JPH04300180A - ロボットの位置決め方式 - Google Patents

ロボットの位置決め方式

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JPH04300180A
JPH04300180A JP4382691A JP4382691A JPH04300180A JP H04300180 A JPH04300180 A JP H04300180A JP 4382691 A JP4382691 A JP 4382691A JP 4382691 A JP4382691 A JP 4382691A JP H04300180 A JPH04300180 A JP H04300180A
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JP
Japan
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hand
robot
work surface
section
contact sensors
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Application number
JP4382691A
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English (en)
Inventor
Satoshi Komada
聡 駒田
Katsutoshi Shimizu
勝敏 清水
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多関節型ロボットに係り
、そのハンド先端面の平行出しなどを行なうことによっ
て作業対象物を把持するために位置決めするロボットの
位置決め方式に関する。
【0002】近年、位置決め装置を内蔵したロボットに
よって、実行可能な作業が多様化し、それに伴ってロボ
ットハンドの位置決めに精度も要求されるようになって
きている。例えば原子炉など人が直接に作業できない環
境ではマニュアル操作によりロボット作業が実行される
。その場合に通常、オペレータは目視によって作業対象
物とハンド先端との位置関係を把握し、ハンドの位置決
めを行なっている。また、作業内容の高度化に伴って、
複数の動作自由度を持つロボットマニピュレータが使用
される。
【0003】一般に多関節型ロボットなどでは、アーム
の先端のハンド部を作業対象物に対して位置決めするた
めのハンド座標を有している。オペレータの目視のみに
よっては十分な精度を得ることが困難であり、その位置
決めに時間を要するからである。
【0004】また極限作業環境で使用されるロボットの
制御では、不測の事故にも的確に対処する必要がある。 しかし、その作業対象物の位置は、多くの場合に予測で
きない。このようなロボットハンドを、任意の位置にあ
る作業対象物に対して、簡単に、しかも自動的に位置決
めすることができれば、ロボット作業は効率良く行なえ
るものとなる。
【0005】
【従来の技術】人間が直接作業を行うには様々な制約が
伴う原子炉内や宇宙空間などでは、所謂マスタ・スレー
ブ・マニピュレータのようなロボットが使用される。従
来の多関節型ロボットの位置決め方式では、各関節に内
蔵されたエンコーダ等のセンサから角度情報をフィード
バックし、予め設定されている各関節毎の基準値と比較
して自動的にハンドの位置決めがなされている。ロボッ
トハンドの位置決めが必要とされるのは、例えばアーム
先端のハンド部によって作業対象物を把持し、所定の場
所まで移動させるような場合である。
【0006】ところで、作業対象物がロボットの基準座
標系内の、予め設定された位置、及び姿勢とは異なる状
態に置かれていることがある。その原因の多くは、予測
できない障害によって作業環境が変化するためである。 そのような時には、オペレータは作業対象物の置かれた
状況を目視等によって認識し、その都度、新たに作業対
象物に対応する各関節の基準値を決定する必要がある。 即ち、作業対象物の位置と姿勢にとって最適な基準値を
演算して、ロボットハンドの位置決め指令を出力するの
である。
【0007】一般に遠隔操作されるロボットでは、ロボ
ットとその作業対象物とはモニタカメラ等の監視システ
ムにより観察されている。この場合に、作業対象物が監
視システムで捉えられている限りでは、その作業対象物
にとって最適な基準値を自動的に演算してロボットハン
ドの位置を決定できる。
【0008】しかし、ロボットの作業位置がモニタカメ
ラの視野から外れてしまうと、モニタカメラが固定され
ていた場合には、ハンドの位置決めは不可能になる。ま
た、カメラに死角があると、作業対象物の位置、姿勢に
応じて監視システムに移動指令を与え、カメラを移動す
る。したがって、監視システムの視野を変更するための
メカニズムを必要とし、しかもその位置決めには長時間
を要する。更に、精度を要するロボット作業では、目視
によってハンドを大まかに位置決めし、その後にモニタ
カメラを使用して、ハンドの位置を補正することも考え
られている。
【0009】このように遠隔操作されるロボットに限ら
ず、一般に極限作業環境で使用されるロボットの位置決
めには、予定しない位置、姿勢で作業対象物を把持し、
かつ移動させるために、モニタカメラの画像処理手段を
含む補正装置を必要としていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のロボッ
トの位置決め方式では、例えば把持すべき作業対象物の
把持可能な特定の平面を正確に認識し、ロボットハンド
をその平面に平行な位置で位置決めする手順は煩雑であ
って、作業対象物を把持するための位置決め操作を効率
的に行うことができなかった。
【0011】また、目視による場合あるいは監視システ
ムであっても死角が生じた場合には、正確にロボットハ
ンドが位置決めできなかったり、位置決めに長時間を要
するという問題点があった。
【0012】一方、工場の生産ライン等でロボットに一
連の作業を繰り返し行わせる場合には、予めティーチン
グボックス等の手段により、作業対象となる部品の位置
や方向をすべて教示している。ロボットはその教示に従
って作業を行う。しかし、作業対象となる部品は、いつ
も同じ位置や方向にあるとは限らず、何らかの原因によ
りずれてしまう場合もある。このような場合、その部品
の位置や方向は、教示した時点における位置や方向と一
致しない。このため、ロボットは、ロボットハンドを正
確に動作させることができなくなり、ロボットによる作
業が、それ以降は継続不能になるという問題点があった
【0013】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、遠隔のオペレータの指示に従って、効率良く
位置決めができるロボットの位置決め方式を提供するこ
とを目的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、自動的に位置
決め指令を作成して、オペレータからは簡単な指示で位
置決めができるロボットの位置決め方式を提供すること
である。
【0015】また、本発明の他の目的は、特別な補正装
置を必要とせずに、低コストで迅速に、かつ高い精度に
位置決めができるロボットの位置決め方式を提供するこ
とを目的とする。
【0016】さらに、本発明の他の目的は、作業対象物
が所定の位置から傾いたような場合にも、ロボットハン
ドを作業対象物に対して正確に動作させ、ロボットによ
る作業を継続して行うことができるロボットの位置決め
方式を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明のロボットの位置決め方式では、上記
課題を解決するために、ハンド部10の中心軸から偏倚
した位置に設けられ、作業対象面2までの距離を計測す
る1又は2以上の非接触センサ3と、多関節型ロボット
1をロボット制御部7に操作指令を与えることで操作す
るオペレータに対して非接触センサ3の計測結果をディ
ジタル表示する表示手段4とを有することを特徴とする
【0018】また、本発明のロボットの位置決め方式は
、多関節型ロボット1のハンド部10を自動的に位置決
めするために、上記表示手段4に代えて、或いは表示手
段4とともに、非接触センサ3からの計測結果をディジ
タル信号に変換する変換手段5と、変換されたディジタ
ル信号に基づいてハンド部10を作業対象面2に対して
位置決めするために必要な指令値を演算する演算手段6
を有することを特徴とする。
【0019】また、本発明のロボットの位置決め方式は
、ハンド部10の中心軸11と同心の円周上で等間隔に
3つの非接触センサ3が配置され、それぞれのセンサ3
からの3つの計測結果を上記表示手段4に同時に表示し
、或いは3つの計測結果から自動的に上記演算手段6で
位置決めに必要な指令値を演算して、非接触センサ3の
各出力値が予め設定された値となるようにロボット制御
部7によって位置決めすることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明のロボットの位置決め方式
は、ハンド部10の中心軸11から偏倚した位置に設け
られ、ハンド部10から所定方向の作業対象面2までの
距離を計測する1又は2以上の非接触センサ3と、その
非接触センサ3からの計測結果をディジタル信号に変換
する変換手段5と、ディジタル信号に基づいて、非接触
センサ3の各々と作業対象面2間の各距離が等しくなる
ようにハンド部10を設定する指令値を演算する演算手
段6と、演算手段(6)からの指令値に応じてハンド部
(10)を制御するロボット制御部(7)と、を有する
ことを特徴とする。
【0021】非接触センサ3は、例えばハンド部10の
中心軸11と同心の円周上で等間隔に3つ配置される。 或いは、非接触センサ3は、ハンド部(10)上に1ま
たは2設けられる。この1または2の非接触センサ3を
用いる場合、演算手段6は、その1または2の非接触セ
ンサ3から得られた計測結果及びハンド部10を所定角
度回転させた状態における1または2の非接触センサ3
から得られた計測結果とに基づいて、指令値を演算する
【0022】
【作用】本発明のロボットの位置決め方式は、原子力発
電所等の原子力関連施設において、遠隔のオペレータの
指示に従い、機器設備の保守、点検、修理等の高度な作
業を行うロボットに適用される。
【0023】オペレータは目視、或いは監視システムの
モニタ画面で作業対象物のおおよその位置と姿勢を把握
し、図1に示す多関節型ロボット1のハンド部10を作
業対象面2に接近させる。ハンド部10に設けられた非
接触センサ3は、作業対象面2までの距離を計測する。 非接触センサ3が1つであれば、ハンド部10をその中
心軸廻りに回転して、2以上のセンサ3を有している場
合には回転させることなく、同時に複数の計測結果を得
る。これらの計測結果は変換手段5によってディジタル
表示データに変換されて、表示手段4に出力される。そ
れらは、多関節型ロボット1を操作するオペレータに対
して、表示手段4によってディジタル表示される。
【0024】オペレータは表示された計測結果を見て、
更にハンド部10をマニュアル操作して、正確に作業対
象面2に対して、平行出しなどの位置決めを行える。あ
るいは、非接触センサ3からの計測結果をディジタル信
号に変換し、演算手段6に与えて、それに基づいて必要
な指令値を演算する。これによって、ロボット制御部7
は、ハンド部10を作業対象面2に対して自動的に位置
決めを行うことが可能になる。
【0025】また一旦位置決めされれば、その後はそれ
ぞれの非接触センサ3の出力が一致した状態を保つよう
に、ハンド部10を移動制御することは容易である。こ
の制御は、上記演算手段6に内蔵されるプログラムで自
動的に実行される。更に、多関節型ロボット1を位置決
めした後に、ロボット基準座標とは任意の角度をなす作
業対象面2の角度を算出したり、或いはその作業対象面
2に新たな座標系を設定することも可能である。その場
合に、新たな座標系を基準として動作可能な座標変換プ
ログラムは、上記演算手段6に予めセットされる。
【0026】さらに、本発明のロボットの位置決め方式
は、生産ライン等で一連の作業を繰り返し行うロボット
に適用される。図1に示す多関節型ロボット1のハンド
部10は、予め教示された動作に従って作業対象面2に
対して作業を行う。その際に、ハンド部10に設けられ
た非接触センサ3は、作業対象面2までの距離を計測す
る。非接触センサ3が1または2であれば、ハンド部1
0をその中心軸廻りに回転して、3以上であれば回転さ
せることなく同時に、複数の計測結果を得る。これらの
計測結果は変換手段5によってディジタル信号に変換さ
れる。演算手段6は、そのディジタル信号に基づいて必
要な指令値を演算する。その指令値に基づいて、ロボッ
ト制御部7は、非接触センサ3の各々と作業対象面2間
の各距離が等しくなるようにハンド部10を制御する。 その結果、ハンド部10を作業対象面2に対して常に正
対させる (垂直に位置づける) ことができる。した
がって、作業対象面2が所定の位置から傾いたような場
合にも、ハンド部10を作業対象面2に対して正確に位
置づけることができ、ロボット1による作業を継続して
行うことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は非接触センサ3として3つのレーザセン
サ11,12,13を設けたハンド部10を示す側面図
(A)及び底面図(B)である。これらのレーザセンサ
11〜13は、ハンド取り付け面14のハンド中心軸線
15から等距離で、例えば40mm離れた、互いに12
0度の角度をなす位置に、ハンド中心軸線15とは平行
にレーザ光を発射するように配置されている。これらの
レーザセンサ11〜13は、それぞれ半導体レーザと光
検出素子とを備え、ハンド取り付け面14から測定対象
物に向けて発射されたレーザ光の反射点での像の光量と
位置に応じて、測定対象までの距離を電気信号として出
力するセンサ処理部を備えている。
【0028】ハンド機構16は、ハンド取り付け面14
と平行な面内を左右に移動する平行移動型のハンドを構
成している。即ち、ハンド中心軸線15に位置するピニ
オンギヤ16cの回転を制御することによって、相対向
する2つのフィンガ16a,16bは同時に接近し、あ
るいは離間する方向に移動する。2つのフィンガ16a
,16bは、この動作によって作業対象物を挟んで持ち
、あるいは解き放すことができる。
【0029】なお、ハンド部10はロボットの手首回転
機構によりハンド中心軸線15廻りに自由に回転させる
ことが可能である。それ故に、3つのレーザセンサ11
〜13に代えて、1又は2のレーザセンサをハンド部1
0の中心軸線15から偏倚した位置に設け、所定のタイ
ミングで回転させれば、3つのレーザセンサ11〜13
と同等の信号を出力できる。
【0030】図3にはロボット座標系と作業対象面2と
の関係を示す。ロボットの基準座標のX0−Y0平面に
対して、所定の角度αをなすX1−Y1平面を作業対象
面2とする。そして、ロボットのハンド取り付け面14
がこのX1−Y1平面と平行になるように位置決めする
。この位置決めに際して、図1に示す表示手段4が使用
される。
【0031】図4は、X1−Y1平面に対して平行出し
を行うハンドの模式図である。ハンド中心軸線15は、
作業対象面に対して所定の角(β1又はβ2)をなして
作業対象面2に接近している。オペレータは、3つのレ
ーザセンサ11〜13の出力の表示を見ながら、ロボッ
ト制御部7にマニュアルで操作指令を与え、或いは演算
手段6の演算結果に基づいて自動的に位置決めすること
により、角(β1又はβ2)は90±2°まで調整でき
る。以下に、レーザセンサ11〜13を使用して多関節
型ロボット1の姿勢を制御する手順について説明する。
【0032】まず、オペレータは操作指令をロボット制
御部7に与えて、図4の(A)に示すように、マニュア
ル操作でハンド部10を作業対象面2に近づける。この
とき、レーザセンサ11〜13から作業対象面2までの
距離が100mm程度になるまで接近させ、同時にハン
ド取り付け面14を作業対象面2と可能な限り平行にす
る。図4の(A),(B)において、3つのレーザセン
サの位置関係のみを、レーザ発射点(検出点)11〜1
3により示している。
【0033】次に、2つのレーザセンサの発射点11と
12の中間点aから、作業対象面2の方向に距離h1だ
け離れた点a0 を決める。ここで、距離h1はレーザ
センサの発射点11と作業対象面2との距離に等しい。 このときハンド取り付け面14は、作業対象面2と可能
な限り平行に設定されているとはいえ、点aと点a0 
を結ぶ直線は、図4の(A)に示すように例えば角β1
だけ傾いている。
【0034】そこで、2つのレーザセンサの発射点11
と12を含む面で拘束した状態で、ハンド取り付け面1
4を図の矢印方向に回転させる。そして2つのレーザセ
ンサ11,12の出力が等しくなるまでハンド取り付け
面14を回転することによって、作業対象面2の軸X1
に対して2つのレーザセンサの発射点11と12を結ぶ
線分が平行に設定されたことになる。
【0035】しかし、この操作のみでは依然として、例
えば図4の(B)に示すように、ハンドの取り付け面1
4が作業対象面2の軸Y1に対して、平行になっている
とは限らない。そこで次に、レーザセンサの発射点11
と12の中間点aと残りのレーザセンサの発射点13と
の中間点bから、作業対象面2の方向に距離h2だけ離
れた点b0 を決める。距離h2は、図4の(A)のス
テップで設定されたレーザセンサ11,12から作業対
象面2までの距離に等しく、また、点bと点b0 を結
ぶ直線は、図4の(B)に示すように例えば角β2だけ
傾いている。
【0036】そこで、中間点aとレーザセンサの発射点
13とを含む面で拘束した状態で、ハンド取り付け面1
4を更に図4の(B)の矢印方向に回転させる。そして
3つのレーザセンサ11〜13の出力が等しくなるまで
回転することによって、レーザセンサの発射点11,1
2の中間点aとレーザセンサの発射点13とを結ぶ線分
が、作業対象面2の軸Y1に対しても平行に設定される
。この結果、ロボットはそのハンド取り付け面14が作
業対象面2と平行な姿勢に設定されたことになる。
【0037】このように、ハンド部10のハンド取り付
け面14の同心円上に、中心軸に対して120度間隔で
3つのレーザセンサ11〜13を配置し、それぞれレー
ザセンサ11〜13のアナログ出力からAD変換器など
の変換手段5によりディジタル化された計測結果を得て
、それを表示するようにしたので、ロボットハンドを正
確かつ迅速に位置決めできる。
【0038】また、図1に示すように、計測結果を変換
手段5から制御用コンピュータなどの演算手段6に供給
し、演算結果をロボット制御部7を介して多関節型ロボ
ット1にフィードバックすることもできる。その場合、
演算手段6には位置決めプログラムが記憶され、これに
よって自動的にセンサ出力を設定値になるように制御し
ても良い。
【0039】一旦、ロボットハンドの位置決めがされた
後では、演算手段6によりレーザセンサ11〜13から
の複数のディジタル信号が同じ状態になるように保持す
ることは容易である。したがってプログラム制御でも、
マニュアル制御であっても、作業対象面2に対して多関
節型ロボット1のハンド部10の姿勢を一定に維持して
、ロボットを移動制御させるうえで、上記位置決め方式
は極めて有効な手段となる。
【0040】なお、図4に関連して説明した位置決めの
手順に従うならば、平行出しが完了した時点でハンド部
10に設定される座標系は作業対象面2の座標系と一致
する。このため、平行出しの完了時点でのロボットの各
関節の変位から、ロボット基準座標系と作業対象面の基
準座標系の間の変換パラメータを決定できる。そこで、
以降の動作プログラムに対する座標変換を自動的に行う
ことも可能である。即ち、X1−Y1平面の任意の一点
を原点にして、新たな座標系を設け、ロボット制御部7
で記憶しておけば、この新たな座標系を基準にして、ロ
ボットを移動制御することができる。また、演算手段6
ではロボット基準平面と作業対象面とのなす角度αを自
動的に算出して、それを表示手段4によってオペレータ
に表示することも可能である。
【0041】図5は本発明の第2の実施例を示す図であ
る。上述した第1の実施例と同様にハンド取り付け面1
4にレーザセンサ11〜13が取り付けられる。これら
のレーザセンサ11〜13は、ハンド取り付け面14の
ハンド中心軸線15から等距離で、互いに120度の角
度をなす位置に、ハンド中心軸線15と平行にレーザ光
を発射するように配置されている。ハンド取り付け面1
4は、ハンド中心軸線15に対して直角に設けられ、ハ
ンド中心軸線15廻りに回転自在である。さらにハンド
取り付け面14は、図に示すようにα軸及びβ軸廻りに
回転自在である。このα軸及びβ軸はロボット1の手首
軸である。
【0042】ここで、まず、ハンド取り付け面14をハ
ンド中心軸線15廻りに回転させて、レーザセンサ11
をβ軸方向に向けておく。この状態で各レーザセンサを
用いてレーザセンサの発射点11、12、13と作業対
象面2との距離h1、h2、h3を測定する。その測定
結果は変換手段5を経由して演算手段6に送られる。演
算手段6では、その測定結果に基づいて必要な指令値を
演算し、ロボット制御部7は、その指令値によってロボ
ット1 (ハンド部10) の動作を補正する。その補
正は次のような手順で行われる。
【0043】まず、ハンド取り付け面14をα軸廻りに
回転し、次式(1)が成立するように調整する。 h1=(h2+h3)/2─────(1)次に、ハン
ド取り付け面14をβ軸廻りに回転し、次式(2)が成
立するように調整する。
【0044】 h2=h3  ───────────(2)この手順
を2〜3度繰り返すことにより、上記式(1)及び(2
)が同時に満たされるようになり、その時点で、ハンド
中心軸線15は作業対象面2に垂直に位置づけられる。
【0045】このように、レーザセンサ11〜13の測
定結果に基づいて、ロボット1の動作を補正し、それに
よってハンド中心軸線15を作業対象面2に垂直に保つ
ことができる。したがって、ハンド中心軸線15と作業
対象面2とが、教示時点では垂直であったがその後何ら
かの原因で傾いたような場合でも、ハンド部10を作業
対象面2に対して正確に位置づけることができる。その
結果、ロボット1による作業を継続して行うことができ
るようになる。
【0046】図6及び図7は本発明の第3の実施例を示
す図であり、図6は第1ステップを、図7は第2ステッ
プをそれぞれ示す。第2の実施例との相違点は、ハンド
取り付け面14に2つのレーザセンサ11、12を設け
るように構成した点である。この場合のロボット1 (
ハンド部10)の動作補正は次にような手順で行われる
【0047】まず、図6において、ハンド取り付け面1
4をハンド中心軸線15廻りに回転させて、レーザセン
サ11をβ軸方向に向けておき、その状態で各レーザセ
ンサを用いてレーザセンサの発射点11、12と作業対
象面2との距離h1、h2を測定する。次に、ハンド取
り付け面14をα軸廻りに回転し、次式(3)が成立す
るように調整する。
【0048】 h1=h2  ───────────(3)次に、ハ
ンド取り付け面14をハンド中心軸線15廻りに矢印方
向に90度回転し、図7のようにする。この状態でハン
ド取り付け面14をβ軸廻りに回転し、再度上記式(3
)が成立するように調整する。この手順を2〜3度繰り
返すことにより、ハンド中心軸線15を作業対象面2に
垂直に位置づけることができる。すなわち、ハンド部1
0を作業対象面2に対して正確に位置づけることができ
る。
【0049】図8は本発明の第4の実施例を示す図であ
る。この実施例では、ハンド取り付け面14に1つのレ
ーザセンサ11のみを設けるように構成している。この
場合のロボット1 (ハンド部10)の動作補正は次に
ような手順で行われる。
【0050】まず、ハンド取り付け面14をハンド中心
軸線15廻りに回転させて、レーザセンサ11をβ軸方
向 (図8のA位置) に向けておき、その状態でレー
ザセンサ11を用いてレーザセンサの発射点11と作業
対象面2との距離h1Aを測定する。次に、ハンド取り
付け面14をハンド中心軸線15廻りに矢印方向に18
0度回転させてB位置に設定する。そのB位置で距離h
1Bを測定し、次式(4)が成立するように、ハンド取
り付け面14をα軸廻りに回転する。
【0051】 h1A=h1B  ─────────(4)次に、ハ
ンド取り付け面14を−90度回転させ、C位置で距離
h1Cを測定し、さらに180度回転させてD位置で距
離h1Dを測定し、次式(4)が成立するように、ハン
ド取り付け面14をβ軸廻りに回転する。
【0052】 h1C=h1D  ─────────(5)これを繰
り返すことによって、ハンド中心軸線15を作業対象面
2に垂直に位置づけることができる。すなわち、ハンド
部10を作業対象面2に対して正確に位置づけることが
できる。
【0053】このように、第3及び第4の実施例では、
1または2のレーザセンサのみを設けるので、構成がよ
り簡単になる。上記の説明では、非接触センサにレーザ
センサを用いるようにしたが、他の非接触センサ、例え
ば超音波センサを用いて構成にすることもできる。
【0054】また、1〜3の非接触センサを設ける構成
にしたが、4以上設けるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ハンド
部に非接触センサを設けて、精度良く距離を計測するよ
うに構成した。このため、作業対象物がロボットの基準
座標系と任意の角度をなすときの、ハンド部の位置決め
を正確に行える。
【0056】すなわち、ハンド部に設けた1又は2以上
の非接触センサによって、作業対象面までの距離を計測
して、複数の計測結果をディジタル表示するようにして
いるから、遠隔のオペレータからの指示に従って、迅速
に、しかも正確にハンド部の位置決めができる。
【0057】また、非接触センサからの計測結果をディ
ジタル信号に変換し、演算手段に与えて、それに基づい
て必要な指令値を演算することもできる。これによって
、ロボット制御装置は、ハンド部を作業対象面に対して
自動的に位置決めを行うことが可能になる。
【0058】その際に、教示された動作を行うロボット
であれば、教示後に作業対象面が何らかの原因で傾いた
ようなときでもハンド部を作業対象面に対して正確に位
置づけることができるので、ロボットは作業を継続して
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】ハンド部とそこに取り付けたセンサを示す側面
図及び底面図である。
【図3】ロボット座標系と作業対象面との関係の一例を
示す図である。
【図4】平行出しの手順を説明するハンドの模式図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例の第1ステップを示す図
である。
【図7】本発明の第3の実施例の第2ステップを示す図
である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1  多関節型ロボット 2  作業対象面 3  非接触センサ 4  表示手段 7  ロボット制御部 10  ハンド部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  外部からの操作指令に従って、多関節
    型ロボット(1)のハンド部(10)を作業対象面(2
    )に対して位置決めするロボットの位置決め方式におい
    て、前記ハンド部(10)の中心軸から偏倚した位置で
    ハンド部(10)に設けられ、ハンド部(10)から所
    定方向の作業対象面(2)までの距離を計測する1又は
    2以上の非接触センサ(3)と、前記ロボット(1)を
    操作するオペレータに対して前記非接触センサ(3)か
    らの複数の計測結果をディジタル表示する表示手段(4
    )と、を有することを特徴とするロボットの位置決め方
    式。
  2. 【請求項2】  前記表示手段(4)に代えて、或いは
    前記表示手段(4)とともに、前記非接触センサ(3)
    からの計測結果をディジタル信号に変換する変換手段(
    5)と、変換されたディジタル信号に基づいて前記ハン
    ド部(10)を作業対象面(2)に対して位置決めする
    ために必要な指令値を演算する演算手段(6)とを更に
    有することを特徴とする請求項1に記載のロボットの位
    置決め方式。
  3. 【請求項3】  多関節型ロボット(1)のハンド部(
    10)を作業対象面(2)に対して位置決めするロボッ
    トの位置決め方式において、前記ハンド部(10)の中
    心軸から偏倚した位置でハンド部(10)に設けられ、
    ハンド部(10)から所定方向の作業対象面(2)まで
    の距離を計測する1又は2以上の非接触センサ(3)と
    、前記非接触センサ(3)からの計測結果をディジタル
    信号に変換する変換手段(5)と、前記ディジタル信号
    に基づいて、前記非接触センサ(3)の各々と作業対象
    面(2)間の各距離が等しくなるように前記ハンド部(
    10)を設定する指令値を演算する演算手段(6)と、
    前記演算手段(6)からの指令値に応じて、前記ハンド
    部(10)を制御するロボット制御部(7)と、を有す
    ることを特徴とするロボットの位置決め方式。
  4. 【請求項4】  前記非接触センサ(3)は、前記ハン
    ド部(10)の中心軸と同心の円周上で等間隔に3つ配
    置されていることを特徴とする請求項1又は請求項3に
    記載のロボットの位置決め方式。
  5. 【請求項5】  前記非接触センサ(3)は、前記ハン
    ド部(10)上に1または2設けられ、前記演算手段(
    6)は、前記1または2の非接触センサ(3)から得ら
    れた計測結果及び前記ハンド部(10)を所定角度回転
    させた状態における前記1または2の非接触センサ(3
    )から得られた計測結果とに基づいて、前記指令値を演
    算することを特徴とする請求項3に記載のロボットの位
    置決め方式。
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