JP2762437B2 - ミシンの押え上げ装置 - Google Patents
ミシンの押え上げ装置Info
- Publication number
- JP2762437B2 JP2762437B2 JP62160105A JP16010587A JP2762437B2 JP 2762437 B2 JP2762437 B2 JP 2762437B2 JP 62160105 A JP62160105 A JP 62160105A JP 16010587 A JP16010587 A JP 16010587A JP 2762437 B2 JP2762437 B2 JP 2762437B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- presser bar
- sewing machine
- leaf spring
- plunger
- electromagnetic solenoid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
（産業上の利用分野）
本発明はミシンの押え上げ装置に関し、工職業用ミシ
ン等の縫製機器に利用される。 （従来の技術） 従前からして、この種ミシンの押え上げ装置における
多くのものは、膝を動かして操作していた。従つて、操
作時には膝に相当量の荷重がかかり、連続作業では操作
度合も多くなることからして、作業者は多くの労力を費
し縫製の能率向上に好ましくない影響を及ぼした。この
作業操作の改善のため、近年に至つては空気圧を利用す
るものや、電動式により操作するものが見受けられるよ
うになつた（実開昭49−39665号，特公昭55−16673号，
実公昭61−38531号）。 （発明が解決しようとする問題点） しかし、空気圧利用のものはコンプレツサーとか、エ
アーの配管が必要となり、ミシン単体での使用上の不便
がある。また、電動式のものでは、ミシンテーブルの下
部に電磁ソレノイドを設置し、ミシン頭部の押え上げ機
構を操作する形式のため、前記電磁ソレノイドからミシ
ン押え棒に至るまでに、リンクやテコ等の駆動伝達部材
の多くを必要とする。このためには大容量の電磁ソレノ
イドを使用しなければならない。従つて、消費電力の増
大，製造原価の上昇，ミシン重量の増加等の不都合を伴
う欠点があつた。 本発明では、小容量の電磁ソレノイドでもつて、上記
従来の欠点解消を計つたものである。 〔発明の構成〕 （問題点を解決するための手段） 本発明では上記問題点を解決するため、次のような手
段を講じた。 即ち、一端部がミシン機枠に固定され且つ付勢力がネ
ジの進退に応じて変化する板バネ、前記板バネの他端部
と係合することにより常時下方向に前記板バネの付勢力
を受ける部材、前記部材と一体的に連結された押え棒、
前記部材の上側に位置すべく前記押え棒の上部に形成さ
れたプランジャー部および前記プランジャー部の上方に
配置されて通電時に前記プランジャー部を吸引すること
により前記押え棒を前記板バネの付勢力に抗して上昇せ
しめ且つ前記押え棒を上昇した位置に保持する電磁ソレ
ノイドを備えたミシンの押え上げ装置を構成した。 （作用） 操作スイツチをONすると、電磁ソレノイドの励磁コイ
ルに通電され、押え棒のプランジヤーに上方への吸引力
が作用する。 これに伴つて押え棒は所定位置まで上昇する。 前記操作スイツチがOFFされると、前記励磁コイルへ
の通電が遮断され、押え棒は下降する。 （実施例） 添付第１及び２図により、本発明の実施例について説
明する。 １は、図示せぬミシン機枠に上下動可能に支持された
押え棒で、その上部にはプランジヤー部1aが形成され、
該押え棒は、後記詳述する電磁ソレノイド２のソレノイ
ド本体2a内に、上下動可能に嵌挿されている。３は押え
棒１の下端に支持された布押えで、前記押え棒１に固定
した押え棒抱き４の凹溝4aに係合する板バネ５により、
下方への圧力が付与され、布面に布押え圧力が負荷され
るようになつている。 ６は、前記板バネ５の一端を支持する支え軸で、ミシ
ン機枠に固定されている。また、７は前記板バネ５の圧
力を調節する調節ネジで、押え棒抱き４と支え軸６の間
にて機枠に螺合されている。 前記電磁ソレノイド２は、押え棒抱き４の上方におい
て、前記押え棒１と同軸線上にてミシンアーム天板８
（２点鎖線示）上に固定される。そして、この電磁ソレ
ノイド２は、押え棒１のプランジヤー部1aに吸引力を付
与するための電磁コイル2bを有し、前記ソレノイド本体
2a,ストツパー部2cを形成する。 ９は、前記プランジヤー部1aと、ソレノイド本体2aの
ストツパー部2cとの間で、押え棒１に嵌合するゴム状の
弾性体である。而して、布押え３が図示せぬ針板上面に
位置する状態下では、前記電磁ソレノイド２のストツパ
ー部2cと、ゴム状弾性体９との間には、上下方向に所定
間隔Ｈが保たれている。 次に、本実施例の作用について述べる。 図示せぬ操作スイツチをONすると、電磁ソレノイド２
の励磁コイル2bに通電され、押え棒１のプランジヤー部
1aに上方への吸引力が働く。 そして、その吸引力により押え棒１は、板バネ５の弾
性力に抗して上方へ吸引され、ゴム状弾性体９が電磁ソ
レノイド２のストツパー部2cに当接するまで、距離Ｈだ
け上昇する。 而して、ゴム状弾性体９は、プランジヤー部1aがソレ
ノイド本体2aのストツパー部2cに当接する際の、衝撃音
を緩和させる。 また、操作スイツチのOFFにより、電磁ソレノイド２
の励磁コイル2bには通電が遮断され、押え棒抱き４に係
合した板バネ５の復元力により、押え棒１は押し下げら
れ布押え３は下降する。 〔発明の効果〕 本発明では、ミシンの押え棒をして、電磁ソレノイド
用の吸引プランジヤー部を形成せしめたことにより、 （１）伝達部品を必要とせず、直接的に押え棒を上下動
させることができ、ミシン重量の軽減，製造コストの合
理化が図れる。 （２）機械的効率がよくなり、電磁ソレノイドの小容量
化ができ、消費電力の低減がはかれる。 （３）電磁ソレノイドをミシン頭部に配設することがで
き、ミシンテーブル下面の空間スペースに余裕ができ
て、縫製作業操作が楽に行える。
ン等の縫製機器に利用される。 （従来の技術） 従前からして、この種ミシンの押え上げ装置における
多くのものは、膝を動かして操作していた。従つて、操
作時には膝に相当量の荷重がかかり、連続作業では操作
度合も多くなることからして、作業者は多くの労力を費
し縫製の能率向上に好ましくない影響を及ぼした。この
作業操作の改善のため、近年に至つては空気圧を利用す
るものや、電動式により操作するものが見受けられるよ
うになつた（実開昭49−39665号，特公昭55−16673号，
実公昭61−38531号）。 （発明が解決しようとする問題点） しかし、空気圧利用のものはコンプレツサーとか、エ
アーの配管が必要となり、ミシン単体での使用上の不便
がある。また、電動式のものでは、ミシンテーブルの下
部に電磁ソレノイドを設置し、ミシン頭部の押え上げ機
構を操作する形式のため、前記電磁ソレノイドからミシ
ン押え棒に至るまでに、リンクやテコ等の駆動伝達部材
の多くを必要とする。このためには大容量の電磁ソレノ
イドを使用しなければならない。従つて、消費電力の増
大，製造原価の上昇，ミシン重量の増加等の不都合を伴
う欠点があつた。 本発明では、小容量の電磁ソレノイドでもつて、上記
従来の欠点解消を計つたものである。 〔発明の構成〕 （問題点を解決するための手段） 本発明では上記問題点を解決するため、次のような手
段を講じた。 即ち、一端部がミシン機枠に固定され且つ付勢力がネ
ジの進退に応じて変化する板バネ、前記板バネの他端部
と係合することにより常時下方向に前記板バネの付勢力
を受ける部材、前記部材と一体的に連結された押え棒、
前記部材の上側に位置すべく前記押え棒の上部に形成さ
れたプランジャー部および前記プランジャー部の上方に
配置されて通電時に前記プランジャー部を吸引すること
により前記押え棒を前記板バネの付勢力に抗して上昇せ
しめ且つ前記押え棒を上昇した位置に保持する電磁ソレ
ノイドを備えたミシンの押え上げ装置を構成した。 （作用） 操作スイツチをONすると、電磁ソレノイドの励磁コイ
ルに通電され、押え棒のプランジヤーに上方への吸引力
が作用する。 これに伴つて押え棒は所定位置まで上昇する。 前記操作スイツチがOFFされると、前記励磁コイルへ
の通電が遮断され、押え棒は下降する。 （実施例） 添付第１及び２図により、本発明の実施例について説
明する。 １は、図示せぬミシン機枠に上下動可能に支持された
押え棒で、その上部にはプランジヤー部1aが形成され、
該押え棒は、後記詳述する電磁ソレノイド２のソレノイ
ド本体2a内に、上下動可能に嵌挿されている。３は押え
棒１の下端に支持された布押えで、前記押え棒１に固定
した押え棒抱き４の凹溝4aに係合する板バネ５により、
下方への圧力が付与され、布面に布押え圧力が負荷され
るようになつている。 ６は、前記板バネ５の一端を支持する支え軸で、ミシ
ン機枠に固定されている。また、７は前記板バネ５の圧
力を調節する調節ネジで、押え棒抱き４と支え軸６の間
にて機枠に螺合されている。 前記電磁ソレノイド２は、押え棒抱き４の上方におい
て、前記押え棒１と同軸線上にてミシンアーム天板８
（２点鎖線示）上に固定される。そして、この電磁ソレ
ノイド２は、押え棒１のプランジヤー部1aに吸引力を付
与するための電磁コイル2bを有し、前記ソレノイド本体
2a,ストツパー部2cを形成する。 ９は、前記プランジヤー部1aと、ソレノイド本体2aの
ストツパー部2cとの間で、押え棒１に嵌合するゴム状の
弾性体である。而して、布押え３が図示せぬ針板上面に
位置する状態下では、前記電磁ソレノイド２のストツパ
ー部2cと、ゴム状弾性体９との間には、上下方向に所定
間隔Ｈが保たれている。 次に、本実施例の作用について述べる。 図示せぬ操作スイツチをONすると、電磁ソレノイド２
の励磁コイル2bに通電され、押え棒１のプランジヤー部
1aに上方への吸引力が働く。 そして、その吸引力により押え棒１は、板バネ５の弾
性力に抗して上方へ吸引され、ゴム状弾性体９が電磁ソ
レノイド２のストツパー部2cに当接するまで、距離Ｈだ
け上昇する。 而して、ゴム状弾性体９は、プランジヤー部1aがソレ
ノイド本体2aのストツパー部2cに当接する際の、衝撃音
を緩和させる。 また、操作スイツチのOFFにより、電磁ソレノイド２
の励磁コイル2bには通電が遮断され、押え棒抱き４に係
合した板バネ５の復元力により、押え棒１は押し下げら
れ布押え３は下降する。 〔発明の効果〕 本発明では、ミシンの押え棒をして、電磁ソレノイド
用の吸引プランジヤー部を形成せしめたことにより、 （１）伝達部品を必要とせず、直接的に押え棒を上下動
させることができ、ミシン重量の軽減，製造コストの合
理化が図れる。 （２）機械的効率がよくなり、電磁ソレノイドの小容量
化ができ、消費電力の低減がはかれる。 （３）電磁ソレノイドをミシン頭部に配設することがで
き、ミシンテーブル下面の空間スペースに余裕ができ
て、縫製作業操作が楽に行える。
【図面の簡単な説明】
第１及び２図は、本発明実施例の説明図である。
１……押え棒,1a……プランジヤー部，
２……電磁ソレノイド，
2a……ソレノイド本体,3……布押え，
４……押え棒抱き,5……板バネ，
９……ゴム状弾性体。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．一端部がミシン機枠に固定され且つ付勢力がネジの
進退に応じて変化する板バネ、前記板バネの他端部と係
合することにより常時下方向に前記板バネの付勢力を受
ける部材、前記部材と一体的に連結された押え棒、前記
部材の上側に位置すべく前記押え棒の上部に形成された
プランジャー部および前記プランジャー部の上方に配置
されて通電時に前記プランジャー部を吸引することによ
り前記押え棒を前記板バネの付勢力に抗して上昇せしめ
且つ前記押え棒を上昇した位置に保持する電磁ソレノイ
ドを備えたミシンの押え上げ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62160105A JP2762437B2 (ja) | 1987-06-27 | 1987-06-27 | ミシンの押え上げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62160105A JP2762437B2 (ja) | 1987-06-27 | 1987-06-27 | ミシンの押え上げ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS645590A JPS645590A (en) | 1989-01-10 |
| JP2762437B2 true JP2762437B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=15707960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62160105A Expired - Lifetime JP2762437B2 (ja) | 1987-06-27 | 1987-06-27 | ミシンの押え上げ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2762437B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102007052876A1 (de) * | 2007-11-07 | 2009-05-20 | Dürkopp Adler AG | Nähmaschine |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5323752A (en) * | 1976-08-18 | 1978-03-04 | Aisin Seiki | Cloth pressure device for sewing machine |
| JPS6021755A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-04 | 松下電工株式会社 | マツサ−ジ機の出力切換装置 |
-
1987
- 1987-06-27 JP JP62160105A patent/JP2762437B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS645590A (en) | 1989-01-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2762437B2 (ja) | ミシンの押え上げ装置 | |
| WO1985004430A1 (en) | Apparatus for lifting presser foot of sewing machine | |
| CN112900059B (zh) | 一种抗菌型高阻燃无纺布生产用分切装置 | |
| KR930006286Y1 (ko) | 모터의 커버 조립장치 | |
| CN114904944A (zh) | 一种对称式折弯机 | |
| CN219599220U (zh) | 一种汽车零部件固定装置 | |
| JP2000160472A (ja) | 布切断溶着装置 | |
| CN209741544U (zh) | 一种医用无纺布用断布机 | |
| CN113832693A (zh) | 裁床的刀盘悬浮装置及裁床 | |
| CN219010634U (zh) | 可自动化缝制圆形轨迹的缝纫装置 | |
| CN219632922U (zh) | 一种用于机电安装的焊接装置 | |
| JPS6136956B2 (ja) | ||
| JP2623579B2 (ja) | ミシンの布押え昇降装置 | |
| JP3528252B2 (ja) | ミシンの布押え装置 | |
| JP2661393B2 (ja) | 自動縫いミシンの布押え装置 | |
| CN219094676U (zh) | 具有调节功能的抛光机 | |
| CN216793656U (zh) | 芯片框架吸取装置 | |
| JPS6017548B2 (ja) | ミシンの布押え装置 | |
| JPH01305991A (ja) | ミシンの押え上げ補助装置 | |
| JP2528610B2 (ja) | 側生地縁の縫製方法及びその装置 | |
| JPS6138531Y2 (ja) | ||
| US3092055A (en) | Means responsive to sewing-machine presser-foot operation for workcontrol positioning of needle bar | |
| JPS608855Y2 (ja) | ミシンの押え昇降装置 | |
| JPH1190073A (ja) | ミシンの布押え昇降装置 | |
| JP3504289B2 (ja) | プレスブレーキにおけるワーク追従装置 |