JPH04299698A - スピーカユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はスピーカの振動板以外か
らの不要共振音を抑制するスピーカユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、スピーカユニットの高性能化が行
われてきているが、それにともないスピーカの振動板か
らの高品位な再生音を、キャビネットやスピーカのフレ
ームの不要な共振音により劣化させないような高性能な
スピーカユニットが要望されてきている。

【０００３】以下に従来のスピーカユニットについて、
図面を参照しながら説明する。図２に示すように、プレ
ート１４とマグネット１２とヨーク１３からなる外磁型
磁気回路と振動系２とフレーム１５とから構成されるス
ピーカ１６が、フレーム１５とキャビネット８との間に
緩衝材１７を当接して固定子５によりキャビネット８の
前面より取り付けられている。

【０００４】上記のように構成されたスピーカユニット
は、振動系２が振動するとその反作用で外磁型磁気回路
とフレーム１５がともに振動するが、フレーム１５とキ
ャビネット８との間に緩衝材２６が狭着されているので
フレーム１５の振動がキャビネット８に伝わることが軽
減され、キャビネット８の不要共振音が軽減される。ま
た緩衝材１７のダンピング効果により振動によって発生
するフレーム１５自体の不要共振音もいくぶん軽減され
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、固定子５がフレーム１５に直接接触して
いるので、フレーム１５の振動が固定子５を通じてキャ
ビネット８に伝わってしまうために、キャビネット８の
不要共振音を十分に抑制できないという問題点、またフ
レーム１５が前面に露出しているためにフレーム１５自
体の不要共振音が放射するという問題点を有していた。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、キャビネットからの不要共振音を抑制し、かつスピ
ーカのフレームからの不要共振音をも抑制したスピーカ
ユニットを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスピーカユニットは、ヨークとマグネットと
このマグネットよりも外径寸法が大きいプレートとを有
する外磁型磁気回路と振動系とフレームとで構成された
スピーカと、前記プレートを取り付ける取り付け部材を
内部に配設したキャビネットと、プレートを取り付け部
材に取り付ける固定子と、プレートと取り付け部材との
間およびプレートと取り付け手段との間に嵌着された緩
衝材を備え、フレームとの間に緩衝材を狭着し、かつフ
レームの前面を覆うパネルを備えた構成を有している。

【０００８】

【作用】この構成によって、キャビネットに伝わるスピ
ーカの振動が遮断されるのでキャビネットの不要共振音
が抑制され、かつ、スピーカのフレームの前面がパネル
によって覆われているのでフレームからの不要共振音も
抑制されることとなる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

【００１０】図１示すように、スピーカ４は、ヨーク１
３とマグネット１２とこのマグネット１２よりも外径寸
法が大きいプレート１とからなる外磁型磁気回路と振動
系２とフレーム３とから構成されており、プレート１の
外周部には取り付け孔１１が設けられている。

【００１１】キャビネット８の内部にはスピーカ４のプ
レート１を取り付けるための取り付け部材１０が設けら
れている。そしてプレート１の外周は取り付け孔１１を
貫通する固定子５によって前面より取り付け部材１０に
取り付けられているが、プレート１と取り付け部材１０
との間およびプレート１の取り付け孔１１と固定子５の
間に緩衝材６が嵌着されている。

【００１２】さらにフレーム３の前面はキャビネット８
の前面の開口縁に取り付けられたパネル９により覆われ
、フレーム３とパネル９との間には緩衝材７が狭着され
ている。

【００１３】以上のように構成されたスピーカユニット
について、その動作を説明する。振動系２が振動すると
その反作用で外磁型磁気回路とフレーム３が一緒に振動
するが、プレート１と取り付け部材１０との間および固
定子５とプレート１との間にも緩衝材６が配設されてい
るので、プレート１の振動が取り付け部材１０に伝わる
経路が遮断されて、スピーカ４の振動がキャビネット８
に伝わらずキャビネット８の不要共振音が抑制される。

【００１４】またフレーム３の前面がパネル９によって
覆われているのでフレーム３からの不要共振音も抑制さ
れる。なおフレーム３とパネル９との間には緩衝材７が
狭着されているので、フレーム３の振動がパネル９を通
じてキャビネット８に伝わることがない。

【００１５】以上ように本実施例によれば、スピーカ４
とキャビネット８の取り付け部材１０との間ばかりでな
くスピーカ４と固定子５の間にも緩衝材が配設されてい
るので、スピーカ４の振動がキャビネット８に伝わる経
路が遮断されキャビネット８の不要共振音を抑制できる
。

【００１６】またスピーカ４のフレームの前面がパネル
９によって覆われているのでフレーム３からの不要共振
音も抑制できる。

【００１７】なお、一実施例においてはスピーカ４をド
ーム型としたが、コーン型、平面型、複合型、同軸型等
のスピーカとしてよいことは言うまでもない。またスピ
ーカ４が振動系にダンパを有する場合、ヨークの裏側に
防磁用のキャンセルマグネットを有する場合、ヨークに
貫通孔がない場合などにも有効である。

【００１８】さらに本発明の一実施例においては固定子
５としてビスをプレート１に直接貫通させたが、プレー
ト１に取り付け孔を設けずキャビネット８内部の取り付
け部材１０にプレート１の外周を金具等で押し当てて、
この金具を取り付け部材にビス締めするなどの取り付け
手段としてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明は、スピーカとキャビネットの間ばかりでなく
スピーカと固定子の間にも緩衝材を配設した構成により
、キャビネットの不要共振音を抑制でき、かつスピーカ
のフレームからの不要共振音をも抑制できる優れたスピ
ーカユニットを実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のスピーカユニットの断面図

【図２】従来のスピーカユニットの断面図

【符号の説明】

１　　　　　　プレート ２　　　　　　振動系 ３　　　　　　フレーム ４　　　　　　スピーカ ５　　　　　　固定子 ６　　　　　　緩衝材 ７　　　　　　緩衝材 ８　　　　　　キャビネット ９　　　　　　パネル １０　　　　取り付け部材 １２　　　　マグネット １３　　　　ヨーク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ヨークとマグネットと前記マグネット
   よりも外径寸法が大きいプレートとを有する外磁型磁気
   回路と振動系とフレームとで構成されたスピーカと、前
   記プレートの外周を取り付ける取り付け部材を内部に配
   設したキャビネットと、前記プレートを取り付け部材に
   固定する固定子と、前記プレートと前記取り付け部材と
   の間および前記プレートと前記固定子との間に嵌着され
   た緩衝材を備え、前記キャビネットの開口縁に前記フレ
   ームとの間に緩衝材を狭着しかつ前記フレームの前面を
   覆うパネルを備えたスピーカユニット。