JP3872807B2 - ミシン用押金圧調整装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばニット、メリヤス、新素材、難素材等の様々な素材の被縫製物を所望する縫い方で縫製するときに起きる縫製不良現象を解消又は解決することができるミシン用押金圧調整装置に関する。
従来、上述のようなミシンによる縫製時に起きる縫製不良現象を解消する装置としては、例えば被縫布の厚さにより被縫物の押え圧を制御する手段を備えるミシンに於いて、被縫布の厚さの変化を検出する手段と、弾性体に構成されたことを特徴とする特許文献1のミシンの布押え圧制御装置がある。しかし、上述の装置は、予め設定された圧力でミシンの押し棒下端に取付けた押え金で被縫製物を押圧するので、ミシンの縫製速度を低速と高速との間で変化する過程で、被縫製物の縫い付け部に、例えばパッカリングやズレ、針り目の不揃い、段差の詰まり、伸縮、変形等の縫製不良現象が起こりやすく、且つ、被縫製物の縫い目に、例えば波打ち、連れ、皺、縫いズレ等の乱れが生じるため、縫製作業に熟練及び経験が必要であり、それらが発生しないように被縫製物の縫い付け部を修正するか、ゆっくりと縫製しなければならず、作業性が悪いという問題点を有している。また、作業者個人の技能に任せて問題の発生に対処するには、ノッチを多くして、ズレや伸縮等を強引にノッチで合わせるか、ミシンの運転速度を低下させる等の様々な方法で対処している。
実開平07−037052号公報
この発明は上記問題に鑑み、如何なる被縫製物も簡単且つ容易で、素材自体に負担を与えることなく、所望する縫い方で綺麗に縫製することができるミシン用押金圧調整装置の提供を目的とする。
請求項1に記載した発明のミシン用押金圧調整装置は、ミシンのアーム部に垂下された押え棒上端に浮上調節ネジと押え圧調節ネジを互いに当接して取付け、該当接の反力により押え棒を押えバネに抗して上昇させる押え金浮上装置を備え、上記ミシンのアーム部に対して上記押え棒と平行して取付けられた外筒の上端側開口部に、上記浮上調節ネジを加圧するための引きバネが装填された内筒を上下動可能に挿入保持し、上記外筒上端に突出する内筒上端に固定した連結バーの端部を、上記浮上調節ネジの上端に当接又は連結し、上記引きバネ上端を上記内筒の上端側内部に固定し、該引きバネの下端側中心部にワイヤー上端を係止して、上記外筒下端から引き出されたワイヤーと、上記ミシンの駆動を制御する制御部とを、該ミシンの運転速度を可変する踏み板に連結したことを特徴とする。
上記被縫製物は、例えばニット、メリヤス、新素材、難素材等の様々な素材で構成することができる。また、被縫製物の縫い方は、例えばステッチ縫い、地縫い、バイアス縫い、異質素材の縫い合わせ等の何れか一つ又は複数の組み合わせで構成することができる。
上記押え金浮上装置を備えたミシンを用いて、様々な素材の被縫製物を所望する縫い方で縫製する場合、ミシンの運転速度を、その被縫製物の素材及び縫い方に応じた速度に踏み板で制御する。つまり、踏み板(又はペダル)の踏み込む度合いに応じて、ワイヤーを介して引きバネを引き下げるとともに、その引きバネに蓄積される引き下げ力(復元力)を、内筒及び連結バーを介して、押え金浮上装置の浮上調節ネジに伝達し、被縫製物に押圧された押え金の圧力を増加又は減衰させる。且つ、ミシンの運転速度を低速から高速又は高速から低速に変化させ、踏み板の踏み込む度合いに追従してミシン用押金圧調整装置を作動させ、被縫製物に押圧された押え金の圧力を自動調整するので、素材自体に負担を与えることなく、所望する縫い方で綺麗に縫製することができる。
また、ミシンの運転開始(スタート作動)から低速に移行する間は、被縫製物に押圧された押え金の圧力に変化を与えず、例えば中高速から高速に移行するときに押え金の圧力を徐々に強める。ミシンの運転速度を高速から低速に移行するとき押え金の圧力を徐々に弱める。
請求項2に記載した発明のミシン用押金圧調整装置は、上記請求項1記載の構成と併せて、上記引きバネ内に組み込まれた押しバネ下端を、該引きバネ下端に固定した受け部材に当接し、上記受け部材の中心部に挿通したワイヤー上端を、上記押しバネ上端に固定したことを特徴とする。つまり、ワイヤーを介して押しバネが圧縮されたとき、その押しバネに蓄積された復元力により引きバネが引き下げられ、その引きバネに蓄積される引き下げ力(復元力)を、内筒及び連結バーを介して、押え金浮上装置の浮上調節ネジに伝達する。
請求項3に記載した発明のミシン用押金圧調整装置は、上記請求項1又は2に記載の構成と併せて、上記引きバネの復元力を、上記押しバネが圧縮されたときに蓄積された復元力で下方に引き下げられるような強さに設定したことを特徴とする。つまり、踏み板の踏み込む度合いに応じて、引きバネに蓄積される引き下げ力(復元力)が増加し、内筒及び連結バーを介して、押え金浮上装置の浮上調節ネジに圧力を加える。
請求項4に記載した発明のミシン用押金圧調整装置は、上記請求項1又は2に記載の構成と併せて、上記押しバネを、上記引きバネが引き下げ開始されるまで圧縮されるような強さに設定したことを特徴とする。つまり、踏み板の踏み込み初期時において、ワイヤーを介して押しバネのみが圧縮され、引きバネに付与される圧力を吸収して、ミシンの低速運転時において押え金浮上装置の浮上調節ネジに圧力を伝達しない。
この発明によれば、ミシンの運転速度に応じて、被縫製物に押圧された押え金の圧力をミシン用押金圧調整装置が自動調整するので、如何なる被縫製物も簡単且つ容易で、素材自体に負担を与えることなく、所望する縫い方で綺麗に縫製することができる。また、ミシンの運転速度が速くなるほど被縫製物に付与される圧力が高くなるので、高速運転時における縫製不良現象(又は地団太現象)を無くすことができ、アタッチメントに属するような簡単な装置でありながら、縫製時において生じる様々な問題を解消及び解決することができる。
また、ミシン用押金圧調整装置を標準ミシンに装着すれば、作業者の経験及び熟練した技術により縫製されていた大半の被縫製物を、未熟な作業者であっても簡単且つ容易に縫製することができ、作業者に与える労力負担が軽減され、縫製作業が楽に行える。且つ、標準ミシンの機能が大幅に変えられるので、縫製精度及び縫製能力、商品価値、生産性を向上させることができる。
また、ミシン用押金圧調整装置と押え金浮上装置とを連結バーにより一体的に連結するだけであるので、本発明の装置をミシンに対して簡単且つ容易に取付けることができ、メンテナンスや調整操作が不要となるだけでなく、コンパクト、廉価の要点を満たすものとなる。また、例えば特殊ミシン、専用ミシン等が持つ機能を標準ミシンに対して簡単且つ容易に付加することができる。
この発明は、如何なる被縫製物も簡単且つ容易で、素材自体に負担を与えることなく、所望する縫い方で綺麗に縫製することができるという目的を、ミシンの運転速度に応じて、被縫製物に押圧された押え金の圧力をミシン用押金圧調整装置が自動調整することで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、ミシンの運転速度に応じて、被縫製物に押圧された押え金の圧力を自動調整するミシン用押金圧調整装置を示し、図1に於いて、このミシン用押金圧調整装置1は、後述する押え金浮上装置30(実開平6−31675号公報)と組み合わせてミシンAのアーム部Aaに装着され、ミシンAの運転速度に応じて、被縫製物Bに押圧された押え金Adの圧力を自動調整するものである。
上記ミシン用押金圧調整装置1は、図3、図4にも示すように、上端側が開口され下端側が閉塞された外筒2を、ミシンAのアーム部Aa上面に固定された取付け台4の突出側端部に垂直に差し込んで締付け固定し、上端側が閉塞され下端側が開口された内筒3を、外筒2内部に対して上下動可能に挿入保持している。
且つ、内筒3を外筒2に挿入するとき、コイル状の引きバネ5及び押しバネ8を内筒3に装填したまま挿入して、その引きバネ5の上端を内筒3の上端側内部に止め部材6で固定する。
且つ、ミシン用押金圧調整装置1と、後述する押え金浮上装置30とを連動する連結バー7の一端側を、外筒2上端に突出される内筒3上端にネジで固定し、連結バー7の他端側下面に突出される当接部7aを、後述する浮上調節ネジ33(又は押え棒Ag)の上端に当接又は連結している。
且つ、外筒2の高さを取付け台4に対して上下方向に昇降調節し、外筒2の上端側縁部と内筒3の上端側縁部との隙間Hを、略2mmとなるように設定している。また、隙間Hを、略2mm以下又は略2mm以上に可変調節することもできる。
且つ、ミシンAのアーム部Aa上面に突出するミシン用押金圧調整装置1及び押え金浮上装置30の高さを、略60mmとなるように標準設定している。また、高さを、場合により略60mm以下又は略60mm以上に可変調節することもできる。
且つ、引きバネ5にコイル状の押しバネ8を組み込むとき、ワイヤー9上端を引きバネ5下端に固定した受け部材10の中心部に挿通して、その押しバネ8の上端に係止される止め部材11に固定した後、引きバネ5内の中心部に押しバネ8を一体的に組み込んで、押しバネ8下端を引きバネ5下端に固定した受け部材10に当接する。また、受け部材10に挿通したワイヤー9の下端は、外筒2の下端側中心部に形成した孔部2aから外部に引き出され、その孔部2aに連結したチューブ12に挿入している。
上記ワイヤー9及びチューブ12は、ミシンA側部のミシン台Aeに形成した孔部Afから下方に引き出され、ワイヤー9の下端をミシン台Ae下部の支軸13に取付けられた踏み板14(ペダル)に対して後述するピットマン棒18及び連結部材19を介して連結し、チューブ12の下端を調節ボルト15の端部に固定した規制部材16に連結し、チューブ12の下端から引き出したワイヤー9をピットマン棒18上に取付けた連結部材19に連結している。
上記調節ボルト15は、後述する取付け台17に対してミシン台Ae下部の枠部Agと略直交する方向に取付けられ、チューブ12の下端を調節ボルト15の端部に固定した規制部材16に連結し、そのチューブ12及び規制部材16から引き出したワイヤー9を連結部材19に連結している。
且つ、ワイヤー9下端を連結部材19上端に形成した受け部19aに対して回動自在に連結し、連結部材19の下端をピットマン棒18上に固定した支持部材20に対してボルト21で回動自在に連結し、規制部材16と連結部材19との間にコイルバネ22を圧縮装填して、連結部材19を、踏み板14の踏み込み動作に応じてワイヤー9が略垂直に引き下げられる角度に回動自在に設けている。
上記取付け台17は、図2にもしめすように、ミシン台Ae下部の枠部Agに対してボルト23及びナット24で固定され、取付け台17を枠部Ag上の所望する位置に左右移動させてボルト23及びナット24で固定し、規制部材16を調節ボルト15の正逆回動操作により枠部Agと略直交する方向に前後移動させる等して、規制部材16を、踏み板14の踏み込み動作に応じてワイヤー9が略垂直に引き下げられるように位置調節する。また、ピットマン棒18は所望する長さに伸縮調節自在に設け、連結部材19は、ピットマン棒18上の所望する位置に移動調節自在に設けている。
上記踏み板14は、ピットマン棒18を介して、モーターが内蔵された制御部25の可変レバー26に連結され、図3にも示すように、踏み板14の爪先側を足で前方に向けて踏み込むと、その踏み込む度合いに応じて、引きバネ5に組み込まれた押しバネ8が圧縮され、押しバネ8に蓄積された復元力により引きバネ5が引き下げられるとともに、ピットマン棒18を介して、制御部25の可変レバー26を高速側に回動し、ミシンAの運転速度(又はモーターの回転速度)を低速から高速に変化させる。
且つ、踏み板14の踏み込み動作に連動して、ワイヤー9上端が下方に引き下げられると、引きバネ5に組み込まれた押しバネ8が圧縮され、その押しバネ8に蓄積された復元力により引きバネ5が連動して引き下げられるので、引きバネ5に蓄積される引き下げ力(復元力)が増加し、内筒3を介して引きバネ5上端に固定した連結バー7に圧力が加えられる。その連結バー7に加えられた圧力は、後述する押え金浮上装置30の浮上調節ネジ33(又は押え棒Ag)に伝達されるので、ミシンAの運転速度が低速から高速に移行するほど、その運転速度に比例して、被縫製物Bに押圧された押え金Adの圧力が強くなる。
一方、図4にも示すように、踏み板14に対する踏み込む力を弱めると、引きバネ5及び押しバネ8の復元力によりワイヤー9が引き上げられ、踏み込む前の状態に復帰するとともに、可変レバー26を低速側に回動し、ミシンAの運転速度を高速から低速に変化させる。
且つ、ミシンAの運転速度が低速になるほど、その運転速度に比例して、内筒3を介して引きバネ5上端に固定した連結バー7から圧力が取り除かれ、被縫製物Bに押圧された押え金Adの圧力が低くなり、ミシンAによる縫製作業時(高速運転時及び低速運転時)に起きるような縫製不良現象、例えばパッカリング、生地のズレ、縫い目の不揃い、伸縮、変形等が無くし、精度の高い縫製状態を保つことができる。
且つ、踏み板14の踏み込み初期時は、押しバネ8が圧縮され、ミシンAの運転速度が低速であるため、低速時に付与される圧力を吸収し、被縫製物Bに押圧された押え金Adの圧力を低くする。一方、踏み板14の爪先側を前側に踏み込んで、ミシンAの運転速度を高速に移行するほど、引きバネ5に引く力が加わり、被縫製物Bに押圧された押え金Adの圧力が高くなる。また、押しバネ8の圧縮は、ミシンAの運転速度(モーターの回転速度)が一定速度に到達するまでのラグを吸収する。また、ミシンAの運転停止後又は糸切り動作時に、踏み板14の上昇を引きバネ5と押しバネ8で吸収する。
前記押え金浮上装置30は、図1、図3、図4に示すように、既に公知の装置であるのでその詳細な説明を省略する。つまり、ミシンAのアーム部Aaに垂下される押え棒Abを、ミシンAのアーム部Aa上面に取付け台4を介して固定した押え圧調節ネジ31で上下動自在に保持し、押え棒Abの下端側受け部と押え圧調節ネジ31の下端部との間に圧縮装填した押えバネ32の復元力により、押え金Adが取付けられた押え棒Abを略垂直に押し下げられる方向に付勢している。
且つ、押え棒Ab上端に取付けた浮上調節ネジ33を押え圧調節ネジ31の上端に当接して、その当接の反力により押え棒Abを押えバネ32の復元力に抗して上昇させる。つまり、浮上調節ネジ33を右回動(締める)すると押え棒Abが上昇し、左回動(緩める)すると押え棒Abが下降し、押え圧調節ネジ31と浮上調節ネジ33との隙間を確認しながら圧力調整する。押え圧調節ネジ31に取付けた固定ナット34を緩め、押え圧調節ネジ31を調節して、押えバネ32のバネ圧を強弱調節する。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、ミシン用押金圧調整装置1により被縫製物Bに付与される圧力を自動調整する動作を説明する。
先ず、図1にも示すように、ミシンAのアーム部Aaに垂下した押え棒Abを上下動させ、ミシン針Ac直下の針落し位置に供給される被縫製物Bを、押え棒Ab下端に取付けた押え金Adで押圧する。
次に、様々な素材の被縫製物Bを所望する縫い方で縫製するとき、ミシンAの運転速度を、その被縫製物Bの素材及び縫い方に応じた速度に制御する。踏み板14の踏み込む度合いに追従して低速から高速又は高速から低速に移行させ、その踏み込む度合いに応じてミシン用押金圧調整装置1を作動させ、被縫製物Bに押圧された押え金Adの圧力を自動調整する。
つまり、図3にも示すように、踏み板14の踏み込む度合いに応じて、引きバネ5に組み込まれた押しバネ8が圧縮され、押しバネ8に蓄積された復元力により引きバネ5が引き下げられるとともに、ピットマン棒18を介して、制御部25の可変レバー26が高速側に回動し、ミシンAの運転速度が低速から高速に変化する。
且つ、ワイヤー9上端が下方に引き下げられると、引きバネ5に組み込まれた押しバネ8が圧縮されるが、引きバネ5が押しバネ8に蓄積される復元力で引き下げ開始されるまでは、低速時に付与される圧力を吸収し、被縫製物Bを押圧する押え金Adの圧力を弱くする。
続いて、押しバネ8に蓄積された復元力により引きバネ5が連動して引き下げられると、引きバネ5の引き下げ力が増加し、引きバネ5上端に固定した連結バー7に圧力が加えられる。その連結バー7に加えられた圧力は、押え金浮上装置30の浮上調節ネジ33に伝達され、ミシンAの運転速度が低速から高速に移行するほど、その運転速度に比例して、被縫製物Bを押圧する押え金Adの圧力が強くなる。
一方、図4にも示すように、被縫製物Bのアール部分や曲線部分を縫い付ける場合、ミシンAの運転速度を高速から低速に変化させるが、踏み板14に対する踏み込む力を弱めると、引きバネ5及び押しバネ8の復元力によりワイヤー9が引き上げられ、可変レバー26が低速側に回動し、ミシンAの運転速度が高速から低速に変化する。
且つ、ミシンAの運転速度が低速になるほど、引きバネ5上端に固定した連結バー7から圧力が取り除かれ、被縫製物Bを押圧する押え金Adの圧力が低くなるため、ミシンAの低速運転時に起きるような縫製不良現象、例えばパッカリング、生地のズレ、縫い目の不揃い、伸縮、変形等が起きることが無くなる。また、ミシン糸の糸切り作業は、ミシンAの運転停止後(又はモーターの回転停止後)に行う。
以上のように、ミシンAの運転速度に応じて、被縫製物Bに押圧された押え金Adの圧力をミシン用押金圧調整装置1が自動調整するので、如何なる被縫製物Bも簡単且つ容易で、素材自体に負担を与えることなく、所望する縫い方で綺麗に縫製することができる。また、ミシンAの運転速度が速くなるほど被縫製物Bに付与される圧力が高くなるので、高速運転時における縫製不良現象(又は地団太現象)を無くすことができる。また、アタッチメントに属するような簡単な装置でありながら、縫製時において生じる様々な問題を解消及び解決することができる。
また、ミシン用押金圧調整装置1を標準ミシンに装着すれば、作業者の経験及び熟練した技術により縫製されていた大半の被縫製物Bを、未熟な作業者であっても簡単且つ容易に縫製することができ、作業者に与える労力負担が軽減され、縫製作業が楽に行える。且つ、標準ミシンの機能が大幅に変えられるので、縫製精度及び縫製能力、商品価値、生産性を向上させることができる。
また、ミシン用押金圧調整装置1と押え金浮上装置30とを連結バー7により一体的に連結するだけであるので、ミシン用押金圧調整装置1をミシンAに対して簡単且つ容易に取付けることができ、メンテナンスや調整操作が不要となるだけでなく、コンパクト、廉価の要点を満たすものとなる。
また、ミシン用押金圧調整装置1と押え金浮上装置30とを組み合わせることにより、例えば特殊ミシン、専用ミシン等が持つ機能を標準ミシンに対して簡単且つ容易に付加することができる。
また、ミシン用押金圧調整装置1と押え金浮上装置30とを併用するよりも、一体的な装置として考えると押え金浮上装置30の価値も一段とアップする。また、ミシン用押金圧調整装置1も格段の性能を内蔵する装置になり、縫製のエキスパートとして理解できる装置性能であることが明確である。
ミシン用押金圧調整装置の装着状態を示す側面図。 踏み板の取付け状態を示す側面図。 ミシン低速運転時の圧力付加状態を示す側面図。 ミシン高速運転時の圧力付加状態を示す側面図。
符号の説明
A…ミシン
Aa…アーム部
Ab…押え棒
Ad…押え金
Ae…ミシン台
B…被縫製物
1…ミシン用押金圧調整装置
2…外筒
3…内筒
4…取付け台
5…引きバネ
7…連結バー
8…押しバネ
9…ワイヤー
10…受け部材
14…踏み板
18…ピットマン棒
25…制御部
26…可変レバー
30…押え金浮上装置
31…押え圧調節ネジ
32…押えバネ
33…浮上調節ネジ
34…固定ナット

Claims (4)

  1. ミシンのアーム部に垂下された押え棒上端に浮上調節ネジと押え圧調節ネジを互いに当接して取付け、該当接の反力により押え棒を押えバネに抗して上昇させる押え金浮上装置を備え、
    上記ミシンのアーム部に対して上記押え棒と平行して取付けられた外筒の上端側開口部に、上記浮上調節ネジを加圧するための引きバネが装填された内筒を上下動可能に挿入保持し、
    上記外筒上端に突出する内筒上端に固定した連結バーの端部を、上記浮上調節ネジの上端に当接又は連結し、
    上記引きバネ上端を上記内筒の上端側内部に固定し、該引きバネの下端側中心部にワイヤー上端を係止して、
    上記外筒下端から引き出されたワイヤーと、上記ミシンの駆動を制御する制御部とを、該ミシンの運転速度を可変する踏み板に連結した
    ミシン用押金圧調整装置。
  2. 上記引きバネ内に組み込まれた押しバネ下端を、該引きバネ下端に固定した受け部材に当接し、
    上記受け部材の中心部に挿通したワイヤー上端を、上記押しバネ上端に固定した
    請求項1に記載のミシン用押金圧調整装置。
  3. 上記引きバネの復元力を、上記押しバネが圧縮されたときに蓄積された復元力で下方に引き下げられるような強さに設定した
    請求項1又は2に記載のミシン用押金圧調整装置。
  4. 上記押しバネを、上記引きバネが引き下げ開始されるまで圧縮されるような強さに設定した
    請求項1又は2に記載のミシン用押金圧調整装置。
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