JPH04305156A - C型肝炎ウイルス関連抗体および抗原の測定法 - Google Patents

C型肝炎ウイルス関連抗体および抗原の測定法

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JPH04305156A
JPH04305156A JP11753091A JP11753091A JPH04305156A JP H04305156 A JPH04305156 A JP H04305156A JP 11753091 A JP11753091 A JP 11753091A JP 11753091 A JP11753091 A JP 11753091A JP H04305156 A JPH04305156 A JP H04305156A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査測定用試薬、精製
用試薬として有用なC型肝炎ウイルス(以下HCVと記
載することがある)関連抗原に対する抗体、C型肝炎ウ
イルス関連抗原、およびそれらの用途に関する。
【0002】
【従来の技術】非A非B(NANB)型慢性肝炎のチン
パンジーのプラズマより調製されたRNAからcDNA
ライブラリーが作製された。このライブラリーからNA
NB型肝炎患者の回復期血清と反応する陽性クローン(
5−1−1)が分離され、ジーン・ウオーキングによっ
て最終的に約10kbから成るHCV遺伝子の大部分(
7310 bp)が解明された(WO 89/0466
9;特開平2−500880)。続いて、このHCVの
抗原C100−3(363アミノ酸残基)とヒト・スー
パーオキシド・ディスムターゼ(154アミノ酸残基)
とから成る融合蛋白が酵母で生産され、この抗原を用い
る抗HCV抗体の測定系が開発された[Q. L. C
hooら、サイエンス(Science),244, 
359 (1989); G. Kuoら、Scien
ce, 244, 362(1989)]。この方法で
測定されるHCV抗体は、従来の基準でNANB型肝炎
と考えられていた症例のなかに多数見出され、米国では
輸血後NANB型肝炎の71%、散発性NANB型肝炎
の58%に検出された。また、輸血後NANB型の慢性
肝炎では、イタリアで84%、日本で78%に抗HCV
抗体が検出された〔G. Kuo ら、Science
,244, 362(1989)]。スペインでは輸血
後NANB型肝炎の85%に抗HCV抗体が検出された
。また、薬物常用者では70%に抗HCV抗体が検出さ
れ、HCVが注射器や針を介して感染する危険性の高い
ことが示唆された[J. I. Estebanら、ラ
ンセット (Lancet) ii, 294 (19
89)]。 Y. Kuboら[ニュークレイック・アシッズ・リサ
ーチ(Nucl.Acids Res.), 17, 
10367 (1989)]は、輸血後NANB型肝炎
を発症した日本人供血者プラズマからRNAを分離し、
HCVcDNAを作製し、HCVの非構造蛋白質領域3
(NS3)に特異的なオリゴヌクレオチド・プライマー
を用いるポリメラーゼ・チェイン・リアクション(PC
R)によりcDNAを増幅させた。このcDNA(J1
と命名、583ヌクレオチド)は、上述のチンパンジー
由来のプロトタイプのHCV cDNAと比較して、ヌ
クレオチド・レベルで79.8%、アミノ酸レベルで9
2.2%の相同性を示した。この結果は、HCVにサブ
タイプの存在することを示唆した。
【0003】H. Okamotoら[ジャパニーズ・
ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディシン(
Jpn. J. Exp. Med.),60, 16
7 (1990)]は、抗HCV抗体陽性のヒト・プラ
ズマおよび抗HCV抗体陰性でNANB型肝炎感染性の
証明されたチンパンジー・プラズマからそれぞれRNA
を抽出し、これをもとにして作製したcDNAライブラ
リーからHCVゲノムをクローニングし、2種類のサブ
タイプ(それぞれHC−J1とHC−J4と命名)の5
’末端側配列を報告した。この配列の上流域には、高度
に保存されたアミノ酸配列が存在し、またアルギニンの
ような塩基性アミノ酸の含量が多いことが見出された。 これらの結果から、この配列には、ウイルスのカプシド
蛋白がコードされていると推定された。また、Okam
otoらの報告した配列の1674ヌクレオチドの下流
にWO89/04669で公開された塩基配列の続くこ
とが明らかにされた。
【0004】
【発明が解決すべき課題】上述のようにHCVのゲノム
の全域が解明されたが、HCVにはサブタイプの存在す
ることも証明された。特に、NANB型肝炎の感染性を
示すが、従来のC100−3抗原を用いる抗HCV抗体
測定系では陰性であった検体からHCVのサブタイプが
検出されたことは、従来のHCV診断法に新たな問題を
提起した。従って、C100−3抗原以外の抗原を用い
る別種の抗HCV抗体測定系の作製が望まれている。特
に、サブタイプ間でアミノ酸配列の保存された5’末端
側のコード領域を利用する抗体測定系は、サブタイプの
異なるHCV感染者の抗体の検出・定量に役立つことが
期待される。又、この領域の抗原に対する抗体を作製す
ることができれば、サブタイプの異なるHCV関連抗原
の検出・定量への応用も期待される。
【0005】しかしながら、この領域(例えばMet1
〜Gly120)では塩基性アミノ酸含量が23%と異
常に高いため、遺伝子工学的に生産する場合には産物が
宿主のプロテアーゼによって分解を受けやすい傾向が予
想されたが、T7ファージの遺伝子10産物との融合蛋
白として生産することによって大量かつ安定に生産する
ことが可能となった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の事
情に鑑み、鋭意研究し、HCV5’末端領域によってコ
ードされたカプシド蛋白とT7ファージ遺伝子10産物
とから成る融合蛋白を利用する抗体測定法を設定したと
ころ、本測定法は高頻度にNANB型肝炎患者血清を検
出し、またHCV5’末端領域によってコードされたカ
プシド蛋白に対する抗体を作製したところ、HCV関連
抗原に結合能の高い抗体が得られ、免疫組織化学的、免
疫化学的測定法に付すと感度よくHCV関連抗原を検出
・定量でき、しかも該抗体を用いるとHCV関連抗原を
効率よく精製できることを見いだし、これらに基づいて
さらに研究した結果、本発明を完成した。
【0007】本発明は、(1)C型肝炎ウイルス構造蛋
白であるカプシド蛋白のアミノ酸配列:Ser−Thr
−Ile−Pro−Lys−Pro−Gln−Arg−
Lys−Thr−Lys−Arg−Asn−Thr−A
sn−Arg−Arg−Pro−Gln−Asp−Va
l−Lys−Phe−Pro−Gly−Gly−Gly
−Gln−Ile−Val−Gly−Gly−Val−
Tyr−Leu−Leu−Pro−Cys−Arg−G
ly−Pro−Arg−Leu−Gly−Val−Ar
g−Thr−Thr−Arg−Lys−Thr−Ser
−Glu−Arg−Ser−Gln−Pro−Cys−
Gly−Arg−Arg−Gln−Pro−Ile−P
ro−Lys−Ala−Arg−Arg−Pro−Gl
u−Gly−Arg−Ala−Trp−Ala−Gln
−Pro−Gly(配列番号:1、ポリペプチド(I)
)またはSer−Thr−Ile−Pro−Lys−P
ro−Gln−Arg−Lys−Thr−Lys−Ar
g−Asn−Thr−Asn−Arg−Arg−Pro
−Gln−Asp−Val−Lys−Phe−Pro−
Gly−Gly−Gly−Gln−Ile−Val−G
ly−Gly−Val−Tyr−Leu−Leu−Pr
o−Arg−Arg−Gly−Pro−Arg−Leu
−Gly−Val−Arg−Ala−Thr−Arg−
Lys−Thr−Ser−Glu−Arg−Ser−G
ln−Pro−Arg−Gly−Trp−Arg−Gl
n−Pro−Ile−Pro−Lys−Ala−Arg
−Arg−Pro−Glu−Gly−Arg−Ala−
Trp−Ala−Gln−Pro−Gly(配列番号:
2、ポリペプチド(II))を含む抗原に結合性を示す
抗体;(2)該抗体を用いてHCV関連抗原を検出・定
量することを特徴とする免疫組織化学的および免疫化学
的測定法;(3)C型肝炎ウイルス関連抗原を上記抗体
を用いて精製することを特徴とするC型肝炎ウイルス関
連抗原の精製法;(4)(3)の精製法により得られる
C型肝炎ウイルス関連抗原;(5)(4)の抗原を含む
蛋白質を用いてC型肝炎ウイルス関連抗原に対する抗体
を検出・定量することを特徴とする免疫化学的測定方法
に関するものである。抗体を検出・定量する方法に関す
るカプシド蛋白は塩基性アミノ酸含量が高く、宿主のプ
ロテアーゼに分解され易いため、このカプシド蛋白とT
7ファージの遺伝子10産物とからなる融合蛋白質とし
て製造すると比較的安定なものとして得られる。従って
上記5においてSer−Thr−Ile−Pro−Ly
s−Pro−Gln−Arg−Lys−Thr−Lys
−Arg−Asn−Thr−Asn−Arg−Arg−
Pro−Gln−Asp−Val−Lys−Phe−P
ro−Gly−Gly−Gly−Gln−Ile−Va
l−Gly−Gly−Val−Tyr−Leu−Leu
−Pro−Cys−Arg−Gly−Pro−Arg−
Leu−Gly−Val−Arg−Thr−Thr−A
rg−Lys−Thr−Ser−Glu−Arg−Se
r−Gln−Pro−Cys−Gly−Arg−Arg
−Gln−Pro−Ile−Pro−Lys−Ala−
Arg−Arg−Pro−Glu−Gly−Arg−A
la−Trp−Ala−Gln−Pro−Gly(配列
番号:1、ポリペプチド(I))またはSer−Thr
−Ile−Pro−Lys−Pro−Gln−Arg−
Lys−Thr−Lys−Arg−Asn−Thr−A
sn−Arg−Arg−Pro−Gln−Asp−Va
l−Lys−Phe−Pro−Gly−Gly−Gly
−Gln−Ile−Val−Gly−Gly−Val−
Tyr−Leu−Leu−Pro−Arg−Arg−G
ly−Pro−Arg−Leu−Gly−Val−Ar
g−Ala−Thr−Arg−Lys−Thr−Ser
−Glu−Arg−Ser−Gln−Pro−Arg−
Gly−Trp−Arg−Gln−Pro−Ile−P
ro−Lys−Ala−Arg−Arg−Pro−Gl
u−Gly−Arg−Ala−Trp−Ala−Gln
−Pro−Gly(配列番号:2、ポリペプチド(II
))のアミノ酸配列を含むC型肝炎ウイルス構造蛋白の
カプシド領域とT7ファージ遺伝子10産物とからなる
融合蛋白質を抗原として用いることにより、C型肝炎ウ
イルス関連抗原に対する抗体を検出・定量する免疫学的
測定法をも包含する。
【0008】哺乳動物に免疫するC型肝炎ウイルス関連
抗原は、得られる抗体が上記したHCV構造蛋白のカプ
シド蛋白であるポリペプチド(I)またはポリペプチド
(II)に結合するものであるならばHCV由来の天然
のもの、遺伝子工学的な手法によるもの、あるいは化学
的な合成手法によるもの等いずれでもよいが、ポリペプ
チド(I)またはポリペプチド(II)とT7ファージ
遺伝子10産物とからなる融合蛋白が効率よく得られる
遺伝子工学的手法が好都合に用いられる。
【0009】上記ポリペプチド(I)をコードする塩基
配列を含有する組換えDNAとしては、たとえば塩基配
列:5’−AGCACGATTCCCAAACCTCA
AAGAAAAACCAAACGTAACACCAAC
CGCCGCCCACAGGACGTCAAGTTCC
CGGGCGGTGGTCAGATCGTTGGTGG
AGTTTACCTGTTGCCGTGCAGGGGC
CCCAGGTTGGGTGTGCGCACGACTA
GGAAGACTTCCGAGCGGTCGCAACC
TTGTGGAAGGCGACAACCTATCCCC
AAGGCTCGCCGACCCGAGGGCAGGG
CCTGGGCTCAGCCCGGG−3’(配列番号
:3)などが挙げられる。上記ポリペプチド(II)を
コードする塩基配列を含有する組換えDNAとしては、
たとえば塩基配列:5’−AGCACGATTCCCA
AACCTCAAAGAAAAACCAAACGTAA
CACCAACCGCCGCCCACAGGACGTC
AAGTTCCCGGGCGGTGGTCAGATCG
TTGGTGGAGTTTACCTGTTGCCGCG
CAGGGGCCCCAGGTTGGGTGTGCGC
GCGACTAGGAAGACTTCCGAGCGGT
CGCAACCTCGTGGATGGCGACAACC
TATCCCCAAGGCTCGCCGACCCGAG
GGCAGGGCCTGGGCTCAGCCCGGG−
3’(配列番号:4)などが挙げられる。上記T7ファ
ージ遺伝子10の塩基配列は、ファージ本来の配列でも
よく、またインクルージョン・ボディーを形成するT7
ファージ遺伝子10産物の性質を変えないように変化し
たものであれば何でも良い。
【0010】上記のHCVポリペプチドをコードするR
NAは、NANB型肝炎患者のプラズマあるいは肝臓か
ら得ることができる。これらの材料からRNAを調製す
る方法としては、グアニジン・チオシアネート法[J.
 M. Chirgwinら、バイオケミストリー(B
iochemistry), 18, 5294 (1
979)]などが挙げられる。このようにして得られた
RNAに既報[WO 89/04669]のHCVゲノ
ムの5’末端領域に基づいて合成されたアンチセンス・
プライマー(A)を添加した後、リバース・トランスク
リプターゼを加えてcDNAを合成することができる。 このcDNA標品に既報[H. Okamotoら、J
pn. J. Exp. Med., 60, 167
 (1990)]のHC−J1の5’側末端コード領域
に相当するセンス・プライマー(B)とアンチセンス・
プライマー(C)を添加し、製造業者(たとえば、Ce
tus/Perkin−Elmer) のキットの指示
書に従ってPCRを行うことができる。増幅されたcD
NAを自体公知の方法、たとえばアガロース電気泳動で
分離した後、ゲルから回収することができる。このcD
NAの塩基配列はジデオキシヌクレオチド合成鎖停止法
[T. Messingら、Nucl. Acids 
Res., 9, 309 (1981)]によって決
定することができる。
【0011】クローン化されたcDNAを有するプラス
ミドはそのまま、あるいは所望により適当な制限酵素で
切り出して別のベクターに挿入して用いることができる
。ベクターとしては、宿主に対応して複製できるもので
あれば何でもよい。宿主がエシェリキア属菌(Esch
erichia coli, 大腸菌) の場合には、
大腸菌由来のプラスミド、例えばpBR322[F.B
olivarら, Gene, 2, 95 (197
9)],pBR325,pUCl2、pUCl3などが
挙げられる。宿主がバチルス(Bacillus)属菌
の場合には、スタフィロコッカス(Staphyloc
occus)由来プラスミド、例えばpUBl10 (
T. J. Gryczan and D. Dubn
au,Proc.Natl. Acad. Sci. 
USA, 75, 128 (1978)],pTP5
[N. Noguchi,Gene, 2,95 (1
979)], pCl94[D. Dubnau, エ
キスペリメンタル・マニピュレーション・オブ・ジーン
・エクスプレッション(Experimental M
anipulation of Gene Expre
ssion; ed. M. Inouye), 83
頁、アカデミック・プレス(Academic Pre
ss), (1983)]などが挙げられる。宿主が酵
母である場合には、酵母由来プラスミド、例えばpSH
l9[S. Harashimaら、モレキュラー・ア
ンド・セルラー・バイオロジー(Mol. Cell.
 Biol.),4, 771(1984)], pS
Hl9−1(ヨーロッパ特許出願公開 EP−A−02
35430)などが挙げられる。宿主が動物細胞の場合
には、例えばpBR322にSV40のoriの挿入さ
れたpSV2−X[R. C. Mulligan a
nd P. Berg,Proc.Natl. Aca
d. Sci. USA, 78,2072(1981
)],pcD−X[H. Okayama and P
. Berg,Mol. Cell. Biol., 
3, 280 (1983)]などが挙げられる。
【0012】クローン化されたcDNAは5’末端に翻
訳開始コドン(ATG)を有し、また3’末端に翻訳終
止コドン(TAG、TGAあるいはTAA)を有してい
てもよい。さらに該cDNAを発現させるためにその上
流にプロモーター配列、プロモーター−プレ−プロ配列
あるいはプロモーター−シグナル配列を接続する。本発
明に用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発現に
用いる宿主に対応して適切なプロモーターであればいか
なるものでもよい。宿主が大腸菌である場合には、tr
pプロモーター、lacプロモーター、λPL(Lは下
付きのLである)プロモーター、T7プロモーター、t
acプロモーター、lppプロモーター、recAプロ
モーターなどが挙げられ、とりわけT7プロモーターが
好ましい。宿主がバチルス属菌である場合には、SPO
1プロモーター、SPO2プロモーター、penPプロ
モーター、MWPプロモーターなどが挙げられ、とりわ
けMWPプロモーターが好ましい。宿主が酵母である場
合には、GAPDHプロモーター、PGKプロモーター
、PHO5プロモーター、ADHプロモーター、PHO
81プロモーターなどが挙げられ、とりわけGAPDH
プロモーターが好ましい。宿主が動物細胞である場合に
は、SV40由来のプロモーター、レトロウイルスのプ
ロモーターなどが挙げられる。プロモーターは対応する
遺伝子より調製することができる。また、化学合成する
こともできる。
【0013】シグナル配列およびプレ−プロ配列は、宿
主で機能するものであれば何でもよい。大腸菌の場合に
は、β−ラクタマーゼ遺伝子のシグナル配列、エンテロ
トキシン遺伝子のシグナル配列、アルカリ性ホスファタ
ーゼ遺伝子のシグナル配列、OmpA遺伝子のシグナル
配列などが挙げられる。バチルス属菌の場合には、α−
アミラーゼ遺伝子のシグナル配列、中性プロテアーゼ遺
伝子のシグナル配列、MWP遺伝子のシグナル配列など
が挙げられる。酵母の場合には、卵白リゾチーム遺伝子
のシグナル配列、ヒト・リゾチーム遺伝子のシグナル配
列、インベルターゼ遺伝子のシグナル配列、α−ファク
ター遺伝子のプレ−プロ配列などが挙げられる。動物細
胞の場合には、インターロイキン2遺伝子のシグナル配
列などが挙げられる。このようにして構築されたポリペ
プチドIまたはIIをコードする塩基配列を含有する組
換えDNAを含有するベクターを用いて、形質転換体を
製造する。宿主としては、例えばエシェリキア属菌、バ
チルス属菌、酵母、動物細胞などが挙げられる。エシェ
リキア属菌としては、エシェリキア・コリK12DH1
[B. Low,Proc. Natl. Acad.
 Sci.USA,60, 160 (1968)]、
C600[R. K. Appleyard,ジェネテ
ィックス(Genetics), 39, 440 (
1954)]、MM294[K. Backmanら、
Proc. Natl. Acad. Sci. US
A,73, 4174 (1976) ]などが挙げら
れる。バチルス属菌としては、例えばバチルス・サチル
ス(Bacillus subtilis)MI114
[K. Yoshimuraら、Gene. 24, 
255 (1983)]、207−21[K. Ohm
uraら、ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J
. Biochem.), 95, 87 (1984
)]、バチルス・ブレビス47[S. Udaka. 
アグリカルチュラル・バイオロジカル・ケミストリー(
Agric. Biol. Chem.), 40, 
523 (1976)]などが挙げられる。酵母として
は、例えばサッカロマイセス・セレビシェ(Sacch
aromyses cerevisiae)AH22R
 ̄[A.Miyanoharaら、Proc. Nat
l. Acad.Sci. USA, 80,1 (1
983)],NA87−11A、DKD−5D、NA7
4−3A、NA74−3Aρ ̄[Y.Kaisho ら
、イースト(Yeast) , 5, 91 (198
9)]やシゾサッカロマイセス・ポンベ(Schizo
saccharomyces pombe) ATCC
38399(h ̄ leul−32), TH168(
h90 ade6−M210 ural leul)[
M. Kishida and C. Shimada
, カレント・ジェネティクス(Current Ge
netics), 10, 443 (1986)]な
どが挙げられる。動物細胞としては、例えば付着細胞で
あるサルCOS−7細胞、サルVero細胞、チャイニ
ーズ・ハムスター卵巣(CHO)細胞、マウスL細胞、
ヒトFL細胞、および浮遊細胞であるマウスミエローマ
細胞(SP2/0など)、マウスYAC−1細胞、マウ
スMethA細胞、マウスP388細胞、マウスEL−
4細胞などが挙げられる。
【0014】エシェリキア属菌を形質転換するには、例
えばT. Maniatisら、Molecular 
Cloning,Cold Spring Harbo
r Laboratory, 249頁 (1982)
などに記載の方法に従って行われる。バチルス属菌を形
質転換する方法としては、S. Chang and 
S. N. Cohen,モレキュラー・アンド・ジェ
ネラル・ジェネティクス(Mol. Gen. Gen
et.), 168, 111 (1979) などに
記載の方法に従って行われる。酵母を形質転換するには
、例えば A. Hinnenら、Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA, 75, 19
29 (1978)に記載の方法に従って行われる。動
物細胞を形質転換するには、例えば M. Wigle
rら、セル(Cell), 14, 725 (197
8)に記載の方法に従って行われる。このようにして得
られた形質転換体をそれ自体公知の方法で培養する。宿
主がエシェリキア属菌である形質転換体を培養する際、
培地としては、例えばグルコース、カザミノ酸を含むM
9培地[J. H. Miller, エクスペリメン
ツ・イン・モレキュラー・ジェネティクス(Exper
iments in Molecular Genet
ics),431頁, Cold Spring Ha
rbor Laboratory, (1972)]が
好ましい。ここに必要によりプロモーターを効率よく働
かせるために、例えばイソプロピルチオガラクトシド(
IPTG)やインドリル−3−アクリル酸のような薬剤
を加えることができる。培養は通常約15〜43℃で約
3〜24時間行い、必要により、通気や撹拌を加えるこ
ともできる。宿主がバチルス属菌である形質転換体を培
養する際、培地としては、例えばL−ブロス培地、T2
培地[S. Udaka, Agric. Biol.
 Chem.,40, 523(1976)]などが挙
げられる。培養は通常約15〜37℃で約6〜96時間
行い、必要により通気や撹拌を加えることもできる。宿
主が酵母である形質転換体を培養する際、培地としては
、例えばバークホールダー(Burkholder)最
小培地[K. L. Bostainら、Proc. 
Natl. Acad.Sci. USA,77, 4
504 (1980)]などが挙げられる。培地のpH
は約5〜8に調整するのが好ましい。培養は通常約20
〜35℃で約24〜72時間行い、必要に応じて通気や
撹拌を加える。宿主が動物細胞である形質転換体を培養
する際、培地としては、例えば約5〜20%の牛胎児血
清を含むMEM培地[H.Eagle, サイエンス(
Science), 130, 432 (1959)
]、DMEM培地[R. Dulbecco and 
G. Freeman, ヴィロロジー(Virolo
gy), 8, 396 (1959)]、RPMI−
1640培地[G. E. Moreら、ジャーナル・
オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
(J.Am. Med. Assoc.), 199,
 519 (1967)]、199培地[J. F. 
Morganら、プロシージング・オブ・ザ・ソサイエ
ティ・フォー・エクスペリメンタル・バイオロジー・ア
ンド・メディスン(Proc. Soc. Exp. 
Biol. Med.), 73,1 (1950)]
などが挙げられる。培養は通常約30〜40℃で約15
〜60時間行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。上
記培養物から、HCV由来の新規なポリペプチドを単離
するには、自体公知の分離・精製法を適切に組み合わせ
て行うことができる。これらの公知の分離・精製法とし
ては、塩折や溶媒沈澱などの溶解度を利用する方法、透
析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およびSDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動法などの主として分子量の差
を利用する方法、イオン交換クロマトグラフィーなどの
荷電の差を利用する方法、アフィニティクロマトグラフ
ィーなどの特異的親和性を利用する方法、逆相高速液体
クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利用する方法、
等電点電気泳動法などの等電点の差を利用する方法など
が挙げられる。
【0015】このようにして得られたHCV由来ポリペ
プチドを免疫するに際しては、該ポリペプチドをキャリ
ア蛋白との複合体としてから、これを免疫に用いてもよ
い。該キャリア蛋白としては、例えば、牛血清アルブミ
ン、牛サイログロブリン、ヘモシアニンなどが挙げられ
る。該ポリペプチドとキャリア用蛋白との結合には、公
知の常套手段を用いて実施し得る。結合に用いる試薬と
しては、例えば、グルタールアルデヒド、水溶性カルボ
ジイミドなどが挙げられる。ペプチドとキャリア用蛋白
との使用比は、約1対1ないし約1対4が適当であり、
反応のpHは、中性付近、特に7.3前後が良好な結果
を与える場合が多い。また、反応に要する時間は、約2
〜6時間が良い場合が多いが、特に、約3時間が適当で
ある。このようにして作製された複合物は、常套手段で
約4℃前後で水に対して透析し、凍結して保存しても良
いし、凍結乾燥して保存しても良い。
【0016】ポリクローナル抗体を製造するためには、
以上のようにして製造した免疫原が、温血動物に接種さ
れる。上記抗体の製造に用いられる温血動物としては、
例えば、哺乳温血動物(例、ウサギ、ヒツジ、ウシ、ラ
ット、マウス、モルモット、ウマ、ブタ)、鳥類(例、
ニワトリ、ハト、アヒル、ガチョウ、ウズラ)などが挙
げられる。免疫原を、温血動物に接種する方法としては
、動物に接種する免疫原は、抗体産生をするに有効な量
で良く、例えば、ウサギに1回1mgを1mlの生理食
塩水およびフロイントの完全アジュバントで乳化して、
背部ならびに後肢掌皮下に4週間おきに5回接種すると
抗体を産生させる場合が多い。このようにして、温血動
物中に形成された抗体を採取する方法としては、例えば
ウサギでは、通常最終接種後7日から12日の間に耳静
脈から採取し、遠心分離して血清として得られる。得ら
れた抗血清は、通常、HCV由来ポリペプチドを保持さ
せた担体を用いるアフィニティクロマトグラフィーで吸
着した画分を回収することによりポリクローナル抗体を
精製することが出来る。また、ミルスタイン( Mil
stein )らの方法〔ネイチャー( Nature
 )、256、495(1975)〕に記載の方法と同
様の方法により得られるモノクローナル抗体も利用でき
る。即ち、該モノクローナル抗体は、免疫原のポリペプ
チドまたは蛋白複合体で哺乳動物を免疫し、取りだした
脾臓細胞と同種または異種のリンパ球様細胞とを細胞融
合によりハイブリドーマとし、これをクローン化し、こ
こで得られたハイブリドーマを哺乳動物に接種し、モノ
クローナル抗体を生成蓄積せしめ、これを採取して製造
される。抗体分子は、IgG でもよく、または、その
フラクション{例、F(ab´)2,Fab´もしくは
Fab}であってもよい。なかでも、標識剤を直接結合
させる抗体分子はFab´であることが好ましい。この
ようにして得られた抗体は、HCV関連抗原の免疫組織
化学的・免疫化学的測定法における試薬として用いるこ
とができる。該HCV関連抗原の免疫組織化学的・免疫
化学的測定法によって、生体組織や体液中のHCV関連
抗原の検出・定量が可能となる。これにより、例えば肝
組織や体液中のHCV関連抗原を検出・定量することに
より、HCVに関連する肝炎の診断に役立つと考えられ
る。本発明の免疫化学的測定法において用いられるHC
V関連抗原に対する抗体としては、HCV構造蛋白のカ
プシド蛋白に対して結合能を有すものであればいずれで
もよい。特に、該カプシド蛋白とT7ファージ遺伝子1
0産物とから成る融合蛋白を免疫原として得られた抗体
が好ましい。
【0017】HCV関連抗原の測定方法において用いら
れる担体上に保持された抗体における担体としては、例
えば、ゲル粒子(例、アガロースゲル〔例、セファロー
ス4B、セファロース6B、(ファルマシア・ファイン
ケミカル社(スウェーデン)製)〕、デキストランゲル
〔例、セファデックスG−75、セファデックスG−1
00、セファデックスG−200(ファルマシア・ファ
インケミカル社(スウェーデン)製)〕、ポリアクリル
アミドゲル〔例、バイオゲルP−30、バイオゲルP−
60、バイオゲルP−100(バイオラッド・ラボラト
リーズ社(米国)製)〕、セルロース粒子〔例、アビセ
ル(旭化成製)、イオン交換セルロース(例、ジエチル
アミノエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
)〕、物質的吸着剤〔例、ガラス(例、ガラス球、ガラ
スロッド、アミノアルキルガラス球、アミノアルキルガ
ラスロッド)、シリコン片、ステンレス系樹脂(例、ポ
リスチレン球、ポリスチレン粒子)、イムノアッセイ用
プレート(例、ヌンク社(デンマーク)製)〕、イオン
交換樹脂{例、弱酸性イオン交換樹脂〔例、アンバーラ
イト IRC−50(ローム・アンドハース社(米国)
製)、ゼオカーブ226(パームチット社(西ドイツ)
製)、弱塩基性陰イオン交換樹脂〔例、アンバーライト
 IR−4B、ダウエックス3(ダウケミカル社(米国
)製)〕}などが挙げられる。担体に抗体を保持させる
には、公知の常套手段を応用し得るが、例えば、“代謝
”、第8巻(1971年)、第696頁に記載されてい
るブロムシアン法、グルタールアルデヒド法などが挙げ
られる。また、より簡便な方法として物理的に抗体表面
に吸着させてもよい。
【0018】標識剤を結合させた抗体における標識剤と
しては、放射性同位元素、酵素、螢光物質、発光物質な
どが挙げられるが、酵素を用いるのが好ましい。酵素と
しては、安定で比活性の大きなものが好ましく、ペルオ
キシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−D−ガラク
トシダーゼ、グルコースオキシダーゼ等を用いることが
できるが、ペルオキシダーゼが好ましい。ペルオキシダ
ーゼとしては、種々の起源のものを用いることができる
が、その例としてはたとえば西洋わさび、パイナップル
、イチジク、甘藷、ソラマメ、トウモロコシなどから得
られるペルオキシダーゼが挙げられ、特に西洋わさびか
ら抽出されたホースラディッシュ ペルオキシダーゼ(
 horseradish peroxidase )
( HRP )が好ましい。ペルオキシダーゼと抗体を
結合するにあたり、抗体分子としてのFab´のチオー
ル基を利用するために、あらかじめペルオキシダーゼに
マレイミド基を導入したものを用いると好都合である。 マレイミド基をペルオキシダーゼに導入する方法として
は、ペルオキシダーゼのアミノ基を介してマレイミド基
を導入することができる。そのためには、N−サクシニ
ミジル−マレイミド−カルボキシレート誘導体を用いる
ことができ、好ましくは、N−(γ−マレイミドブチル
オキシ)サクシイミド( GMBS と略称することも
ある)などが良い。従って、マレイミド基とペルオキシ
ダーゼとの間に一定の基が入っていてもよい。 GMBSをペルオキシダーゼに反応させるには、両者を
、pH約6ないし8の緩衝液中で約10ないし50℃の
温度で約10分ないし24時間反応させることによって
行われる。該緩衝液としては、たとえば、pH7.0の
0.1Mリン酸緩衝液などが挙げられる。このようにし
て得られたマレイミド化ペルオキシダーゼは、たとえば
ゲルろ過クロマトグラフィーなどにより精製することが
できる。該ゲルろ過クロマトグラフィーを行う際に用い
られる担体としては、例えば、セファデックスG−25
〔ファルマシア・ファインケミカル社(スウェーデン)
製〕、バイオゲルP−2〔バイオラッド・ラボラトリー
ズ社(米国)製〕などが挙げられる。マレイミド化ペル
オキシダーゼと抗体分子との反応は、両者を緩衝液中で
約0℃ないし40℃の温度で、約1ないし48時間反応
させることにより行うことができる。該緩衝液としては
、例えば、pH6.0の5mM エチレンジアミン四酢
酸ナトリウム塩を含む0.1Mリン酸緩衝液などが挙げ
られる。このようにして得られたペルオキシダーゼ標識
抗体は、たとえばゲルろ過クロマトグラフィーなどによ
り精製することができる。該ゲルろ過クロマトグラフィ
ーを行う際に用いられる担体としては、例えば、セファ
デックスG−25〔ファルマシア・ファインケミカル社
(スエーデン)製〕、バイオゲルP−2〔バイオラッド
・ラボラトリーズ社(米国)製〕などが挙げられる。さ
らに、ペルオキシダーゼにチオール基を導入し、マレイ
ミド化された抗体分子と反応させてもよい。ペルオキシ
ダーゼ以外の酵素を抗体に直接結合させるには、ペルオ
キシダーゼの場合に準じて行うことができ、また、自体
公知のグルタルアルデヒド法、過ヨウ素酸法,水溶性カ
ルボジイミド法などが用いられる。本発明の免疫化学的
測定系における被検試料としては、尿、血清、血漿、髄
液等の体液、あるいは、動物組織、動物細胞や菌体の抽
出液またはその培養上清が挙げられる。
【0019】免疫組織化学的検索を行う場合は、HCV
構造蛋白のカプシド蛋白に対する抗体を上記のように直
接ペルオキシダーゼで標識しても可能であるが、ビオチ
ン化した該抗体を用いる直接的あるいはビオチン化二次
抗体を用いる間接的アビジン−ビオチン複合体染色法〔
ABC法,ジャーナル・オブ・ヒストケミストリー・ア
ンド・サイトケミストリー( J. Histoche
m. Cytochem. ) 29, 577 ( 
1981 )は、感度が高く、また非特異的染色が少な
いので有利に用いられる。本発明の免疫組織化学的検索
における被検材料としては、ヒト、チンパンジー等の肝
臓およびそれらに由来する細胞・組織片などが挙げられ
る。HCV関連抗原を、HCV構造蛋白のカプシド蛋白
に対する抗体を用いて精製するには、該抗体を用いてア
フィニティーカラムクロマトグラフィーを実施すること
により行うことができる。該アフィニティーカラムクロ
マトグラフィーは、たとえば、該抗体を適切な担体にカ
ップリングさせ、これをカラムに充填し、HCV関連抗
原を含む溶液をカラムに通して吸着させ、次いで溶出さ
せることにより行うことができる。該担体としては、た
とえば、先に記載された担体と同様のものが挙げられる
。とりわけゲル粒子や各種合成樹脂が好都合に用いられ
る。たとえば、CNBr−activated sep
harose 4B(ファルマシア・ファインケミカル
社製),アフィゲル−10,アフィゲル15(バイオラ
ッド・ラボラトリーズ社製)などが挙げられる。抗体を
担体にカップリングさせるには、公知の常套手段を応用
し得るが、たとえば「代謝」,第8巻(1971年),
第696頁に記載されているブロムシアン法、グルター
ルアルデヒド法が挙げられる。また、水溶性カルボジイ
ミドを用いる方法、活性エステル法なども用いることが
できるが、より簡単な方法として物理的に担体表面に吸
着させてもよい。
【0020】このようにして得られた抗体カラムを用い
て精製を行なうには、抗体を結合させた担体を充てんし
た抗体カラムに中性付近の緩衝液中のHCV関連抗原を
吸着させる。次にカラムを同じ緩衝液で洗浄したのち、
特異的に吸着させたHCV関連抗原を溶出させる。特異
的に吸収された抗原を溶出するには、たとえば、低pH
もしくは高pHの緩衝液、高濃度の塩を含有する緩衝液
を用いて行われる。該低pHの緩衝液としては、たとえ
ばpH2.3の0.17M グリシン−塩酸緩衝液,p
H1.8の0.1M 第二クエン酸ナトリウム−塩酸緩
衝液などが挙げられる。該高pHの緩衝液としては、た
とえばpH11のアンモニア水、pH11.7の0.2
Mホウ酸ナトリウム緩衝液などが挙げられる。該高濃度
の塩を含有する緩衝液としては、たとえば6Mグアニジ
ン塩酸溶液、7M尿素溶液などが挙げられる。上記の溶
出は、バッチ法でもよく、またカラムを用いる方法でも
よい。抗原の溶出液はたとえば透析するなどして精製す
る。低pHの緩衝液で溶出した時は、0.1M炭酸ナト
リウム緩衝液(pH10.5)、高pHの緩衝液で溶出
した時は、0.1Mグリシン−塩酸緩衝液(pH3.0
)で中性化したのち、0.1%NaN3を含む0.02
Mリン酸食塩緩衝液(pH8.0)に対して透析すると
いった方法が挙げられる。また高濃度の塩を含有する緩
衝液で溶出した抗原液は直接に上記のリン酸食塩緩衝液
に透析して保存することもできる。また、上記溶出液ま
たは透析液を凍結乾燥して得られた凍結乾燥標品として
保存することもできる。
【0021】このようにして精製されたHCV関連抗原
は、サブタイプの存在するHCV蛋白の中ではよくアミ
ノ酸配列の保存された領域で、かつ高度に精製されたも
のであり、HCV抗体の検出のための抗原として用いる
ことができる。抗HCV抗体の測定方法において用いら
れる担体上に保持されたHCV関連抗原における担体と
しては、前述の抗体を保持するために用いられる担体で
あればいずれでもよいが、とりわけポリスチレン系で直
径が約2〜9mm好ましくは約3〜8mmである球状形
態好ましくは球形の合成樹脂が挙げられ、ビーズの表面
が研磨により作製することによってざらざらとした形態
であるものが好ましい。本発明の抗原感作ビーズは、上
記した合成樹脂ビーズをHCV関連の抗原で公知の方法
[石川栄治著,酵素免疫測定法(医学書院)、イムノエ
ンザイマティック・アッセイ・テクニクス(Immun
oenzymatic Assay Techniqu
es),165頁,1980年(Martinus N
ijhoff 社)]などに従って感作することによっ
て作製することもできるが、抗原感作の前処理として合
成樹脂ビーズの洗浄を行うことによって不純蛋白質等を
除去することができ、HCV抗体測定における検出感度
を向上させることができるので好都合である。洗浄処理
としては約0.1〜5%(v/v)好ましくは約1〜2
%(v/v)に非イオン性界面活性剤(例、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル(例、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノラウレートなど)、ポリオキシエチレンソルビト
ール脂肪酸エステル(例、ポリオキシエチレンソルビト
ールモノラウレートなど)、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル(例、ポリオキシエチレンステアレートなど)
、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル(例、ポ
リオキシエチレンラウリルアルコール、ポリオキシエチ
レンオレイルアルコールなど)、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル(例、ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールなど)、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導
体(例、HCO−50,HCO−60などのポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油誘導体など)、ポリオキシエチレ
ンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンラノリンアルコ
ール誘導体、ブロックポリマー型非イオン性界面活性剤
(例、プルロニック、L−62,L−64,F−68な
ど)など好ましくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルさらに好ましくはポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウレート(Tween 20)を溶解した溶
液を用いて、約10〜50℃好ましくは約20〜30℃
で約1〜10時間好ましくは約2〜3時間、約1〜10
回好ましくは約3〜5回洗浄する方法が挙げられる。又
、抗原感作の前処理として合成樹脂ビーズをアルデヒド
類(例、ホルムアルデヒド、ピルビンアルデヒド、グル
タールアルデヒド)好ましくはグルタールアルデヒドで
処理することによってHCV抗体測定法における検出感
度を向上させることができ、またHCV抗体測定用試薬
(HCV関連抗原で感作した合成樹脂ビーズ)の安定性
を向上させることができるので好都合である。アルデヒ
ド類での処理としては、約0.1〜12.5%(v/v
)好ましくは約0.8〜2.5%(v/v)のアルデヒ
ド類好ましくはグルタールアルデヒドの水溶液を用いて
、約10〜50℃好ましくは約20〜30℃で約10分
〜5時間好ましくは約1〜2時間合成樹脂ビーズを処理
する方法が挙げられる。抗原感作の前処理としては上記
洗浄処理とアルデヒド類での処理とを組み合わせて行う
ことが好ましく、合成樹脂ビーズを洗浄処理後、必要に
応じて乾燥し、アルデヒド類での処理を行うことが好ま
しい。又、合成樹脂ビーズ(好ましくは上記前処理後の
合成樹脂ビーズ)は、抗原感作前に後述する抗原調製に
用いる緩衝液と同一の緩衝液で洗浄しておくのが好まし
い。抗原感作に用いるHCV関連抗原は、通常約0.5
〜5μg/ml好ましくは約0.8〜1.5μg/ml
となるように弱アルカリ性好ましくはpH約9〜10の
緩衝液に溶解した後、抗原感作処理に用いられる。緩衝
液としては、pH9.6程度の炭酸緩衝液が好ましく、
炭酸緩衝液の濃度としては、約0.005〜0.05M
、なかでも約0.0124〜0.025Mが好ましい。 上記のごとく緩衝液にHCV関連抗原を溶解した抗原溶
液は、そのまま抗原感作処理に用いてもよいが、抗原感
作処理前に約10〜40℃好ましくは約20〜30℃で
約1〜10時間好ましくは約4〜6時間さらに好ましく
は約2〜3時間静置して安定化処理を行うことによって
、HCV抗体の測定法におけるバラツキが減少し、測定
制度を向上させることができる。合成樹脂ビーズおよび
HCV関連抗原は、それぞれ所望により上記した前処理
を行った後、抗原感作処理に用いられるが、例えば抗原
溶液に合成樹脂ビーズを加え、約4℃で一晩放置するこ
とによりHCV関連抗原で感作した合成樹脂ビーズ(抗
原感作ビーズ)を作製することができる。得られた抗原
感作ビーズは、必要に応じ洗浄(例えば、0.1%(v
/v)Tween 20 を含有するリン酸緩衝液によ
る洗浄)を行った後、HCV抗体の測定に用いることが
できるが、測定時の非特異反応を減少させる目的でブロ
ッキング操作を行い、さらに必要に応じ洗浄(例えば、
0.1% v/v)Tween 20 を含有するリン
酸緩衝液による洗浄)を行うことが好ましい。ブロッキ
ング操作においては、動物の血清(例えば、ヤギ、ヒツ
ジ、ウシ、ウマ、ウサギ、モルモット、マウス、ヒトな
どの血清)好ましくはヤギ又はヒツジの血清が用いられ
、又用いられる緩衝液としては例えば0.1%(v/v
)Tween 20を含有するリン酸緩衝液などが挙げ
られる。添加する血清濃度としては約1〜20%(v/
v)なかでも約5〜10%(v/v)が好ましく、ブロ
ッキング処理温度としては約2〜60℃なかでも約45
℃が、ブロッキング時間としては約1〜30時間なかで
も約2〜20時間が好ましい。又後述の液体試料には、
ブロッキング操作において該動物とは種の異なる動物の
血清が用いられる。本発明の抗原感作ビーズは、液体試
料(例えば、ヒト、チンパンジーの血清又は血漿)中の
HCV抗体を測定する酵素免疫測定法において、固相(
感作固相)として用いられるが、例えば液体試料(約5
0μlのヒト血清など)中のHCV抗体と通常約1〜2
個の抗原感作ビーズとを反応させ、さらにHCV抗体(
イムノグロブリン)と反応する酵素標識化抗体を添加し
て得られる固相化酵素標識の酵素活性を測定することに
より、HCV抗体の抗体価を測定することができる。抗
原感作ビーズは、HCVに由来する一種の抗原で感作し
た合成樹脂ビーズをHCV抗体の測定法に用いてもよく
、又HCVに由来する二種以上の抗原でそれぞれ個別に
感作した合成樹脂ビーズを同一容器内に入れて、同一液
体試料中のHCV抗体を測定することもできる。本発明
におけるHCV関連抗原で感作した合成樹脂ビーズは安
定で、HCVに対する抗体の測定法に用いる試薬として
優れており、該測定法に該ビーズを用いることによって
該測定法の測定精度、検出感度、再現性が向上すると共
に、非特異反応が減少するので、C型肝炎の診断・予後
管理の目的で、HCV抗体を測定する際に有利に用いら
れる。又、該ビーズは抗原感作処理前にアルデヒド類で
処理することによってさらに安定性が向上するが、抗原
感作処理前のアルデヒド類処理による安定化効果は、H
CV関連抗原以外の抗原(例、百日せき、破傷風、ジフ
テリア、ましん、風しん、おたふくカゼ、日本脳炎など
の病原菌又はウィルスに由来する抗原など)で合成樹脂
を感作する場合にも奏されるので、例えば合成樹脂をア
ルデヒド類で処理後に任意の抗原で感作することによっ
て、安定な抗原感作合成樹脂を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明で得られるC型肝炎ウイルス構造
蛋白のカプシド蛋白に反応する抗体は、C型肝炎ウイル
ス関連抗原を免疫組織化学的または免疫化学的測定法で
検定、定量する方法における試薬として、C型肝炎ウイ
ルス関連抗原の精製の試薬として有効であり、またC型
肝炎ウイルス構造蛋白のカプシド蛋白を抗原として用い
ることによるC型肝炎ウイルス関連抗原に対する抗体の
検出・定量法は、C型肝炎ウイルスの感染の有無を知る
ための有効な手段となり得ることが期待される。
【0023】なお、本願明細書や図面において、塩基や
アミノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IU
B Commision on Biochemica
l Nomenclatureによる略号あるいは当該
分野における慣用略号に基づくものであり、その例を次
に挙げる。またアミノ酸に関して光学異性体があり得る
場合は、特に明示しなければL−体を示すものとする。 DNA    :デオキシリボ核酸 A      :アデニン T      :チミン G      :グアニン C      :シトシン SDS    :ドデシル硫酸ナトリウムGly   
 :グリシン(G) Ala    :アラニン(A) Val    :バリン(V) Leu    :ロイシン(L) Ile    :イソロイシン(I) Ser    :セリン(S) Thr    :スレオニン(T) Cys    :システイン(C) 1/2 Cys:ハーフシスチン Met    :メチオニン(M) Glu    :グルタミン酸(E) Asp    :アスパラギン酸(D)Lys    
:リジン(K) Arg    :アルギニン(R) His    :ヒスチジン(H) Phe    :フェニールアラニン(F)Tyr  
  :チロシン(Y) Trp    :トリプトファン(W)Pro    
:プロリン(P) Asn    :アスパラギン(N) Gln    :グルタミン(Q) Apr     :アンピシリン耐性遺伝子(注:rは
上付きのrを表す) Tcr     :テトラサイクリン耐性遺伝子(注:
rは上付きのrを表す) なお、本発明のポリペプチドにおいて、そのアミノ酸配
列の一部が修飾(付加、除去、その他のアミノ酸への置
換など)されてもよい。
【0024】
【実施例】以下の参考例および実施例により本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。後述の参考例5で得られた形質転換体エシ
ェリキア  コリ(Escherichia coli
)MM294(DE3)/pHCa101CFおよびE
.coli MM294(DE3)/pHCb101C
F、は平成2年11月9日から財団法人発酵研究所(I
FO)に受託番号IFO 15107およびIFO 1
5108としてそれぞれ寄託されており、又これらの形
質転換体は平成2年11月22日から通商産業省工業技
術院微生物工業技術研究所(FRI)に寄託番号FER
M BP−3171及びFERM BP−3172とし
てそれぞれ寄託されている。
【0025】参考例1  C100−3抗体陽性血漿由
来cDNAからのHCV遺伝子の増幅 ベックマン(Beckman)製の超遠心ローターSW
28用チューブに10mM Tris−HCl(pH8
.0)を含む12mlの20%(w/v)庶糖を注入し
た後、C100−3抗体陽性の血漿23mlを重層して
室温、28,000回転/分(rpm)で4時間、超遠
心分離を行った。70ml分の該血漿から得られた沈澱
を50mM Tris−HCl(pH8.0),200
mM NaCl、10mMEDTA、2%(w/v)S
DS、1mg/ml Proteinase K(メル
ク社製)を含む溶液3mlで溶解し、65℃、1時間静
置した。この溶液に等容量のフェノールとクロロホルム
を加えて水層を抽出した後、該水相に5μgのグリコー
ゲン、10分の1倍容量の3M酢酸ナトリウム溶液(p
H4.8)、2倍容量のエタノールを加えて−20℃で
一昼夜静置した。 この液をエッペンドルフ微量遠心機で室温、10,00
0rpmで10分間遠心分離にかけ、得られた沈澱(核
酸画分)を30μlの蒸留水で溶解した。一方、既報の
HCV塩基配列[H. Okamotoら、Jpn. 
J. Exp. Med., 60, 167 (19
90); WO 89/04669; 特開平2−50
0880]の5’末端を塩基番号1とした時、2023
〜2042に相当するアンチセンス・プライマーNo.
2:5’   C C T C C G A T G 
A C A C A A G G A G G  3’
(配列番号:5)、塩基番号325〜347[H. O
kamotoら、Jpn. J. Exp. Med.
, 60, 167 (1990)]に対応するセンス
・プライマーNo.217:5’   C A A G
 A T C T C G G A T G A G 
C A C G A T T C C C A A A
 C C T CA  3’(配列番号:6)、塩基番
号679〜701[H. Okamotoら、Jpn.
 J. Exp. Med., 60, 167 (1
990)]に対応するアンチセンス・プライマーNo.
219:5’   C T A G A T C T 
T C A G A G G G T A T C G
 A T G A C C T T A C C CA
 A  3’(配列番号:7)、をそれぞれ合成し、c
DNA作製用プライマーとして用いた。上記核酸画分の
10分の1量(3μl)にプライマーNo.2を60p
mol加えて75℃、10分間保温した後、氷中で急冷
した。 次に50mM Tris−HCl(pH8.3)、75
mM KCl、3mM MgCl2、0.4mM 各d
NTP、10mM DTT、200unitsリバース
・トランスクリプターゼ[SuperScript(T
rade Mark) RT(Life Techno
logies, Inc.)]を含有する溶液中で42
℃、1時間のcDNA合成反応を行い、70℃、10分
間加熱して反応を停止させた。得られたcDNA画分の
5分の1量に2種類のプライマー(No.217と21
9;各100pmol)を加え、シータス/パーキン−
エルマー(Cetus/Perkin−Elmer) 
により供給されたキット指示書に従って、94℃、1分
間、55℃、2分間、72℃、3分間の反応を40回繰
り返すPCRを行った。
【0026】参考例2  HCVcDNAのクローニン
グとその塩基配列の決定 上記PCR産物を1.2%アガロース電気泳動で分離し
た後、HCV塩基配列から予想される大きさ(約400
bp;塩基番号325〜701に相当)に相当する位置
のアガロースゲルからDNA断片を回収した。得られた
DNA断片をT4ポリヌクレオチド・キナーゼ[宝酒造
(株)製]と[γ−32P]−ATPにより5’末端を
リン酸化した後、T4DNAリガーゼ[宝酒造(株)製
]とATPによりプラスミドpUC118[宝酒造(株
)製]のHincII部位に挿入し、cDNA部分の塩
基配列をジデオキシヌクレオチド合成鎖停止法[J. 
Messingら、Nucl.Acids Res.,
 9, 309, (1981)]によって決定した。 その結果、該DNA断片は既報の配列とは明らかに異な
る1種類のHCV cDNA(a型)を含んでいること
が分かった。a型のcDNA断片を含むプラスミドをp
HCa101と命名し、cDNA部分の塩基配列および
塩基配列より予測されるアミノ酸配列を各々図1と図2
に示した。同様に他のC100−3抗体陽性血漿由来c
DNAについてもPCRを行った結果、a型と同じ大き
さの産物が回収された。塩基配列を解析したところ H
. Okamotoら[Jpn. J. Exp. M
ed., 60, 167 (1990)]の報告した
HC−J4株と全く同じHCV cDNA以外に、新規
なHCV cDNA(b型)がクローニングされている
ことが判明した。そこで、上記b型cDNAを有するプ
ラスミドをpHCb101と命名した。 その塩基配列および塩基配列より予測されるアミノ酸配
列を各々図1と図2に示した。これらのa型とb型のc
DNAより予測されるアミノ酸配列は、従来知られてい
たHCVのアミノ酸配列と高い相同性を示したが、既知
のHCVポリペプチドと一致するものはなく、新規なH
CVポリペプチドであることが分かった。
【0027】参考例3  発現ベクターの構築−1参考
例2で得られたプラスミドpHCa101とpHCb1
01を制限酵素BglIIで消化した後、それぞれから
0.38kbのDNA断片を分離した。これらの断片を
プラスミドpET−3xa[メソッズ・イン・エンザイ
モロジー(Methods in Enzymolog
y. ed. D. V. Goeddel), 18
5巻、68頁、アカデミック・プレス (Academ
ic Press),(1990)]のBamHI部位
に挿入し、プラスミドpHCa101CFとpHCb1
01CFを作製した。
【0028】参考例4  発現ベクターの構築−2参考
例2で得られたプラスミドpHCa101とpHCb1
01を制限酵素KpnIで消化してそれぞれ開環した後
、T4DNAポリメラーゼ処理により末端を平滑にした
。これらにBamHIリンカー(pCGGGATCCC
G)(NEB製)をT4 DNAリガーゼ[宝酒造(株
)製]を用いて付加した。該リンカーの付加したpHC
a101CFを更に制限酵素HindIIIとBamH
Iで処理した後、プラスミドpUC8のHindIII
部位とBamHI部位との間に挿入してプラスミドpU
Ca−KFを作製した。また、該リンカーの付加したp
HCb101を制限酵素XbaIとBamHIで消化し
た後、プラスミドpUC18のXbaI部位とBamH
I部位との間に挿入してプラスミドpUCb−KFを作
製した。これらのプラスミドを制限酵素BglIIとB
amHIで消化し、それぞれから0.26kbのBgl
II−BamHI断片を得た。これらの断片をプラスミ
ドpET−3xaのBamHI部位に挿入し、発現プラ
スミドpHCa101KFとpHCb101KFを作製
した。
【0029】参考例5  形質転換体の作製および発現
エシェリキア・コリ(Escherichia col
i)MM294に、T7ファージのRNAポリメラーゼ
遺伝子を組み込んだλファージDE3[F.W.Stu
dierら、ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオ
ロジー(J. Mol. Biol.), 189, 
113 (1986)]を溶原化させて作製したエシェ
リキア・コリ(Escherichia coli)M
M294(DE3)を、参考例3および4で得られた発
現ベクターpHCa101CF、pHCb101CF、
pHCa101KFおよびpHCb101KFを用いて
形質転換し、形質転換体E.coli MM294(D
E3)/pHCa101CF(IFO 15107)、
E.coli MM294(DE3)/pHCb101
CF(IFO 15108)、E.coli MM29
4(DE3)/pHCa101KFおよびE.coli
 MM294(DE3)/pHCb101KFをそれぞ
れ得た。各形質転換体を、50μg/mlのアンピシリ
ンを含む1.5mlのLB培地で37℃、16時間培養
した。得られた培養液の0.5mlを10mlの同じ培
地を含む200ml容フラスコに移し、37℃で培養し
、Klett値が170〜200になった時IPTGを
終濃度0.1mMになるように加え、さらに37℃、2
時間培養した。得られた培養液の1mlから集めた菌体
に50μlの蒸留水と50μlの2倍濃度のサンプル緩
衝液[50mM Tris−HCl(pH6.8)−2
mM EDTA−1%SDS−1%メルカプトエタノー
ル−8%グリセロール−0.025%ブロムフェノール
ブルー]を加えて懸濁し、100℃、10分間加熱した
後、0.1%SDSを含むポリアクリルアミドゲルでの
電気泳動にかけた。 泳動後、ゲルをクマジー・ブリリアント・ブルーあるい
は銀染色液で染めたところ、形質転換体E.coli 
MM294(DE3)/pHCa101CFとE.co
li MM294(DE3)/pHCb101CFは約
46キロダルトンの位置に、またE.coli MM2
94(DE3)/pHCa101KFとE.coli 
MM294(DE3)/pHCb101KFは約44キ
ロダルトンの位置にそれぞれ泳動する特異的な産物を発
現していることが分かった。
【0030】参考例6  T7ファージ遺伝子産物とH
CVポリペプチドとから成る融合蛋白遺伝子の大腸菌に
おける発現 参考例5において得られた形質転換体  E.coli
  MM294(DE3)/pHCa101CF  及
び  E.coli  MM294(DE3)/pHC
b101CFを50μg/mlのアンピシリンを含む2
0mlの培養液(1リットルあたり、バクトトリプトン
10g,イーストエキストラクト5g,塩化ナトリウム
5gを含む)中で37℃,一晩振とう培養した後、その
15mlを上記同培地300ml(1リットル容フラス
コ中)に移し、更に37℃で振とう培養を行なった。K
lett値が170〜200になった時点で最終濃度が
0.1mMになるように40mMのイソプロピル−β−
D−チオガラクトピラノシド(IPTG)を750μl
加えて、更に37℃で2時間振とう培養し、菌体を遠心
分離によって集めた。
【0031】参考例7  T7ファージ遺伝子10産物
とHCVポリペプチドから成る融合蛋白の精製参考例6
において集めた菌体を10mlの懸濁バッファー〔50
mM  Tris−HCl(pH8.5)−100mM
  NaCl−1mM  EDTA−0.1mM  A
PMSF−0.5%  Triton  X−100〕
に懸濁し、超音波処理を行なった後、8℃,250×g
,20分間遠心分離にかけて、上澄液を得た。更にこの
上澄液を8℃,5000×g,20分間遠心分離にかけ
沈殿物を得、これを4mlの1M尿素バッファー〔1M
尿素−50mM  Tris−HCl(pH8.5)−
100mM  NaCl−1mM  EDTA−0.1
mM  APMSF−0.5%  Triton  X
−100〕によく懸濁し室温で1時間放置した。これを
8℃,5000×g,20分間遠心分離にかけ沈殿物を
得、この沈殿物を4mlの4M尿素バッファー〔4M尿
素−50mM  Tris−HCl(pH8.5)−1
00mM  NaCl−1mM  EDTA−0.1m
M  APMSF−0.5%  Triton  X−
100〕によく懸濁し室温で1時間放置した。これを8
℃,5000×g,20分間遠心分離にかけ沈殿物を得
、この沈殿物を4mlの8M尿素バッファー〔8M尿素
−50mM  Tris−HCl(pH8.5)−10
0mM  NaCl−1mM  EDTA−0.1mM
  APMSF−0.5%  Triton  X−1
00〕によく懸濁し、4℃で一晩放置した。 これを8℃,5000×g,20分間遠心分離にかけ上
澄液を得た。これに半量の2倍の濃度の Laemml
i buffer を加え、100℃,10分間加熱し
た。冷却後13000rpm,5分間遠心分離にかけ、
上澄液を得た。これをSDS−ポリアクリルアミドゲル
での電気泳動にかけた後、銀染色を行ったところ、E.
coli  MM294(DE3)/pHCa101C
F及びMM294(DE3)/pHCb101CFから
得られた各融合蛋白(それぞれHC−T1抗原とHC−
T2抗原と命名)は、ともに約46キロダルトンの位置
に単一バンドとして検出された。
【0032】実施例1  抗原感作量の検討直径6.3
5mmのポリスチレンビーズ(イムノケミカル社)50
0個にTween 20(フナコシ薬品株式会社)の1
%(v/v)水溶液100mlを加えて室温で2時間処
理を行った後、蒸留水で5回洗浄、乾燥した。このポリ
スチレンビーズ500個に対し最終濃度が2.5%(v
/v)となるようにグルタールアルデヒド溶液(和光純
薬工業株式会社)100mlを加え、室温で2時間処理
を行い、蒸留水で5回洗浄した後、0.1M炭酸水素ナ
トリウム溶液(pH9.6)で洗浄を行った。このよう
に前処理したポリスチレンビーズ50個に対し、参考例
7で得られた融合抗原HC−T1を0.1M炭酸緩衝液
(pH9.6)で0.3、1、3、10、30μg/m
lの濃度に調製したものをそれぞれ10ml添加し、撹
拌後に真空条件下で2時間脱気し、4℃で一夜放置する
ことにより抗原感作を行った。感作後、余剰の結合部位
をふさぐため、それぞれの抗原感作ビーズ50個に対し
、0.1%Tween 20、10%ヒツジ血清を含有
するリン酸緩衝生理食塩水(PBS、pH7.4)を1
0ml添加し、ゆっくり振とうしながら37℃の温湯で
4時間処理、0.1%Tween 20含有PBSで洗
浄後、0.1%Tween 20、10%ヒツジ血清、
0.01%マーチオレート(東京化成株式会社)含有P
BS(アッセイ溶液)中で冷蔵保存した。
【0033】以上のように作製した抗原結合ポリスチレ
ンビーズを1個ずつ丸底型セラムチューブ(住友ベーク
ライト)に入れ、0.1%Tween 20含有PBS
で洗浄後、アッセイ溶液で10倍希釈した非A非B型肝
炎患者血清サンプル400μlを添加し、室温で2.5
時間振とうしながら反応させた。反応後、0.1%Tw
een 20含有PBSで3回洗浄し、15000倍希
釈したHRP標識ヤギ抗ヒトIgG抗体(タゴ社)を4
00μl加え、室温で45分間振とうして反応させた。 反応終了後、0.1%Tween 20含有PBSで4
回洗浄し、ペルオキシダーゼ基質(0.02%H2O2
と0.15%  o−フェニレンジアミンを含むpH5
.5のクエン酸ナトリウム緩衝液)を500μl加え、
室温で30分間反応させ、1N硫酸1500μlを加え
ることにより反応を停止し、その200μlをマイクロ
タイタープレートに移し、マイクロプレート用自動比色
計(MTP−32、コロナ社製)を用いて492nmに
おける吸光度を測定した。その結果、HC−T1抗原を
1μg/mlの濃度で感作した場合が最も感度がよく、
8例中5例のサンプルが正常人の平均値+6S.D.以
上の吸光度を示した(表1)。
【0034】実施例2  非A非B型肝炎患者血漿中の
抗HCV関連抗体の測定 参考例7記載のHC−T1,HC−T2の2種の抗原を
1μg/mlの濃度に調製し、実施例1記載の方法で感
作させたポリスチレンビーズを用いて、21例の非A非
B型肝炎患者血清中の抗HCV関連抗体の測定を行なっ
た。その結果、抗原としてHC−T1を用いた場合21
例中16例が、HC−T2を用いた場合13例が正常人
の平均値+3S.D.以上の吸光度を示すことが判明し
た(表2)。
【0035】
【表1】抗原感作量の検討
【0036】
【表2】非A非B型肝炎患者血漿中の抗HCV関連抗体
の測定
【0037】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:79 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Thr Ile Pro Lys Pro G
ln Arg Lys Thr Lys Arg As
n Thr Asn Arg  1         
      5                  
10                  15Arg
 Pro Gln Asp Val Lys Phe 
Pro Gly Gly Gly Gln Ile V
al Gly Gly             20
                  25     
             30Val Tyr Le
u Leu Pro Cys Arg Gly Pro
 Arg Leu Gly Val Arg Thr 
Thr         35           
       40                
  45Arg Lys Thr Ser Glu A
rg Ser Gln Pro Cys Gly Ar
g Arg Gln Pro Ile     50 
                 55      
            60Pro Lys Ala
 Arg Arg Pro Glu Gly Arg 
Ala Trp Ala Gln Pro Gly65
                  70     
             75。
【0038】配列番号:2 配列の長さ:79 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Thr Ile Pro Lys Pro G
ln Arg Lys Thr Lys Arg As
n Thr Asn Arg  1         
      5                  
10                  15Arg
 Pro Gln Asp Val Lys Phe 
Pro Gly Gly Gly Gln Ile V
al Gly Gly             20
                  25     
             30Val Tyr Le
u Leu Pro Arg Arg Gly Pro
 Arg Leu Gly Val Arg Ala 
Thr         35           
       40                
  45Arg Lys Thr Ser Glu A
rg Ser Gln Pro Arg Gly Tr
p Arg Gln Pro Ile     50 
                 55      
            60Pro Lys Ala
 Arg Arg Pro Glu Gly Arg 
Ala Trp Ala Gln Pro Gly65
                  70     
             75。
【0039】配列番号:3 配列の長さ:237 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA
配列 AGCACGATTC CCAAACCTCA AAG
AAAAACC AAACGTAACA CCAACC
GCCG CCCACAGGAC  60GTCAAG
TTCC CGGGCGGTGG TCAGATCGT
T GGTGGAGTTT ACCTGTTGCC G
TGCAGGGGC  120CCCAGGTTGG 
GTGTGCGCAC GACTAGGAAG ACT
TCCGAGC GGTCGCAACC TTGTGG
AAGG  180CGACAACCTA TCCCC
AAGGC TCGCCGACCC GAGGGCAG
GG CCTGGGCTCA GCCCGGG    
 237。
【0040】配列番号:4 配列の長さ:237 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA
配列 AGCACGATTC CCAAACCTCA AAG
AAAAACC AAACGTAACA CCAACC
GCCG CCCACAGGAC  60GTCAAG
TTCC CGGGCGGTGG TCAGATCGT
T GGTGGAGTTT ACCTGTTGCC G
CGCAGGGGC  120CCCAGGTTGG 
GTGTGCGCGC GACTAGGAAG ACT
TCCGAGC GGTCGCAACC TCGTGG
ATGG  180CGACAACCTA TCCCC
AAGGC TCGCCGACCC GAGGGCAG
GG CCTGGGCTCA GCCCGGG    
 237。
【0041】配列番号:5 配列の長さ:20 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA
配列 CCTCCGATGA CACAAGGAGG    
          20。
【0042】配列番号:6 配列の長さ:34 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA
配列 CAAGATCTCG GATGAGCACG ATT
CCCAAAC CTCA           34
【0043】配列番号:7 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA
配列 CTAGATCTTC AGAGGGTATC GAT
GACCTTA CCCAA           3
5。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で得られたHCV cDNAのa型の塩
基配列およびb型の塩基配列をa型と比較して示した図
である。b型における「−」はa型のものと同じ塩基で
あることを示す。
【図2】図1の塩基配列から予測されるアミノ酸配列を
示した図であり、b型における「−」はa型のものと同
じアミノ酸であることを示す

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C型肝炎ウイルス構造蛋白のカプシド蛋白
    を認識する抗体。
  2. 【請求項2】カプシド蛋白のアミノ酸配列:Ser−T
    hr−Ile−Pro−Lys−Pro−Gln−Ar
    g−Lys−Thr−Lys−Arg−Asn−Thr
    −Asn−Arg−Arg−Pro−Gln−Asp−
    Val−Lys−Phe−Pro−Gly−Gly−G
    ly−Gln−Ile−Val−Gly−Gly−Va
    l−Tyr−Leu−Leu−Pro−Cys−Arg
    −Gly−Pro−Arg−Leu−Gly−Val−
    Arg−Thr−Thr−Arg−Lys−Thr−S
    er−Glu−Arg−Ser−Gln−Pro−Cy
    s−Gly−Arg−Arg−Gln−Pro−Ile
    −Pro−Lys−Ala−Arg−Arg−Pro−
    Glu−Gly−Arg−Ala−Trp−Ala−G
    ln−Pro−GlyまたはSer−Thr−Ile−
    Pro−Lys−Pro−Gln−Arg−Lys−T
    hr−Lys−Arg−Asn−Thr−Asn−Ar
    g−Arg−Pro−Gln−Asp−Val−Lys
    −Phe−Pro−Gly−Gly−Gly−Gln−
    Ile−Val−Gly−Gly−Val−Tyr−L
    eu−Leu−Pro−Arg−Arg−Gly−Pr
    o−Arg−Leu−Gly−Val−Arg−Ala
    −Thr−Arg−Lys−Thr−Ser−Glu−
    Arg−Ser−Gln−Pro−Arg−Gly−T
    rp−Arg−Gln−Pro−Ile−Pro−Ly
    s−Ala−Arg−Arg−Pro−Glu−Gly
    −Arg−Ala−Trp−Ala−Gln−Pro−
    Glyを含む抗原を認識する請求項1記載の抗体。
  3. 【請求項3】請求項1記載の抗体の1種または複数種を
    用いることにより、生物学的検体におけるC型肝炎ウイ
    ルス関連抗原を検出または定量することを特徴とする免
    疫組織化学的または免疫化学的測定法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の抗体を用いて精製すること
    を特徴とするC型肝炎ウイルス関連抗原の精製法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の精製法を用いて精製された
    C型肝炎ウイルス関連抗原。
  6. 【請求項6】カプシド蛋白のアミノ酸配列:Ser−T
    hr−Ile−Pro−Lys−Pro−Gln−Ar
    g−Lys−Thr−Lys−Arg−Asn−Thr
    −Asn−Arg−Arg−Pro−Gln−Asp−
    Val−Lys−Phe−Pro−Gly−Gly−G
    ly−Gln−Ile−Val−Gly−Gly−Va
    l−Tyr−Leu−Leu−Pro−Cys−Arg
    −Gly−Pro−Arg−Leu−Gly−Val−
    Arg−Thr−Thr−Arg−Lys−Thr−S
    er−Glu−Arg−Ser−Gln−Pro−Cy
    s−Gly−Arg−Arg−Gln−Pro−Ile
    −Pro−Lys−Ala−Arg−Arg−Pro−
    Glu−Gly−Arg−Ala−Trp−Ala−G
    ln−Pro−GlyまたはSer−Thr−Ile−
    Pro−Lys−Pro−Gln−Arg−Lys−T
    hr−Lys−Arg−Asn−Thr−Asn−Ar
    g−Arg−Pro−Gln−Asp−Val−Lys
    −Phe−Pro−Gly−Gly−Gly−Gln−
    Ile−Val−Gly−Gly−Val−Tyr−L
    eu−Leu−Pro−Arg−Arg−Gly−Pr
    o−Arg−Leu−Gly−Val−Arg−Ala
    −Thr−Arg−Lys−Thr−Ser−Glu−
    Arg−Ser−Gln−Pro−Arg−Gly−T
    rp−Arg−Gln−Pro−Ile−Pro−Ly
    s−Ala−Arg−Arg−Pro−Glu−Gly
    −Arg−Ala−Trp−Ala−Gln−Pro−
    Glyを含む抗原を含む蛋白質を用いることによりC型
    肝炎ウイルス関連抗原に対する抗体を検出又は定量する
    ことを特徴とする免疫化学的測定法。
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