JPH04305010A - 高耐熱水性ゼオライトの製造法 - Google Patents

高耐熱水性ゼオライトの製造法

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JPH04305010A
JPH04305010A JP9265591A JP9265591A JPH04305010A JP H04305010 A JPH04305010 A JP H04305010A JP 9265591 A JP9265591 A JP 9265591A JP 9265591 A JP9265591 A JP 9265591A JP H04305010 A JPH04305010 A JP H04305010A
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JP
Japan
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zeolite
alkali metal
homogeneous compound
hot water
solution
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JP9265591A
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English (en)
Inventor
Shunji Inoue
俊次 井上
Senji Kasahara
泉司 笠原
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒,吸着分離剤とし
て有用な耐熱水性の高いゼオライトに関し、更に詳細に
は水分の存在する高温雰囲気下で使用しても結晶の崩壊
しないゼオライトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼオライトはギリシャ語の「沸騰する石
」を語源とする様に、沸石水を含む結晶性アルミノシリ
ケートである。
【0003】その基本構造は、珪素を中心として形成さ
れる4つの酸素が頂点に配置したSiO4四面体と、こ
の珪素の代わりにアルミニウムが置換したAlO4四面
体とが、O/(Al+Si)の原子比が2となるように
酸素を共有しながら規則正しく三次元的に配列している
【0004】AlO4四面体の負電荷は、アルカリ金属
やアルカリ土類金属の陽イオンを含むことによってバラ
ンスされている。又、四面体の配列の仕方で種々の大き
さの細孔が形成され、細孔に通常、水分子や交換可能な
陽イオンが存在している。
【0005】ゼオライトは、石油精製,石油化学,環境
浄化等の触媒として、また、ガス等の分子の吸着分離剤
として広く使用されている。これらの用途において、ゼ
オライトの使用される環境が高温になる場合も多く、耐
熱性,耐熱水性に優れたゼオライトの開発が強く要望さ
れている。
【0006】ゼオライトの耐熱性は、ゼオライトの種類
、SiO2/Al2O3モル比等によって影響されるこ
とが知られており、特にSiO2/Al2O3モル比の
高いもの程高い耐熱性を示す。しかしながら、触媒、吸
着剤等として使用する場合には、活性点である遷移金属
を多くイオン交換し含有させることが可能な、SiO2
/Al2O3モル比の低いものが要求されることが多い
【0007】しかしながら、耐熱性,耐熱水性が高くか
つSiO2/Al2O3モル比の低い低シリカ含有ゼオ
ライトの製法については、未だ的確な方法が開示されて
いない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
で且つ水蒸気の存在する環境下で、触媒,吸着剤等とし
て使用可能なゼオライトの経済的な製造方法を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、上記課題に
ついて鋭意検討を重ねた結果、温度70℃以上で調製し
た粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物を原料に製造し
たゼオライトは、一次粒子径が大きく且つ高耐熱水性と
いう好ましい特性を有することを見出し本発明を完成す
るに至った。
【0010】即ち本発明は、粒状無定形アルミノ珪酸塩
均一化合物を水酸化アルカリ金属水溶液及び/又はアル
カリ金属珪酸塩水溶液中で結晶化するゼオライトの製造
方法において、粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物が
アルカリ金属珪酸塩水溶液と含アルミニウム水溶液とを
同時に且つ連続的に温度70℃以上で反応させて得られ
た粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物であることを特
徴とする高耐熱水性ゼオライトの製造方法を提供するも
のである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明で製造される高耐熱水性ゼオライト
の種類は特に限定されず、例えば、モルデナイト,フェ
リエライト,Y型ゼオライト,ZSM−5等のゼオライ
トであるが、その中でもZSM−5類が好適である。
【0013】本発明の高耐熱水性ゼオライトの製造方法
は、アルカリ金属珪酸塩水溶液と含アルミニウム水溶液
とを同時に且つ連続的に温度70℃以上で反応させて得
られた粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物を水酸化ア
ルカリ金属水溶液及び/又はアルカリ金属珪酸塩水溶液
中で結晶化することが必須である。
【0014】アルカリ金属珪酸塩水溶液としては、珪酸
ナトリウム,珪酸カリウム,珪酸リチウム等の水溶液が
好適に使用できる。
【0015】含アルミニウム水溶液としては、硫酸アル
ミニウム,硝酸アルミニウム,アルミン酸ナトリウム,
アルミン酸カリウム,塩化アルミニウム等の水溶液や水
酸化アルミニウム,酸化アルミニウムのアルカリ溶解水
溶液又は鉱酸溶解水溶液が好適に使用できる。
【0016】本発明の方法において使用する均一化合物
は、70℃以上でアルカリ金属珪酸塩水溶液と含アルミ
ニウム水溶液とを同時に且つ連続的に反応させることに
よって得られたものである。ここで同時に且つ連続的反
応とは、アルカリ金属珪酸塩水溶液と含アルミニウム水
溶液とを、同時に、且つ実質的に常に一定比率を維持し
ながら反応帯に供給する態様を意味する。
【0017】均一化合物の調製にあたっては、反応帯の
温度を70℃以上に保持しなければならない。望ましく
は、75〜95℃である。本発明の方法において、生成
する粒状均一化合物スラリーのpHは5〜9が良く、好
ましくは6〜8である。このpH範囲を保持するために
、反応系及び/又は原料に鉱酸又はアルカリを添加すれ
ば良い。
【0018】本発明の方法において、均一化合物の調製
方法に特に制限はないが、実施態様の一例として、攪拌
機を備えたオーバーフロー型の反応槽に、攪拌下で両水
溶液を同時に且つ連続的に供給して反応させる方式をあ
げることができる。
【0019】別な一例として、反応スラリーを排出する
ことなく両水溶液を攪拌条件下の反応槽に一定比率で連
続に供給する所謂回分連続方式の調製法も勿論適用する
ことができるが、この場合、両水溶液を急速に添加する
ことなく、少なくとも5分以上好ましくは30分以上を
費やして供給する必要がある。
【0020】均一化合物は外見上ほぼ球状又は微粒子凝
集塊の形態を呈し、粒径は反応条件の調節によって1〜
500μの範囲で任意に選ぶことができる、本発明方法
において、均一化合物の粒径については特に制限はない
が、10μ以上の粒径のものが好ましい。均一化合物を
懸吊する反応スラリーの固液分離は極めて容易であって
、通常の濾過操作により脱水率の高い均一化合物が得ら
れる。
【0021】結晶化は均一化合物を水酸化アルカリ金属
水溶液及び/又はアルカリ金属珪酸塩水溶液中で加熱す
ることによって行なう。結晶化時に攪拌を行なうことは
必須条件ではないが、系全体の均等な伝熱を図る上で攪
拌が好ましい。
【0022】水酸化アルカリ金属水溶液,アルカリ金属
珪酸塩水溶液としては、水酸化ナトリウム,水酸化カリ
ウム,水酸化リチウム,珪酸ナトリウム,珪酸カリウム
,珪酸リチウムなどの水溶液が好適である。又、これら
2種以上の混合水溶液であっても良い。最も好適には、
水酸化ナトリウム,珪酸ナトリウムの水溶液あるいはこ
れらの混合水溶液である。
【0023】結晶化に供する均一化合物とアルカリ水溶
液との比率は任意に決定できるが、均一化合物100重
量部に対して、20〜2000重量部のアルカリ水溶液
(例えば、NaOH濃度0.1〜10wt%)を用いる
のがよい。
【0024】結晶化を行なう温度は目的のゼオライトに
よるが、60〜300℃である。結晶化に要する時間は
温度にもよるが、10〜200時間である。
【0025】結晶化が完了したスラリーを固液分離,水
洗,乾燥することによって、ゼオライトを得る。
【0026】得られるゼオライトの一次粒子径は、均一
化合物の調製温度を70℃未満にした場合より大きくな
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法によれば、製造されたゼオ
ライトは、高温で且つ水蒸気の存在する環境下で、触媒
,吸着剤等として使用した場合に、耐熱水性に優れてお
り本発明は工業的見地から非常に有意義なものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0029】実施例1(均一化合物の調製)攪拌状態に
あるオーバーフロータイプの反応槽(実容積1リットル
)に、珪酸ソーダ水溶液(SiO2;150g/リット
ル,Na2O;47g/リットル,Al2O3;0.0
5g/リットル)と硫酸アルミニウム水溶液(Al2O
3;33.7g/リットル,SO4;201.5g/リ
ットル)とをそれぞれ1.6リットル/hr,0.4リ
ットル/hrの速度で連続供給した。反応温度は80℃
,反応スラリーの見掛け滞在時間は30分,溢流するス
ラリーのpHは6.3〜6.6であった。
【0030】排出スラリーを遠心濾過機で固液分離し、
充分水洗後、均一化合物(SiO2:56.7wt%,
Al2O3:3.13wt%,Na2O:2.01wt
%,H2O:37.8wt%)の湿ケークAを得た。
【0031】比較例1(均一化合物の調製)反応温度を
30℃とする以外は実施例1と同様な方法により、均一
化合物(SiO2:54.7wt%,Al2O3.02
wt%,Na2O:1.94wt%,H2O:40.3
wt%)の湿ケークBを得た。
【0032】実施例2(ゼオライトの合成)実施例1で
得られた均一化合物A;2193gとNaOH;1.2
7wt%の水酸化ナトリウム水溶液;4807gを10
リットルのオートクレーブに仕込み180℃で44時間
加熱して、SiO2/Al2O3比28.7,一次粒子
径1〜3ミクロンの高純度ZSM−5類似ゼオライトを
得た。続いてゼオライト中のAl原子数に対し10倍量
のアンモニウム分子数になるように秤量した1mol/
リットル塩化アンモニウム水溶液中に投入し、液温60
℃にて2時間攪拌した。固液分離後、十分水洗し、10
0℃で10時間乾燥し、NH4ZSM−5類似ゼオライ
ト(I)を得た。
【0033】その粉末X線回折図から求めた格子面間隔
(d値)を表1に示す。
【0034】比較例2(ゼオライトの合成)比較例1で
得られた均一化合物B;2338gとNaOH;1.3
5wt%の水酸化ナトリウム水溶液;4509gを10
リットルのオートクレーブに仕込み180℃で44時間
加熱して、SiO2/Al2O3比29.0,一次粒子
径1ミクロン以下の高純度ZSM−5類似ゼオライトを
得た。続いてゼオライト中のAl原子数に対し10倍量
のアンモニウム分子数になるように秤量した1mol/
リットル塩化アンモニウム水溶液中に投入し、液温60
℃にて2時間攪拌した。固液分離後、十分水洗し、10
0℃で10時間乾燥し、NH4ZSM−5類似ゼオライ
ト(II)を得た。
【0035】その粉末X線回折図から求めた格子面間隔
(d値)を表1に示す。
【0036】
【表1】 実施例3(ゼオライトの耐熱水性評価)実施例2で得ら
れたNH4ZSM−5類似ゼオライト(I)2gを常圧
固定床反応管に充填し、水蒸気濃度10%空気60ml
/min.流通下、10℃/min.の昇温速度で90
0℃まで昇温し、6時間保持した。電源を切り、そのま
ま放冷して室温まで冷却した。耐熱水性は、粉末X線回
折法によって求められたX線回折パターンの、熱処理前
後のピーク強度の比より求めた結晶残存率として、この
値の大小から耐熱水性を評価した。その結果を表2に示
す。
【0037】比較例3(比較ゼオライトの耐熱水性評価
) 比較例2で得られたNH4ZSM−5類似ゼオライト(
II)を、実施例3と同じ方法で処理し、同じ評価方法
により耐熱水性を評価した。その結果を表2に示す。
【0038】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物を水
    酸化アルカリ金属水溶液及び/又はアルカリ金属珪酸塩
    水溶液中で結晶化するゼオライトの製造方法において、
    粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物がアルカリ金属珪
    酸塩水溶液と含アルミニウム水溶液とを同時に且つ連続
    的に温度70℃以上で反応させて得られた粒状無定形ア
    ルミノ珪酸塩均一化合物であることを特徴とする高耐熱
    水性ゼオライトの製造法。
JP9265591A 1991-04-01 1991-04-01 高耐熱水性ゼオライトの製造法 Pending JPH04305010A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000153159A (ja) * 1998-11-17 2000-06-06 Tosoh Corp 排ガス浄化触媒及び排ガス浄化方法
JP2005112686A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 National Institute Of Advanced Industrial & Technology モルデナイト型メタロシリケートの製造方法
WO2020121812A1 (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 国立大学法人 東京大学 ゼオライトおよびその製造方法

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