JPH04306270A - 紫外線吸収塗料 - Google Patents

紫外線吸収塗料

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JPH04306270A
JPH04306270A JP3040778A JP4077891A JPH04306270A JP H04306270 A JPH04306270 A JP H04306270A JP 3040778 A JP3040778 A JP 3040778A JP 4077891 A JP4077891 A JP 4077891A JP H04306270 A JPH04306270 A JP H04306270A
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JP
Japan
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resin
ultraviolet
glass
ultraviolet absorbing
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP3040778A
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English (en)
Inventor
Yukio Kujirai
鯨井 幸夫
Masami Kujirai
正見 鯨井
Yumiko Kujirai
鯨井 由美子
Tatsuaki Nishinomiya
西宮 辰明
Norimichi Morii
森井 紀道
Makoto Kikuchi
誠 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekuto Kagaku KK
Original Assignee
Sekuto Kagaku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は物品の表面に塗布するこ
とで、該物品に照射される紫外線を吸収する紫外線吸収
塗料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、建築物の窓や自動車等の車両の窓
から入射される太陽光に含まれる紫外線を遮断するため
に、紫外線を吸収し或いは反射するフィルムをこれら窓
のガラスに貼着することが行われている。その一例とし
てスモッグフィルムがあり、これは樹脂等の薄いフィル
ムに紫外線吸収剤を混合させたものであり、所要の寸法
に切断した上でこれらを粘着材等によりガラスの表面に
貼着したものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の紫外
線吸収フィルムとしてのスモッグフィルムは、可視光の
一部をも吸収するために、内部が暗くなってしまうとい
う問題がある。又、フィルムを貼着するガラス等の表面
が平坦でないと、このガラスにフィルムを密接した状態
に貼ることができず、ガラス表面とフィルムとの間に空
気溜りが生じて外観上の見栄えが低下され易い。更に、
複雑な面形状をした物にはフィルムを貼ることが極めて
難しい。又、フィルムと、これを貼るガラスとの熱膨張
率が大きく異なる場合には、太陽光が照射されたときに
発生する熱によってガラスとフィルムとの間に熱応力差
が生じ、フィルムがガラスから剥がれ、或いはフィルム
が裂断されてしまうこともある。本発明の目的は、この
ような従来の紫外線吸収フィルムに生じていた種々の問
題を解消することを可能とした紫外線吸収塗料を提供す
ることにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の紫外線吸収塗料
は、透明樹脂の単独材或いはこれらの混合物を主剤とし
、これに単独剤或いは複数剤からなる紫外線吸収剤を混
合した塗料として構成している。この主剤としては、例
えばエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
アリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢
酸ビニル系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポ
リスルフォン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂等が採用できる。 【0005】又、紫外線吸収剤としては、サリチル酸エ
ステル系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ベンゾ
トリアゾール系、イソシアネート系化合物等を単独で或
いは複数混合して用いることができる。更に、紫外線吸
収剤は主剤に対して0.001重量%乃至10重量%混
合することが好ましい。 【0006】 【作用】本発明の紫外線吸収塗料をキシレン系、アセト
ン系、ケトン系の溶剤に溶解又は混和させて液状とした
上で、これを刷毛塗り、ローラ塗り、スプレー等の方法
でガラスやその他の表面に塗布し、かつ溶剤を蒸発乾燥
することで被塗布物の表面に皮膜を形成し、この皮膜に
より被塗布物に照射される紫外線を吸収することができ
る。 【0007】 【実施例】次に、本発明を図面を参照して説明する。図
1は本発明の第1実施例であり、エポキシ系樹脂のビニ
ルエステル樹脂中にベンゾフェノン系の紫外線吸収剤で
ある2−ヒドロキシ−4−メトキシベニゾフェノンを混
合した塗料を形成し、これをキシレン系の溶剤で溶解さ
せて液状とした上でガラスにスプレーを用いて塗布し、
乾燥して皮膜としたものを測定のためにガラスから剥離
した上で、その分光透過率を測定したものである。尚、
主剤に対する紫外線吸収剤の重量割合(wt%)を種々
変化させて夫々の分光透過率を測定している。 【0008】この結果から、このように形成された樹脂
皮膜では、主剤に対して紫外線吸収剤を0.001重量
%乃至10重量%の割合で混合することで、顕著な紫外
線吸収効果が得られたことが判明した。紫外線吸収剤の
重量割合がこれよりも小さいと、同図のように紫外線吸
収効果が低下され、紫外線吸収皮膜として実用的ではな
い。一方、重量割合をこれよりも大きくしても、紫外線
吸収剤を増大した割りに紫外線吸収効果が向上せず、紫
外線吸収剤が無駄になり易い。このことは、図2に示す
ように、主剤に対する紫外線吸収剤の重量割合と透過率
の関係を複数の波長の夫々で表すグラフからも明らかで
ある。 【0009】この紫外線吸収塗料を実際にガラスに塗布
して紫外線吸収皮膜を形成したガラスを20cm立方の
密閉した箱の一面に配設し、この箱に太陽光を照射して
箱内の温度の変化を測定した結果を図3に示す。尚、比
較のために紫外線吸収塗料を塗布していないガラスを用
いた箱の内部温度の変化を同時に測定した。図3により
、紫外線吸収塗料を塗布していないガラスを用いた箱で
は、時間と共に箱内の温度が上昇されるのに対し、紫外
線吸収塗料を塗布したガラスを用いた箱では、外気温度
に対して箱内の温度の上昇を抑制することが可能である
ことが確認された。これは、ガラスを透して紫外線が箱
内に照射されることを有効に防止したことを示している
。 【0010】図4は本発明の第2実施例であり、ビニル
エステル樹脂に、今度は紫外線吸収剤としてベンゾトリ
アゾール系の2(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾールを混合した紫外線吸収塗料を
用いて、第1実施例と同様に皮膜を形成した上で、その
分光透過率を測定したものである。又、図5はその重量
割合に対する紫外線吸収率を示すものである。この紫外
線吸収塗料によっても、第1実施例と同様に主剤に対し
て紫外線吸収剤を0.001重量%乃至10重量%の割
合で混合することで、顕著な紫外線吸収効果が得られた
ことが判る。 【0011】一方、主剤として用いられる各樹脂の硬度
(ロックウェル硬度)と熱膨張係数(10−5/℃)の
一例を次に示す。 (1)エポキシ樹脂                
M80〜110        4.5 〜6.5 (
2)ポリエステル樹脂            M70
〜115        5.5 〜10(3)アリル
樹脂                  M95〜1
20        5  〜10(4)塩化ビニル樹
脂              D65〜85    
      5  〜18.5(5)アクリル樹脂  
              M80〜100    
    5  〜9(6)ABS樹脂        
          M99〜120        
6  〜8(7)ポリエチレン樹脂         
   D60〜70          6  〜13
(8)ユリア樹脂                 
 M110〜120      2.2 〜3.6 (
9)メラミン樹脂                M
115〜125      4.0 【0012】した
がって、これらの樹脂を主剤とした紫外線吸収塗料をガ
ラス等の表面に塗布し、乾燥して皮膜を形成した状態で
は、その表面の硬度に充分に高いものが得られ、外力に
よっても剥がれ難く、かつ傷が付き難いことが判る。又
、熱膨張係数もガラスの熱膨張係数、例えばソーダ石灰
ガラスの熱膨張係数0.92(10−5/℃)に比較し
て大きいため、温度変化によって紫外線吸収塗料の皮膜
がガラスの表面から剥離されることはない。 【0013】尚、被塗布物の熱膨張係数に応じて主剤を
適宜に選択することで、この被塗布物に対して好適な熱
膨張係数の紫外線吸収塗料を使用することが可能である
。又、紫外線吸収塗料を用いる用途に応じて必要とされ
る硬度の主剤を選択することも可能である。又、複数の
主剤を適宜に混合した樹脂を主剤として紫外線吸収塗料
を構成することで、更に異なる硬度や熱膨張係数の紫外
線吸収塗料を得ることができる。更に、主剤にガラス繊
維を混合すれば、紫外線吸収塗料の皮膜の強度を更に高
めることが可能となる。一方、紫外線吸収剤も、前記し
たものを単独で用いる他に、複数の紫外線吸収剤を混合
して用いることで、更に異なる分光吸収特性を得ること
ができる。 【0014】ここで、本発明の紫外線吸収塗料の用途の
数例を示す。 (1)建築物の窓ガラス、乗物の窓ガラス、ショーケー
スガラス等のような外光(太陽光)の入るガラス面に塗
布し、皮膜を形成することで、外光からの紫外線の侵入
を防止し、人体の日焼け、ガラス内部に有る高分子物質
の劣化、家具等の退色を防止する。又、夏期においてガ
ラス内部の温度上昇を抑制し、冷房効果の効率を向上さ
せ、或いは冬期においてガラス面の結露を防止する。更
に、夜間の昆虫飛来を防止することもできる。 (2)建築物の塗装壁面、自動車等の塗装面等に紫外線
吸収塗料を塗布することにより、これら塗装面への紫外
線の照射を防止し、塗料の退色を防止する。 (3)テレビ画面やコンピュータのディスプレイ面に紫
外線吸収塗料を塗布することにより、蛍光灯やランプの
写り込み反射を防止し、画面の見え難さを改善する。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、透明樹脂
の単独材或いはこれらの混合物を主剤とし、これに単独
或いは複数の紫外線吸収剤を混合して塗料を構成してい
るので、この紫外線吸収塗料を被塗布物に塗布して皮膜
を形成することで、被塗布物に対する紫外線の照射を防
止する紫外線吸収皮膜を容易に形成することができる。 このため、従来のスモッグフィルムと比較すると、可視
光の吸収が殆ど無いために明るさが低下されることが無
く、しかも複雑な面形状の物の表面にも容易に紫外線吸
収皮膜を形成することができる効果がある。又、主剤を
適宜に設定することで、紫外線吸収塗料を塗布する物と
の熱膨張率を適合させ、熱応力差による皮膜の剥がれを
防止することもできる。同様に、主剤を適宜に設定する
ことで、紫外線吸収皮膜の硬度を高めて外力による剥が
れを防止し、かつ傷の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における紫外線吸収塗料の
分光透過特性図である。
【図2】本発明の第1実施例における主剤に対する紫外
線吸収剤の重量割合とその紫外線透過率を示す図である
【図3】本発明の第1実施例における紫外線吸収塗料の
皮膜を用いた箱の内部温度の変化状態を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例における紫外線吸収塗料の
分光透過特性図である。
【図5】本発明の第2実施例における主剤に対する紫外
線吸収剤の重量割合とその紫外線透過率を示す図である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、
    アクリル樹脂、塩化ビニール樹脂等の透明樹脂の単独材
    或いはこれらの混合物を主剤とし、これにサリチル酸エ
    ステル系、ベンゾフェノン系、ベンドエート系、ベンゾ
    トリアゾール系等の単独或いは複数からなる紫外線吸収
    剤を混合したことを特徴とする紫外線吸収塗料。
  2. 【請求項2】  紫外線吸収剤を主剤に対して0.00
    1重量%乃至10重量%混合してなる請求項1の紫外線
    吸収塗料。
JP3040778A 1991-02-14 1991-02-14 紫外線吸収塗料 Pending JPH04306270A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07297439A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Canon Inc 太陽電池モジュール
KR20160007350A (ko) 2014-07-10 2016-01-20 삼성에스디아이 주식회사 편광판용 접착제 및 이를 이용한 표시장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02173072A (ja) * 1988-12-26 1990-07-04 Japan Carlit Co Ltd:The 紫外線吸収用の薄膜形成組成物
JPH02265976A (ja) * 1989-04-07 1990-10-30 Sumitomo Cement Co Ltd 塗料組成物及びこの塗料組成物を塗布した透明体

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