JPH0429873Y2 - - Google Patents

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JPH0429873Y2
JPH0429873Y2 JP8525087U JP8525087U JPH0429873Y2 JP H0429873 Y2 JPH0429873 Y2 JP H0429873Y2 JP 8525087 U JP8525087 U JP 8525087U JP 8525087 U JP8525087 U JP 8525087U JP H0429873 Y2 JPH0429873 Y2 JP H0429873Y2
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negative pressure
pressure prevention
prevention rod
piston
packing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、トリガーの揺動に連動してピスト
ンを往復動させて、液体を容器からシリンダ内に
吸い上げ、加圧して流出させるトリガータイプデ
イスペンサーのための負圧防止機構に関する。
〔従来技術〕
この種のデイスペンサーにおいては、容器から
液体をシリンダ内に吸い上げると、デイスペンサ
ーの取付けられた容器は、その液面が降下する。
もし、空気を容器内に流入させることなく放置す
れば、容器内に負圧が生じ、液体の吸い上げが不
可能となる。そのため、トリガーに連動したピス
トンの押込みストロークに対応して空気を容器内
に流入し、それによつて、負圧化を防止する必要
がある。
特公昭53−4921号では、ピストンと一体な負圧
防止ロツドを具備した負圧防止機構が開示されて
いる。この負圧防止機構においては、弾性変形可
能なパツキングを容器口部とデイスペンサー本体
との間に配設して、容器の気密性を維持してい
る。そして、ピストンの押込みストロークに追従
して、負圧防止ロツドが、パツキングに当接し、
パツキングを弾性変形して、気密性を解除するよ
うに構成されている。
この負圧防止機構によれば、ピストンの押込み
ストローク毎に、気密性が解除され、空気が容器
内に流入して、負圧の発生が確実に防止される。
〔従来技術の問題点〕
しかしながら、上記構成では、負圧防止ロツド
がパツキングに当接して気密性を解除する時点の
設定が難しい。つまり、トリガーを限度まで揺動
させて、ピストンをフルストローク移動させなけ
れば、液体の流出が生じないものでなく、トリガ
ーをある程度揺動させれば、液体が流出される。
そのため、ピストンのフルストロークの場合だけ
でなく、ピストンをフルストローク移動させない
場合、いわゆる、ハーフストロークの場合でも、
負圧防止機構を有効に作動させる必要がある。
たとえば、ピストンがフルストローク移動した
とき、負圧防止ロツドがパツキングに当接して気
密性を解除するように設定すると、ハーフストロ
ークの場合、負圧防止ロツドはパツキングに当接
せず、気密性が解除されない。逆に、ハーフスト
ロークの場合でも、負圧防止ロツドがパツキング
に当接するように設定すると、フルストロークの
際、負圧防止ロツドがパツキングに過大な変形を
生じさせる。そして、過大な変形は、パツキング
の弾性を弱体化させて気密性の維持を損ない、パ
ツキングの寿命を短縮する虞れがある。
上記のように、負圧ロツドを利用した公知のデ
イスペンサーの負圧防止機構では、パツキングに
過大な変形を生じさせることなく、フルストロー
ク、ハーフストロークのいずれにおいても、負圧
の発生を防止する構成が容易に得られない。
〔考案の目的〕
この考案は、パツキングに過大な変形を生じさ
せることなく、いずれのストロークでも負圧の発
生を防止できるデイスペンサーの負圧防止機構の
提供を目的としている。
〔考案の概略〕
この目的を達成するため、この考案によれば、
ピストンに追従する負圧防止ロツドの動作を制限
するとともに、負圧防止ロツドの動作の制限後
も、負圧防止ロツドをたわませて、ピストンの動
作を許容するように構成されている。つまり、負
圧防止ロツドをたわませる空所が、負圧防止ロツ
ドに設けられている。たとえば、負圧防止ロツド
を折曲させて形成し、貫通長孔より成る空所を負
圧防止ロツドの折曲部に形成できる。このような
構成では、十分なたわみを負圧防止ロツドに生じ
させることができる。また、ストツパは、負圧防
止ロツド、デイスペンサー本体のいずれかに設け
られるが、成形の容易さから、通常、負圧防止ロ
ツドに設けられる。たとえば、デイスペンサー本
体と当接可能に、負圧防止ロツドの周面に設けら
れた突起からストツパを形成できる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例に
ついて詳細に説明する。
第1図に示すように、この考案に係るトリガー
タイプデイスペンサーの負圧防止機構10は、ピ
ストン12と一体に形成された負圧防止ロツド1
4を具備している。実施例では、負圧防止ロツド
14は、ピストン12と一体成形されているが、
ピストンと一体に移動可能であれば足り、ピスト
ンと別個に成形してピストンに固着してもよい。
ピストン12は嵌合ピン16を左端に備え(第2
図、第3図参照)、この嵌合ピンがトリガー18
に穿設された孔(図示しない)に嵌合されること
によつて、ピストンはトリガーに連結される。ト
リガー18はデイスペンサー本体20に揺動可能
に取付けられ、デイスペンサー本体は、液体を収
納した容器22の口部24に、キヤツプ26によ
つて、着脱可能に取付けらる。
第1図からよくわかるように、デイスペンサー
本体20は垂直に伸びた円筒部27を持ち、バル
ブケース28が、円筒部に嵌合されて、デイスペ
ンサー本体の一部を構成している。バルブケース
28は、負圧防止ロツド先端の挿通可能な通気孔
30を側壁に備えて形成されている。そして、弾
性変形可能なパツキング32が、容器口部24、
デイスペンサー本体20間に配設されて、容器の
気密を維持している。このパツキング32は、第
4図に示すように、バルブケース内に密着して配
設され、パツキングの上端部はバルブケースに穿
設された通気孔30を閉塞する(第1図参照)。
このように通気孔30をパツキング32が塞ぐこ
とによつて、容器内への空気の流入が防止され、
容器22の気密性が維持される。そして、キヤツ
プ26は、バルブケース28、パツキング32を
容器口部の上面25に押圧しながら、容器口部2
4に螺合される。
なお、トリガー18の揺動によつて、ピストン
12がシリンダ36内を往復動し、容器内の液体
が、サクシヨンチユーブ34を介して、シリンダ
に吸い上げられ、加圧されて、ノズル38に送ら
れる。そして、加圧液は、ノズル先端のオリフイ
ス(図示しない)から流出される。実施例のデイ
スペンサー40は、ノズル前方に回動可能な泡生
成機構42を備え、泡生成機構がオリフイス前方
に位置すれば、加圧液流は発泡化される。しか
し、泡生成機構42を回動させて、オリフイス前
方から外すと、加圧液流は、発泡化されず、噴霧
流として流出する。
この考案では、負圧防止ロツド10は、ピスト
ン12に追従した負圧防止ロツド14の動作を制
限するとともに、負圧防止ロツドの動作の制限後
も、負圧防止ロツドをたわませて、ピストンの動
作を許容するように構成されている。つまり、ス
トツパ44が、負圧防止ロツドの動作を制限する
ように設けられる。このストツパ44は、負圧防
止ロツド14、デイスペンサー本体20のいずれ
かに設けられるが、成形の容易さから、通常、図
示のように負圧防止ロツドの周面に設けられる。
実施例では、ストツパ44は、90度離反した4個
の台形突起の形状をしているが、その数、形状は
図示のものに限定されない。ストツパ44は、ピ
ストン12がある程度押込まれたとき、通気孔の
周縁31に当接して、それ以後の負圧防止ロツド
14の動作を制限するような位置に設定されてい
る。無論、ストツパ44が通気孔の周縁31に当
接する前に、負圧防止ロツド14の先端が通気孔
30を経てパツキング32に当接し、パツキング
を弾性変形させて、気密性を解除することはいう
までもない。また、負圧防止ロツドをたわませる
空所46が、負圧防止ロツド14に設けられてい
る。たとえば、負圧防止ロツド14を折曲して形
成し、貫通長孔より成る空所46を負圧防止ロツ
ドの折曲部に形成できる。このような構成では、
十分なたわみを負圧防止ロツド14に生じさせる
ことができる。
このような構成の負圧防止機構10では、第1
図において、トリガー18を矢視方向に揺動し
て、ピストン12に押込みストロークを生じさせ
ると、まず、負圧防止ロツド14の先端が、通気
孔30を通過して、パツキング32に当接し、パ
ツキングを変形させて、気密性を解除する。その
ため、外気と容器内とが連通され、空気は、通気
孔30を介して、容器内に流入し、容器内での負
圧の発生が防止される。気密性の解除された後、
負圧防止ロツド14に設けられたストツパ44
が、第5図に示すように、通気孔の周縁31に当
接するため、ピストン12に追従した負圧防止ロ
ツド14の動作が制限される。負圧防止ロツド1
4の動作を制限することによつて、一定量以上の
パツキング32の変形が妨げられ、パツキングの
過大な変形が防止される。そのため、パツキング
32の弾性力の低下が避けられ、気密性が長期間
維持されるとともに、パツキングの破損が防止さ
れる。
一般に、負圧防止ロツド14の動作がストツパ
44によつて制限されれば、負圧防止ロツドと一
体なピストン12のその後の押込みストロークは
困難となる。しかし、この考案では、空所46を
負圧防止ロツド14に設けて、負圧防止ロツドに
たわみを生じ得るように構成されている。そのた
め、トリガー18を矢視方向に更に揺動させれ
ば、負圧防止ロツド14がたわむことによつて、
ピストン12は、負圧防止ロツドを伴うことな
く、それ以前の押込みストロークとほぼ同様の感
覚で、フルストロークまで押込まれる。
なお、トリガー18への牽引力を解除すれば、
リターンばね(図示しない)のばね力によつて、
トリガーは、初期位置に復帰し、それとともに、
ピストン12も初期位置に戻り、負圧防止ロツド
14がパツキング32から離反される。そして、
負圧防止ロツド14がパツキング32から離反さ
れると、パツキングは、その弾性で原形に復帰
し、通気孔32の背面でバルブケースの内面に密
着して通気孔を閉塞し、気密性が再度確保され
る。
上述した実施例は、この考案を説明するための
ものであり、この考案を何等限定するものでな
く、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの考案に包含されることはいう
までもない。
〔考案の効果〕
上記のように、この考案に係る負圧防止機構に
よれば、ピストンのハーフストロークで、気密性
が解除され、容器内への空気の流入が許容され、
それ以後の押込みストロークにおいても、空気は
継続して流入される。そのため、ピストンをフル
ストローク押込んだ場合と同様に、ハーフストロ
ークにおいても、容器への空気の流入が確保さ
れ、ストロークの大小に拘らず、負圧の発生が確
実に防止される。
また、パツキングの変形が制限され、過大な変
形が防止されるため、パツキングの弾性力の低下
が避けられ、パツキングによる気密性が長期間確
実に維持される。
【図面の簡単な説明】
第1図、第5図は、トリガーの揺動前および揺
動中での、この考案に係る負圧防止機構の装着さ
れたデイスペンサーの各概略部分破断図、第2
図、第3図は、負圧防止機構の正面図および左側
面図、第4図は、組立て前での、バルブケース、
パツキングの斜視図である。 10……デイスペンサーの負圧防止機構、12
……ピストン、14……負圧防止ロツド、16…
…嵌合ピン、18……トリガー、20……デイス
ペンサー本体、22……容器、24……容器口
部、26……キヤツプ、28……バルブケース、
30……通気孔、32……パツキング、34……
サクシヨンチユーブ、36……シリンダ、38…
…ノズル、40……デイスペンサー、42……泡
生成機構、44……ストツパ、46……空所。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 液体を収納した容器の口部と容器の口部に取
    着されたデイスペンサー本体との間に、弾性変
    形可能なパツキングを配設して、容器の気密性
    を維持し、トリガーに連動するピストンと一体
    に設けられた負圧防止ロツドが、ピストンの押
    込みストロークの際、パツキングに当接し、パ
    ツキングを弾性変形させて、気密性を解除し、
    容器内への空気の流入を許容するトリガータイ
    プデイスペンサーの負圧防止機構において、 ピストンの押込みストロークに追従した負圧
    防止ロツドの動作を制限するストツパを設ける
    とともに、負圧防止ロツドの動作の制限後も、
    負圧防止ロツドをたわませて、ピストンの動作
    を許容する空所が負圧防止ロツドに設けられた
    ことを特徴とするトリガータイプデイスペンサ
    ーの負圧防止機構。 (2) 負圧防止ロツドを折曲して形成し、貫通長孔
    より成る空所が負圧防止ロツドの折曲部に形成
    されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のトリガータイプデイスペンサーの負圧防止機
    構。 (3) ストツパは、デイスペンサー本体に当接可能
    に負圧防止ロツドの周面に設けられた突起であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項または第2項
    記載のトリガータイプデイスペンサーの負圧防
    止機構。
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JPS63193557U JPS63193557U (ja) 1988-12-13
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