JPH06343287A - 精密機器の駆動装置 - Google Patents

精密機器の駆動装置

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JPH06343287A
JPH06343287A JP5047130A JP4713093A JPH06343287A JP H06343287 A JPH06343287 A JP H06343287A JP 5047130 A JP5047130 A JP 5047130A JP 4713093 A JP4713093 A JP 4713093A JP H06343287 A JPH06343287 A JP H06343287A
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JP
Japan
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bias
driving
drive
mover
force
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JP5047130A
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Inventor
Mitsuo Uzuka
光男 宇塚
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SOFUTORONIKUSU KK
Original Assignee
SOFUTORONIKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目標位置到達後の移動体の振動やドリフトを
防止することにより、移動体の位置決めを迅速確実に行
うことができると共に、位置決め精度の向上を図る。 【構成】 開示される発明は、複数の主駆動コイル14
0,14V0,14W0,…と永久磁石18N,18
S,…とを線形に対向配置して、一方を可動子10、他
方を固定子9として構成されるリニアモータと、上記可
動子10の現在位置情報を検出するためのリニアエンコ
ーダ(19,20A,20B,20C,20D)と、該
リニアエンコーダの出力値に基づいて、上記可動子10
の現在位置から目標位置までの隔たりである位置偏差を
算出するための位置偏差算出回路24と、該位置偏差算
出回路24の出力値に基づいて、上記リニアモータの駆
動力を制御するためのD/A変換器(駆動制御手段)2
5とを備えてなる。上記固定子9又は可動子10には、
上記主駆動コイル14U0,14V0,14W0,…の駆
動力よりも弱いバイアス力を上記可動子10に作用させ
るためのバイアス用電磁コイル15U0,15V0,15
0,…が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リニアモータ又は回
転モータを使用する精密機器の駆動装置に係り、特に、
非球面加工機、測定用センサ等の送り系、光学ミラー等
の位置決め系に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】リニアモータは、制御の対象物を(機械
的結合なしに)一体化して、大きな推力で直接直線駆動
できる上、エンコーダ等の移動位置検出手段との組み合
わせで、高精度のステップ動作が容易に得られることか
ら、近年、物品の搬送装置、非球面光学レンズの研削加
工機のX−Yテーブル、測定用センサの送り装置等にリ
ニアモータが採用されるケースが多くなっている。
【0003】図8は、従来のリニアモータ(片面励磁構
造の120度通電形3相リニア直流モータ)の機械的構
成を概略的に示す部分的斜視図である。同図に示すリニ
アモータにおいて、符号1は、制御の対象物を直接搭載
して直線運動する可動子を示し、この可動子1は、方形
平板状のヨーク2と、このヨーク2の下面にN極、S極
の磁極を交互にして取り付けられた複数対の界磁マグネ
ット(永久磁石)3N,3S,…とから概略構成されて
いる。また、4は固定子を示し、この固定子4は、長尺
平板状のヨーク5と、このヨーク5の上面に、その長さ
方向に沿って順次隣接して線形に並べられた複数個の空
心形の可動子駆動用コイル(以下、単に駆動コイルとい
う)6U0,6V0,6W0,…とから構成されている。
【0004】ここで、一群の駆動コイル6U0,6U1
…は、順次直列接続され、U相の電力が供給されるよう
になっている。同様に、一群の駆動コイル6V0,6
1,…は、順次直列接続され、V相の電力が、また、
一群の駆動コイル6W0,6W1,…は、順次直列接続さ
れ、W相の電力がそれぞれ供給されるようになってい
る。上記可動子1と固定子4とは、界磁マグネット3
N,3S,…と駆動コイル6U0,6V0,6W0,…と
を対向させた状態で配置されている。
【0005】上記リニアモータには、さらに、可動子1
の移動距離を計測するためのリニアエンコーダが設置さ
れ、駆動回路等の各種電気回路等と合わせて、全体とし
て駆動装置を構成する。上記リニアエンコーダは、例え
ば、図9に示すように、可動子1側に搭載され、可動子
1の移動距離分に相当する長さの磁気スケール7と、固
定子4側に固定され、上記磁気スケール7を読み取るた
めのホールセンサ8とから構成されている。
【0006】上記構成の駆動装置において、駆動コイル
6U0,6V0,6W0,…の各相に順次120度位相を
遅らせた電力が供給されると、可動子1が、固定子4と
の間で生じる電磁力により、固定子4に沿って目標位置
に向けて移動する。このとき、上記ホールセンサ8から
は、可動子1の移動距離に対応した数のデジタルパルス
が出力される。図示せぬカウンタ回路は、ホールセンサ
8から出力されたデジタルパルスの個数を計測して位置
偏差算出回路に送出する。位置偏差算出回路は、カウン
タ回路の出力値に基づき、現在位置(デジタル値)から
目標位置(デジタル値)までの隔たり(位置偏差)を算
出し、算出結果を駆動回路に送出する。駆動回路は、入
力された位置偏差に応じた駆動電流(図10)を駆動コ
イル6U0,6V0,6W0,…に供給する。
【0007】図10は、位置偏差に応じて、駆動コイル
6U0,6V0,6W0,…に供給される駆動電流を示す
図であり、例えば、可動子1が目標位置に近づくにつれ
て、駆動電流の供給がデジタル(段階)的に減り、これ
に伴ってトルクがデジタル(段階)的に弱められるよう
になっている。一方、可動子1がオーバランすると、オ
ーバランの程度に応じて、逆向きの駆動電流が駆動コイ
ル6U0,6V0,6W0,…に供給され、これに伴っ
て、トルクがデジタル(段階)的にかつ逆向きに発生す
るようになっている。このようにして、可動子1は現在
位置から目標位置に向けて移動させられる。なお、図示
していないが、可動子1は固定子4に対して無接触でエ
アスライドするようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
構成の駆動装置にあっては、図10に示すように、可動
子1が位置偏差「0」パルスの区域Aに到達すると、駆
動コイル6U0,6V0,6W0,…に対して駆動電流が
全く供給されなくなる。しかしながら、可動子1の運動
には摩擦ロスがないために、駆動電流の供給が止まって
も可動子1は即停止できず、慣性や外乱等のため、位置
偏差「0」パルスの区域Aからはみ出てしまう。この結
果、可動子1は、位置偏差「±1」パルス内の区域Bで
振動やドリフトを繰り返し、仲々整定されず、整定され
ても、所望の送り精度(±1パルスの精度)が得られな
いという不都合があった。
【0009】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、目標位置到達後の可動子(移動体)1の振動や
ドリフトを防止することができる精密機器の駆動装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、移動体を駆動する主駆動手
段と、上記移動体の現在位置情報を検出するためのエン
コーダと、該エンコーダの出力値に基づいて、上記移動
体の現在位置から目標位置までの隔たりである位置偏差
を算出するための位置偏差算出手段と、該位置偏差算出
手段の出力値に基づいて、上記主駆動手段の駆動力を制
御するための駆動制御手段と、上記主駆動手段の駆動力
よりも弱いバイアス力を上記移動体に作用させるバイア
ス用駆動手段とを備えてなることを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の発明は、上記移動体
が目標位置又はその近傍に到達し、かつ留まる間、上記
バイアス用駆動手段が上記移動体にバイアス力を作用さ
せるものであることを特徴としている。
【0012】また、請求項3記載の発明は、複数の主駆
動用電磁コイルと永久磁石とを線形に対向配置して、一
方を可動子、他方を固定子として構成されるリニアモー
タと、上記可動子の現在位置情報を検出するためのリニ
アエンコーダと、該リニアエンコーダの出力値に基づい
て、上記可動子の現在位置から目標位置までの隔たりで
ある位置偏差を算出するための位置偏差算出手段と、該
位置偏差算出手段の出力値に基づいて、上記リニアモー
タの駆動力を制御するための駆動制御手段とを備えてな
ると共に、上記固定子又は可動子には、上記主駆動手段
の駆動力よりも弱いバイアス力を上記可動子に作用させ
るためのバイアス用電磁コイルが設けられていることを
特徴としている。
【0013】
【作用】上記構成において、移動体が位置偏差「0」パ
ルスの区域に到達すれば、主駆動手段は駆動を停止する
が、バイアス用駆動手段は駆動を停止しない。このた
め、移動体には常時一定方向のバイアス力が作用する。
それ故、移動体は位置偏差「0」パルスの区域Aから出
ようとする。しかしながら、一旦、位置偏差「±1」パ
ルスの区域Cに入ると、主駆動装置の駆動力が作用し
て、移動体を位置偏差「0」パルスの区域A内に押し戻
す。この結果、移動体のドリフト又は振動は急速に減衰
し、移動体は、エンコーダパルスが変化する立ち上がり
部又は立ち下がり部に張り付けられることとなる(図1
0参照)。それ故、上記構成によれば、移動体の位置決
めを迅速確実に行うことができると共に、位置決め精度
の向上を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例である精密
機器の駆動装置に適用されるリニアモータの機械的構成
を示す斜視図、図2は同機械的構成の要部を示す斜視
図、図3は図1のA−A線に沿う垂直断面図、また図4
は同駆動装置の電気的構成を示す回路図である。まず、
図1乃至図3を参照して、この例のリニアモータの機械
的構成について説明する。この例のリニアモータは、図
8のリニアモータと同様に、マグネット移動式によるも
のであり、固定子9と可動子10とからなっている。上
記固定子9は、互いに平行な一対のガイドレール11,
11が設けられた長尺状の水平基板12と、この水平基
板12のガイドレール11,11間に立設された長尺状
の垂直基板13と、この垂直基板13の一側面側に、そ
の長さ方向に沿って並べて固定配置された複数の空心形
の主駆動コイル14U0,14V0,14W0,…と、各
主駆動コイルの内周側にそれぞれ嵌合配置された複数の
バイアス用駆動コイル15U0,15V0,15W0,…
とから概略構成され、上記垂直基板13には、複数個の
位置検出センサ16U1,16V1,16W1,…設けら
れている。
【0015】上記主駆動コイル14U0,14V0,14
0,…は、可動子10を駆動するために主駆動電流が
供給されるコイルであり、120度通電形3相構成にな
されている。また、上記バイアス用駆動コイル15
0,15V0,15W0,…は、可動子10にバイアス
力を作用させるために、比較的弱小のバイアス駆動電流
が供給されるコイルであり、主駆動コイル14U0,1
4V0,14W0,…と同様に、120度通電形3相構成
になされている。上記位置検出センサ16U1,16
1,16W1,…は、磁気密度を検出して電位差に変換
するディジタルタイプのホールICからなり、垂直基板
13の長手方向に沿って所定間隔毎に取り付けられてい
る。
【0016】上記可動子10は、断面コ字状のヨーク1
7と、このヨーク17の一方の内側面にN極、S極の磁
極が交互に並んだ状態に配設された複数対の界磁マグネ
ット18N,18S,…(図2)とから概略構成されて
いる。上記ヨーク17は、図3に示すように、一対の垂
直片17A,17Aと水平片17Bとから下部開口型コ
字状に形成され、各垂直片17Aの下端部は、レール1
1に載置され、レールに沿って移動自在になされてい
る。なお、図示していないが、駆動時には、レール1
1,11上面からエアが噴射され、可動子10がエアス
ライドするようになされている。また、水平片17Bの
上面には、制御の対象物が載置固定されるようになって
いる。
【0017】上記リニアモータには、さらに、可動子1
0の移動距離を計測するためのリニアエンコーダが設置
され、後述する各種電気回路等と合わせて、全体として
駆動装置を構成する。上記リニアエンコーダは、可動子
10の一方の垂直片17A外側側面に取り付けられた磁
気スケール19と、固定子9の水平基板12に互いに離
間的に固定され、上記磁気スケール19を磁気的に読み
取るための複数の位置決めセンサ20A,20B,20
C,20Dとから構成されている。
【0018】上記磁気スケール19は、複数個の小マグ
ネットm,m,…を可動部10の移動方向に沿って極性
が交互に逆になる状態に、かつ等ピッチに配列してな
り、長さが、垂直片17Aの長さ寸法Lに概略等しく設
定されている。。また、上記位置決めセンサ20A,2
0B,20C,20Dは、位置検出センサ16U1,1
6V1,16W1,…と同様に、ディジタルタイプのホー
ルICからなり、水平基板12の長手方向に沿って所定
間隔(小マグネットm,m,…の配列ピッチPの整数倍
で、かつ垂直片17Aの長さ寸法Lより小)毎に取り付
けられている。
【0019】次に、図4を参照して、この例の駆動装置
の電気的構成について説明する。図4において、位置検
出センサ16U1,16V1,16W1,…は、各相毎に
互いに並列接続され、その検出出力が、互いに同一構成
の対応する主駆動用増幅回路21U,21V,21W、
及びバイアス駆動用増幅回路22U,22V,22Wに
それぞれ供給されるようになっている。
【0020】アップダウンカウンタ23は、可動子10
の移動距離に応じて、リニアエンコーダ(位置決めセン
サ20A,20B,20C,20D)によって生成され
るデジタルパルスを計測して、計測結果を位置偏差算出
回路24に送出する。ここで、可動子10が予め設定さ
れた正の方向に移動するときは、デジタルパルスはアッ
プダウンカウンタ23の+入力端子から入力され、カウ
ントアップされ、一方、可動子10が負の方向に進むと
きは、デジタルパルスはアップダウンカウンタ23の−
入力端子から入力され、カウントダウンされるようにな
っている。
【0021】上記位置偏差算出回路24は、予め設定さ
れた基準値(可動子10の移動先である目標位置に相
当)からアップダウンカウンタ23の計測結果(可動子
10の現在位置に相当)を減算して位置偏差(デジタル
値)を算出する。そして、算出された位置偏差をD/A
変換器25に供給する。D/A変換器25は、位置偏差
算出回路24から供給された位置偏差に基づいて、主駆
動電流制御信号を生成して、主駆動用増幅回路21U,
21V,21Wにそれぞれ供給する。
【0022】D/A変換器25においては、電圧が複数
段階に分けられ、例えば「+1」パルスの位置偏差が入
力されたときは、例えば0.5Vの主駆動電流制御信号
が出力され、「+2」パルスの位置偏差が入力されたと
きは、例えば1.0Vの主駆動電流制御信号が出力さ
れ、「+3」パルスの位置偏差が入力されたときは、例
えば1.5Vの主駆動電流制御信号が出力されるように
なっている。同様に、例えば「−1」パルスの位置偏差
が入力されたときは、例えば−0.5Vの主駆動電流制
御信号が出力され、「−2」パルスの位置偏差が入力さ
れたときは、例えば−1.0Vの主駆動電流制御信号が
出力され、「−3」パルスの位置偏差が入力されたとき
は、例えば−1.5Vの主駆動電流制御信号が出力され
るようになっている。
【0023】バイアス駆動電流調整回路26は、可変抵
抗器及び増幅器等からなり、バイアス駆動用増幅回路2
2U,22V,22Wにバイアス駆動電流制御信号を送
出する。上記主駆動用増幅回路21U,21V,21W
は、主駆動電流を主駆動コイル14U0,14V0,14
0,…に供給する。ここで、主駆動電流の位相のタイ
ミングは、位置検出センサ16U1,16V1,16
1,…から供給される検出信号によって制御され、主
駆動電流の大きさは、D/A変換器25から供給される
主駆動電流制御信号によって制御される(主駆動電流制
御信号の電圧が大きい程、主駆動電流は多く供給され
る)。
【0024】上記バイアス駆動用増幅回路22U,22
V,22Wは、バイアス駆動電流をバイアス用駆動コイ
ル15U0,15V0,15W0,…に供給する。ここ
で、バイアス駆動電流の位相のタイミングは、位置検出
センサ16U1,16V1,16W1,…から供給される
検出信号によって制御され、バイアス駆動電流の大きさ
は、バイアス駆動電流調整回路26から供給されるバイ
アス駆動電流制御信号によって制御される。なお、この
例においては、主駆動電流の最小値、すなわち、位置偏
差が±1パルスのときに、主駆動用増幅回路21U,2
1V,21Wから出力される主駆動電流の電流値より
も、バイアス駆動用増幅回路22U,22V,22Wか
ら出力されるバイアス駆動電流の電流値が常に小さくな
るように設定されている。
【0025】図5は、この例のリニアエンコーダの電気
的構成を示すブロック図である。この図に示すように、
位置決めセンサ20A,20B,20C,20Dの出力
端が、共通接続されていて論理和がとられている(すな
わち各出力端がワイアードオア接続されている)。ま
た、各位置決めセンサ20A,20B,20C,20D
には、端子Ta,Tbを介して、電源が供給されるよう
になっている。
【0026】それ故、各位置決めセンサ20A,20
B,20C,20Dの出力Pa,Pb,Pc,Pdを重
ねても、図6に示すように、可動子10の移動量(すな
わち、磁気スケール19の移動量)に対応した個数のデ
ジタルパルスcw,cw,…が、出力端子Toから出力
される。これらのデジタルパルスcw,cw,…はアッ
プダウンカウンタ23により計数され、これにより、現
在位置ないしは移動量が認識される。
【0027】上記構成において、目標位置へ移動する可
動体10が位置偏差「0」パルスの区域A(図10参
照)に到達すれば、主駆動用増幅回路21U,21V,
21Wは、主駆動コイル14U0,14V0,14W0
…に対して主駆動電流の供給を停止するが、バイアス駆
動用増幅回路22U,22V,22Wは、バイアス用駆
動コイル15U0,15V0,15W0,…に対してバイ
アス駆動電流の供給を停止しない。このため、可動体1
0には常時一定方向のバイアス力が作用する。このバイ
アス力の作用によって、可動体10は、位置偏差「0」
パルスの区域Aから押し出されようとする(スライドア
ウト)。しかしながら、一旦、位置偏差「±1」パルス
の区域Cに入ると、A/D変換器25から送出される主
駆動電流制御信号に基づいて、主駆動用増幅回路21
U,21V,21Wは、主駆動コイル14U0,14
0,14W0,…に対して主駆動電流を供給するため、
可動子10は再び位置偏差「0」パルスの区域Aに押し
戻される(ないしは引き戻される)。
【0028】この結果、可動子10は、エンコーダパル
スが変化する立ち上がり部又は立ち下がり部に張り付け
られることとなる(図10参照)。それ故、上記構成に
よれば、可動体10の位置決めを迅速確実に行うことが
できると共に、位置決め精度の向上を図ることができ
る。
【0029】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述の各
実施例においては、マグネット移動式のリニアモータに
適用する制動装置について述べたが、これに限らず、例
えば、コイル移動式のリニアモータに適用するようにし
ても良い。また、位置検出センサや位置決めセンサとし
て、ホールICに代えて、磁気抵抗効果素子を用いても
良い。また、磁気スケールを固定子側に設けるようにし
ても良い。
【0030】また、上述の実施例においては、 磁気を
利用したリニアエンコーダを用いる場合について述べた
が、図5に示すように、スリット27,27,…を利用
した光学式のリニアエンコーダ28を用いるようにして
も良い。また、上述の実施例においては、一次元のリニ
アモータを用いる場合について述べたが、二次元、三次
元のリニアモータを用いるようにしても良い。
【0031】また、上述の実施例においては、リニアモ
ータを用いる場合について述べたが、回転モータを用い
るようにしても良い。
【0032】また、上述の実施例においては、常時、バ
イアス駆動用増幅回路22U,22V,22Wから、バ
イアス用駆動コイル15U0,15V0,15W0,…に
対してバイアス駆動電流が供給される場合について述べ
たが、スイッチング回路を用いて、例えば位置偏差「±
1」パルスの区域のときのみ、バイアス力が作用するよ
うにしても良い。
【0033】また、この発明において、現在位置情報の
概念には現在角度情報も含まれ、現在位置には現在角度
位置が、目標位置には目標角度位置が含まれる。また、
位置偏差には角度偏差も含まれる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、移動体が位置偏差「0」パルスの区域に到達す
ることにより、主駆動手段が駆動を停止しても、バイア
ス力が作用するので、移動体は、エンコーダパルスが変
化する立ち上がり部又は立ち下がり部に張り付けられる
こととなる。それ故、移動体の位置決めを迅速確実に行
うことができると共に、位置決め精度の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である精密機器の駆動装置
に適用されるリニアモータの機械的構成を示す斜視図で
ある。
【図2】同機械的構成の要部を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う垂直断面図である。
【図4】同駆動装置の電気的構成を示す回路図である。
【図5】この例のリニアエンコーダの電気的構成を示す
ブロック図である。
【図6】同リニアエンコーダの動作を説明するための図
である。
【図7】リニアエンコーダの変形例を示す斜視図であ
る。
【図8】従来のリニアモータの機械的構成を概略的に示
す部分的斜視図である。
【図9】同リニアモータに取り付けられるリニアエンコ
ーダの一例を概略的に示す概略図である。
【図10】同リニアモータの位置決め動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
9 固定子 10 可動子(移動体) 14U0,14V0,… 主駆動コイル(主駆動手
段) 15U0,15V0,… バイアス用駆動コイル(バ
イアス用駆動手段) 18N,18S 界磁マグネット(永久磁石) 19 磁気スケール(エンコーダの一部) 20A,20B,20C 位置決めセンサ(エンコ
ーダの一部) 21U,21V,21W 主駆動用増幅回路 22U,22V,22Wバイアス 駆動用増幅回路 23 アップダウンカウンタ 24 位置偏差算出回路(位置偏差算出手段) 25 D/A変換器(駆動制御手段の一部) 26 バイアス駆動電流調整回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体を駆動する主駆動手段と、 前記移動体の現在位置情報を検出するためのエンコーダ
    と、 該エンコーダの出力値に基づいて、前記移動体の現在位
    置から目標位置までの隔たりである位置偏差を算出する
    ための位置偏差算出手段と、 該位置偏差算出手段の出力値に基づいて、前記主駆動手
    段の駆動力を制御するための駆動制御手段と、 前記主駆動手段の駆動力よりも弱いバイアス力を前記移
    動体に作用させるバイアス用駆動手段とを備えてなるこ
    とを特徴とする精密機械の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記バイアス用駆動手段は、前記移動体
    が目標位置又はその近傍に到達し、かつ留まる間、前記
    移動体にバイアス力を作用させるものであることを特徴
    とする請求項1記載の精密機器の駆動装置。
  3. 【請求項3】 複数の主駆動用電磁コイルと永久磁石と
    を線形に対向配置して、一方を可動子、他方を固定子と
    して構成されるリニアモータと、 前記可動子の現在位置情報を検出するためのリニアエン
    コーダと、 該リニアエンコーダの出力値に基づいて、前記可動子の
    現在位置から目標位置までの隔たりである位置偏差を算
    出するための位置偏差算出手段と、 該位置偏差算出手段の出力値に基づいて、前記リニアモ
    ータの駆動力を制御するための駆動制御手段とを備えて
    なると共に、 前記固定子又は可動子には、前記主駆動手段の駆動力よ
    りも弱いバイアス力を前記可動子に作用させるためのバ
    イアス用電磁コイルが設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の精密機械の駆動装置。
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