JPH04308542A - 4−ブロモトルエンの分離方法 - Google Patents
4−ブロモトルエンの分離方法Info
- Publication number
- JPH04308542A JPH04308542A JP10030291A JP10030291A JPH04308542A JP H04308542 A JPH04308542 A JP H04308542A JP 10030291 A JP10030291 A JP 10030291A JP 10030291 A JP10030291 A JP 10030291A JP H04308542 A JPH04308542 A JP H04308542A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bromotoluene
- pressure
- purity
- mixture
- isomers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- ZBTMRBYMKUEVEU-UHFFFAOYSA-N 1-bromo-4-methylbenzene Chemical compound CC1=CC=C(Br)C=C1 ZBTMRBYMKUEVEU-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 59
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 21
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 24
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 14
- AGEZXYOZHKGVCM-UHFFFAOYSA-N benzyl bromide Chemical class BrCC1=CC=CC=C1 AGEZXYOZHKGVCM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract 2
- QSSXJPIWXQTSIX-UHFFFAOYSA-N 1-bromo-2-methylbenzene Chemical compound CC1=CC=CC=C1Br QSSXJPIWXQTSIX-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 22
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 abstract description 6
- 239000002994 raw material Substances 0.000 abstract description 6
- 239000003905 agrochemical Substances 0.000 abstract description 2
- 229940079593 drug Drugs 0.000 abstract description 2
- 239000003814 drug Substances 0.000 abstract description 2
- 239000012776 electronic material Substances 0.000 abstract description 2
- 238000006277 sulfonation reaction Methods 0.000 abstract description 2
- 238000005194 fractionation Methods 0.000 abstract 1
- YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N Toluene Chemical compound CC1=CC=CC=C1 YXFVVABEGXRONW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 18
- 239000007791 liquid phase Substances 0.000 description 13
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 10
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 9
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 6
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 6
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 3
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 3
- 239000007790 solid phase Substances 0.000 description 3
- WJIFKOVZNJTSGO-UHFFFAOYSA-N 1-bromo-3-methylbenzene Chemical compound CC1=CC=CC(Br)=C1 WJIFKOVZNJTSGO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N Sulfuric acid Chemical compound OS(O)(=O)=O QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 2
- RZXMPPFPUUCRFN-UHFFFAOYSA-N p-toluidine Chemical compound CC1=CC=C(N)C=C1 RZXMPPFPUUCRFN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000047 product Substances 0.000 description 2
- 238000001953 recrystallisation Methods 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 230000035900 sweating Effects 0.000 description 2
- 239000002351 wastewater Substances 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910021589 Copper(I) bromide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002841 Lewis acid Substances 0.000 description 1
- 238000005684 Liebig rearrangement reaction Methods 0.000 description 1
- AFBPFSWMIHJQDM-UHFFFAOYSA-N N-methyl-N-phenylamine Natural products CNC1=CC=CC=C1 AFBPFSWMIHJQDM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000031709 bromination Effects 0.000 description 1
- 238000005893 bromination reaction Methods 0.000 description 1
- 239000006227 byproduct Substances 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- NKNDPYCGAZPOFS-UHFFFAOYSA-M copper(i) bromide Chemical compound Br[Cu] NKNDPYCGAZPOFS-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 239000012456 homogeneous solution Substances 0.000 description 1
- 150000007517 lewis acids Chemical class 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- HIFJUMGIHIZEPX-UHFFFAOYSA-N sulfuric acid;sulfur trioxide Chemical compound O=S(=O)=O.OS(O)(=O)=O HIFJUMGIHIZEPX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 1
- 210000004243 sweat Anatomy 0.000 description 1
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4−ブロモトルエンの
分離方法に関し、詳しくは4−ブロモトルエンとその異
性体を含む混合物から圧力晶析装置を用いて高純度の4
−ブロモトルエンを分離する方法に関するものである。
分離方法に関し、詳しくは4−ブロモトルエンとその異
性体を含む混合物から圧力晶析装置を用いて高純度の4
−ブロモトルエンを分離する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医薬、農薬、電子材料等の原料として産
業上重要な物質である4−ブロモトルエンは、p−トル
イジンをジアゾ化した後、臭化銅(I)を作用させて製
造されている。しかしこの方法は、原材料が高価である
こと、銅を含んだ排水が多量に発生すること等から、工
業的に有利な方法とはいえない。このため、安価な原料
であるトルエンを直接臭素化する4−ブロモトルエンの
合成法が検討されたが、この方法の短所は、異性体であ
る2−ブロモトルエンおよび少量ではあるが3−ブロモ
トルエンが副生することである。
業上重要な物質である4−ブロモトルエンは、p−トル
イジンをジアゾ化した後、臭化銅(I)を作用させて製
造されている。しかしこの方法は、原材料が高価である
こと、銅を含んだ排水が多量に発生すること等から、工
業的に有利な方法とはいえない。このため、安価な原料
であるトルエンを直接臭素化する4−ブロモトルエンの
合成法が検討されたが、この方法の短所は、異性体であ
る2−ブロモトルエンおよび少量ではあるが3−ブロモ
トルエンが副生することである。
【0003】そこで、これらの異性体と4−ブロモトル
エンとの混合物から目的物である4−ブロモトルエンを
分離する方法についても研究が進められており、以下の
2つの方法がよく知られている。すなわち第1の方法は
、4−ブロモトルエンと異性体との混合物を発煙硫酸で
スルホン化した後、4−ブロモトルエンを単離する方法
[Liebigs Annalen der Chem
ie, 154,293 (1870)、同、170,
117 (1873)、同、242,465 (188
7)]、第2の方法は、4−ブロモトルエンと異性体と
の混合物を−28℃に冷却し、析出した結晶をろ過して
得られた固体を再結晶により生成単離する方法(Bro
mine and its compound, Er
nest Benn Limited )である。
エンとの混合物から目的物である4−ブロモトルエンを
分離する方法についても研究が進められており、以下の
2つの方法がよく知られている。すなわち第1の方法は
、4−ブロモトルエンと異性体との混合物を発煙硫酸で
スルホン化した後、4−ブロモトルエンを単離する方法
[Liebigs Annalen der Chem
ie, 154,293 (1870)、同、170,
117 (1873)、同、242,465 (188
7)]、第2の方法は、4−ブロモトルエンと異性体と
の混合物を−28℃に冷却し、析出した結晶をろ過して
得られた固体を再結晶により生成単離する方法(Bro
mine and its compound, Er
nest Benn Limited )である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の方法は発煙硫酸の取り扱いが煩雑であり、かつ多量
に発生する硫酸排水の処理もやっかいである。さらに、
スルホン化の際に2−ブロモトルエンと同時に4−ブロ
モトルエンも一部スルホン化されるため、収量は著しく
低下する。これに対し第2の方法は、2−ブロモトルエ
ンの融点が−26℃、3−ブロモトルエンの融点が−3
9. 8℃、4−ブロモトルエンの融点が28. 5℃
であることから、晶析により4−ブロモトルエンを得る
ことは理論上可能である。しかし、従来の冷却晶析法で
は4−ブロモトルエンの結晶を採取する際に結晶粒子表
面に異性体溶液が残留するため、1回の操作で高純度の
4−ブロモトルエンを得ることは困難であり再結晶操作
を繰り返す必要があるが、その工程は煩雑であり、収量
も大きく低下してしまう。
1の方法は発煙硫酸の取り扱いが煩雑であり、かつ多量
に発生する硫酸排水の処理もやっかいである。さらに、
スルホン化の際に2−ブロモトルエンと同時に4−ブロ
モトルエンも一部スルホン化されるため、収量は著しく
低下する。これに対し第2の方法は、2−ブロモトルエ
ンの融点が−26℃、3−ブロモトルエンの融点が−3
9. 8℃、4−ブロモトルエンの融点が28. 5℃
であることから、晶析により4−ブロモトルエンを得る
ことは理論上可能である。しかし、従来の冷却晶析法で
は4−ブロモトルエンの結晶を採取する際に結晶粒子表
面に異性体溶液が残留するため、1回の操作で高純度の
4−ブロモトルエンを得ることは困難であり再結晶操作
を繰り返す必要があるが、その工程は煩雑であり、収量
も大きく低下してしまう。
【0005】このように、従来から知られている分離方
法は非効率的であり、工業的に有利に実施し得るもので
はない。本発明の目的は、異性体との混合物から高純度
の4−ブロモトルエンを効率よく分離することにある。
法は非効率的であり、工業的に有利に実施し得るもので
はない。本発明の目的は、異性体との混合物から高純度
の4−ブロモトルエンを効率よく分離することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は4−ブロモ
トルエンの分離方法に関し鋭意研究を重ねた結果、圧力
晶析法を採用すれば容易に99.5%以上の高純度の4
−ブロモトルエンが得られることを見い出し、本発明に
到達したものである。すなわち本発明は、少なくとも4
0重量%の4−ブロモトルエン、および他のブロモトル
エン異性体を含有する混合物から、4−ブロモトルエン
のみを分離するに当たり、当該混合物を圧力晶析装置の
高圧容器内に注入し、加圧下に4−ブロモトルエンのみ
を結晶化させた後、残留液体成分を容器外に排出させる
ことにより純度99.5重量%以上の4−ブロモトルエ
ンを得るところに要旨を有するものである。
トルエンの分離方法に関し鋭意研究を重ねた結果、圧力
晶析法を採用すれば容易に99.5%以上の高純度の4
−ブロモトルエンが得られることを見い出し、本発明に
到達したものである。すなわち本発明は、少なくとも4
0重量%の4−ブロモトルエン、および他のブロモトル
エン異性体を含有する混合物から、4−ブロモトルエン
のみを分離するに当たり、当該混合物を圧力晶析装置の
高圧容器内に注入し、加圧下に4−ブロモトルエンのみ
を結晶化させた後、残留液体成分を容器外に排出させる
ことにより純度99.5重量%以上の4−ブロモトルエ
ンを得るところに要旨を有するものである。
【0007】
【作用】本発明に用いられる4−ブロモトルエン含有混
合物としては、4−ブロモトルエンを少なくとも40重
量%以上、好ましくは55重量%以上含むものが使用さ
れる。混合物中の4−ブロモトルエンが少なすぎると回
収率が低下するため経済的でない場合がある。このよう
な4−ブロモトルエン含量の混合物は、たとえばルイス
酸等の触媒の存在下でトルエンを臭素化する方法等によ
って極めて簡単に得ることができる。トルエンの臭素化
ではトルエンのオルト・パラ配向性から一般に4−およ
び2−ブロモトルエンの混合物が生成し、この場合の生
成物中の4−ブロモトルエンは低く見積もっても40重
量%以上であるのが一般的である。なお4−ブロモトル
エンに共有し得るものは2−ブロモトルエン等の異性体
の他、未反応のトルエン等も含まれ、狭雑物の種類は限
定されない。
合物としては、4−ブロモトルエンを少なくとも40重
量%以上、好ましくは55重量%以上含むものが使用さ
れる。混合物中の4−ブロモトルエンが少なすぎると回
収率が低下するため経済的でない場合がある。このよう
な4−ブロモトルエン含量の混合物は、たとえばルイス
酸等の触媒の存在下でトルエンを臭素化する方法等によ
って極めて簡単に得ることができる。トルエンの臭素化
ではトルエンのオルト・パラ配向性から一般に4−およ
び2−ブロモトルエンの混合物が生成し、この場合の生
成物中の4−ブロモトルエンは低く見積もっても40重
量%以上であるのが一般的である。なお4−ブロモトル
エンに共有し得るものは2−ブロモトルエン等の異性体
の他、未反応のトルエン等も含まれ、狭雑物の種類は限
定されない。
【0008】本発明において、圧力晶析装置の高圧容器
内に装入される4−ブロモトルエン混合物は、液状であ
ってもまた一部固体が析出(冷却による析出)もしくは
種結晶として添加された状態であってもよい。装入され
た混合物を、断熱的または等温的にたとえば 1000
〜3000 kgf/cm2程度に加圧すると、4−
ブロモトルエンが結晶化し、液状のままの他の異性体と
の固液共存状態が得られる。または加圧下に若干冷却す
る場合も同様の効果が得られる。
内に装入される4−ブロモトルエン混合物は、液状であ
ってもまた一部固体が析出(冷却による析出)もしくは
種結晶として添加された状態であってもよい。装入され
た混合物を、断熱的または等温的にたとえば 1000
〜3000 kgf/cm2程度に加圧すると、4−
ブロモトルエンが結晶化し、液状のままの他の異性体と
の固液共存状態が得られる。または加圧下に若干冷却す
る場合も同様の効果が得られる。
【0009】次いで加圧下で高圧容器内から液相部分を
排出し、液状の異性体の除去すなわち結晶の圧搾を行な
う。液相部分の排出によって容器内の圧力が低下するた
め結晶化した固相の表面が溶解し発汗状況を呈するので
、この発汗分をさらに圧搾して排出すると、固相内部に
比較して純度の低い表面層が表面に付着した他の異性体
と共に除去されるため、固相部はさらに高純度化される
。なお、この発汗は液相の排出に先立って容器内の圧力
を下げることによっても行なうことができる。
排出し、液状の異性体の除去すなわち結晶の圧搾を行な
う。液相部分の排出によって容器内の圧力が低下するた
め結晶化した固相の表面が溶解し発汗状況を呈するので
、この発汗分をさらに圧搾して排出すると、固相内部に
比較して純度の低い表面層が表面に付着した他の異性体
と共に除去されるため、固相部はさらに高純度化される
。なお、この発汗は液相の排出に先立って容器内の圧力
を下げることによっても行なうことができる。
【0010】
【発明の効果】圧力晶析装置を用いて、4−ブロモトル
エンをその異性体との混合物から分離することにより、
冷却晶析等の従来の分離方法に比べ短時間で効率よく高
純度な4−ブロモトルエンを分離することができる。
エンをその異性体との混合物から分離することにより、
冷却晶析等の従来の分離方法に比べ短時間で効率よく高
純度な4−ブロモトルエンを分離することができる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例および比較例をあげて本発明
を説明するが、本発明の要旨はこれら実施例の記載によ
って何ら限定されるものではない。なお、実施例、比較
例に記載する%および部は特に断りのない限りすべて重
量基準に寄るものである。
を説明するが、本発明の要旨はこれら実施例の記載によ
って何ら限定されるものではない。なお、実施例、比較
例に記載する%および部は特に断りのない限りすべて重
量基準に寄るものである。
【0012】(実施例1)4−ブロモトルエン 56.
3 %、2−ブロモトルエン 43.3 %を含有する
異性体混合物を、液状で高圧容器に20℃で供給し、等
温的に加圧して3000 kgf/cm2に保持した。 続いて、この圧力を保持したまま高圧容器内の液相部分
を排出し、液相圧力が100kgf/cm2に低下する
まで段階的に結晶を圧搾することにより液相部分の排出
を行なった。分離終了後、容器内より結晶を取り出し、
純度99.9%の4−ブロモトルエンを得た。回収率は
30.6%であった。高圧状態で分離した液相部の4−
ブロモトルエンの純度は35.5%、2−ブロモトルエ
ンの含有量は62.7%であった。
3 %、2−ブロモトルエン 43.3 %を含有する
異性体混合物を、液状で高圧容器に20℃で供給し、等
温的に加圧して3000 kgf/cm2に保持した。 続いて、この圧力を保持したまま高圧容器内の液相部分
を排出し、液相圧力が100kgf/cm2に低下する
まで段階的に結晶を圧搾することにより液相部分の排出
を行なった。分離終了後、容器内より結晶を取り出し、
純度99.9%の4−ブロモトルエンを得た。回収率は
30.6%であった。高圧状態で分離した液相部の4−
ブロモトルエンの純度は35.5%、2−ブロモトルエ
ンの含有量は62.7%であった。
【0013】(実施例2)4−ブロモトルエン 70.
1 %、2−ブロモトルエン 29.9 %を含有する
異性体混合物を、液状で高圧容器に30℃で供給し、実
施例1と同一条件で圧力晶析を行ない、純度99.9%
の4−ブロモトルエンを得た。回収率は40.1%であ
った。高圧状態で分離した液相部の4−ブロモトルエン
の純度は49.6%、2−ブロモトルエンの含有量は5
0.2%であった。
1 %、2−ブロモトルエン 29.9 %を含有する
異性体混合物を、液状で高圧容器に30℃で供給し、実
施例1と同一条件で圧力晶析を行ない、純度99.9%
の4−ブロモトルエンを得た。回収率は40.1%であ
った。高圧状態で分離した液相部の4−ブロモトルエン
の純度は49.6%、2−ブロモトルエンの含有量は5
0.2%であった。
【0014】(実施例3)4−ブロモトルエン 63.
9 %、2−ブロモトルエン 30.3 %、およびト
ルエン5.8 %を含有する異性体混合物を液状で高圧
容器に30℃で供給し、実施例1と同一条件で圧力晶析
を行ない、純度99.9%の4−ブロモトルエンを得た
。回収率は12.5%であった。高圧状態で分離した液
相部の4−ブロモトルエンの純度は51.9%、2−ブ
ロモトルエンの含有量は40.2%であった。
9 %、2−ブロモトルエン 30.3 %、およびト
ルエン5.8 %を含有する異性体混合物を液状で高圧
容器に30℃で供給し、実施例1と同一条件で圧力晶析
を行ない、純度99.9%の4−ブロモトルエンを得た
。回収率は12.5%であった。高圧状態で分離した液
相部の4−ブロモトルエンの純度は51.9%、2−ブ
ロモトルエンの含有量は40.2%であった。
【0015】(実施例4)実施例2と同一の原料混合物
を、固液共存状態で高圧容器に10℃で供給し、断熱的
に加圧して3000 kgf/cm2に保持した。続い
て、この圧力を保持したまま高圧容器内の液相部分を排
出し、液相圧力が100kgf/cm2に低下するまで
段階的に結晶を圧搾することにより液相部分の排出を行
なった。分離終了後、容器内より結晶を取り出し、純度
99.9%の4−ブロモトルエンを得た。回収率は41
.4%であった。高圧状態で分離した液相部の4−ブロ
モトルエンの純度は48.8%、2−ブロモトルエンの
含有量は51.2%であった。
を、固液共存状態で高圧容器に10℃で供給し、断熱的
に加圧して3000 kgf/cm2に保持した。続い
て、この圧力を保持したまま高圧容器内の液相部分を排
出し、液相圧力が100kgf/cm2に低下するまで
段階的に結晶を圧搾することにより液相部分の排出を行
なった。分離終了後、容器内より結晶を取り出し、純度
99.9%の4−ブロモトルエンを得た。回収率は41
.4%であった。高圧状態で分離した液相部の4−ブロ
モトルエンの純度は48.8%、2−ブロモトルエンの
含有量は51.2%であった。
【0016】(比較例1)従来の冷却晶析法を採用し、
4−ブロモトルエンの精製を行なった。すなわち実施例
2と同一の原料混合物を−10℃に冷却し、この温度を
保持しつつ常圧で結晶化を完結させた後、液体を分別す
ることにより純度88.3%の4−ブロモトルエンが得
られた。回収率は50.4%であった。不純物11.7
%のうち大部分(11.3%)は2−ブロモトルエンで
あった。分別した液体中の4−ブロモトルエンの純度は
48.0%、2−ブロモトルエンの含有率は 51.2
%であった。
4−ブロモトルエンの精製を行なった。すなわち実施例
2と同一の原料混合物を−10℃に冷却し、この温度を
保持しつつ常圧で結晶化を完結させた後、液体を分別す
ることにより純度88.3%の4−ブロモトルエンが得
られた。回収率は50.4%であった。不純物11.7
%のうち大部分(11.3%)は2−ブロモトルエンで
あった。分別した液体中の4−ブロモトルエンの純度は
48.0%、2−ブロモトルエンの含有率は 51.2
%であった。
【0017】得られた4−ブロモトルエンの結晶を同量
のエタノールと混合して均一溶液とし、−20℃に冷却
し、この温度を保持しながら再び結晶化を完結させた。 液体を分別すると結晶性の4−ブロモトルエン60.9
部が得られた。この4−ブロモトルエンの純度は低く9
7.6%のものしか得られなかった。
のエタノールと混合して均一溶液とし、−20℃に冷却
し、この温度を保持しながら再び結晶化を完結させた。 液体を分別すると結晶性の4−ブロモトルエン60.9
部が得られた。この4−ブロモトルエンの純度は低く9
7.6%のものしか得られなかった。
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも40重量%の4−ブロモトルエ
ン、および他のブロモトルエン異性体を含有する混合物
から、4−ブロモトルエンのみを分離するに当たり、当
該混合物を圧力晶析装置の高圧容器内に注入し、加圧下
に4−ブロモトルエンのみを結晶化させた後、残留液体
成分を容器外に排出させることにより純度99.5重量
%以上の4−ブロモトルエンを得ることを特徴とする4
−ブロモトルエンの分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10030291A JP2742335B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 4−ブロモトルエンの分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10030291A JP2742335B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 4−ブロモトルエンの分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04308542A true JPH04308542A (ja) | 1992-10-30 |
JP2742335B2 JP2742335B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=14270377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10030291A Expired - Lifetime JP2742335B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 4−ブロモトルエンの分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2742335B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0878456A1 (en) * | 1997-05-14 | 1998-11-18 | Albemarle Corporation | Process for the preparation of p-bromotoluene |
JP2010047573A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Honeywell Internatl Inc | ハロカーボンを分離するための方法 |
CN105669361A (zh) * | 2016-02-19 | 2016-06-15 | 国药集团化学试剂有限公司 | 一种高纯对溴甲苯的提纯方法 |
-
1991
- 1991-04-04 JP JP10030291A patent/JP2742335B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0878456A1 (en) * | 1997-05-14 | 1998-11-18 | Albemarle Corporation | Process for the preparation of p-bromotoluene |
JP2010047573A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Honeywell Internatl Inc | ハロカーボンを分離するための方法 |
CN105669361A (zh) * | 2016-02-19 | 2016-06-15 | 国药集团化学试剂有限公司 | 一种高纯对溴甲苯的提纯方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2742335B2 (ja) | 1998-04-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9701604B2 (en) | Process for purifying 2,5-dichlorophenol | |
JPH0377199B2 (ja) | ||
CA2412029A1 (en) | Crystallisation process for producing very pure para-xylene | |
KR20020046948A (ko) | 에폭사이드 결정의 제조방법 | |
US4882430A (en) | Recovery of caprolactam from caprolactam distillation low boilers or high boilers or mixtures thereof | |
JPH01261363A (ja) | 高純度カプロラクタムの製造法 | |
JPH04308542A (ja) | 4−ブロモトルエンの分離方法 | |
US5382725A (en) | Process for the purification of 1,3-dihalobenzene from an isomeric mixture of dihalobenzenes | |
JP3674010B2 (ja) | パラフェニレンジイソシアナートの製造方法 | |
US6316657B1 (en) | Process for purification or recovery of sweetener | |
CN111714921A (zh) | 一种3,4-二氯硝基苯和2,3-二氯硝基苯的溶剂结晶分离系统 | |
JPH0361605B2 (ja) | ||
JP2688855B2 (ja) | ベンジルアセトオキシムの精製方法 | |
JPS62138443A (ja) | ビスクレゾ−ルの製造方法 | |
JP4202269B2 (ja) | trans−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸類の製法 | |
JPH0967322A (ja) | γ型グリシンの連続製造法 | |
JP2841895B2 (ja) | 圧力晶析法による光学異性体の単離方法 | |
EP0757047B1 (en) | Process for crystallizing chroman-I from an impure mixture | |
JP2001181254A (ja) | クレアチンの精製法 | |
JP3036661B2 (ja) | 2−クロロシクロドデカジエノンオキシムの製造法 | |
US7041853B2 (en) | Process for producing 4-bromothioanisole | |
JPH07179419A (ja) | 高純度カプロラクタムの製造方法 | |
JP3184638B2 (ja) | トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートの製造方法 | |
JPS5930702B2 (ja) | 「あ」−キシレン−4−スルホン酸の晶出分離法 | |
JPH02138143A (ja) | 粉末状4‐フルオロフェノールの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980106 |