JPH04307089A - 自動縫いミシンの布押え装置 - Google Patents

自動縫いミシンの布押え装置

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JPH04307089A
JPH04307089A JP7164791A JP7164791A JPH04307089A JP H04307089 A JPH04307089 A JP H04307089A JP 7164791 A JP7164791 A JP 7164791A JP 7164791 A JP7164791 A JP 7164791A JP H04307089 A JPH04307089 A JP H04307089A
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presser foot
presser
slider
sewing machine
workpiece
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Hiroyuki Kato
弘之 加藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被縫製物を挟持する
機能を備えた自動縫いミシンの布押え装置に関するので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種のミシンとして図10に示す
ものがあった。図において、1はミシン頭部のアーム、
2はミシン頭部のベッド、3は布押え装置5を所定のパ
ターンに従って駆動させるための駆動装置、4は前記ミ
シンベッド2を内蔵したミシンテーブル、5は被縫製物
を挟持し駆動装置3によってX−Y方向に駆動される布
押え装置、6はあらかじめプログラムされたパターンを
記憶している記憶装置、7は記憶装置6を含み、ミシン
頭部1、2及び駆動装置3を制御するための制御装置、
そして8は運転条件や縫製パターンを設定する操作盤、
9はミシンを運転するための操作スイッチ、10は上記
周辺機器を搭載した本体フレームである。
【0003】図11は動力により被縫製物を挟持する従
来の布押え装置5の詳細を示す。布押え装置5は、押え
駆動機構11と布押え機構12から構成される。押え駆
動機構11において、13はミシンアーム1に固定され
た複数の案内軸受、14は案内軸受13に上下動自在に
軸承されたガイドバー、15はミシンアーム1に固定さ
れたブラケット、16はブラケット15に取付けたエア
シリンダ、17は複数のガイドバー14に支持されると
共にエアシリンダ16のロッド16aに連結された押え
摺動板である。一方、布押え機構12において、18は
駆動装置3に搭載固定された押え台、19は押え腕、2
0は上押え板で、前記押え腕19の一端は軸21で押え
台18に、他端は軸22で上押え板20に、各々揺動自
在に枢着されている。23は押え台18に固定されたス
タンド、24はスタンド23に固着された取付台、25
はエアシリンダで、エアシリンダ25の一端は軸26で
押え腕19に、他端は軸27で取付台24に、各々揺動
自在に枢着されている。また、28は下押え板で、一端
を押え台18に固着され、他端は上押え板20の直下ま
で延長敷設されている。なお、上押え板20も下押え板
28も、ミシンテーブル4に内蔵されたミシンベッド上
面に平行して2軸方向に移動して成す縫製範囲内は開口
穴が設けてあり、前記開口穴無くして縫製作業はできな
い。この点については公知につき、図示を省略してある
(尚、図10においてこの開口穴の状況を見ることがで
きる)。
【0004】更に、押え腕19の中央附近には摺動機構
29が取付けられていて、押え摺動板17の摺動面17
aと摺動する位置関係にある。図12は前記摺動機構2
9を示すもので、30は押え腕19の軸受穴19aに嵌
合装着された球面滑り軸受、31は押え腕19にボルト
類32により球面滑り軸受30の外輪30aを固定する
押え板で、摺動機構29の取付部29aを構成し、また
、33は主軸、34は主軸33を球面滑り軸受30の内
輪30bへ締結する平ねじ、35は摺動子で、皿ねじ3
6により主軸33と嵌合固定されて摺動機構29の軸受
部29bを構成する。球面滑り軸受30は、図13に示
すように外輪30aの滑り面が球形になっている特徴を
利用して、摺動子35を矢印A−B方向への傾斜(揺動
)と矢印C−D方向への回転(旋回)が可能になってい
る。
【0005】次に動作について説明する。図14は縫製
開始原点位置の状態を示したもので、上押え板20と下
押え板28との間に被縫製物をセットする。電源スイッ
チを操作して図10に示す制御装置7の制御回路を印加
し、操作スイッチ9により布押えの始動を指令する。 (通常、操作スイッチ9は布押えと縫製開始の2機能が
あれば充分で、2連のスイッチが用いられる。本従来例
においても2連スイッチで良く、図示の3連スイッチは
後述実施例で説明する付加機能付の場合に適用するもの
である)。布押え始動の指令で圧縮空気がエアシリンダ
25へ供給され、エアシリンダ25のロッドが押し出さ
れ、軸26で枢着された押え腕19が押え台18と枢着
された軸21を中心として矢印E方向へ旋回する。この
動作は、押え腕19の被縫製物挟持部(上押え板20と
下押え板28が重なり合う部分)において矢印F方向へ
下降し、被縫製物を挟持する。しかしながら、その挟持
力は押え腕19が長尺のために強くできない。エアシリ
ンダ25の出力を高めることは簡単であるが、出力に比
例して押え腕の強化が不可欠であり、実用上からして押
え腕19を昇降させる程度の出力に留めるのが一般的で
ある。こうした理由から、ミシンアーム1に押え駆動機
構11が設けてある。操作スイッチ9の布押えスイッチ
を再度投入すると、圧縮空気がエアシリンダ16へ供給
され、エアシリンダ16のロッド16aが押し出されて
、押え摺動板17がガイドバー14に案内されて下降す
る。下降につれて押え摺動板17は押え腕19に取付け
られた摺動機構29への押圧が始まり、その押圧力は押
え腕19を経て上押え板20に伝わり、被縫製物への挟
持力となる。
【0006】図15は被縫製物挟持後の動作を示したも
のである。同図において、駆動装置3はX−Y2軸方向
に駆動する機能を備え、ミシンベッド2(あるいはミシ
ンテーブル4)と平行に設置されている。布押え機構1
2が点線で示した位置から駆動装置3によって矢印G方
向へ移動する時、押え駆動機構11のエアシリンダ16
の出力を得て押え摺動板17を下降端で保持している。 押え摺動板17は押え台18の移動平面と対応した広さ
を有し、その摺動面17aから摺動子35の離脱を防い
でいる。押圧された摺動子35は摺動面17aに摺動し
つつ矢印G方向へ移動するが摺動機構29に内蔵された
球面滑り軸受け30の揺動旋回機能が発揮されて、摺動
子35は摺動面17aに密着姿勢を常に整えつつ摺動す
る。なお、摺動子35の材質は無給油で滑りの良い樹脂
が用いられている。こうして伝達された押圧力はミシン
ベッド2(あるいはミシンテーブル4)で受け止め、上
押え板20と下押え板28とで挟持状態を維持しつつ操
作スイッチ9の縫製開始スイッチ投入により縫製加工が
行われる。
【0007】しかしながら、押え摺動板17の摺動面1
7aがミシンベッド2と平行でなかった場合はどうなる
か。図16はこうした状態を示すもので、押え摺動板1
7が右下りに傾斜の場合、布押え機構12が矢印G方向
へ移動するにつれて摺動面17aと摺動機構29との間
隔が狭くなり押圧力(矢印J)が増加して過負荷の状態
に至る。また、被縫製物の厚い物を挟持した時にも、押
え腕19の位置が厚みに対応して高くなり、上記と同様
に摺動面17aと摺動機構29との間隔が狭くなって押
圧力の過負荷を招く。一方、矢印H方向へ布押え機構1
2が移動した時は摺動面17aと摺動機構29との間隔
が広くなり、押圧力が減少して被縫製物への挟持力不足
となる。摺動子35の材質は樹脂が用いられることから
、摩耗は避けられず、摩耗につれて摺動面17aと摺動
機構29との間隔が広くなり挟持力不足に至る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の布押え装置は以
上のように構成されているので、布押え機構12への押
圧が過負荷や挟持力不足を招くと縫製品質に直接影響を
及ぼす。従って、押え摺動板17の摺動面をミシンベッ
ド2面と平行に保つことが必要で、また、従来の布押え
装置には機能を持っていないが、押え摺動板17の下降
端位置を被縫製物の厚みや摺動子35の摩耗に対応させ
た調整が必要であるなどの課題があった。
【0009】第1の発明は上記のような課題を解決する
ためになされたもので、摺動板の組立精度(平行度)に
よる制約を緩和し、厚物の縫製物や摺動子の摩耗に対し
ても押え摺動板の下降端位置の調整を要せず、常に一定
の力で被縫製物の挟持が可能な布押え装置を得ることを
目的とるする。
【0010】第2の発明は第1の発明に挟持力の調整機
能を付加して最適な挟持力の設定を行うことのできる布
押え装置を得ることを目的とする。
【0011】第3の発明は第2の発明に複数の挟持力調
整機能を持たせ、被縫製物のセッティング時挟持力と縫
製時挟持力とが簡単に個別設定可能な布押え装置を得る
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る自動縫
いミシンの布押え装置は、ミシンアームに上下方向移動
自在に取り付けられた押え摺動板を有する押え駆動機構
と、押え台に枢支された押え腕の中央附近に、揺動旋回
自在に軸承された摺動子を有する摺動機構が設けられ、
前記押え駆動機構の押え摺動板にて摺動機構の摺動子が
押圧されたとき、被縫製物を挟持する布押え機構と、予
めプログラムされたパターンに従って前記布押え機構を
ミシンベッド面に平行して2軸方向に駆動する駆動装置
と、これらを制御する制御装置とを備えた自動縫いミシ
ンに際し、摺動機構の摺動子を軸承する軸受部と、前記
軸受部を押え腕に上下動可能に保持する取付部との間に
、前記摺動子が押圧される方向へ作用する弾性体を設け
たものである。
【0013】また、第2の発明に係る自動縫いミシンの
布押え装置は、摺動子を揺動旋回自在に軸承すると共に
、摺動子が押圧される方向へ移動自在に軸承されたスラ
イダを備え、前記スライダにエアシリンダを連結すると
共にエアシリンダへの流体圧力を調整することにより、
被縫製物の挟持圧力を可変にしたものである。
【0014】更にまた、第3の発明に係る自動縫いミシ
ンの布押え装置は、第2の発明において、圧力が個々に
設定可能な複数の系統から成る流体圧調整回路を摺動機
構の流体シリンダに接続し、前記流体圧調整回路の系統
を切換えることにより被縫製物の挟持圧力を制御するも
のである。
【0015】
【作用】第1の発明における弾性体は、摺動子に過剰押
圧が作用した時はその過負荷分を吸収し、これとは逆に
摺動子への押圧不足(挟持力不足)が生じた時は膨張し
てその不足分を補充する。
【0016】また、第2の発明における流体シリンダは
、その流体圧力を調整することによって摺動子に作用す
る過剰押圧あるいは押圧不足を吸収する。
【0017】更にまた第3の発明における複数系統の流
体圧調整回路は、流体シリンダの流体圧力を切換制御す
るために用いられる。
【0018】
【実施例】実施例1.以下、この発明の第1の実施例を
図1及び図2を用いて説明する。図1は押え腕19の中
央附近に取付ける第1の発明による摺動機構29を示す
もので、図において、30は押え腕19の軸受穴19a
に上下動可能に嵌合装着された球面滑り軸受、31は押
え腕19にボルト類32により球面滑り軸受30の飛び
出しを外輪30aで受け止める押え板で摺動機構29の
取付部29aを構成し、また、33は主軸、34は主軸
33を球面滑り軸の内輪30bへ締結する平ねじ、35
は摺動子で皿ねじ36により主軸33と嵌合固定されて
摺動機構29の軸受部29bを構成している。37は弾
性体で、押え腕19の軸受穴19aの段付座面に一端を
乗せ、他端を外輪30aに押し当て、球面滑り軸受30
を弾性体37の弾性力により常時上向きに押圧する。そ
の他は、従来と同一の構成になっていて、図2に示すよ
うに摺動子35が押え摺動板17の摺動面17aと摺動
する位置関係を成し、上押え板20と下押え板28で被
縫製物を挟持する。
【0019】次に動作について説明する。操作スイッチ
9の布押えスイッチ投入から被縫製物の挟持に至るまで
の動作は従来と同一につき、説明を省略する。布押えス
イッチ二度目の投入にてエアシリンダ16が始動し押え
摺動板17がエアシリンダ16のロッド16aのストロ
ークエンドまで下降する。この位置が押え摺動板17の
下降端であり、第1の発明である摺動機構29において
摺動面17aが摺動子35を押圧した状態を図2に示す
。同図において、押圧された摺動子35を含む軸受部2
9bは取付部29aを軸受穴19aを案内に押し下げる
。取付部29aの下面には弾性体37が介在している。 この種の弾性体37は図示例のようなコイルスプリング
の他に、弾性力に富む柱状あるいは筒状ゴム、そしてエ
ア注入ゴムボール等があり、用途、用法に合わせて各々
の特徴を効果的に利用することができる。取付部29a
の下降に伴い圧縮された弾性体37は、圧縮に比例した
応力(反発力)が発生し、その力は摺動子35が摺動面
17aを押し上げるように作用するが、押え駆動機構1
1側のエアシリンダ16の押圧力の方を強くしてあるた
めに押しとどまり、反力となって押え腕19を押圧する
。この結果、押え腕19は従来と同一の上押え板20を
押し下げて被縫製物の挟持力になる。
【0020】図示の如く押え摺動板17が右下りに傾斜
していた場合、布押え機構12が矢印G方向へ移動する
につれて摺動子35が押し下げられて弾性体37が更に
圧縮される。しかしながら摺動子35への押圧力は直接
押え腕19の過剰な押圧とはならず、弾性体37に蓄積
される。すなわち、過負荷分は弾性体37に吸収蓄積さ
れたことになる。また、被縫製物の厚地の物を挟持した
時も同様で、押え腕19が厚みに対応して持ち上り、弾
性体37の圧縮が増加して発生した過負荷分は、弾性体
37に吸収蓄積される。なお、弾性体37には固有のば
ね定数があり、過負荷分を完全に吸収蓄積させるのは困
難で、ばね定数による応力の増加分が僅かではあるが挟
持力に影響することは避けられない。一方、矢印H方向
へ布押え機構12が移動した時は、摺動面17aが摺動
子35から遠ざかる方向になるが、弾性体37が蓄積さ
れた応力にて膨張し摺動子35が摺動面17aに追従す
るように押し上げられ、その反力で押え腕19を介して
上押え板20を押圧しつづけ、被縫製物への挟持力を維
持する。また、樹脂材料にて製作された摺動子35が摩
耗した時でも同様で、摺動子35が摩耗で短かくなった
量だけ弾性体37が膨張し摺動子35を摺動面17aへ
押し付けて、被縫製物への挟持力を維持する。
【0021】実施例2.ところで、これまでは弾性体3
7の膨張において弾性体37に蓄積された応力により挟
持力を維持する旨述べたが、前述した弾性体37の固有
のばね定数によって、弾性体37の膨張に伴なう応力の
減少が僅かではあるが挟持力に影響することは避けられ
ない。この不都合を解消できる第2の実施例を図3〜図
7を用いて以下説明する。図3は、第1の実施例に係る
弾性体37をエアシリンダにした摺動機構29を示すも
ので、38は押え腕19に固定取付された、流体シリン
ダであるエアシリンダ、39はエアシリンダ38のロッ
ド38aに螺合されたスライダ、40は押え腕19嵌合
挿入されスライダ39を上下方向へ移動自在に案内する
ブシュ、41はエアシリンダ38に接続した、流体圧調
整回路である圧縮空気回路である。そして、30はスラ
イダ39に嵌合装着された球面滑り軸受、31はスライ
ダ39にボルト類32により球面軸受30の外輪30a
を固定する板で、摺動機構29の取付部29aを構成し
、また、33は主軸、34は主軸33を球面滑り軸受3
0の内輪30bへ締結する平ねじ、35は摺動子で皿ね
じ36により主軸33と嵌合固定されて摺動機構29の
軸受部29bを構成する。図4は第2の実施例による摺
動機構29が装着された布押え装置5を示す。図5は第
2の実施例における摺動機構29が図3の停止状態から
同図に示すLなるストロークを上昇した状態である。
【0022】エアシリンダ38は圧縮空気回路41から
圧縮空気が供給されるとロッド38aを突き出し、ブシ
ュ40に案内されたスライダ39を介して摺動子35を
軸承した軸受部29bを押し上げる。この摺動機構29
を布押え装置5に組込む時はエアシリンダ38のストロ
ークが約1/2となる高さまでN方向から摺動子35を
押圧するように、押え駆動機構11側の押え摺動板17
の下降端を位置決めする。例えば、図6に示すような押
え摺動板17の組立精度が悪く傾斜している場合でも、
傾斜による偏差量(図中のl1→l2)がエアシリンダ
38のストローク内にあってエアシリンダ38が有効に
動作できるよう配慮したものである。押え摺動板17側
のエアシリンダ16は摺動子35側エアシリンダ38よ
りも出力を高くして摺動子35の押し上げを受け止める
。 而して、第1の実施例の作用と全く同じくして、摺動面
17aを押し付けた摺動子35の反力は押え腕19を介
して上押え板20を押し下げ、被縫製物を挟持する。
【0023】挟持力は図7に示す一実施例による摺動機
構の圧縮空気回路41で任意に設定できる。すなわち、
圧縮空気源43から引き込んだ圧縮空気はフィルタ44
で除湿し、リリーフ付減圧弁45で圧縮空気の二次側圧
力を調整してエアシリンダ38へ供給される。この圧力
がエアシリンダ38の出力となり、挟持力でもある。傾
斜した押え摺動板17、あるいは厚地の被縫製物を挟持
した押え腕19によって摺動子35が押し下げられた時
はロッド38aが押し戻されてエアシリンダ38内部の
ピストン38bにて圧縮空気が圧縮され、二次側圧力が
高くなる。二次側圧力が設定値以上となると減圧弁45
からリリーフ(大気放出)し、設定値を維持するよう自
己制御される。上記とは逆に傾斜した押え摺動板17、
あるいは摺動子35が摩耗したために摺動子35が押し
上げられた時はエアシリンダ38の内圧にてピストンが
ロッド38bがロッド38aを押し出す。この動作でエ
アシリンダ内容積が拡張するため二次側圧力が減圧する
が、減圧弁45により圧縮空気を補給し、設定圧力へ回
復される。従って、摺動子35に過剰な押圧が作用した
り、押圧不足が作用した場合でも常にエアシリンダ38
で制御されて安定した縫製物の挟持を持続するし、摺動
子の挙動に関係なく圧縮空気の設定圧力で挟持力が保た
れる。
【0024】実施例3.なお、上記第2の実施例では、
エアシリンダ38への圧縮空気を常時供給状態で使用す
る場合を示したが、摺動子35を摺動面17aから引き
下げて押圧を解放させる機能を付加したい場合には、圧
縮空気の流路を切換制御する電磁弁(図示せず)を減圧
弁45とエアシリンダ38との配管途中に設ける方法が
ある。図8は前述した第2の実施例における摺動機構2
9への圧縮空気回路42を複数の系統にした第3の一実
施例を示す。この圧縮空気回路42において、圧縮空気
源43から引き込んだ圧縮空気はフィルタ44で除湿し
、リリーフ付減圧弁45で圧縮空気の二次側圧力を調整
し、分岐点Pにて2系統に別かれ、M−1系統(以下低
圧と呼ぶ)は再度リリーフ付減圧弁46で調圧し、電磁
弁47を経て分岐点Qからエアシリンダ38へ供給され
る。M−2系統(以下高圧と呼ぶ)はリリーフ付減圧弁
45で調圧された圧縮空気をチェック付電磁弁48を経
て分岐点Qからエアシリンダ38へ供給される。
【0025】さて、従来技術で簡単な説明にとどめた図
10に示された3連の操作スイッチ9をここに適用した
実施例で説明する。3連の操作スイッチ9の機能は、布
押え−摺動子押え−縫製開始、である。先ず布押えスイ
ッチ投入でエアシリンダ25が駆動し、押え腕19が旋
回してミシンテーブル4面上へ下降する。次に布押えス
イッチ再投入で押え駆動機構11のエアシリンダ16が
駆動して押え摺動板17を下降する。次に摺動子押えス
イッチを投入すると電磁弁47が励磁して流路が開き低
圧の圧縮空気がエアシリンダ38へ供給される。エアシ
リンダ38の出力を低くして被縫製物を軽く挟持させ、
この状態の時に挟持動作で生じた被縫製物のしわの除去
や位置ずれの修正を行う。その作業終了後に摺動子押え
スイッチを再投入すると、電磁弁47が消磁して流路が
閉じ、同時あるいは時限経過後に電磁弁48が励磁して
流路が開き、高圧の圧縮空気がエアシリンダ38へ供給
される。高圧によるエアシリンダ38の出力は縫製時の
挟持力として設定するもので、高圧時の摺動機構29の
動作と作用は第2の実施例と同一につき、説明を省略す
る。高圧への切換えが終了したならば縫製開始スイッチ
を投入して縫製を始動させる。なお、高圧から低圧へ戻
す場合は電磁弁48を消磁させると共に電磁弁47を励
磁させる。エアシリンダ38や配管に残留している高圧
の圧縮空気が減圧弁47からリリーフ(大気放出)して
、低圧として設定した圧力まで減圧する。また、布押え
の解放は布押えスイッチの操作か縫製終了信号による自
動開放があるが、摺動子35には常時、低圧か高圧が残
圧として作用している。保守点検などで残圧を除去する
必要があれば、圧縮空気源43を切り離せばエアシリン
ダ38内の圧縮空気が逆流して、電磁弁48のチェック
を通過し、源圧弁45、フィルタ44を経て大気放出さ
れる。
【0026】実施例4.なお、上記第1の実施例では、
弾性体37を押え腕19の軸受穴19aの段付座面と球
面滑り軸受30の外輪30aとの間に設けたが、図9に
示すように、主軸33を球面滑り軸受30の内輪30b
に上下動自在に軸承し、弾性体37を摺動子35と内輪
30bとの間に設けたものであっても同様の効果が得ら
れる。また上記第2、第3の実施例では、空気圧を用い
るものについて説明したが、油圧を用いてもよいことは
いうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、弾
性体の応力を利用して被縫製物を挟持するように構成し
たので、押え腕を押圧する過不足を防止し、安定した縫
製加工が得られる。
【0028】また第2の発明によれば、被縫製物の挟持
圧力を、流体シリンダへの流体圧力を調整することによ
り制御する構成にしたので、押え腕を押圧する過不足を
解消すると共に、被縫製物に最適な挟持力の設定ができ
、縫い品質の高いものが得られる。
【0029】更に又第3の発明によれば、被縫製物の挟
持圧力を制御する流体シリンダを、複数の流体圧調整回
路で切換制御する構成にしたので、流体圧調整回路を切
換制御するだけで、即ち簡単な操作でもって、押え腕を
押圧する過不足の解消、最適な挟持力の設定、ならびに
低圧の挟持状態での被縫製物の位置ずれ修正などができ
、高い縫い品質と作業性の向上が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による摺動機構を示す断面
側面図である。
【図2】この発明の一実施例による摺動機構の作用を示
す断面側面図である。
【図3】この発明の第2の実施例による摺動機構を示す
断面側面図である。
【図4】この発明の第2の実施例による布押え装置の挟
持状態を示す側面図である。
【図5】この発明の第2の実施例による摺動機構の動作
を示す断面側面図である。
【図6】この発明の第2の実施例による布押え装置の作
用を示す側面図である。
【図7】この発明の第2の実施例による摺動機構の圧縮
空気回路を示す配管系統図である。
【図8】この発明の第3の実施例による摺動機構の圧縮
空気回路を示す配管系統図である。
【図9】この発明の第1の実施例の他の実施例を示す摺
動機構の断面側面図である。
【図10】従来の自動縫いミシンの外観を示す斜視図で
ある。
【図11】従来の布押え装置を示す側面図である。
【図12】従来の摺動機構を示す断面側面図である。
【図13】従来の摺動機構の動作を示す断面側面図であ
る。
【図14】従来の布押え装置の被縫製物挟持前を示す側
面図である。
【図15】従来の布押え装置の挟持移動状態を示す側面
図である。
【図16】従来の布押え装置の作用を示す側面図である
【符号の説明】
1  ミシンアーム 2  ミシンベッド 3  駆動装置 7  制御装置 12  布押え機構 17  押え摺動板 18  押え台 19  押え腕 29  摺動機構 29a  取付部 29b  軸受部 35  摺動子 37  弾性体 38  エアシリンダ 39  スライダ 41  圧縮空気回路 42  圧縮空気回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ミシンアームに上下方向移動自在に取
    り付けられた押え摺動板を有する押え駆動機構と、押え
    台に枢支された押え腕の中央附近に、揺動旋回自在に軸
    承された摺動子を有する摺動機構が設けられ、前記押え
    駆動機構の押え摺動板にて摺動機構の摺動子が押圧され
    たとき、被縫製物を挟持する布押え機構と、予めプログ
    ラムされたパターンに従って前記布押え機構をミシンベ
    ッド面に平行して2軸方向に駆動する駆動装置と、これ
    らを制御する制御装置とを備えた自動縫いミシンにおい
    て、前記摺動機構の摺動子を軸承する軸受部と、この軸
    受部を押え腕に上下動可能に保持する取付部との間に、
    押圧力が前記摺動子が押圧される方向へ作用する弾性体
    を設けたことを特徴とする自動縫いミシンの布押え装置
  2. 【請求項2】  ミシンアームに上下方向移動自在に取
    り付けられた押え摺動板を有する押え駆動機構と、押え
    台に枢支された押え腕の中央附近に、揺動旋回自在に軸
    承された摺動子を有する摺動機構が設けられ、前記押え
    駆動機構の押え摺動板にて摺動機構の摺動子が押圧され
    たとき、被縫製物を挟持する布押え機構と、予めプログ
    ラムされたパターンに従って前記布押え機構をミシンベ
    ッド面に平行して2軸方向に駆動する駆動装置と、これ
    らを制御する制御装置とを備えた自動縫いミシンにおい
    て、前記摺動子を揺動旋回自在に軸承するとともに、摺
    動子が押圧される方向へ移動自在に軸承されたスライダ
    を備え、前記スライダに流体シリンダを連結すると共に
    、流体シリンダへの流体圧力を調整することにより、被
    縫製物の挟持圧力を可変にしたことを特徴とする自動縫
    いミシンの布押え装置。
  3. 【請求項3】  請求項2に記載の自動縫いミシンの布
    押え装置において、圧力が個々に設定可能な複数の系統
    から成る流体圧調整回路を摺動機構の流体シリンダに接
    続し、前記流体圧調整回路の系統を切換えることにより
    被縫製物の挟持圧力を制御することを特徴とする自動縫
    いミシンの布押え装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167897A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Juki Corp ミシンの布押さえ装置
JP2010172520A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Tokai Chem Ind Ltd 自動ミシン
CN102134790A (zh) * 2011-03-19 2011-07-27 台州拓卡奔马机电科技有限公司 门襟机自动送料系统

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