JPH04307353A - 原子吸光分析法および装置 - Google Patents

原子吸光分析法および装置

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JPH04307353A
JPH04307353A JP7079691A JP7079691A JPH04307353A JP H04307353 A JPH04307353 A JP H04307353A JP 7079691 A JP7079691 A JP 7079691A JP 7079691 A JP7079691 A JP 7079691A JP H04307353 A JPH04307353 A JP H04307353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
monitoring
concentration
metal element
atomic absorption
Prior art date
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Pending
Application number
JP7079691A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hirano
義博 平野
Kazuo Yasuda
保田 和雄
Fujiya Takahata
高畑 藤也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料中の金属濃度を測定
する原子吸光分析法に係り、特に、分析試料の採取およ
び調製から実際の測定までの過程における、試料への汚
染物質の混入をモニターする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子吸光分析法は、試料中のppb,p
pm、ときにはppt のレベルの金属濃度を測定する
方法であるが、測定する金属濃度が極めて低いため、一
方では測定室内の空気中の浮遊物質や、実験器具に付着
した物質などの汚染物質が、試料の取扱い過程で混入し
、この結果大きな分析誤差となる危険性がある。従来こ
のような、汚染物質の混入やその他の原因による分析誤
差を回避する方法としては、特開昭59−120846
号公報および特開昭58−37542 号公報に記載の
ように、同一試料,同一元素に対する測定を2回あるい
はそれ以上繰返し行ない、得られたデータを統計的に処
理し、ある場合には異常データの削除を行ない、信頼性
の高い測定値を得るという方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、デー
タを統計学的に処理するために測定を少なくとも2回行
わなければならず、測定時間についての配慮がなされて
いないため、繰返し測定に長時間を要するという問題が
あった。さらに上記従来技術は、複数のデータ内に正常
データと異常データが存在する場合、すなわち試料が部
分的に汚染された場合には有効であるが、試料が均一に
汚染されているような場合には、全てのデータが等しく
異常となるため、これを異常とみなすことができないと
いう問題があった。この問題には、請求項4に記載のよ
うに、血清あるいは血漿分離操作過程における溶血によ
って、血球内の物質により、血清あるいは血漿が均一に
汚染される場合も含まれる。
【0004】本発明は、1個の測定データに基づいて、
試料への汚染物質の混入を判断することにあり、更に試
料が均一に汚染された場合にも判断可能とすることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、外部環境中に存在する濃度が高く、試料中に予測され
る濃度が低い元素をモニター用元素として用い、この元
素を測定することにより、1個の測定データより、試料
への汚染物質の混入を判断可能としたものである。
【0006】
【作用】本発明によって、モニター用元素を1回測定し
、試料中に存在すると予測される濃度と比較する。外部
からなんらかの汚染物質が混入した場合には、試料を実
測した値が、予測値より高くなるため、汚染物質の混入
が検知可能となる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を詳細に説明する。
【0008】図1に、本発明を4元素同時分析原子吸光
分析装置に適用した例を示す。4本のランプ1a〜1d
より出る4つの光は反射鏡部2により光路を換えられ、
すべて原子化部3を通過した後、分光器部4を通過し、
検知器部5において吸光度が検知される。これによって
一度の原子化操作により4元素の同時測定が行なわれ、
制御部6を通して、記録部8より出力される。4本のラ
ンプのうち1,2あるいは3本を測定目的とする元素と
し、他の1本あるいはそれ以上のランプをモニター用元
素として同時測定を行なう。この時モニター用元素とし
て指定された元素およびその濃度は、メモリ7に記憶さ
れており、制御部6によって試料の実測値と比較され、
実測値の方が高い場合は、汚染物質の混入ありとしてこ
の結果が出力される。一般に原子吸光分析は、試料の吸
光度を濃度に換算するものであるから、モニター用元素
の濃度を比較する代わりに、吸光度を比較することも可
能であることは言うまでもない。
【0009】図2に本発明により測定を行なった例を示
す。血清試料中のアルミニウム(Al)を測定する際に
、クロム(Cr)およびコバルト(Co)をモニター用
元素として同時測定を行なった。報文(Clinica
l Chemistry 34,474−481,19
88)によると血清中のクロムおよびコバルトの濃度参
照値はそれぞれ0.12−2.1ppb,0.11−0
.45ppbである。図2において、試料2のアルミニ
ウムの吸収ピークは試料1および試料3に比べやや高く
なっている。試料1および3について、クロムはわずか
に吸収ピークが認められるが、コバルトは吸収ピークが
認められず、検出不可能であることを示している。一方
試料2ではクロム,コバルトとも大きい吸収ピークが認
められる。
【0010】図2の測定結果より、試料中の濃度を求め
た結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】試料2ではクロムの値が上記参照値を大き
く越えており、また試料1及び試料3では検出されない
コバルトが5.3ppbとこれも上記参照値を越えてい
る。 このことから試料2では汚染物質が混入しており、試料
2のアルミニウムの測定値は誤差を含む可能性があるこ
とがわかる。
【0013】本発明によれば、上記のクロムおよびコバ
ルトの参照値を装置の記憶装置に入力することによって
、上述のようにアルミニウムの測定において汚染物質の
混入の自動判定が可能である。
【0014】更に、本発明により血清中ニッケル(Ni
)の測定において、鉛(Pb)を溶血のモニター用元素
として測定した実施例を表2に示す。本実施例では、血
清試料(試料1),全血試料(試料2)、および溶血を
シミュレートするため上記血清試料に上記全血試料を5
%混合したものを作成し、これを溶血試料(試料3)と
した。前記報文によれば、血清中の鉛の参照値は1pp
b 以下,全血中の鉛は100ppb 程度である。ま
たニッケルの参照値は血清中2.6−7.5ppb,全
血中4.5−28.0ppbとなっている。
【0015】
【表2】
【0016】これに対し、表2の血清試料(試料1)中
の鉛は0.6ppb,全血試料(試料2)の鉛は83.
5ppbであり、上記血清中参照値とほぼ一致している
。一方、表2における試料3では鉛が4.3ppbと、
上記血清中参照値を越えており、この結果より試料3で
は溶血による影響が出ていることとがわかる。表2のニ
ッケルの測定結果のみに注目すると、試料1は0.39
ppb,試料3は1.05ppbであり、ともに上記血
清中参照値を越えていないと判断されるが、鉛をモニタ
ーすることによって、試料3では、溶血の影響によりニ
ッケルの濃度が上昇していると判断ができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、試料の汚染が、たとえ
試料が均一に汚染されていた場合でも判定可能であるた
め、測定値の信頼性が向上する。また汚染物質の混入は
、1回の測定データより判定するため、測定時間が短縮
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】4元素同時分析原子吸光分析装置への適用例を
示す図である。
【図2】血清中アルミニウム測定においてクロムおよび
コバルトをモニター用元素として測定した場合の原子吸
収信号を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1d…ランプ、2…反射鏡部、3…原子化部、4
…分光器部、5…検知器部、6…制御部、7…メモリ、
8…記録部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料中の重金属を分析する方法において、
    分析目的とする金属元素とは別の、試料中に予測される
    濃度が、試料処理室,測定室,空気中の粉塵,実験器具
    等の周囲の環境中に存在する濃度に比べて低い、一種あ
    るいは二種以上の金属元素をモニター用金属元素とし、
    上記分析目的とする金属元素と、上記モニター用金属元
    素を同時に分析することによって、試料の採取,調製か
    ら測定までの過程における、上記周囲の環境から試料へ
    の、汚染物質の混入をモニターすることを特徴とする原
    子吸光分析法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の原子吸光分析法において、
    上記分析目的とする金属元素と、上記モニター用金属元
    素を同時に分析することに換えて、逐次一元素ずつ、連
    続的に分析することにより、上記汚染物質の混入をモニ
    ターすることを特徴とする原子吸光分析法。
  3. 【請求項3】試料中の重金属を分析する方法において、
    試料中に予測される濃度が、試料処理室,測定室,空気
    中の粉塵,実験器具等の周囲の環境中に存在する濃度に
    比べて低い、一種あるいは二種以上の金属元素をモニタ
    ー用金属元素として分析することによって、試料の採取
    ,調製から測定までの過程における、上記周囲の環境か
    ら試料への、汚染物質の混入をモニターすることを特徴
    とする原子吸光分析法。
  4. 【請求項4】血清あるいは血漿中の重金属を分析する方
    法において、分析目的とする金属元素とは別の、血清あ
    るいは血漿中に予測される濃度が、血球中に存在する濃
    度に比べて低い一種あるいは二種以上の金属元素をモニ
    ター用元素として測定することにより、血液から血清あ
    るいは血漿を分離する操作過程における溶血の程度をモ
    ニターすることを特徴とする原子吸光分析法。
  5. 【請求項5】モニター用金属元素が、試料中に存在しな
    い、もしくは検出されないと予測される元素であること
    を特徴とする請求項1から4記載の原子吸光分析法。
  6. 【請求項6】モニター用金属元素が、鉛あるいは亜鉛で
    あることを特徴とする請求項1から4記載の原子吸光分
    析法。
  7. 【請求項7】複数の金属濃度を同時に、もしくは一元素
    ずつ逐次連続的に自動測定する原子吸光分析装置におい
    て、分析目的とする金属元素とは別の、試料中に予測さ
    れる濃度が、試料処理室,測定室,空気中の粉塵,実験
    器具等の周囲の環境中に存在する濃度に比べて低い、一
    種あるいは二種以上の金属元素をモニター用金属元素と
    し、試料中に予測される上記モニター用金属濃度を記憶
    するためのメモリと、該メモリに記憶された該モニター
    用金属濃度と試料の実測値を比較することにより汚染物
    質の混入を判断するための制御部を有し、試料中の目的
    金属元素の測定とともに汚染物質の混入を自動的にモニ
    ターすることを特徴とする原子吸光分析装置。
JP7079691A 1991-04-03 1991-04-03 原子吸光分析法および装置 Pending JPH04307353A (ja)

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JP7079691A JPH04307353A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 原子吸光分析法および装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110320167A (zh) * 2018-03-29 2019-10-11 日本株式会社日立高新技术科学 原子吸光光度计和原子吸光光度计的极微量分析诊断方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110320167A (zh) * 2018-03-29 2019-10-11 日本株式会社日立高新技术科学 原子吸光光度计和原子吸光光度计的极微量分析诊断方法

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