JPH0430502B2 - - Google Patents

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JPH0430502B2
JPH0430502B2 JP60147338A JP14733885A JPH0430502B2 JP H0430502 B2 JPH0430502 B2 JP H0430502B2 JP 60147338 A JP60147338 A JP 60147338A JP 14733885 A JP14733885 A JP 14733885A JP H0430502 B2 JPH0430502 B2 JP H0430502B2
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JP
Japan
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reinforcing fibers
phenolic resin
layer
foamed
board
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JP60147338A
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JPS6210359A (ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の用分野〕 この発明は建築用板及びその製造方法に関し、
詳しくは補強繊維で補強された発泡フエノール樹
脂より成る建築用板材及びその製造方法に関す
る。 〔従来の技術〕 従来、建築用板材の成形素材としてフエノール
樹脂が使用されることがある。 このフエノール樹脂を素材とする繊維補強成形
体は高強度であり、かつ耐熱性であるので建築用
板としては好適であると言える。 しかしながら、このフエノール樹脂を素材とす
る繊維補強建築用板を得る場合、充分に高強度の
ものとなし得ないといつた問題があつた。 〔従来技術の問題点〕 即ち、レゾール系フエノール樹脂材料が高粘度
であるため、補強繊維の均一分散混入が非常に困
難となり、例えば、上記高粘度のレゾール系フエ
ノール樹脂材料中に補強繊維を添加混練しても繊
維が塊状に固まり均一分散しないといつた問題が
あつた。 従つて、補強繊維を均一分散状にした繊維補強
建築用板を得るには、例えば実開昭59−6311号明
細書、あるいは同53−128369号明明細書に記載の
ように層状にした繊維に樹脂をスプレー吹付けな
どにより供給するしかなく、従つて、薄手の板材
ならともかく厚手の繊維補強建築用板とする場合
は、繊維表面に樹脂がいわばバインダとなつて付
着する編目状態の組織状態となるだけで、緻密な
組織の厚手の板材を成形するのは非常に困難とな
る問題があつた。 〔発明が解決する問題点〕 この発明は上記問題点に鑑み、レゾール系フエ
ノール樹脂組成物と補強繊維とが充分に一体化さ
れ、補強繊維の補強効果も充分に発揮される建築
用板を得ることを目的としてなされたものであ
る。 〔問題点を解決するに至つた技術〕 即ち、この発明の建築用板材は、発泡フエノー
ル樹脂より成る成形板体中に、補強繊維が平面方
向に配向されて層状とされ、この補強繊維の層が
板体の厚さ方向に複数層形成されて成ることを特
徴とするものであり、いま一つの発明は上記建築
用板材の製造方法であつて、不織布状の補強繊維
に、発泡剤を混入したフエノール樹脂を含浸させ
層状とし、この層状体を複数積層し、その後フエ
ノール樹脂を発泡させ各層間を融合密着すること
を特徴とするものである。 〔実施例〕 次に、この発明の実施例を説明する。 第1図はこの発明の実施例の要部拡大断面図で
ある。 この発明の建築用板材Aは発泡フエノール樹脂
より成る成形板体1中に、補強繊維2………2が
平面に拡散され層状となり、かつ、厚さ方向に複
数層が形成されて構成されている。 また、この補強繊維2としてはガラス、カーボ
ン、ボロン、ケブラー、石綿、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエステル等の繊維であつて一
般に補強繊維として使用されているもの全般が使
用可能である。 次に、この発明の建築用板の製造方法について
説明する。 既述したような補強繊維により第2図に示すよ
うに不織布状のマツト2Aを成形し、このマツト
に発泡剤を混入したレゾール系フエノール樹脂を
含浸させ、このフエノール樹脂含浸マツト層2A
を第3図に示すように型枠3などの中に複数積層
し、しかる後発泡剤混入レゾール系フエノール樹
脂を加熱等により発泡させる。 不織布状のマツト2Aは、複数層重ねられて所
定の厚さの板状体を構成するようにされているの
で、各不織布状のマツト2Aは始めから目的の板
厚さとされた不織布状マツトに較べて厚さが薄く
このため粘度が高くても樹脂含浸性が非常に良
い。 また、このような樹脂含浸の薄い不織布状マツ
ト2A,2Aを積層し発泡させればレゾール系フ
エノール樹脂は発泡時の体積膨張によつて不織布
状のマツト層2A,2Aの構成繊維を三次元的に
移動させ、発泡フエノール樹脂層内に平面方向に
配向させて補強繊維を拡散させ層状とする。 しかも、層界面においては、発泡フエノール樹
脂は、厚さ方向へも膨張するからこの膨張圧力に
より各層間は強力に融合密着し、明瞭な層界面も
生じない。 かくして、補強繊維が平面方向に拡散され層状
とされ、厚さ方向に補強繊維の層が複数層形成さ
れた発泡フエノール樹脂より成る建築用板が得ら
れるのである。 なお、上記発泡フエノール樹脂材料の充填剤と
して、例えば水酸化アルミ(Al2(OH)3)を添加
すれば、耐火性をさらに向上出来都合が良い。 以下、この発明の具体的な実施例を説明する。 発泡フエノール樹脂として、下記を基本配合と
し、これを、ガラス繊維不織布(例日本バイリー
ン社製VH50150.150g/m2)に含浸させたものを
6枚積層し密度500Kg/m3、長さ100cm、幅50cm 記 1 発泡用レゾール系フエノール樹脂 100重量部 2 整泡剤:非イオン系界面活性剤(例シリコ
ン) 1重量部 3 発泡剤:フレオン(例フレオン13)
0〜20重量部 4 無機充填剤:水酸化アルミ 100重量部 5 硬化剤:有機スルフオン酸 10〜15重量部 及び厚さ2cmの板材を成形し、この板材の物性
を補強繊維を含まない上記基本配合のみで成形し
た密度500Kg/m3の発泡体と比較したところ、下
表1のような結果となつた。
【表】 次に、前記基本配合材料をガラス繊維不織布
(例 日本バイリーン社製VH50150.150g/m2
に含浸させたものを4枚積層し、密度300Kg/m3
長さ100cm、幅50cm、及び厚さ2cmの板材を成形
し、この板材の物性を前述と同様基本配合のみで
成形した密度300Kg/m3の発泡板材と比較したと
ころ、表2の結果を得た。
〔効果〕
この発明における第1番目の発明において、成
形板体は、発泡フエノール樹脂含浸補強繊維が複
数積層されて構成されるので、補強繊維は層ごと
に樹脂中に混入されることになる。よつて、粘性
が高く補強繊維の分散混入が困難なフエノール樹
脂であつても、補強繊維の分散混入を可能にする
ことができる。 そして、補強繊維は平面方向に配向されて層状
とされ、板体の厚さ方向に複数層形成されるので
板体は全体として均一に繊維で補強されることに
なり、強度的に優れたものとなる。 第2番目の発明において、不織布状の補強繊維
に発泡剤を混入したフエノール樹脂を含浸させ層
状とし、この層状体を複数積層するので、粘性が
高く補強繊維の分散混入が困難なフエノール樹脂
であつても補強繊維の分散混入を可能にすること
ができるのである。 そして、層状体を複数積層した後フエノール樹
脂を発泡させるので、各層が融合密着され、層間
剥離のない一体化した板体の製造ができるように
なるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の要部拡大断面図、
第2図、第3図はこの発明の実施例の製造方法を
示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発泡フエノール樹脂含浸補強繊維が複数積層
    されて成る成形板体中に、この補強繊維が平面方
    向に配向されて層状とされ、この補強繊維の層が
    前記板体の厚さ方向に複数層形成されて成ること
    を特徴とする建築用板材。 2 不織布状の補強繊維に、発泡剤を混入したフ
    エノール樹脂を含浸させ層状とし、この層状体を
    複数積層し、その後フエノール樹脂を発泡させ各
    層間を融合密着することを特徴とする建築用板材
    の製造方法。
JP14733885A 1985-07-03 1985-07-03 建築用板材及び建築用板材の製造方法 Granted JPS6210359A (ja)

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JPS6210359A JPS6210359A (ja) 1987-01-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5678369A (en) * 1992-12-28 1997-10-21 Ig-Technical Research Inc. Refractory/heat insulating panels

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53128369U (ja) * 1977-03-16 1978-10-12
JPS5963111U (ja) * 1982-10-22 1984-04-25 アキレス株式会社 断熱ボ−ド

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JPS6210359A (ja) 1987-01-19

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