JPH04299471A - マーク検出装置 - Google Patents

マーク検出装置

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JPH04299471A
JPH04299471A JP3089800A JP8980091A JPH04299471A JP H04299471 A JPH04299471 A JP H04299471A JP 3089800 A JP3089800 A JP 3089800A JP 8980091 A JP8980091 A JP 8980091A JP H04299471 A JPH04299471 A JP H04299471A
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JP
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mark
signal
area
circuit
output
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JP3089800A
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Tomio Sasaki
富雄 佐々木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,ファクシミリ
装置等の画像処理装置において原稿上のマークを検出す
るマーク検出装置に関し、より詳細には、精度良くマー
クの検出が行えるマーク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理技術の進展が目覚ましく
、複写機,ファクシミリ装置等の画像処理装置において
も、単に画像を複写或いは転送するだけでなく、画像編
集を行えるようにしたものが種々提案されている。この
種の画像編集機能の1つとして例えば、カラーフェルト
ペンを用いて原稿上に領域指定用マークを記載し、該マ
ークで指定された領域に対して、トリミング或いはマス
キング等の画像処理を施すものがある。この時、領域指
定用マークの検出を行うのがマーク検出装置である。 マーク検出装置は、カラーフェルトペンで記載した画像
データが安定した所定範囲の濃度を有することを利用し
て、該当する所定範囲の濃度の画像データをマークとし
て検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マーク検出装置によれば、マークの濃度に基づいて、マ
ークの検出及びマーク幅の検出を行っていたが、原稿上
の汚れ,及び,紙質等による局所的なマークの途切れ等
に関してなんら対策を行っていないため、マークが分断
されて検出されるという問題点があった。マークが分断
されて検出されると、該マークによって指定される領域
(マークエリア)が誤検出される原因となる。また、カ
ラーフェルトペンで記載したマーク自体にもカスレが発
生するため、マークが分断されて検出されるという問題
点があった。更に、従来のマーク検出装置は、マークの
検出を画素単位の精度で行う必要がないにも係わらず、
画素単位で処理を行っているおり、情報量及び処理周波
数が多くなるため、ハード構成が複雑となるという問題
点や、処理の高速化が図りにくいという問題点もあった
【0004】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、原稿の局所的な汚れ(黒ノイズ),紙質による局所
的なマークの途切れ,及び,マーク自体のカスレ等によ
ってマークの分断が発生するのを防ぐことを第1の目的
とする。また、本発明は上記に鑑みてなされたものであ
って、ハード構成の簡略化,及び,処理の高速化を図る
ことを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するために、入力した画像データから所定濃度範囲の
マーク信号を検出するマーク検出装置において、画像デ
ータからマーク信号を検出するマーク検出手段と、マー
ク検出手段で検出したマーク信号を用いてn×mのマト
リクスエリアを形成するマトリクスエリア形成手段と、
マトリクスエリア形成手段で形成したマトリクスエリア
を参照して、ノイズを除去するノイズ除去手段とを備え
たマーク検出装置を提供するものである。尚、マトリク
スエリア形成手段は、マーク検出信号より得られたマー
ク信号を主走査方向及び副走査方向で遅延させる遅延手
段を有することが望ましい。また、本発明は第1及び第
2のの目的を達成するために、入力した画像データから
所定濃度範囲のマーク信号を検出するマーク検出装置に
おいて、画像データからマーク信号を検出するマーク検
出手段と、マーク検出手段で検出したマーク信号を用い
てn×mのマトリクスブロックを形成するマトリクスブ
ロック形成手段と、n×mのマトリクスブロック内のマ
ーク信号を合成し、n×mのマトリクスブロックを1単
位の信号として出力するマーク信号合成手段とを備えた
マーク検出装置を提供するものである。尚、マトリクス
ブロック形成手段は、マーク検出信号より得られたマー
ク信号を主走査方向及び副走査方向で遅延させる遅延手
段を有することが望ましい。
【0006】
【作用】本発明のマーク検出装置は、先ず、マトリクス
エリア形成手段において、マーク検出手段で検出したマ
ーク信号を用いてn×mのマトリクスエリアを形成する
。次に、ノイズ除去手段によって、マトリクスエリア形
成手段で形成したマトリクスエリアを参照して、原稿の
局所的な汚れ(黒ノイズ),紙質による局所的なマーク
の途切れ,及び,マーク自体のカスレ等によるノイズを
除去する。また、本発明のマーク検出装置は、先ず、マ
トリクスブロック形成手段において、マーク検出手段で
検出したマーク信号を用いてn×mのマトリクスブロッ
クを形成する。次に、マーク信号合成手段で、n×mの
マトリクスブロック内のマーク信号を合成することによ
り、原稿の局所的な汚れ(黒ノイズ),紙質による局所
的なマークの途切れ,及び,マーク自体のカスレ等によ
るノイズを除去するとともに、n×mのマトリクスブロ
ックを1単位の信号として出力する。
【0007】
【実施例】以下、本発明のマーク検出装置を適用した画
像処理装置を実施例として、〔1〕画像処理装置の構成
,〔2〕マークレベル検出回路の構成及び動作,〔3〕
マークノイズ除去回路の構成及び動作(本発明の要部)
,〔4〕(2×2)ブロック化回路の構成及び動作(本
発明の要部),〔5〕マーク幅検出回路の構成及び動作
,〔6〕第1マーク拡張回路の構成及び動作,〔7〕マ
ーク連結回路の構成及び動作,〔8〕第2マーク拡張回
路の構成及び動作,
〔9〕第1エリア検出回路及び第2
エリア検出回路の構成及び動作,〔10〕マークエリア
編集の順序で詳細に説明する。
【0008】〔1〕画像処理装置の構成図1は、本発明
のマーク検出装置を提供した一実施例である画像処理装
置の構成ブロック図を示す。画像処理装置は、大別して
、原稿から画像情報を読み取るスキャナ部10と、読み
取った画像信号(アナログ信号)をA/D変換し、それ
に地肌除去処理,シェーディング補正処理,MTF補正
処理等を施して8ビット(256階調)の画像データを
生成するビデオ処理回路20と、画像データの黒画素を
“1”(Highレベル)、白画素を“1”(Lowレ
ベル)として2値化し、指定領域の抽出(トリミング)
、消去(マスキング)等を施して、書出しデータを生成
するデータ処理コントロール部30と、レーザビームを
AO変調(1:記録、0:非記録)して記録紙にプリン
トアウトするレーザプリンタ40とから成る。
【0009】スキャナ部10は、図2に示すように、原
稿11の読み取りラインの画像が、結像レンズ12を介
してCCDラインセンサ13に結像されており、原稿1
1とCCDラインセンサ13の副走査方向の相対位置を
機械的にずらして読み取りラインを更新しながら、各ラ
インを主走査方向に左から右に400dpi(≒16画
素/mm)の密度で読み取る。読み取った信号は各画素
の濃度に対応した振幅を持つアナログ信号となる。尚、
上記画像処理装置において、図1の各部を制御する制御
装置(図示せず),スキャナ部10,ビデオ処理回路2
0,及び,レーザプリンタ40については、公知の技術
を用いており、本発明の特徴に直接関係しないので、詳
細な説明を省略する。
【0010】データ処理コントロール部30は、原稿1
1に記入した所定濃度範囲のマーク,及び,該マークで
囲まれたマークエリアを検出し、これに基づいて原稿の
トリミング,マスキング等を施すものであり、詳細は後
述するが、本発明の要部であるマークエリア検出部31
(本発明のマーク検出装置)が組み込まれている。尚、
本実施例では、所定濃度範囲のマークとして、カラーフ
ェルトペンによるマークを想定して説明する。ここで、
カラーフェルトペンを使用するのは、カラーフェルトペ
ンは、種々の濃度のものが既に用意(市販)されており
、これらを用いることにより所定濃度範囲のマーキング
が容易になり、実用上有利であるためである。
【0011】図3は、原稿11上に記入されたマークを
検出し、マークエリアを特定するマークエリア検出部3
1の全体ブロック図を示し、マークレベル検出回路10
0と、マークノイズ除去回路200と、(2×2)ブロ
ック化回路300と、マーク幅検出回路400と、第1
マーク拡張回路500と、マーク連結回路600と、第
2マーク拡張回路700と、第1エリア検出回路800
と、第2エリア検出回路900とから構成される。
【0012】〔2〕マークレベル検出回路の構成及び動
作 マークレベル検出回路100は、マークが一定濃度であ
るという特徴と基づいて、画像データからマークを抽出
するものである。具体的には、図4に示すように、マー
ク上限スレッシュレベルTH2 とマーク下限スレッシ
ュレベルTH1 の間の画像データをマークの第1候補
とする。即ち、画像の地肌は、通常、白側であり、文字
等の画像情報は濃度的に黒側であり、更に、マークがそ
れらの中間濃度であることに基づき、マーク上限スレッ
シュレベルTH2 とマーク下限スレッシュレベルTH
1 を用いてマークを検出するものである。
【0013】図5は、マークレベル検出回路100の回
路構成を示し、マーク下限スレッシュレベルTH1 と
入力データ(画像データ)とを比較し、入力データがT
H1 以上の場合にH(High信号)を出力するコン
パレータ101と、マーク上限スレッシュレベルTH2
 と入力データとを比較し、入力データがTH2 以下
の場合にH(High信号)を出力するコンパレータ1
02と、コンパレータ101とコンパレータ102との
論理積を出力するANDゲート103とから成る。
【0014】図4で示したように、入力データがTH1
 以上の場合、入力データはマーク或いは文字であり、
入力データがTH2 以下の場合、入力データはマーク
或いは地肌である。従って、ANDゲート103を用い
てコンパレータ101とコンパレータ102との論理積
を求めることにより、マークを取り出すことができる。
【0015】ところが、実際には文字等の画像情報の中
には薄い濃度の情報も存在しており、この薄い濃度の画
像情報がマーク濃度と同様の濃度である場合、マークレ
ベル検出回路100では、マークとして検出するため、
正確にマークのみを検出している分けではない。従って
、マークレベル検出回路100からの出力するマーク信
号をマーク第1候補(信号a)として出力し、更に、詳
細は後述するが誤検出を防止するためにコンパレータ1
01の出力をマーク下限レベル(信号b)として出力す
る。
【0016】〔3〕マークノイズ除去回路の構成及び動
作(本発明の要部) マークノイズ除去回路200は、マークレベル検出回路
100より出力される信号a(マーク第1候補)から画
像のノイズを除去する回路である。カラーフェルトペン
でマーク指定を行う時、基本的にマーク濃度は均一に塗
られるが、所々にノイズが発生する。このノイズは、原
稿によって白くなる場合と黒くなる場合とがあるが、何
れの場合にもノイズによってマーク信号が分断されてし
まう。図6(a)はマーク信号の分断状態を示したもの
であり、マークレベル検出回路100からの信号aが白
ノイズ及び黒ノイズによって分断されている。
【0017】図6(b)は、ノイズを1画素単位で除去
するための3×3のマトリクスを示す。図示の如く、3
×3のマトリクスにおいて、中心部(図中、○で記載)
の周辺(図中、×で記載)がマークレベルであれば、○
がマークレベルであるか否かに係わらず、○をマークレ
ベルとし、×のうち1つでもマークレベレでない場合に
は、○を信号aのままとすることで、1画素のノイズを
除去するものである。
【0018】本実施例では、ノイズを1画素単位で除去
する場合を例として、マークノイズ除去回路200を構
成しており、図7はその回路構成を示す。先ず、3×3
のマトリクス内の信号aを同一時間軸上に揃えるため、
メモリ201を用いて副走査方向に3ラインのデータを
揃える。ここでは、メモリ201としてFIFO(ファ
ーストインファーストアウト)メモリを使用する。次に
、F/F(フリップ・フロップ、以下、F/Fと記載す
る)202,203を用いて、メモリ201の3ライン
のデータを主走査方向にラッチし、同一時間軸上に3×
3マトリクス内の信号aを揃える。この後、周辺部分(
図6(b)の×の部分)の信号の論理積をAND回路2
04で求める。従って、AND回路204の出力がH(
High信号)であれば、周辺部分が全てマークレベル
であるため、セレクタ205で、マークレベル(ここで
は、A入力のH信号)を選択して信号cとして出力する
。一方、周辺部分が1つでもマークレベルでない場合に
は、AND回路204の出力がL(Low)となるので
、セレクタ205は中心部の信号a(ここでは、B入力
の信号)を選択し、信号cとして出力する。
【0019】1画素のノイズの発生頻度が最も多いこと
から、本実施例ではノイズを1画素単位で除去する場合
のマークノイズ除去回路200の構成を示したが、頻度
によっては、2画素,3画素とノイズエリアを広げても
良く、特に、これに限定するものではない。また、主走
査方向のみのノイズ除去、或いは、副走査方向のみのノ
イズ除去を行う構成として、マークノイズ除去回路20
0を簡略化するようにしても良い。
【0020】〔4〕(2×2)ブロック化回路の構成及
び動作(本発明の要部) (2×2)ブロック化回路300は、ノイズ除去信号c
を2×2のブロック化する回路であり、図8に示すよう
に2×2のブロックにおいて、X1 〜X4 の全てが
マーク信号であれば、このブロックをマーク信号と判定
し、X1 〜X4 のうち1つでもマーク信号でない場
合には、マーク信号外として判定する。このブロック化
では、実際にカラーフェルトペンでマーク指定を行った
領域以外でマーク濃度と検出された領域の誤検出防止が
図られる。例えば、原稿上に小さな汚れ等があった場合
、このブロック化によって、汚れがマーク濃度であって
もマークとしてみなさないように処理される。また、主
走査2,副走査2の2×2のブロックを1つの単位とし
て処理を施し、1個の信号を出力するため、(2×2)
ブロック化回路300以降の処理において、情報量が1
/4となり、以降の処理回路のハード構成を簡略化する
ことができ、且つ、コストの低減を図ることができると
いう効果を奏する。
【0021】図9は、(2×2)ブロック化回路300
の回路構成を示す。301及び302はFIFOメモリ
であり、メモリ301によって2ラインのデータを同一
時間軸上に揃え、メモリ302によって2ラインずつ2
ラインステップで同一2ラインデータを出力させている
。この制御は、LGATE(ライン有効読取幅)をメモ
リ301のリード/ライト及びメモリ302のリードに
入力させ、LGATEを分周器303で2分周したもの
をメモリ302のライトに入力させることによって行わ
れる。図10はこのタイミングチャートを示す。
【0022】LGATEに同期して入力データ(信号c
)がメモリ301に入力され、同時にメモリ301の出
力からは前ラインのデータが出力される。この2ライン
のデータをメモリ302へライトする信号を分周器30
3の出力で制御することで、メモリ302からの出力が
2ラインステップで出力される。また、同様にメモリ3
02の出力信号をCLK(クロック)に同期してF/F
304で1画素遅延させ、分周器307で1/2分周し
たCLKを用いて、遅延させた画素と現画素をF/F3
05でラッチすることで、図8に示した2×2ブロック
が形成される。AND回路306は、F/F305から
2×2ブロックの4つの画素のデータを入力して、論理
積を求め、4つの画素(X1 〜X4 )が全てマーク
信号であれば、このブロックをマークブロックとして信
号d(High信号)を出力する。一方、1つでもマー
ク信号でなければ、マークでないとして信号d(Low
信号)を出力する。尚、本実施例では、2×2ブロック
としたが、主走査方向のみのブロック、或いは、副走査
方向のみのブロックとしても良く、更に、マトリクスサ
イズを大きくしても良い。
【0023】〔5〕マーク幅検出回路の構成及び動作マ
ーク幅検出回路400は、マークの幅がある一定幅以上
あるか否か検出する回路であり、これによって、前述し
たマークレベル検出回路100及びマークノイズ除去回
路200で除去できない少し大きめの白ノイズ及び黒ノ
イズを除去するものである。即ち、マークは必ずある一
定幅以上の幅を持つため、一定幅以下の幅のデータをマ
ークでないと判定し、除去する。本実施例では、一定幅
を12画素×12ラインのエリアとし、12画素×12
ラインのエリアである確率以上マーク信号dが存在して
いれば、マーク領域とみなす。ここである確率としたの
は、前述したマークレベル検出回路100及びマークノ
イズ除去回路200で除去できない少し大きめの白ノイ
ズ及び黒ノイズが存在してもマーク領域とみなす(換言
すれば、除去する)ためである。更に、このマークの幅
が通常の文字及び線画の幅より大きいものとすることで
、薄い文字及び線画等がマーク濃度と等しいレベルでマ
ーク信号となった場合でも、ノイズとして除去し、誤検
出を防止する。尚、本実施例では、12画素×12ライ
ンのエリアで面積5/6以上の場合、マークとして見な
すこととする。
【0024】ここで、マーク幅検出回路400の回路構
成の説明に先立って、マークエリア検出部31と変倍機
能との関係について説明する。通常、デジタルの複写機
等の画像処理装置においては変倍機能を有するのが主流
である。特に、副走査変倍は、図2で説明したように原
稿11とCCD13との相対位置を機械的に変化させ、
縮小から拡大まで対応し、主走査変倍は縮小時には画像
の間引き、拡大時には画像の補間を電気的に行って処理
している。
【0025】ここで問題となるのがマークエリア検出部
31と変倍との関係である。即ち、スキャナ部10の出
力データは、副走査方向が変倍に応じて副走査変倍され
た画像であり、主走査方向は変倍前のデータ(等倍デー
タ)である。このため、主走査方向の画像データを変倍
に応じて主走査変倍する必要があるが、この主走査変倍
がマークエリア検出の前後何れの位置に配置されるかと
いうことが問題となる。例えば、図11(a)に示すよ
うに、マークエリア検出部31の後に主走査走査変倍回
路33を配置したり、図11(b)のように主走査変倍
回路33の後にマークエリア検出部31を配置する2通
りの方式がある。尚、32は遅延回路、34は2値化及
び編集回路(詳細は後述する)を示す。
【0026】マークエリア検出部31の後に主走査走査
変倍回路33を配置する方式では、マークを十分な太さ
でマーキングした場合でも、図12(a)に示すように
、縮小では幅が小さくなり、マークエリア検出部31で
のマーク検出において誤検出が生じるため、縮小時には
マークをより太くマーキングする必要があった。一方、
主走査変倍回路33の後にマークエリア検出部31を配
置する方式では、マーク濃度と同様の濃度を持つ線情報
(例えば、薄い鉛筆情報)があった場合に、拡大するこ
とにより線幅がマーク幅と適合する幅となることがあり
、誤検出が生じるという不都合があった。
【0027】本実施例では、図11(a)に示すように
マークエリア検出部31の後に主走査変倍回路33を配
置する方式を採用しており、この方式における誤検出を
なくすために、図13に示すように、マーク幅検出回路
400を、複数のマーク幅検出回路(縮小)401,マ
ーク幅検出回路(等倍)402,マーク幅検出回路(拡
大)403と、これらマーク幅検出回路401,402
,403の出力を倍率に応じて選択するセレクタ404
とで構成している。
【0028】図14は、マーク幅検出回路(等倍)40
2の回路構成を示す。メモリ405はFIFOメモリで
あり、入力信号d(2ラインのステップデータ)を6回
副走査方向に遅延したデータ、即ち、12ラインのデー
タを同一時間軸上に揃え、AND/OR回路406によ
って12ラインの同一画素番目で5/6の確率になるよ
うに、換言すれば、6×2ラインステップのデータの同
一画素番目で5ステップがマーク信号であれば、マーク
信号として出力する。このとき、5ステップの組合せが
6通りあるため、AND/OR回路406は、5入力A
NDが5個で、その各々のAND出力の総和をORとし
、5/6の確率を実現する。この副走査方向の5/6の
確率信号をシフトレジスタ407で主走査方向に6クロ
ック(1/2分周クロック)遅延させ、遅延された6ク
ロックに対応するマーク信号で副走査と同様にAND/
OR回路408によって、5/6の確率となるようにし
ている。このように回路を構成することにより、主・副
走査12ライン×12画素毎に5/6以上の確率でマー
ク信号が入力された場合に、マーク幅信号e2 を出力
する。尚、マーク幅検出回路(縮小)401,及び,マ
ーク幅検出回路(拡大)403の構成も基本的に同様で
あるため説明を省略する。
【0029】図13の信号dはマークノイズ除去及び(
2×2)ブロック化後のマーク信号であり、図14に示
した回路構成を持つマーク幅検出回路(縮小)401,
マーク幅検出回路(等倍)402,マーク幅検出回路(
拡大)403を用いて、倍率が「1」の場合、マーク幅
検出回路(等倍)402において、12ライン×12画
素のブロック内で5/6の確率でマーク信号があればマ
ークとして信号e2 を出力し、倍率が「0.5」(即
ち、縮小)の場合、マーク幅検出回路(縮小)401に
おいて、6ライン×6画素のブロック内で2/3の確率
でマーク信号があればマークとして信号e1 を出力し
、倍率が「2」(即ち、拡大)の場合、マーク幅検出回
路(拡大)403において、24ライン×24画素のブ
ロック内で5/6の確率でマーク信号があればマークと
して信号e3 を出力し、CPU(図示せず)からの制
御信号に基づいて、これらの信号e1 〜e3 をセレ
クタ404で選択して信号eとして出力することにより
、縮小・拡大時におけるマーク幅の検出を誤検出なく行
う。
【0030】ここで、マーク幅検出回路(縮小)401
,及び,マーク幅検出回路(拡大)403は、メモリ4
05の出力を倍率に対応した副走査幅とし、シフトレジ
スタ407の出力を倍率に対応した主走査線幅とする。 尚、本実施例では、図11(a)に示すように、主走査
変倍前にマークエリア検出部31を配置しているので、
前述の主走査線幅は一定であり、シフトレジスタ407
は実質的には固定となる。特に、独立変倍(即ち、主走
査変倍)と、副走査変倍が異なる倍率の場合、図11(
b)の方式では、マーク幅検出回路400におけるマー
ク幅検出は、主走査,副走査の各方向で倍率に対応する
マーク幅検出回路を持たなければないらないが、図11
(a)の方式では、副走査方向のみの倍率に対応するマ
ーク幅検出回路を備えれば良く、回路的に簡略になる。
【0031】このマーク幅検出回路400におけるマー
ク幅の大きさはシステムによって可変であり、また、確
率(ここでは、5/6,及び,2/3)もシステムによ
って可変できる。更に、複数の異なる確率で検出できる
ようにすることで、例えば、最初に検出するマーク幅検
出は厳しく、一度マーク幅検出を行ったならば、次にく
るマーク幅検出の確率を下げることで検出率の向上を図
ることも可能である。
【0032】〔6〕第1マーク拡張回路の構成及び動作
第1マーク拡張回路500は、マーク幅検出回路400
で得られた信号eを拡張する回路である。図12に示す
ように、マーク信号eが実際のマーク領域よりも狭くな
っているため、実際のマーク領域までマーク信号eを拡
張するものである。従来はマーク幅検出信号eを単純に
拡張していたが、単純に拡張したのでは、マーク領域に
誤差が生じるという不都合があった。即ち、図16に示
すように、マーク幅検出信号eを単純に拡張すると、実
際のマーク領域より拡大されたり、実際のマーク領域よ
り縮小されたりすることがあり、誤差が生じていた。例
えば、実際のマーク領域より拡大された場合は、マーク
領域に近接して文字等の情報があると、その情報までも
マーク領域と見なして、必要な情報が欠落したり、或い
は、消したい情報が残るという不具合が生じる。更に、
マーク領域が狭くなった場合は、マーク自体が画像に現
れたりするという不具合が生じる。
【0033】そこで、本実施例では、注目画素がマーク
幅検出信号eであり、一定範囲内で隣接画素が連続して
マークノイズ除去信号cであれば、連続したマークノイ
ズ除去信号c領域とマーク幅検出信号eをマーク拡張領
域とすることにより、マークの正確な拡張を行うもので
ある。
【0034】図17は第1マーク拡張回路500の回路
構成を示す。第1マーク拡張回路500には、図3に示
したように、マーク幅検出信号e及びマークノイズ除去
信号cの2つの信号が入力される。ここで、図18のタ
イミングチャートに示すような第1のマーク及び第2の
マークを例として説明する。先ず、シフトレジスタ50
1とOR回路502により、マーク検出幅信号eを十分
拡張させる(信号S2)。この拡張量は前述のマーク幅
検出回路400で狭くなった領域以上とする必要がある
。ここでタイミングチャートに示すように、第1のマー
クの実際のマーク部分(斜線部分)が信号S2より小さ
く、第2のマークの実際のマーク部分(斜線部分)が信
号S2より大きい場合を想定する。次に、マークノイズ
除去信号cをインバータ509で反転した信号S1と、
信号S2をNANDゲート505へ入力し、第1のマー
クの後端部を信号S3として取り出し、更に、信号S1
と、信号S1をシフトレジスタ510を介してOR回路
511へ入力し、論理和を求めて信号S4とする。 NANDゲート512でマーク幅検出信号eと信号S4
をNANDすることで、信号S5を得る。この信号S5
の立ち上がりで、信号eと信号cを合成した出力を一定
量シフトした信号(後述する信号f)の先端部分を検出
できる。
【0035】更に、第1のマークの信号eのうち信号S
5で得られたシフト量と同じ量、後端部分もシフトしな
ければならないため、シフトレジスタ507によって信
号S3の遅延量を信号S5と整合させ、信号S6を得る
。この信号S5と信号S6の論理積をANDゲート50
8で取ることにより、第1のマークの先・後端の信号S
7が合成される。この信号S7でバッファ503を制御
する。即ち、信号S7がH(High信号)の時、信号
S2を通過させ、信号S7がL(Low信号)の時、L
出力を行いて、シフトレジスタ504へ出力する。この
シフトレジスタ504も前述した信号S7によって制御
される。従って、信号S7がH(High信号)の時に
は、必ずマーク幅検出信号eを拡張した信号S2が入力
され、これにより第2のマークの信号eを拡張した信号
と、第1のマークの信号eを拡張した信号とを、前述し
たシフトレジスタ507,510のシフト量分拡張し、
最終的にOR回路506を介して信号f(第1マーク拡
張信号)が出力される。換言すれば、第1のマーク領域
は、全体でマーク幅検出信号e+(シフト量×2)とな
り、前後にマークが拡張されたことと同一となる。 これによって前述の如く、マーク幅検出信号eをシフト
量により実際のマーク領域まで拡張することができ、単
純に拡張する場合の不具合を解決することができる。ま
た、副走査方向のマーク拡張は、シフトレジスタをメモ
リに置き換えることにより実施でき、主走査方向  の
マーク拡張と同様であるので、説明及び図示を省略する
【0036】〔7〕マーク連結回路の構成及び動作マー
ク連結回路600は、マークのトギレを連結して補うも
のである。例えば、図19に示すように、文字(或いは
、線画)上にマークを塗ると、第1のマーク拡張までの
処理ではトギレが発生する。このトギレ部分も、実際は
マークで塗られているため、これを補間する必要があり
、このトギレを連結するのがマーク連結である。
【0037】従来は、このマークのトギレを防止するた
めに、実際のマークの範囲より広い範囲をマークとして
検出するようにしていた。このため、図20に示すよう
に、マークと隣接した情報までマークと判定してしまっ
たり、マーク周辺に文字情報等のような黒画像があると
、マーク領域を黒画像に沿って広くとってしまったりす
るため、マーク領域の検出精度が悪くなるという不具合
があった。
【0038】本実施例では、このような不具合を避ける
ため、注目画素がマーク拡張(マーク信号)であり、隣
接画素がマーク拡張でなく、隣接画素が黒或いはマーク
レベルであり、更に、一定幅の黒或いはマークが連続し
、一定幅以内でマーク拡張が再出現する場合、一定幅以
内のマーク拡張でない画素をマーク拡張する。
【0039】図21は、マーク連結回路600の回路構
成を示す。図21は主走査方向のみの処理を示す回路で
あるが、副走査方向は、主走査方向のシフトレジスタを
メモリ(例えば、FIFOメモリ)に置き換えれば実現
でき、その他の構成は同様であるため説明及び図示を省
略する。
【0040】ここで、図22のタイミングチャートに示
すように、線α1 〜α6 によってマークが分断され
ている場合を例として、マーク連結回路600の構成及
び動作を説明する。線α1 〜α6 の部分がそれぞれ
途切れた状態で第1マーク拡張信号fがマーク連結回路
600に入力されたものとする。また、図3に示すよう
に、信号bが図22のタイミングチャートに示す波形で
入力されたものとする。この信号f及び信号bを入力し
て、求める波形はマーク拡張によって分断された線α1
 〜α6 の部分の領域を連結させた波形であり、信号
g(図22参照)の波形である。即ち、信号gは、信号
eの線α1 と線α2 で分断された領域を連結し、線
α3 と線α4 で分断された領域を連結させ、また、
線α5 をそのまま残し、更に、線α6 もそのまま残
した波形である。ここで、線α5 までマークを拡張し
た場合には、情報としての線α5 がマーク信号となり
、マスキング等を行った場合に線α5 が分断されるた
め、本実施例では前述したように一定幅の黒レベル或い
はマークが連続し、一定幅以内でマーク拡張が再出現す
れば、マーク拡張でないエリアをマーク拡張とし、一方
、マーク拡張が再出現しなければ、マーク領域を連続し
ないという方法で、線情報をそのまま残すようにしてい
る。従って、本実施例では、マークのトギレに対して、
連結処理を行っても精度良く線情報を残すことができる
【0041】図21において、先ず、マーク拡張信号f
を、F/F601でラッチし、ANDゲート602でマ
ーク拡張信号fの反転信号とF/F601の出力との論
理積を求め、続いて、ANDゲート603でANDゲー
ト602の出力と信号b(黒レベル或いはマークレベル
を示す信号)との論理積を取り、信号S8を得る。この
信号S8がマーク拡張が黒トギレによって分断された場
合の先端位置信号である。
【0042】次に、ex−OR回路611で信号bとマ
ーク拡張信号fとの排他的論理和を求め、信号S9を得
る。この信号S9がマークの分断領域と線の領域とを加
えた領域信号である。この信号S9をF/F612でラ
ッチし、ANDゲート613でマーク拡張信号fとF/
F613の出力との論理積を求め、信号S10を得る。 この信号S10が後端にマーク拡張信号がある場合のみ
出力される後端信号である。
【0043】また、ORゲート604及びF/F605
を用いて信号S11を作成する。これによって、マーク
拡張が黒トギレによって分断された場合の先端位置信号
S8と、ex−OR回路611で得られたマークの分断
領域と線の領域とを加えた領域信号S9とを用いて、マ
ーク連結の対象から線α6 を除外している(即ち、マ
ーク拡張信号の分断された領域から除外している)。
【0044】また、シフトレジスタ614とOR回路6
15を介して、信号S8から一定幅の先端検出信号S1
2を作成し、ANDゲート616で信号S12と信号S
10の論理積を求めて、信号S13を出力する。即ち、
信号S12内(即ち、一定幅以内)に後端信号S10の
出力があるか否か判定し、その結果を信号S13として
出力しており、ここで、信号S12の振幅内に信号S1
0がある場合は、マーク拡張で分断された領域がある一
定幅以内にあることを示す。この信号S13をシフトレ
ジスタ617及びOR回路618を用いて、一定幅分だ
け拡張した信号S14を作成する。
【0045】この時点で、現画像信号及びその他の信号
は一定幅遅れとなるため、前述した信号S11をシフト
レジスタ606で遅延させる。更に、この遅延させた信
号S16の間に、信号S11がある否かを判定するため
に、F/F607でラッチし、F/F607の出力信号
を、ANDゲート616の信号S13を用いてF/F6
08でラッチさせ、ANDゲート609により、F/F
608の出力信号S15とRO回路618の出力信号S
14との論理積を求め、信号S17を得る。この信号S
17の時点で、線α5 の領域が削除されている。
【0046】最後に、元のマーク拡張信号fをシフトレ
ジスタ619によって遅延整合した信号S18と、信号
S17とを用いて、ORゲート610で論理和をとり、
マーク連結信号gを得る。
【0047】従って、マーク連結信号gは、図22に示
すように、マーク領域外の線情報(線α6 )は残し、
マーク領域内で、ある一定幅以内の黒トギレによる分断
(線α1 ,線α2 ,線α3 ,線α4 による分断
)を連結し、更に、マーク領域と接する線情報(線α5
 )を残した波形となり、精度の良いマーク連結を実施
することができる。上記においては、主走査方向のみを
説明したが、副走査方向も同様に処理することができる
。また、斜め方向も同様に処理でき、更に精度を向上さ
せることができる。
【0048】〔8〕第2マーク拡張回路の構成及び動作
図3に示す第2マーク拡張回路700は、マーク連結後
の画像の誤検出部を補正する回路である。マーク連結後
の画像は、図23に示すように、まだ、実際のマーク領
域に対する誤検出部が発生する。よって、第2マーク拡
張処理を行うことで、この誤検出部をなくし、精度の良
いマークエリア検出を行う。尚、第2マーク拡張回路7
00の回路構成及び動作は、第1マーク拡張回路500
と同一につき、図示及び説明を省略する。
【0049】
〔9〕第1エリア検出回路及び第2エリア
検出回路の構成及び動作 図3に示した第1エリア検出回路800及び第2エリア
検出回路900は、前述した処理によって得られたマー
ク信号(第2マーク拡張回路700から出力されるマー
ク拡張信号h)に基づき、マークで囲まれた領域をマー
クエリア信号として出力するブロックである。従来のマ
ークエリア検出では、図24に示すように、主・副走査
方向に対して、A方向,B方向,C方向の何れの方向か
らもマークの影になって見えない部分はマークエリアと
見なされるという不具合があった。具体的には、同図(
a)に示すように、A方向,B方向,C方向の何れの方
向からも見えない凹み部分を有する場合、該凹み部分が
マークエリアとみなされる。また、同図(b)に示すよ
うに、マークの配置によって見えない部分がある場合、
その部分がマークエリアとみなされる。更に、同図(c
)に示すように、マーク1内にマーク2がある場合、マ
ーク2のマークエリアの検出ができない等の不具合があ
った。
【0050】そこで本実施例では、以下のアルゴリズム
により上記の不具合を解消する。『マークの外側及び内
側の位置情報を検出し、検出された位置情報により、第
1のマークエリアの外側エリア及び内側エリアの検出を
行い、これによって得られた内側マークエリア内にある
第2のマークの外側及び内側の位置情報を検出し、検出
された位置情報により、第2のマークエリアの外側エリ
ア及び内側エリアを検出する。その後、更に第2のマー
クエリアの外側エリアと第1のマークエイアの外側エリ
アを合成し、第1のマークエリアの外側及び内側の位置
情報の検出にフィードバックする』。ここで、第1エリ
ア検出回路800及び第2エリア検出回路900の回路
構成の説明に先立って、図25のブロック図を参照して
、更に、アルゴリズムについて具体的に説明する。
【0051】先ず、第1マークエリア検出に、前述の第
2のマーク拡張信号hが入力される。信号hに基づき、
第1のマークの外側位置検出処理51及び第1のマーク
の内側位置検出処理60を実行し、第1のマークの外側
位置検出処理51及び第1のマークの内側位置検出処理
60で得られた信号で、第1のマークの外側エリア検出
処理52及び第1のマークの内側エリア検出処理61の
検出を行う。第1のマークの内側のエリアにある第2の
マーク信号を取り出すため、副走査遅延処理59で第1
のマーク信号を遅延させ、ANDゲート59で遅延させ
た信号と第1のマークの内側エリア検出処理61の出力
信号との論理積を取り出し、このAND信号に基づいて
、第2のマークの外側位置検出処理54及び第2のマー
クの内側位置検出処理63を行い、各々の信号によって
第2のマークの外側エリア検出処理55及び第2のマー
クの内側エリア検出処理64の検出を行う。次に、ex
−ORゲート65を介して、副走査遅延処理53で遅延
させた信号(第1のマークの外側エリア検出処理52の
出力信号)と第2のマークの内側エリア検出処理64の
出力信号との排他的論理和(マスキング信号)を求め、
マーク内側エリアとして出力する。また、ex−ORゲ
ート56を介して、副走査遅延処理62で遅延させた信
号(第1のマークの内側エリア検出処理61の出力信号
)と第2のマークの外側エリア検出処理55の出力信号
との排他的論理和(マスキング信号)を求め、マーク外
側エリアとして出力する。一方、ANDゲート57でe
x−ORゲート65から出力されるマーク内側エリアと
第1のマークの外側エリア検出処理52の出力信号との
論理積を求め、これを第1のマークの外側位置検出処理
51及び第1のマークの内側位置検出処理60にフィー
ドバックする。
【0052】次に、図26及び図27を参照して第1エ
リア検出回路800と第2エリア検出回路900の回路
構成を詳細に説明する。ここで、実際のマークによって
囲まれた領域(原稿上に記載されているマークエリア)
が、図28に示すように、副走査方向に広がりを持つ場
合を例として、第1エリア検出回路800に入力される
信号hとしては、同図のタイミングチャートで示すよう
な信号h(ここでは、3ライン目y3 の信号h)の波
形が入力されるものとして説明する。
【0053】先ず、信号hは第1エリア検出回路800
のメモリ(FIFO)810,F/F802,F/F8
14,及び,ORゲート809の4つに入力される。メ
モリ810は、信号hを1ライン遅延させて出力信号P
1として出力する。従って、出力信号P1は前ライン(
ここでは、y2 )の信号hとなる。F/F807はセ
ット/リセットF/Fであり、セット信号か、信号P1
の先端エッジリセットか、或いは、ANDゲート806
を介して信号P2が入力されると、信号P3(y2 ラ
インの外側を示す信号)を出力する。この信号P3と第
2エリア検出回路900からフィードバックされた信号
i(マーク内側エリア)との両方でy1 ラインのマー
ク外側エリアとなるため、ANDゲート808を介して
合成してy1 ラインのマーク外側エリアと等価の信号
P4を形成する。この信号P4とy3 ライン(現ライ
ン)の信号hとをORゲート809を通して信号P5を
得る。この信号P5がマークが広がる場合のy3 ライ
ンの第1外側マークエリア信号となる。
【0054】メモリ810は、信号P5を入力して、信
号P5に対応する前ラインの信号をメモリ803及びメ
モリ815のリードへ出力する。一方、メモリ803の
ライトは、信号P5をF/F805でラッチした信号で
、y3 ラインのマークの後端位置情報を記憶させる。 この後端位置情報は、カウンタ801によって発生され
る主走査方向の位置を、F/F802においてy3 の
反転エッジでラッチした情報として出力される。従って
、メモリ803からは前ラインのマーク後端位置情報が
出力され、コンパレータ804でカウンタ801より出
力されたカウント値と比較されて信号P2(前述のマー
ク後端信号)が出力される。
【0055】同様に、メモリ815のライトは、インバ
ータ813を介して反転した信号P5で、y3 ライン
のマークの先端位置情報を記憶させる。この先端位置情
報は、カウンタ801によって発生される主走査方向の
位置を、F/F814でラッチした情報として出力され
る。従って、メモリ815からは前ラインのマーク先端
位置情報が出力され、コンパレータ816でカウンタ8
01より出力されたカウント値と比較されて信号P6(
マーク先端信号)が出力される。この時、カウンタ80
1の値はメモリ815より出力される値より大きくなっ
てしまい、コンパレータ816の出力信号P6はH(H
igh信号)となる。
【0056】また、F/F812の出力は、セット/リ
セットF/Fであり、信号P1とANDゲート811の
出力信号とが同一となるため、信号P7はL(Low信
号)となる。このP7は第1マークエリアの内側のマー
ク信号Cとなり、この時の信号はy2 ラインの内側マ
ーク信号に対応する。尚、図示の如く、信号A(信号P
1と同じ),信号B(信号P3と同じ),信号C(信号
P7と同じ)が第1エリア検出回路800から第2エリ
ア検出回路900へ出力される。
【0057】図27に示すように、第2エリア検出回路
900は、第1エリア検出回路800とほぼ等価であり
、図27では、第1マークエリア内にある第2マークエ
リアの外側エリア及び内側エリアを検出する。図から明
らかなようにその動作は第1エリア検出回路800と同
じになるため、構成のみを示す。
【0058】第2エリア検出回路900は、カウンタ9
01と、F/F902と、メモリ903と、コンパレー
タ904と、F/F905と、ANDゲート906と、
F/F907と、ORゲート908と、ANDゲート9
09と、メモリ910と、ANDゲート911と、ex
−ORゲート912と、F/F913と、ex−ORゲ
ート914と、インバータ915と、F/F916と、
メモリ917と、コンパレータ918とから構成される
【0059】第2エリア検出回路900は、信号A,B
,Cを入力し、最初にANDゲート909で信号Aと信
号Cの論理積(信号R1)をとり、第1マークエリア内
に第2マークエリアがあるか否か判定し、最終的にマー
ク外側エリア及びマーク内側エリアを出力する。ここで
は、図28に示すように、第2マークエリアは存在しな
いため、i信号,j信号ともにL(low信号)となる
。但し、このi信号,j信号はy1 ラインの信号とな
る。また、ex−ORゲート912,914の出力信号
がマーク編集のエリア信号となる。即ち、マークの外側
エリアはex−ORゲート912の出力信号jとなり、
マークの内側エリアはex−ORゲート914の出力信
号iとなる。ここで、R2,R3は第1マークエリア信
号でL(Low信号)、R4は第1マークエリアの内側
信号、R5は第1マークエリアの外側信号である(但し
、y1 ライン目)。
【0060】前述したように本実施例の第1エリア検出
回路800及び第2エリア検出回路900では、マーク
位置情報に基づいて、マーク外側エリア及びマーク内側
エリアをそれぞれ独立に検出することにより、マーク内
に更にマークが存在した場合でも、マーク内のマークを
誤検出することがないため、マークエリアの検出ミスを
低減することができる。また、マークエリア内のマーク
については、第2マークエリアで検出するので、いれ子
となったマークを正しく検出することができる。
【0061】次に、図29から図34のタイミングチャ
ートを参照して、副走査線方向に凹部が存在する場合の
検出について説明する。副走査線方向に凹部が存在する
場合の検出は、前述したように第2エリア検出回路90
0の出力する信号iを第1エリア検出回路800へフィ
ードバックすることにより実現できる。詳細は後述する
がこのフィードバック作用により、第2エリア検出後の
マークエリア(即ち、マーク内のマーク)を検出した後
は、第1マークエリアと第1マークエリア内にあるマー
クとで、第1マークとなるため、次段の処理からは第1
マークエリア検出のみ基本的になり、マーク内にあるマ
ークは存在しなくなる。従って、多重円マーク等の検出
も可能となる。
【0062】図29に示すように、副走査方向に凹部が
あるマークを例として説明する。現ラインをy3 ライ
ンとすると、第1マーク内に第2マークが存在する状態
となり、信号P1はy2 ラインの状態を示す。この時
、第1のマークエリアの外側は、前述したようにF/F
807から出力される信号P3となる。この時点でフィ
ードバック信号iは、y1 ラインのマーク外側信号と
なり、信号P4はy2 ラインのマーク外側信号となる
。また、第1マークエリア内の内側信号も前述の如く信
号P7となる。
【0063】ここで、先ず、信号hにおいて、第1マー
クエリア内にある第2マークエリアの検出を行い、この
信号に基づいて、第2マークエリアの外側エリア,内側
エリアを第2エリア検出回路900で行うが、この検出
信号はy1 ラインのデータとなるため、信号R2及び
信号R3は共にL(Low信号)となる。従って、ex
−ORゲート912,914の出力は、y1 ラインの
外側エリア,内側エリアを示す信号となる。
【0064】次に、図30のタイミングチャートを参照
して、現ラインがy4 ラインの場合の処理を示す。y
3 ラインと同様に信号P3はy3 ラインの外側エリ
ア,内側エリアを示す信号となる。また、信号R2はy
2 ラインの第2マーク外側信号となり、信号R3はL
(Low信号)となる。ここで、信号iは第1マークエ
リアのみの信号、即ち、凹状態にあるマークエリアの内
側のみの信号が出力される。また、信号jは第1マーク
エリアの外側となり、正しいエリア出力が行われる。
【0065】次に、図31のタイミングチャートを参照
して、現ラインがy5 ラインの場合の処理を示す。前
述と同様に信号P3はy4 ラインの外側エリア,内側
エリアを示す信号となる。また、信号R2はy3 ライ
ンの第2マーク外側信号となり、信号R3はL(Low
信号)となる。ここで、信号iは第1マークエリアのみ
の信号、即ち、凹状態にあるマークエリアの内側のみの
信号が出力される。また、信号jは第1マークエリアの
外側となり、正しいエリア出力が行われる。
【0066】次に、図32のタイミングチャートを参照
して、現ラインがy6 ラインの場合の処理を示す。前
述と同様に信号P3はy5 ラインの外側エリア,内側
エリアを示す信号となる。また、信号R2はy4 ライ
ンの第2マーク外側信号となり、信号R3は第2マーク
内側信号となる。始めて、信号R3が出力される。この
信号R3により信号jはy4 ラインの第1マークエリ
アの外側として出力される。このことにより、副走査方
向に凹状態のマークエリアが存在しても、正しく検出さ
れる。勿論、信号iは第1マークエリアの内側信号であ
る。この信号iを第1エリア検出回路800のANDゲ
ート808へフィードバックすることで、信号R4と信
号R5は、図32のようになり、この時、メモリ803
に書き込まれるデータは、前述までは第1マークエリア
の後端外側の位置情報を書き込んでいたが、ここでは、
信号h(y6 ライン)の2つの立ち下がり部分の位置
情報を書き込むこととなる。即ち、第1マークエリアが
2つ存在したことと同じになる。同様に、メモリ815
に書き込まれるデータは、信号h(y6 ライン)の2
つの立ち上がり部分の位置情報を書き込むこととなる。
【0067】このため、図33に示す次のy7 ライン
の処理の際には、信号P3(y6 ラインの外側)は、
第1マークの外側エッジが2つ存在したことになる。ま
た、y6 ラインでは、第1マークの2つの外側エリア
に対応する内側エリアはないため、信号P6(y6 ラ
インの第1マークの内側エリア)はL(Low信号)と
なる。即ち、ここからは、第1マークエリアのみの検出
が行われ、第1マークエリア内にマークは存在しないこ
ととなる。従って、前述の如く、副走査方向に凹部があ
るエリアを正しく検出し、多重円のマークエリアも正し
く検出することが明らかである。
【0068】図34(a),(b),(c)は、前述し
た第1エリア検出回路800及び第2エリア検出回路9
00の処理結果を示しており、図示の如く、マークエリ
アを正しく検出することができる。また、本実施例では
、マークの外側,内側の検出も同時に行っているため、
トリミング,マスキング等の編集に応じて、マークの外
側を選択するか、内側を選択するか可変することができ
るため、マークが画像上に現れることがなくなり、更に
、スレッシュレベルを可変することにより、出力濃度を
可変できるため、文字,線等のカスレが低減できるよう
になった。
【0069】〔10〕マークエリア編集ここまでは、マ
ークエリア検出部31におけるマークエリア検出信号の
生成について説明した。ここで、マークエリア検出信号
を用いたマークエリア編集について具体的に説明する。 例えば、第1のマークエリアと第2のマークエリアの間
の画像を出力したい場合(即ち、トリミングしたい場合
)、第1のマークエリアの外側の信号から第2のマーク
エリアの内側の信号までを使用すると、マーク自体も画
像として出力されることがあるため、この場合には第1
のマークエリアの内側の信号から第2のマークエリアの
外側の信号まで、即ち、信号i(マーク内側エリア)を
使用する。一方、第1のマークエリアと第2のマークエ
リアの画像を消し、その他の領域を画像出力したい場合
(即ち、マスキングしたい場合)、第1のマークエリア
の内側の信号から第2のマークエリアの外側の信号まで
を使用すると、マーク自体も画像として出力されること
があるため、この場合には第1のマークエリアの外側の
信号から第2のマークエリアの内側の信号まで、即ち、
信号j(マーク外側エリア)を使用する。
【0070】このように、トリミング,マスキング等の
画像編集を行う場合、使用する信号の範囲を使い分ける
ことにより、マーク自体が画像として出力されることな
くなるため、自由に画像2値化のための濃度スレッシュ
レベルを可変することができるようになり、例えば、入
力画像情報が薄い文字等の場合でも、濃く出力すること
ができる。
【0071】前述したように中間調(マーク)及び中間
調によって囲まれた部分を検出することが可能で、しか
もその形状は矩形に限らず種々可能である。また、1枚
の原稿中でも中間調で囲まれる部分の数も制限されない
。しかも、原稿読取動作に並行して検出するので、例え
ば、プレスキャン等によって予めマークエリアを検出す
る必要もない。即ち、指定エリア(マークで指定したエ
リア)を抽出すると同時にそのエリアの画像をコピーす
ることなどが可能となる。また、本実施例ではカラーフ
ェルトペンによるマークを対象としたが、特にこれに限
定するものではなく、特定濃度範囲の濃さであれば良い
。更に、前述したようにマークエリア検出のために、特
別なセンサー,光源等を必要としない。
【0072】ここで、2値化及び編集回路34の構成及
び動作を説明して、更に、マークエリア編集について具
体的に述べる。図35は、2値化及び編集回路34の回
路構成を示し、図36はCPU(図示せず)からの編集
データK,M1,M2,M3に対応する出力データzの
関係を示す図である。図35において、34a,34b
はコンパレータ、34c,34d,34mはセレクタ、
34e,34fはインバータ、34h,34i,34j
,34kはANDゲート、34lはディザROMである
【0073】先ず、入力データ(ロ)に対する2値化の
方法を説明する。文字出力の場合、CPUからの2値化
レベル(イ)と入力データ(ロ)とをコンパレータ34
aで比較し、2値化信号(ハ)を出力される。更に、デ
ィザ法により疑似中間調出力として、ディザROM34
lと入力データ(ロ)をコンパレータ34bにて比較し
ディザデータ(ニ)を出力させ、詳細は省略するが操作
パネル等によって文字モードの場合には、CPUからの
データKが「0」となり、セレクタ34cによって2値
化信号(ハ)が信号(ホ)として出力される。
【0074】中間調(写真)モードの場合には、CPU
からのデータKが「1」となり、セレクタ34cによっ
てディザデータ(ニ)が信号(ホ)として出力される。 この時、セレクタ34dに対応したCPUのデータM1
〜M3は「0」となり、セレクタ34dの入力Aに対応
する信号(ホ)が出力されることとなる。また、マーク
編集モード時は、マークが中間調濃度に対応しているこ
とで、入力原稿は、基本的に白/黒比がはっきりした文
字原稿、即ち、地肌はマーク下限レベルより白く、文字
データはマーク上限レベルより黒いことが前提となる。
【0075】このような文字原稿を対象としているため
、マーク編集時、Kは「0」となり、信号の入力に応じ
て以下の(1)から(6)の各処理を行うことができる
。ここでは、図37(a)の原稿に対して、図37(b
)に示すように第1マークエリア及び第2マークエリア
を設けた場合を例として説明する。
【0076】(1)マスキング:マークエリア内の情報
を消去する場合、ANDゲート34kを用いて、信号i
(マーク内側エリア)をインバータ34fで反転させた
信号と信号(ホ)(ここでは、2値化信号(ハ))との
論理積をとり、セレクタ34dのB入力に入力し、CP
UからのM1〜M3を図36に示すように、M1;1,
M2;0,M3;0とすることにより、d出力からマス
キングデータを得る。マスキングデータは、第1マーク
エリア及び第2マークエリアの間に記載されている画像
データであり、この場合は、図38(a)に示す画像デ
ータが信号z(マスキングデータ)として出力される。
【0077】(2)トリミング:マークエリア内の情報
だけ抽出する場合、ANDゲート34iを用いて、信号
j(マーク外側エリア)と信号(ホ)(ここでは、2値
化信号(ハ))との論理積をとり、セレクタ34dのC
入力に入力し、CPUからのM1〜M3を図36に示す
ように、M1;0,M2;1,M3;0とすることによ
り、d出力からマスキングデータを得る。この場合の信
号z(マスキングデータ)は、図38(b)に示すよう
に出力される。
【0078】(3)マーク内白黒反転/マーク外画像デ
ータ:即ち、画像データのうちマーク内情報だけを白黒
反転させ、マーク外は画像データをそのまま出力するモ
ードである。この処理は、セレクタ34mのセレクト信
号の入力(信号i)によって画像データと反転データを
選択し、信号iでマークエリアの場合には反転データを
選択することによって出力する。また、CPUからのM
1〜M3は、図36に示すように、M1;1,M2;1
,M3;0であり、この場合の信号zは、図38(c)
に示すようになる。
【0079】(4)マーク外白黒反転/マーク内画像デ
ータ:これは(3)のマーク内白黒反転/マーク外画像
データの処理で得られた信号をインバータ34gで反転
させたものであり、CPUからのM1〜M3は、図36
に示すように、M1;1,M2;0,M3;1であり、
この場合の信号zは図38(d)に示すようになる。
【0080】(5)トリミングマーク内白黒反転:これ
は、マークエリアのみの画像を(2)のトリミング処理
と同様にANDゲート34kにより、信号jと、画像デ
ータの反転信号の論理積によって出力するものであり、
CPUからのM1〜M3は、図36に示すように、M1
;1,M2;1,M3;0であり、この場合の信号zは
図38(e)に示すようになる。
【0081】(5)マスキングマーク内白黒反転:これ
は、マークエリア外の画像を(1)のマスキング処理と
同様にANDゲート34jにより、信号iと、画像デー
タの反転信号の論理積によって出力するものであり、C
PUからのM1〜M3は、図36に示すように、M1;
0,M2;1,M3;1であり、この場合の信号zは図
38(f)に示すようになる。
【0082】前述した構成及び動作によって、本実施例
では、次のような効果を奏する。 (i)マークエリア内に存在するマークを検出すること
によって、マークエリア内の一部の情報を抜き取ったり
消去でき、また、マークエリアの加工と同時にマークで
囲まれた閉ループ内の加工もでき、加工編集の自由度が
広がる。 (ii)第1のマークエリアの内側及び外側,及び,第
1のマークエリア内に存在する第2のマークエリアのマ
ークの内側及び外側を検出し、第1のマークエリアの外
側から第2のマークエリアの内側を第1の編集エリアと
し、第1のマークエリアの内側から第2のマークエリア
の外側を第2の編集エリアとすることにより、例えば、
トリミング(マーク内消去)の場合には第1の編集エリ
アを使用し、マスキング(マーク外消去の場合には第2
のマーク編集エリアを使用することにより、マーク自体
が画像出力されることを回避する。更に、これによって
、画像2値化レベルを可変することができ、薄い文字等
も出力することができる。
【0083】本実施例では、2値化及び編集回路34を
用いているため、2値画像に対応してマークエリア編集
を行っているが、多値出力可能なプリンタ等を出力装置
とする場合には、多値出力に対応したマークエリア編集
を行うようにしても良いのは勿論である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマーク検出
装置は、入力した画像データから所定濃度範囲のマーク
信号を検出するマーク検出装置において、画像データか
らマーク信号を検出するマーク検出手段と、マーク検出
手段で検出したマーク信号を用いてn×mのマトリクス
エリアを形成するマトリクスエリア形成手段と、マトリ
クスエリア形成手段で形成したマトリクスエリアを参照
して、ノイズを除去するノイズ除去手段とを備えたため
、原稿の局所的な汚れ(黒ノイズ),紙質による局所的
なマークの途切れ,及び,マーク自体のカスレ等によっ
てマークの分断が発生するのを防ぐことができる。
【0085】また、本発明のマーク検出装置は、入力し
た画像データから所定濃度範囲のマーク信号を検出する
マーク検出装置において、画像データからマーク信号を
検出するマーク検出手段と、マーク検出手段で検出した
マーク信号を用いてn×mのマトリクスブロックを形成
するマトリクスブロック形成手段と、n×mのマトリク
スブロック内のマーク信号を合成し、n×mのマトリク
スブロックを1単位の信号として出力するマーク信号合
成手段とを備えたため、原稿の局所的な汚れ(黒ノイズ
),紙質による局所的なマークの途切れ,及び,マーク
自体のカスレ等によってマークの分断が発生するのを防
ぐことができ、更に、ハード構成の簡略化,及び,処理
の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーク検出装置を提供した画像処理装
置の構成ブロック図である。
【図2】スキャナ部の概略構成を示す説明図である。
【図3】マークエリア検出部の全体ブロック図である。
【図4】マークレベル検出回路の処理を示す説明図であ
る。
【図5】マークレベル検出回路の回路構成図である。
【図6】マークノイズ除去回路の処理を示す説明図であ
る。
【図7】マークノイズ除去回路の回路構成図である。
【図8】(2×2)ブロック化回路のブロック単位を示
す説明図である。
【図9】(2×2)ブロック化回路の回路構成図である
【図10】(2×2)ブロック化回路のタイミングチャ
ートである。
【図11】マークエリア検出部と主走査変倍回路との関
係を示す説明図である。
【図12】主走査変倍回路の配置に対応したマークエリ
ア検出部の誤検出を示す説明図である。
【図13】マーク幅検出回路のブロック図である。
【図14】マーク幅検出回路(等倍)の回路構成図であ
る。
【図15】第1マーク拡張回路の処理を示す説明図であ
る。
【図16】単純にマーク拡張と行った場合の問題点を示
す説明図である。
【図17】第1マーク拡張回路の回路構成図である。
【図18】第1マーク拡張回路のタイミングチャートで
ある。
【図19】マーク連結回路の処理を示す説明図である。
【図20】実際のマーク範囲より広い範囲をマークをし
た場合の問題点を示す説明図である。
【図21】マーク連結回路の回路構成図である。
【図22】マーク連結回路のタイミングチャートである
【図23】第2マーク拡張回路の処理を示す説明図であ
る。
【図24】一般的なマークエリア検出の問題点を示す説
明図である。
【図25】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
における処理のアルゴリズムを示すブロック図である。
【図26】第1エリア検出回路の回路構成図である。
【図27】第2エリア検出回路の回路構成図である。
【図28】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
のタイミングチャートである。
【図29】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
のタイミングチャートである。
【図30】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
のタイミングチャートである。
【図31】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
のタイミングチャートである。
【図32】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
のタイミングチャートである。
【図33】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
のタイミングチャートである。
【図34】第1エリア検出回路及び第2エリア検出回路
の処理結果を示す説明図である。
【図35】2値化及び編集回路の回路構成図である。
【図36】CPUから出力される編集データK,M1,
M2,M3に対応する出力データzの関係を示す図であ
る。
【図37】マークエリア編集の一例の原稿及び(原稿+
マーク)を示す説明図である。
【図38】図37の原稿及び(原稿+マーク)に対応し
た2値化及び編集回路の出力データを示す説明図である
【符号の説明】
10    スキャナ部              
          20    ビデオ処理部 30    データ処理コントロール部       
   40    レーザプリンタ 31    マークエリア検出部(本発明のマーク検出
装置) 100  マークレベル検出回路 200  マークノイズ除去回路          
    201  メモリ 202,203  F/F             
       204  AND回路 205  セレクタ 300  (2×2)ブロック化回路        
  301,302  メモリ 303,307  分周器             
       304,305  F/F 306  AND回路 400  マーク幅検出回路 500  第1マーク拡張回路           
     600  マーク連結回路 700  第2マーク拡張回路           
     800  第1エリア検出回路 900  第2エリア検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力した画像データから所定濃度範囲
    のマーク信号を検出し、マーク信号に基づいてマークエ
    リアを検出するマーク検出装置において、前記画像デー
    タからマーク信号を検出するマーク検出手段と、前記マ
    ーク検出手段で検出したマーク信号を用いてn×mのマ
    トリクスエリアを形成するマトリクスエリア形成手段と
    、前記マトリクスエリア形成手段で形成したマトリクス
    エリアを参照して、ノイズを除去するノイズ除去手段と
    を備えたことを特徴するマーク検出装置。
  2. 【請求項2】  前記マトリクスエリア形成手段は、前
    記マーク検出信号より得られたマーク信号を主走査方向
    及び副走査方向で遅延させる遅延手段を有することを特
    徴とする請求項1のマーク検出装置。
  3. 【請求項3】  入力した画像データから所定濃度範囲
    のマーク信号を検出し、マーク信号に基づいてマークエ
    リアを検出するマーク検出装置において、前記画像デー
    タからマーク信号を検出するマーク検出手段と、前記マ
    ーク検出手段で検出したマーク信号を用いてn×mのマ
    トリクスブロックを形成するマトリクスブロック形成手
    段と、前記n×mのマトリクスブロック内のマーク信号
    を合成し、前記n×mのマトリクスブロックを1単位の
    信号として出力するマーク信号合成手段とを備えたこと
    を特徴するマーク検出装置。
  4. 【請求項4】  前記マトリクスブロック形成手段は、
    前記マーク検出信号より得られたマーク信号を主走査方
    向及び副走査方向で遅延させる遅延手段を有することを
    特徴とする請求項3のマーク検出装置。
JP3089800A 1991-03-27 1991-03-27 マーク検出装置 Pending JPH04299471A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7661357B2 (en) 2004-04-22 2010-02-16 Riso Kagaku Corporation Stencil printing machine with a plurality of drum units and method of controlling the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7661357B2 (en) 2004-04-22 2010-02-16 Riso Kagaku Corporation Stencil printing machine with a plurality of drum units and method of controlling the same

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