JPH04297331A - 駆動力伝達装置 - Google Patents
駆動力伝達装置Info
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- JPH04297331A JPH04297331A JP6211691A JP6211691A JPH04297331A JP H04297331 A JPH04297331 A JP H04297331A JP 6211691 A JP6211691 A JP 6211691A JP 6211691 A JP6211691 A JP 6211691A JP H04297331 A JPH04297331 A JP H04297331A
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- JP
- Japan
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- joint
- carrier
- angle
- output shaft
- joint member
- Prior art date
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- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 14
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 claims description 13
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 abstract description 8
- 239000011435 rock Substances 0.000 abstract 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 abstract 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジン駆動
力を車輪に伝達する軸部に用いられる駆動力伝達装置に
関する。
力を車輪に伝達する軸部に用いられる駆動力伝達装置に
関する。
【0002】
【従来技術】従来より、乗用車の前輪駆動車や4輪駆動
車には、独立懸架方式の駆動輪前車軸が採用されており
、エンジンの駆動力はデフレンシャル装置(以下、デフ
という)から駆動軸、アクスルハブ等を介して車輪に伝
達されるようになっている。そして、独立懸架方式の前
輪駆動軸は、舵取り機能を必要とすることや、サスペン
ションの動きに伴い車輪とデフ間の距離変化を許容する
ために、その両端に自在継手を必要とする。
車には、独立懸架方式の駆動輪前車軸が採用されており
、エンジンの駆動力はデフレンシャル装置(以下、デフ
という)から駆動軸、アクスルハブ等を介して車輪に伝
達されるようになっている。そして、独立懸架方式の前
輪駆動軸は、舵取り機能を必要とすることや、サスペン
ションの動きに伴い車輪とデフ間の距離変化を許容する
ために、その両端に自在継手を必要とする。
【0003】この場合、車輪側のジョイント(以下、ア
ウトボードジョイントという)は、前輪が操舵輪であり
、さらに路面状況により前輪がバウンドまたはリバウン
ドすることから、大きなジョイント角を取ることができ
、しかもその大きなジョイント角度においても駆動軸と
被駆動軸間の動力伝達が円滑に行われることが必要であ
る。このため、アウトボードジョイントとして、大きな
ジョイント角を確保するのに有利なベル型等速ジョイン
ト等(BJ)が一般的に用いられている。
ウトボードジョイントという)は、前輪が操舵輪であり
、さらに路面状況により前輪がバウンドまたはリバウン
ドすることから、大きなジョイント角を取ることができ
、しかもその大きなジョイント角度においても駆動軸と
被駆動軸間の動力伝達が円滑に行われることが必要であ
る。このため、アウトボードジョイントとして、大きな
ジョイント角を確保するのに有利なベル型等速ジョイン
ト等(BJ)が一般的に用いられている。
【0004】一方、デフ側のジョイント(以後、インボ
ードジョイントという)は、アウトボードジョイントほ
ど大きなジョイント角は必要としないが、路面状況に応
じた車軸のスライド量を許容することが必要である。こ
のため、インボードジョイントとして、軸方向へスライ
ドが可能なダブルオフセット型等速ジョイント(DOJ
)やトリポード型等速ジョイント(GI)が一般的に用
いられている。
ードジョイントという)は、アウトボードジョイントほ
ど大きなジョイント角は必要としないが、路面状況に応
じた車軸のスライド量を許容することが必要である。こ
のため、インボードジョイントとして、軸方向へスライ
ドが可能なダブルオフセット型等速ジョイント(DOJ
)やトリポード型等速ジョイント(GI)が一般的に用
いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばオフ
ロードタイプの4輪駆動車においては、その構造上から
デフの配置に制約があり、悪路走行中に車輪がバウンド
、リバウンドする時にインボードジョイントに大きなジ
ョイント角が必要となる場合がある。しかし、上記のよ
うなダブルオフセット型等速ジョイントは、軸方向への
スライドに対して有利な構成である反面、ベル型ジョイ
ントと比較して最大ジョイント角が小さく、比較的大き
なジョイント角を取った際に不快な振動や騒音の原因と
なる駆動軸方向の摩擦抵抗力(スラスト力)が発生する
という不都合のあることが知られている。
ロードタイプの4輪駆動車においては、その構造上から
デフの配置に制約があり、悪路走行中に車輪がバウンド
、リバウンドする時にインボードジョイントに大きなジ
ョイント角が必要となる場合がある。しかし、上記のよ
うなダブルオフセット型等速ジョイントは、軸方向への
スライドに対して有利な構成である反面、ベル型ジョイ
ントと比較して最大ジョイント角が小さく、比較的大き
なジョイント角を取った際に不快な振動や騒音の原因と
なる駆動軸方向の摩擦抵抗力(スラスト力)が発生する
という不都合のあることが知られている。
【0006】本発明は上記実情に鑑み案出されたもので
あり、その解決すべき課題は、インボードジョイントに
おいて、大きなスライド量を維持しつつ、路面状況が急
変した場合でも摩擦抵抗力の発生を抑えて大きなジョイ
ント角がとれるようにした駆動力伝達装置を提供するこ
とにある。
あり、その解決すべき課題は、インボードジョイントに
おいて、大きなスライド量を維持しつつ、路面状況が急
変した場合でも摩擦抵抗力の発生を抑えて大きなジョイ
ント角がとれるようにした駆動力伝達装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動力伝達装置
は、円筒状のジョイントキャリアと、該ジョイントキャ
リアの内周にベアリングを介して周方向に回転自在に配
設されその一端側が第1外方継手部となり他端側が第2
外方継手部となる外方継手部材と、駆動部と連結された
入力軸に連結されるとともに前記第1外方継手部と揺動
自在に連結された第1内方継手部材と、被駆動部と連結
された出力軸に連結されるとともに前記第2外方継手部
と軸方向へ相対移動可能に連結された第2内方継手部材
と、前記駆動部を支持する基体及び前記被駆動部にその
両端が枢支された規制アームと、一端が前記規制アーム
の駆動部側の端部に枢支されるとともに他端が前記ジョ
イントキャリアの前記第1内方継手部材の揺動中心から
前記第2内方継手部材側へ所定距離隔てた位置に枢支さ
れ、前記入力軸に対する前記出力軸の揺動に応じて前記
ジョイントキャリアを揺動させるコントロールアームと
、から構成されていることを特徴とするものである。
は、円筒状のジョイントキャリアと、該ジョイントキャ
リアの内周にベアリングを介して周方向に回転自在に配
設されその一端側が第1外方継手部となり他端側が第2
外方継手部となる外方継手部材と、駆動部と連結された
入力軸に連結されるとともに前記第1外方継手部と揺動
自在に連結された第1内方継手部材と、被駆動部と連結
された出力軸に連結されるとともに前記第2外方継手部
と軸方向へ相対移動可能に連結された第2内方継手部材
と、前記駆動部を支持する基体及び前記被駆動部にその
両端が枢支された規制アームと、一端が前記規制アーム
の駆動部側の端部に枢支されるとともに他端が前記ジョ
イントキャリアの前記第1内方継手部材の揺動中心から
前記第2内方継手部材側へ所定距離隔てた位置に枢支さ
れ、前記入力軸に対する前記出力軸の揺動に応じて前記
ジョイントキャリアを揺動させるコントロールアームと
、から構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の駆動力伝達装置では、被駆動部が駆動
部に対して相対移動して、被駆動部に連結した出力軸と
駆動部に連結した入力軸とがジョイント角を取るような
外力が作用すると、被駆動部の移動に伴って規制アーム
が基体側の枢支部を中心に揺動する。この規制アームの
揺動に伴いコントロールアームがジョイントキャリアに
押圧力または引張力を与えることにより、ジョイントキ
ャリアは第1内方継手部材の揺動中心点を中心として出
力軸の揺動方向と同方向に追従して揺動する。これによ
り、出力軸が連結された第2内方継手部材と、ジョイン
トキャリアと一体的に同じ角度揺動する第2外方継手部
との相対変化角度が小さくなるため、摩擦抵抗力の発生
を抑えつつ、大きなジョイント角をとることができる。
部に対して相対移動して、被駆動部に連結した出力軸と
駆動部に連結した入力軸とがジョイント角を取るような
外力が作用すると、被駆動部の移動に伴って規制アーム
が基体側の枢支部を中心に揺動する。この規制アームの
揺動に伴いコントロールアームがジョイントキャリアに
押圧力または引張力を与えることにより、ジョイントキ
ャリアは第1内方継手部材の揺動中心点を中心として出
力軸の揺動方向と同方向に追従して揺動する。これによ
り、出力軸が連結された第2内方継手部材と、ジョイン
トキャリアと一体的に同じ角度揺動する第2外方継手部
との相対変化角度が小さくなるため、摩擦抵抗力の発生
を抑えつつ、大きなジョイント角をとることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、自動車のフロントデフと車輪との間
の駆動力伝達軸部に本発明を具体化したものであり、図
1は本実施例の駆動力伝達装置を自動車の後方側から視
た構成図を示し、図2はそのジョイント部分の断面図を
示す。
する。本実施例は、自動車のフロントデフと車輪との間
の駆動力伝達軸部に本発明を具体化したものであり、図
1は本実施例の駆動力伝達装置を自動車の後方側から視
た構成図を示し、図2はそのジョイント部分の断面図を
示す。
【0010】本実施例の駆動力伝達装置は、図1及び図
2に示すように、円筒状のジョイントキャリア1と、ジ
ョイントキャリア1の内周に周方向に回転自在に配設さ
れ第1外方継手部21及び第2外方継手部23を有する
外方継手部材2と、入力軸37に連結されるとともに第
1外方継手部21と揺動自在に連結された第1内方継手
部材3と、出力軸47に連結されるとともに第2外方継
手部23と軸方向へ相対移動可能に連結された第2内方
継手部材4と、車体フレーム(図示せず)及び車輪(被
駆動部)8側のアクスルキャリア81側にその両端が枢
支された規制アーム5と、一端が規制アーム5の所定位
置に枢支されるとともに他端がジョイントキャリア1の
所定位置に枢支された2本のコントロールアーム6とを
主要素として構成されている。
2に示すように、円筒状のジョイントキャリア1と、ジ
ョイントキャリア1の内周に周方向に回転自在に配設さ
れ第1外方継手部21及び第2外方継手部23を有する
外方継手部材2と、入力軸37に連結されるとともに第
1外方継手部21と揺動自在に連結された第1内方継手
部材3と、出力軸47に連結されるとともに第2外方継
手部23と軸方向へ相対移動可能に連結された第2内方
継手部材4と、車体フレーム(図示せず)及び車輪(被
駆動部)8側のアクスルキャリア81側にその両端が枢
支された規制アーム5と、一端が規制アーム5の所定位
置に枢支されるとともに他端がジョイントキャリア1の
所定位置に枢支された2本のコントロールアーム6とを
主要素として構成されている。
【0011】ジョイントキャリア1は、両端が開口した
円筒状のものであり、車体フレームに支持されたフロン
トデフ(駆動部)7と車輪8との間に位置して配設され
ている。外方継手部材2は、ジョイントキャリア1より
も小径で少し長く両端が開口した円筒状のものである。 この外方継手部材2は、ジョイントキャリア1の内側に
ニードルベアリング12を介して同軸的に配設されてお
り、周方向に回転自在である。外方継手部材2の一端側
は第1外方継手部21を構成しており、球面状に形成さ
れた内周面には軸方向に沿って円弧状に延びる6条の第
1案内溝211が等角度間隔に形成されている。そして
、外方継手部材2の他端側は第2外方継手部23を構成
しており、第2外方継手部23の軸線と平行に形成され
た円筒状の内周面には軸方向に沿って直線状に延びる3
条の球面案内溝231が等角度間隔に形成されている。
円筒状のものであり、車体フレームに支持されたフロン
トデフ(駆動部)7と車輪8との間に位置して配設され
ている。外方継手部材2は、ジョイントキャリア1より
も小径で少し長く両端が開口した円筒状のものである。 この外方継手部材2は、ジョイントキャリア1の内側に
ニードルベアリング12を介して同軸的に配設されてお
り、周方向に回転自在である。外方継手部材2の一端側
は第1外方継手部21を構成しており、球面状に形成さ
れた内周面には軸方向に沿って円弧状に延びる6条の第
1案内溝211が等角度間隔に形成されている。そして
、外方継手部材2の他端側は第2外方継手部23を構成
しており、第2外方継手部23の軸線と平行に形成され
た円筒状の内周面には軸方向に沿って直線状に延びる3
条の球面案内溝231が等角度間隔に形成されている。
【0012】第1内方継手部材3は、その外周面に第1
案内溝211と対応して6条の第2案内溝32を有する
短い筒状のものであり、第1外方継手部21の内側に同
軸的に配設されている。第1内方継手部材3と第1外方
継手部21との間には、対応する各第1及び第2案内溝
211、32間に転動可能に配設されたボール33と、
各ボール33を保持窓35aによって保持するケージ3
5とが介在されており、第1内方継手部材3は、第1外
方継手部21に対して各ボール33の中心を含む平面(
トルク伝達面)と入力軸37の軸線とが交差する点Oを
中心に揺動可能である。かかる第1内方継手部材3の内
周には、他端がフロントデフ7に連結された入力軸37
の一端が同軸的に連結固定されている。なお、外方継手
部材2の第1外方継手部21側開口部は、外方継手部材
2の第1外方継手部21開口部と入力軸37とに両端を
バンド締めされたブーツ39により封止されている。
案内溝211と対応して6条の第2案内溝32を有する
短い筒状のものであり、第1外方継手部21の内側に同
軸的に配設されている。第1内方継手部材3と第1外方
継手部21との間には、対応する各第1及び第2案内溝
211、32間に転動可能に配設されたボール33と、
各ボール33を保持窓35aによって保持するケージ3
5とが介在されており、第1内方継手部材3は、第1外
方継手部21に対して各ボール33の中心を含む平面(
トルク伝達面)と入力軸37の軸線とが交差する点Oを
中心に揺動可能である。かかる第1内方継手部材3の内
周には、他端がフロントデフ7に連結された入力軸37
の一端が同軸的に連結固定されている。なお、外方継手
部材2の第1外方継手部21側開口部は、外方継手部材
2の第1外方継手部21開口部と入力軸37とに両端を
バンド締めされたブーツ39により封止されている。
【0013】第2内方継手部材4は、短い円筒状の基部
41と、基部41の外周面から等角度間隔で放射方向に
突出する3個のトリポード軸43とからなり、各トリポ
ード軸43が各球面案内溝231内に進入した状態で第
2外方継手部23の内側に同軸的に配設されている。各
トリポード軸43には、球面状の外周面をもち球面案内
溝231を転動するローラ部材45が回転可能に設けら
れており、第2内方継手部材4は第2外方継手部23に
対して軸方向に相対移動可能であるとともにわずかに揺
動可能である。かかる第2内方継手部材4の内周には、
他方の出力軸47の一端が同軸的に連結固定されており
、出力軸47の他端は、アウトボードジョイントとして
のベル型等速ジョイント9を介して車輪8と連結されて
いる。なお、外方継手部材2の第2外方継手部23側開
口部は、外方継手部材2の開口部と出力軸47とに両端
をバンド締めされたブーツ49により封止されている。 規制アーム5は、出力軸47の下方でほぼ平行に位置し
、その一端が車体フレームの所定位置に枢支され枢支点
Aを中心に揺動可能であるとともに、他端が車輪8の中
央部に取付けられたアクスルキャリア81に枢支され、
枢支点Bを中心に揺動自在である。この規制アーム5は
、両端の枢支部間の距離を一定に保持している。
41と、基部41の外周面から等角度間隔で放射方向に
突出する3個のトリポード軸43とからなり、各トリポ
ード軸43が各球面案内溝231内に進入した状態で第
2外方継手部23の内側に同軸的に配設されている。各
トリポード軸43には、球面状の外周面をもち球面案内
溝231を転動するローラ部材45が回転可能に設けら
れており、第2内方継手部材4は第2外方継手部23に
対して軸方向に相対移動可能であるとともにわずかに揺
動可能である。かかる第2内方継手部材4の内周には、
他方の出力軸47の一端が同軸的に連結固定されており
、出力軸47の他端は、アウトボードジョイントとして
のベル型等速ジョイント9を介して車輪8と連結されて
いる。なお、外方継手部材2の第2外方継手部23側開
口部は、外方継手部材2の開口部と出力軸47とに両端
をバンド締めされたブーツ49により封止されている。 規制アーム5は、出力軸47の下方でほぼ平行に位置し
、その一端が車体フレームの所定位置に枢支され枢支点
Aを中心に揺動可能であるとともに、他端が車輪8の中
央部に取付けられたアクスルキャリア81に枢支され、
枢支点Bを中心に揺動自在である。この規制アーム5は
、両端の枢支部間の距離を一定に保持している。
【0014】2本のコントロールアーム6は、規制アー
ム5及びジョイントキャリア1とほぼ直角に交差する状
態で各々の一端が規制アーム5の同一箇所に枢支される
とともに、二股状に開いた各々の他端が車両前後方向両
側でジョイントキャリア1を挟持する状態で枢支されて
いる。コントロールアーム6と規制アーム5との枢支点
Cは、規制アーム5の一端側の枢支点Aから所定距離L
を隔てている。そして、コントロールアーム6とジョイ
ントキャリア1との枢支点Dは、第1内方継手部材3の
揺動中心点Oから第2内方継手部材4側へ所定距離lを
隔てている。これにより、コントロールアーム6は、入
力軸37に対して出力軸47が揺動すると揺動中心点O
を中心としてジョイントキャリア1を揺動させるように
なっている。
ム5及びジョイントキャリア1とほぼ直角に交差する状
態で各々の一端が規制アーム5の同一箇所に枢支される
とともに、二股状に開いた各々の他端が車両前後方向両
側でジョイントキャリア1を挟持する状態で枢支されて
いる。コントロールアーム6と規制アーム5との枢支点
Cは、規制アーム5の一端側の枢支点Aから所定距離L
を隔てている。そして、コントロールアーム6とジョイ
ントキャリア1との枢支点Dは、第1内方継手部材3の
揺動中心点Oから第2内方継手部材4側へ所定距離lを
隔てている。これにより、コントロールアーム6は、入
力軸37に対して出力軸47が揺動すると揺動中心点O
を中心としてジョイントキャリア1を揺動させるように
なっている。
【0015】以上のように構成された駆動力伝達装置は
、自動車走行中に車輪8が上下方向にバウンドすること
により、例えば図3に示すように、入力軸37と出力軸
47とのジョイント角がαとなった場合、車体フレ−ム
に対する車輪8の移動に伴って規制ア−ム5は車体フレ
−ムとの枢支点Aを中心に角度β揺動する。これに伴っ
て、規制アーム5に連結されたコントロールアーム6が
ジョイントキャリア1を枢支点Dで押圧することにより
、ジョイントキャリア1は第1内方継手部材3の揺動中
心点Oを中心として出力軸47の揺動方向と同方向に角
度γ揺動する。これにより、出力軸47が連結された第
2内方継手部材4と、ジョイントキャリア1とともに同
じ角度揺動する第2外方継手部23との相対変化角度θ
が小さくなり、ジョイントキャリア1に対する出力軸4
7の変化角度θは小さくなる。なお、このとき出力軸4
7はローラ部材45の転動を介して軸方向にわずかに相
対移動するが、第2内方継手部材4と第2外方継手部2
3との変化角度θが小さいため、両者の軸方向への円滑
な相対移動が可能な状態に維持され、スラスト力の発生
も少なくなる。
、自動車走行中に車輪8が上下方向にバウンドすること
により、例えば図3に示すように、入力軸37と出力軸
47とのジョイント角がαとなった場合、車体フレ−ム
に対する車輪8の移動に伴って規制ア−ム5は車体フレ
−ムとの枢支点Aを中心に角度β揺動する。これに伴っ
て、規制アーム5に連結されたコントロールアーム6が
ジョイントキャリア1を枢支点Dで押圧することにより
、ジョイントキャリア1は第1内方継手部材3の揺動中
心点Oを中心として出力軸47の揺動方向と同方向に角
度γ揺動する。これにより、出力軸47が連結された第
2内方継手部材4と、ジョイントキャリア1とともに同
じ角度揺動する第2外方継手部23との相対変化角度θ
が小さくなり、ジョイントキャリア1に対する出力軸4
7の変化角度θは小さくなる。なお、このとき出力軸4
7はローラ部材45の転動を介して軸方向にわずかに相
対移動するが、第2内方継手部材4と第2外方継手部2
3との変化角度θが小さいため、両者の軸方向への円滑
な相対移動が可能な状態に維持され、スラスト力の発生
も少なくなる。
【0016】以上のように、本実施例の駆動力伝達装置
によれば、インボードジョイントに対する出力軸47の
変化角度θを低減することができ、大きなジョイント角
を必要とする場合にも対応が可能となる。上記実施例で
は、コントロ−ルア−ムを2本使用したものについて説
明したが、コントロ−ルア−ムをU字型としてジョイン
トキャリア1を挟持する状態で枢支し、このU字型コン
トロ−ルア−ムの凸部と規制ア−ム5との間を1本のア
−ムで連結するようにしても良い。
によれば、インボードジョイントに対する出力軸47の
変化角度θを低減することができ、大きなジョイント角
を必要とする場合にも対応が可能となる。上記実施例で
は、コントロ−ルア−ムを2本使用したものについて説
明したが、コントロ−ルア−ムをU字型としてジョイン
トキャリア1を挟持する状態で枢支し、このU字型コン
トロ−ルア−ムの凸部と規制ア−ム5との間を1本のア
−ムで連結するようにしても良い。
【0017】なお、上記実施例における距離lを変える
ことによって、ジョイントキャリア1に対する出力軸4
7の変化角度θの大きさを変えることができる。すなわ
ち、ジョイントキャリア1とコントロールアーム6との
連結位置(枢支点D)を変えることによって、距離lを
長くすれば角度θは小さくなり、距離lを短くすればジ
ョイント角θは大きくなる。
ことによって、ジョイントキャリア1に対する出力軸4
7の変化角度θの大きさを変えることができる。すなわ
ち、ジョイントキャリア1とコントロールアーム6との
連結位置(枢支点D)を変えることによって、距離lを
長くすれば角度θは小さくなり、距離lを短くすればジ
ョイント角θは大きくなる。
【0018】また、上記実施例では、第2内方継手部材
4と第2外方継手部23とで軸方向に相対移動可能に連
結する部分をトリポード型タイプとした例を説明したが
、これに代えて例えば角度変化及び軸方向への相対移動
を可能にしたダブルオフセット型タイプとすることもで
きる。また、上記実施例では、ジョイントキャリア1と
外方継手部材2との間に介在させる軸受けとしてニード
ルベアリング12を用いたが、例えば図4に示すように
、アンギュラベアリング12a等を用いることもできる
。このアンギュラベアリング12aは、カラー12bを
間に介在して複列に配設されており、ジョイントキャリ
ア1と外方継手部材2との間に圧入により装着され、そ
の両端がスナップリング12cにより固定保持されてい
る。
4と第2外方継手部23とで軸方向に相対移動可能に連
結する部分をトリポード型タイプとした例を説明したが
、これに代えて例えば角度変化及び軸方向への相対移動
を可能にしたダブルオフセット型タイプとすることもで
きる。また、上記実施例では、ジョイントキャリア1と
外方継手部材2との間に介在させる軸受けとしてニード
ルベアリング12を用いたが、例えば図4に示すように
、アンギュラベアリング12a等を用いることもできる
。このアンギュラベアリング12aは、カラー12bを
間に介在して複列に配設されており、ジョイントキャリ
ア1と外方継手部材2との間に圧入により装着され、そ
の両端がスナップリング12cにより固定保持されてい
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、円筒状のジョイントキ
ャリアと、該ジョイントキャリアの内周にベアリングを
介して周方向に回転自在に配設されその一端側が第1外
方継手部となり他端側が第2外方継手部となる外方継手
部材と、駆動部と連結された入力軸に連結されるととも
に前記第1外方継手部と揺動自在に連結された第1内方
継手部材と、被駆動部と連結された出力軸に連結される
とともに前記第2外方継手部と軸方向へ相対移動可能に
連結された第2内方継手部材と、前記駆動部を支持する
基体及び前記被駆動部にその両端が枢支された規制アー
ムと、一端が前記規制アームの駆動部側の端部に枢支さ
れるとともに他端が前記ジョイントキャリアの前記第1
内方継手部材の揺動中心から前記第2内方継手部材側へ
所定距離隔てた位置に枢支され、前記入力軸に対する前
記出力軸の揺動に応じて前記ジョイントキャリアを揺動
させるコントロールアームと、から構成されているため
、ジョイントキャリアに連結される出力軸のジョイント
キャリアに対する変化角度を低減させることができ、摩
擦抵抗を低く抑えつつ、大きなジョイント角をとれる。
ャリアと、該ジョイントキャリアの内周にベアリングを
介して周方向に回転自在に配設されその一端側が第1外
方継手部となり他端側が第2外方継手部となる外方継手
部材と、駆動部と連結された入力軸に連結されるととも
に前記第1外方継手部と揺動自在に連結された第1内方
継手部材と、被駆動部と連結された出力軸に連結される
とともに前記第2外方継手部と軸方向へ相対移動可能に
連結された第2内方継手部材と、前記駆動部を支持する
基体及び前記被駆動部にその両端が枢支された規制アー
ムと、一端が前記規制アームの駆動部側の端部に枢支さ
れるとともに他端が前記ジョイントキャリアの前記第1
内方継手部材の揺動中心から前記第2内方継手部材側へ
所定距離隔てた位置に枢支され、前記入力軸に対する前
記出力軸の揺動に応じて前記ジョイントキャリアを揺動
させるコントロールアームと、から構成されているため
、ジョイントキャリアに連結される出力軸のジョイント
キャリアに対する変化角度を低減させることができ、摩
擦抵抗を低く抑えつつ、大きなジョイント角をとれる。
【図1】実施例の駆動力伝達装置の全体を示す構成図で
ある。
ある。
【図2】実施例のジョイント部分の断面図である。
【図3】インボードジョイントのジョイント角が変化し
た時の説明図である。
た時の説明図である。
【図4】他の実施例に係るベアリング部分の断面図であ
る。
る。
1…ジョイントキャリア、 2…外方継手部材、
3…第1内方継手部材、4…第2内方継手部材、 5
…規制アーム、 6…コントロールアーム、7…フロ
ントデフ(駆動部)、 12…ベアリング、 21
…第1外方継手部材、 23…第2外方継手部、
37…入力軸、 47…出力軸。
3…第1内方継手部材、4…第2内方継手部材、 5
…規制アーム、 6…コントロールアーム、7…フロ
ントデフ(駆動部)、 12…ベアリング、 21
…第1外方継手部材、 23…第2外方継手部、
37…入力軸、 47…出力軸。
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状のジョイントキャリアと、該ジ
ョイントキャリアの内周にベアリングを介して周方向に
回転自在に配設されその一端側が第1外方継手部となり
他端側が第2外方継手部となる外方継手部材と、駆動部
と連結された入力軸に連結されるとともに前記第1外方
継手部と揺動自在に連結された第1内方継手部材と、被
駆動部と連結された出力軸に連結されるとともに前記第
2外方継手部と軸方向へ相対移動可能に連結された第2
内方継手部材と、前記駆動部を支持する基体及び前記被
駆動部にその両端が枢支された規制アームと、一端が前
記規制アームの駆動部側の端部に枢支されるとともに他
端が前記ジョイントキャリアの前記第1内方継手部材の
揺動中心から前記第2内方継手部材側へ所定距離隔てた
位置に枢支され、前記入力軸に対する前記出力軸の揺動
に応じて前記ジョイントキャリアを揺動させるコントロ
ールアームと、から構成されていることを特徴とする駆
動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6211691A JPH04297331A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 駆動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6211691A JPH04297331A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 駆動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04297331A true JPH04297331A (ja) | 1992-10-21 |
Family
ID=13190768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6211691A Pending JPH04297331A (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 駆動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04297331A (ja) |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP6211691A patent/JPH04297331A/ja active Pending
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