JPH0430410A - 電解コンデンサ用の封口体および電解コンデンサならびにその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電解コンデンサ用の封口体および電解コンデ
ンサならびにその製造方法に関する。

［従来の技術］ 電解コンデンサ、例えばアルミニウム電解コンデンサは
一方に開口を有する金属製の有底筒状のケース内にコン
デンサ素子を収納し、開口は中の電解液が漏出しないよ
うに封口体で封口されている。封口体としては絶縁ゴム
や金属板などからなる単体の封口体や、絶縁ゴム層と合
成樹脂層とを貼り合わせた複合封口体などが用いられて
いる。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、絶縁ゴム層と合成樹脂層とからなる複合封口体
の場合、合成樹脂層が外力により割れてしまうことがあ
り、また合成樹脂によってはコストが高くつ（という欠
点がある。また金属製の封口体の場合、コンデンサ素子
から引き出された外部引出し線が接触すると短絡の原因
となる。

この発明は、外力により破損したり、外部引出し線と接
触しても短絡したりすることのない封口体およびこの封
口体を有する電解コンデンサならびにその製造方法を提
供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために、この発明の電解コンデンサ
用の封口体では、ｌ乃至複数の穴を有する金属層と、金
属層の下層にあって一部が上層の金属層の穴に入り込み
上層の金属層の外表面まで達して露出し、この露出した
弾性体層の箇所に弾性体層を縦に貫通する孔が設けられ
ているとともに、ケースの開口に嵌着した際にケースの
外周部から横絞りを加え得るような厚さを有した弾性体
層とを具備するように構成した。

また、この発明の電解コンデンサでは、一方が開口した
有底筒状の金属製のケース内にコンデンサ素子が収納さ
れ、ケースの開口が１乃至複数の穴を有する金属層と金
属層の下層にあって一部が上層の金属層の穴に入り込み
上層の金属層の外表面まで達して露出している弾性体層
とからなる封口体により封口溶着され、コンデンサ素子
の外部引出し線は封口体の金属層の外表面に露出した弾
性体層の箇所に設けられた弾性体層を縦に貫通する孔を
通って直接またはリベットを介してケース外に引き出さ
れており、ケースの外周部から封口体の弾性体層に相応
する箇所に横絞りが加えられてケースの外周部に凹部が
形成されてなるように構成した。

さらに、この発明の電解コンデンサの製造方法では、１
乃至複数の穴を有する金属層と金属層の下層にあって一
部が上層の金属層の穴に入り込み上層の金属層の外表面
まで達して露出している弾性体層とからなる封口体の露
出した弾性体層の箇所に弾性体層を縦に貫通するように
設けられた孔を通して直接またはリベットを介してコン
デンサ素子の外部引出し綿を引き出した後、この封口体
およびコンデンサ素子を一方が開口した有底筒状の金属
製のケース内に収納し、封口体の金属層の周縁部とケー
スの開口の周縁部とを溶着し、さらに封口体の弾性体層
に相応する箇所にケースの外周部から横絞りを加えてケ
ースの外周部に凹部を形成するように構成した。

［作用］ この発明では、封口体は金属層と弾性体層からなり、封
口体がケースに嵌着され溶着された後、ケースの外周部
から封口体の弾性体層に相応する箇所に横絞りが加えら
れて凹部が形成されている。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を第１図乃至第１１図を参照し
ながら詳細に説明する。

〈実施例１〉 第１図乃至第６図にこの発明に係る第１の実施例を示す
。

第１図はこの発明の電解コンデンサ用の封口体の一実施
例を示すもので、封口体１は金属層２と、例えば焼付加
工により金属層２と一体に成形加硫された絶縁性の弾性
体層３からなり、弾性体層３の一部が金属層２に設けら
れた２つの穴４に入り込み金属層２の外表面まで達し露
出している（第３図参照〕、この２つの露出部５の中央
にそれぞれ弾性体層３を縦に貫通する孔６が設けられて
いる。金属層２の穴４の縦断面は、外表面側が広く弾性
体層３側が狭（なるように段状になされているので、弾
性体層３の露出部５の付近７はフランジ状になっている
。

金属層２はアルミニウム、ステンレスその他の金属から
なり、また弾性体層３は絶縁ゴム、絶縁性の合成樹脂な
どの絶縁性の弾性体からなり、弾性体層は封口体をケー
スに嵌着した後、ケースの外周部から横絞りを加えケー
スに凹部を形成する際、それを受容できるような厚さを
有している。

第２図のように、封口体１の露出部５の孔６にコンデン
サ素子８の外部引出し線９が挿通される。コンデンサ素
子８はアルミニウム箔からなる陽極箔と陰極箔とをセパ
レータを介して巻回し電解液を含浸してなり、陽極箔お
よび陰極箔からそれぞれ外部引出し線９が引き出されて
いる。

封口体ｌを取り付けたコンデンサ素子８は、第３図のよ
うに一方に開口を有した有底筒状の金属製のケース１０
内に収納される。ケース１０は封口体の金属層と同じ金
属または異なる金属からなる。その後、第４図のように
封口体１の金属層２の周縁部とケース１０の周縁部とを
、レーザビーム１１により溶接し溶着する。

封口体１が溶着されたケース１０を回転させながら、周
囲にアールが付されたコマ１２を回転させて封口体１の
弾性体層３に相当する箇所でケースの外側から押し当て
（第５図）横絞りを加え、ケース１０の封口体１の弾性
体層３に相当する箇所の周囲に凹部１３が形成される（
第６図および第７図）。なお１４は溶着箇所である。

〈実施例２〉 第８図にこの発明に係る第２の実施例を示す。

この実施例では、封口体１の金属層２の周縁部に段部１
５が設けられ、ここに弾性体層３が入り込んでいる。こ
れによりコマ１２で横絞りを加えても、金属層２の周縁
部と弾性体層３の周縁部とが離れ隙間ができてしまうよ
うな可能性を少なくできる。

〈実施例３〉 第９図ないし第１０図にこの発明に係る第３の実施例を
示す。

この実施例では弾性体層３の露出部５は１つで楕円形を
し、この１つの露出部５に２つの孔６が互いに離れて設
けられている。このようにするとコマ１２でケース１０
の封口体１の弾性体層３に相当する箇所の周囲に横絞り
を加えた際に弾性体層が周囲から押されても露出部５が
浮きあがりにく　　い　。

〈実施例４〉 第１１図はこの発明の第４の実施例を示し、外部引出し
線９はリベットを介してケース１０外に引出されている
。即ち封口体の弾性体層３の孔６にリベット１６が配置
されリベットの内方端にコンデンサ素子８の外部引出し
線９が接続され、リベットの外方端にラグ端子１７が接
続されている。

［発明の効果］ 以上説明したようにこの発明によれば、封口体は金属層
と絶縁性の弾性体層からなるので、外力により封口体ま
たはその一部が割れてしまうようなことがない。また封
口体の内側は絶縁性の弾性体層であるので外部引出し線
が万一接触しても短絡したりすることがない。さらに金
属層を使用するのでコスト的にも安くでき溶着も可能で
ある。

また封口体がケースに嵌着され溶着された後にケースの
外周部から封口体の弾性体層に相応する箇所に横絞りが
加えられているので、密封性が高まり、封口体とケース
との間あるいは金属層と弾性体層との間を伝って電解液
が万が−にも外部に漏出するのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の電解コンデンサ用の封口体の一実施
例を示す図、第２図は封口体にコンデンサ素子を取り付
けた状態を示す図、第３図はコンデンサ素子をケースに
収納し封口体を嵌着した状態の断面図、第４図はケース
の開口付近をレーザビームで溶着する状態を示す図、第
５図は横絞りを加える状態を示す図、第６図は横絞りを
加え終わった状態を示す図、第７図は第６図の断面図、
第８図はこの発明の第２の実施例の封口体の断面図、第
９図はこの発明の第３の実施例の封口体の斜視図、第１
０図は第９図の断面図、第１１図はこの発明の第４の実
施例を示す断面図である。 図中、１・・・封口体、２・・・金属層、３・・・弾性
体層、４・・・穴、６・・・孔、８・・・コンデンサ素
子、９・・・外部引出し線、１０・・・ケース、１３・
・・凹部、１６・・・リベット、１７・・・ラグ端子。 特許出願人　　エルナー株式会社 第１ 図 第４ 図 第５図 第６ 図 第８ 図 第１０図 第７ 図 第９図 第１１図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）１乃至複数の穴を有する金属層と、金属層の下層
   にあって一部が上層の金属層の穴に入り込み上層の金属
   層の外表面まで達して露出し、この露出した弾性体層の
   箇所に弾性体層を縦に貫通する孔が設けられているとと
   もに、ケースの開口に嵌着した際にケースの外周部から
   横絞りを加え得るような厚さを有した弾性体層とを具備
   する電解コンデンサ用の封口体。
2. （２）一方が開口した有底筒状の金属製のケース内にコ
   ンデンサ素子が収納され、ケースの開口が１乃至複数の
   穴を有する金属層と金属層の下層にあって一部が上層の
   金属層の穴に入り込み上層の金属層の外表面まで達して
   露出している弾性体層とからなる封口体により封口溶着
   され、コンデンサ素子の外部引出し線は封口体の金属層
   の外表面に露出した弾性体層の箇所に設けられた弾性体
   層を縦に貫通する孔を通って直接またはリベットを介し
   てケース外に引き出されており、ケースの外周部から封
   口体の弾性体層に相応する箇所に横絞りが加えられてケ
   ースの外周部に凹部が形成されてなる電解コンデンサ。
3. （３）１乃至複数の穴を有する金属層と金属層の下層に
   あって一部が上層の金属層の穴に入り込み上層の金属層
   の外表面まで達して露出している弾性体層とからなる封
   口体の露出した弾性体層の箇所に弾性体層を縦に貫通す
   るように設けられた孔を通して直接またはリベットを介
   してコンデンサ素子の外部引出し線を引き出した後、こ
   の封口体およびコンデンサ素子を一方が開口した有底筒
   状の金属製のケース内に収納し、封口体の金属層の周縁
   部とケースの開口の周縁部とを溶着し、さらに封口体の
   弾性体層に相応する箇所にケースの外周部から横絞りを
   加えてケースの外周部に凹部を形成することを特徴とす
   る電解コンデンサの製造方法。