ、
その出力によりカラー陰極線管表示器82の赤、
緑、青の電子銃が制御される。
送受信部11において1送信パルスに対する受
信信号がデータ取込みメモリ34に取込まれ、こ
のメモリ34内の信号が主メモリ81に1本の表
示線の情報として移される。この新しい信号は表
示器の予め決つた位置に表示されるようにされ
る。例えば図において面走査の始めに第1線走査
線l1に最も新しい信号がレジスタ部F1から読出さ
れて表示される。第2線走査線l2には、面走査の
始めにおいてレジスタF2にあつたデータが読出
されて表示される。以下同様にして第n線走査線
loには面走査の始めにレジスタ部Foに在つた最も
古いデータが表示される。データ取込みメモリ3
4は主メモリ81の各シフトレジスタ部F1〜Fo
の1つと同一容量とされる。メモリ34に対する
書込みが終ると、これを示す信号が読出しパルス
発生回路9へ供給される。この回路9には制御回
路7から第2図Cに示す面同期信号Pv及び線同
期信号Plが供給される。上記書込み終了の次の面
同期信号より読出しパルスを第2図Dに示すよう
に1線同期信号周期の間発生する。この読出しパ
ルスは主メモリ81のシフトパルスと同期し、書
込みパルス数と同一数である。読出しパルスはオ
ア回路56を通じて取込みメモリ34を読出し、
その出力はゲート回路8を通じてシフトレジスタ
Foの初段へ供給される。主メモリ81の出力は
1線走査線分の遅延用シフトレジスタ124にも
常に供給されている。従つてメモリ34から主メ
モリ81への転送が終つた時はそれまでレジスタ
部F1に記憶されていた最も新しいデータはレジ
スタ124内にあり、この状態で主メモリ81の
出力はシフトレジスタ124を通じて初段シフト
レジスタ部Foに戻される。この遅延用シフトレ
ジスタ124を通じる帰還は第2図Eに示すよう
にメモリ34の読出しが終了してから次の面同期
信号までの期間である。この面同期信号の直前で
は今回取込みメモリ34か書込まれた最も新しい
データはシフトレジスタ部F1に位置し、それま
での最も古いデータはシフトレジスタ124に位
置する。次の面同期信号からの主メモリ読出し時
には主メモリ81の出力がそのシフトレジスタ部
Foに帰還されるようにゲート回路8が制御され
る。このようにして新しいデータが主メモリ81
に書込まれ、上記最も古いデータはシフトレジス
タ124に移されたままで主メモリ81から除去
される。
このようにしてデータがメモリ34から主メモ
リ81に移されるごとにその最も新しいデータは
線走査線l1上に表示され、最も古いデータは主メ
モリ81から除去され、表示面上において表示線
はその線と直角方向に1本づつ古い方へ移動し2
番目に新しいデータは線走査線l2上に表示され
る。この結果発振パルス25と対応した発振線1
55が、海底3と対応された表示153が魚群5
と対応した表示154がそれぞれ表示器82の表
示面上に現われる。つまり従来の魚群探知機の記
録紙上の記録と同様な表示が得られ、第1図にお
いて記録紙を右から左へ移行させている場合と同
様に表示が右から左へ移動する。なお第1図にお
いて送受信機11から受信データの速度と、陰極
線管表示器82の走査速度とが適当に選定される
と、データ取込みメモリ34を省略し、AD変換
器28からのデータを直接主メモリ81に書込む
ことも可能である。
次に第3図以下の図面を参照してこの考案によ
る魚群探知機を更に詳細に説明する。第3図乃至
第5図は本来一枚の図面として示すべき所を分割
したものであつて各リード線の端に付けた丸の中
の記号は同一のものが互に接続されることを示し
ている。第3図において、送受信部11は従来の
魚群探知機のそれとほぼ同様である。即ち基準発
振器12からの基準信号はレンジ用分周器13に
おいて周波数分周され、その分周比はレンジスイ
ツチ14の選択によつて変更される。つまり探知
範囲を例えば0〜100m、0〜200m、0〜400m、
0〜800m等の何れにするかによつて分周器13
の分周比が変えられ、深いところまで探知するほ
どその分周比が大きくその出力の周波数は低くさ
れる。
このようにして分周された出力は表示時間切換
回路15において例えば3つの分周比、標準のも
の、その倍、標準の1/2の何れかに選ばれる。
この回路はこの陰極線管を用いた魚群探知機特有
のものであつて3点切換スイツチ16の選択によ
つてその1つの切換位置にある時は通常表示と
し、他の1つの切換位置にある時は早送り表示と
なり、出力周波数は2倍とされ、更に他の切換位
置にある時は遅送り表示であつて出力周波数は通
常表示の1/2とされる。つまり後で述べる陰極
線管表示器82に対する表示情報を記憶した主メ
モリ81内の情報の書替時間を速くしたり、遅く
したりすることを切換スイツチ16にて切換える
ことができる。
表示時間切換回路15の出力は繰返し周期カウ
ンタ17によつて更に分周され、これによりトリ
ガ発振周期が作られる。この繰返し周期カウンタ
17の出力は例えば第6図Aに示すもので、この
出力は微分回路18にて微分され、例えばその立
上りパルス(第6図B)が取出される。この立上
りパルスは、例えば単安定マルチバイブレータよ
りなる吃水補正回路19にて送受波器23が付け
られた水面よりの深さの超音波パルスの伝搬時間
分だけの時間、即ち第6図Cに示す時間T1のパ
ルスに変換される、その変換出力は送信トリガ発
生回路21に供給されて、第6図Dに示すように
微分パルス(第6図B)より時間T1だけ遅れた
トリガ信号が得られる。
このトリガ信号によつて送信器22が駆動さ
れ、その出力により送受波器23が励振され、超
音波パルスが海底に向つて放射される。この超音
波パルスの送信に基ずいてその反射信号は送受波
器23より受波され、受信器24にて受信され、
例えば第6図Eに示すように発振パルス25、魚
群よりの反射信号26、海底反射信号27が受信
される。受信器24の出力はAD変換器28によ
り例えば並列4ビツトのデジタル信号に変換され
て、これより複数の各データ取込み部に供給され
る。
データ取込み部としては普通表示データ取込み
部31、部分拡大表示データ取込み部32、海底
拡大表示データ取込み部33が設けられた場合で
これ等データ取込み部31,32,33のデータ
取込みメモリ34,35,36にAD変換器28
の出力がそれぞれ供給される。
この実施例においては更に網高計の情報も表示
できるようにした場合であつて第7図に示すよう
に漁船37の船底に魚群探知機の送受波器23が
取付けられ、これにより先に述べたような超音波
の送波及び受波が行なわれる。これと共にロープ
38により魚網39が引かれ、この魚網の開口付
近の上部に網高計41が取付けられる。この網高
計41の上側及び下側に超音波の送波が行なわ
れ、かつその反射波の受波が行なわれ、その受信
信号は超音波を搬送波として漁船37の受信器4
2に送波される。
即ち第3図〜第5図において網高計41よりの
信号は受信器42の受波器43にて受信される。
その受信信号中の上側の探知信号部分及び下側の
探知信号部分はデータ取込み部44及び45にて
それぞれ分離される。これ等に対するデータ取込
みメモリ46,47に、受信器42よりの受信信
号がAD変換器48にてデジタル信号に変換され
てそれぞれ供給される。
普通表示データ取込み部31においては微分回
路18からのパルスによつてゲート信号発生回路
50が第6図Fに示すように駆動されてゲート信
号が発生し、このゲート信号により制御されてシ
フトパルスカウンタ49が計数動作を始め、この
カウンタ49によりレンジ用分周回路13の出力
パルスが計数される。カウンタ49の計数値はデ
コーダ51にてデコーダされ、そのデコーダの適
当な間隔の出力端子をシフト選択スイツチ52で
選択する。シフト選択スイツチ52のデコーダ5
1側の選択固定端子は例えば超音波の探知距離に
換算して50mだけ順次位相がずれたパルスPsが第
6図Gに示すように得られ、そのパルスPsの1つ
がシフト選択スイツチ52にて選択されてゲート
信号発生回路53が駆動され、これより第6図H
に示すようにゲート信号が発生する。例えばレン
ジスイツチ14を0〜100mに設定した状態で2
番目のパルスがスイツチ52により選択される
と、50mより150mの間の水深範囲を探知する場
合となる。シフトパルスカウンタ49が所定数を
数え、カウンタ49がフルカウントになつた時点
から次のトリガパルスが発生するまでの間に少な
くとも1シフト距離分、この例においては100m
分に対応した時間が生じるようにされる。このフ
ルカウント出力によつてゲート信号発生回路50
からのゲート信号の送出が停止され、第6図Fに
示すようにその出力が低レベルとなつてカウンタ
49の計数動作が停止する。ゲート信号発生回路
50は例えばフリツプフロツプ回路であつて微分
回路18の出力によりセツトされ、カウンタ49
の出力によりリセツトされる。他のゲート信号発
生回路もこのゲート信号発生回路50と同様に構
成される。
ゲート信号発生回路53の出力が高レベルとな
ると、分周回路54及びデータ取込みカウンタ5
5が動作状態となり、分周回路54においてレン
ジ用分周回路13の出力が更に分周され、その分
周された出力がデータ取込み用カウンタ55にて
計数される。又分周回路54の出力はオア回路5
6を通じてデータ取込みメモリ34に与えられ、
そのパルス毎にAD変換器28の出力がオア回路
57を通じてメモリ34に書込まれる。このカウ
ンタ55は表示器82における1本の表示線の画
素数、例えば256でフルカウントになり、その出
力によりゲート信号発生回路53が制御され、そ
の出力が低レベルとなる。よつて分周回路54、
カウンタ55の動作が停止する。つまり分周回路
54から第6図Iに示すようなデータ取込みパル
スが発生し、データ取込みメモリ34は例えばシ
フトレジスタであつてデータ取込みパルスの256
個分のデータが取込まれる。
部分拡大表示データ取込み部32においてはカ
ウンタ55が動作している間、つまり普通表示デ
ータ取込み部31にデータが取込まれている間に
おける任意の区間を選択した拡大表示するため、
カウンタ55の計数内容はデコーダ58に供給さ
れ、デコーダ58の各出力端子は拡大位置選択ス
イツチ59により1つが選択される。例えば選択
ゲート信号発生回路53の出力ゲート信号の区間
を5等分し、その5等分の各1に対応して順次位
相がずれたパルスが選択スイツチ59の5つの固
定端子に第6図Jに示すように得られ、そのパル
スの1つがスイツチ59にて選択される。この選
択されたパルスによりゲート信号発生回路61の
出力が第6図Kに示すように高レベルとなり、こ
の出力によつて分周回路62及びデータ取込みカ
ウンタ63が動作状態とされる。分周回路62に
は基準発振器12からの出力パルスが供給され、
この分周回路62は拡大幅選択スイツチ64によ
り分周比が変更され、拡大幅を大きく、つまり拡
大率を大きくする場合においては分周比は小さ
く、高い周波数の出力が得られるようにされる。
このパルスはデータ取込みカウンタ63にて計数
されると共にオア回路65を通じてデータ取込み
メモリ35を駆動し、AD変換器28の出力はオ
アゲート67を通じてメモリ35に読込まれる。
カウンタ63はカウンタ55と同様に例えば
256ビツトでフルカウントになり、そのフルカウ
ント出力によりゲート信号発生回路61が制御さ
れ、その出力が低レベルとなり、分周回路62、
カウンタ63が共に不動作状態となる。このよう
にしてゲート信号発生回路61の出力(第6図
K)が高レベルの間に対応する受信信号のAD変
換された出力が256個のサンプル情報として、つ
まり1本の表示線分の画素情報としてメモリ35
に読込まれる。
底拡大表示データ取込み部33においては微分
回路18からの第6図Bに示した微分パルスによ
つてゲート信号発生回路68が駆動され、この出
力信号(第6図L)によつて分周回路69が動作
状態とされる。分周回路69は発振器12からの
基準信号を分周し、その分周比は拡大幅選択スイ
ツチ71にて設定された拡大率に応じて変更され
る。分周回路62と同様に大幅に拡大しようとす
る場合には分周比が小さく高速度のパルスが出力
される。分周回路69の出力はオア回路72を通
じてデータ取込みメモリ36を駆動し、AD変換
器28の出力がそのパルス毎に読込まれる。この
メモリ36の容量はメモリ34,35と同一容量
とされ、従つて256個のパルスで一杯になるがこ
れより更にデータが書込まれると、新しいデータ
が書込まれるごとに最も古いデータから順次に消
失していく。
一方、受信器24の出力は底信号検出回路73
にも供給され、この回路73は従来より公知のも
のを使用することができ、例えば発振パルスの送
出力から次の発振パルスの送出迄における所定レ
ベル以上大きい信号を底信号として検出する。こ
の底信号は第6図Mに示すようなパルスであり、
これによつてゲート信号発生回路68が制御され
てその出力が低レベルとなり、分周回路69の動
作が停止し、従つてデータ取込みメモリ36のデ
ータ取込み動作も停止される。この時取込まれた
データは海底の反射信号が一番新しいものとな
る。常にこのようなデータの取込みになるため、
表示線上において海底は常に一定位置となり、海
底線が直線として表示され、海底から上側の部分
が分周器69の分周比に従つて拡大表示される。
上述のようにしてデータ取込み部のデータ取込
みメモリ34,35,36,46,47に取込ま
れたデータはこれ等と対応して設けられた選択読
取手段74〜78における選択状態に応じて共通
のバツフアメモリ79にデータが取込まれる。こ
のバツフアメモリ79に取込まれたデータは主メ
モリ81に移され、主メモリ81は繰返し読出さ
れて陰極線管表示器82に供給されて画像として
表示される。陰極線管表示器82に対する制御は
次のようにして行なわれる。発振器83よりの出
力信号が分周回路84にて陰極線管表示器82の
線(水平)走査周期迄分周され、その出力は線同
期信号発生回路85に供給され、この出力が表示
器82に供給される。又分周器84の出力は面
(垂直)同期信号発生器86に供給され、これに
より分周されて面同期信号が作られ、これが表示
器82に供給される。この表示器82の1本の表
示線に対応する情報がバツフアメモリ79に蓄え
られ、その1本の表示線分の情報が上述したよう
に主メモリ81に移される。
データ取込部よりのデータをバツフアメモリ7
9に移すには表示器82のクロツクを基準にして
行なわれる。このためデータ取込みカウンタ55
の出力及び面同期信号発生回路86の出力パルス
が同期選出回路87に供給される。この面同期パ
ルス信号は例えば第6図Nであり、データ取込み
カウンタ55のフルカウント出力、即ち第6図H
のゲート信号の後縁の次の面同期パルスが第6図
Oに示すように選出される。
同期選出回路87は第8図に示すようにJKフ
リツプフロツプであり、カウンタ55からの書込
み終了信号がJKフリツプフロツプFF1のJ端子
へ供給され、フリツプフロツプFF1のQ端子は高
レベルとなり、これがJKフリツプフロツプFF2
のクリア端子CLへ供給され、このフリツプフロ
ツプFF2は動作可能な状態になる。フリツプフロ
ツプFF2のJ端子に面同期信号発生回路86から
の面同期パルスが供給されているため、上記書込
み終了パルスの次の面同期パルスによりフリツプ
フロツプFF2はセツトされてQ端子の出力が高レ
ベルになり、その出力がフリツプフロツプFF3
クリア端子CLに供給されてこのフリツプフロツ
プが動作可能になる。フリツプフロツプFF3のJ
端子に面同期パルスの反転パルスが与えられてお
り、その立上り、つまり面同期パルスの後縁でフ
リツプフロツプFF3がセツトされ、その出力によ
りフリツプフロツプFF1及びFF2がリセツトされ、
これによりフリツプフロツプFF2のQ端子が低レ
ベルになり、フリツプフロツプFF3のQ端子が低
レベルになり、このQ端子より書込み終了信号の
直後の面同期パルスの後縁位置のパルスが得られ
たことになる。
この選出された面同期パルスによりゲート信号
発生回路88が駆動され、この回路88より第6
図Pに示すような信号が発生し、これにより分周
回路89及びデータ読出しカウンタ91が動作状
態となる。分周回路89には分周回路84からの
線走査周波数の信号が供給され、この分周回路8
9の分周比は表示幅選択スイツチ92の選択によ
つて変更される。
このスイツチ92の固定端子は例えばa〜dの
4つがあり、そのaに接続されている時は分周回
路89の分周比は1/8とされ、bに接続される
場合は分周比は1/4、cに接続される場合は分
周比は1/2とされ、dに接続される場合は分周
回路89に接続されず、この選択読出手段を選択
しない場合である。固定端子a〜cの各否定出力
はオア回路93に供給され、その出力によつてゲ
ート信号発生回路88がクリアされ、回路88の
出力は低レベルに保持される。表示幅選択スイツ
チ92において端子aを選択した時は選択した1
つのデータが表示器82の1本の表示線として表
示され、つまり表示器の全幅にわたつて表示さ
れ、端子bを選択した場合は1/2の幅で、端子
cを選択した場合は1/4の幅にそれぞれ表示さ
れるように動作するものである。
分周回路89の分周出力は読出しカウンタ91
にて計数され、このカウンタ91はデータ取込み
カウンタ55等と同様に256パルスでフルカウン
トになる。上述したように表示幅選択スイツチ9
2は選択読出し手段を選択するか否かのスイツチ
も兼ねるものであつてスイツチ92が端子dに位
置されている場合はこの選択読出し手段は選択さ
れない場合で、ゲート信号発生回路88の出力は
高レベルにならない。しかしながら選択読出し手
段が選択されている場合はスイツチ92は端子a
〜cの何れかに接続され、分周回路89から分周
出力が得られ、その出力パルスをカウンタ91が
計数するのみならず、そのパルスにより選択読出
し手段74と対応するデータ取込みメモリ34が
駆動され、これよりデータが読出され、その読出
されたデータはオアゲート94を通じてバツフア
メモリ79に供給される。
バツフアメモリ79に対する書込みは分周回路
89の出力パルス中のもつとも遅いパルスと同期
して行なわれる。即ち分周回路84からのパルス
は分周回路95にて1/8に分周され、その分周
出力はオア回路96を通じてバツフアメモリ79
に供給され、その制御によりオア回路94からの
データがバツフアメモリ79に書込まれる。この
書込みを制御するために同期検出回路87の出力
はゲート信号発生回路97にも供給され、これに
より第6図Qに示すようにゲート信号が発生し、
このゲート信号の出力により分周回路95及びカ
ウンタ98が動作状態となり、カウンタ98は分
周回路95の出力を計数し、これが所定数この例
では256を計数するとその出力によりゲート信号
発生回路97が制御されてその出力が低レベルと
なる。
選択読出し手段75,76,77,78は選択
読出し手段74とほぼ同一構成をとり、従つてそ
れぞれゲート信号発生回路88、分周回路89、
読出しカウンタ91、表示幅選択スイツチ92、
オア回路93を有し、しかもこれ等は同様な接続
関係とされている。ただ同期検出回路87の代り
に選択回路99がそれぞれ設けられている。選択
読出し手段75〜78の各選択回路99は順次縦
続的に接続され、その前段に同期検出回路87が
接続される。またオア回路93の出力はインバー
タ101を介して次段の選択回路99に供給さ
れ、更に読出しを終つたことを示すカウンタ91
の出力及びゲート信号発生回路88の出力も次段
の選択回路99に供給される。
選択回路99は第9図に示すように前段のイン
バータ101の出力が低レベルである時、つまり
前段における表示幅選択スイツチ92が端子a〜
cの何れかに接続されている場合はゲート102
が閉じているため、前段の選択読出し手段の同期
検出回路87又は選択回路99の出力はゲート1
02を通過することはできない。しかしながら表
示幅選択スイツチが端子dに選択され、つまり選
択読出し手段が選択されない場合においてはその
選択読出し手段のインバータ101の出力は高レ
ベルとなり、ゲート102は開いて前段の選択回
路99又は選択読取手段75の場合においては同
期検出回路87からの起動信号はゲート102を
通じ、更にオアゲート103を通じて選択回路9
9の出力となる。
一方、表示幅選択スイツチ92が端子a〜cの
何れかに選択されてる場合においてはゲート10
2は上述したように閉じ、前段のゲート信号発生
回路88の出力によりゲート104が開かれる。
読出しカウンタ91の終りの出力パルスはゲート
104を通じ、更にオアゲート103を通じて出
力とされる。つまり選択読出し手段が選択されて
ない場合においては前段よりの起動信号はゲート
102,103を通じて次段に起動信号として送
出し、表示幅選択スイツチ92が端子a〜cの何
れかに選択されている場合には読出しカウンタ9
1のフルカウント出力が起動信号として次段へ供
給される。
例えば起動信号は第10図Aのように与えら
れ、これによりゲート信号発生回路88の出力が
第10図Bに示すように高レベルとなり、選択ス
イツチ92が端子aに接続されてる場合において
は分周回路89の分周比がもつとも大きく、読出
しカウンタ91がフルカウントになつてゲート信
号発生回路88よりのゲート信号が第10図Bに
示すように終つたとすると、表示幅選択スイツチ
92を端子bに接続した場合においては分周回路
89の分周比は1/4になるため、その出力周波
数はスイツチ92が端子aに接続されている場合
の2倍となり、従つて2倍の速度でカウンタ91
の出力がフルカウントになり、ゲート信号発生回
路88の出力幅は第10図Cに示すように第10
図Bの1/2となる。
今選択読出し手段74においてスイツチ92は
端子bに設定され、選択読出し手段75において
は選択スイツチ92は端子cに接続されていたと
すると、選択読出し手段75の選択回路99のゲ
ート104を前段の読出しカウンタ91のフルカ
ウント出力が通過してそのゲート信号発生回路8
8の出力第10図Dに示すように立上り、分周回
路89の分周比は1/2に設定されているため、
この時の選択読出し手段74の読出しカウンタ9
1の計数速度の2倍の速度で選択読出し手段75
のカウンタ91がフルカウントになり、第10図
Dに示すようにゲート信号発生回路88の出力信
号は低レベルになる。この信号の終りにおいて選
択読出し手段76が駆動され、その表示幅選択ス
イツチ92が端子cに設定されていると、そのゲ
ート信号発生回路88は同様にして第10図Eに
示すような信号を出力する。
上述したように分周回路95は分周回路89に
おける分周比がもつとも大きい場合と同一に選ば
れ、かつカウンタ98のフルカウントはカウンタ
91のそれと同一に選ばれているためバツフアメ
モリ79に対する書込み時間は第10図Bに示し
た選択スイツチ92が全幅端子aに設定されてい
る場合のゲート信号の長さと同一である。従つて
選択読出し手段74,75,76の表示幅選択ス
イツチ92がそれぞれ端子b,c,cに設定され
ていた場合は選択読出し手段74,75,76の
各ゲート信号発生回路88から第10図C,D,
Eに示す出力が生じ、これ等の期間において対応
するデータ取込みメモリ34,35,36のデー
タがそれぞれ全て読出されてバツフアメモリ79
に書込まれる。バツフアメモリ79にはメモリ3
4の内容が第10図Fに示すようにその1/2の
部分に105として書込まれ、メモリ35,36
の各内容はそれぞれ1/4の部分106,107
として書込まれる。実際にはメモリ34〜36,
79の各容量は同一であるため、バツフアメモリ
79に書込む際の圧縮率に応じてデータが飛び飛
びに抜かされてバツフアメモリ79に書込まれる
ことになる。
このようにしてバツフアメモリ79に移された
表示器82の1本の表示線分の情報は主メモリ8
1に移される。主メモリ81は陰極線管表示器8
2に一画面分の容量を有する例えばシフトレジス
タである。発振器83の出力がクロツク発生器1
11に与えられ、これよりのクロツクにより主メ
モリ81はシフトされ、その出力は陰極線管表示
器82に供給されると共にゲート112、更にオ
アゲート113を通じて主メモリ81に帰還され
る。この例は陰極線管表示器82の1線走査線分
を1本の表示線として使用する場合であつてデー
タ取込み部からのデータをバツフアメモリ79に
移し終るとカウンタ98がフルカウントになり、
その出力(第11図A)がゲート信号発生器11
4にも与えられ、これより第11図Bに示すよう
にゲート信号が得られる。この信号はゲート30
9を通じてゲート115に与えられ、このゲート
が開けられ、バツフアメモリ79の出力がゲート
311,312,115,113を通じて主メモ
リ81に供給することができるようにされる。ゲ
ート信号発生回路114よりのゲート信号によつ
て分周回路116及びカウンタ117が動作状態
となり、分周回路116にて発振器83の出力が
分周されてクロツク発生器111のクロツク信号
と同一速度のクロツク信号が得られる。このクロ
ツク信号はオア回路96を順次通じてバツフアメ
モリ79の読出しクロツクとして与えられる。従
つてこのバツフアメモリ79からの読出しクロツ
クと主メモリ81の書込みクロツクとは同期した
状態となる。
カウンタ117が一走査線分の画素、この例に
おいては256を計数すると、フルカウントになつ
てゲート信号発生回路114が制御されて、その
出力が低レベルになり、分周回路116及びカウ
ンタ117の動作が停止する。カウンタ98の出
力はゲート信号発生回路118にも供給され、こ
の出力は第11図Cに示すように高レベルとな
り、この出力によりカウンタ119が動作状態と
なつて分周回路84からの線走査周波数の信号が
このカウンタ119にて計数される。カウンタ1
19は表示器82の一画面における線走査線の数
だけ計数するとフルカウントになり、その出力に
よつてゲート信号発生回路118の出力が低レベ
ルとなり、カウンタ119の動作も停止する。従
つてゲート信号発生回路118から第11図Cに
示すような一画面分の長さの高レベル出力が得ら
れる。これと、ゲート信号発生回路114の第1
1図Bに示した出力をインバータ121にて反転
したものとの論理積が回路122にてとられ、こ
れにより第11図Dに示す信号が得られる。この
信号によつてゲート123が開かれ、主メモリ8
1の出力は一線走査線分の遅延回路124を通
じ、更にゲート123,113を順次通じて主メ
モリ81に帰還される。
このようにして主メモリ81にバツフアメモリ
79より新しい情報が入力されると、それまでの
主メモリ81中のもつとも新しい情報は遅延回路
124により一線走査線分だけ遅れて主メモリ8
1に戻されることになる。ゲート回路123はゲ
ート回路115が開いてから、即ちバツフアメモ
リ79から主メモリに対し情報の転送が行なわれ
始めてから一画素走査期間の後に閉じる。よつて
バツフアメモリ79の情報を主メモリ81に移す
時にもつとも古い一本の表示線の情報は遅延回路
124に移つてしまい、主メモリ81から消去さ
れることになる。ゲート回路112に対してはゲ
ート信号発生回路118の出力をインバータ12
5にて反転した第11図Eに示す信号がゲート3
13を通じて与えられており、バツフアメモリ7
9から主メモリ81へ情報転送を行なう面走査期
間以外はゲート112だけが開かれている。なお
クロツク発生器111に面同期信号及び線同期信
号が供給され、表示器82の電子ビーム帰線区間
はクロツク信号の発生が停止されるようにされ
る。
陰極線管表示器82は先に述べたようにカラー
表示器であつて、主メモリ81の出力はカラーマ
トリツクス回路177に供給される。カラーマト
リツクス回路177においてはこれに入力された
デジタル情報のレベルに応じた色信号を出すもの
であつて表示器82の赤の色を制御する電子銃を
制御するための振幅(強度)1の端子R1、振幅
2の端子R2、更に緑の色を制御する振幅1の端
子G1、振幅2の端子G2、また青色を制御する振
幅1の端子B1、振幅2の端子B2を有し、主メモ
リ81からの入力のデジタル情報に応じて、これ
等6つの端子の内の何れか1〜3に出力が生じ
る。更に色の種類を増加するために、同一色の場
合においても明るい場合と暗い場合との制御を行
なう。即ち入力されるデジタル情報の最下位ビツ
トが表示器82の輝度制御端子に供給される。主
メモリ81の出力4ビツト情報B4,B3,B2,B1
とカラーマトリツクス回路177の出力端子との
関係は第12図に示すような関係にされる。この
ようなカラーマトリツクス回路177は主メモリ
からのデジタル入力を第12図の関係が生じるよ
うに例えばダイオードマトリツクス回路を組むこ
とにより容易に達成される。最下位ビツトB1
0の時は暗く、1の時は明るく陰極線管を輝度変
調する。この結果この例では海底からのような強
いレベルの反射信号1111は赤色に、無反射の
状態0000は青色に表示され、魚群からのように中
間レベルの反射信号1010は黄色に表示され、
比較的目立つ表示になる。
次に網高計よりのデータの取込みについて述べ
る。網高計については第7図について述べたよう
に引網39の開口部付近において網高計41の上
側と下側に対する探知が時分割的に行なわれる。
例えば第13図に示すように上側探知区間Tu
下側探知区間Tlとが交互に現われ、これ等の区間
を区別できるように下側端子区間Tlの方が長く選
ばれている。この網高計よりの情報はその送信ト
リガを示す上記パルスPsu,Pslが負のパルスとし
て与えられ、これに対して魚群等の反射信号12
8や海底よりの反射信号129等は正のパルスと
して与えられる。
第4図の上側同期検出回路130によつて上側
同期パルスPsuが検出され、下側同期検出回路1
31にて下側同期パルスPslが検出される。網高
計においては探知距離が比較的短かいため、各送
信トリガ周期も短かいので魚群探知機側に対する
データの取込みが終了した後においてこの網高計
に対するデータ取込みを行なうと、これに対する
データの取込みを主メモリ81に対して行なう前
に網高計に対するデータ取込みメモリの内容が途
中の状態で書替えられることが生じるおそれがあ
る。よつてデータをバツフアメモリ79に移し終
つたことを示すカウンタ98の出力が得られる
と、その直後の同期パルスPsu,Pslを検出してこ
れに続くデータをそれぞれデータ取込みメモリ4
6,47に取込む。
即ち上側データ取込み部44においては同期選
出回路132によりカウンタ98の出力パルスの
直後の上側同期パルスPsuを検出し、その出力に
よつてゲート信号発生回路133の出力が高レベ
ルとされる。その出力により分周回路134及び
カウンタ135は動作状態とされる。分周回路1
34は書込み幅設定スイツチ136によつてその
分周比が変更され、発振器12からの信号を分周
してカウンタ135に供給する。カウンタ135
は1本の表示線分の画素数、256個を計数すると、
その出力によつてゲート信号発生回路133の出
力を低レベルに制御し、分周回路134及びカウ
ンタ135の動作を停止する。
分周回路134の出力はアツプダウンカウンタ
137に供給されてアツプカウントされ、そのア
ツプダウンカウンタ137の内容をアドレスとし
て網高計に対する受信器42の出力をデジタル変
換するAD変換器48の出力がデータ取込みメモ
リ46に書込まれる。このデータ取込みメモリ4
6は所謂ランダムアクセスメモリである。このメ
モリ46よりデータを取出す場合、つまり選択読
取手段77が選択されている時はその分周回路8
9の出力をアツプダウンカウンタ137にてダウ
ンカウントし、その内容によつてメモリ46の出
力を読出す。つまりこのようにして書込まれたデ
ータ中の最も新しいデータから読出され、つまり
データの順が逆転される。これは網高計の上側に
対する探知信号は発振トリガより遅い受信情報程
海面に近いものからの反射信号であるから、これ
に合うように表示するためである。
同様にして網高計の下側探知データ取込み手段
45についても上側の同期パルスPsuに続く情報
をメモリ46に書込んだ時の上側同期パルスPsu
の直後の下側同期パルスPslを同期検出回路13
8にて検出し、その出力によつてゲート信号発生
回路139の出力を高レベルとして分周回路14
1及びカウンタ142を動作状態とし、この分周
回路141にて発振器12からの信号を分周して
カウンタ142に供給する。その分周比はスイツ
チ143の設定によつて変えられ、また分周出力
はアオ回路144を通じてデータ取込みメモリ4
7を駆動し、AD変換器48の出力がこれに書込
まれる。
このようにして下側の探知情報がメモリ47に
書込まれ、カウンタ142は一表示線分の画素数
を数えるとフルカウントになつてゲート信号発生
回路139を制御し、その出力を低レベルとして
動作が停止する。このデータ取込みメモリ47の
データは選択読出し手段78によつて読出され
る。
次に上述した魚群探知機による各種の表示状態
を第14図を参照しながら、その動作を説明しよ
う。第14図において表示器82の線走査方向は
上下方向であつて一番右側の位置151が最も新
しい情報の表示位置であり、最も古い情報の表示
は一番左側の位置152となるように表示した例
である。この表示画面の一番右の表示に対し、一
番左の古い表示は30分前の情報であつて、この30
分前においてはレンジスイツチ14を800mに設
定し、選択読出し手段は74のみを選択した場合
で海底の表示153、魚群の表示154、更に発
振線155が現われている。深度目盛156が図
において100mおきに表示されている。更に表示
画面の最下部において時間目盛157が例えば1
分ごとにドツトして表示されている。
第14図の表示においては現在より19分前にお
いて0〜800m範囲の探知情報の表示と、そのう
ちの400〜500mの部分の拡大表示とを並列表示し
た場合である。拡大範囲400〜500の選択はデコー
ダ58の出力を拡大位置選択スイツチ59にて選
択し、又その拡大幅、即ち100mはスイツチ64
によつて選択する。選択読出し手段74及び75
を選択し、これ等の表示がそれぞれ表示面の上側
半分と下側半分とに表示されるように、選択読出
し手段74,75においては表示幅選択スイツチ
92は端子bに設定される。
この場合においては取込みメモリ34には先の
場合と同様に0〜800mの情報が1本の表示線分
として取込まれ、メモリ35にはその内の400〜
500mの部分が1本の表示線分として取込まれる。
選択読出し手段74によつてメモリ34の内容が
圧縮されてバツフアメモリ79の前半の部分、図
において右側の半部に書込まれ、メモリ35の内
容はその後半部分に圧縮して取込まれる。従つて
第14図に示すように海底が161として、又魚
群が162として表示され、更にその拡大したも
のが海底163、魚群164として拡大表示され
る。深度目盛156は深度目盛160として圧縮
して表示される。
更にこの拡大位置を示すゲート信号発生回路6
1の出力が拡大マーク発生器170に供給され、
ゲート信号発生回路61のゲート信号の立上り及
び立下りと対応した位置においてその表示色(例
えば白)に対応したデジタル信号がオア回路57
を通じてデータ取込みメモリ34に取込まれる。
これにより拡大位置を示す拡大位置表示線165
が表示され、この部分が下に拡大表示されている
ことが示される。又ゲート信号発生回路61の出
力により拡大深度マーク発生器166が動作し、
拡大深度マーク発生器166は分周器13の出力
を分周すると共に拡大表示部分の深度マークを発
生し、その出力はその表示色に対応したレベルを
示すデジタル信号としてオア回路67を通じて拡
大情報取込みメモリ35に書込まれる。この結果
拡大深度マーク167が表示器に表示される。
またこの上半部の普通表示と下半部の拡大表示
との境界を示す境界線168を付けるため、選択
読取手段74の読出しカウンタ91の出力がオア
回路169を通じ、更にオア回路94を通じてバ
ツフアメモリ79に書込まれる。同様にして選択
読取手段74〜77等が選択された場合における
その表示の境界を示す信号はそれ等の選択読取手
段の読出しカウンタ91の出力がオア回路169
に供給され、これより境界線信号としてバツフア
メモリ79に書込まれる。
更にこの例においては現在より11分前において
普通表示はそのままとして拡大スイツチ64を選
択して更に拡大率を大とし、50m幅を拡大し拡大
位置選択スイツチ59を選択して550m〜600mの
間を拡大表示するように選択した場合である。
表示例として第15図に示すように現在より20
分前においては0〜600mの普通表示を選択スイ
ツチ14によつて選択し、その後500〜600mの部
分を拡大位置選択スイツチ59によつて選択し、
それを選択読取手段74,75を選択して表示し
た場合であり、海底表示161、魚群表示162
が拡大表示において海底表示163、魚群表示1
64としてそれぞれ表示されている。選択読取手
段74と海底拡大に対する選択読取手段76、更
に網高計情報に対する選択読取手段77,78を
選択してこれ等においてそれぞれの表示幅選択ス
イツチ92を端子cに設定する。
このようにすれば上述した動作によりバツフア
メモリ79にはメモリ34とメモリ36,46,
47のそれぞれの情報が1/4ずつに圧縮されて
書込まれる。よつて表示画面上には上の1/4の
部分に普通表示が行なわれ、海底表示171と魚
群表示172が表示され、海底拡大データ取込部
よりの表示が次の1/4の部分においてその海底
を示す表示線173が直線として表示され、その
上に魚群表示172と対応した表示174が現わ
れる。更に表示画面の下半部の上半部分において
は網高計の上側の表示が現われ、その網高計の位
置を示す表示175とその上に魚群176が表示
され、更に下の部分には網高計の下側情報により
海底表示177、魚群表示178が表示される。
次に書替速度を画面の上側においては普通の速
度、つまり探知信号が得られてバツフアメモリ7
9にデータが書込み終る毎にそのデータを主メモ
リ81に転送するが、画面の下側はバツフアメモ
リ79に複数回データが書込まれた後に、その最
後のデータが主メモリに移され、従つて画面の上
側は比較的速く画像が移動する普通表示状態とな
るが、画面の下側はその移動速度が著しく遅い表
示状態となるような表示を行なうための具体的例
を説明しよう。
このように画面の領域によつてその表示画像の
移動速度が異なるように表示することを異速度表
示と呼ぶことにする。又全画面を同一速度で表示
する場合を普通表示と呼ぶ。この普通表示と異速
度表示との切替を行なうスイツチ206が第5図
に示すように設けられる。スイツチがオンの状態
では普通表示とされる場合であつて、そのスイツ
チ206を通じてアンドゲート322の入力側が
接地される。従つてアンドゲート322の出力は
低レベルであり、その出力がインバータ324で
反転され、高レベルとしてアンドゲート122及
び309に供給され、これ等ゲートが開かれる。
この状態においては先に説明したように新たな
データがバツフアメモリ79に書込まれない状態
ではインバータ125の出力によりゲート313
を通じゲート112が開かれて主メモリ81の出
力はそのメモリ81を循環し、静止画像が表示画
面に現われる。又バツフアメモリ79に新しいデ
ータの書込みが終了する毎にゲート309の出力
によりゲート115が開かれ、その一線走査線の
区間バツフアメモリ79の出力がメモリ81に書
込まれると共に、その直後からその面走査の終了
迄、つまりゲート信号発生回路118の出力の後
縁までは、ゲート123がゲート122の出力に
より開かれてメモリ81に対する帰還がその間行
なわれて、主メモリ81の読出しと陰極線管表示
器82の走査とが相対的にずらされて、表示線が
順次1本ずつ古い方へ移され、最も古い情報が消
去される。このようにして普通表示が行なわれ
る。
異速度表示を行なうにはスイツチ206をオフ
にする。この状態ではゲート322には図に示し
ていない電源から高レベルが与えられる。クロツ
ク発生器111の出力が分周回路325に供給さ
れて分周回路325の出力から線走査線を周期と
し、その半分のパルス幅のパルスが得られる。分
周回路325はゲート信号発生回路118の出力
によつて動作状態とされ、従つてその出力の前縁
から即ち第11図Cの出力の立上りと同期して動
作し第11図Cに示す出力が得られる。
その出力はゲート322に供給される。従つて
バツフアメモリ79に対する書込みが終了したこ
とに基いて第11図Cに示す信号が立上り、その
時点から分周回路325の出力が低レベルとな
り、従つてゲート322の出力も低レベルとなつ
て、これより線走査周期の半分の間、この実施例
においては256の絵素の半分の間は先に述べたよ
うに普通表示の動作と同じ状態となり、バツフア
メモリ79からの新しい情報が線走査線の半分の
期間、つまり表示線の上半分に対応する期間に入
力されるが、その後は分周回路325の出力が高
レベルとなる。
又、説明が前後するが表示画面を上下に分けて
上側を普通表示とし、下側を低速送りとした場
合、表示画面の上側に表示されるべきデータと、
表示画面の下側に表示されるべきデータとが、バ
ツフアメモリ79の一半部(図において右半部)
と他半部に転送されるようにしておく。例えば上
側に普通表示、下側に拡大表示を行なう場合は、
第3図中の選択読出し手段74,75の各表示選
択スイツチ92をそれぞれ端子b,bに設定す
る。また低速送りの速度を決定する低速送り決定
回路326の出力が、いま高レベルとなつている
とすると、バツフアメモリ79に対する書込みが
終了した時は、先に述べたように分周回路325
の出力は線走査の前半だけしか低レベルにならな
いためバツフアメモリ79のデータの最初の半分
だけが主メモリ81に移され、表示線の図におい
て上半分だけに対する書替が行なわれる。つまり
表示画面の上半分に対するデータはバツフアメモ
リ79に対するデータの書込みが終る毎に書替ら
れる。
低速送り決定回路326はゲート信号発生回路
118の出力を分周する回路であり、これはその
選択スイツチ327の選択によつてその分周比が
変更される。選択スイツチ327の設定により例
えば第16図に示すようにゲート信号発生回路1
18の出力(同図A)の4回に1回の低レベルと
なる出力(同図B)が低速送り決定回路326か
ら得られる。
従つてバツフアメモリ79に対する書込みの終
了が4回行なわれると、その内1回は低速送り決
定回路326の出力が低レベルとなつているため
ゲート322の出力も、画走査期間だけ低レベル
となり、その時はスイツチ206をオンとした状
態と同じ状態となつてバツフアメモリ79の全て
のデータが主メモリ81に書込まれて1本の表示
線は全て新しくなり、つまり表示画面の下側の内
容も書替えられる。このように表示画面の下側は
例えば上側に比べて4回に1回の書替となり、そ
の送り速度は1/4となる。
なお低速送り決定回路326の出力が高レベル
の場合には、バツフアメモリ79への書込みが終
了して主メモリ81に対する書込みは、分周回路
325の出力の最初の低レベルの間に行なわれ、
その直後の高レベルがゲート322を通じ、更に
オアゲート313を通じてゲート112に供給さ
れているため、表示画面の下側に対するデータは
主メモリ81からゲート112を通じて主メモリ
に帰還されてこれが失なわれることがなく保存さ
れる。
このように低速送り表示に対してはバツフアメ
モリ79が複数回書替えられても1回のデータし
か主メモリ81に供給されない。従つて例えば表
示線の1本か2本にしか現われないような像につ
いては、低速送りの画面から抜ける場合が生じ
る。
従つてこのようなことがないように間引補正回
路328を設けることが好ましい。即ち第5図に
おいて分周回路325の出力及びスイツチ206
の出力がアンドゲート331へ供給され、その出
力はゲート333へ直接供給されると共にインバ
ータ332を通じてゲート311へ供給される。
スイツチ206がオフで、分周回路325の出力
が高レベルの時はゲート331の出力が高レベル
となり、インバータ332を通じてゲート311
が閉じられ、バツフアメモリ79の出力はゲート
311を通ることはできない。一方、ゲート33
1の出力によつてゲート333が開かれ、オア回
路94の出力が間引補正回路328にて間引補正
され、ゲート333を通じ、更にオアゲート31
2を通じてゲート115へ供給される。低速送り
表示が行なわれない場合においてはゲート311
は常に開らかれ、バツフアメモリ79の出力は先
に述べたようにゲート311,312を通じてゲ
ート115へ供給される。間引補正を行わない場
合においてはこれ等間引補正回路328やゲート
333を省略してバツフアメモリ79の出力がゲ
ート311,312を通じてゲート115へ供給
されて低速画面の書替時においてもバツフアメモ
リ79の出力はこのゲート311,312を通じ
てゲート115へ供給される。
間引補正回路328は例えば第17図に示すよ
うに低速決定回路326の出力が高レベルの間比
較器334が動作状態となり、この比較器334
にはオア回路94の出力が供給されると共に遅延
回路335の出力が供給される。これ等両入力信
号の大きさが比較され、オア回路94からの入力
が大きい場合は比較器334の出力が高レベルと
なつてゲート635が開かれ、オア回路94の出
力はゲート635を通じ、更にオアゲート636
を通じて遅延回路336に供給される。
遅延回路335,336は例えばシフトレジス
タであつて、これ等は一表示線分の絵素を記憶で
き、この例では256絵素分の容量を持つている。
この遅延回路336の出力はアンドゲート333
に供給されると共に遅延回路335にも供給され
る。つまり遅延回路335には前回の書込みデー
タが記憶される。これ等遅延回路335,336
はオア回路96の出力で同期的にシフトされる。
比較器334においては新たなデータと前回の
データとの比較が行なわれ、新たなデータのレベ
ルが大きい場合は新たなデータが遅延回路336
に供給され、更にアンド回路333を通じて主メ
モリ81に対する書込みが行なわれる。新たなデ
ータが前回のデータよりも小さなレベルの場合は
比較器334のレベルは低レベルとなり、ゲート
635が閉じ、比較器334の出力はインバータ
337により反転されてゲート338に与えら
れ、これが開かれる。よつて遅延回路335の出
力がゲート338,636を通じて遅延回路33
6に供給される。
遅延回路336には低速送り側に対する書込み
が行なわれる迄に複数回のデータがバツフアメモ
リ79に与えられ、その複数回のデータの対応デ
ータ部分が順次比較され、最も大きいものが記憶
される。比較器334は低速送り決意回路326
の出力が低レベルの場合動作しないが、その時の
比較器334の出力は高レベルとなつてオア回路
94からの新しいデータのみが遅延回路336に
供給される。
以上述べたようにこの考案装置によれば表示画
面の上側と下側とで異なる速度の表示ができるた
め、例えば第15図の左側に示したように、上側
の普通表示の画像に対してその海底付近を拡大し
た表示を画面の下側に表示するように選択読出し
手段を選定した場合に、その画面の上側の表示の
送りを遅くすれば、例えば第18図Aに示すよう
に上側の遅い送りの表示画面に対し、その底に近
い部分の例えば魚群の像162が上下方向のみな
らず、画像送り方向にも拡大された像162′が
画面の下側に表示される。
この場合は画面の上側が深さ方向においては普
通表示、下側が拡大表示となるようにバツフアメ
モリ79にデータが蓄えられるようにすると共に
その送り速度については画面の上側が低速送り、
下側が通常送りとなるようにすれば良い。このよ
うにして画像を深さ方向のみならず像送り方向に
も拡大され、つまり画像自体を縦及び横方向に拡
大して見ることができる。
同様にして第18図Bに示すように画面の上側
においては深さ方向には通常表示とし、その時間
軸方向、即ち像送り方向においては十分圧縮して
長い時間にわたり得られたデータを表示すると共
に、下の部分においては通常の送りとし、かつ必
要に応じて深さ方向において拡大した表示とす
る。これは例えば底引漁船の場合における網が通
過している付近から現在探知している付近までの
像を上側部分に表示すると共に、船の直下におけ
る探知像が下側に表示され、かつその探知像の魚
群を拡大表示するようにすることができる。つま
り下側の表示においては魚群の種類等も読み取る
ことができる程度の大きさの表示とするが、上側
においてはそのような魚群の像はほぼ小さな点状
の表示となり、例えば1000m〜2000mにわたつて
得られた探知情報が表示されるようにすることが
可能である。
更に表示画面の上側と下側との画像の移動速度
を異ならせるということは、それ等について書替
の周期が異なるものであるため、例えばネツトモ
ニタの表示と魚群探知器の表示とを行なう場合、
そのネツトモニタの表示は網の開口付近を拡大表
示し、魚群探知機に比べて探知周期が速く、つま
りデータの更新が速いが、その速い速度で表示さ
せることもできる。例えば第18図Cに示すよう
に表示画面の下側はネツトモニタの表示であつて
これはネツトモニタの探知周期でそのデータの更
新を行ない、時間軸方向に拡大された表示とされ
る。画面の上側の部分は魚群探知機の表示とし、
その探知周期で画面の書替が行なわれ、必要に応
じてネツトモニタの位置を縦の表示線341とし
て表示することもできる。
上述では画面の上側と下側とで普通表示と、そ
の一部を深さ方向に拡大した表示とする場合、或
いは魚群探知機の表示と、ネツトモニタの表示を
行う場合にその上下で像の送り速度を異ならし
た。全く同一の探知情報に対し、画面の上下で普
通送り表示と低速送り表示とすることもできる。
例えば第19図に示すように各データ取込み部3
1,32,33,44,45内においてそのデー
タ取込みメモリ34〜36及び46,47に対す
る書込みパルスを供給するための分周回路54,
62,69,134及び141の出力側とオアゲ
ート56,65,72、アツプダウンカウンタ1
37及びオアゲート144の入力側との間にデー
タ選択切替スイツチ342〜347が挿入され
る。
これ等スイツチ342〜347の切替接続によ
り、分周回路54,62,69,134,141
の何れも各オアゲート56,65,72,14
4、アツプダウンカウンタ137を接続すること
ができる。通常の動作状態においては切替スイツ
チ342〜347は実線で示すようにそれぞれ分
周回路54,62,69,134,141にそれ
ぞれ接続されている。
普通速度表示と低速表示とを同一データに対し
て行う場合においては例えば普通表示を行なうた
めには普通表示データ取込み部の切替スイツチ3
42は分周回路54側に接続されたままとし、そ
の他の一つのデータ取込み部、例えば部分拡大表
示用データ取込部32のデータ選択スイツチ34
3を普通表示データ取込部の分周回路54の出力
側に接続する。従つて選択読出し手段74,75
の表示幅選択スイツチ92を1/2幅の表示位置
端子bに接続すれば、データ取込みメモリ34,
35は共に分周回路54の出力で、AD変換器2
8の出力がオアゲート57,67をそれぞれ通じ
て書込まれ、更にこれ等メモリ34,35の内容
がバツフアメモリ79に移され、その時、バツフ
アメモリ79にはその前半と後半とに同一データ
が格納される。従つて1本の表示線上に同一デー
タが上側半分と下側半分にそれぞれ表示される。
従つてスイツチ206をオフにしておけば先に述
べたように下側のデータの更新が遅く、上側のデ
ータはバツフアメモリ79にデータが書込まれる
ごとに更新が行なわれて速い像送りとなる。
この第19図においては新たにデータを主メモ
リ81に書込む際に画面の上側と下側とに同一デ
ータを書込むようにしたが、主メモリ81に表示
画面に一杯に現わされているように記憶されてい
るデータを表示画面の上下に同一表示がされるよ
うに主メモリ81を書替え、その後これ等両表示
の送り速度を異ならすようにすることもできる。
このためには例えば第20図に示すように分周
回路116の出力は直接オアゲート96に供給さ
れることなく、アンドゲート301、オアゲート
302を通じてオアゲート96に供給される。分
周回路116の出力の2倍の速度、従つて分周比
は分周回路116よりも1/2だけ小さい分周比
の分周回路211が設けられる。その分周回路2
11で分周回路116に与えられるものと同一の
クロツクを分周し、その分周出力はアンドゲート
208を通じてオアゲート302に供給する。分
周回路211は信号発生回路114の出力が高レ
ベルの間だけ動作するようにされる。
制御回路207の端子1Kの出力がゲート20
8に供給されると共にインバータ209を通じて
ゲート301に供給される。補助メモリ124の
出力はアンドゲート303、オアゲート304を
通じてゲート123に与えられるようにされる。
また補助メモリ124のビツト数の1/2この例
では128絵素分のシフトレジスタ212〜215
が設けられ、これ等シフトレジスタに対しても主
メモリ81の出力が分岐供給される。これ等シフ
トレジスタの出力はそれぞれアンドゲート216
〜219を通じ、さらに共通のオアゲート304
を通じてゲート123に与えられる。
制御回路207の端子1A〜1Eの出力によつ
てゲート216〜219及び303が開閉制御さ
れ、端子1F〜1Jの出力よりのクロツクによつ
てシフトレジスタ212〜215及び124がシ
フト制御される。端子1Kの出力がアンドゲート
331に入力される。更に端子1Mの出力がアン
ドゲート322に与えられる。
モード切替スイツチ206がオフにされるとそ
の直後の面同期信号の終りより制御回路207の
端子1Kが高レベルとなる。しかし端子1Mは低
レベルとなつていて端子1Kの高レベルがゲート
208に与えられると共にインバータ209を通
じてゲート301に与えられる。よつてバツフア
メモリ79の情報を読出して主メモリ81へ供給
する際の読出しクロツクは、分周回路116の出
力ではなく、この回路の分周比の2分の1の分周
比であり、分周回路116の出力クロツクの2倍
の速さのクロツクを出す分周回路211からのク
ロツクがゲート208,302,96を順次通じ
てバツフアメモリ79に与えられる。よつて線走
査期間の前半の間にバツフアメモリ79が読出さ
れ、その情報は主メモリ81に分周回路111の
速度、つまり陰極線管表示器82の速度で読込ま
れる。
第21図のVsは普通固定切換スイツチ206
をオフとした直後の面走査区間であり、Hsは線
同期信号であり、スイツチ206がオフになつた
直後の上記Vsの間における線走査期間を順次H1
H2,H3,…と名付けると、線走査期間H1におい
ては制御回路207の端子1F及び1Gからクロ
ツク発生器111のクロツクの2倍の周期のクロ
ツクαがそれぞれ第21図F,Gに示すようにシ
フトレジスタ212,213にそれぞれシフトパ
ルスとして与えられる。よつてバツフアメモリ7
9からの新情報を主メモリ81に書込む際に主メ
モリ81から読出されたそれまでの最も新しいデ
ータはその1ビツトおきのものがシフトレジスタ
212,213にそれぞれ記憶される。これ等シ
フトレジスタ212〜215の各シフト段数はシ
フトレジスタ124のシフト段数、256の半分128
に選定されてある。
次の線走査期間H2においては制御回路207
の端子1H,1Iからクロツクαが第21図H,
Iに示すようにシフトレジスタ214,215に
与えられて、これ等に主メモリ81から読出され
た次に新しいデータが同時に書込まれる。期間
H2の前半において端子1Fにクロツク発生器1
11のクロツクと同一速度のクロツクβが第21
図Fに示すように与えられ、これと同時に端子1
Aからの第21図Aに示すゲート信号によりゲー
ト216が開らかれ、シフトレジスタ212のデ
ータがゲート216,304,123,113を
順次通じて主メモリに帰還される。期間H2の後
半には端子1Gからクロツクβがシフトレジスタ
213に与えられると共に端子1Bからの第21
図Bに示すゲート信号がゲート217に与えら
れ、このゲート217を通じてシフトレジスタ2
13の内容が主メモリ81に帰還される。次の線
走査期間H3においては端子1F,1Gよりクロ
ツクαが生じ、前半において端子1Hにクロツク
βが、端子1Cにゲート218に対する第21図
Cのゲート信号が、後半において端子1Iにクロ
ツクβが、端子1Dにゲート219に対する第2
1図Dのゲート信号がそれぞれ生じ、シフトレジ
スタ214,215に先に記憶されたデータはゲ
ート218,219をそれぞれ通じて主メモリ8
1に帰還される。以下同様にして各1本の表示線
のデータは、その表示線の前半と、後半とに同一
表示されるように主メモリ81に書替えられる。
制御回路207の一例を第22図に示す。スイツ
チ206はJKフリツプフロツプ231のJ端子
及びその反転信号がK端子にそれぞれ与えられ
る。このフリツプフロツプ231は端子232を
通じて第5図のゲート信号発生回路118からの
同期信号の前縁で読込まれる。従つて第23図A
に示すようにスイツチ206が時点t1でオフとさ
れると、その直後の第5図のカウンタ98の出力
(第23図B)によつてフリツプフロツプ231
の出力は高レベルとなり、これはゲート234に
与えられると共にゲート355に与えられる。ゲ
ート234にはフリツプフロツプ233の出力
が、又ゲート355にはQ出力がそれぞれ与えら
れている。
スイツチ206がオフとされた直後の面同期信
号でフリツプフロツプ231のQ出力が第23図
Cに示すように高レベルとなる。これが制御回路
207の端子1Kの出力となる。この出力が反転
されてフリツプフロツプ233のクリア端子に与
えられているため、フリツプフロツプ233は動
作状態となり、かつ端子236を通じて第3図の
面同期信号発生回路86から第23図Dに示す面
同期パルスがフリツプフロツプ233のクロツク
端子に与えられている。よつてフリツプフロツプ
231のQ出力が高レベルとなつた次の面同期信
号によつてフリツプフロツプ233のQ出力が高
レベルとなり、ゲート355の出力が第23図E
に示すように高レベルとなる。これが制御回路の
端子1Mの出力となる。
端子1Kが高レベルとなり端子1Mが高レベル
となるまでの1面走査期間だけゲート234の出
力が第23図Fに示すように高レベルとなる。そ
の出力によりフリツプフロツプ235〜238が
動作状態とされる。その動作状態の間端子1Eが
低レベルとなつて第20図におけるゲート303
が閉じ、従つて補助メモリ124を通じる主メモ
リ81に対する帰還がその1面走査期間の間停止
される。
第3図の線同期信号発生回路85の出力同期信
号が第22図のフリツプフロツプ235に供給さ
れて1/2に分周され、端子242からのクロツ
クはフリツプフロツプ236で1/2に分周され
る。このクロツクはカウンタ239で1/128に
分周され、その分周出力はフリツプフロツプ23
8で1/2に分周される。フリツプフロツプ23
5のQ出力と線同期信号とのアンド出力がフリツ
プフロツプ237に供給されて1/2に分周され
る。これ等フリツプフロツプ235〜238の出
力の組合わせにより端子1A〜1Jに第21図に
それぞれ示した波形の出力が得られる。
従つてアンドゲート234の出力が高レベルの
期間(第23図F)に先に述べたように表示画面
一杯に表示された画像が縦方向に圧縮されて画面
の上下に同じ像が表示されるようになる。
その直後にゲート355の出力、つまり端子1
Mの出力が第23図Eに示すように高レベルとな
り、これはスイツチ206がオフのままであれば
高レベルの状態を保持している。またゲート23
4の出力が低レベルとなるため、第20図におけ
るゲート216〜219は全て閉じた状態とな
り、かつ端子1Mの出力は高レベルになり、これ
がゲート322に与えられているため、ゲート3
22は分周回路325の出力が低レベルとなる時
のみゲート322の出力が低レベルとなつて先に
述べたように主メモリ81に対する新たなデータ
の書込みが行なわれる。この場合端子1Kの出力
が高レベルであつてバツフアメモリ79に対する
書込み速度は分周回路211の出力によつて行な
われ、主メモリ81に対する書込みはその速度の
1/2の速度で行なわれるため、バツフアメモリ7
9の情報が表示画面の表示線の上半分に圧縮され
て表示されるように主メモリに対する書込みが行
なわれる。その新たに書込まれたデータに対応す
る表示線の下半分に対する表示は先に述べたよう
にゲート115,123の切替によつて保持され
て前のデータが残る。
低速決定回路326の出力が低レベルになると
その時は同様にバツフアメモリ79が高速度で読
出されるため、表示線の上半分に対して圧縮して
表示されるように書込まれると共に表示線の下半
分に対応して主メモリの上半分に対応する間引補
正をしたデータが間引補正回路328より高速度
に読出されて主メモリ81に与えられ、そのデー
タが表示線の後半に書込まれる。このようにして
表示画面の上側では速い像送り速度となり、下側
では遅い像送り速度となり、しかも同一データが
同一の深さ方向の圧縮比で表示される。
上述において表示画面の表示線方向を上下に2
分してその上側部分と下側部分との像送り速度が
異なるようにしたが表示画面を例えば第18図D
に示すように左右に分けてその左右の領域35
6,357の像送り速度を異ならせるようにする
こともできる。そのためには例えば第24図に第
5図と対応する部分を示すように、線同期信号を
計数するカウンタ119の計数段の途中から、前
半及び後半で低レベル及び高レベルとなる出力を
端子358より得て、この端子358の信号をゲ
ート322に供給する。
スイツチ206がオフとされている場合は、新
たなバツフアメモリ79に対する書込みが終了し
た直後の面走査期間の前半は端子358からゲー
ト322に低レベルが与えられ、その出力は低レ
ベルとなつて先に述べたようにバツフアメモリ7
9のデータは主メモリに供給される。この面走査
期間の前半が終了すると端子358が高レベルに
なるため、ゲート322の出力によつてゲート1
12が開き、画面の左半分に対する送りは停止さ
れ、右半分の領域357に対するデータの更新の
みが行なわれる。しかしその更新が複数回行なわ
れた後、低速決定回路326の出力が低レベルと
なり、この場合においては1面走査期間の全体に
わたつてゲート322の出力が低レベルとなる。
従つて画面の右側及び左側の領域に対応して新た
なデータの書込みが行なわれ、古いデータは表示
線1本分だけ古い方へ移動し、左側の領域356
に対するデータの書込みも行なわれることにな
る。このようにして領域356は長い期間のデー
タが表示され、領域357はデータの到来毎にそ
の新たなデータが書込まれ、速い像送りとされ
る。
第25図に示すようにゲート322に対し分周
回路325の出力、端子358の出力、更に低速
決定回路326の出力及びスイツチ206の出力
を供給すると、例えば第18図Eに示すように表
示画面の上半分の領域359及び下半分の領域3
72はそれぞれ普通の像送り速度とされ、下半分
の左側の領域371はその像送り速度を遅くする
ように表示することもできる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のような同一の探知対象箇所から得られた
探知情報の普通表示と拡大表示とを同一の表示画
面上にレベル別に色分けしてカラー表示する探知
情報表示装置においては、各表示に対する探知情
報を得る過程、例えば、増幅回路の特性または経
路の差異によつて、各表示部分に対応する信号の
レベルに差異が生じて、カラーの色分けが異なつ
て表示されしまうという不都合がある。
一方、各々の探知情報が同一のレベル変化の場
合でも、拡大表示側ではレベル変化が少なく色分
け度合が粗くなつてしまい、せつかくの色分け表
示効果があまり役立たないなどの不都合が生ずる
ことある。
このため、こうした不都合を簡便な手段により
解決したものの提供が望まれているという課題が
ある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記のような 1つの表示画面を分割して複数の表示区画を設
け、同一の探知対象箇所より得られた探知情報に
ついて、上記の表示区画の1つには、上記の探知
情報を所定の普通表示状態による表示画像、つま
り、普通画像により表示し、他の区画には、上記
の探知情報を深度方向または水平距離方向に拡大
した表示画像、つまり、拡大画像により表示する
ために必要な量にわたつて、上記の探知情報を
AD変換して得られたレベル符号を記憶するとと
もに、記憶した内容を読み出して得られた読出信
号をレベル別に色分けして上記の表示画面に表示
するようにカラー変換した表示信号、つまり、カ
ラー変換表示信号を得る探知情報表示装置におい
て、 上記の読出信号のうちの普通画像の表示部分に
対応する信号部分を上記のAD変換によつて得ら
れたレベル符号とは異なるレベル符号に変換して
上記のカラー変換表示信号を得る普通画像部分変
換回路と、 上記の読出信号のうちの拡大画像の表示部分に
対応する信号部分を上記のAD変換によつて得ら
れたレベル符号とは異なるレベル符号に変換して
上記のカラー変換表示信号を得る拡大画像部分変
換回路と、 上記普通画像部分変換回路の変換特性を変化す
るための回路と上記拡大画像部分変換回路の変換
特性を変化させるための回路とを別個に設けた表
示区画別の変換特性可変回路と を設けることちにより上記の課題を解決し得るよ
うにしたものである。
〔実施例〕
以下、実施例を説明する。
上記のような構成をもつ探知情報表示装置にお
いて、第26図のような回路を設けたものであ
り、図において、主メモリ81の読出された4ビ
ツトの出力は符号変換回路361に供給される。
一方色特性選択用スイツチ362及び363が設
けられ、これ等スイツチは例えば切替固定接点
〜を持ち、その切替スイツチの設定した切替位
置がエンコーダ364及び365において符号化
される。この符号化された出力は切替回路366
を通じ、この例では3ビツトの符号として符号変
換回路361に与えられる。
切替回路366には第3図の分周回路84の出
力より一線走査期間を周期とし、その半分のパル
ス幅の切替信号が供給されている。従つて切替回
路366からは一線走査期間の前半と後半とによ
りエンコーダ364,365の出力が交互に取出
されて符号変換回路361に供給される。
符号変換回路361は例えば読出し専用メモリ
により構成され、これは主メモリ81の出力の4
ビツトと切替回路366よりの3ビツトがアドレ
スとして与えられ、3ビツトの出力を出すもので
ある。即ち第27図に示すように主メモリ81の
出力は0〜15のレベルを取ることができ、一方エ
ンコーダ364及び365の出力は1〜8の何れ
かであり、スイツチ362,363においてが
選択されている場合においては直線的に変換さ
れ、第28図の線のような変換となり0〜15の
レベルが0〜7に直線的に対応される。スイツチ
362,363が接点に接続される状態では第
28図の曲線のようにレベルが低い間は比較的
大きく変化し、レベルが大きいと変化が小さくな
る特性とされ、固定接点に接続されている時は
その逆に曲線で示すようにレベルが低い場合は
ゆつくり変化して圧縮され、レベルが大きくなる
と急に変化して伸張され、接点に接続される時
は第29図に示すように接点の場合に比べて低
レベル側を2倍の分解能とした場合であり、従つ
てレベル7以上は表示することができない。その
場合、そのレベル以上で最大レベルに飽和され
る。接点の場合は曲線において主メモリから
の入力のレベル7以上は0レベルとして出力して
いる。接点に接続された場合は第29図の線
として示すように低レベルでは0レベルとし、高
レベルでは高レベルの一定値としてその中間のレ
ベルの分解能を上げている。接点においては接
点の場合においてレベル7以上を0レベルとし
ている。接点においては高レベルの分解能をあ
げた場合である。
領域により色特性を変更することなく、同一特
性とする場合はスイツチ362,363を同一番
号の固定接点に設定すれば良い。このように主メ
モリ81の出力と切替回路366の出力とをアド
レスとして符号変換回路361からはスイツチ3
62,363の設定した固定接点の位置に応じて
第27図に示したように主メモリ81の出力の4
ビツトが3ビツトのコードに変換されて出力され
る。この変換出力は第1図の色変換回路177に
供給されて陰極線管に供給される。例えば先に述
べたように表示画面の下側を深さ方向及び時間軸
方向を共に拡大した場合にこのレベルのダイナミ
ツクレンジを大きくしてその表示される部分、例
えば中間レベルのみを拡大表示させるように第2
9図の線のような特性にしたり、或いは第28
図の線のように低レベルの分解能を上げること
もできる。
又先に述べたように魚群探知機からの探知信号
とネツトモニタからの探知信号とを画面の上と下
とに表示する場合において、その魚群探知機とネ
ツトモニタとの探知信号に対する利得制御回路を
全くの同一特性とすることは難しい。この特性の
相違に応じて切替スイツチ362,363を選択
し、同一色特性で表示されるようにすることがで
きる。
表示される色特性を種々変えて見ても主メモリ
81には原データが残されているため、再びスイ
ツチ362,363を接点に戻せば原データが
標準の色特性で表示することができる。
尚このように色特性を画面の領域により変える
場合において必ずしもその領域によつて画面の移
動速度を異ならす必要はなく、共に同一の像送り
速度としても良い。このように色特性を領域によ
り変更することによつて受信機の入出力特性や利
得を変えた場合と同じ効果が得られ、しかもこれ
を変えた場合にもとの状態に再び戻すことができ
る。即ち主メモリ81に原データが残つているか
ら、単に切替スイツチ362,363の選択を変
えれば同一データに対して各種の色特性の表示と
することができる。このような色特性の変更は先
に述べた場合のみならず、海底付近の魚群を探索
したり、プランクトン層内の小さな魚を探知した
り、浅い海底や深い海底における魚群の探知等そ
れぞれ目的に応じた特性とすることが簡単にでき
る。
符号変換回路361としては読出し専用メモリ
の他に理論回路で構成することもできる。例えば
第32図にスイツチ362を接点又はに切替
接続し、それぞれの特性を得る例を示す。第32
図において主メモリ81から読出される4ビツト
はB3B2B1B0(B0は最小位ビツト)であり、符号
変換回路361の出力の3ビツトはA2A1A0であ
る。スイツチS2〜S0はスイツチ362を接点又
はの接続に応じて接点ととを切替えてそれ
ぞれA2A1A0を出力する。接点に接続された状
態では主メモリ81の出力B3B2B1がそれぞれ出
力A2A1A0として出力される。このことは第33
図に示す主メモリ81の出力B3B2B1の2進数、
符号変換回路361の出力A2A1A0の2進数を見
れば直ちに理解されよう。
次にスイツチ362を接点に切替えた場合、
第33図を見れば出力の最上位ビツトA2は入力
のレベル4〜15で“1”であり、従つて入力の最
上位ビツトB3と次のビツトB2との論理和を回路
OR1で出力することにより得られる。出力の第2
ビツトA1については第33図から入力レベル8
〜15は“1”を出力するからB3を出力し、入力
レベル3〜0は入力B1と出力A1は一致する。し
かし入力B1のレベル4〜7も同一値を出力する
から、これを避けるために入力B2の反転したも
のと入力B1との論理積を回路AND1でとり、この
出力と、入力B3との論理和を回路OR2でとつて
出力A2とすればよい。
同様に考え、出力の最下位ビツトA0は入力レ
ベル12〜15については回路AND2により入力B2
B2との論理積をとり、入力レベル8〜11につい
ては入力B3B2B1の論理積を回路AND3でとり、
入力レベル4〜7については入力B2B1の論理積
を回路AND4でとり、入力レベル0〜3について
は入力B2B3の各反転したものの論理積を回路
AND5でとつたものと、入力B0との論理積を回路
AND6でとればよく、結局、回路AND2
AND3,AND4,AND6の各出力の論理和を回路
OR3でとることにより出力A0が得られる。その
他接点〜に対する変換も同様に論理回路で構
成することができる。
魚群探知機においてSN比を改善するために複
数の探知情報を加算し、平均し、いわゆる相関を
とることが考えられている。このように構成した
場合、例えば小さな単体で存在するような像は消
えてしまい、つまり1本の表示線の点として表示
されるような像は、例えば5つの探知情報を加算
平均する場合に1/5のレベルに下がつてしまう。
従つてそのように相関をとつてSN比を向上した
表示を行なうことができ、かつ一回の探知信号で
得られた情報も残すことなく表示できるようにす
ることが望まれる。このようなことを行なうこと
は従来においては受信したデータが次から次へ消
失するためできなかつた。しかしこの考案装置に
おいては主メモリ81にそれまでに受信されたデ
ータが残つているため、必要に応じて複数の探知
信号を平均或いは加算したものを出力し、その後
再びそのような平均や加算を行わない原データを
表示させることも可能である。
即ち例えば第30図に示すように主メモリ81
の読出し出力は表示線の1本分の容量をもつシフ
トレジスタ367,368,369の縦続接続に
供給される。これと共に主メモリ81の出力は切
替スイツチ371の固定接点aに供給される。ス
イツチ371の可動接点出力はカラー変換回路1
77に供給される。
スイツチ371が接点aに設定されている場合
には主メモリ81の出力はそのままカラー変換回
路177に供給されて今迄説明した表示が行なわ
れる。主メモリ81の出力及び初段のシフトレジ
スタ367の出力は加算回路372に供給され、
加算回路372の出力端子373からその両入力
の平均出力が、端子374から加算出力がそれぞ
れ得られる。その平均出力は加算出力の最下位ビ
ツトを除去し、全ビツトを1ビツトずつ順次下位
にずらしたものである。
これ等端子373,374の信号はゲート37
5,376に供給される。一方シフトレジスタ3
67の入力側及び出力側の各信号は0検出回路3
77に供給され、0検出回路377はその何れか
の入力が0レベルの場合は出力が低レベルとなる
ようにされる。この出力はゲート375,376
に供給されている。従つて0が検出される場合は
ゲート375,376の出力も0レベルとなる。
そうでない場合はゲート375,376から現在
の読出された探知情報とその1つ前の探知情報と
の平均したものがゲート375に加算した出力が
ゲート376にそれぞれ得られる。これ等ゲート
出力はスイツチ371の接点b及びcに供給され
ている。従つてスイツチ371が接点bに接続さ
れていれば各隣接する二本の探知情報の平均した
出力即ち相関出力が1本の表示線に表示されるこ
とになる。スイツチ371が接点cに接続されて
いると隣接探知情報の加算出力が1本の表示線に
表示される。
更にシフトレジスタ369の入力側及び出力側
の信号が加算回路378にて加算され、この加算
出力とゲート回路376の出力が加算回路379
で加算され、その平均値が出力され、つまり加算
値が1/4とされて出力される。これがスイツチ3
71の接点dに供給される。従つてスイツチ37
1を接点dに設定すると隣接する4つの探知信号
が加算された後1/4とされた相関信号が1本の表
示線に表示されることになる。
このようにスイツチ371を切替ることによつ
て探知情報を相関をとつたもの或いは相関をとら
ないもの、又は加算したものとして表示を行なう
ことができる。しかも必要に応じて相関をとつて
SN比を向上して表示した後、再びスイツチ37
1を接点aに戻せば、前の情報データが主メモリ
81に残されているため、同じデータについて相
関をとらないデータを表示することができる。
スイツチ371を分周回路84の出力によつて
例えば二つの接点間で切替え、かつ表示画面の二
つの領域に同一データを表示するようにしておけ
ば、その領域の一方は例えば主メモリ81の出力
に対し何等手を加えないそのままのデータを表示
し、他方の領域はその探知信号の複数についての
相関を取つた表示をすることも可能である。
この場合もその分割された領域の表示速度を変
えても変えなくても良い。又その第30図におい
て主メモリの出力を処理したが、第26図に示し
た符号変換回路361の出力を同様に処理しても
良い。
超音波パルスの送出から時間が立つ程感度を上
げて遠方よりの小さくなつたレベルの信号を同一
レベルで受信できるようにパルスの送出から時間
経過と共に受信器の感度を高くする、いわゆる、
STC方式が行なわれる。そのSTCを行なつた場
合と行なわない場合とのデータを同時に表示した
りすることを同一情報に行なうことができる。
即ち例えば第31図に示すように主メモリ81
の出力はコード変換回路381に供給され、一方
線同期信号発生回路85からの線同期信号と同期
して鋸歯状波発生回路382が駆動される。この
鋸歯状波発生回路382の出力はAD変換回路3
83よりも4ビツトのデジタル信号に変換され、
この変換出力も符号変換回路361に供給され
る。コード変換回路381は第26図の符号変換
回路361と同様に例えば読出し専用メモリで構
成される。主メモリ81の出力及びAD変換器3
83の出力をアドレスとして3ビツトの出力が読
出される。これは例えば線走査の始めは感度が低
く、従つて第29図の線で示すような特性とさ
れ、時間の経過と共に線、線に示すように受
信信号のレベルが低くなるに従つて感度を上げた
ような出力が生じるように予め書込まれている。
このようにすれば主メモリ81の出力とコード
変換回路381の出力とを切替回路384より切
替ることによりSTCをかけた場合とかけない場
合とを表示することができ、しかもそのSTCを
かけて表示した場合においても原データは主メモ
リ81に残つているため必要に応じてSTCを掛
けないデータを表示することができる。切替回路
384に、分周回路84の出力を通じてスイツチ
385を通じて制御信号として供給すれば、自動
的にSTCをかけたものとかけないものとが交互
に現われる。この場合画面の上側と下側とに同一
画像を表示することによつて同じ画像についてし
かも同一像送り速度としてSTCをかけたものと
かけないものとが同時に表示されるようにするこ
ともできる。切替回路384は手動でも切替設定
ができるようにすることが望ましい。
第14図、第15図等の時間目盛157は例え
ば第3図において基準発振器83の出力が時間目
盛発生器159において分周され、時間が1分経
過する毎に白表示となるデジタル信号がオア回路
386を通じ、更にゲート94を通じてバツフア
メモリ79に供給される。これにより表示線の例
えば下部に一定時間毎に白の点状の時間目盛15
7が得られる。
ところで送り速度を非常に遅くすると、この時
間目盛が互に接触して時間軸方向の一本の線にな
つてしまう。そのような場合にも時間目盛表示で
きるように、時間目盛発生器159から一部より
分岐して更に遅い時間目盛発生器387に入力
し、これにより例えば10分ごとに赤の信号を発生
し、その信号をオアゲート386及び94を通じ
てバツフアメモリ79に書込む。このようにして
時間目盛159が白の連続した状態になつても、
その白の線上に赤の等間隔目盛が現われる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、以上のように、同一の探知
対象箇所を探知して得られた探知情報をAD変換
して得られた信号を表示に要する量にわたつて記
憶した主メモリから、その記憶内容を読み出して
得られる読出信号をカラー変換する段階で、普通
状態による表示、つまり、普通画像表示部分と、
拡大状態による表示、つまり、拡大画像表示部分
とに対して別個に変換特性を異ならせてカラー変
換することができるため、 A 上記の探知情報が得られる過程において、探
知情報の普通画像表示部分に対するレベルと拡
大画像表示部分に対するレベルに差異が生じた
場合にでも、その差異を修正したカラー表示に
して、レベル判断を適確にすることができる。
この効果は、船側の魚群探知機と曳網側の漁
網監視装置とで同一箇所の探知情報を得て、同
一表示画面に表示する場合などに、とくに効果
がある。
B 上記の普通画像表示部分の探知情報と拡大画
像表示部分の探知情報とが同一のレベル変化の
場合でも、普通画像表示側でのレベル分解を粗
くして全体に対する概略のレベル分布状態をマ
クロ的に知り、拡大画像表示側でのレベル分解
を細かくして詳しくミクロ的に分析して見るよ
うに表示することができる。
この効果は、目盛その他の付随表示に色の割
り当てが必要などの理由で、探知情報に対する
色の種類が多く取れないような場合に、とくに
効果がある。
C 探知情報の1画面分に対する記憶回路に記憶
した記憶内容は、そのままで、記憶内容を読み
出した読出信号に対してレベル符号を変換して
いるので、各レベル変換の変換特性を変化させ
ても、元の情報が崩されることがないので、任
意に安心して変換特性を変化させて観測するこ
とができる。
などの効果をもつものを、ごく簡単な回路構
成、例えばエンコーダー回路とスイツチ回路とに
よる変換特性可変回路を、表示区画別に、付加す
るだけの簡単な構成で安価に提供し得るなどの特
長がある。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例を示し、第1図〜第25図はこの
考案が適用し得る探知情報表示装置に関するもの
であり、第1図は基本構成のブロツク図、第2図
は要部信号波形図、第3図〜第5図は具体的全体
構成を3分割したブロツク図、第6図は要部信号
波形図、第7図は魚群探知機とネツトモニタとの
配置関係図、第8図・第9図は要部回路のブロツ
ク図、第10図・第11図は要部信号波形図、第
12図は信号符号対カラー変換の対応図、第13
図は要部信号波形図、第14図・第15図は表示
画面例図、第16図は要部信号波形図、第17図
は要部回路のブロツク図、第18図A,B,C,
D,Eは表示画面例図、第19図は要部回路のブ
ロツク図、第20図は全体構成の一部を変形構成
したブロツク図、第21図は要部信号波形図、第
22図は要部回路のブロツク図、第23図は要部
信号波形図、第24図・第25図は全体構成の一
部を変形構成したブロツク図、また、第26図〜
第31図はこの考案の実施構成部分に関するもの
であり、第26図は要部回路のブロツク図、第2
7図は要部回路の変換対応図、第28図・第29
図は要部回路の動作特性線図、第30図・第31
図は要部回路のブロツク図、第32図は要部回路
の論理構成図、第33図は要部回路の入出力レベ
ル対応図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 1つの表示画面を分割して複数の表示区画を
    設け、同一の探知対象箇所より得られた探知情
    報について、前記表示区画の1つには、前記探
    知情報を所定の普通表示状態による表示画像
    (以下、普通画像という)により表示し、他の
    区画には、前記探知情報を深度方向または水平
    距離方向に拡大した表示画像(以下、拡大画像
    という)により表示するために必要な量にわた
    つて、前記探知情報をAD変換して得られたレ
    ベル符号を記憶するとともに、記憶した内容を
    読み出して得られた読出信号をレベル別に色分
    けして前記表示画面に表示するようにカラー変
    換した表示信号(以下、カラー変換表示信号と
    いう)を得る探知情報表示装置において、 a 前記読出信号のうちの前記普通画像の表示
    部分に対応する信号部分を前記AD変換によ
    つて得られたレベル符号とは異なるレベル符
    号に変換して前記カラー変換表示信号を得る
    普通画像部分変換回路と、 b 前記読出信号のうちの前記拡大画像の表示
    部分に対応する信号部分を前記AD変換によ
    つて得られたレベル符号とは異なるレベル符
    号に変換して前記カラー変換表示信号を得る
    拡大画像部分変換回路と、 c 前記普通画像部分変換回路の変換特性を変
    化するための回路と前記拡大画像部分変換回
    路の変換特性を変化させるための回路とを別
    個に設けた表示区画別の変換特性可変回路と を具備することを特徴とする装置。 2 実用新案登録請求範囲第1項記載の装置であ
    つて、前記同一の探知対象箇所より得られた探
    知情報における前記普通画像の表示部分に対応
    する信号部分と前記拡大画像の表示部分に対応
    する信号部分とを同一の魚群探知機から得られ
    た探知情報にもとづく信号によつて構成したこ
    とを特徴とする装置。 3 実用新案登録請求範囲第1項記載の装置であ
    つて、前記同一の探知対象箇所より得られた探
    知情報における前記普通画像の表示部分に対応
    する信号部分を魚群探知機から得られた探知情
    報にもとづく信号によつて構成し、前記拡大画
    像の表示部分に対応する信号部分とネツトモニ
    タから得られた探知情報にもとづく信号によつ
    て構成したことを特徴とする装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0727023B2 (ja) * 1988-09-05 1995-03-29 古野電気株式会社 水中探知装置

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JPS5333686A (en) * 1976-09-10 1978-03-29 Canon Inc Acoustic image display unit
JPS5363053A (en) * 1976-11-17 1978-06-06 Koden Electronics Co Ltd Video displaying device

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