JPH04308450A - リニア直流モータ - Google Patents

リニア直流モータ

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JPH04308450A
JPH04308450A JP3098243A JP9824391A JPH04308450A JP H04308450 A JPH04308450 A JP H04308450A JP 3098243 A JP3098243 A JP 3098243A JP 9824391 A JP9824391 A JP 9824391A JP H04308450 A JPH04308450 A JP H04308450A
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JP
Japan
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coil
linear
motor
temperature
resistance
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JP3098243A
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Inventor
Toshiyuki Ando
俊幸 安藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、リニア直流モータ、より詳細に
は、イメージスキャナ等の走行系に用いて好適なリニア
直流モータに関する。
【0002】
【従来技術】図13は、位置及び推進速度検出機構を有
するリニア直流モータの従来技術の一例を説明するため
の斜視図、図14は縦断面図で、可動界面マグネット型
直流リニアモータ30は、鉄板等の長板状の磁性体ヨー
ク31の上面にプリント基板32を貼着して有する。こ
のプリント基板32は磁性体ヨーク31の両側部31a
,31bを除くように、該プリント基板32を磁性体ヨ
ーク31の上面に貼着することで、プリント基板32の
側面部でガイドローラ33のガイドレールを形成してい
る。プリント基板32の上面には、その長手方向に沿っ
て矩形枠状に巻回形成された電機子コイル34が互いに
重畳しないように適宜な間隔で配置してある。電機子コ
イル34の枠内空胴部内のプリント基板32上には、位
置検知素子として用いるホール素子、ホールIC等の磁
電変換素子35が配設されている。移動子36は、固定
子37の電機子コイル34と相対的直線運動をなすよう
にしている。移動子36は、断面コ字状に形成された磁
性体ヨーク38の側面部に軸39によって回動自在にし
たガイドローラ33を固設し、上記磁性体ヨーク38の
電機子コイル34と対向する内面部には、界磁マグネッ
ト40が貼着固設されている。界磁マグネット40は、
長手方向に沿って、交互にN極,S極を有する、例えば
、図に示すような3極のものを用いる。磁性体ヨーク3
1の支持脚31a,31bの側面には、主尺41を支持
するための支持体42が固設されており、これにより、
磁性体ヨーク31と水平に主尺41を支持することがで
きる。主尺41は、図に示すように、交互等間隔に透明
部と不透明部を有するスリット板などからなる。
【0003】磁性体ヨーク38の側面部には、プリズム
やインデックス43を支持する支持体44が固設されて
いる。インデックス43は図に示すように、主尺41と
同様に長手方向にスリット状に透明部と不透明部を設け
ている。また、インデックス43は、主尺41と対向す
るように磁性体ヨーク38の側面部に固設されている。 上記主尺41及びインデックス43を介して2個の三角
プリズム45,46を上記支持体44に対向配設してい
る。三角プリズム45,46は透明体からなり、それぞ
れの傾斜面には、コーティング等により反射面45a,
46aが形成されている。これら傾斜反射面45aと傾
斜反射面46aとは、対称に上記支持体44に固設され
ている。三角プリズム45,46は互いに面45cと4
6cとが平行になるように固設され、面45bは光波長
受信素子47に向けられ、面46bは光波長発生素子4
8に向けられている。赤外線、レーザ、ランプ、超音波
等からなる光波長発生素子48及びホトトランジスタ等
の光波長受信素子47は、リニアモータ30の端部固定
側に略平行に配設されパッケージ50に収容されている
。素子47及び48の前面部には、それぞれコンデンサ
ーレンズ51,52が設けられている。
【0004】上記リニア直流モータは、光波長発生素子
からの光を可動子側に設けた傾斜反射面で反射させ、光
波長受信素子で受信することにより、簡単な構成で可動
子の位置及び推進速度を検出するもので、これによれば
、位置及び推進速度検知が容易に行えるので、リニアパ
ルスモータと比較して高精度な移動又は停止が可能とな
る。また、可動子と共に光波長発生素子及び光波長受信
素子を移動させなくても良いため、電源コード等が不要
となるので、可動子を長距離移動する際に電源コード等
がじゃまにならないというメリットがある。上述のよう
に上記従来技術では、リニアパルスモータと比較して高
精度な移動及び停止を実現するためにリニア直流モータ
を用い、さらに、リニアエンコーダ(前述の従来例では
、光波長発生素子、可動子に設けた傾斜反射面、光波長
受信素子がこれに相当する。)を附設し、可動子の位置
及び推進速度を検出している。ところがリニアエンコー
ダは一般に高価なうえ、これを取りつけることにより機
構が複雑になるという欠点がある。
【0005】更に、リニア直流モータでは、コイルへの
励磁により、コイルの温度が上昇すると、コイルが焼損
する等のトラブルが発生する。そこで、従来のリニア直
流モータでは、固定子の各コイルと対応する部位の抵抗
が並列接続となるように電極を設けた温度検知素子をす
べてのコイルと接触したり(実開昭59−95789)
、コイル駆動電流を測定し、その値からコイルの温度を
求めたり(特願平2−179896号公報)することに
より温度上昇を求めている。また、求めたコイルの温度
上昇に基づいて可動子の停止を命じる制御回路をCPU
からの制御信号と並列に設け、さらには、コイルの温度
異常信号を初期化するまで保持することにより、コイル
の焼損を防止している。これらの従来技術では、コイル
の温度が上昇し、焼損等の危険温度に達した時に初めて
動作し、コイルの焼損を防ぐものである。そのため、た
とえコイルの温度が上昇しても危険温度に達しなければ
初期に設定したパラメータで制御を続ける。ところが、
コイルの温度が上昇すると、コイル電機子抵抗が変化す
る。そのため初期の電機子抵抗値を用いて制御し続ける
と、制御に誤差が生じ正確な制御ができなくなるという
欠点がある。
【0006】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、請求項1に記載の発明は、位置検出用のホール
素子出力信号を制御用フィードバック信号としても用い
ることにより、リニアエンコーダの不要な安価なリニア
直流モータを提供することを目的とする。請求項2に記
載の発明は、動作中のコイルの抵抗を求め、その値と初
期のコイル抵抗値との比を補正係数として入力電圧を補
正することにより、動作中にコイルの温度が上昇し、コ
イルの抵抗が変動しても正確な制御を行うことのできる
リニア直流モータを提供することを目的とする。請求項
3の発明では、請求項2の発明において、コイルの温度
を測定し、その測定値から動作中のコイルの抵抗を求め
ることにより容易に補正係数を求めることを目的とする
。請求項4の発明は、請求項3の発明において、様々な
コイルの温度に対する補正係数を一覧表としてメモリ内
に保持し、その一覧表にもとづいて補正係数を決定する
ことによりコイルの温度が測定されると直ちに補正係数
を決定し、時間遅れなく入力電圧を補正することを目的
としてなされたものである。
【0007】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
N.Sの磁極を交互に長手方向に有する界磁マグネット
から成る固定子と、該界磁マグネットに相対向する電機
子コイル群および位置検出用のホール素子から成る可動
子とを有する可動コイル型リニア直流モータにおいて、
前記位置検出用のホール素子の出力信号を制御用フィー
ドバック信号としても用いること、或いは、(2)N.
Sの磁極を交互に長手方向に有する界磁マグネットと、
該界磁マグネットに相対向して配置された1以上の駆動
用の電機子コイル群を有し、上記界磁マグネット又は電
機子コイル群のいずれか一方を可動子とし、他方を固定
子としたリニア直流モータにおいて、前記電機子コイル
の動作中のコイル抵抗を求め、その値と初期のコイル抵
抗値との比を補正係数として制御用の入力電圧を補正す
ることを特徴としたものであり、更には、前記(2)に
記載のリニア直流モータにおいて、(3)動作中のコイ
ル温度を測定し、その測定値から動作中のコイル抵抗を
求めること、或いは、(4)あらかじめ複数のコイルの
温度に対する補正係数を一覧表としてメモリ内に保持し
、コイルの温度測定後、その一覧表にもとづいて制御用
入力電圧を補正することを特徴としたものである。以下
、本発明の実施例に基いて説明する。
【0008】図1乃至図7は、請求項1に記載した可動
コイル型リニア直流モータの一実施例を説明するための
図で、図1は平面図、図2は側面図、図3は正面図であ
る。図中、1は可動子で、この可動子1は可動バックヨ
ーク2と、該可動バックヨーク2に取付けられたコイル
基板3と、前記可動バックヨーク2の両側4隅に固定さ
れた軸4と、各軸4に回転自由に取付けられたローラ5
と、コイル基板3に固定されていてかつ基板長手方向に
沿って連続的に配設されたコイル6と、及び、位置検知
用のホール素子7とで構成されている。8は固定子で、
この固定子8は前記ローラをガイドする溝または段差状
のガイド部9を有する長尺状のベース板10と、このベ
ース板10上に固定された固定バックヨーク11と、こ
の固定バックヨーク11の上面に設けられた永久磁石1
2とで構成されており、ここで永久磁石12はN極とS
極とを可動子1の移動方向に交互に着磁した構造となっ
ている。この構成において、永久磁石12とコイル6と
の間には常に一定のギャップが介在し、また、コイル6
および位置検知用のホール素子7はコイル基板3に取付
けられたコネクタ13を介して後述の外部制御装置に接
続されている。
【0009】図4は、上記リニア直流モータの速度制御
を説明するためのブロック図で、図中、20はマイクロ
コンピュータであり、該マイクロコンピュータ20内の
マイクロプロセッサ20a、リードオンリメモリ(RO
M)20b、ランダムアクセスメモリ(RAM)20c
がそれぞれバス21を介して接続されている。22はリ
ニアモータ可動子1の状態を指令する状態指令信号を出
力する指令発生回路であり、速度指令信号等を発生する
。この指令発生回路22の出力もバス21へ接続されて
いる。ほぼ正弦波信号である位置検知用のホール素子7
の出力のうち、ひとつは波形成形回路23に入力され、
パルス信号に変換される。24は波形成形回路23の出
力を処理してデジタル数値に変換する検出用インターフ
ェイス回路であり、波形成形回路23の出力パルスを計
数するカウンタを備えている。検出用インターフェイス
回路24の出力もバス21を介してマイクロプロセッサ
20aに接続されている。25は一般的な3相用モータ
駆動用ICで、位置検知用のホール素子7の出力信号及
びプログラム制御されているマイクロコンピュータ20
からの出力信号に応じてモータドライブ回路26に信号
を出力し、コイル6を駆動する。この結果、可動子1は
指令発生回路22で設定された所望の速度で回転する。 また、可動子1の速度は前述のようにホール素子の出力
信号を波形成形する波形成形回路23と検出用インター
フェイス回路24とにより検出され、マイクロコンピュ
ータに取り込まれる。
【0010】参考のため、図5(a)に波形成形回路2
3に入力前の位置検知用のホール素子7出力信号を示し
、図5(b)に波形成形回路23の出力信号(パルス波
形)の例を示す。次に、速度検出の方法すなわち、図4
の検出用インターフェイス回路24の機能について説明
する。検出用インターフェイス回路24は、波形成形回
路23によってパルス成形された位置検知用ホール素子
7の出力をマイクロプロセッサ20aの割込みに接続し
てあり、また、基準クロック(CLK)をカウントする
カウンターを備えている。図6を参照して、今、図6の
エッジAが到達する直前の状態から説明する。OBは波
形成形回路の出力信号、CLKは、検出用インタフェイ
ス回路の基準クロックである。カウンタはTn−1のパ
ルス周期をCLK信号を基準に与えられたカウント数、
例えば、OFFFFHからデクリメントカウントを実行
している。エッジAがマイクロプロセッサ20aの割込
みへ到達すると、図7に示す割込みルーチンが実行開始
される。すると、図7のPr.1により、カウンタのデ
クリメントカウント値は検出用インターフェイス回路内
蔵のストレージレジスタにラッチされる。次に、図7の
Pr.2により、ラッチされたデクリメントカウント値
を図4のRAM20cへ格納する。そして、Tnのパル
ス周期をカウントするためのカウント数OFFFFHを
カウンタへ与え、再度初期値(OFFFFH)からのデ
クリメントカウントをカウンタは開始し、割込みの処理
を終了する。再度、エッジBが到達したら、前述の処理
を繰り返す。この時、可動子速度Vは(1)式で求めら
れる。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、TCLK:CLK周期、NE:単
位長さ当りの波形成形回路23の出力パルス数、n:C
LKカウント数=OFFFFH−デクリメントカウント
数。 以上が割込みを使った速度検出方法である。次に、以上
により求められた可動子速度vおよび指令発生回路22
からの目標速度Rvとにより駆動電圧を求める方法を示
す。リニア直流モータの入力電圧は一般に(2)式のよ
うにあらわすことができる。
【0013】
【数2】
【0014】ここで、 V:入力電圧、    R:コ
イル抵抗、KE:誘起電圧定数、v:可動子速度、KF
:推力定数、  Fr:摩擦力。(2)式において、R
,Fr,KF、KEはモータ特有の数値であり、Rv、
vは前述のように得られているので、(2)式をマイク
ロコンピュータ20内のROM20b内にプログラムと
して入力しておけば同式により制御に必要な電圧を簡単
に得ることができる。また、実際には以上のようにして
得られた電圧は前記マイクロコンピュータ20内でパル
ス幅変調され、3相用モータ駆動IC25に出力されて
いる。
【0015】図8乃至図12は、請求項2乃至4に記載
したリニア直流モータの実施例を説明するための図で、
図8は平面図、図9は側面図、図10は正面図である。 図中、1は可動子で、この可動子1は、可動バックヨー
ク2と、該可動バックヨーク2に取付けられたコイル基
板3と、可動バックヨーク2の両側4隅に固定された軸
4と、各軸4に回転自由に取付けられたローラ5と、コ
イル基板3に固定されていて、かつ、コイル基板長手方
向に沿って連続的に配設されたコイル6とで構成されて
いる。また、可動子1には温度検知素子14がコイル6
に接するように取付けられている。8は固定子で、この
固定子8は前記ローラ5をガイドする溝または段差状の
ガイド部9を有する長尺状のベース板10と、このベー
ス板10上に固定された固定バックヨーク11と、この
固定バックヨーク11の上面に設けられた永久磁石12
とで構成されており、ここで永久磁石12はN極とS極
とを可動子1の移動方向に交互に着磁した構造となって
いる。15,16は速度検知用のセンサで、センサ本体
16は、ベース板10に固定され、プローブ15は可動
子1に固定されている。この構成において、永久磁石1
2とコイル6との間には常に一定のギャップが介在し、
また、コイル6およびセンサプローグ15の出力はコイ
ル基板3に取付けられたコネクタ13を介して図11に
示すドライブ制御回路と接続されている。
【0016】図11において、20はマイクロコンピュ
ータであり、該マイクロコンピュータ20内のマイクロ
プロセッサ20a、リードオンメモリ(ROM)20b
、ランダムアクセスメモリ20cがそれぞれバス21を
介して接続されている。22はリニアモータ可動子1の
状態を指令する状態指令信号を出力する指令発生回路で
あり、速度指令信号等を発生する。この指令発生回路2
2の出力もバス21へ接続されている。26はモータド
ライブ回路で、マイクロコンピュータ20の出力に応じ
て電圧を制御しコイル6を駆動する。この結果、可動子
1は指令発生回路22が出力した所望の速度で移動する
。可動子1の移動速度は速度検知センサ15により検知
され、マイクロコンピュータ20に取り込まれる。また
、同時にコイル6の温度も温度センサ14により検知さ
れ、マイクロコンピュータ20に取り込まれる。
【0017】以上のようなハード構成において、リニア
モータへの制御電圧は比例制御の場合(3)の式のよう
にあらわせる。 V=RI+K(Rv−v)             
 (3)ここで、V:制御電圧、    R:コイル抵
抗、I:駆動電流、K:比例ゲイン、Rv:目標速度、
  v:可動子速度 すなわち、(3)式をマイクロコンピュータ20内で計
算し、モータドライブ回路26に駆動に必要な電圧値を
出力する。さて、今、可動子が動きはじめ、定常状態R
v=vになった時を考える。すると(3)式は、V=R
I                        
      (4)となり、リニアモータには摩擦力に
打ち勝つのに必要な電流を励磁できる電圧を加えれば良
いことになる。ところが、コイルに励磁されるとコイル
の温度が上昇し、導線として用いられる電気銅線は、t
℃での抵抗をRt、0℃での抵抗をR0とすると、+1
50℃〜−200℃の範囲では Rt=R0(1+0.0043t)        (
5)となる。そのため、今、動作中のある時点でのコイ
ルの抵抗値をR′とし、動作前のコイルの抵抗値をRi
とする。また、(4)式で求めた制御電圧Vを駆動電圧
とすると、得られる駆動電流は、望まれる摩擦力に打ち
勝つ駆動電流のRi/R′倍となり正確な制御ができな
くなる。そこで、(4)式が得られた駆動電圧をR′/
Ri倍して制御電圧とすれば、 V′=Ri・I・R′/Ri            
(6)となり、正確な制御をするのに必要な駆動電圧V
′を求めることができる。
【0018】而して、請求項2の発明では、まず、初期
の(動作前の)コイル抵抗値を求める。また、(6)式
はあらかじめマイクロコンピュータ20内にプログラミ
ングされている。そこで、マイクロコンピュータ20内
で、動作中のコイルの抵抗と初期のコイルの抵抗との比
を求めることで(6)式により制御電圧を決定する。
【0019】次に、請求項3の発明について説明する。 一般に、駆動中にコイルの抵抗を正確に測定することは
難しい。そこで本発明では、図8〜11に示したように
コイルに接触してある温度検知素子14でコイルの温度
を測定し、その値からコイルの抵抗を計算により求めて
いる。次にコイルの抵抗値の計算方法について説明する
。コイルの温度と抵抗は、(5)式に示したように1対
1対応になっている。そのため、コイルの温度が得られ
れば、(5)式により簡単にコイルの抵抗を求めること
ができる。本発明では、あらかじめ(5)式、(6)式
をマイクロコンピュータ20内にプログラミングしてお
き、測定したコイルの温度をマイクロコンピュータ20
に取り込むことにより、マイクロコンピュータ20内で
(5)式、(6)式を用い、動作中のコイルの抵抗さら
には制御電圧を決定する。
【0020】次に請求項4の発明について説明する。本
発明では、図12に示すようなコイルの温度対補正係数
(動作中のコイルの抵抗R′と初期のコイルの抵抗Ri
の比R′/Ri)一覧表をあらかじめ求めておき、リー
ドオンリメモリ20bに入力してある。そこで、コイル
の温度が測定されたならば、ただちに一覧表内のコイル
の温度の欄と照合して一致するものを選び、それに対応
する補正係数を選定する。また、もしも一致する温度が
存在しなければ、一覧表内のコイルの温度のうち、最も
近い値を見つけ出し、これに対応する補正係数を選定す
る。そして、選定された補正係数と、(4)式で求めた
制御電圧とをかけ合せて制御電圧を補正し、正確な制御
を実行する。なお、本動作はすべてマイクロコンピュー
タ20内でプログラム処理される。
【0021】
【効果】請求項1の可動コイル型リニア直流モータにお
いては、位置検出用のホール素子出力信号を制御用フィ
ードバック信号としても用いているので、リニアエンコ
ーダが不要になり、低コストで機構が簡単な可動コイル
型リニア直流モータが構築できる。請求項2のリニア直
流モータにおいては、動作中のコイルの抵抗を求め、そ
の値と初期のコイル抵抗値との比を補正係数として入力
電圧を補正しているので、動作中コイル温度が上昇し、
コイルの抵抗が変動しても正確な制御を行うことができ
る。請求項3のリニア直流モータにおいては、コイルの
温度を測定し、その測定値から動作中のコイルの抵抗値
を求めているので、容易に補正係数を求めることができ
る。請求項4のリニア直流モータにおいては、様々なコ
イルの温度に対する補正係数を一覧表としてメモリ内に
保持し、その一覧表にもとづいて補正係数を決定してい
るので、コイルの温度が測定されると直ちに補正係数が
決定でき、時間遅れなく入力電圧を補正し、正確な制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明による可動コイル型リニア直流モー
タの一実施例を説明するための平面図である。
【図2】  図1の側面図である。
【図3】  図1の正面図である。
【図4】  図1〜3に示したリニア直流モータの速度
制御のブロック図である。
【図5】  図4の波形成形回路23の入出力波形図で
ある。
【図6】  速度検出の方法を説明するための図である
【図7】  速度検出書き込みルーチンを示す図である
【図8】  本発明による可動コイル型リニア直流モー
タの他の実施例を説明するための平面図である。
【図9】  図8の側面図である。
【図10】  図8の正面図である。
【図11】  図8〜11に示したリニア直流モータの
速度制御のブロック図である。
【図12】  コイルの温度と補正係数の一例を示すテ
ーブルである。
【図13】  従来技術の一例を説明するための斜視図
である。
【図14】  図13の縦断面図である。
【符号の説明】
1…可動子、2…可動バックヨーク、3…コイル基板、
4…軸、5…ローラ、6…電機子コイル、7…ホール素
子、8…固定子、9…ガイド部、10…ベース板、11
…固定バックヨーク、12…永久磁石、13…コネクタ
、14…温度検出素子、15…センサプローブ、16…
温度センサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  N.Sの磁極を交互に長手方向に有す
    る界磁マグネットから成る固定子と、該界磁マグネット
    に相対向する電機子コイル群および位置検出用のホール
    素子から成る可動子とを有する可動コイル型リニア直流
    モータにおいて、前記位置検出用のホール素子の出力信
    号を制御用フィードバック信号としても用いることを特
    徴とするリニア直流モータ。
  2. 【請求項2】  N.Sの磁極を交互に長手方向に有す
    る界磁マグネットと、該界磁マグネットに相対向して配
    置された1以上の駆動用の電機子コイル群を有し、上記
    界磁マグネット又は電機子コイル群のいずれか一方を可
    動子とし、他方を固定子としたリニア直流モータにおい
    て、前記電機子コイルの動作中のコイル抵抗を求め、そ
    の値と初期のコイル抵抗値との比を補正係数として制御
    用の入力電圧を補正することを特徴とするリニア直流モ
    ータ。
  3. 【請求項3】  動作中のコイルの温度を測定し、その
    測定値から動作中のコイルの抵抗を求めることを特徴と
    する請求項2に記載のリニア直流モータ。
  4. 【請求項4】  あらかじめ複数のコイルの温度に対す
    る補正係数を一覧表としてメモリ内に保持し、コイル温
    度を測定後、前記一覧表にもとづいて制御用入力電圧を
    補正することを特徴とする請求項2に記載のリニア直流
    モータ。
JP3098243A 1991-04-03 1991-04-03 リニア直流モータ Pending JPH04308450A (ja)

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JP3098243A JPH04308450A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 リニア直流モータ
US07/861,022 US5289088A (en) 1991-04-03 1992-03-31 DC linear motor

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0711890U (ja) * 1993-07-16 1995-02-21 日本トムソン株式会社 リニア直流モータ
KR100720942B1 (ko) * 2005-05-17 2007-05-22 동아대학교 산학협력단 이송 시스템의 선형 전동기
WO2008120647A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 型締装置
JP2014506445A (ja) * 2010-12-23 2014-03-13 ハミルトン・ボナドゥーツ・アーゲー リニアモータを有するピペット装置

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