JPH0249048Y2 - - Google Patents

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JPH0249048Y2
JPH0249048Y2 JP1986036350U JP3635086U JPH0249048Y2 JP H0249048 Y2 JPH0249048 Y2 JP H0249048Y2 JP 1986036350 U JP1986036350 U JP 1986036350U JP 3635086 U JP3635086 U JP 3635086U JP H0249048 Y2 JPH0249048 Y2 JP H0249048Y2
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shaft
transmission
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propeller shaft
transfer
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、リヤエンジン車の後輪駆動車の動力
伝達装置に関する。
(従来の技術) 従来の後輪駆動車の動力伝達装置としては、例
えば、「自動車工学全書14巻トラツク、バスの車
体構造」(昭和55年2月、(株)山海堂発行)の第24
ページの図1.44(3)に示すようなものが知られ
ている。
この従来装置は、第3図及び第4図に示すよう
に、車両01の後部にエンジン02及びトランス
ミツシヨン03が配設され、該トランスミツシヨ
ン03の前方下方位置にデイフアレンシヤル装置
04が配設され、前記トランスミツシヨン03の
出力軸05とデイフアレンシヤル装置04の入力
軸06とが2つのユニバーサルジヨイント08,
09を介してプロペラシヤフト07により連結さ
れたものであつた。
また、前記デイフアレンシヤル装置04はサス
ペンシヨンのリーフスプリング010に支持さ
れ、このリーフスプリング010の一端には前後
の振れを許容するシヤツクル011が設けられて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の後輪駆動車の
動力伝達装置にあつては、トランスミツシヨン0
3の出力軸とデイフアレンシヤル装置04の入力
軸とを一本のプロペラシヤフト07で連結してい
たために以下に述べる問題点があつた。
○イ 例えば、第3図に示したように、トランスミ
ツシヨン03の出力軸とデイフアレンシヤル装
置04の入力軸との高さの差が大きく前後方向
で近接させるとトランスミツシヨン03の出力
軸とプロペラシヤフト07との傾斜角度(ユニ
バーサルジヨイントの軸角)が大きくなつて、
等価軸角が大きくなり走行時ユニバーサルジヨ
イントにおけるトルク変動が大きくなる。それ
によつて振動が発生して乗り心地に悪影響をお
よぼす。尚、トランスミツシヨンの出力軸を下
げるとエンジンの地上高が下がつてエンジンを
地面に打ち付ける恐れが生じる。
○ロ デイフアレンシヤル装置はリーフスプリング
等のサスペンシヨンに支持されており、サスペ
ンシヨンに合わせて走行時上下動(バウンド及
びリバウンド)するが、この上下動時に、デイ
フアレンシヤル装置及びプロペラシヤフトはト
ランスミツシヨン出力軸側のユニバーサルジヨ
イントを中心とした揺動を行う。そして、ユニ
バーサルジヨイント08,09も軸角が大きく
変化(揺動)する。
さらに急発進や急ブレーキ時には相対的にタ
イヤ012が地面から反力(トルク)を受け、
リーフスプリング010がワインドアツプし、
デイフアレンシヤル装置04が回動し、ユニバ
ーサルジヨイント08,09の軸角が更に大き
くなる。
ユニバーサルジヨイント08,09の軸角が
大きくなると、ユニバーサルジヨイント08,
09が干渉したり、過大な負荷が加わり、グリ
ース洩れ等が生じ耐久性を損なう。ユニバーサ
ルジヨイント08,09の軸角(作動角)を小
さくするためにサスペンシヨン(リーフスプリ
ング71)に上下動の少ない硬いものを採用す
ると乗り心地が悪くなるという問題点があつ
た。
○ハ そこで、ユニバーサルジヨイント08,09
の軸角を小さくするために、プロペラシヤフト
07の全長を長くするには、エンジン02及び
トランスミツシヨン03を車両後方へ移動しな
ければならなく車両の全長が長くなつたり、も
しくは、デイフアレンシヤル装置04を前方へ
移動させるためホイールベースが短かくなつて
しまうし、また、エンジン横置きの車両にあつ
ては車両の全幅が大きくなるという不具合が生
じてしまう。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決すること
を目的としてなされたもので、この目的達成のた
めに本考案は、車両の後部にエンジン及びトラン
スミツシヨンが搭載され、該トランスミツシヨン
の前下方に、デイフアレンシヤル装置が配設さ
れ、前記トランスミツシヨンの出力軸の高さとデ
イフアレンシヤル装置の入力軸の高さとの間の高
さであつて前記デイフアレンシヤル装置より前方
にトランスフアが搭載され、前記トランスミツシ
ヨンの出力軸とトランスフアの入力軸とが第1プ
ロペラシヤフトによりユニバーサルジヨイントを
介して連結され、トランスフアの出力軸とデイフ
アレンシヤル装置の入力軸とが第2プロペラシヤ
フトにより連結されている手段とした。
(作用) 従つて、本考案ではトランスミツシヨンは車両
の後部に搭載され、トランスフアはその前方に搭
載され、車体との相対移動はほとんど生じないた
め、第1プロペラシヤフトは走行時ほとんど揺動
せず、前後端のユニバーサルジヨイントの軸角も
ほとんど変らない。トランスフアの入力軸の高さ
をトランスミツシヨンの出力軸より低く、できる
だけその軸中心線が一致するようにレイアウトす
る。その結果、第1プロペラシヤフトの等価軸角
は小さくなり、トルク変動も小さくなる。又、ユ
ニバーサルジヨイントの軸角も小さく、耐久性を
損なうことがない。
次に、デフフアレンシヤル装置はサスペンシヨ
ンで支持され、走行時上下動(バウンドおよびリ
バウンド)する。そして第2プロペラシヤフトが
揺動し、前後端のユニバーサルジヨイントの軸角
(作動角)が大きくなる。そこでデイフアレンシ
ヤル装置の入出力の高さをトランスフアより低
く、できるだけその軸中心線が一致するようにす
る。そして通常のレイアウト手順に従がい、第2
プロペラシヤフトの長さおよびトランスフアの位
置を選定する。その結果第2プロペラシヤフトの
長さが長い程等価軸角およびユニバーサルジヨイ
ントの軸角が小さく、トルク変動も少なくなる。
(実施例) 以下、エンジンの縦置きのリヤエンジンバスの
動力伝達装置を第1図及び第2図に示す実施例に
もとづいて説明する。サスペンシヨンはリーフス
プリング式サスペンシヨンとする。
エンジン10及びトランスミツシヨン20は車
両100の後部のフレーム101にマウント装置
を介して搭載され、前下がりに僅かに傾斜し、ト
ランスミツシヨン20はエンジン10の前部に設
けられている。
デイフアレンシヤル装置30は、左右両後輪3
1の駆動軸32の中央部分に設けられ、前記トラ
ンスミツシヨン20の前下方に配設されている。
また、このデイフアレンシヤル装置30は、第2
図に示すように、アクスルチユーブ34を介して
サスペンシヨン70のリーフスプリング71に支
持されている。尚、このリーフスプリング71は
前端は車体のフレーム101に軸着され、かつ、
後端はシヤツクル72を介してフレーム101に
取り付けられている。また、73はアクスルチユ
ーブ34の上方移動を規制するストツパである。
前記トランスフア40は、前記トランスミツシ
ヨン20より出力される動力をその伝達軸方向を
180゜近く変えた上で前記デイフアレンシヤル30
に伝える装置であつて、フレーム101にマウン
ト装置を介して搭載されている。このトランスフ
ア40はデイフアレンシヤル30より所定の距離
を隔てた前方にトランスミツシヨン20の出力軸
21の高さとデイフアレンシヤル30の入力軸3
3の高さとの間の高さに配設されている。
また、このトランスフア40には、車両後方を
向いた入力軸41と出力軸42とが設けられ、入
力軸41はトランスミツシヨン20を向いて配置
され、出力軸42は入力軸41よりも下方にデイ
フアレンシヤル装置30を向いて配置されてい
る。
第1プロペラシヤフト50は、両端部がユニバ
ーサルジヨイント51a,51bを介して該出力
軸21と入力軸41とに連結されている。
また、この第1プロペラシヤフト50は、前記
デイフアレンシヤル30の真上より右側にずれた
位置に配置されており、中間にセンターベアリン
グ53を設け、該センターベアリング53の近く
でユニバーサルジヨイント51cにより連結され
た2本の連結プロペラシヤフト52,54で形成
されている。
前記第2プロペラシヤフト60は、両端部がユ
ニバーサルジヨイント61,62を介して該出力
軸42と入力軸33とに連結されている。
次に、実施例の作用について説明する。
エンジン10の動力は、トランスミツシヨン2
0の出力軸21→第1プロペラシヤフト50→ト
ランスフア40の入力軸41→トランスフア40
の出力軸42→第2プロペラシヤフト60→デイ
フアレンシヤル装置30の入力軸33→駆動軸3
2→後輪31へと伝達され、後輪31を回転駆動
させる。
また、車両走行時における後車軸(アクスルチ
ユーブ34)の上下動に伴い、デイフアレンシヤ
ル装置30及び第2プロペラシヤフト60も上下
される。このとき、デイフアレンシヤル装置30
及び第2プロペラシヤフト60は主としてユニバ
ーサルジヨイント61を中心とした回動運動とな
る。
一方、後車軸の上下動の軌跡はサスペンシヨン
70の形式によつて異なり、リーフスプリング7
1の場合、前端付近が後車軸の回動中心となり、
後車軸の前後動をシヤツクル72で許容してい
る。
デイフアレンシヤル装置30の上下前後移動あ
るいはサスペンシヨン70のワインドアツプによ
つて生じるデイフアレンシヤル装置30とトラン
スフア40との距離の変動は第2プロペラシヤフ
ト60又は出力軸42に設けたスプライン装置4
2によつてスライドして吸収する。
またデイフアレンシヤル装置30の上下動によ
り第2プロペラシヤフト60の前後端のユニバー
サルジヨイント61,62の軸角が変化する。
そこで、通常のレイアウト手順に従がい、標準
乗車(又は積車)のときを基準とし、バウンド側
の軸角と、リバウンド側の軸角がほぼ等しくなる
ように、かつこのとき軸角が許容限度を越えない
ように、第2プロペラシヤフトの長さおよびトラ
ンスフアの位置を選定し、更に第2プロペラシヤ
フトの等価軸角が許容値を越えないように選定す
る。トランスフアの位置が前方にあるほど、第2
プロペラシヤフトの長さは長くなる。
また、デイフアレンシヤル装置が後方にトラン
スミツシヨンに近接するほど第2プロペラシヤフ
トの長さは長くなり、ユニバーサルジヨイントの
軸角および第2プロペラシヤフトの等価軸角が小
さくなり有利になる。
但し各プロペラシヤフトの許容最大回転数が小
さくなるためプロペラシヤフトの強度を上げる必
要が生じる場合がある。
このようにトランスフアの位置を選定すること
により走行時プロペラシヤフトのトルク変動が小
さくなる。又、ユニバーサルジヨイントの軸角も
小さくなり、ユニバーサルジヨイントの干渉もな
く、過大な負荷がかからなくなり、耐久性が向上
する。
従つて、サスペンシヨン70の上下ストローク
量に制限を与えることがなく、柔らかいサスペン
シヨン70を採用して乗り心地を良くすることが
できる。
さらに、デイフアレンシヤル装置30の入力軸
33は前方を向いているからFR仕様(フロント
エンジンリヤホイールドライブ)のものとリヤデ
イフアレンシヤル30を共用することができる。
実施例ではエンジン縦置きのリヤエンジンバス
に用いたが、エンジン横置のリヤエンジンバス等
に用いてもよい。
また、サスペンシヨンはリーフスプリングを用
いたものに限られない。
(考案の効果) 以上説明したように、デイフアレンシヤルの入
力軸に連結される第2プロペラシヤフトの長さを
長くできるため、走行時のトルク変動が小さくな
り乗り心地が改善される。また、ユニバーサルジ
ヨイントのトルク変動を小さくして車体へ与える
振動を小さくすることができるという効果が得ら
れる。さらに、車両の全長寸法及び全幅寸法に与
える影響を少なくできるという効果が得られる。
又、サスペンシヨンの上下移動量を大きくするこ
とができるため、それに柔らかいサスペンシヨン
を採用して乗り心地を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の後輪駆動の動力伝達
装置を示す側面図、第2図は実施例装置と従来装
置との作用を示す作用説明図、第3図は従来の後
輪駆動車の動力伝達装置を示す側面図、第4図は
従来装置の作用を示す作用説明図である。 10……エンジン、20……トランスミツシヨ
ン、21……出力軸、30……デイフアレンシヤ
ル装置、33……入力軸、40……トランスフ
ア、41……入力軸、42……出力軸、50……
第1プロペラシヤフト、60……第2プロペラシ
ヤフト、100……車体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両の後部にエンジン及びトランスミツシヨン
    が搭載され、 該トランスミツシヨンの前下方に、デイフアレ
    ンシヤル装置がサスペンシヨンで支持され、 前記トランスミツシヨンの出力軸の高さとデイ
    フアレンシヤル装置の入力軸の高さとの間の高さ
    であつて前記デイフアレンシヤル装置より前方に
    トランスフアが搭載され、 前記トランスミツシヨンの出力軸とトランスフ
    アの入力軸とがユニバーサルジヨイントを介して
    第1プロペラシヤフトにより連結され、トランス
    フアの出力軸とデイフアレンシヤル装置の入力軸
    とがユニバーサルジヨイントを介して第2プロペ
    ラシヤフトにより連結されていることを特徴とす
    る後輪駆動車の動力伝達装置。
JP1986036350U 1986-03-13 1986-03-13 Expired JPH0249048Y2 (ja)

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