JPH04306424A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機に係り、特
に冷房時に機内で発生するドレンを排水する機構を備え
た空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、図９に示すように、吸込
ダクト８への接続口と送風ダクト７への接続口とを備え
たケーシング１と、該ケーシング１に内装され前記吸込
ダクト８の接続口に隣接して配置されたエアフィルタ２
と、該エアフィルタ２の空気流下流側に配置されて空気
を冷却、加熱する熱交換器５と、該熱交換器５の風下側
に配置されて吐出口を前記送風ダクト７への接続口に連
通させた送風機６とを含んで構成された空気調和機（以
下空調機という）が知られている。このような、空気を
冷却する熱交換器を備えた空調機においては、空気冷却
時に熱交換器表面に空気中の水分が凝縮、結露し、これ
がケーシング底部にたまるので、熱交換器５の下方にド
レンパン４を設け、結露した水分を受けるとともに、ド
レン管３を通じてケーシング外に排水するようにしてあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図９に示すような、熱
交換器が送風機の風上にある構成の空調機では、送風機
より風上側の機内が負圧となるため、ドレン管３を通っ
て汚れた空気やごみ、ときには小さな虫などがケーシン
グ内に入り、熱交換器５の表面を汚したり、送風機６を
通って送風ダクト７に送り込まれる恐れがある。これに
対処するために、図１１に示すような、負圧に見合った
トラップ３Ａを設ける方法があるが、空調機では通常数
ケ月にわたる暖房運転期間があるので、この暖房運転期
間中にトラップの水が涸れてしまい、機能を果さなくな
る。これを防ぐために、図１０に示すように、ドレンパ
ンを、主ドレンパン４と、該主ドレンパン４に接続され
たＵ字形のドレン管３Ａと、該Ｕ字形のドレン管３Ａを
内装するとともにケーシング１内部に連通されていない
二次水槽９とから構成し、前記ドレン管３Ａの末端をす
りばち状に拡大形成してボール１０をその上に配置した
ものが用いられている。熱交換器５の表面の凝縮水は主
ドレンパン４に滴下し、Ｕ字形のドレン管３Ａの主ドレ
ンパン４側に加わる負圧と水圧の合計がＵ字形のドレン
管３Ａのボール側の水位を次第に押し上げ、ドレン管３
Ａ内の水はすりばち状の管端部から二次水槽９に流れ出
る。二次水槽９に流れ出た水は、排水管１０を経て機外
に排出される。この方式によれば、ドレン管３Ａ内の水
が涸れてしまっても、ドレン管３Ａの一方の端部がボー
ル１０によって塞がれているので、外部の空気やごみが
ドレン管３Ａを通ってケーシング１に逆流することはな
い。しかし、この方式では構造が複雑でコストが高く、
二次水槽の水が入れ替わりにくいため、水槽中に細菌が
繁殖しやすい。また、ドレン管３Ａ内部の掃除も面倒で
ある。本発明の課題は、簡単な構造でドレン管からの外
部の空気やごみのケーシング内への逆流を防止するにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題は、送風機を
内装するケーシングと、該ケーシング内の前記送風機の
吸込側に配置された空気冷却用の熱交換器と、該熱交換
器の下方に配置されたドレンパンと、該ドレンパン内部
とケーシング外部とを連通する排水手段とを含んでなる
空気調和機において、前記排水手段のケーシング外部と
連通する外部開口部に当接して該外部開口部を閉塞する
閉塞手段を設け、該閉塞手段を前記外部開口部の上方に
配置された固定点を中心として回動可能に構成し、かつ
該閉塞手段を前記外部開口部から離れる方向の回動によ
り開いてドレンパン内部とケーシング外部とを連通する
ものとすることにより達成される。

【０００５】上記の課題はまた、ドレンパンはケーシン
グをその壁の一部として形成され、該壁の一部をなすケ
ーシングに設けられた開口が外部開口部をなしている請
求項１に記載の空気調和機によっても達成される。

【０００６】上記の課題はまた、ドレンパンの底板が外
部開口部側が低くなる方向に傾斜している請求項２に記
載の空気調和機によっても達成される。

【０００７】上記の課題はまた、閉塞手段は可撓性のゴ
ムシートにより形成され、該ゴムシートの上部は外部開
口部の上方に固定され、該固定部分を基点として回動可
能に配置されている請求項１乃至３のいずれかに記載の
空気調和機によっても達成される。

【０００８】上記の課題はまた、外部開口部の下縁に沿
ってケーシング外方に突出するガイドが形成され、さら
に該ガイドの下方に該ガイドから滴下するドレンを受け
る二次ドレンパンが配置されている請求項２乃至４のい
ずれかに記載の空気調和機によっても達成される。

【０００９】上記の課題はさらに、排水手段はドレンパ
ン底部に接続され、ケーシングを貫通してケーシング外
部で開口する管路を含んでなり、閉塞手段は前記管路の
ケーシング外部での開口部を閉塞するものである請求項
１に記載の空気調和機によっても達成される。

【００１０】

【作用】ドレンパンに滴下した凝縮水は、排水手段の外
部開口部を経てケーシング外部に排出されるが、この外
部開口部は閉塞手段で通常閉塞されており、凝縮水は排
水手段内もしくはドレンパン内にたまってその水位が次
第に上昇する。凝縮水の水圧によって閉塞手段を押し開
ける方向に働く力が、ケーシング内部の負圧によって閉
塞手段を外部開口部に当接させる方向に働く力よりも大
きくなると、閉塞手段は前記凝縮水の水圧に押され、そ
の上部の支点を中心として回動し、外部開口部が開かれ
て凝縮水が排出される。ドレンパン内もしくは排水手段
内に凝縮水が無い場合は、ケーシング内部の負圧が優勢
となり、閉塞手段は該負圧に吸引され外部開口部に当接
して該外部開口部は閉塞され、ケーシング外部の空気や
ごみが排水手段を経てケーシング内部に入り込むことが
ない。

【００１１】

【実施例】以下図面を参照して本発明の第１の実施例を
説明する。図１に示す本実施例においては、吸い込み空
気ダクト、エアフィルタ、熱交換器、送風機、送風ダク
トの配置は、前記従来技術と同様であるので、同一の符
号を付して説明を省略する。本実施例において、主ドレ
ンパン４は、紙面に垂直の方向に延在している。図２は
図１のＡ−Ａ線矢視図で、主ドレンパン４の底板は図上
向かって右側が低くなる方向に傾斜しているとともに、
図３に示すように該底板４Ａ及び主ドレンパン４の側壁
４Ｂは底板４Ａが低い側の端部でケーシング１に設けら
れた外部開口部１１に嵌め込まれ、該ケーシング１と底
板４Ａ及び側壁４Ｂの間は気密にシールされている。外
部開口部に嵌め込まれた前記底板４Ａの先端は、ケーシ
ング１の外部に横長の短冊状に突出し、下方に折り曲げ
られてガイド１２をなしている。ケーシング１の外部開
口部１１の上部外面には、外部開口部１１の閉塞手段と
して厚さ１ｍｍの柔軟なチェックラバー１３が金属製の
短冊１６の上からねじで固着されている。このチェック
ラバー１３は、外部開口部１１を覆い、かつ少なくとも
前記側壁４Ｂの板厚面及び前記ガイド１２の上表面に当
接する大きさとしてあり、図２に示すように、外部開口
部１１の上部あるいは該外部開口部１１の位置で屈曲、
回動可能となっている。外部開口部１１の下方のケーシ
ング１の外部には、前記ガイド１２から流れ落ちる凝縮
水を受ける二次ドレンパン１４が配置されており、この
二次ドレンパン１４に排水管１５が設けられている。前
記チェックラバー１３の固着位置は、外部開口部１１の
下縁から該外部開口部１１の縦方向開口幅の約２．５倍
上方としてあるが、少なくとも２倍上方とすればドレン
パン内の掃除が容易である。

【００１２】本実施例において送風機６が運転され、吸
い込まれた空気が熱交換器５により冷却されて該熱交換
器５の表面に水分が凝縮すると、その水分は水滴となっ
て主ドレンパン４に滴下する。送風機６の運転によりケ
ーシング１内は負圧となり、チェックラバー１３はこの
負圧によりケーシングに近づく方向に吸引され、ケーシ
ング１外面、側壁４Ｂの板厚面、ガイド１２の上表面に
当接して外部開口部１１を閉塞する。一方、滴下した凝
縮水は、主ドレンパン４の底面を低い方に流れ、図４に
示すように、前記チェックラバー１３で閉塞されている
外部開口部１１に接する部分に溜ってその水位が次第に
上昇する。該水位が次第に上昇すると、前記チェックラ
バー１３に加わる水圧がそれにつれて大きくなり、遂に
はチェックラバー１３を吸引している負圧に打ち勝って
該チェックラバー１３を外方に押し開けて、溜っていた
凝縮水がガイド１２を経て二次ドレンパン１４に流れ落
ちる。凝縮水が流れ落ちて主ドレンパン４内の水位が低
下すると、チェックラバー１３は再びケーシング内の負
圧に吸引されて外部開口部１１を閉塞する。

【００１３】本実施例によれば、上述のように、チェッ
クラバー１３は送風機運転中は送風機運転によってケー
シング内部に発生する負圧によって常に外部開口部１１
を閉塞しており、外部開口部１１が開かれているときは
その開いている部分は流出する凝縮水で塞がれているの
で、該開口部１１からケーシング外部の空気やごみ、さ
らには虫などがケーシング内に入り込むのが防止される
。また、図３に示すようにチェックラバー１３は容易に
手で持ち上げられるので、主ドレンパン４内の掃除が容
易にできる。さらに、ケーシング内に常時水を保持する
こともないので、細菌の繁殖のおそれもない。

【００１４】上記実施例においては、外部開口部１１に
はめこまれている主ドレンパン４の側壁４Ｂの先端はケ
ーシング１の外面と一致しているが、図５に示すように
、該先端をガイド１２にその下縁を密着させて延長し、
延長部分の上縁を滑らかな曲線としてチェックラバー１
３による外部開口部１１の閉塞を確実にすることもでき
る。また、チェックラバー１３の厚みも、ケーシング内
に発生する負圧の大きさや使用するチェックラバーの材
質により、１〜３ｍｍの範囲で適宜選択すればよい。 また、外部開口部１１の横幅は主ドレンパン４の横幅と
同一としてあるが、必ずしも同一でなくてもよく、縦方
向の幅も主ドレンパン４の側壁の高さと同一でなくとも
よい。

【００１５】図６は、本発明の第２の実施例を示す。本
実施例が前記第１の実施例とことなるのは、閉塞手段を
なすチェック蓋１３Ａが開口部の形に合わせて形成され
たプラスチックからなり、該チェック蓋１３Ａは、ヒン
ジ１７を介してケーシング１の外面に固着されている点
である。本実施例によれば、閉塞手段の経年変化等によ
る柔軟性の低下を考慮する必要が少なくなる。

【００１６】また、ケーシングに外部開口部を設けず、
主ドレンパン４底板にドレン管を設け、該ドレン管をケ
ーシングを貫通して外部に突出させ、その先端に外部開
口部を設けてもよい。この場合は、ドレン管先端の外部
開口部に閉塞手段を設ければ良い。

【００１７】図８は本発明の第３の実施例を示す。本実
施例が前記第１の実施例と異なるのは、チェックラバー
１３の先端がガイド１２の先端よりもつきでており、こ
の突きでた部分を該チェックラバー１３の水平方向の幅
全体にわたってコの字形に覆う金属製の補強材１８が装
着されている点である。図示の補強材１８にはさらに、
コの字形部分の反対側にその幅全体にわたって、補強材
１８の補強のためにリブが設けられている。チェックラ
バーは比較的薄い１〜１．５ｍｍの場合が特性が良好で
あり、送風機による負圧が特に強いときでも、本実施例
のように補強材を設けることにより、チェックラバー１
３の厚みをさらに厚くすることなしに必要な閉塞機能及
び排水機能を発揮できる。なお、チェックラバー１３先
端のコの字形の補強部分を省き、Ｌ形の補強材としても
よい。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、凝縮水の排水手段とな
る外部開口部に閉塞手段を設け、該閉塞手段をケーシン
グ内部の負圧によって閉塞し、凝縮水の水圧によって開
くように構成したので、外部開口部が開いているときに
は該外部開口部は流出する凝縮水で塞がれており、外部
の空気やごみなどが排水手段を通ってケーシング内に入
り込むことがなく、空気調和機内部や送り出される空気
を汚すことがなくなった。また、ケーシング内に常時水
を保有することもないので、細菌の繁殖のおそれもなく
、ドレンパンの掃除も容易になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線矢視断面図である。

【図３】図２のＢ部の詳細を示す部分断面図である。

【図４】図３のＣ部の詳細を示す部分断面図である。

【図５】第１の実施例の変形例を示す部分断面図である
。

【図６】本発明の第２の実施例の部分を示す断面図であ
る。

【図７】第１の実施例における主ドレンパンの形状を示
す斜視図である。

【図８】本発明の第３の実施例の部分を示す断面図であ
る。

【図９】従来技術の例を示す断面図である。

【図１０】従来技術の例を示す断面図である。

【図１１】従来技術の例を示す断面図である。

【符号の説明】

１　　ケーシング ２　　エアフィルタ ３　　ドレン管 ４　　主ドレンパン ４Ａ　　主ドレンパン底板 ４Ｂ　　主ドレンパン側壁 ５　　熱交換器 ６　　送風機 ７　　送風ダクト ８　　吸い込みダクト ９　　二次水槽 １０　　ボール １１　　外部開口部 １２　　ガイド １３　　閉塞手段（チェックラバー） １３Ａ　　閉塞手段（チェック蓋） １４　　二次ドレンパン １５　　排水管 １６　　金属製短冊 １５　　ヒンジ １７　　補強材

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　送風機を内装するケーシングと、該ケ
   ーシング内の前記送風機の吸込側に配置された空気冷却
   用の熱交換器と、該熱交換器の下方に配置されたドレン
   パンと、該ドレンパン内部とケーシング外部とを連通す
   る排水手段とを含んでなる空気調和機において、前記排
   水手段のケーシング外部と連通する外部開口部に当接し
   て該外部開口部を閉塞する閉塞手段が設けられ、該閉塞
   手段は前記外部開口部の上方に配置された固定点を中心
   として回動可能に構成され、該閉塞手段は前記外部開口
   部から離れる方向の回動により開いてドレンパン内部と
   ケーシング外部とを連通するものであることを特徴とす
   る空気調和機
2. 【請求項２】　　ドレンパンはケーシングをその壁の一
   部として形成され、該壁の一部をなすケーシングに設け
   られた開口が外部開口部をなしていることを特徴とする
   請求項１に記載の空気調和機
3. 【請求項３】　　ドレンパンの底板は外部開口部側が低
   くなる方向に傾斜していることを特徴とする請求項２に
   記載の空気調和機
4. 【請求項４】　　閉塞手段は可撓性のゴムシートにより
   形成され、該ゴムシートの上部は外部開口部の上方に固
   定され、該固定部分を基点として回動可能に配置されて
   いることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載
   の空気調和機
5. 【請求項５】　　外部開口部の下縁に沿ってケーシング
   外方に突出するガイドが形成され、さらに該ガイドの下
   方に該ガイドから滴下するドレンを受ける二次ドレンパ
   ンが配置されていることを特徴とする請求項２乃至４の
   いずれかに記載の空気調和機
6. 【請求項６】　　排水手段はドレンパン底部に接続され
   、ケーシングを貫通してケーシング外部で開口する管路
   からなり、閉塞手段は前記管路のケーシング外部での開
   口部を閉塞するものであることを特徴とする請求項１に
   記載の空気調和機