JP2001503750A - B型肝炎インヒビター - Google Patents

B型肝炎インヒビター

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Abstract

(57)【要約】 B型肝炎ウイルスのアセンブリを阻害するペプチドおよび他の分子、処置の方法、ならびにそれらを含む薬学的組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 B型肝炎インヒビター 発明の背景 本発明は、B型肝炎ウイルス感染の診断、処置、または予防に特異的なペプチ ド組成物に関する。 B型肝炎ウイルス(「HBV」)は、非常に高い割合でヒトに感染する。少なく とも約300,000,000人がHBVの慢性的キャリアであると推定される。広範な調査に もかかわらず、追加の安全かつ有効な治療は同定されなければならない。 したがって、HBV感染は、主な公衆衛生問題を世界中で表し続ける。ウイルス での感染は、小さいインフルエンザ様症状から死亡までの範囲のあらゆる臨床的 症状を生じる。HBVキャリアの血清から産生した利用可能なワクチンは、限定さ れた供給源および関連の生産コストのため、世界中で病気を制御および撲滅する ために適切な手段を提供しない。組換えDNA技法に基づいて産生されたワクチン はこれらの不利点のいくつかを克服するが、HBVウイルスを制御および撲滅する ためのさらなる手段の必要性がいまだ存在する。 HBVの生物学、構造、および免疫化学、ならびにそのDNAゲノムの遺伝機構は公 知である。Ganem,D.,Varmus,H.E.,Ann.Rev.Biochem.56:651-693(1987)。 ウイルスは、3つの一般的メカニズムによって伝染される:(1)感染した血液も しくは体液での接種によって、(2)親しい家族もしくは性的接触によって、また は(3)妊娠中の感染によって、ここで母体はその子供にウイルスを伝染させる。H BVは、ヌクレオキャプシド、小さい3.2-kb DNAゲノム、およびウイルスのコア抗 原によって包まれるウイルスポリメラーゼからなり、HBV表面抗原(HBsAg)によ って囲まれる。ウイルスエンベロープは、3つの異なるが関連するHBsAgポリペ プチドを含み、これらはそのカルボキシル末端から広範に重複し、そして連続す るオープンリーディングフレーム内の異なる点で開始トリプレットの可変的使用 から生じる。長いポリペプチド(Lポリペプチド)は、全体のリーディングフレ ームの産物であり、そしてそのアミノ末端に108アミノ酸(または、ウイルスサ ブタイプに依存して、119)のプレSlドメイン、次いで、55アミノ酸のプレS2ド メイン、および226アミノ酸の短いポリペプチド(Sポリペプチド)領域を含む 。中間の長さのポリペプチド(Mポリペプチド)は、そのアミノ末端にプレS2ド メイン、次いでS領域を有するが、最も豊富な形態であるSポリペプチドは、S 領域のみからなる。プレS領域は、ウイルスアセンブリおよび宿主細胞への付着 の両方で役割を果たすと考えられる。S形態は、ウイルスにおいてHBsAgのMお よびL形態よりも豊富であり、そしてグリコシル化および非グリコシル化の両方 の形態で生じる。ウイルスエンベロープでの存在に加えて、HBsAgは、球状およ び糸状の両方の粒子として感染した個体の血清に大量に見られ、そしてこれらの 3つの形態におけるL、M、およびSポリペプチドの割合はかなり変化する。 HBV感染の免疫学的マーカーには、表面抗原(HBsAg)、コア抗原(HBcAg)、 「e」抗原(HBeAg)、およびそれらのそれぞれの抗体、ならびにウイルスポリ メラーゼおよびX抗原(「HBxAg」)が挙げられる。HBsAgに対する抗体は、HBV 感染に対して防御的である。 B型肝炎ウイルスヌクレオキャプシドは、感染性「Dane」粒子の産生に中心的 役割を果たす。ウイルスの形成の間、コア粒子は、その構造に、ウイルス複製の 必須成分、プレゲノムRNA、およびウイルス逆転写酵素を入れなければならない 。その完了時に、コア粒子は、小胞体へ移動しなければならず、ここでウイルス 表面抗原および脂質は、連続的に、エンベロープ構造にアセンブリされ、そして 分泌経路によって細胞外環境へ送達される。したがって、感染性ビリオンの形成 は、アセンブリする表面タンパク質を「捕獲し」そして分泌経路を通過するため に、ヌクレオキャプシドを必要とする。 タンパク質に対する抗体は、予め選択されたタンパク質フラグメントの配列に 対応するアミノ酸配列を有する短いペプチドでの免疫によって産生されている。 Nimaら,PNAS USA,80:4949-4953(1983)。それにもかかわらず、天然のままのタ ンパク質を認識する抗体の産生は、他の因子の中でも特に、合成ペプチド免疫原 の適切なコンホメーションに依存し得る。Neurathら,PNAS,79:7871-7875(1982 )。この理由について、種々のウイルスタンパク質の合成ペプチドアナログでの 免疫は、ウイルスタンパク質自体によって誘起されるものに匹敵するウイル ス中和抗血清の産生をまれにのみ生じた。したがって、インタクトなウイルスの 抗原決定基を模倣する合成免疫原の調製は、チャレンジのままである。 一般的に、ヌクレオキャプシドがエンベロープ糖タンパク質の非存在下で輸出 され得るレトロウイルスアセンブリで観察される状況とは逆に、HBVコアが、エ ンベロープタンパク質の発現のない細胞から放出されないことが示唆されている 。Brussら,PNAS,88 1062-1063(1991)。 B型肝炎ウイルスのエンベロープのプレS遺伝子コード領域内の少なくとも6 連続アミノ酸のアミノ酸鎖を有するペプチドを含む特定のワクチンが、記載され ている。米国特許第5,204,096号。しかし、これらのペプチドは、ウイルスのア センブリを阻害しないようである。 B型肝炎感染に現在利用可能な安全かつ有効な治療処置はなく、そしてヌクレ オシドアナログのような有望な抗ウイルス剤の臨床的探究は、例えば、無特異的 体内分布から生じる顕著な副作用のため、妨げられる。 したがって、HBVの感染および関連する病気に対する有効な治療および/また は予防薬剤の必要性がある。ワクチン誘導した抗体によって中和されないHBVの 逃避変異体(escape mutant)の近年の出現の点で、必要性はよりさらに緊急にな った。 発明の要旨 したがって、本発明は、新規ペプチド、およびHBVに関連する病気の処置の方 法に関し、これは、関連技術の限定および不利点による1つ以上の問題を実質的 に除去する。本明細書で教示および記載されたペプチドおよび小分子は、HBVの アセンブリを阻害するために特に有用であり、それによって病気および感染の蔓 延を防止する。 本発明のさらなる特徴および有利点は、以下の説明に記載され、そして一部は 説明から明らかであるか、あるいは本発明の実施によって習得され得る。本発明 の目的および他の有利点が認識され、そして記載された説明および請求の範囲、 ならびに添付の図面に特に指摘される組成物および方法によって達成される。 これらおよび他の有利点を達するために、および本発明の目的に従って、本明 細書に包含されそして広く記載されるように、本発明は、単離され生成されたペ プチドに関し、これは、ウイルスのコア抗原に結合することによってB型肝炎ウ イルスのアセンブリを阻害し、そのためコア抗原の表面抗原への結合を妨げる。 詳細には、本発明は、約5μM未満、好ましくは2μM未満、より好ましくは約1 μM未満、および最も好ましくは約0.5μM未満の半最大濃度(half maximal conce ntratlon)(IC50)を有するペプチドに関する。好ましいペプチドとしては、SL LGRMKG(β-A)C、RSLLGRMKGA、HRSLLGRMKGA、MHRSLLGRMKGA、およびRSLLGRMKGA( β-A)C、またはそれらから誘導されるペプチドが挙げられるが、これらに限定さ れない。 他の実施態様では、本発明は、上記のペプチドを含むB型肝炎ウイルスのアセ ンブリを阻害するための組成物に関する。さらなる実施態様は、処置および予防 の方法、ならびにワクチンのような薬学的組成物を包含する。 上記の一般的説明および以下の詳細な説明の両方とも、例示および説明であり 、そして請求の範囲のような本発明のさらなる説明を提供することを意図するこ とが理解されるべきである。 詳細な説明 参考文献は、ここでは、本発明の現在の好ましい実施態様を詳細にし、その実 施例は、付随する図面に記載される。 本発明は、HBVウイルスのアセンブリを阻害することに有用なペプチドおよび 他の小分子を提供する。本発明はまた、組み合わせまたは単独で、ウイルスアセ ンブリを阻害し得る追加のペプチドまたは小分子を同定するための手段を提供す る。さらに、本発明は、治療およびワクチン組成物に有用であり得るペプチド、 ならびにこれらの組成物を製造する方法、および感染した個体を処置する方法を 提供する。出願人らのこれまでの研究では、B型肝炎ウイルスのコア抗原(HBcA g)に結合するペプチド配列を、ランダムファージ提示ライブラリーからの選択 によって同定し、そして溶液中でのその親和性をファージ結合形態で決定した。 選択された融合ファージ配列に由来する遊離ペプチドALLGRMKGは、10μMの半最 大濃度(IC50)で長いB型肝炎ウイルス表面抗原(L HBsAg)とHBcAgとの間の 相互作用を阻害し得た。 改良されたインヒビターを見い出すための試みでは、ペプチドALLGRMKGの一連 の改変体は、Drs.S.AdamsおよびH.Cuervo(Biogen Inc.)によって提供された 。しかし、これらの改変体は、開始配列よりも改良されなかった。 本発明は、HBcAgに結合するL HBsAgの改良されたインヒビターの同定への代わ りのアプローチを記載し、そして約5未満の半最大濃度(IC50)を有するペプチ ドを包含する。好ましくは、本発明のペプチドは、約2μM未満、より好ましく は約1μM未満、および最も好ましくは約0.5μM未満のIC50を有する。 本明細書で使用される場合、用語「ペプチド」とは、単独または組み台わせて 、HBVウイルスのアセンブリを阻害することに有用である、ペプチド、フラグメ ント、およびそのアナログをいう。好ましくは、ペプチドは、約2と約20アミノ 酸長の間である。より好ましくは、ペプチドは、約3と約12アミノ酸長との間で ある。このようなペプチドは、以下の表で同定された特定のペプチド、ならびに そのフラグメントおよびアナログを含み得る。 本明細書で使用される場合、用語「フラグメント」とは、由来するペプチドイ ンヒビターよりも短いアミノ酸配列であるが、元のペプチドと実質的に同一の生 物学的活性を保持するアミノ酸配列をいう。好ましくは、このようなフラグメン トは、少なくとも2アミノ酸長である。 本明細書で使用される場合、用語「アナログ」とは、インヒビターペプチドの アミノ酸配列の改変をいい、これは、代表的には、1つのみから約4アミノ酸変 化までによって異なるアナログを含み得る。アナログの他の例には、本明細書に 開示されたインヒビターからの小さいアミノ酸改変を有するペプチドが含まれる 。特に、保存的アミノ酸置換、すなわち、その側鎖に関連するアミノ酸のファミ リー内で起こる置換を含むペプチドは、本発明のアナログを構成する。 遺伝子コードされたアミノ酸は、一般的に、4つのファミリーに分けられる: (1)酸性:アスパラギン酸、グルタミン酸;(2)塩基性:リジン、アルギニン、ヒ スチジン;(3)非極性:アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン 、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン;および(4)非荷電極性:グ リシン、アスパラギン、グルタミン、システイン、セリン、トレオニン、チロシ ン。 フェニルアラニン、トリプトファン、およびチロシンは、ときどき、芳香族アミ ノ酸として連帯して分類される。本発明では、例えば、ロイシンのイソロイシン またはバリンとの単離された置換、アスパラギン酸のグルタミン酸との置換、ス レオニンのセリンとの置換、あるいはアミノ酸の構造的に関連するアミノ酸との 類似の保存的置換は、その活性に著しい効果がない。 本明細書で使用される場合、用語「相同ペプチド」には、アミノ酸レベルで少 なくとも60パーセントの同一性、および好ましくは75パーセントの同一性、およ び関連ペプチドと実質的に類似の生物学的活性を共有するペプチドフラグメント が含まれる。これらの好ましいパーセンテージは、ペプチドの小さいサイズを反 映する。 本発明に特に適切なペプチドフラグメントを表1に示す。 必要に応じて融合パートナーと会合した、ペプチド、フラグメント、およびそ のアナログは、好ましくは、従来の合成技法を使用して、例えば化学合成技法に よって合成される。あるいは、当業者は、例えば、t-BOC化学(L.A.Carpino,J .Am.Chem.Society,79:4427(1957)を参照のこと、その開示は参考として本明 細書に援用される)のような標準的化学を使用する自動化ペプチド合成機を使用 することによって、本発明のペプチドのいずれをも合成し得る。 あるいは、本発明のペプチドおよび他の構築物は、公知の遺伝子操作技法、例 えば、選択されたペプチドまたは構築物についてのコード配列を有するDNAフラ グメントを、宿主微生物または細胞内でクローニングおよび発現させることによ る組換えDNA技法によって、調製され得る。ペプチド、フラグメント、および融 合タンパク質についてのコード配列は、合成によって調製され得、あるいは公知 の技法によってウイルスRNAに、または利用可能なcDNA含有プラスミドに由来し 得る。 本発明の組成物および方法における使用については、上記のペプチド、フラグ メント、およびそのアナログが、ペプチドの産生を増強するために、またはHBcA gへの結合を増強してそれによってHBVアセンブリを阻害するために、従来の公 知のまたは代わりの構築物に設計され得ることが予測される。例えば、ペプチド は、必要に応じて、タンパク質またはペプチド融台パートナーに融合され得る。 した がって、当業者は、本発明の他のペプチドのような、選択された融合パートナー に関連したペプチド、あるいはインヒビターペプチドに所望の特徴を与える他の ペプチドまたはタンパク質を設計し得る。同様に、当業者には、抗体またはその フラグメントとの融合物として本発明のペプチドを操作することが可能である。 従って、種々の微生物および細胞(例えば、E-coli、バチルス属、ストレプト マイシス属、酵母菌属、哺乳動物、酵母、および昆虫細胞を含む)、および適切 なベクターにおいて、本発明のペプチドをクローニングおよび発現させるための システムは公知であり、そして個人的および公的研究所および寄託所からならび に市販業者から入手可能である。 組換え産生または合成のいずれにせよ、本発明のペプチドは、従来の精製手段 を使用して精製され得る。当業者は、ペプチドが使用されるべきである所望の適 用に必要とされる適切なレベルの純度を容易に決定し得る。 本発明のこれらのペプチドおよびフラグメントはまた、B型肝炎感染の処置に 有用な診断試薬およびワクチン成分として有用である。本明細書に開示のペプチ ドおよび分子はまた、このような分子と会合したペプチドが、元のペプチドと実 質的に同じ生物学的活性によって特徴づけられる場合には、診断標識、化学マー カー、トキシン、あるいは他のタンパク質またはペプチドと会合され得る。 本発明はまた、B型肝炎ウイルスのアセンブリを阻害し得る追加のペプチドを 同定するための手段を提供する。この方法によれば、当業者はまた、HBcAgとHBs Agとの間の相互作用を阻害し、それによってウイルス形成を妨害する点で、本明 細書に開示されるペプチドと類似の生物学的活性を有する追加のペプチドを同定 するために、HBsAg調製物を使用し得る。当業者に公知の技法を使用して、本明 細書の開示が、他の適切なペプチドを同定することを当業者に可能にすることが 予測される。 本発明のペプチドは、診断遊離薬剤ならびに治療剤として有用であり得る。詳 細には、ペプチドは、単独であるいは他の組成物または化合物を組み合わせて、 試料中のB型肝炎ウイルスの存在を示す検出可能なシグナルを提供し得る従来の 標識と会合され得る。例えば、アッセイにおいて分光学的シグナルを示すために 操作される種々の酵素系が、従来技術に記載されており、例えば、グルコースオ キシダーゼ、ペルオキシド、テトラメチルベンザジン系(tmb)、西洋ワサビペ ルオキシダーゼ(hrp)系、および他の類似の酵素系がある。本発明の方法で利 用され得る他の標識システムは、他の手段、例えば、着色したラテックス微粒子 、磁性ビーズ、蛍光化合物、放射性化合物または元素、あるいは免疫電極によっ て検出可能である。 本発明の診断アッセイに有用なペプチドまたは構築物への付加のための検出可 能な標識は、診断アッセイの当業者に公知および容易に利用可能な多くの組成物 の中から容易に選択され得る。本発明の診断方法およびペプチドは、特定の検出 可能標識または用いられる標識システムによって限定されない。 多くの従来のアッセイ形式、特にイムノアッセイ形式が、HBV感染の検出に本 発明のペプチドまたは構築物を利用するために設計され得ることが、当業者に理 解される。したがって、本発明は、特定にアッセイ形式の選択によって限定され ず、そして当業者に公知のアッセイ形式を包含すると考えられる。便宜上、本発 明によるアッセイ用の試薬は、キットの形態で提供され得る。これらのキットに は、ペプチドまたは構築物が予め吸着されているマイクロタイタープレート、種 々の希釈剤および緩衝剤、特異的に結合したペプチドの検出のための標識された 結合体、ならびに酵素基質、補因子、および色素原のような他のシグナル生成試 薬が含まれ得る。これらのキットの他の成分は、当業者によって容易に決定され 得る。 本発明はまた、HBVに感染した個体の治療的処置に、またはHBV感染を予防する ためのワクチン接種に有用な組成物を提供する。このような組成物は、本発明の ペプチド、そのフラグメントまたはアナログを含み、そしてこのような感染の処 置のための投与に適切な薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤をさらに含み 得る。適切な薬学的に受容可能なキャリアは、ペプチドの投与を容易にするが、 生理学的に不活性および/または非有害性である。多くのキャリアは当該技術分 野で公知であり、そして所望の適用に基づいて選択され得る。代表的キャリアに は、滅菌生理食塩水、ラクトース、スクロース、リン酸カルシウム、ゼラチン、 デキストリン、寒天、ペプチン、ピーナツ油、オリーブ油、ゴマ油、および水が 含まれるが、これらに限定されない。さらに、キャリアまたは希釈剤は、単独で またはワックスと組み合わせて、モノステアリン酸グリセロールまたはジステア リン酸グリセロールのような時間遅延物質を含み得る。さらに、例えば、可溶性 ガラスを含む、公知の徐放性ポリマー処方物が使用され得る。 特定の実施態様では、ワクチン組成物は、B型肝炎感染の処置または予防に有 用な複数の試薬の「カクテル」を含み得る。例えば、カクテルは、インターフェ ロン、ヌクレオシドアナログ、および/またはN-アセチルシステインのような他 の試薬を含み得る。 必要に応じて、ワクチン組成物は、さらに従来のアラムベースのアジュバント 、またはムラミルジペプチドのようなアジュバント、保存剤、化学安定化剤、ま たは他の抗原性タンパク質を含み得る。代表的には、安定化剤、アジュバント、 および保存剤などは、所望の適用における効率について最良の処方を決定するた めに最適化される。適切な保存剤には、クロリルブチノール、ソルビン酸カリウ ム、ソルビン酸、二酸化硫黄、プロピルガラド(gallage)、パラベン、グリセリ ン、およびフェノールが挙げられ得る。 これらの組成物の適切な量は、所望の応答のレベルに基づいて決定され得る。 一般に、ワクチン組成物は、1ngと1000mgとの間のペプチドを含み得る。本発明 のワクチン組成物の適切な投与量は、同様に容易に決定され得る。一般的に、適 切な用量は、0.1と5ミリリットルとの間のワクチン組成物である。投与量はま た、処置される患者の体重、年齢、性別、および/または一般的健康のような通 常の因子に基づいて、当業者に容易に決定され得る。 本発明はまた、本発明の組成物の有効量を被験体に投与する予防方法を提供す る。例えば、HBV感染の予防については、本発明の組成物は、ウイルスへの曝露 の可能性に依存する頻度で投与され得るワクチンとして投与され得る。所望なら ば、ブースターが同時投与され得る。ワクチンは、例えば、非経口投与、特に筋 肉内または皮下、ならびに経口投与のような、任意の適切な経路によって投与さ れ得る。したがって、本発明は、HBVによる感染に対する受動免疫を提供するこ とに有用な薬学的組成物を提供する。 本明細書に請求されるペプチドは、体内でウイルスの増殖を阻害、減少、また は遅延させるために、HBV感染した個体の能動治療に使用され得る。治療組成物 は、ウイルスのアセンブリメカニズムを無能に、阻害、または抑制し得る、請求 されるペプチドを含む。このような治療組成物は、キャリアまたは希釈剤、およ び1つ以上の本発明のペプチドを含むように処方され得る。このようなキャリア および希釈剤は、ある他の組成物に関して上で論議され、そして当業者には容易 に同定可能である。必要に応じて、組成物は、B型肝炎感染に対して有用な他の 治療剤を含み得る。 本発明のペプチドは、ペプチドをコードする核酸配列で形質転換した宿主細胞 における組換えDNA技術によって、または化学合成によって、またはある限定さ れた状況では、タンパク質の化学的切断もしくは他の方法によって、産生され得 る。組換え技術によって産生される場合、ペプチドをコードする核酸で形質転換 された宿主細胞は、細胞に適切な培地中で培養され、そして組換えペプチドは、 当該技術分野で公知の技術を使用して、細胞培養培地、宿主細胞、または両方か ら精製される。本発明の組換えペプチドは、ペプチドが組換えDNA技術によって 産生される場合は細胞性物質もしくは培養培地を実質的に含まないように、また は化学的に合成されるかまたはタンパク質の化学的切断によって得られる場合は 、化学的前駆体もしくは他の化学物質を実質的に含まないように単離される。 活性成分としてペプチド配列を含むワクチンの調製は、当該技術分野で十分に 理解される。代表的には、このようなワクチンは、液体溶液または懸濁液のいず れかとして、注射可能なワクチンとして調製される。注射前に液体に溶解または 懸濁するのに適切な固体形態もまた、調製され得る。調製物は、特定の実施態様 では、乳化されるかまたはリポソームにカプセル化され得る。活性成分は、1つ または複数の活性成分と薬学的に受容可能および適合性である任意の数の賦形剤 と混合され得る。 実施例実施例1 ファージ会合形態の選択されたペプチドLLGRMKを、融合タンパク質の配列が以 下の通りに始まるようにgpIIIのN末端で融合した: ADGALLGRMKGA...gpIII配列 ランダム変異誘発を、fdファージのgpIIIコートタンパク質内で融合したペプ チドLLGRMKGをコードするDNAで行った。最初に、これを、隣接アミノ酸Aおよび Gをランダムにするために設計されたプライマーとともに変異誘発のKunkel方法 (4)を使用して行った。ファージライブラリーを、最初のファージ変異体を増殖 すること、および記載のようにニトロセルロースディスクでのHBcAgに対してこ れをパンニングすることによって、調製した。DysonおよびMurray,PNAS 92:219 4-2198(1995)。3回のパンニングの後、結合しているファージを単離し、配列決 定し、そして解離定数測定のために精製した。Dysonら,Nucl.Acids Res.23:1 531-1535(1995)。HBcAgへの最も効果的なバインダーは、N末端隣接アラニンが セリンに変異しているものであった(ファージ3)。これは、1.7nMの相対解離 定数(KD Rel)を示し、そして元の「野生型」配列(ファージB1)を超える結合親 和性のかなりの改良であり、152nMのKD Relを有した(表II)。この改良は、ヒド ロキシ基の付加によって生じ、そしてこれがHBcAgとの水素結合に関連し得ると 仮定し得る。 ランダム変異の第2の生成を、gpIIIに融合したペプチドADGSLLGRMKGAをコー ドするDNAにおけるKunkel変異誘発によって行った。N末端およびC末端のAに 隣接して配置されるGをランダムにするように設計されたプライマーを用いて、 HBcAgに対してパンニングされた第2のファージディスプレイライブラリーを構 築した。これを、パンニングがポリスチレンウェル中で室温にて起こること以外 は、既述のように行った。この場合における最大の親和性を有するファージは、 N末端に隣接するグリシンがアルギニンに変異しているファージ2A-8であった。 これは、1.1nMのKD Relを提示した(表II)。プライマーも用いて、N末端に隣接 するGおよびS残基についてのコドンと、C末端でのGおよびAについてのコド ンとの間に、ランダム9マーヌクレオチドを挿入した。これらのプライマーに由 来するファージライブラリーを使用するパンニング実験は、N末端に隣接して挿 入されたトリペプチドMHRを有する増強した親和性を有するファージ(ファージ4 A-15)を生じ、0.55nMのKD Relを有した(表II)。 遊離のペプチドは、改良された親和性を有するこれらのファージに基づいて合 成されており(S.AdamsおよびH.Cuervo)、そしてこれらは、表1および2に 示されるようにHBcAgに結合するL HBsAgを阻害する能力についてアッセイされて いる。これまでで最良のインヒビターは、1μMより下のIC50を提示する10マー ペプチドRSLLGRMKGAであり、元のALLGRMKGペプチドの40倍を超える改良を示す。 ペプチドAcSLLGRMKGを合成して、肝ガン細胞膜輸送を補助した。このペプチドは 、トランスフェクトされた肝ガン細胞の培養物中のHBVアセンブリの阻害につい てテストするために、H.Takahashiおよび共同研究者ら(Harvard Medical Scho ol)によって使用されている。ペプチドSLLGRMKG(β-A)Cを、R.A.Cowther博士( University of Cambridge,England)との共同研究で低温電子顕微鏡法によってH BcAgキャプシドの表面に結合しているペプチドを可視化するために、金標識を行 なった。 実施例2 HBVのコア抗原(HBcAg)に結合するペプチドリガンドは、繊維状ファージで提 示されるランダムヘキサペプチドライブラリーから選択されている(Dysonおよ びMurray,Proc.Natl.Acad.Scj.USA 92:2194-2198,1995)。これらのペプ チドは、HBcAgとウイルス表面抗原(HBsAg)との間の相互作用をインビトロで阻 害する。この研究では、本発明者らは、融合ファージの1つによって運ばれた配 列LLGRMKを含むペプチドによる、トランスフェクトされた肝ガン細胞でHBV産生 の阻害を研究した。方法:HepG2肝臓芽細胞腫細胞を、複製可能HBV DNA構築物( pHBV)でトランスフェクトした。細胞を、Trans-Port試薬(GIBCOBRL)で一時的 に透過性にし、そしてpHBV DNAおよび合成ペプチドで同時に処理した。(透過性 の程度を、トリパンブルー染色によってモニターした。)Hep G2細胞をまた、リ ン酸カルシウム法によってトランスフェクトし、そして透過性ありまたはなしで ペプチドを用いて処理した。トランスフェクトした細胞でのHBV産生を検出する ために、培養液のテスト試料中のHBV粒子を、HBsAgに特異的なモノクローナル抗 体で免疫沈降し、次いで、HBV DNAを、ポリメラーゼ連鎖反応によって分析した 。結果:HBV産生は、トランスフェクトされたHep G2細胞において、これらの細 胞が処理中に一時的に浸透化される場合、配列LLGRMKに由来するペプチドによっ て実質的に阻害された。この効果は、HBcAgとHBsAgとの間の相互作用をブロッ クし得ないコントロールポリペプチドによって観察されなかった。結論:これら の知見は、小ペプチドベースの試薬が、抗ウイルス活性について効果的であり得 るか、またはこのような薬剤に有用なリードを提供し得るという提案を支持する 。 HBsAgのHBcAgとの会合のインヒビター。HBsAgとHBcAgとの間の相互作用のイン ヒビターについて開発されたアッセイシステムは、HBcAgコートしたウェルにお いて精製した膜に挿入された35S-標識したLポリペプチドをインキュベートする 工程、およびシンチレーションカウンティングによって結合したタンパク質を定 量する工程を含んでいた。この相互作用の特異性を、種々の抗体によるその阻害 によって確立した。図4Aは、抗HBcAGポリクローナル血清が、同じウサギからの 免疫前のポリクローナル血清よりも2対数高い希釈で、L HBsAgのHBcAgとの会合 を阻害したことを示す。変性したS HBsAgに対して惹起したポリクローナル血清 は、天然のS HBsAgに対するポリクローナル血清よりも1.5対数高い希釈で、会合 反応を阻害した。天然の粒子状S HBsAgに対するポリクローナル抗体についての 主な標的は、アミノ酸110とアミノ酸150との間にある(31-33)。変性したS HBs Agに対する抗血清は、HBcAgとL HBsAgとの間の相互作用を効果的に阻害したが、 天然の(S)HBsAgに対する抗体は阻害しなかった。これはおそらく活性形態では通 常隠される膜結合したS HBsAgの細胞質に配置されたエピトープに特異的な抗体 の存在を反映する。興味深いことに、2つの抗原間の相互作用の最も効果的なイ ンヒビターは、プレS1ドメインのアミノ末端、アミノ酸20-23(4,34)に接近し 、これまでウイルス形成(35)に必要と考えられなかった領域に特異的なモノクロ ーナル抗体(18/7)であった。しかし、免疫グロブリンのような大きな分子は、 それらが結合する任意の化合物においてかなりの距離にわたって立体障害を生じ 得る。 融合ファージライブラリーによってHBcAgに対するリガンドとして同定された 、合成ペプチドALLGRMKGは、10μMのペプチド濃度で観察された50%阻害で、L H BsAgとHBcAgとの間の反応を阻害した(図4B)。ペプチドGRMKGおよびALLTRILG( 後者はS領域のアミノ酸21-27を含む)は、HBcAgへの融合ファージの結合を阻害 できないことと一致して、阻害特性を示さなかった。しかし、プレSlドメインに 対 するモノクローナル抗体(18/7)によって認識されるエピトープ(残基20-23) を含む、LDPAFRは、阻害したが、約360μMで半最大効果を有した。 結果は、HBcAgへの結合について融合ファージライブラリーから選択された配 列が、実際、L HBsAgの細胞質領域を模倣するという証拠を提供する。モノクロ ーナル抗体18/7、またはそのエピトープを含むペプチドによる阻害の観察をまと めて考えると、これらの結果は、HBcAgについての接触領域の少なくとも一部が 、プレSlドメイン内にあることを示す(図3)。阻害は、HBsAg結合に正常に関 連するHBcAgのペプチド結合残基とともに直接的であり得るか、またはペプチド は、代わりの部位に結合しそしてHBcAg結合に正常に関連したLHBsAgのコンホメ ーションを変化し得るか、またはペプチドは、代わりの位置に結合しそしてアロ ステリック様式でL HBcAg結合ドメインのコンホメーションを変化し得る。L HBs Agの認識に関連し得るHBcAgの特定のアミノ酸を同定するために、化学的架橋に よって、HBcAgにおける選択されたペプチドの結合部位をマッピングすることが 、現在可能であるべきである。L HBsAg調製物との等価な一連の実験は、HBcAgの 結合ドメインの対応するミモトープを同定し得る。このアプローチは、一般的に 、ウイルスアセンブリだけでなく、リボソーム、スプライセオソーム(spllceos ome)、ヌクレオソーム、プロテアソーム、および転写複合体のような他の複雑 な生物学的アセンブリにも適用可能であるべきである。 HBV形態発生の本発明者らの理解に寄与する他に、選択されたペプチドALLG RMKGは、ウイルスアセンブリの阻害で標的されるリード抗ウイルス剤を示し得; 発明者らは、ウイルスを産生する形質転換肝ガン細胞においてこれを評価するこ とを試みている。このような化合物は、慢性的感染で有用であり得る。HBVに 関連する疾患に対して効果的な治療剤の検索は、ワクチンで誘導した抗体によっ て中和されないHBVのエスケープ変異体の最近の出現でより緊急になった。こ れらのアプローチは、ウイルス成分から採取したペプチドが、インフルエンザ、 シンドビス、および水庖性口内炎ウイルス形成を阻害し得るという最近の証明に よって促進される。 実施例3 材料。ヘキサペプチド融合ファージライブラリー(1)およびE.colj株K91Kan を、G.Smith(University of Missouri,Columbia)から得た。モノクローナル 抗体18/7(精製したIgG)を、K.H.HeermannおよびW.H.Gerlich(University o KG、およびLDPAFRを、Chemistry Department at the University of Edinburgh から得た。 それぞれHBsAgのLおよびS形態をコードする、プラスミドpMDHBs3およびpMDHBs 4を、インビトロ転写反応についてのテンプレートとして使用した。両方とも、 プラスミドpHBV130のからのEcoRI-SalI DNAフラグメントとして生成したHBsAgコ ード領域の5'に、T7 RNAポリメラーゼプロモーター、次いで脳心筋炎ウイルスRN A5'非コード領域の586bpコピー(参考文献16;Novagen)を含んだ。PCR増幅を使 用して、L-およびS-コードフラグメントについてそれぞれA922→GおよびT923 →AまたはG1415→AおよびG1419→Cのいずれかでの二重変異によってEcoRI 標的、および両方のフラグメントに共通のSall(A2274→G)についての下流部 位を生成した。 全長または短縮型HBcAgを含む粒子の精製。細胞抽出物を、硫酸アンモニウム (35%飽和)によって沈殿し、TBS(50mM Tris-HCl、pH7.5/150mM NaCl)に対し て透析し、8〜40%スクロースグラジエント(12ml;TBS)にアプライし、そし て100,000×g(TH641ローター、Sorvall)で4℃にて5時間遠心分離したこと以 外は、HBcAgを、種々のプラスミドを有するE.coli RB 791から精製した(Murra y K.ら,EMBO J.3:645-650(1984))。HBcAgを含む画分をプールし、そしてタ ンパク質をSDS/PAGEにおけるデンシトメトリー、分析的スクロースグラジエント 遠心分離、および免疫反応性によって>90%純粋であると判断した。短縮型HBcA gの変性を、試料(1mg/ml)を85℃まで5分間加熱することによって達成し、遠 心分離によって澄明にし、そして可溶性タンパク質濃度を再測定した。 HBcAgに結合するファージの単離。ニトロセルロースメンブラン(BioBlot-NC ,0.45μM孔サイズ、Costar)を、15%(vol/vol)メタノール/25mM Tris塩基/25 0mMグリシンに15分間浸し、そしてドットブロット装置に置いた;次いで、HBc Ag[20μl;リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中0.25mg/ml]を、メンブランを通 して洗浄した。切り出したサークルを、ブロッキング緩衝液[400μl;10mg/ml/ 0.5%Tween/0.02%NaN3/TBSにてウシ血清アルブミン(BSA)]を含むシリコン処 理したマイクロ遠心チューブに入れ、そして6℃にて一晩放置した。ファージラ イブラリーのアリコート[5×1010プラーク形成ユニット(pfu)]を、TBS(400 μl)/BSA(0.lmg/ml)/Tween(0.5%)とともに6℃にて1時間インキュベートして 、BSAを結合するファージを吸収した。次いで、ディスクをファージライブラリ ーを含む同じ緩衝液中に入れ、そして6℃にて4時間回転させ、そして洗浄緩衝 液A(0.5%Tween/TBS)または洗浄緩衝液B(0.5%Tween/50mM Tris・HCl,pH 7.5/0.5M NaCl)で6回、各洗浄の間を10分間隔で洗浄した。最後に、溶出緩衝 液(400μl;0.1M HCl、1mg/mlで固体グリシン/BSAの添加によってpH2.2まで滴 定した)を添加し、そして10分後、溶出物をTris・HCl(38μl,1M,pH9)の添 加によって中和し、滴定し、そして増幅した。増幅した溶出物を、親和性富化の さらなる2ラウンドにかけた。DNAを、個々のファージクローンから単離し、そ してヌクレオチド配列を、プライマー5'-AGTTTTGTCGTCTTTCC-3'を使用すること によって決定した(22)。選択したファージプラークを、500ml培養物で増幅し、P EG沈殿および31%(wt/wt)CsCl/TBSでの平衡化遠心分離によって精製した。 溶液中でのファージ結合アッセイ。種々の濃度(0.3〜10μM)でのHBcAgを、T BS/BSA(0.2mg/ml)/NaN3(0.02%)中で融合ファージB1(109pfu/ml)と6℃にて18 時間インキュベートした。各混合物のアリコート(100μl)を、HBcAgでコート されている(PBS中20μg/ml;ウェル当たり125μl)ポリスチレンウェル(no.258 5、Coster)に移した。6℃にて1時間後、ウェルを0.2mg/mlのTBS/BSAで10回洗 浄した。結合したファージを回収し、そして上記の項で記載のように滴定した。 すべてのアッセイを3連で行った。HBcAg濃度範囲は、ファージB2およびB3での 実験については1.58〜50μMであり、そしてファージB4での実験については0.63 〜20μMであった。ペプチド阻害実験については、融合ファージ(109pfu/ml;20 0μl)を、HBcAgコートしたウェル中の種々の濃度のペプチド(1mM〜10nM)と ともに6℃にて90分間インキュベートした。 インビトロ転写、翻訳、および転座。転写のためのテンプレートを、SalIで の切断によって直線化した。転写反応を、T7 RNAポリメラーゼ(Promega)を使 用することによって記載のように行った(23)。合成RNAを、4μlアリコートで− 70℃にて保存した。翻訳を、ミクロコッカスヌクレアーゼ処理したウサギ網状赤 血球溶解液(Flexi rabbit reticulocyte Lysate system,Promega)を使用する ことによって30℃にて2時間行った。反応液(18μl)は、転写反応物の1:10希 釈の2μl、ウサギ網状赤血球溶解液の10μl、20μMのメチオニンを含まないア ミノ酸混合物、0.7μlの[35S]メチオニン(1Ci/mol、Amersham;1Ci=37GBq) 、0.6mM Mg(OAc)2、120mM KCl、および2mMジチオトレイトールを含んだ。反応 を、0.1μgのHBcAgおよび1.3μlのイヌ膵臓ミクロソーム膜(2等量/μl;Prome ga)の存在または非存在下で行った。 免疫沈降法。翻訳混合物(5μl)を、2mMジチオトレイトールを含むNET-ゲ ル緩衝液(50mM Tris-HCl,pH7.5/150mM NaCl/0.l%Nonidet P-40/1mM EDTA/0.2 5%ゼラチン/0.02%NaN3)で200μlまで希釈した。未希釈の抗HBsAg(抗天然およ び抗変性HBsAg血清の1:1混合物)または抗HBcAgウサギポリクローナル血清の1:1 0希釈物のいずれか(1.5μl)を、混合物に添加した。プロテインA-Sepharoseで の免疫沈降およびSDS/PAGEによる分析を、記載のように行った(24)。 抗体およびペプチドによるHBcAgへの膜に挿入したL-タンパク質結合の阻害。 標識したタンパク質を含むイヌ膵臓ミクロソーム膜を、遠心分離(50,000rpm、 4℃にて2時間;Sorvall moodel TsT 60.4ローター)による分画のために20mM Hepes(Na0HでpH7.5に調節した)/2mMジチオトレイトールを含む77%(wt/vol)、30 %、20%、および10%スクロースの1ml間隔の4ml段階的グラジエントで、翻訳 混合物(60μl)を層にすることによって精製した。SDS/PAGEは、膜結合したL タンパク質を主として77%/30%スクロース界面に位置を示した。スクロースグ ラジエント精製したLタンパク質(4μl)を、阻害アッセイのために種々の希釈 の抗体またはペプチドのいずれかを含むNET-ゲル緩衝液(100μl)で希釈した。 混合物を、HBcAgコートしたウェル(HBcAgに結合するファージの単離の段落と同 様)中で4℃にて21/2時間インキュベートし、そしてNET-ゲル緩衝液で5回、1 0分間隔で洗浄した。ウェルを、放射能の定量のためにEcoscint A(5ml;Natio nal Diagnostics)を含むシンチレーションバイアルに入れた。 種々の改変および変更が、本発明の意図または範囲から逸脱せずに本発明のペ プチドおよび方法で行われ得ることは、当業者に明らかである。したがって、こ れらが添付の請求の範囲およびその同等物の範囲内に入るならば、本発明が本発 明の改変および変更をカバーすることが意図される。 表I ファージB1の改変体についてのKD Relのまとめ 表II L HBsAgのHBcAgとの会合を阻害するペプチドのまとめ 1L BsAgのHBcAgへの結合を半最大レベルで阻害するために必要とされるペプチド の濃度。2 観察可能な阻害なし。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.B型肝炎ウイルスのコア抗原に結合し、そして該コア抗原の表面抗原との 会合を妨げることによって、インビボでのB型肝炎ウイルスのアセンブリを阻害 する、単離精製されたペプチド。 2.前記ペプチドが、SLLGRMKG(β-A)C、RSLLGRMKGA、HRSLLGRMKGA、MHRSLLGR MKGA、RSLLGRMKGA(β-A)C、およびそれらの誘導体からなる群より選択され、そ して該ペプチドが、2μM未満のIC50を有する、請求項1に記載のペプチド。 3.前記ペプチドが1μM未満のIC50を有する、請求項1に記載のペプチド。 4.前記ペプチドが0.5μM未満のIC50を有する、請求項3に記載のペプチド。 5.インビボでの肝炎ビリオンのアセンブリを阻害するための組成物であって 、該組成物が、HBcAgに結合し、そしてHBcAgとHBsAgとの会合を妨害するペプチ ドを含む、組成物。 6.前記ペプチドが、SLLGRMKG(β-A)C、RSLLGRMKGA.HRSLLGRMKGA、MHRSLLGR MKGA、およびRSLLGRMKGA(β-A)C、またはそれらから誘導されるペプチドからな る群より選択され、そして該ペプチドが、2μM未満のIC50を有する、請求項5 に記載の組成物。 7.前記ペプチドが1μM未満のIC50を有する、請求項6に記載の組成物。 8.前記ペプチドが0.5μM未満のIC50を有する、請求項7に記載の組成物。 9.請求項5に記載の組成物および薬学的に受容可能なキャリアを含む、B型 肝炎ウイルスによる感染の予防のためのワクチン。 10.哺乳動物におけるB型肝炎感染の処置のための薬学的調製物であって、 該調製物が、 a)インビボでHBcAgに結合し、そしてHBcAgとHBsAgとの会合を妨害する、治療 的有効量のペプチド;および b)薬学的に受容可能なキャリア、 を含む、薬学的調製物。 11.治療的有効量のインターフェロンをさらに含む、請求項10に記載の薬 学的調製物。 12.肝ガン細胞への前記ペプチドの侵入を容易にするために脂肪酸またはそ の誘導体を含む、請求項10に記載の薬学的調製物。 13.前記ペプチドが、SLLGRMKG(β-A)C、RSLLGRMKGA、HRSLLGRMKGA、MHRSLL GRMKGA、およびRSLLGRMKGA(β-A)C、またはそれらから誘導されるペプチドから なる群より選択される、請求項10に記載の薬学的調製物。 14.B型肝炎ウイルスに感染した個体の処置のための方法であって、 a)HBcAgに結合し、そしてHBcAgとHBsAgとの会合を妨害し、そしてそれによっ て該ウイルスのアセンブリを妨げる、治療的有効量のペプチドを該個体に投与す る工程、 を包含する、方法。 15.前記ペプチドが、SLLGRMKG(β-A)C、RSLLGRMKGA、HRSLLGRMKGA、MHRSLL GRMKGA、およびRSLLGRMKGA(β-A)C、またはそれらから誘導されるペプチドから なる群より選択される、請求項14に記載の方法。 16.前記ペプチドが2μM未満のIC50を有する、請求項15に記載の方法。 17.前記ペプチドが1μM未満のIC50を有する、請求項16に記載の方法。 18.前記ペプチドが0.5μM未満のIC50を有する、請求項17に記載の方法。 19.B型肝炎の処置のための薬学的組成物を調製する方法であって、 a)B型肝炎ウイルスのコア抗原に結合することによって該B型肝炎ウイルス のアセンブリを阻害するペプチドを単離および精製する工程; b)該ペプチドを薬学的に受容可能なキャリアと合わせる工程、 を包含する、方法。 20.前記ペプチドが、SLLGRMKG(β-A)C、RSLLGRMKGA、HRSLLGRMKGA、MHRSLL GRMKGA、RSLLGRMKGA(β-A)C、およびその誘導体からなる群より選択され、そし て該ペプチドが、2μM未満のIC50を有する、請求項19に記載の方法。 21.前記ペプチドが1μM未満のIC50を有する、請求項20に記載の方法。 22.前記ペプチドが0.5μM未満のIC50を有する、請求項21に記載の方法。
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