JPH04300878A - ベンゼンジオール誘導体 - Google Patents

ベンゼンジオール誘導体

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JPH04300878A
JPH04300878A JP8722991A JP8722991A JPH04300878A JP H04300878 A JPH04300878 A JP H04300878A JP 8722991 A JP8722991 A JP 8722991A JP 8722991 A JP8722991 A JP 8722991A JP H04300878 A JPH04300878 A JP H04300878A
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JP
Japan
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compound
mmol
hexane
added
ethyl acetate
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Pending
Application number
JP8722991A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Matsumoto
正勝 松本
Nobuko Watanabe
信子 渡辺
Hideko Mori
森 英子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujirebio Inc filed Critical Fujirebio Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式
【化3】 (式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基
【化4】 で表わされる基、ここでR5 、R6 及びR7 は低
級アルキル基であり、R2 及びR3 は水素原子又は
低級アルキル基であり、R4 は水素原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、アリール基、アラルキル基、
アシル基、アロイル基又は置換スルホニル基である。)
で表わされるベンゼンジオール誘導体に関する。
【0002】前記一般式(I)で表わされるベンゼンジ
オール誘導体は、4−ヒドロキシテトラヒドロピラン誘
導体(特願平2−141492号参照)の中に示される
例えば
【化5】 を製造するために用いることができる。化合物Aは、3
−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素Aリダク
ターゼ(以下HMG−CoAリダクターゼという)の強
力な阻害作用を有するためコレステロール低下剤、脂質
低下剤として有用である。
【0003】
【従来の技術】動脈硬化の発生の大きな因子となる血液
中のコレステロールを低下させる方法として、コレステ
ロールの生合成をその律速酵素のHMG−CoAリダク
ターゼと競合することにより阻害し、血液コレステロー
ルの低下作用を示すML−236Bが見い出されている
(特開昭50−155690号参照)。ML−236B
は、6−置換−4−ヒドロキシテトラヒドロピラン−2
−オン骨格を有する化合物である。ML−236B以降
、血中脂質低下作用を有する様々な4−ヒドロキシテト
ラヒドロピラン−2−オン骨格をもつ化合物が報告され
ている(T.−J.Lee,Trends  in  
Pharmacol.Scie.,8(1),4420
(1987)及びDrugs  of  the  F
uture  12(5),(1987)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】HMG−CoAリダク
ターゼを阻害し、血液コレステロール値を低下させる作
用を有する前記化合物Aの中間体として用いることので
きる一般式(I)で表わされるベンゼンジオール誘導体
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記一般
式(I)で表わされるベンゼンジオール誘導体が、HM
G−CoAリダクターゼ阻害作用を有する例えば前記式
で表わされる化合物Aに簡便に収率よく誘導できる中間
体であることを見い出し本発明を完成した。
【0006】前記一般式(I)で表わされる誘導体は以
下に示す式1、式2及び式3の各工程により製造するこ
とができる。
【0007】
【化6】 (式中、R2 、R3 、R4 及びR5 は前記と同
じである。)
【0008】
【化7】 (式中、R2 、R3 及びR4 は前記と同じであり
、Xはハロゲン原子である。)
【0009】
【化8】 (式中、X、R2 、R3 、R4 、R6 及びR7
 は前記と同じである。)
【0010】〔第1工程〕本工程は、前記式(II)で
表わされるヒドロキノン誘導体を酸の存在下環化反応を
行い、一般式(I−a)で表わされるベンゾフラン誘導
体を製造するものである。前記一般式(I−a)で表わ
されるベンゾフラン誘導体において、R2 及びR3 
は、水素原子又は低級アルキル基であり、低級アルキル
基としては炭素数1〜5の直鎖状又は分枝鎖状の低級ア
ルキル基であり、この基として例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基等を挙
げることができる。
【0011】本反応は、酸の存在下行うことが好ましく
、例えば三フッ化ホウ素エーテラート、p−トルエンス
ルホン酸、塩酸等を使用することができる。酸の使用量
は、前記式(II)であるヒドロキノン誘導体に対して
触媒量で充分である。反応は、不活性ガス雰囲気下、溶
媒中実施することが好ましく、例えば塩化メチレン、ク
ロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、酢酸エチル等のエステル類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類等の不活性溶媒を
挙げることができる。反応は、−5〜150℃で行うこ
とができる。
【0012】本工程により製造される前記一般式(I−
a)で表わされるベンゾフラン誘導体としては、例えば
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4,6−ジ(2
−プロピル)−5−ヒドロキシ−7−(2−プロペン−
1−イル)ベンゾ〔b〕フラン、6−(t−ブチル)−
2,3−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−7−(2−プロペ
ン−1−イル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕
フラン、6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−5−ヒドロキシ−7−(2−プロペン−
1−イル)ベンゾ〔b〕フラン、4−(t−ブチル)−
2,3−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−7−(2−プロペ
ン−1−イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕
フラン、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−5−ヒ
ドロキシ−7−(2−プロペン−1−イル)−6−(2
−プロピル)ベンゾ〔b〕フラン等を挙げることができ
る。
【0013】本工程を実施するための原料である前記一
般式(II)で表わされるヒドロキノン誘導体は、参考
例中に示すフェノール化合物より製造することができる
(詳しくは後記参考例参照)。
【0014】〔第2工程〕本工程は、前記一般式(I−
a)で表わされるベンゾフラン誘導体とR4 X(R4
 及びXは前記と同じである)で表わされるハロゲン化
合物との反応により前記一般式(I−b)で表わされる
ベンゾフラン誘導体を製造する反応である。本反応で使
用する前記R4 Xで表わされるハロゲン化合物におい
てハロゲン原子としては塩素、臭素及びヨウ素を表わし
、R4 は低級アルキル基、低級アルケニル基、アリー
ル基、アラルキル基、アシル基、アロイル基又は置換ス
ルホニル基である。ここで低級アルキル基としては炭素
数1〜5の直鎖状又は分枝鎖状の低級アルキル基であり
、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブ
チル基、ペンチル基等を挙げることができる。低級アル
ケニル基としては炭素数2〜5の低級アルケニル基であ
り、例えばエチレン基、1−プロペニル基、2−プロペ
ニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−
2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、
3−ブテニル基、プレニル基等を挙げることができる。 アリール基としては、例えばフリル基、チエニル基、ピ
ロリル基、フェニル基、ピリジル基等を挙げることがで
きる。 アラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチル
基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、フルフリ
ル基、チエニルメチル基等を挙げることができる。アシ
ル基としては炭素数2〜5のアシル基であり、例えばア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、ピバロイル基等を挙げることができる。アロイル基
としては、例えばベンゾイル基、ピリジンカルボニル基
、イミダゾリルカルボニル基、フロイル基、チオフェン
カルボニル基等を挙げることができる。置換スルホニル
基としては、例えばメタンスルホニル基、ベンゼンスル
ホニル基、トルエンスルホニル基等を挙げることができ
る。
【0015】本工程の反応は、塩基の存在下に行うこと
が好ましく、塩基としては例えば水素化ナトリウム、水
素化カリウム、無水炭酸カリウム、無水炭酸ナトリウム
等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩
基を適宜使用することができる。塩基の使用量は、出発
化合物に対して少なくとも当量であり1〜3当量である
ことが効率よく合成するために好ましい。反応は溶媒中
実施することが好ましく、例えばジメチルホルムアミド
(DMF)等のアミド類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテ
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等の
不活性溶媒を単独又は混合して使用することができる。 反応は0〜150℃で行うことができる。さらにR4 
がアシル基及びアロイル基で表わされる前記一般式(I
−b)で表わされるベンゾフラン誘導体を製造する場合
には、前記したアシル基、アロイル基に相当する酸無水
物を使用することができる。
【0016】本工程により製造される前記一般式(I−
b)で表わされるベンゾフラン誘導体としては、例えば
5−アセトキシ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4,6−ジ(2−プロピル)−7−(2−プロペン−
1−イル)ベンゾ〔b〕フラン、5−ベンジルオキシ−
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4,6−ジ(2
−プロピル)−7−(2−プロペン−1−イル)ベンゾ
〔b〕フラン、5−アセトキシ−6−(t−ブチル)−
2,3−ジヒドロ−7−(2−プロペン−1−イル)−
2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン、5−ベン
ジルオキシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−
7−(2−プロペン−1−イル)−2,2,4−トリメ
チルベンゾ〔b〕フラン、5−ベンジルオキシ−6−(
t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
7−(2−プロペン−1−イル)ベンゾ〔b〕フラン、
5−アセトキシ−2,3−ジヒドロ−4−(t−ブチル
)−7−(2−プロペン−1−イル)−2,2,6−ト
リメチルベンゾ〔b〕フラン、5−ベンジルオキシ−4
−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−7−(2−プロ
ペン−1−イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b
〕フラン等を挙げることができる。
【0017】〔第3工程〕本工程は、前記一般式(I−
b)で表わされるプロペン誘導体をボラン誘導体を用い
てハイドロボレーションを行い、次いで酸化することに
より前記一般式(I−c)で表わされるアルコール誘導
体を製造するものである。本反応に用いるボラン誘導体
としては、例えばジボラン、9−ボラビシクロ〔3.3
.1〕ノナン(9−BBN)に代表されるジアルキルボ
ラン等を挙げることができるが、この中で9−BBNを
好適に用いることができる。ボラン誘導体の使用量は、
前記一般式(I−b)で表わされるプロペン誘導体に対
して1〜2当量の範囲であることが効率よく合成するた
めに好ましい。反応は、不活性ガス雰囲気下、溶媒中実
施することが好ましく、例えばジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類
等の不活性溶媒を挙げることができる。反応は0〜10
0℃で行うことができる。生成したホウ素化合物のアル
コールへの酸化は通常使用されるアルカリ性過酸化水素
を用いることにより行うことができる。
【0018】本工程により製造される前記一般式(I−
c)で表わされるアルコール誘導体としては、例えば3
−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−4,6−ジ(2−プロピル)ベンゾ〔b〕フ
ラン−7−イル〕プロパノール、3−〔5−ベンジルオ
キシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2
,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロ
パノール、3−〔5−ベンジルオキシ−6−(t−ブチ
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾ〔b
〕フラン−7−イル〕プロパノール、3−〔5−ベンジ
ルオキシ−4−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2
,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕
プロパノール、3−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチル−6−(2−プロピル)ベン
ゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパノール等を挙げるこ
とができる。
【0019】〔第4工程〕本工程は、前記一般式(I−
c)で表わされるアルコール誘導体を酸化して前記一般
式(I−d)で表わされるアルデヒド誘導体を製造する
ものである。本反応に用いる酸化剤は、水酸基をアルデ
ヒド基に酸化するものであればよく、例えばピリジニウ
ムクロロクロメートなどのクロム化合物、三酸化イオウ
ピリジン錯体、N−クロロコハク酸イミド等を挙げるこ
とができる。反応は、不活性ガス雰囲気下、溶媒中実施
することが好ましく、例えばエチルエーテル、THF、
ジオキサン等のエーテル類、DMF、DMSO等の不活
性溶媒を挙げることができる。反応は、0〜100℃で
行うことができる。
【0020】本工程により製造される前記一般式(I−
d)で表わされるアルデヒド誘導体としては、例えば3
−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−4,6−ジ(2−プロピル)ベンゾ〔b〕フ
ラン−7−イル〕プロパナール、3−〔5−ベンジルオ
キシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2
,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロ
パナール、3−〔5−ベンジルオキシ−6−(t−ブチ
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾ〔b
〕フラン−7−イル〕プロパナール、3−〔5−ベンジ
ルオキシ−4−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2
,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕
プロパナール、3−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチル−6−(2−プロピル)ベン
ゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパナール等を挙げるこ
とができる。
【0021】〔第5工程〕本工程は、前記一般式(I−
d)で表わされるアルデヒド誘導体とアセト酢酸エステ
ルのジアニオンとの反応を行うことにより前記一般式(
I−e)で表わされるケトエステル誘導体を製造するも
のである。前記一般式(I−e)で表わされるケトエス
テル誘導体において、R5 としては低級アルキル基で
あり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基等を挙げることができる。
【0022】本反応に用いるアセト酢酸エステルは、例
えばアセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸
プロピル、アセト酢酸ブチル等を挙げることができる。 アセト酢酸エステルのジアニオンを誘導するための塩基
としては、例えば水素化ナトリウム、ブチルリチウム等
を挙げることができる。反応は、不活性ガス雰囲気下、
溶媒中実施することが好ましく、例えばジエチルエーテ
ル、THF、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテ
ル類等の不活性溶媒を単独若しくは混合して用い行うこ
とができる。反応は、−78℃〜室温で行うことができ
る。
【0023】本工程により製造される前記一般式(I−
e)で表わされるケトエステル誘導体としては、例えば
7−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−6−(
2−プロピル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕
フラン−7−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプ
タン酸エチル、7−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチル−4,6−ジ(2−プロピル
)ベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕−5−ヒドロキシ−
3−オキソヘプタン酸エチル、7−〔5−ベンジルオキ
シ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2,
4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕−5−
ヒドロキシ−3−オキソヘプタン酸エチル、7−〔5−
ベンジルオキシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒド
ロ−2,2−ジメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕
−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタン酸エチル、7−
〔5−ベンジルオキシ−4−(t−ブチル)−2,3−
ジヒドロ−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン
−7−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタン酸
エチル、7−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ
−2,2−ジメチル−6−(2−プロピル)ベンゾ〔b
〕フラン−7−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソヘ
プタン酸エチル等を挙げることができる。
【0024】〔第6工程〕本工程は、前記一般式(I−
e)で表わされるケトエステル誘導体を還元し、前記一
般式(I−f)で表わされる3,5−ジヒドロキシヘプ
タン酸エステル誘導体を製造するものである。本工程に
おける還元にはカルボニル基の還元に用いられる各種還
元剤を使用することができ、例えば水素化ホウ素ナトリ
ウムを挙げることができる。
【0025】本工程を実施するにあたり、還元剤の使用
量は、前記一般式(I−e)で表わされるケトエステル
誘導体1モル当り1〜6当量であるが、好ましくは1〜
4当量用いることが効率よく合成できる点で好ましい。 反応は、通常不活性溶媒中、例えば水、メタノール、エ
タノール、ブタノール等のアルコール類、THF、ジオ
キサン等のエーテル類、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の
芳香族炭化水素を単独若しくは混合して用い行なうこと
ができる。反応は、通常−78℃〜室温で行なうことが
できる。
【0026】本工程により製造される前記一般式(I−
f)で表わされる3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エス
テル誘導体としては、例えば7−〔5−ベンジルオキシ
−2,3−ジヒドロ−6−(2−プロピル)−2,2,
4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕−3,
5−ジヒドロキシヘプタン酸エチル、7−〔5−ベンジ
ルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4,
6−ジ(2−プロピル)ベンゾ〔b〕フラン−7−イル
〕−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エチル、7−〔5
−ベンジルオキシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒ
ドロ−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7
−イル〕−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エチル、7
−〔5−ベンジルオキシ−6−(t−ブチル)−2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾ〔b〕フラン−7
−イル〕−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エチル、7
−〔5−ベンジルオキシ−4−(t−ブチル)−2,3
−ジヒドロ−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラ
ン−7−イル〕−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エチ
ル、7−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2
,2−ジメチル−6−(2−プロピル)ベンゾ〔b〕フ
ラン−7−イル〕−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エ
チル等を挙げることができる。
【0027】なお、本工程の還元反応をより立体選択的
に行うために公知の方法(例えばTetrahedro
n,40,2233(1983))を応用することも可
能である。また本工程により製造される前記一般式(I
−f)で表わされる3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エ
ステル誘導体は、次の工程に進み目的の化合物Aを製造
することができる(後記参考例参照)。
【0028】〔第7工程〕本工程は前記一般式(III
)で表わされるヒドロキノン誘導体を酸の存在下環化反
応を行い、前記一般式(I−g)で表わされるベンゾフ
ラン誘導体を製造するものである。本工程を実施する際
には、第1工程と同様の触媒、溶媒及び反応条件を用い
ることができる。
【0029】本工程により製造される前記一般式(I−
g)で表わされるベンゾフラン誘導体としては例えば2
,3−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−6−(2−プロピル
)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン、2,
3−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−4−(2−プロピル)
−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン等を挙げ
ることができる。
【0030】本工程を実施するための原料である前記一
般式(III)で表わされるヒドロキノン誘導体は、参
考例に示されるフェノール化合物より各工程に従い製造
することができる(後記参考例参照)。
【0031】〔第8工程〕本工程は、前記一般式(I−
g)で表わされるフェノール誘導体の水酸基をR4 X
で表わされるハロゲン化合物との反応により前記一般式
(I−h)で表わされるベンゾフラン誘導体を製造する
ものである。本工程を実施する際には、第2工程と同様
なR4 Xで表わされるハロゲン化合物、溶媒及び反応
条件を用いることができる。
【0032】本工程により製造される前記一般式(I−
h)で表わされるベンゾフラン誘導体として例えば5−
ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−6−(2−プロピ
ル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン、5
−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−4−(2−プロ
ピル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン等
を挙げることができる。
【0033】〔第9工程〕本工程は、前記一般式(I−
h)で表わされるベンゾフラン誘導体とハロゲン化試薬
との反応により前記一般式(I−i)で表わされるハロ
ゲン化合物を製造するものである。前記一般式(I−i
)中Xで表わされるハロゲン原子としては、塩素原子、
臭素原子及びヨウ素原子である。
【0034】本反応に用いるハロゲン化試薬としては、
例えば塩素、臭素、N−ブロモコハク酸イミド、N−ク
ロロコハク酸イミド、ピリジニウムブロミドパーブロミ
ド等を挙げることができる。ハロゲン化試薬の使用量は
、前記一般式(I−h)で表わされるベンゾフラン誘導
体に対して0.5〜1.5当量である。反応は、不活性
ガス雰囲気下、溶媒中実施することが好ましく、例えば
クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類
、ジエチルエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル
類等溶媒又は水を単独又は混合して使用することができ
る。反応は0〜50℃で行うことができる。
【0035】本工程により製造される前記一般式(I−
i)で表わされるハロゲン化合物として例えば5−ベン
ジルオキシ−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−6−(2
−プロピル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フ
ラン、5−ベンジルオキシ−7−ブロモ−2,3−ジヒ
ドロ−4−(2−プロピル)−2,2,6−トリメチル
ベンゾ〔b〕フラン等を挙げることができる。
【0036】〔第10工程〕本工程は、前記一般式(I
−i)で表わされるハロゲン化合物とマグネシウムとの
反応によるグリニャール試薬を調整したのち、ホルミル
化して前記一般式(I−j)で表わされるベンズアルデ
ヒド化合物を製造するものである。前記一般式(I−i
)で表わされるハロゲン化合物においてXとしては、例
えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることがで
きるが、中でも臭素原子を好適に用いることができる。 本反応に用いるマグネシウムの量は、前記一般式(I−
h)で表わされるハロゲン化合物に対して1〜2当量の
範囲である。反応は、不活性ガス雰囲気下、無水溶媒中
実施することが好ましく、例えばジエチルエーテル、T
HF、ジオキサン等のエーテル類を使用することができ
る。反応は0〜80℃で行うことができる。
【0037】本工程により製造される前記一般式(I−
j)で表わされるベンズアルデヒド化合物として例えば
5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−7−ホルミル
−6−(2−プロピル)−2,2,4−トリメチルベン
ゾ〔b〕フラン、5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒド
ロ−7−ホルミル−4−(2−プロピル)−2,2,6
−トリメチルベンゾ〔b〕フラン等を挙げることができ
る。
【0038】〔第11工程〕本工程は、前記一般式(I
−j)で表わされるベンズアルデヒド化合物とホスホネ
ート誘導体との反応により前記一般式(I−k)で表わ
されるシアン誘導体を製造するものである。本反応に用
いるホスホネート誘導体としては、例えばジエチルシア
ノメチルホスホネート等を挙げることができる。ホスホ
ネート誘導体の使用量は、前記一般式(I−j)で表わ
されるベンズアルデヒド化合物に対して少なくとも当量
、好ましくは1.0〜2.5当量の範囲であることが好
ましい。本反応は、アルカリの存在下行うことが好まし
く、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等を用いることができる。アル
カリの使用量は、前記一般式(I−j)で表わされるア
ルデヒド化合物に対して0.8〜2.5当量である。 反応は、不活性ガス雰囲気下、無水溶媒中実施すること
が好ましく、例えばジエチルエーテル、THF、ジオキ
サン等のエーテル類又は酢酸エチル等のエステル類を単
独又は混合して使用することができる。反応は0〜80
℃で行うことができる。
【0039】本工程により製造される前記一般式(I−
k)で表わされるシアン誘導体として例えば3−〔5−
ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−6−(2−プロピ
ル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7
−イル〕−2−プロペンニトリル、3−〔5−ベンジル
オキシ−2,3−ジヒドロ−4−(2−プロピル)−2
,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕
−2−プロペンニトリル等を挙げることができる。
【0040】〔第12工程〕本工程は、前記一般式(I
−k)で表わされるシアン誘導体を還元して前記一般式
(I−l)で表わされるシアノエチル誘導体を製造する
ものである。
【0041】本反応は、前記一般式(I−k)で表わさ
れるシアン誘導体をアルコール溶媒中マグネシウムを反
応させることにより製造することができる。マグネシウ
ムは、前記一般式(I−k)で表わされるシアン誘導体
に対して1〜5当量を用いることができる。反応は、不
活性ガス雰囲気下水素供与体としてのメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール等のアルコールを溶媒として
行うことができるが、適宜、ジエチルエーテル、THF
、ジオキサン等のエーテルを加えることもできる。 尚、本反応は、例えばパラジウム炭素等の触媒の存在下
、水素添加する方法によっても行うことができる。
【0042】本工程により製造される前記一般式(I−
l)で表わされるシアノエチル誘導体として例えば3−
〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−6−(2−
プロピル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラ
ン−7−イル〕プロパンニトリル、3−〔5−ベンジル
オキシ−2,3−ジヒドロ−4−(2−プロピル)−2
,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕
プロパンニトリル等を挙げることができる。
【0043】〔第13工程〕本工程は、前記一般式(I
−l)で表わされるシアノエチル誘導体を還元して前記
一般式(I−d)で表わされるアルデヒド誘導体を製造
するものである。本反応に用いる還元剤としては、例え
ば水素化ジイソブチルアルミニウムを挙げることができ
る。還元剤の使用量は、前記一般式(I−l)で表わさ
れるシアノエチル誘導体に対して0.8〜1.2当量の
範囲であることが好ましい。反応は、不活性ガス雰囲気
下、無水溶媒中実施することが好ましく、溶媒として例
えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、THF、ジオキサン等のエーテ
ル類等を使用することができる。反応は−78℃〜室温
で行うことができる。本工程で得られた前記一般式(I
−d)で表わされるアルデヒド誘導体は、前記第5工程
からの工程と同様に反応を行い前記化合物Aに導くこと
ができる。
【0044】〔第14工程〕本工程は、前記一般式(I
−i)で表わされるハロゲン化合物とマグネシウムとの
反応によりグリニャール試薬を調整したのち、触媒の存
在下アクロレインアセタールとの反応により前記一般式
(I−m)で表わされるベンゾフラン誘導体を製造する
ものである。前記一般式(I−i)で表わされるハロゲ
ン化合物としては、第10工程で用いたハロゲン化合物
を用いることができる。本工程では、前記第10工程と
同様のマグネシウムの量、反応溶媒、反応条件を用いる
ことができる。得られたグリニャール試薬は、次いで触
媒の存在下アクロレインアセタールとの反応により前記
一般式(I−m)で表わされるベンゾフラン誘導体を製
造することができる。アクロレインアセタールとして例
えば、アクロレインジメチルアセタール、アクロレイン
ジエチルアセタール、2−ビニル−1,3−ジオキソラ
ン、2−ビニル−1,3−ジオキサン等を挙げることが
できる。触媒としては、遷移金属触媒を用いることがで
き、例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラジウ
ム、トリストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド
等のパラジウム触媒、ニッケルdppp錯体等のニッケ
ル触媒を挙げることができる。用いる触媒の量は用いる
基質に対して0.1〜5モル%である。
【0045】〔第15工程〕本工程は、前記一般式(I
−m)で表わされるベンゾフラン誘導体を酸触媒の存在
下反応を行い、前記一般式(I−d)で表わされるアル
デヒド誘導体を製造するものである。本工程で用いられ
る酸としては、例えば硫酸、塩酸等の無機酸、P−トル
エンスルホン酸ピリジニウム、P−トルエンスルホン酸
等の有機酸を用いることができる。酸の使用量は、前記
一般式(I−m)で表わされるベンゾフラン誘導体に対
して触媒量で充分である。反応は、無溶媒又は溶媒中実
施することができ、溶媒中実施する場合には例えばジエ
チルエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル類と水
との混合溶媒を用いることができる。反応は0〜100
℃で行うことができる。
【0046】〔第16工程〕本工程は、前記一般式(I
−i)で表わされるハロゲン誘導体よりグリニャール試
薬を調整し、第14工程と同様に処理した後、さらに酸
触媒の存在下R6 OHで表わされるアルコール化合物
との反応により前記一般式(I−n)で表わされるアセ
タール誘導体を製造するものである。本反応に用いるア
ルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール類、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール等のグリ
コール類等を挙げることができる。酸としては、前記第
15工程で用いたものと同様の酸を用いることができる
【0047】〔第17工程〕本工程は、前記一般式(I
−n)で表わされるアセタール化合物より酸の存在下反
応を行い前記一般式(I−d)で表わされるアルデヒド
誘導体を製造するものである。本工程で用いられる酸、
溶媒、反応条件は、前記第15工程と同様の酸、溶媒、
反応条件を用いることができる。
【0048】
【実施例】以下、参考例及び実施例により更に詳細に説
明する。 (参考例1)3−メチル−5−(プロパン−2−イル)
フェノール(化合物(1))70.6g(471mmo
l)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)30m
lと1,2−ジメトキシエタン(DME)90mlの混
合溶媒に溶かし、塩化メタリル59.3ml(600m
mol)及び炭酸カリウム166g(1.20mol 
)を加え、アルゴン雰囲気下、5時間30分間加熱撹拌
した。反応液を水に投じ、ヘキサンで抽出して、抽出層
を水酸化カリウム水溶液とメタノールとの混合溶媒、水
、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗
浄した。硫酸マグネシウム乾燥後濃縮したところ3−メ
チル−1−(2−メチル−2−プロペン−1−イルオキ
シ)−5−(プロパン−2−イル)ベンゼン(化合物(
2))の粗精製物88.8gを淡黄色油状物として得た
。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.22(d,J=6.9Hz,6H),1.83(s,
3H),2.31(s,3H),2.83(hept,
J=6.9Hz,1H),4.40(s,2H),4.
97(broad  s,1H),5.09(broa
d  s,1H),6.56(broad  s,1H
),6.62(broad  s,1H),6.64(
broad  s,1H)ppmIR(liquid 
 film) 2966,1610,1596cm−1Mass(m/
s,%) 204(M+ ,5),189(5),161(5),
91(5),55(100)
【0049】(参考例2)参考例1で合成した化合物(
2)の粗精製物88.0g(431mmol)をN,N
−ジエチルアニリン200mlに溶かし、アルゴン雰囲
気下、200〜210℃で11時間加熱した。減圧留去
により大部分のN,N−ジエチルアニリンを留去し、残
査を1N塩酸に投じ、ヘキサンで抽出した。抽出層を水
及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エチルと
ジエチルエーテルとヘキサンの1:2:12の混合溶媒
で流し出したところ、3−メチル−2−(2−メチル−
2−プロペン−1−イル)−5−(プロパン−2−イル
)フェノール(化合物(3))と5−メチル−2−(2
−メチル−2−プロペン−1−イル)−3−(プロパン
−2−イル)フェノール(化合物(4))を3:2の比
で含む混合物74.3gを黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.18(d,J=6.9Hz,2.4H),1.21(
d,J=7.0Hz,3.6H),1.79(s,1.
8H),1.81(s,1.2H),2.25(s,1
.8H),2.28(s,1.2H),2.79(he
pt,J=7.0Hz,0.6H),3.05(hep
t,J=6.9Hz.0,4H),3.34(s,1.
2H),3.37(s,0.8H),4.58(bro
ads,0.14H),4.65(broad  s,
0.6H),4.83(broad  s,1H),4
.87(s,0.4H),4.93(s,0.6H),
6.52(s,0.4H),6.57(s,0.6H)
,6.64(s,0.6H),6.70(s,0.4H
)ppm
【0050】(参考例3)参考例2で合成した化合物(
3)及び化合物(4)を3:2の比で含む混合物69.
6gをDMF150mlに溶かし、サルコミン13.1
g(40.3mmol)を加え、酸素雰囲気下、0℃で
3時間、続いて室温で3日間撹拌した。反応液に、水及
びヘキサンを加えセライトろ過した。ヘキサン層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮した。 濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサン
の1:10混合溶媒で流し出したところ、3−メチル−
2−(2−メチル−2−プロペン−1−イル)−5−(
プロパン−2−イル)−p−ベンゾキノン(化合物(5
))と5−メチル−2−(2−メチル−2−プロペン−
1−イル)−3−(プロパン−2−イル)−p−ベンゾ
キノン(化合物(6))を2:1の比で含む混合物32
.4gを赤色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.12(d,J=6.9Hz,4H),1.25(d,
J=7.0Hz,2H),1.76(s,2H),1.
78(s,1H),2.02(s,3H),2.95(
hept,J=7.0Hz,0.3H),3.07(h
ept,J=6.9Hz,0.7H),3.19(s,
2H),4.50(s,withfine  coup
ling,0.3H),4.53(s  with  
finecoupling,0.7H),4.77(s
  with  fine  coupling,1H
),6.50(s  with  fine  cou
pling,0.7H),6.55(s  with 
 fine  coupling,0.3H)ppm

0051】(参考例4)参考例3で合成した化合物(5
)及び化合物(6)を2:1の比で含む混合物、31.
9gを塩化メチレン100ml及びメタノール30ml
の混合溶媒に溶かし、アルゴン気流下、0℃にて水素化
ホウ素ナトリウム1.80g(47.6mmol)を加
え、2時間撹拌した。反応液にアセトンを滴下した後、
1N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及び
飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エチルと
ヘキサンの1:4の混合溶媒で流し出したところ、3−
メチル−2−(2−メチル−2−プロペン−1−イル)
−5−(プロパン−2−イル)ヒドロキノン(化合物(
7))と5−メチル−2−(2−メチル−2−プロペン
−1−イル)−3−(プロパン−2−イル)ヒドロキノ
ン(化合物(8))を8:1の比で含む混合物、7.8
5g及び7:3の比で含む混合物22.4gを得た。 続いてこの22.4gの混合物をシリカゲルカラムにか
け酢酸エチルとヘキサンとジエチルエーテルの2:8:
1混合溶媒で流し出したところ、化合物(7)を9.1
3g、化合物(8)を4.32g単離した。
【0052】化合物(7) 融点:97.5〜98.5℃(無色微粒状晶、シクロヘ
キサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.34(d,J=7.1Hz,6H),1.82(s,
3H),2.18(s,3H),3.10〜3.24(
m,1H),3.36(s,2H),4.25(s,1
H),4.42(s,1H),4.53(broad 
 s,1H),4.82(broad  s,1H),
6.51(s,1H)ppm IR(KBr) 3324,2968cm−1 Mass(m/z,%) 220(M+ ,13),205(7),177(5)
,163(6),91(2)
【0053】化合物(8) 融点:61.0〜62.0℃(無色柱状晶、ジエチルエ
ーテルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.23(d,J=6.8Hz,6H),1.80(s,
3H),2.17(s,3H),3.12(hept,
J=6.8Hz,1H),3.35(s,2H),4.
32(s,1H),4.57(s,1H),4.60(
s  withfine  coupling,1H)
,4.82(s  with  finecoupli
ng,1H),6.58(s,1H)ppmIR(KB
r) 3552,3418,2972cm−1Mass(m/
z,%) 220(M+ ,11),205(14),163(3
),91(3)
【0054】(実施例1)参考例4で合成した化合物(
7)13.2g(59.8mmol)を塩化メチレン1
00mlに溶かし、0℃、アルゴン雰囲気下にて三フッ
化ホウ素エーテラート1.84ml(14.9mmol
)を加え、2時間45分間撹拌した。反応液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液に投じ、酢酸エチルで抽出した。 抽出層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮したところ、2,3−ジヒドロ−5−ヒ
ドロキシ−6−(プロパン−2−イル)−2,2,4−
トリメチルベンゾ〔b〕フラン(化合物(9))の粗精
製物を12.3g黄色油状物として得た。このものはさ
らに精製することなく次の反応に供した。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.22(d,J=6.9HZ,6H),1.46(s,
6H),2.13(s,3H),2.92(s,2H)
,3.13(hept,J=6.9Hz,1H),4.
21(s,1H),6.48(s,1H)ppm
【0055】(実施例2)参考例4で合成した化合物(
7)と化合物(8)の1:5の混合物4.32g(19
.6mmol)を塩化メチレン30mlに溶かし、0℃
、アルゴン雰囲気下で、三フッ化ホウ素エーテラート0
.603ml(4.90mmol)を加え、1時間45
分間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及び飽和食
塩水で洗浄後、濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムに
かけ酢酸エチルとジエチルエーテルとヘキサンの、2:
1:12の混合溶媒で流し出したところ、2,3−ジヒ
ドロ−5−ヒドロキシ−4−(プロパン−2−イル)−
2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン(化合物(
10))と化合物(9)を6:1の比で含む混合物3.
52gを黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.22(d,J=6.9Hz,0.8H),1.30(
d,J=7.2Hz,5.2H),1.44(s,5.
2H),1.46(s,0.8H),2.13(s,0
.4H),2.18(s,2.6H),2.92(s,
0.3H),3.01(s,1.7H),3.13(h
ept,J=6.9Hz,0.1H),3.19(he
pt,J=7.2Hz,1H),4.14(s,0.9
H),4.21(s,0.1H),6.38(s,0.
9H),6.48(s,0.1H)ppm
【0056】
(実施例3)実施例1で合成した化合物(9)の粗精製
物12.3gをDMF40ml及びDME120mlの
混合溶媒に溶かし、臭化ベンジル7.98ml(67.
1mmol)及び炭酸カリウム23.1g(168mm
ol)を加え、アルゴン雰囲気下、6時間、加熱還流し
た。反応液を水に投じヘキサンで抽出した。抽出層を水
及び飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮
した。濃縮物を酢酸エチルより結晶化して、5−ベンジ
ルオキシ−2,3−ジヒドロ−6−(プロパン−2−イ
ル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン(化
合物(11))の結晶10.8gを得た。母液を濃縮し
酢酸エチルより、再び結晶化して化合物(11)の結晶
1.40gを得た。 融点:91.0〜92.0℃(無色粒状晶、ヘキサンと
ジエチルエーテルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.19(d,J=6.9Hz,6H),1.48(s,
6H),2.19(s,3H),2.92(s,2H)
,3.33(hept,J=6.9Hz,1H),4.
75(s,2H),6.51(s,1H),7.30〜
7.53(m,5H)ppmIR(KBr) 2968,1604cm−1 Mass(m/z,%) 310(M+ ,2),219(30),163(2)
,91(11)
【0057】(実施例4)実施例2で合成した化合物(
10)と化合物(9)の6:1の混合物3.42gをD
MF10ml及びDME30mlの混合溶媒に溶かし、
臭化ベンジル2.22ml(18.6mmol)及び炭
酸カリウム6.42g(46.5mmol)を加え、ア
ルゴン雰囲気下、5時間、加熱還流した。反応液を水に
投じヘキサンで抽出、抽出層を水及び飽和食塩水で洗浄
し硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカ
ゲルカラムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの1:6の混
合溶媒で流し出したところ、5−ベンジルオキシ−2,
3−ジヒドロ−4−(プロパン−2−イル)−2,2,
6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン(化合物(12))
と化合物(11)の6:1の混合物を4.65g得た。 融点:85.0〜86.0℃(無色微粒状晶、エタノー
ルと水より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.24(d,J=7.2Hz,6H),1.46(s,
6H),2.28(s,3H),3.07(s,2H)
,3.52(hept,J=7.2Hz,1H),4.
73(s,2H),6.45(s,1H),7.30〜
7.51(m,5H)ppmIR(KBr) 2976cm−1 Mass(m/z,%) 310(M+ ,2),219(32),163(1)
,91(10)
【0058】(実施例5)実施例3で合成した化合物(
11)12.1g(39.0mmol)をTHF53m
lと水6mlの混合溶媒に溶かし、0℃にてN−ブロモ
コハク酸イミド7.33g(41.2mmol)を加え
、アルゴン雰囲気下、1時間撹拌した。反応液を飽和チ
オ硫酸ナトリウム水溶液に投じ、酢酸エチルで抽出し、
抽出層を水及び飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネ
シウム乾燥後濃縮しジエチルエーテルとヘキサンより結
晶化して5−ベンジルオキシ−7−ブロモ−2,3−ジ
ヒドロ−6−(プロパン−1−イル)−2,2,4−ト
リメチルベンゾ〔b〕フラン(化合物(13))を13
.5g、収率89.2%で得た。母液を濃縮し、シリカ
ゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:10混合
溶媒で流し出したところ、さらに化合物(13)を30
6mg、2.0%の収率で得た。 融点:156.0〜156.5℃(無色柱状晶、ジエチ
ルエーテルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.42(d,J=7.2Hz,6H),1.53(s,
6H),2.14(s,3H),3.01(s,2H)
,3.73(hept,J=7.2Hz,1H),4.
74(s,2H),7.30〜7.53(m,5H)p
pm IR(KBr) 2960,1603cm−1 Mass(m/z,%) 390(M+ ,1),388(M+ ,1),299
(10),297(11),218(10),91(1
1)
【0059】(実施例6)アルゴン雰囲気下、マグ
ネシウム(削り状)1.93g(79.4mmol)を
無水THF20mlに加え、室温で撹拌した溶液に臭化
エチル0.6ml(8.04mmol)を滴下し、臭化
マグネシウムエチルを調製した。この溶液に滴下ロート
より無水THF80mlを滴下しながら、実施例5で合
成した化合物(13)24.9g(63.6mmol)
を10回に分け30分間かけて加え、その後50分間撹
拌した。溶液を0℃へ冷却し、N−メチルホルムアニリ
ド11.8ml(95.6mmol)を加え20分間撹
拌後、室温で1時間撹拌した。反応混合物を1N塩酸に
投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄
、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エチ
ルとヘキサンの混合溶媒より結晶化したところ、5−ベ
ンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−7−ホルミル−6−
(プロパン−1−イル)−2,2,4−トリメチルベン
ゾ〔b〕フラン(化合物(14))を13.5g、収率
62.7%で得た。ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムに
かけ、ヘキサンと塩化メチレンの1:1混合溶媒で流し
出したところ、化合物(14)をさらに7.41g(収
率34.5%)得た。 融点:107.0〜108.5℃(無色微粒状晶、酢酸
エチルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.39(d,J=7.2Hz,6H),1.53(s,
6H),2.23(s,3H),2.90(s,2H)
,3.99(hept,J=7.2Hz,1H),4.
75(s,2H),7.32〜7.52(m,5H),
10.46(s,1H)ppmIR(KBr) 2960,1685cm−1 Mass(m/z,%) 338(M+ ,1),247(25),229(4)
,219(2),91(12)
【0060】(実施例7)水素化ナトリウム(60%)
584mg(14.6mmol)を無水THF30ml
にけん濁させ、0℃、アルゴン気流下にてジエチルシア
ノメチルホスホネート2.36ml(14.6mmol
)を加えた。実施例6で合成した化合物(14)4.0
5g(12.0mmol)を10mlの無水THFに溶
かした溶液を滴下し5分間撹拌した。反応液に1N塩酸
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及び飽和食
塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
をジエチルエーテルとヘキサンより結晶化させたところ
3−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−6−(
プロパン−2−イル)−2,2,4−トリメチルベンゾ
〔b〕フラン−7−イル〕−2−プロペンニトリル(化
合物(15))を3.48g、収率80.4%で得た。 母液を濃縮し、シリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘ
キサンの1:4混合溶媒で流し出したところ、化合物(
15)を365mg、収率8.4%で得た。 融点:155.5〜156.5℃(無色柱状晶、酢酸エ
チルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.37(d,J=7.4Hz,6H),1.51(s,
6H),2.20(s,3H),2.91(s,2H)
,3.80(hept,J=7.4Hz,1H),4.
70(s,2H),6.42(d,J=16.5Hz,
1H),7.30〜7.50(m,5H),7.73(
d,J=16.5Hz,1H)ppmIR(KBr) 2974,2216,1605cm−1Mass(m/
z,%) 361(M+ ,2),270(26),219(6)
,91(10)
【0061】(実施例8)実施例7で合成した化合物(
15)8.77g(24.3mmol)をメタノール3
5mlとTHF45mlの混合溶媒に溶かし、アルゴン
気流下、0℃にてマグネシウム(削り状)1.77g(
72.9mmol)及びヨウ素45mg(0.177m
mol)を順次加えて2時間30分間撹拌した。反応液
を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水
、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次
洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をヘキ
サンより結晶化させたところ、3−〔5−ベンジルオキ
シ−2,3−ジヒドロ−6−(プロパン−2−イル)−
2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル
〕プロパンニトリル(化合物(16))を7.73g、
収率87.6%で得た。母液を濃縮しシリカゲルカラム
にかけ塩化メチレンとヘキサンの1:1混合溶媒で流し
出したところ、さらに化合物(16)を284mg、収
率3.2%で得た。 融点:114.5〜115.0℃(無色微粒状晶、ヘキ
サンとジエチルエーテルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.35(d,J=7.3Hz,6H),1.47(s,
6H),2.17(s,3H),2.61(t,J=8
.0Hz,2H),2.91(s,2H),3.04(
t,J=8.0Hz,2H),3.45〜3.65(m
,1H),4.73(s,2H),7.30〜7.52
(m,5H)ppm IR(KBr) 2980,2242,1598cm−1Mass(m/
z,%) 363(M+ ,1),272(29),231(4)
,189(1),91(9)
【0062】(実施例9)実施例8で合成した化合物(
16)8.01g(22.1mmol)を無水トルエン
50mlに溶かし、アルゴン気流下、−78℃にて水素
化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキサン溶液)1
3.2ml(23.2mmol)を加え30分間撹拌し
た。反応液にメタノールを加え、室温まで昇温後、1N
塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及び飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し、ヘキ
サンより結晶化して3−〔5−ベンジルオキシ−2,3
−ジヒドロ−6−(プロパン−2−イル)−2,2,4
−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパナ
ール(化合物(17))を4.20g、収率51.9%
で得た。 母液を濃縮し、シリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘ
キサンの1:6混合溶媒で流し出したところ、さらに化
合物(17)を3.11g(収率38.4%)得た。 融点:88.0〜89.0℃(無色微粒状晶、ヘキサン
より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.34(d,J=7.3Hz,6H),1.45(s,
6H),2.17(s,3H),2.69(t,J=7
.8Hz,2H),2.90(s,2H),2.97(
t,J=7.8Hz,2H),3.40〜3.62(m
,1H),4.74(s,2H),7.30〜7.52
(m,5H),9.86(s,1H)ppmIR(KB
r) 2970,1722cm−1 Mass(m/z,%) 366(M+ ,5),275(100),231(4
4),91(60)
【0063】(実施例10)水素化ナトリウム(60%
)840mg(23.8mmol)を無水THF30m
lにけん濁させ、0℃、アルゴン気流下にてアセト酢酸
エチル、2.67ml(21.0mmol)を加え、3
0分間撹拌した。ブチルリチウム(15%ヘキサン溶液
)13.4ml(23.8mmol)を加え、35分間
撹拌後、反応液を−78℃に冷却し実施例9で合成した
化合物(17)7.31g(20.0mmol)を25
mlの無水THFに溶解させた溶液を加えた。1時間撹
拌後、反応液を1N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。 抽出層を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥
後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチ
ルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出し、濃縮後再び
シリカゲルカラムにかけ、塩化メチレンで流し出したと
ころ、7−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−
6−(2−プロパン−2−イル)−2,2,4−トリメ
チルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕−5−ヒドロキシ
−3−オキソヘプタン酸エチル(化合物(18))を7
.26g、収率73.2%で黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.27(t,J=7.1Hz,3H),1.34(d,
J=7.2Hz,6H),1.47(s  with 
 fine  coupling,6H),1.60〜
1.78(m,2H),2.16(s,3H),2.5
5〜2.80(m,4H),2.92(s,2H),3
.20〜3.50(m,1H),3.50(s,2H)
,3.95〜4.08(m,1H),4.18(q,J
=7.1Hz,2H),4.80(s,2H),7.3
0〜7.55(m,5H)ppmIR(liquid 
 film) 3516,2976,2936,1746,1723c
m−1 Mass(m/z,%) 496(M+ ,2),405(17),275(58
),231(50),91(75)
【0064】(参考例5)ピバリン酸73mg(0.7
20mmol)に、アルゴン気流下、室温にてトリエチ
ルボラン(1.0M  THF溶液)17.3ml(1
7.3mmol)を加え、1時間20分間撹拌した。こ
の溶液に実施例10で合成した化合物(18)7.16
g(14.4mmol)を無水THF50mlに溶解さ
せた溶液を滴下した。1時間後−78℃に冷却し、メタ
ノール22.5mlを加えた。10分後、水素化ホウ素
ナトリウム408mg(10.8mmol)を加え、1
時間撹拌した。5N水酸化ナトリウム38.9mlを加
え、反応液を0℃とした後に30%過酸化水素水30g
を加え、室温へ昇温させて、2時間撹拌した。反応混合
物を1N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を、
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
トルエン30mlに溶かし、3時間30分間、加熱還流
した。溶媒留去後、シリカゲルカラムにかけ、酢酸エチ
ルとヘキサンの2:1の混合溶媒で流し出したところ、
トランス−(±)−6−〔5−ベンジルオキシ−2,3
−ジヒドロ−6−(プロパン−2−イル)−2,2,4
−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕エチル−
4−ヒドロキシテトラヒドロピラン−2−オン(化合物
A、化合物(19))を4.51g、収率69.3%で
得た。 融点:134.5〜135.0℃(無色微粒状晶、酢酸
エチルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.36(d,J=7.2Hz,3H),1.36(d,
J=7.2Hz,3H),1.45(s,3H),1.
45(s,3H),1.73〜2.10(m,5H),
2.16(s,3H),2.63(ddd,J=17.
5,4.1and  1,4Hz,1H),2.78(
dd,J=17.5  and  6.1Hz,1H)
,2.65〜2.90(m,2H),2.90(s,2
H),3.40〜3.60(m,1H),4.37〜4
.46(m,1H),4.76(s,2H),4.70
〜4.85(m,1H),7.30〜7.55(m,5
H)ppm IR(KBr) 3552,2936,2876,1716cm−1Ma
ss(m/z,%) 452(M+ ,5),361(100),343(1
8),301(7),231(64),189(30)
,91(98),43(28)
【0065】(参考例6)2,6−ジ(プロパン−2−
イル)フェノール(化合物(20))74.8g(42
0mmol)をDMF200mlに溶かし、サルコミン
13.7g(42.0mmol)を加え、酸素雰囲気下
、0℃で8時間撹拌した。さらに室温で一晩撹拌後、水
に投じ、ヘキサンで抽出した。セライトろ過後、ヘキサ
ン層を飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウム乾燥後
濃縮したところ、2,6−ジ(プロパン−2−イル)−
p−ベンゾキノン(化合物(21))を67.8g、収
率84.1%で赤色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.12(s,6H),1.14(s,6H),3.07
(hept,J=6.9Hz,2H)、6.48(s,
2H)ppm IR(liguid  film) 2972,1660,1614cm−1Mass(m/
z,%) 192(M+ ,6),164(3),149(14)
,121(5)
【0066】(参考例7)参考例6で合成した化合物(
21)67.6g(35.6mmol)を塩化メチレン
200ml及びメタノール100mlの混合溶媒に溶か
し、0℃、アルゴン気流下で水素化ホウ素ナトリウム3
.36g(8.89mmol)を加え、1時間撹拌した
。さらに室温で一晩撹拌した後、反応液に少量のアセト
ンを加え、反応を停止させた。反応液を1N塩酸に投じ
、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及び飽和食塩水で
洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮したところ、2,
6−ジ(プロパン−2−イル)ヒドロキノン(化合物(
22))を48.6g、収率71.1%で得た。 融点:102.0〜104.0℃(無色微粒状晶、酢酸
エチルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.22(s,6H),1.25(s,6H),3.14
(hept,J=6.9Hz,2H)、4.40(s,
1H),4.59(s,1H),6.55(s,2H)
ppm IR(KBr) 3328,2972cm−1 Mass(m/z,%) 194(M+ ,14),179(22),151(1
),137(2),91(2)
【0067】(参考例8)参考例7で合成した化合物(
22)44.6g(232mmol)を無水酢酸87.
6mlに溶かし、アルゴン雰囲気下、2時間20分間加
熱還流させた。反応液を酢酸エチルとヘキサンの3:1
の混合溶媒で希釈し、水を加え室温で一晩放置した。有
機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩
水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮した。 濃縮物をヘキサンより結晶化して1,4−ジアセトキシ
−2,6−ジ(プロパン−2−イル)ベンゼン(化合物
(23))を47.3g、収率73.2%で得た。 融点:73.5〜75.0℃(無色微粒状晶、ヘキサン
より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.17(s,6H),1.20(s,6H),2.29
(s,3H),2.35(s,3H),2.89(he
pt,J=6.9Hz,2H),6.86(s,2H)
ppm IR(KBr) 2976,1764cm−1 Mass(m/z,%) 278(M+ ,1),236(4),194(30)
,179(6),151(1),91(2)
【0068
】(参考例9)参考例8で合成した化合物(23)42
.1g(151mmol)をメタノール100mlに溶
かし、炭酸カリウム11.5g(83.3mmol)を
加え、アルゴン雰囲気下、0℃で20分間撹拌した。 さらに炭酸カリウム1.15g(8.33mmol)を
加えて30分間撹拌し、反応液を水に投じ、酢酸エチル
で抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後濃縮して4−アセトキシ−3,5−ジ(プ
ロパン−2−イル)フェノール(化合物(24))を3
3.7g、収率94.4%で得た。 融点:141.0〜141.5℃(無色微粒状晶、ヘキ
サンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.16(s,6H),1.18(s,6H),2.33
(s,3H),2.85(hept,J=6.9Hz,
2H),4.85(s,1H),6.60(s,2H)
ppm IR(KBr) 3296,2976,1716cm−1Mass(m/
z,%) 236(M+ ,3),194(27),179(15
),151(1),91(2)
【0069】(参考例10)参考例9で合成した化合物
(24)31.7g(134mmol)をDMF25m
l及びDME75mlの混合溶媒に溶かし、塩化メタリ
ル15.9ml(161mmol)及び炭酸カリウム5
5.6g(403mmol)を加え、アルゴン雰囲気下
、10時間加熱還流した。反応液を水に投じ、ヘキサン
で抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮して1−アセトキシ−2,6−ジ(プロ
パン−2−イル)−4−(2−メチル−プロペン−1−
イルオキシ)ベンゼン(化合物(25))の粗精製物3
9.0gを黄色油状物として得た。化合物(25)は、
さらに精製することなく次の反応に供した。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.17(s,6H),1.20(s,6H),1.85
(s,3H),2.33(s,3H),2.87(he
pt,J=6.9Hz,2H),4.40(s,2H)
,5.00(s,1H)5.11(s,1H),6.7
0(s,2H)ppm IR(liquid  film) 2972,1766cm−1 Mass(m/z,%) 290(M+ ,3),248(15),193(21
),149(1),91(1)
【0070】(参考例11)参考例10で合成した化合
物(25)38.0g(131mmol)をN,N−ジ
エチルアニリン150mlに溶かし、アルゴン雰囲気下
、200〜210℃で9時間加熱撹拌した。反応液より
減圧下で大部分のN,N−ジエチルアニリンを留去した
。留去後、残査をヘキサンに溶かし、1N塩酸、水及び
飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し、ジ
エチルエーテルとヘキサンより結晶化して4−アセトキ
シ−3,5−ジ(プロパン−2−イル)−2−(2−メ
チル−2−プロペン−1−イル)フェノール(化合物(
26))を24.0g、収率63.2%で得た。 融点:140.0〜142.0℃(無色柱状晶、ジエチ
ルエーテルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.05〜1.40(m,12H),1.84(s,3H
),2.33(s,3H),2.74(hept,J=
6.9Hz,1H),3.15(hept,J=7.2
Hz,1H),3.37(s,2H),4.57(s,
1H)4.82(s,1H),4.86(s,1H),
6.67(s,1H)ppm IR(KBr) 3468,2972,1740cm−1Mass(m/
z,%) 290(M+ ,2),248(26),233(6)
,205(1),163(2),91(1),43(1
0)
【0071】(参考例12)参考例11で合成した化合
物(26)10.0g(34.5mmol)をDMF3
0ml及びDME90mlの混合溶媒に溶かし、炭酸カ
リウム14.3g(104mmol)、臭化アリル5.
01g(41.4mmol)を加え、アルゴン雰囲気下
、2時間加熱還流させた。反応液を水に投じ、酢酸エチ
ルで抽出した。 抽出層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後
濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エチ
ルとヘキサンの1:10の混合溶媒で流し出したところ
、1−アセトキシ−2,6−ジ(プロパン−2−イル)
−3−(2−メチル−2−プロペン−1−イル)−4−
(2−プロペン−1−イルオキシ)ベンゼン(化合物(
27))を11.3g、収率99.4%で淡黄色油状物
として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.05〜1.38(m,12H),1.80(s,3H
),2.33(s,3H),2.76(hept,J=
6.8Hz,1H),3.15(hept,J=7.2
Hz,1H),3.23〜3.50(m,2H),4.
35(s,1H),4.49(broad  s,2H
),4.71(s  with  finecoupl
ing,1H),5.23(ddd,J=10.7,1
.7  and1.7Hz,1H),5.39(ddd
,J=17.2,1.7  and1.7Hz,1H)
,6.02(ddt,J=17.2,10.7  an
d5.0Hz,1H),6.67(s,1H)ppmI
R(liquid  film) 2972,1764cm−1 Mass(m/z,%) 330(M+ ,3),288(11),247(9)
,193(1),163(6),91(2),43(1
3)
【0072】(参考例13)参考例12で合成した化合
物(27)2.67g(8.09mmol)をN,N−
ジエチルアニリン10mlに溶かし、アルゴン雰囲気下
、210℃で16時間加熱撹拌した。反応液を1N塩酸
に投じ、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で抽出した。 抽出層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢
酸エチルとヘキサンの1:10の混合溶媒で流し出した
ところ、4−アセトキシ−3,5−ジ(プロパン−2−
イル)−2−(2−メチル−2−プロペン−1−イル)
−6−(2−プロペン−1−イル)フェノール(化合物
(28))を1.65g、収率61.7%で黄色油状物
として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.17(d,J=7.2Hz,3H),1.20(d,
J=7.2Hz,3H),1.28(d,J=7.2H
z,3H),1.30(d,J=7.2Hz,3H),
1.84(s,3H),2.33(s,3H),3.1
2(hept,J=6.9Hz,2H),3.41(s
,2H),3.52(s  withfine  co
upling,2H),4.52(broad  s,
1H),4.85(broad  s,1H),5.0
1(d  with  fine  coupling
,J=17.4Hz,1H),5.07(s,1H),
5.09(d  with  fine  coupl
ing,J=10.2Hz,1H),5.99(ddt
,J=17.4,10.2  and  5.4Hz,
1H)ppm IR(liquid  film) 3556,2976,1764cm−1Mass(m/
z,%) 330(M+ ,3),288(22),273(1)
,203(2),161(1),91(2),43(1
3)
【0073】(実施例11)参考例13で合成した化合
物(28)1.60g(4.85mmol)を塩化メチ
レン10mlに溶かし、三フッ化ホウ素エーテラート0
.916ml(5.82mmol)を加え、0℃、アル
ゴン気流下で3時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を
水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後
、濃縮した。 濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサン
の1:6の混合溶媒で流し出したところ、5−アセトキ
シ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4,6−ジ
(プロパン−2−イル)−7−(2−プロペン−1−イ
ル)ベンゾ〔b〕フラン(化合物(29))を1.44
g、収率89.9%で淡黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.10〜1.41(m,12H),1.43(s  w
ith  finecoupling,1H),2.3
2(s,3H),2.84(hept,J=7.2Hz
,1H),3.08(d,J=4.0Hz,2H),3
.16(hept,J=7.2Hz,1H),3.35
(dd,J=6.0  and  1.5Hz,2H)
,4.86〜5.00(m,2H),5.91(ddt
,J=17.8,9.3  and  6.0Hz,1
H)ppm IR(liquid  film) 2976,1764cm−1 Mass(m/z,%) 330(M+ ,4),288(27),273(1)
,91(2),43(12)
【0074】(実施例12)実施例11で合成した化合
物(29)8.07g(24.5mmol)を無水トル
エン70mlに溶かし、アルゴン気流下、−78℃で水
素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキサン溶液)
27.8ml(48.9mmol)を加え、1時間20
分、撹拌した。反応液に少量のメタノールを加え、室温
まで昇温後、1N塩酸に投じて酢酸エチルで抽出した。 抽出層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後濃縮した。濃縮物をヘキサンより結晶化して、2
,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4,6−ジ(プロ
パン−2−イル)−5−ヒドロキシ−7−(2−プロペ
ン−1−イル)ベンゾ〔b〕フラン(化合物(30))
を6.59g、収率93.4%で得た。 融点:60.5〜62.0℃(無色微粒状晶、ヘキサン
より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.29(d,J=7.2Hz,6H),1.35(d,
J=7.2Hz,6H),1.41(s,6H),3.
01(s,2H),3.15(hept,J=7.2H
z,1H),3.24(hept,J=7.2Hz,1
H),3.33(d  with  fine  co
upling,J=6.0Hz,2H),4.92〜5
.00(m,2H),5.90(ddt,J=17.8
,9.5and  6.0Hz,1H)ppmIR(K
Br) 3640,3616,2972cm−1Mass(m/
z,%) 288(M+ ,26),273(2),189(2)
,128(1),91(2),41(4)
【0075】
(実施例13)実施例12で合成した化合物(30)4
.59g(15.8mmol)をDMF10ml及びD
ME30mlの混合溶媒に溶かし、臭化ベンジル3.2
5g(19.0mmol)及び炭酸カリウム6.54g
(47.4mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、6時
間加熱還流させた。反応液を水に投じ、ヘキサンで抽出
した。抽出層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
乾燥後、濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、
酢酸エチルとヘキサンの1:20の混合溶媒で流し出し
たところ5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4,6−ジ(プロパン−2−イル)−7
−(2−プロペン−1−イル)ベンゾ〔b〕フラン(化
合物(31))を5.10g、収率85.3%で得た。 融点:78.0〜79.0℃(無色粒状晶、ジエチルエ
ーテルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.25(d,J=7.1Hz,6H),1.34(d,
J=7.3Hz,6H),3.09(s,2H),3.
43(d  with  fine  couplin
g,J=5.9Hz,2H),3.52(hept,J
=7.2Hz,2H),4.71(s,2H),4.9
3〜5.10(m,2H),5.98(ddt,J=1
7.9,9.5  and  5.9Hz,1H)pp
m IR(KBr) 2964cm−1 Mass(m/z,%) 378(M+ ,1),287(29),246(2)
,91(9),41(3)
【0076】(実施例14)9−BBNダイマー、2.
17g(8.9mmol)を無水THF20ml中にけ
ん濁させ、アルゴン気流下、室温にて、実施例13で合
成した化合物(31)4.49g(11.9mmol)
を10mlの無水THFに溶解させた溶液を加え、1時
間20分間、撹拌した。反応液にエタノール1.44m
lを加え、続いて2N水酸化ナトリウム水溶液11.9
ml及び30%過酸化水素水8.8mlを順次加えた。 一晩撹拌後、反応液を1N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出
した。抽出層を水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濃
縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エチル
とヘキサンの1:3の混合溶媒で流し出したところ、3
−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−4,6−ジ(プロパン−2−イル)ベンゾ〔
b〕フラン−7−イル〕プロパノール(化合物(32)
)を4.13g、収率87.6%で得た。 融点:126.5〜127.5℃(無色微粒状晶、ジエ
チルエーテルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.25(d,J=7.2Hz,6H),1.35(d,
J=7.2Hz,6H),1.47(s,6H),1.
73〜1.86(m,2H),2.74(t,J=7.
1Hz,2H),3.11(s,2H),3.40〜3
.67(m,4H),4.74(s,2H),7.30
〜7.51(m,5H)ppmIR(KBr) 3560,2968cm−1 Mass(m/z,%) 396(M+ ,1),305(6),263(9),
262(8),221(4),193(1),91(9
),41(3)
【0077】(実施例15)実施例14で合成した化合
物(32)1.86g(4.70mmol)をジメチル
スルホキシド(DMSO)30ml及び無水THF20
mlの混合溶媒に溶かし、アルゴン気流下室温にてトリ
エチルアミン3.28ml(23.5mmol)、三酸
化イオウピリジン錯体2.99g(18.8mmol)
を加え、1時間30分間撹拌した。反応液を1N塩酸に
投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及び飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮した。濃縮
物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの
1:10の混合溶媒で流し出し、再びシリカゲルカラム
にかけ、ヘキサンと塩化メチレンの1:1の混合溶媒で
流し出したところ、3−〔5−ベンジルオキシ−2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4,6−ジ(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパナ
ール(化合物(33))を1.17g、収率62.9%
で得た。 融点:120.0〜121.5℃(無色微粒状晶、酢酸
エチルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.25(d,J=7.2Hz,6H),1.35(d,
J=7.3Hz,6H),1.45(s,6H),2.
72(t,J=7.6Hz,2H),2.94〜3.0
1(m,2H),3.08(s,2H),3.46〜3
.68(m,2H),4.69(s,2H),7.32
〜7.52(m,5H),9.87(s  with 
 fine  coupling,1H)ppm IR(KBr) 2976,1724cm−1 Mass(m/z,%) 394(M+ ,1),303(21),259(5)
,217(2),91(10)
【0078】(実施例16)水素化ナトリウム(60%
)375mg(9.38mmol)をアルゴン気流下、
0℃にて無水THF20mlにけん濁させ、アセト酢酸
エチル1.22g(9.38mmol)を加え35分間
撹拌した。 続いてブチルリチウム(15%ヘキサン溶液)6.0m
l(9.38mmol)を加え40分間撹拌した。反応
液を−78℃に冷却し、実施例15で合成した化合物(
33)2.46g(6.25mmol)を5mlの無水
THFに溶解させた溶液を加え50分間撹拌した。反応
液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え室温に昇温後酢
酸エチルで抽出した。抽出層を水及び飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。濃縮物をシ
リカゲルカラムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの1:3
の混合溶媒で流し出したところ、7−〔5−ベンジルオ
キシ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4,6−
ジ(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−イ
ル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタン酸エチル(
化合物(34))を2.70g、収率83.3%で淡黄
色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.21〜1.30(m,9H),1.35(dd,J=
7.3  and2.9Hz,6H),1.46(s,
6H),1.63〜1.77(m,2H),2.55〜
2.79(m,4H),3.10(s,2H),3.4
2〜3.58(m,2H),3.52(s,2H),4
.00〜4.11(m,1H),4.19(q,J=7
.1Hz,2H),4.73(s,2H),7.31〜
7.53(m,5H)ppmIR(liquid  f
ilm) 3528,2980,2880,1744cm−1Ma
ss(m/z,%) 524(M+ ,2),433(20),391(20
),387(15),303(40),259(29)
,91(100)
【0079】(参考例14)ピバリン酸30mg(0.
292mmol)に、アルゴン気流下、室温にてトリエ
チルボラン(1.0M  THF溶液)5.84ml(
5.84mmol)を加え、1時間15分間撹拌した。 この溶液に実施例16で合成した化合物(34)2.5
5g(4.87mmol)を無水THF50mlに溶解
させた溶液を滴下した。50分後−78℃に冷却し、メ
タノール7.59mlを加えた。10分後水素化ホウ素
ナトリウム192mg(5.08mmol)を加え、1
時間撹拌した。5N水酸化ナトリウム19.8mlを加
え、反応液を0℃とした後に30%過酸化水素水19.
8mlを加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を1
N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和チオ
硫酸ナトリウム水溶液、水、及び飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をトルエ
ン10mlに溶かし、3時間30分間加熱還流させた。 溶媒留去後シリカゲルカラムにかけ、酢酸エチルとヘキ
サンの2:1の混合溶媒で流し出したところトランス−
(±)−6−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ
−2,2−ジメチル−4,6−ジ(プロパン−2−イル
)ベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕エチル−4−ヒドロ
キシテトラヒドロピラン−2−オン(化合物(35))
を1.53g、収率65.5%で得た。 融点:155.0〜156.5℃(無色微粒状晶、ジエ
チルエーテルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.24(d,J=7.1Hz,6H),1.36(d,
J=7.3Hz,3H),1.37(d,J=7.3H
z,3H),1.43(s,3H),1.45(s,3
H),1.79〜2.10(m,5H),2.64(d
dd,J=17.7,4.0  and  1.5Hz
,1H),2.79(dd,17.7and  5.1
Hz,1H),2.62〜2.96(m,2H),3.
08(s,2H),3.40〜3.70(m,2H),
4.39〜4.46(m,1H),4.70(s,2H
),4.70〜4.86(m,1H),7.30〜7.
50(m,5H)ppm IR(KBr) 3560,2980,2932,1718cm−1Ma
ss(m/z,%) 480(M+ ,4),389(100),259(4
4),217(18),91(99),43(26)

0080】(参考例15)2−(t−ブチル)−6−メ
チルフェノール(化合物(36))5.00g(30.
4mmol)をDMF7mlに溶かし、サルコミン39
5mg(1.22mmol)を加え酸素雰囲気下室温で
一晩撹拌した。反応液を1N塩酸に投じヘキサンで抽出
し、抽出層を水及び飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネ
シウムで乾燥後濃縮し、シリカゲルカラムにかけ、酢酸
エチルとヘキサンの1:6混合溶媒で流し出したところ
2−(t−ブチル)−6−メチル−p−ベンゾキノン(
化合物(37))を赤色油状物として2.79g、51
.6%の収率で得た。その際化合物(36)を1.34
g、収率26.9%で回収した。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.29(s,9H),2.05(s  with  f
ine  coupling,1H),6.54(s,
2H)ppm IR(liquid  film) 2968,1660,1638cm−1Mass(m/
z,%) 178(M+ ,5),163(4),135(5),
107(3),91(3)
【0081】(参考例16)参考例15で合成した化合
物(37)26.0g(157mmol)を塩化メチレ
ン50mlに溶かし、0℃、アルゴン気流下で水素化ホ
ウ素ナトリウム5.92g(157mmol)を加えた
。この溶液にメタノール25mlを徐々に加え、2時間
撹拌した。反応液に水素化ホウ素ナトリウム500mg
(13.2mmol)をさらに加え、室温に昇温させて
30分間撹拌後少量のアセトンを加えた。反応液を飽和
塩化アンモニウム水溶液に投じ酢酸エチルで抽出し、抽
出層を飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウム乾燥後
、濃縮し、シリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサ
ンの1:10の混合溶媒で流し出したところ、2−(t
−ブチル)−6−メチルヒドロキノン(化合物(38)
)を23.2g、収率88.1%で得た。 融点:58.0〜58.5℃(無色粒状晶、酢酸エチル
とヘキサンより再結晶)1H  NMR(300MHz
,CDCl3 ) δ1.39(s,9H),2.20(s,3H),4.
31(s,1H),4.36(s,1H),6.50(
d,J=3.0Hz,1H),6.65(d,J=3.
0Hz,1H)ppm IR(KBr) 3280cm−1 Mass(m/z,%) 180(M+ ,10),165(19),137(1
0),91(2),43(6)
【0082】(参考例17)参考例16で合成した化合
物(38)10.0g(55.5mmol)をアセトン
50mlに溶かし、塩化メタリル5.76ml(58.
3mmol)及び炭酸カリウム22.9g(167mm
ol)を加え、アルゴン雰囲気下、8時間加熱還流した
。反応液を希塩酸に投じ酢酸エチルで抽出し、抽出層を
水及び飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、シリカゲルカラムにかけ、酢酸エチルとヘ
キサンの1:10の混合溶媒で流し出したところ、2−
(t−ブチル)−6−メチル−4−(2−メチル−2−
プロペン−1−イルオキシ)フェノール(化合物(39
))を5.91g、収率45.5%で淡黄色油状物とし
て得た。その際化合物(38)を3.83g回収した。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.40(s,9H),1.83(s,3H),2.23
(s,3H),4.36(s,2H),4.38(s,
1H),4.97(s  with  finecou
pling,1H),5.08(s  with  f
ine  coupling,1H),6.58(d,
J=3.0Hz,1H),6.77(d,J=3.0H
z,1H)ppm IR(liquid  film) 3592,2964cm−1 Mass(m/z,%) 234(M+ ,10),179(18),163(5
),91(3),55(6)
【0083】(参考例18)参考例17で合成した化合
物(39)5.91g(25.2mmol)を無水酢酸
7.53ml及びピリジン10mlの混合溶媒に溶かし
、アルゴン雰囲気下、4時間加熱還流した。反応液を1
N塩酸に投じ、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で抽出
した。抽出層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥の後濃
縮した。 濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エチルとヘキサ
ンの1:10の混合溶媒で流し出したところ、1−アセ
トキシ−2−(t−ブチル)−6−メチル−4−(2−
メチル−2−プロペン−1−イルオキシ)ベンゼン(化
合物(40))を5.68g、収率81.7%で得た。 融点:34.0〜35.0℃(無色粒状晶、エタノール
と水より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.32(s,9H),1.83(s,3H),2.09
(s,3H),2.32(s,3H),4.38(s,
2H),4.98(s,1H),5.09(s,1H)
,6.63(d,J=3.0Hz,1H),6.82(
d,J=3.0Hz,1H)ppmIR(liquid
  film) 2972,1766cm−1 Mass(m/z,%) 276(M+ ,2),234(13),179(17
),163(3),91(1),55(9),43(1
3)
【0084】(参考例19)参考例18で合成した化合
物(40)5.47g(19.8mmol)をアルゴン
雰囲気下N,N−ジエチルアニリン20mlに溶かし、
200℃で11時間加熱撹拌させた。反応液より減圧下
で大部分のN,N−ジエチルアニリンを留去し、残査を
1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及
び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濃縮
した。 濃縮物をヘキサンより結晶化させたところ、4−アセト
キシ−5−(t−ブチル)−3−メチル−2−(2−メ
チル−2−プロペン−1−イル)フェノール(化合物(
41))を4.50g、収率82.3%で得た。 融点:145.0〜146.0℃(無色微粒状晶、酢酸
エチルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.31(s,9H),1.80(s,3H),1.98
(s,3H),2.33(s,3H),3.33(br
oad  s,2H),4.60(broads,1H
),4.82(broad  s,1H),4.84(
s,1H),6.74(s,1H)ppmIR(KBr
) 3550,2960,1740cm−1Mass(m/
z,%) 276(M+ ,3),234(20),219(15
),163(1),91(2),43(11)
【008
5】(参考例20)参考例19で合成した化合物(41
)4.30g(15.6mmol)をDMF10ml及
びDME20mlの混合溶媒に溶かし、臭化アリル1.
62ml(18.7mmol)及び炭酸カリウム6.4
6g(46.8mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、
3時間、加熱還流した。反応液を水に投じ、ヘキサンで
抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウム乾燥後、濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにか
け酢酸エチルとヘキサンの1:10の混合溶媒で流し出
したところ、1−アセトキシ−6−(t−ブチル)−2
−メチル−3−(2−メチル−2−プロペン−1−イル
)−4−(2−プロペン−1−イルオキシ)ベンゼン(
化合物(42))を4.88g、収率99.0%で無色
油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.33(s,9H),1.77(s,3H),1.97
(s,3H),2.33(s,3H),3.27(br
oad  d,J=16.2Hz,1H),3.45(
broad  d,J=16.2Hz,1H),4.3
8(broads,1H),4.50(broad  
s  with  fine  coupling,2
H),4.70(broad  s,1H),5.24
(ddd,J=10.5,1.5  and  1.5
Hz,1H),5.39(ddd,J=17.1,1.
8  and  1.5Hz,1H),6.03(dd
t,J=17.1,10.5  and  5.4Hz
,1H),6.78(s,1H)ppm IR(liquid  film) 2972,1766cm−1 Mass(m/z,%) 316(M+ ,3),274(10),177(3)
,91(1),57(12),43(13)
【0086
】(参考例21)参考例20で合成した化合物(42)
3.63g(11.5mmol)をN−メチル−2−ピ
ロリドン20mlに溶解させ、アルゴン雰囲気下210
℃で23時間加熱撹拌した。反応液を飽和食塩水に投じ
、酢酸エチルで抽出し、抽出層を硫酸マグネシウム乾燥
後濃縮した、濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エ
チルとヘキサンの1:6の混合溶媒で流し出したところ
、4−アセトキシ−3−(t−ブチル)−5−メチル−
2−(2−プロペン−1−イル)−6−(2−メチル−
2−プロペン−1−イル)フェノール(化合物(43)
)の粗精製物を2.12g得た。 融点127.0〜128.0℃(無色粒状晶、ジエチル
エーテルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.45(s,9H),1.79(s,3H),1.97
(s,3H),2.29(s,3H),3.29(br
oad  d,J=16.5Hz,1H),3.41(
broad  d,J=16.5Hz,1H),3.6
5(d  withfine  coupling,J
=18.0Hz,1H),3.76(dwith  f
ine  coupling,J=18.0Hz,1H
),4.46(s  with  fine  cou
pling,1H),4.77(s  with  f
ine  coupling,1H),5.10(dd
d,J=17.4,1.8and  1.8Hz,1H
),5.18(s,1H),5.22(ddd,J=1
0.2,1.8  and  1.8Hz,1H),6
.07(ddt,J=17.4,10.2  and 
 5.1Hz,1H)IR(KBr) 3528,2976,1740cm−1Mass(m/
z,%) 316(M+ ,3),274(19),259(3)
,175(1),91(2),43(12)
【0087
】(実施例17)参考例21で合成した化合物(43)
260mg(0.823mmol)を塩化メチレン3m
lに溶かし、アルゴン気流下0℃にて三フッ化ホウ素エ
ーテラート0.025ml(0.206mmol)を加
え、2時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水及び
飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した
。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサ
ンの1:10の混合溶媒で流し出したところ、5−アセ
トキシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−7−
(2−プロペン−1−イル)−2,2,4−トリメチル
ベンゾ〔b〕フラン(化合物(44))を209mg、
収率80.4%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.44(s,9H),1.92(s,3H),2.28
(s,3H),2.91(s  with  fine
  coupling,2H),3.58(broad
  s,2H),4.91(ddd,J=17.1,1
.8  and  1.8Hz,1H),4.99(d
dd,J=10.2,1.8  and  1.8Hz
,1H),5.97(ddt,J=17.1,10.2
  and  5.4Hz,1H)ppm IR(liquid  film) 2980,1762cm−1 Mass(m/z,%) 316(M+ ,4),274(25),259(3)
,23(2),217(1),161(1),91(1
),43(10)
【0088】(実施例18)実施例17で合成した化合
物(44)187mg(0.592mmol)をアルゴ
ン気流下、−78℃で無水トルエン3mlに溶かし、水
素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキサン溶液)
0.673ml(1.18mmol)を加え、1時間3
0分間撹拌した。反応液にメタノールを加え、室温へ昇
温後1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと塩化
メチレンの2:1の混合溶媒で流し出したところ6−(
t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−7
−(2−プロペン−1−イル)−2,2,4−トリメチ
ルベンゾ〔b〕フラン(化合物(45))を146mg
、収率90.0%で黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.41(s,6H),1.54(s,9H),2.09
(s,3H),2.92(s,2H),3.63(dd
d,J=5.1,1.8  and  1.8Hz,2
H),4.38(s,1H),4.83(ddd,J=
17.4,1.8and  1.8Hz,1H),4.
98(ddd,J=10.2,1.8and1.8Hz
,1H),6.00(ddt,J=17.4,10.2
  and  5.1Hz,1H)ppmIR(liq
uid  film) 3600,2980cm−1 Mass(m/z,%) 274(M+ ,10),259(2),204(2)
,189(1),161(1),91(2),57(3
),41(6)
【0089】(実施例19)実施例18で合成した化合
物(45)1.02g(3.72mmol)をDMF2
ml及びDME6mlの混合溶媒に溶かし、臭化ベンジ
ル0.532ml(4.47mmol)及び炭酸カリウ
ム1.54(11.2mmol)を加え、アルゴン雰囲
気下4時間、加熱還流した。反応液を水に投じヘキサン
で抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムに
かけ、酢酸エチルとヘキサンの1:10の混合溶媒で流
し出したところ、5−ベジルオキシ−6−(t−ブチル
)−2,3−ジヒドロ−7−(2−プロペン−1−イル
)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン(化合
物(46))を1.19g、収率87.8%で淡黄色油
状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.44(s,6H),1.52(s,9H),2.14
(s,3H),2.90(s,2H),3.60(d,
J=5.5Hz,2H),4.69(s,2H),4.
93(d  with  fine  couplin
g,J=17.1Hz,1H),5.00(d  wi
th  fine  coupling,J=10.3
Hz,1H),6.00(ddt,J=17.1,10
.3  and  5.5Hz,1H),7.26〜7
.50(m,5H)ppm IR(liquid  film) 2980cm−1 Mass(m/z,%) 364(M+ ,1),273(16),232(14
),159(1),91(10),41(3)
【009
0】(実施例20)9−BBNダイマー、583mg(
2.39mmol)を無水THF10ml中にけん濁さ
せ、アルゴン気流下0℃にて実施例19で合成した化合
物(46)1.16g(3.19mmol)を2mlの
無水THFに溶解させた溶液を加え、室温へ昇温後1時
間20分間撹拌した。反応液にエタノール2.0mlを
加え、続いて2N水酸化ナトリウム水溶液6mlを加え
た。この溶液に30%過酸化水素1.7mlを0℃にて
加え、室温で一晩撹拌した。反応液を1N塩酸に投じ酢
酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽和チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネ
シウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにか
け、酢酸エチルとヘキサンの1:3の混合溶媒で流し出
したところ3−〔5−ベンジルオキシ−6−(t−ブチ
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルベン
ゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパノール(化合物(4
7))を1.02g、収率83.3%で得た。 融点:87.0〜88.0℃(無色粒状晶、エタノール
と水より再結晶)1H  NMR(300MHz,CD
Cl3 ) δ1.48(s,6H),1.53(s,9H),1.
81〜1.87(m,2H),2.02〜2.12(m
,1H),2.14(s,3H),2.85〜2.91
(m,2H),2.92(s,2H),3.65〜3.
74(m,2H),4.69(s,2H),7.28〜
7.50(m,5H)ppm IR(KBr) 3340,2936cm−1 Mass(m/z,%) 382(M+ ,1),291(1),235(22)
,207(6),91(8),57(5)
【0091】
(実施例21)実施例20で合成した化合物(47)4
14mg(1.08mmol)をDMSO10ml及び
THF5mlの混合溶媒に溶かし、アルゴン気流下にて
トリエチルアミン0.753ml(5.40mmol)
及び三酸化イオウピリジン錯体688mg(4.32m
mol)を順次加え、室温で1時間30分間撹拌した。 反応液を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出
層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢
酸エチルとヘキサンの1:10の混合溶媒で流し出した
ところ、3−〔5−ベンジルオキシ−6−(t−ブチル
)−2,3−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルベンゾ
〔b〕フラン−7−イル〕プロパナール(化合物(48
))を313mg、収率76.3%で得た。 融点:93.0〜94.0℃(無色粒状晶、ジエチルエ
ーテルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.46(s,6H),1.52(s,9H),2.14
(s,3H),2.76〜2.82(m,2H),2.
91(s,2H),3.09〜3.16(m,2H),
4.67(s,2H),7.28〜7.50(m,5H
),9.89(s  with  fine  cou
pling,1H)ppm IR(KBr) 2932,1722cm−1 Mass(m/z,%) 380(M+ ,1),289(15),245(3)
,232(4),205(2),189(2),161
(1),91(11),41(3)
【0092】(実施例22)水素化ナトリウム(60%
)60mg(1.5mmol)を0℃、アルゴン気流下
無水THF5mlにけん濁させた溶液にアセト酢酸エチ
ル0.127ml(1.0mmol)を加え、30分間
撹拌した。この溶液にブチルリチウム(15%ヘキサン
溶液)0.960ml(1.5mmol)を加え35分
間撹拌した。溶液を−78℃に冷却し、実施例21で合
成した化合物(48)380mg(1.0mmol)を
2mlの無水THFに溶解させた溶液を加え1時間40
分間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を
加え、室温に昇温後酢酸エチルで抽出した。抽出層を、
水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥
後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エ
チルとヘキサンの1:3の混合溶媒で流し出したところ
、7−〔5−ベンジルオキシ−6−(t−ブチル)−2
,3−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕
フラン−7−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプ
タン酸エチル(化合物(49))を365mg、収率7
1.6%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.28(t,J=6.9Hz,3H),1.46(s,
6H),1.53(s,9H),1.70〜1.86(
m,2H),2.13(s,3H),2.73(d,J
=5.5Hz,2H),2.74〜2.90(m,1H
),2.91(s,2H),2.94〜3.08(m,
1H),3.15(d,J=3.8Hz,1H),3.
52(s,2H),4.20(q,J=6.9Hz,2
H),4.68(s,2H),7.28〜7.50(m
,5H)ppm IR(liquid  film) 3520,2932,1744,1718cm−1Ma
ss(m/z,%) 510(M+ ,2),401(5),363(43)
,289(67),233(46),91(100)

0093】(参考例22)ピバリン酸4mg(0.03
8mmol)にアルゴン気流下、室温にてトリエチルボ
ラン(1.0M  THF溶液)0.755ml(0.
755mmol)を加え、45分間撹拌した。実施例2
2で合成した化合物(49)350mg(0.686m
mol)を無水THF4mlに溶解させた溶液を滴下し
、45分間撹拌した。 −78℃に冷却しメタノール1.1mlを加えた後、水
素化ホウ素ナトリウム27mg(0.714mmol)
を加えた。40分後水素化ホウ素ナトリウム27mg(
0.714mmol)を加え、さらに15分間撹拌した
。5N水酸化ナトリウム水溶液2.8mlを加え0℃と
し、30%過酸化水素水2.8mlを加えた。反応液を
室温で一晩撹拌した後、1N塩酸に投じ酢酸エチルで抽
出した。抽出層を水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後
濃縮した。濃縮物をトルエン3mlに溶かし3時間加熱
還流させた。溶媒を留去し、シリカゲルカラムにかけ酢
酸エチルとヘキサンの2:1の混合溶媒で流し出したと
ころ、トランス−(±)−6−〔5−ベンジルオキシ−
6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2,4−
トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕エチル−4
−ヒドロキシテトラヒドロピラン−2−オン(化合物(
50))を260mg、収率81.3%で得た。 融点:182.0〜182.3℃(無色針状晶、酢酸エ
チルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.45(s,3H),1.46(s,3H),1.53
(s,9H),1.81〜2.10(m,5H),2.
13(s,3H),2.65(ddd,J=17.6,
4.0  and  1.5Hz,1H),2.80(
dd,J=17.6  and  5.0Hz,1H)
,2.75〜2.88(m,1H),2.90(s,2
H),3.00〜3.13(m,1H),4.38〜4
.49(m,1H),4.67(s,2H),4.75
〜4.88(m,1H),7.30〜7.50(m,5
H)ppm IR(KBr) 3552,2968,2936,1716cm−1Ma
ss(m/z,%) 466(M+ ,4),375(100),245(2
5),189(20),91(85),43(29)

0094】(参考例23)3−(t−ブチル)フェノー
ル(化合物(51))15.2g(0.10mmol)
を無水トルエン100mlに加え、アルゴン雰囲気下0
℃で撹拌した溶液に、ブチルリチウム(15%ヘキサン
溶液)、66.0ml(0.103mmol)を加え3
0分間撹拌した。この溶液に塩化メタリル20.0ml
(0.200mol )を加え6時間加熱還流したのち
塩化メタリル10.0ml(0.100mmol)を加
え、さらに3時間30分間加熱還流した。反応混合物を
1N塩酸に投じヘキサンで抽出した。抽出層を飽和食塩
水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
シリカゲルカラムにかけ、ヘキサン続いてヘキサンと酢
酸エチルの50:1の混合溶媒で流し出したところ5−
(t−ブチル)−2−(2−メチル−2−プロペン−1
−イル)フェノール(化合物(52))を10.3g収
率、49.9%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.29(s,9H),1.75(s,3H),3.35
(s,2H),4.87(s  with  fine
  coupling,1H),4.92(swith
  fine  coupling,1H),5.08
(s,1H),6.86(d,J=1.9Hz,1H)
,6.90(dd,J=7.9  and  1.9H
z,1H),7.01(d,J=7.9Hz,1H),
ppmIR(liquid  film) 3480,2968,1650,1624,1580c
m−1 Mass(m/z,%) 204(M+ ,42),189(100),147(
11)
【0095】(参考例24)参考例23で合成した化合
物(52)10.8g(52.9mmol)、炭酸カリ
ウム15.0g(0.11mol )及び臭化アリル7
.00ml(80.9mmol)をDMF20ml及び
DME40mlの混合溶媒に加え、アルゴン雰囲気下、
2時間30分間加熱還流した。反応混合物を水に投じヘ
キサンで抽出した。 抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃
縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと
塩化メチレンの10:1混合溶媒で流し出したところ、
5−(t−ブチル)−2−(2−メチル−2−プロペン
−1−イル)−1−(2−プロペン−1−イルオキシ)
ベンゼン(化合物(53))を10.8g、収率84.
3%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.30(s,9H),1.73(s,3H),3.33
(s,2H),4.55(dt,J=5.0  and
  1.6Hz,2H),4.68(broads,1
H),4.77(broad  s,1H),5.26
(ddd,J=10.5,3.3  and  1.6
Hz,1H),5.43(ddd,J=17.3,3.
3  and  1.6Hz,1H),6.06(dd
t,J=17.3,10.5  and  5.0Hz
,1H),6.88(d,J=1.8Hz,1H),6
.92(dd,J=7.8  and  1.8Hz,
1H),7.06(d,J=7.8Hz,1H)ppm
IR(liquid  film) 3080,2968,1652,1614,1576c
m−1 Mass(m/z,%) 244(M+ ,100),229(64),163(
31),147(40),57(59)
【0096】(参考例25)参考例24で合成した化合
物(53)10.2g(42.2mmol)をN,N−
ジエチルアニリン50mlに加え、アルゴン雰囲気下2
10℃で11時間20分間加熱撹拌した。反応混合物を
1N塩酸に投じヘキサンで抽出した。抽出層を1N塩酸
で3回、続いて飽和食塩水で3回洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘ
キサンと塩化メチレンの10:1混合溶媒で流し出した
ところ、3−(t−ブチル)−6−(2−メチル−2−
プロペン−1−イル)−2−(2−プロペン−1−イル
)フェノール(化合物(54))を6.85g、収率6
7.0%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.39(s,9H),1.73(s,3H),3.34
(s,2H),3.71(dt,J=5.3  and
  1.9Hz,2H),4.78(broads,1
H),4.87(broad  s,1H),5.02
(ddd,J=17.3,3.7  and  1.9
Hz,1H),5.14(ddd,J=10.2,3.
7  and  1.9Hz,1H),5.27(s,
1H),6.04(ddt,J=17.3,10.2 
 and  5.3Hz,1H),6.94(s,2H
)ppm IR(liquid  film) 3560,2972,1642,1614,1570c
m−1 Mass(m/z,%) 244(M+ ,100),229(92),187(
29),173(18) ,159(22),145(22)
【0097】(参考例26)参考例25で合成した化合
物(54)9.00g(34.6mmol)及び、サル
コミン2.00g(6.15mmol)をDMF80m
lに加え、酸素雰囲気下0℃から室温で5日間撹拌した
。反応混合物に水及びヘキサンを加えて数十分間撹拌後
、セライトロ過した。ロ液より水を分離し、有機層を飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと塩化メチレ
ンの4:1混合溶媒で流し出したところ、2−(t−ブ
チル)−5−(2−メチル−2−プロペン−1−イル)
−3−(2−プロペン−1−イル)−p−ベンゾキノン
(化合物(55))を3.198g、収率33.3%で
黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.41(S,9H),1.72(s,3H),3.09
(s,2H),3.55(dt,J=5.6  and
  1.8Hz,2H),4.75(broads,1
H),4.91(broad  s,1H),4.96
(d  withfine  coupling,J=
17.3Hz,1H),5.07(d  withfi
ne  coupling,J=10.3Hz,1H)
,5.85(ddt,J=17.3,10.3  an
d  5.6Hz,1H),6.45(s,1H)pp
mIR(liquid  film) 2972,1652,1574cm−1Mass(m/
z,%) 258(M+ ,100),243(39),215(
44),202(50),187(31),173(2
2)
【0098】(参考例27)参考例26で合成した化合
物(55)8.42g(32.6mmol)を塩化メチ
レン50mlとメタノール20mlの混合溶媒に加え、
アルゴン雰囲気下0℃で撹拌した溶液上に、水素化ホウ
素ナトリウム369mg(10.5mmol)を加え2
時間20分間撹拌した。この溶液に水素化ホウ素ナトリ
ウム90mg(2.38mmol)を加え、さらに1時
間撹拌した。反応混合物を1N塩酸に投じ酢酸エチルで
抽出した。抽出層を飽和食塩で洗浄、硫酸マグネシウム
乾燥後濃縮した。 濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと塩化メチ
レンの4:1続いて3:1の混合溶媒で流し出したとこ
ろ、2−(t−ブチル)−5−(2−メチル−2−プロ
ペン−1−イル)−3−(2−プロペン−1−イル)ヒ
ドロキノン(化合物(56))を7.34g、収率86
.5%で淡赤黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.54(s,9H),1.73(s,3H),3.26
(s,2H),3.73(dt,J=4.9  and
  2.0Hz,2H),4.43(broads,1
H),4.78(s  with  fine  co
upling,1H),4.86(s,1H),4.8
7(s  with  fine  coupling
,1H),4.94(ddd,J=17.3,3.9 
 and  2.0Hz,1H),5.14(ddd,
J=10.3,3.9  and  2.0Hz,1H
),6.08(ddt,J=17.3,10.3  a
nd  4.9Hz,1H),6.38(s,1H)p
pmIR(liquid  film) 3548,2956,1638,1616cm−1Ma
ss(m/z,%) 260(M+ ,100),245(68),203(
18),190(15),189(16),175(1
6),161(19)
【0099】(実施例23)参考例27で合成した化合
物(56)5.34g(20.6mmol)を1,2−
ジクロロエタン30mlに加え、アルゴン雰囲気下、0
℃で撹拌した溶液に、三フッ化ホウ素エーテラート0.
52ml(4.08mmol)を加え1時間20分間撹
拌した。反応混合物を水に投じ酢酸エチルで抽出した。 抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃
縮した。濃縮物をヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒より
結晶化して、6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチル−5−ヒドロキシ−7−(2−プロペ
ン−1−イル)ベンゾ〔b〕フラン(化合物(57))
を1.15g、収率21.4%で粗結晶として得た。化
合物(57)は、 1HNMRで確認した後、ただちに
次の反応を行なった。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.40(s,6H),1.52(s,9H),2.91
(s,2H),3.64(dt,J=5.2  and
  1.9Hz,2H),4.40(s,1H),4.
82(ddd,J=17.2,3.8  and  1
.9Hz,1H),4.99(ddd,J=10.3,
3.8  and  1.9Hz,1H),5.99(
ddt,J=17.2,10.3  and  5.2
Hz,1H),6.42(s,1H)ppm
【0100】(実施例24)実施例23で合成した化合
物(57)1.15g(4.41mmol)、炭酸カリ
ウム1.83g(13.2mmol)及び臭化ベンジル
0.63ml(5.30mmol)をDMF4ml及び
DME8mlの混合溶媒に加え、アルゴン雰囲気下、5
時間加熱還流した。 この溶液に臭化ベンジル0.30ml(2.52mmo
l)を加え、さらに2時間加熱還流した。反応混合物を
水に投じ、ヘキサンで抽出した。抽出層を1N塩酸、続
いて飽和食塩水で3回洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃
縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと
塩化メチレンの10:1続いて4:1の混合溶媒で流し
出したところ、5−ベンジルオキシ−6−(t−ブチル
)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−(2−
プロペン−1−イル)ベンゾ〔b〕フラン(化合物(5
8))を1.44g、収率93.6%で得た。融点:7
3.0〜74.0℃(無色リン片状晶、ヘキサンより再
結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.41(s,6H),1.50(s,9H),2.95
(s,2H),3.67(dt,J=5.2  and
  1.9Hz,2H),4.84(ddd,J=17
.2,3.9  and  1.9Hz,1H),4.
95〜5.05(m,3H),6.00(ddt,J=
17.2,10.3  and  5.2Hz,1H)
,6.75(s,1H),7.27〜7.50(m,5
H)ppm IR(KBr) 2980,2920,1642,1614,1596c
m−1 Mass(m/z,%) 350(M+ ,25),259(53),218(1
00),91(66)
【0101】(実施例25)実施例24で合成した化合
物(58)1.40g(4.00mmol)を無水TH
F20mlに加え、アルゴン雰囲気下、0℃で撹拌した
溶液に、9−BBNダイマー722mg(2.96mm
ol)を加え、室温で1時間撹拌した。この溶液を0℃
に冷却し、エタノール3.0ml、2N水酸化ナトリウ
ム水溶液5.0ml及び30%過酸化水素水4.0g(
35.3mmol)を順次加え、1時間撹拌した。反応
混合物を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出
層を1N塩酸、チオ硫酸ナトリウム水溶液、続いて飽和
食塩水で3回洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。 濃縮物をヘキサンより結晶化して、3−〔5−ベンジル
オキシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパノ
ール(化合物(59))を1.07g収率72.6%で
得た。さらに結晶化ロ液を濃縮し、シリカゲルカラムに
かけ、ヘキサンと酢酸エチルの4:1の混合溶媒で流し
出したところ、化合物(59)を325mg、収率22
.1%で得た。 融点:96.0〜97.0℃(無色微粒状晶、ヘキサン
より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.46(s,6H),1.53(s,9H),1.76
〜1.88(m,2H),2.98(s  with 
 fine  coupling,2H),3.01(
t,J=7.1Hz,2H),3.57(t,J=5.
6Hz,2H),5.01(s,2H),6.73(s
,1H),7.28〜7.48(m,5H)ppmIR
(KBr) 3588,2944,1614,1596cm−1Ma
ss(m/z,%) 368(M+ ,19),221(100),193(
26),91(33),57(34)
【0102】(実施例26)実施例25で合成した化合
物(59)1.35g(3.67mmol)をジメチル
スルホキシド15mlに加え、アルゴン雰囲気下、室温
で撹拌した溶液に、トリエチルアミン1.80ml(1
2.9mmol)、無水THF7.5ml及び三酸化イ
オウピリジン錯体1.80g(11.3mmol)を順
次加え、25分間撹拌した。反応混合物を希塩酸に投じ
ヘキサンで抽出した。抽出層を飽和食塩水で2回洗浄、
硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲル
カラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合
溶媒で流し出したところ、3−〔5−ベンジルオキシ−
6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパナール(化
合物(60))を1.09g、収率81.2%で得た。 融点:75.0〜75.5℃(無色柱状晶、ヘキサンよ
り再結晶)  1H  NMR(CDCl3 ,300MHz)δ1
.42(s,6H),1.50(s,9H),2.66
〜2.75(m,2H),2.94(s  with 
 fine  coupling,2H),3.15〜
3.24(m,2H),4.98(s,2H),6.7
3(s,1H),7.28〜7.48(m,5H),9
.84(t,J=1.6Hz,1H)ppmIR(KB
r) 2916,1726,1616,1596cm−1Ma
ss(m/z,%) 366(M+ ,40),275(100),231(
76),189(20),91(75),28(36)
【0103】(実施例27)水素化ナトリウム(60%
)134mg(3.35mmol)を無水THF7.5
mlに懸濁した溶液に、アルゴン気流下、0℃でアセト
酢酸エチル0.42ml(3.30mmol)を加え、
15分間撹拌した。この溶液に、ブチルリチウム(15
%ヘキサン溶液)2.1ml(3.28mmol)を加
え、20分間撹拌した。溶液を−78℃に冷却し無水T
HF7.5mlに溶解した実施例26で合成した化合物
(60)1.00g(2.73mmol)を加え、1時
間撹拌した。反応終了後、反応混合物を1N塩酸に投じ
酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で3回洗浄
、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲ
ルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの4:1の混合
溶媒で流し出したところ、7−〔5−ベンジルオキシ−
6−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕−3−オキソ−5
−ヒドロキシヘプタン酸エチル(化合物(61))を9
86mg、収率72.8%で得た。 融点:79.0〜80.0℃(無色微粒状晶、酢酸エチ
ルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(CDCl3 ,300MHz)δ1
.27(t,J=7.1Hz,3H),1.44(s,
3H),1.45(s,3H),1.52(s,9H)
,1.64〜1.78(m,2H),2.63(dd,
J=16.4  and  3.8Hz,1H)2.7
3(dd,J=16.4  and  8.5Hz,1
H),2.83〜3.20(m,2H),2.97(s
,2H),3.39(d,J=3.7Hz,1H),3
.50(s,2H),3.96〜4.09(m,1H)
,4.19(q,J=7.1Hz,2H),5.01(
s,2H),6.72(s,1H),7.28〜7.4
8(m,5H)ppmIR(KBr) 3520,2980,2944,1752,1714c
m−1 Mass(m/z,%) 496(M+ ,13),366(11),349(2
3),275(28),231(64),219(57
),201(30),91(100),43(57),
28(53)
【0104】(参考例28)トリエチルボラン(1.0
M  THF溶液)、2.50ml(2.50mmol
)にアルゴン雰囲気下室温でピバリン酸20mg(0.
20mmol)を加え、1時間15分間撹拌した溶液に
、無水THF9mlに溶解した実施例27で合成した化
合物(61)950mg(1.92mmol)を加え、
1時間15分間撹拌した。この溶液を−78℃に冷却し
、メタノール3.0ml、続いて水素化ホウ素ナトリウ
ム87mg(2.30mmol)を加え、30分間撹拌
した。この溶液に、5N水酸化ナトリウム水溶液3.0
ml及び30%過酸化水素水4.5g(39.7mmo
l)を加えた後氷冷下とし、さらに5N水酸化ナトリウ
ム水溶液3.0mlを加え、3時間撹拌した。反応混合
物を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を
1N塩酸、チオ硫酸ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水
で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
を無水トルエン15mlに溶解し、7時間加熱還流した
。反応終了後、反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム
にかけ、塩化メチレンと酢酸エチルの10:1の混合溶
媒で流し出したところ、トランス−(±)−6−〔5−
ベンジルオキシ−6−(t−ブチル)−2,3−ジヒド
ロ−2,2−ジメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕
エチル−4−ヒドロキシテトラヒドロピラン−2−オン
(化合物(62))を689mg、収率79.6%で得
た。 融点:172.5〜174.0℃(無色柱状晶、酢酸エ
チルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.42(s,3H),1.43(s,3H),1.52
(s,9H),1.77〜2.11(m,4H),2.
63(ddd,J=17.5,4.0  and  1
.4Hz,1H),2.78(dd,J=17.5  
and  5.1Hz,1H),2.90(ddd,J
=13.5,11.2  and  5.1Hz,1H
),2.94(s,2H),3.12(ddd,J=1
3.5,11.4and  5.1Hz,1H),4.
37〜4.46(m,1H),4.71〜4.84(m
,1H),4.99(s,2H),6.72(s,1H
),7.24〜7.44(m,5H)ppmIR(KB
r) 3484,2940,1716,1614,1596c
m−1 Mass(m/z,%) 452(M+ ,38),361(85),231(6
6),175(20),91(100),43(32)
,28(70)
【0105】(参考例29)参考例16で合成した化合
物(38)23.2g(0.129mol )、炭酸カ
リウム27.0g(0.195mol )及び臭化アリ
ル11.7ml(0.137mol )をアセトン15
0mlに加え、アルゴン雰囲気下、7時間加熱還流した
。反応混合物を水に投じ、ヘキサンで抽出した。抽出層
を飽和食塩水で2回洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと塩
化メチレンの1:1続いて2:3の混合溶媒で流し出し
たところ、2−(t−ブチル)−4−(2−メチル−2
−プロペン−1−イルオキシ)−6−メチルフェノール
(化合物(63))を14.3g、収率50.4%で黄
色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.40(s,9H),2.22(s,3H),4.40
(s,2H),4.46(d  with  fine
  coupling,5.4Hz,2H),5.26
(d  with  fine  coupling,
J=9.6Hz,1H),5.40(d  with 
 fine  coupling,J=17.2Hz,
1H),6.06(ddt,J=17.2,9.6  
and  5.4Hz,1H),6.57(d,J=2
.4Hz,1H),6.77(d,J=2.4Hz,1
H)ppmIR(liquid  film) 3596,2964,1652,1604cm−1Ma
ss(m/z,%) 220(M+ ,92),179(100),163(
33),41(53)
【0106】(参考例30)参考例29で合成した化合
物(63)5.77g(26.2mmol)及び無水酢
酸5.0ml(53.0mmol)をピリジン10ml
に加え、アルゴン雰囲気下4時間30分間加熱還流した
。反応混合物を水に投じヘキサンで抽出した。抽出層を
1N塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で
順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
シリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと塩化メチレンの1
:1混合溶媒で流し出したところ、1−アセトキシ−2
−(t−ブチル)−6−メチル−4−(2−プロペン−
1−イルオキシ)ベンゼン(化合物(64))を6.2
9g、収率91.5%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.32(s,9H),2.09(s,3H),2.33
(s,3H),4.50(dt,J=5.4  and
  1.5Hz,2H),5.28(ddd,J=10
.5,3.0  and  1.5Hz,1H),5.
41(ddd,J=17.1,3.0  and  1
.5Hz,1H),6.06(ddt,J=17.1,
10.5  and  5.4Hz,1H),6.64
(d,J=2.7Hz,1H),6.82(d,J=2
.7Hz,1H)ppm IR(liquid  film) 2968,1766,1598cm−1Mass(m/
z,%) 262(M+ ,22),220(100),179(
98),163(19),43(70),41(42)
【0107】(参考例31)参考例30で合成した化合
物(64)4.35g(16.6mmol)をN,N−
ジエチルアニリン35mlに加え、アルゴン雰囲気下、
約220℃で30時間加熱撹拌した。反応混合物を1N
塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を1N塩酸、
続いて飽和食塩水で3回洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後
濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサン
と酢酸エチルの40:1の混合溶媒で流し出したところ
、4−アセトキシ−5−(t−ブチル)−3−メチル−
2−(2−プロペン−1−イル)フェノール(化合物(
65))を2.39g、収率54.9%で得た。 融点:104.5〜105.0℃(無色リン片状晶、ヘ
キサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.31(s,9H),2.00(s,3H),2.33
(s,3H),3.36〜3.43(m,2H),4.
76(s,1H),5.03(ddd,J=17.1,
3.3  and  1.8Hz,1H),5.07(
ddd,J=9.9,3.3  and  1.8Hz
,1H),5.94(ddt,J=17.1,9.9 
 and  5.7Hz,1H),6.72(s,1H
)ppmIR(KBr) 3504,3008,2980,2916,1748,
1640,1590cm−1 Mass(m/z,%) 262(M+ ,15),220(100),205(
92),43(47)
【0108】(参考例32)参考例31で合成した化合
物(65)2.29g(8.74mmol)をDMF7
ml及びDME14mlの混合溶媒に加えた溶液に、炭
酸カリウム2.50g(18.1mmol)及び塩化メ
タリル1.70ml(17.2mmol)を加え、アル
ゴン雰囲気下、7時間加熱還流した。反応混合物を水に
投じ、ヘキサンで抽出した。抽出層を飽和食塩水で2回
洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリ
カゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの20:1
混合溶媒で流し出したところ、1−アセトキシ−6−(
t−ブチル)−2−メチル−4−(2−メチル−2−プ
ロペン−1−イルオキシ)−3−(2−プロペン−1−
イル)ベンゼン(化合物(66))を2.62g、収率
94.8%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.33(s,9H),1.83(s,3H),2.01
(s,3H),2.33(s,3H),3.36(dd
,J=15.1  and  5.7Hz,1H),3
.51(dd,J=15.1  and  5.7Hz
,1H),4.37(d,J=12.0Hz,1H),
4.44(d,J=12.0Hz,1H),4.85〜
5.00(m,3H),5.10(s,1H),5.8
2〜5.98(m,1H),6.77(s,1H)pp
m IR(liquid  film) 2972,1766,1642cm−1Mass(m/
z,%) 316(M+ ,21),274(69),219(1
00),163(13),57(62),55(41)
,43(92)
【0109】(実施例28)参考例32で合成した化合
物(66)5.69g(18.0mmol)をN−メチ
ル−2−ピロリドン30mlに加え、アルゴン雰囲気下
9時間20分間加熱還流した。反応混合物を1N塩酸に
投じヘキサンで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、
硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲル
カラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの50:1混合溶
媒で流し出したところ、5−アセトキシ−2,3−ジヒ
ドロ−4−(t−ブチル)−7−(2−プロペン−1−
イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン(
化合物(67))を3.45g、収率60.6%で得た
。 融点:65.5〜66.0℃(無色柱状晶、ヘキサンよ
り再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.37(s,9H),1.40(s,6H),1.94
(s,3H),2.30(s,3H),3.22(s,
2H),3.18〜3.40(m,2H),4.90〜
5.00(m,3H),5.80〜5.95(m,1H
)ppmIR(KBr) 2980,2932,1764,1642,1566c
m−1 Mass(m/z,%) 316(M+ ,12),274(57),43(10
0)
【0110】(実施例29)実施例28で合成した化合
物(67)3.27g(10.3mmol)を無水トル
エン30mlに加え、アルゴン雰囲気下、−78℃撹拌
した溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘ
キサン溶液)、12.5ml(22.0mmol)を加
え、30分間撹拌した。反応混合物を1N塩酸に投じ、
酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で2回洗浄
、硫酸マグネシウム乾燥濃縮した。濃縮物をシリカゲル
カラムにかけ、ヘキサンと塩化メチレンの3:1混合溶
媒で流し出したところ、4−(t−ブチル)−2,3−
ジヒドロ−5−ヒドロキシ−7−(2−プロペン−1−
イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン(
化合物(68))を2.64g、収率93.1%で淡赤
黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.39(s,6H),1.46(s,9H),2.11
(s,3H),3.23(s,2H),3.32(dt
,J=6.0  and  1.5Hz,1H),4.
30(s,1H),4.91〜5.01(m,2H),
5.88(ddt,J=17.7,9.5  and 
 6.2Hz,1H)ppm IR(KBr) 3600,2976,2928,1642cm−1Ma
ss(m/z,%) 274(M+ ,100),259(30)
【0111
】(実施例30)実施例29で合成した化合物(68)
3.11g(11.3mmol)、炭酸カリウム3.0
9g(22.4mmol)及び臭化ベンジル1.50m
l(12.6mmol)をDMF10ml及びDME2
0mlの混合溶媒に加え、アルゴン雰囲気下、3時間3
0分間加熱還流した。この溶液に臭化ベンジル1.00
ml(8.4mmol)を加え、さらに3時間30分間
加熱還流した。 反応混合物を水に投じ酢酸エチルて抽出した。抽出層を
飽和食塩水で2回洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸
エチルの100:1混合溶媒で流し出したところ、5−
ベンジルオキシ−4−(t−ブチル)−2,3−ジヒド
ロ−7−(2−プロペン−1−イル)−2,2,6−ト
リメチルベンゾ〔b〕フラン(化合物((69))を2
.20g、収率53.2%で無色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.42(s,6H),1.46(s,9H),2.21
(s,3H),3.23(s,2H),3.32(dt
,J=6.1  and  1.7Hz,2H),4.
74(s,2H),4.93〜5.02(m,2H),
5.91(ddt,J=17.7,9.4  and 
 6.1Hz,1H),7.27〜7.52(m,5H
)ppm IR(liquid  film) 2976,2932,1642cm−1Mass(m/
z,%) 364(M+ ,3),273(100),232(1
9),91(29)
【0112】(実施例31)9−BBNダイマー1.0
8g(4.43mmol)を無水THF10mlに懸濁
した溶液に、アルゴン雰囲気下室温で、無水THF12
mlに溶解した実施例30で合成した化合物(69)2
.15g(5.90mmol)を加え、1時間10分間
撹拌した。この溶液を0℃に冷却し、エタノール3.5
ml、2N水酸化ナトリウム水溶液6.0ml及び30
%過酸化水素水4.50g(39.7mmol)を順次
加え、30分間撹拌した。反応混合物を1N塩酸に投じ
酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水、チオ硫酸
ナトリウム水溶液、続いて飽和食塩水で順次洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの4:1混合溶媒で流
し出したところ、3−〔5−ベンジルオキシ−4−(t
−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2,6−トリメチ
ルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパノール(化合
物(70))を2.13g、収率94.4%で得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.45(s,6H),1.46(s,9H),1.72
〜1.82(m,2H),2.23(s,3H),2.
71(t,J=6.7Hz,2H),2.85(t,J
=6.7Hz,1H),3.25(s,2H),3.4
8〜3.58(m,2H),4.74(s,2H),7
.28〜7.52(m,5H)ppmIR(KBr) 3472,2968cm−1 Mass(m/z,%) 382(M+ ,4),291(100),235(1
6),91(46)
【0113】(実施例32)実施例31で合成した化合
物(70)2.00g(5.24mmol)をジメチル
スルホキシド20mlに溶解した溶液に、アルゴン雰囲
気下室温で、トリエチルアミン2.60ml(18.7
mmol)、無水THF10ml及び三酸化イオウピリ
ジン錯体2.50g(15.7mmol)を順次加え、
30分間撹拌した。 反応混合物を希塩酸に投じヘキサンで抽出した。抽出層
を飽和食塩水で2回洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒より結
晶化して、3−〔5−ベンジルオキシ−4−(t−ブチ
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2,6−トリメチルベン
ゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパナール(化合物(7
1))を752mg、収率37.8%で得た。結晶ロ液
を濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと
酢酸エチルの10:1混合溶媒で流し出したところ、化
合物(71)をさらに757mg、収率38.0%で得
た。 融点:131.5〜132.5℃(無色リン片状晶、酢
酸エチルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.41(s,6H),1.45(s,9H),2.23
(s,3H),2.60〜2.68(m,2H),2.
85〜2.93(m,2H),3.21(s,2H),
4.74(s,2H),7.28〜7.52(m,5H
),9.83(t,J=1.8Hz,1H)ppm IR(KBr) 2972,1728,1566cm−1Mass(m/
z,%) 380(M+ ,3),289(100),91(30
【0114】(実施例33)水素化ナトリウム(60
%)190mg(4.75mmol)を無水THF5m
lに懸濁した溶液に、アルゴン気流下、0℃でアセト酢
酸エチル0.61ml(4.79mmol)を加え20
分間撹拌した。 この溶液に、ブチルリチウム(15%ヘキサン溶液)、
3.04ml(4.75mmol)を加え、15分間撹
拌した。溶液を−78℃に冷却し、無水THF10ml
に溶解した実施例32で合成した化合物(71)1.3
9g(3.67mmol)を加え、1時間撹拌した。反
応終了後、反応混合物を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を飽和食塩水で3回洗浄、硫酸マグネ
シウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにか
け、ヘキサンと酢酸エチルの4:1続いて3:1の混合
溶媒で流し出したところ、7−〔5−ベンジルオキシ−
4−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2,2,6−
トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕−3−オキ
ソ−5−ヒドロキシヘプタン酸エチル(化合物(72)
)を927mg、収率49.5%で無色油状物として得
た。1H  NMR(300MHz,CDCl3)δ1
.26(t,J=7.2Hz,3H),1.44(s,
3H),1.44(s,3H),1.46(s,9H)
,1.56〜1.74(m,2H),2.22(s,3
H),2.52〜2.84(m,4H),3.24(s
,2H),3.51(s,2H),3.63(d,J=
3.5Hz,1H),3.83〜4.00(m,1H)
,4.18(q,J=7.2Hz,2H),4.75(
s,2H),7.28〜7.52(m,5H)ppm IR(liquid  film) 3524,2976,1748,1718,1650c
m−1 Mass(m/z,%) 510(M+ ,trace),419(22),32
9(21),289(78),189(32),91(
100),57(27),43(72),31(48)
【0115】(参考例33)トリエチルボラン(1.0
M  THF溶液)2.20ml(2.20mmol)
にアルゴン雰囲気下、室温でピバリン酸14mg(0.
14mmol)を加え、1時間15分間撹拌した溶液に
、無水THF10mlに溶解した実施例33で合成した
化合物(72)850mg(1.67mmol)を加え
、1時間撹拌した。この溶液を−78℃に冷却し、メタ
ノール2.5ml、続いて水素化ホウ素ナトリウム80
mg(2.11mmol)を加え、25分間撹拌した。 この溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液2.5ml及び
30%過酸化水素水4.00g(35.3mmol)を
加えた後、氷冷下とし、さらに5N水酸化ナトリウム水
溶液2.0mlを加え、1時間撹拌した。反応混合物を
1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を1N
塩酸、チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次
洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を無水
トルエン10mlに溶解し、3時間45分間加熱還流し
た。反応終了後、反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラ
ムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの2:1混合溶媒で流
し出したところ、トランス−(±)−6−〔5−ベンジ
ルオキシ−4−(t−ブチル)−2,3−ジヒドロ−2
,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕
エチル−4−ヒドロキシテトラヒドロピラン−2−オン
(化合物(73))を631mg、収率81.2%で得
た。 融点131.0〜131.5℃(無色微粒状晶、エーテ
ルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.41(,3H),1.42(s,3H),1.45(
s,9H),1.75〜2.10(m,4H),2.2
5(s,3H),2.62(ddd,J=17.5,4
.0  and  1.4Hz,1H),2.62〜2
.79(m,2H),2.77(dd,J=17.5 
 and  5.1Hz,1H),3.21(s,2H
),4.35〜4.45(m,1H),4.66〜4.
78(m,1H),4.74(s,2H),7.28〜
7.52(m,5H)ppm IR(KBr) 3492,2968,1714,1610cm−1Ma
ss(m/z,%) 466(M+ ,3),375(100),357(1
3),245(19),215(14),189(44
),91(83),57(29)
【0116】(参考例34)3−(プロパン−2−イル
)フェノール(化合物(74))50.2g(369m
mol)をDMF30ml及びDME90mlの混合溶
媒に溶かし、塩化メタリル40.1ml(406mmo
l)及び炭酸カリウム76.4g(554mmol)を
加え、アルゴン雰囲気下、4時間加熱還流した。反応液
に塩化メタリル3.64ml(40.6mmol)を加
え、更に5時間加熱還流した。反応液を水に投じヘキサ
ンで抽出、抽出層を水及び飽和食塩水で順次洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの1:6混合溶媒で流
し出したところ、1−(2−メチル−プロペン−1−イ
ルオキシ)−3−(2−プロパン−1−イル)ベンゼン
(化合物(75))を67.4g、収率96.1%で淡
黄色油状物として得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.24(d,J=6.9Hz,6H),1.84(s,
3H),2.87(hept,J=6.9Hz,1H)
,4.42(s,2H),4.98(s,1H),5.
10(s,1H),6.70〜6.76(m,1H),
6.80〜6.85(m,2H),7.20(t,J=
8.2Hz,1H)ppmIR(liquid  fi
lm) 2968cm−1 Mass(m/z,%) 190(M+ 、10),175(7),147(8)
,133(3),91(5),55(16)
【0117
】(参考例35)参考例34で合成した化合物(75)
64.2g(338mmol)をN,N−ジエチルアニ
リン150mlに溶かし、アルゴン雰囲気下、190℃
で3時間、200〜210℃で22時間加熱撹拌した。 減圧留去により大部分のN,N−ジエチルアニリンを除
去し、残査を1N塩酸に投じヘキサンで抽出した。 抽出層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢
酸エチルで流し出したところ、2−(2−メチル−2−
プロペン−1−イル)−5−(プロパン−2−イル)フ
ェノール(化合物(76))と2−(2−メチル−2−
プロペン−1−イル)−3−(プロパン−2−イル)フ
ェノール(化合物(77))を6:4の比で含む混合物
50.2gを赤色油状物として得た。 1H  NMR
(300MHz,CDCl3 ) δ1.20(d,J=6.9Hz,2.4H),1.2
2(d,J=7.0Hz,3.6H),1.74(s,
1.8H),1.83(s,1.2H),2.84(h
ept,J=7.0Hz,0.6H),3.05(he
pt,J=6.9Hz,0.4H),3.34(s,1
.2H),3.41(s,0.8H),4.57(s,
0.4H),4.83〜4.88(m,1H),4.9
1(s,0.6H),4.94(s,0.4H),5.
11(s,0.6H),6.68(d  with  
fine  coupling,J=7.9Hz,0.
4H),6.71(d,J=1.7Hz,0.6H),
6.74(dd,J=7.7Hz,0.6H),6.9
0(d  with  fine  coupling
,J=7.9Hz,0.4H),7.00(d,J=7
.7Hz,0.6H),7.12(dd,J=7.9 
 and  7.9Hz,0.4H)ppm
【0118
】(参考例36)参考例35で合成した化合物(76)
及び化合物(77)の6:4混合物50.2gをDMF
25ml及びDME75mlの混合溶媒に溶かし、臭化
アリル25.6ml(295mmol)及び炭酸カリウ
ム50.9g(369mmol)を加え、3時間加熱還
流した。反応液を水に投じ、ヘキサンで抽出、抽出層を
飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。 濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサン
の1:20混合溶媒で流し出したところ、2−(2−メ
チル−2−プロペン−1−イル)−1−(2−プロペン
−1−イルオキシ)−5−(プロパン−2−イル)ベン
ゼン(化合物(78))と2−(2−メチル−2−プロ
ペン−1−イル)−1−(2−プロペン−1−イルオキ
シ)−3−(プロパン−2−イル)ベンゼン(化合物(
79))とを10:7の比で含む混合物を51.0g得
た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.18(d,J=6.8Hz,2.5H),1.23(
d,J=6.9Hz,3.5H),1.72(s,1.
8H),1.80(s,1.2H),2.86(hep
t,J=6.9Hz,0.6H),3.09(hept
,J=6.8Hz,0.4H),3.33(s,1.2
H),3.44(s,0.8H),4.31(s,0.
4H),4.50(ddd,J=4.9,1.7  a
nd1.7Hz,0.8H),4.53(ddd,J=
5.0,1.7  and  1.7Hz,1.2H)
,4.67(s,0.6H),4.69(s,0.4H
),4.77(s,0.6H),5.23(d  wi
th  fine  coupling,J=10.5
Hz,0.4H),5.25(d  with  fi
necoupling,J=10.5Ha,0.6H)
,5.39(ddd,J=17.4,1.7  and
  1.7Hz,0.4H),5.42(ddd,J=
17.3,1.7  and  1.7Hz,0.6H
),5.88〜6.07(m,1H),6.70(d,
J=7.9Hz,0.4H),6.72(s,0.6H
),6.77(dd,J=7.7  and  1.6
Hz,0.6H),6.91(d  with  fi
ne  coupling,J=7.9Hz,0.4H
),7.05(d,J=7.7Hz,0.6H),7.
17(dd,J=7.9  and  7.9Hz,0
.4H)ppm
【0119】(参考例37)参考例36
で合成した化合物(78)と化合物(79)の10:7
混合物50.3gをN,N−ジエチルアニリン150m
lに溶かし、アルゴン雰囲気下、220℃で10時間加
熱撹拌した。減圧蒸留により大部分のN,N−ジエチル
アニリンを留去し、残査を1N塩酸に投じヘキサンと酢
酸エチルの混合溶媒で抽出した。抽出層を水、飽和食塩
水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸エチルとヘキサン
の1:10混合溶媒で流し出したところ、6−(2−メ
チル−2−プロペン−1−イル)−2−(2−プロペン
−1−イル)−3−(プロパン−2−イル)フェノール
(化合物(80))と2−(2−メチル−2−プロペン
−1−イル)−6−(2−プロペン−1−イル)−3−
(プロパン−2−イル)フェノール(化合物(81))
とを6:4の比で含む混合物を41.5g得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.19(d,J=6.8Hz,2.4H),1.20(
d,J=6.9Hz,3.6H),1.73(s,1.
8H),1.82(s,1.2H),3.08(hep
t,J=6.8Hz,0.4H),3.10(hept
,J=6.9Hz,0.6H),3.35(s,1.2
H),3.38(d,J=6.5Hz,0.8H),3
.41(s,0.8H),3.47(ddd,J=5.
6,1.8  and  1.7Hz,1.2H),4
.55(s  with  finecoupling
,0.4H),4.83(s  with  fine
  coupling,0.4H),4.86(s,0
.6H),4.91(s,0.6H),4.94(dd
d,J=17.0,1.8  and  1.7Hz,
0.6H),5.02(ddd,J=10.2,1.8
  and  1.7Hz,0.6H),5.08〜5
.19(m,0.8H),5.16(s,0.4H),
5.26(s,0.6H),5.92〜6.09(m,
1H),6.83(d,J=7.9Hz,0.6H),
6.85(d,J=8.0Hz,0.4H),6.96
(d,J=7.9Hz,0.6H),7.00(d,J
=8.0Hz,0.4H)ppm
【0120】(参考例38)参考例37で合成した化合
物(80)と化合物(81)の6:4混合物41.0g
をDMF150mlに溶かし、サルコミン5.79(1
7.8mmol)を加え、酸素雰囲気下0℃にて8時間
、更に室温で一晩撹拌した。反応液を水に投じヘキサン
を加えてセライトろ過した。ヘキサン層を水、飽和食塩
水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
シリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと塩化メチレン1:
3の混合溶媒で流し出した後ヘキサンで希釈した。この
溶液を1N水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモニ
ウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウム乾燥後濃縮したところ、5−(2−メチル−2
−プロペン−1−イル)−3−(2−プロペン−1−イ
ル)−2−(プロパン−2−イル)−p−ベンゾキノン
(化合物(82))及び3−(2−メチル−2−プロペ
ン−1−イル)−5−(2−プロペン−1−イル)−2
−(プロパン−2−イル)−p−ベンゾキノン(化合物
(83))と、化合物(80)及び化合物(81)の混
合物28.8gを得た。このうち化合物(82)及び化
合物(83)と、化合物(80)及び化合物(81)が
2:1の比で含まれる混合物8.68gを塩化メチレン
とメタノールの3:1混合溶媒40mlに溶かし、0℃
、アルゴン気流下にて水素化ホウ素ナトリウム336m
g(8.89mmol)を加えた。1時間後、反応混合
物にアセトンを加え、しばらく撹拌した後に1N塩酸に
投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽和食塩水
で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシ
リカゲルカラムにかけ、塩化メチレンとヘキサンの1:
1混合溶媒で流し出したところ、5−(2−メチル−2
−プロペン−1−イル)−3−(2−プロペン−1−イ
ル)−2−(プロパン−2−イル)ヒドロキノン(化合
物(84))及び3−(2−メチル−2−プロペン−1
−イル)−5−(2−プロペン−1−イル)−2−(プ
ロパン−2−イル)ヒドロキノン(化合物(85))を
6:1の比で含む混合物4.87g、化合物(84)と
化合物(85)を4:5の比で含む混合物を566mg
得た。また原料の化合物(80)と化合物(81)とを
7:6の比で含む混合物2.15gを得た。 化合物(84)と化合物(85)の6:1の混合物 1
H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1.3
3(d,J=7.1Hz,0.9H),1.34(d,
J=7.1Hz,5.1H),1.73(s,2.6H
),1.83(s,0.4H),3.10〜3.27(
m,1H),3.27(s,1.7H),3.31(d
,J=6.5Hz,0.3H),3.39(s,0.3
H),3.47(ddd,J=5.5,1.8  an
d  1.7Hz,1.7H),4.31(s,0.9
H),4.32(s,0.1H),4.50(s,0.
1H),4.67(s,0.1H),4.82(s,0
.9H),4.85(s,1H),4.91(s,0.
9H),4.91(ddd,J=17.1,1.8  
and  1.7Hz,0.9H),5.03(ddd
,J=10.1,1.8  and  1.7Hz,0
.9H),5.09〜5.13(m,0.1H),5.
13〜5.18(m,0.1H),5.90〜6.05
(m,1H),6.38(s,0.9H),6.41(
s,0.1H)ppm
【0121】(実施例34)参考例38で合成した化合
物(84)と化合物(85)の4.2:1の混合物11
.3gを塩化メチレン100mlに溶かし、0℃、アル
ゴン気流下で三フッ化ホウ素エーテラート1.41ml
(11.5mmol)を加え、1時間撹拌した後、室温
で2時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液に投じ、酢酸エチルで抽出し、抽出層を水及び飽和
食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。 濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと塩化メチ
レンの1:1混合溶媒で流し出したところ、2,3−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチル−5−ヒドロキシ−7−(2
−プロペン−1−イル)−6−(プロパン−2−イル)
ベンゾ〔b〕フラン(化合物(86))を8.11g、
化合物(84)より収率88.3%で得た。また2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−5−ヒドロキシ−7−
(2−プロペン−1−イル)−4−(プロパン−2−イ
ル)ベンゾ〔b〕フラン(化合物(87))を1.46
g、化合物(85)より収率67.1%で得た。 化合物(86)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.33(d,J=7.2Hz,6H),1.42(s,
6H),2.92(s,2H),3.17(hept,
J=7.2Hz,1H),3.35(dwith  f
ine  coupling,J=5.9Hz,2H)
,4.21(s,1H),4.88〜5.02(m,2
H),5.92(ddt,J=17.0,10.2  
and  5.9Hz,1H),6.43(s,1H)
ppm IR(KBr) 3424,2986,1641cm−1Mass(m/
z,%) 246(M+ ,100),231(20),175(
10) 化合物(87)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.28(d,J=7.1Hz,6H),1.44(s,
6H),3.01(s,2H),3.12(hept,
J=7.1Hz,1H),3.22(d,J=6.7H
z,2H),4.23(s,1H),5.00〜5.1
2(m,2H),5.95(ddt,J=16.9,1
0.1  and  6.7Hz,1H),6.35(
s,1H)ppm
【0122】(実施例35)実施例34で合成した化合
物(86)7.68g(31.2mmol)をDMF1
0ml及びDME30mlの混合溶媒に溶かし、臭化ベ
ンジル4.45ml(37.4mmol)及び炭酸カリ
ウム6.46g(46.8mmol)を加え、アルゴン
雰囲気下、3時間45分間加熱還流した。反応液を水に
投じヘキサンで抽出、抽出層を水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシ
リカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:6混
合溶媒で流し出したところ、5−ベンジルオキシ−2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−(2−プロペン
−1−イル)−6−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b
〕フラン(化合物(88))を7.64g、収率72.
9%で得、化合物(86)を1.83g(7.4%)回
収した。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.31(d,J=7.0Hz,6H),1.43(s,
6H),2.95(s,2H),3.10〜3.27(
m,1H),3.38(d  with  fine 
 coupling,J=5.9Hz,2H),4.9
0〜5.03(m,2H),5.00(s,2H),5
.93(ddt,J=16.8,10.5and  5
.9Hz,1H),6.68(s,1H),7.27〜
7.50(m,5H)ppm IR(KBr) 2972,2928,1639cm−1Mass(m/
z,%) 336(M+ ,23),245(100),204(
21),91(77),65(21)
【0123】(実施例36)9−BBNダイマー3.9
7g(16.3mmol)をアルゴン気流下、0℃にて
無水THF40mlにけん濁させ、実施例35で合成し
た化合物(88)7.29g(21.7mmol)を1
0mlの無水THFに溶解させた溶液を加え、1時間3
0分間撹拌したのち室温へ昇温させさらに30分間撹拌
した。反応液に0℃でエタノール2.54ml(43.
4mmol)を加えて、30分間撹拌後2N水酸化ナト
リウム水溶液21.7mmol、続いて30%過酸化水
素水9.83gを加え、20分間撹拌した。さらに室温
へ昇温後30分間撹拌した。反応液を1N塩酸に投じ酢
酸エチルで抽出し抽出層を水、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾
燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、酢酸
エチルとヘキサンの1:2混合溶媒で流し出したところ
、3−〔5−ベジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,2
−ジメチル−6−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕
フラン−7−イル〕プロパノール(化合物(89))を
7.06g、収率91.9%で得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.34(d,J=7.0Hz,6H),1.47(s,
6H),1.70〜1.80(m,2H),2.76(
t,J=6.6Hz,2H),2.99(s,2H),
3.12〜3.27(m,1H),3.50(t,J=
5.7Hz,2H),5.01(s,2H),6.67
(s,1H),7.28〜7.50(m,5H)ppm IR(KBr) 3408,2964,1600cm−1Mass(m/
z,%) 354(M+ ,16),263(20),221(4
7),193(18),91(100)
【0124】(
実施例37)実施例36で合成した化合物(89)2.
58g(7.27mmol)をDMSO30ml及びT
HF20mlの混合溶媒に溶かし、アルゴン気流下、室
温にてトリエチルアミン5.07ml(36.4mmo
l)及び三酸化イオウピリジン錯体4.63g(29.
1mmol)を順次加え15分間撹拌した。反応液を1
N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの1:6混合溶媒で流
し出したところ、3−〔5−ベンジルオキシ−2,3−
ジヒドロ−2,2−ジメチル−6−(プロパン−2−イ
ル)ベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパナール(化
合物(90))を2.07g、収率81.0%で得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.34(d,J=7.1Hz,6H),1.42(s,
6H),2.60(t  with  fine  c
oupling,J=8.0Hz,2H),2.95(
t,J=8.0Hz,2H),2.95(s,2H),
4.99(s,2H),6.68(s,1H),7.2
7〜7.48(m,5H),9.82(t,J=1.8
Hz,1H)ppm IR(KBr) 2962,1731cm−1 Mass(m/z,%) 352(M+ ,38),261(100),219(
38),217(65),91(67)
【0125】(実施例38)水素化ナトリウム(60%
)676mg(16.9mmol)をアルゴン気流下、
0℃にて無水THF50mlにけん濁させた溶液にアセ
ト酢酸エチル2.15ml(16.9mmol)を加え
、1時間撹拌した。この溶液にブチルリチウム(15%
ヘキサン溶液)10.8ml(16.9mmol)を加
え、50分間撹拌した。この反応液を−78℃とし、実
施例37で合成した化合物(90)5.26g(14.
9mmol)を10mlの無水THFに溶解させた溶液
を加えた。2時間撹拌後、反応液を1N塩酸に投じ、酢
酸エチルで抽出した。 抽出層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出したと
ころ、7−〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチル−6−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン−7−イル〕−3−オキソ−5−ヒドロキ
シヘプタン酸エチル(化合物(91))を3.63g、
収率50.5%で得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.26(t,J=7.1Hz,3H),1.33(t,
J=7.0Hz,3H),1.34(d,J=7.0H
z,3H),1.45(s,3H),1.46(s,3
H),1.50〜1.77(m,2H),2.56(d
d,J=16.0  and  3.5Hz,1H),
2.64〜2.86(m,4H),2.98(s,2H
),3.08〜3.26(m,1H),3.50(s,
2H),3.86〜3.98(m,1H),4.17(
q,J=7.1Hz,2H),5.01(s,2H),
6.66(s,1H),7.23〜7.50(m,5H
)ppm IR(liquid  film) 3528,2974,2936,1747,1719c
m−1 Mass(m/z,%) 482(M+ ,29),391(15),352(1
7),345(23),261(57),219(56
),217(53),201(36),91(100)
【0126】(参考例39)ピバリン酸33mg(0.
322mmol)に、アルゴン気流下、室温にてトリエ
チルボラン(1.0M  THF溶液)7.07ml(
7.07mmol)を加え、1時間撹拌した。この溶液
に実施例38で合成した化合物(91)3.46g(6
.43mmol)を無水THF5mlに溶解させた溶液
を滴下した。80分後−78℃に冷却しメタノール10
.0mlを加えた後に水素化ホウ素ナトリウム182m
g(4.82mmol)を加え1時間撹拌、さらに水素
化ホウ素ナトリウム130mg(3.44mmol)を
加えて、2時間撹拌した。反応液を0℃とした後に5N
水酸化ナトリウム水溶液17.4ml続いて30%過酸
化水素水13.4gを加え、室温へ昇温させ、40分間
撹拌した。反応液を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出
、抽出層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水及び飽和
食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。 濃縮物をトルエン30mlに溶かし、3時間30分間加
熱還流した。溶媒を留去しシリカゲルカラムにかけ、酢
酸エチルとヘキサンの2:1混合溶媒で流し出したとこ
ろトランス−(±)−6−〔5−ベンジルオキシ−2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−6−(プロパン−2
−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕エチル−4−
ヒドロキシテトラヒドロピラン−2−オン(化合物(9
2))を1.78g、収率63.0%で得た。  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.34(d  with  fine  coupli
ng,J=7.0Hz,6H),1.42(s,3H)
,1.43(s,3H),1.70〜2.08(m,5
H),2.62(ddd,J=17.5,4.0  a
nd  1.4Hz,1H),2.78(dd,J=1
7.5  and  5.0Hz,1H),2.66〜
2.87(m,2H),2.94(s,2H),3.1
2〜3.30(m,1H),4.37〜4.43(m,
1H),4.69〜4.80(m,1H),6.67(
s,1H),7.30〜7.48(m,5H)ppmI
R(KBr) 3474,2964,1710cm−1Mass(m/
z,%) 438(M+ ,57),347(83),287(2
3),245(35),217(72),201(26
),175(28),91(100)
【0127】(実
施例39)化合物(12)と化合物(11)の6:1混
合物4.45g(14.4mmol)をTHF28ml
と水4mlの混合溶媒に溶かし、N−ブロモこはく酸イ
ミド2.82g(15.8mmol)を加えアルゴン雰
囲気下、0℃で30分間撹拌した。反応液を飽和チオ硫
酸ナトリウム水溶液に投じて酢酸エチルで抽出し、抽出
層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で2回、続いて水、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した
。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサ
ンの1:6の混合溶媒で流し出したところ、5−ベンジ
ルオキシ−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−4−(プロ
パン−2−イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b
〕フラン(化合物(93))と化合物(13)の6:1
混合物4.99gを得た。ジエチルエーテルとヘキサン
より再結晶し、結晶を分別することにより化合物(93
)の結晶3.39gを得た。 融点:96.0〜97.0℃(無色柱状晶、ジエチルエ
ーテルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.23(d,J=7.3Hz,6H),1.52(s,
6H),2.37(s,3H),3.17(s,2H)
,3.49(hept,J=7.3Hz,1H),4.
71(s,2H),7.31〜7.52(m,5H)p
pm IR(KBr) 2976,2962,1601cm−1Mass(m/
z,%) 390(M+ ,1),388(M+ ,1),299
(12),297(13),218(8),175(1
),91(10)
【0128】(実施例40)マグネシウム(削り状)1
.03g(42.4mmol)を無水THF20mlに
けん濁し、アルゴン気流下、0℃にて臭化エチル0.6
7ml(8.90mmol)を加え臭化マグネシウムエ
チルを調製した。さらに実施例39で合成した化合物(
93)3.30g(8.48mmol)を加え、反応液
を20分間加熱還流した。上記反応液を−78℃、アル
ゴン気流下にてN−メチルホルムアニリド1.57ml
(12.7mmol)を10mlの無水THFに溶解し
た溶液中へ滴下した。10分後、反応液を0℃へ昇温さ
せ、さらに一時間後室温とし、一晩撹拌した。反応液を
IN塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢
酸エチルより結晶化させたところ5−ベンジルオキシ−
2,3−ジヒドロ−7−ホルミル−4−(プロパン−2
−イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン
(化合物(94))を1.50g、収率52.3%で得
た。又、母液を濃縮し、シリカゲルカラムにかけ酢酸エ
チルとヘキサンの1:6混合溶媒で流し出したところ、
化合物(94)を945mg、収率33.0%で得た。 融点:93.0〜94.5℃(無色微粒状晶、酢酸エチ
ルより再結晶) 1H  NMR(300MHz,CD
Cl3 )δ1.25(d,J=7.2Hz,6H),
1.52(s,6H),2.57(s,3H),3.0
8(s,2H),3.55(hept,J=7.2Hz
,1H),4.70(s,2H),7.30〜7.50
(m,5H),10.38(s,1H)ppmIR(K
Br) 2980,1688,1602cm−1Mass(m/
z,%) 338(M+ ,5),247(100),91(29
【0129】(実施例41)水素化ナトリウム(60
%)、335mg(8.38mmol)を0℃、アルゴ
ン気流下にて無水THF10mlにけん濁させ、ジエチ
ルシアノメチルホスホネート1.36ml(8.38m
mol)を加えた。続いてこの溶液に実施例40で合成
した化合物(94)2.36g(6.98mmol)を
10mlの無水THFに溶解した溶液を滴下し10分間
撹拌した。反応液にIN塩酸を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出層を水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。 濃縮物をヘキサンより結晶化させたところ、3−〔5−
ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−4−(プロパン−
2−イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b〕フラ
ン−7−イル〕−2−プロペンニトリル(化合物(95
))を2.06g、収率81.8%で得た。 融点:130.5〜131.0℃(無色微粒状晶、ヘキ
サンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.24(d,J=7.2Hz,6H),1.50(s,
6H),2.35(s,3H),3.07(s,2H)
,3.53(hept,J=7.2Hz,1H),4.
68(s,2H),6.47(d,J=16.5Hz,
1H),7.32〜7.50(m,5H),7.49(
d,J=16.5Hz,1H)ppmIR(liqui
d  film) 2976,2208cm−1 Mass(m/z,%)361(M+ ,2),270
(31),214(1),91(11)
【0130】(
実施例42)実施例41で合成した化合物(95)1.
76g(4.88mmol)をメタノール10mlとT
HF10mlの混合溶媒に溶かし、マグネシウム(削り
状)479mg(19.7mmol)を加え、アルゴン
気流下室温にてヨウ素を触媒量加えて2時間撹拌した。 反応液をIN塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層
を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水
で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
を酢酸エチルとヘキサンより結晶化させたところ、3−
〔5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−4−(プロ
パン−2−イル)−2,2,6−トリメチルベンゾ〔b
〕フラン−7−イル〕プロパンニトリル(化合物(96
))が1.63g、収率92.1%で得た。 融点:158.0〜159.0℃(無色絹状晶、酢酸エ
チルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.23(d,J=7.2Hz,6H),1.46(s,
6H),2.28(s,3H),2.57(t,J=7
.6Hz,2H),2.93(t,J=7.6Hz,2
H),3.08(s,2H),3.51(hept,J
=7.2Hz,1H),4.69(s,2H),7.3
0〜7.51(m,5H)ppmIR(KBr) 2980,2248cm−1 Mass(m/z,%) 363(M+ ,1),272(31),189(3)
,91(10)
【0131】(実施例43)実施例42で合成した化合
物(96)1.63g(4.50mmol)を無水トル
エン20mlにけん濁させ、−78℃、アルゴン気流下
で水素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキサン溶
液)2.69ml(4.73mmol)を加え、1時間
撹拌した。 反応液にメタノールを加えた後、IN塩酸に投じて酢酸
エチルで抽出した。抽出層を水、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲル
カラムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの1:3混合溶媒
で流し出したところ、3−〔5−ベンジルオキシ−2,
3−ジヒドロ−4−(プロパン−2−イル)−2,2,
6−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イル〕プロパ
ナール(化合物(97))の粗精製物1.30gを得た
。 融点:127.0〜127.5℃(無色粒状晶、酢酸エ
チルとヘキサンより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.23(d,J=7.1Hz,6H),1.44(s,
6H),2.24(s,3H),2.63(t  wi
th  fine  coupling,J=7.6H
z,2H),2.89(t,J=7.6Hz,2H),
3.07(s,2H),3.50(hept,J=7.
1Hz,1H),4.69(s,1H),7.30〜7
.50(m,5H),9.83(s  with  f
ine  coupling,1H)ppmIR(KB
r) 2976,1726cm−1 Mass(m/z,%) 366(M+ ,1),275(26),233(3)
,231(3),189(1),91(10)
【013
2】(実施例44)マグネシウム(削り状)97mg(
4.0mmol)を無水THF4mlにけん濁し、アル
ゴン気流下、室温にて臭化エチル0.01ml(0.1
3mmol)を加え、臭化マグネシウムエチルを調製し
た。この溶液に実施例5で合成した化合物(13)38
9mg(1.0mmol)を徐々に加え、室温にて30
分間撹拌した。上記反応液にアクロレインジエチルアセ
タール0.18ml(1.2mmol)、およびテトラ
キストリフェニルホスフィンパラジウム12mg(0.
01mmol)を加え、2時間30分間加熱還流した。 反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、しばらく
攪拌後、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和塩化アン
モニウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、塩化メチレンとヘキサンの1:1混合溶媒で
流し出したところ、5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒ
ドロ−7−〔3−エトキシ−2−(E)−プロペン−1
−イル〕−6−(プロパン−2−イル)−2,2,4−
トリメチルベンゾ〔b〕フラン(化合物(99))及び
5−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−7−〔3−エ
トキシ−2−(Z)−プロペン−1−イル〕−6−(プ
ロパン−2−イル)−2,2,4−トリメチルベンゾ〔
b〕フラン(化合物(98))((E):(Z)=9:
2)を287mg、収率72.8%で得た。
【0133】化合物(99) 融点:62.5〜63.5℃(無色粒状晶、酢酸エチル
より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.22(t,J=7.0Hz,3H),1.35(d,
J=7.2Hz,6H),1.46(s,6H),2.
16(s,3H),2.90(s,2H),3.25(
d,J=6.8Hz,2H),3.40〜3.58(m
,1H),3.67(g,J=7.0Hz,2H),4
.76(s,2H),4.92(dt,J=12.6 
 and  6.8Hz,1H),6.26(d,J=
12.6Hz,1H),7.30〜7.55(m,5H
)ppm IR(KBr) 2978,2926,1651cm−1Mass(m/
z,%) 394(M+ ,13),303(100),275(
14),231(46),91(14)
【0134】化合物(98) 融点:63.0〜64.5℃(無色微粒状晶、酢酸エチ
ルより再結晶) 1H  NMR(300MHz,CD
Cl3 ) δ1.28(t,J=7.1Hz,3H),1.37(
d,J=7.2Hz,6H),1.46(s,6H),
2.16(s,3H),2.91(s,2H),3.4
4(dd,J=6.8  and  1.7Hz,2H
),3.48〜3.61(m,1H),3.82(g,
J=7.1Hz,2H),4.47(dd,J=6.8
  and  6.3Hz,1H),4.77(s,2
H),5.91(dt,J=6.3  and  1.
7Hz,1H),7.30〜7.55(m,5H)pp
mIR(KBr) 2976,2932,2876,1666cm−1Ma
ss(m/z,%) 394(M+ ,12),303(100),231(
38),91(20)
【0135】(実施例45)実施例44で合成した化合
物(99)及び(98)83mgをTHF7mlに溶か
し、アルゴン雰囲気下、室温にてIN硫酸1.5mlを
加えて一晩撹拌した。この溶液にIN硫酸2mlをさら
に加え一日撹拌後水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出
層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物をシリカゲルカラムにかけ、塩化メチレンとヘキサン
の1:1混合溶媒で流し出したところ、化合物(17)
を65mg、収率84.2%で無色油状物として得た。 融点:88.0〜89.0℃(無色微粒状晶、ヘキサン
より再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.34(d,J=7.3Hz,6H),1.45(s,
6H),2.17(s,3H),2.69(t,J=7
.8Hz,2H),2.90(s,2H),2.97(
t,J=7.8Hz,2H),3.40〜3.62(m
,1H),4.74(s,2H),7.30〜7.52
(m,5H),9.86(s,1H)ppmIR(KB
r) 2970,1722cm−1 Mass(m/z,%) 366(M+ ,5),275(100),231(4
4),91(60)
【0136】(実施例46)実施例45で合成した化合
物(99)及び(98)の粗精製物4.10gを、メタ
ノール30mlとIN硫酸2mlの混合溶媒に溶かし、
アルゴン雰囲気下,室温にて3時間撹拌した。反応液を
水に投じ酢酸エチルで抽出、抽出層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ塩
化メチレンで流し出したところ、3−〔5−ベンジルオ
キシ−2,3−ジヒドロ−6−(プロパン−2−イル)
−2,2,4−トリメチルベンゾ〔b〕フラン−7−イ
ル〕プロパナールジメチルアセタール(化合物(100
))を3.27g得た。 融点:66.2〜67.8℃(無色微粒状晶、ジエチル
エーテルより再結晶)  1H  NMR(300MHz,CDCl3 )δ1
.36(d,J=7.2Hz,6H),1.45(s,
6H),1.80〜1.90(m,2H),2.16(
s,3H),2.61〜2.70(m,2H),2.9
0(s,2H),3.37(s,6H),4.78(t
,J=5.7Hz,1H),4.76(s,2H),7
.30〜7.52(m,5H)ppmIR(KBr) 2976,2832cm−1 Mass(m/z,%) 412(M+ ,17),321(100),289(
76),231(57),91(17)
【0137】
【発明の効果】本発明において前記一般式(I)で表さ
れるベンゼンジオール誘導体は、例えば前記化合物Aを
製造する際の中間体として有用である。また、前記化合
物Aは、HMG−CoAリダクターゼ阻害活性作用を有
することにより動脈硬化症治療のために有効な薬物とな
りうるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 【化1】 で表わされるベンゼンジオール誘導体(式中、R1 は
    水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基、 【化2】 で表わされる基、ここでR5 、R6 及びR7 は低
    級アルキル基であり、R2 及びR3 は水素原子又は
    低級アルキル基であり、R4 は水素原子、低級アルキ
    ル基、低級アルケニル基、アリール基、アラルキル基、
    アシル基、アロイル基又は置換スルホニル基である。)
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