JP2005145132A - 自動車のモータ駆動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ駆動のメリットであるモータ設置位置の幅広い自由度を損なわずに、乗り心地や走行性能を確保することである。
【解決手段】モータ3を、その出力軸3aが各車輪1のハブシャフト4と平行でない姿勢で車体2側に取り付け、サスペンション機構を介して相対変位し、かつ、互いに平行でないモータ3の出力軸3aと車輪1のハブシャフト4とを、伸縮機能を有するダブルオフセット型等速自在継手8と、伝達方向変換機能を有する傘歯車11a、11bを用いた歯車伝達機構とを備えた駆動力伝達装置で連結することにより、モータ駆動のメリットであるモータ設置位置の幅広い自由度を損なわずに、乗り心地や走行性能を確保できるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】モータ3を、その出力軸3aが各車輪1のハブシャフト4と平行でない姿勢で車体2側に取り付け、サスペンション機構を介して相対変位し、かつ、互いに平行でないモータ3の出力軸3aと車輪1のハブシャフト4とを、伸縮機能を有するダブルオフセット型等速自在継手8と、伝達方向変換機能を有する傘歯車11a、11bを用いた歯車伝達機構とを備えた駆動力伝達装置で連結することにより、モータ駆動のメリットであるモータ設置位置の幅広い自由度を損なわずに、乗り心地や走行性能を確保できるようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、車軸がサスペンション機構を介して車体に懸架され、車軸を駆動するモータを備えた自動車のモータ駆動システムに関する。
車軸を駆動するモータを備えた自動車には、モータのみで駆動する電気自動車と、エンジンとモータとを使い分けるいわゆるハイブリッド車とがある。また、車軸を車体に懸架するサスペンション機構には、乗用車に多く採用され、自在継手に連結した各車輪の車軸を独立に懸架する独立懸架方式と、トラック等に多く採用され、デファレンシャル装置を含む左右の車輪の車軸を一体に懸架する車軸懸架方式とがある。
このようなサスペンション機構と駆動用モータを備えた自動車のモータ駆動システムには、車軸にモータと減速歯車機構を直結し、これらのモータと減速歯車機構を車軸と一緒にサスペンション機構で懸架した、いわゆるインホイールタイプのもの(例えば、特許文献1参照。)や、デファレンシャル装置にモータと変速機を連結して、従来のエンジン駆動のものと同様に、デファレンシャル装置側のドライブシャフトと車輪側のドライブシャフト(車軸)を自在継手で連結したもの(例えば、特許文献2参照。)がある。
特許文献1に記載されたインホイールタイプのモータ駆動システムは、デファレンシャル装置や自在継手が不要となり、駆動力伝達装置をスリム化できる利点を有するが、モータと減速歯車機構が車軸と一緒にサスペンション機構で懸架されるので、ばね下重量が大きくなって、乗り心地や走行性能が低下する問題がある。また、モータが路面の凹凸等によるショックを直接受けること等の取り付け環境が悪い問題もある。
一方、特許文献2に記載されたデファレンシャル装置にモータと変速機を連結するタイプのモータ駆動システムは、独立懸架方式のサスペンション機構を採用することにより、ばね下重量が大きくなることはなく、ハイブリッド車にも適用可能であるが、モータ駆動のメリットである駆動源(モータ)の設置位置の幅広い自由度が損なわれている。このため、駆動力伝達装置のコンパクト化や居室・荷室空間の拡大も期待できない。
そこで、この発明の課題は、モータ駆動のメリットであるモータ設置位置の幅広い自由度を損なわずに、乗り心地や走行性能を確保することである。
上記の課題を解決するために、この発明は、車輪の車軸がサスペンション機構を介して車体に懸架され、前記車軸を駆動するモータを備えた自動車のモータ駆動システムにおいて、前記モータを、その出力軸が車輪の車軸と平行でない姿勢で車体側に取り付け、前記サスペンション機構を介して相対変位し、かつ、互いに平行でないモータの出力軸と車輪の車軸とを、伸縮機能と伝達方向変換機能を有する駆動力伝達装置で連結した構成を採用した。
すなわち、モータを、その出力軸が車輪の車軸と平行でない姿勢で車体側に取り付け、サスペンション機構を介して相対変位し、かつ、互いに平行でないモータの出力軸と車輪の車軸とを、伸縮機能と伝達方向変換機能を有する駆動力伝達装置で連結することにより、モータ駆動のメリットであるモータ設置位置の幅広い自由度を損なわずに、乗り心地や走行性能を確保できるようにした。
前記伸縮機能と伝達方向変換機能を有する駆動力伝達装置としては、摺動式等速自在継手、固定式等速自在継手および傘歯車を用いた歯車伝達機構を備えたものを採用することができる。
前記駆動力伝達装置に歯車減速機構を設けることにより、モータを小型化することができる。
この発明の自動車のモータ駆動システムは、モータを、その出力軸が車輪の車軸と平行でない姿勢で車体側に取り付け、サスペンション機構を介して相対変位し、かつ、互いに平行でないモータの出力軸と車輪の車軸とを、伸縮機能と伝達方向変換機能を有する駆動力伝達装置で連結するようにしたので、モータ駆動のメリットであるモータ設置位置の幅広い自由度を損なわずに、乗り心地や走行性能を確保することができる。また、モータが路面の凹凸等によるショックを直接受けるのを防止して、その取り付け環境をよくすることもできる。
前記駆動力伝達装置に歯車減速機構を設けることにより、モータを小型化することができる。
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。この自動車のモータ駆動システムは、図1および図2に示すように、左右の車輪1を車体2側に取り付けた各モータ3で駆動するものであり、各車輪1の車軸であるハブシャフト4は、トレーリングアーム5とコイルばね6付きのオイルダンパ7を用いたトレーリングアーム方式のサスペンション機構を介して車体2に懸架されている。左右のトレーリングアーム5はロッド5aで連結されている。なお、各車輪1は転舵しない後輪であり、各モータ3の出力軸3aは、斜め下向きの後方にハブシャフト4と交叉する方向へ向けられている。
前記各モータ3は遊星歯車を用いた減速機構付きのものであり、ゴムマウント3bを介して車体2に取り付けられている。各モータ3の駆動力は、順に、モータ3の出力軸3a、伸縮機能を有する摺動式等速自在継手であるダブルオフセット型等速自在継手8、回転シャフト9、固定式等速自在継手10、傘歯車11a、11bを用いた歯車伝達機構を介してハブシャフト4に伝達されるようになっている。なお、モータ3側に減速機構を設ける替りに、傘歯車11a、11b間に減速比を持たせることもできる。
図3に示すように、前記モータ3の出力軸3aは、フランジ結合で摺動式等速自在継手8の外輪8aと連結され、その内輪8bに回転シャフト9の一端がスプライン結合で連結されている。また、回転シャフト9の他端は固定式等速自在継手10の内輪10bにスプライン結合で連結され、その外輪10aに傘歯車11aがスプライン結合で連結されている。さらに、傘歯車11aと直角に噛み合う傘歯車11bは、スプライン結合の軸継手12を介してハブシャフト4に連結されている。傘歯車11aとハブシャフト4は、それぞれアンギュラ玉軸受13、14でナックルケース15に回転自在に支持され、ハブシャフト4には、車輪1とブレーキロータ16がボルト17で固定されている。
図4は、前記モータ3の車体2への取り付け位置の変形例を示す。この変形例では、各モータ3が車体2のインナ側へ寄せて取り付けられ、その後方向きの出力軸3aがアウタ側へ傾斜している。したがって、回転シャフト9の先端に固定式等速自在継手10を介して連結された傘歯車11aと、ハブシャフト4に軸継手12を介して連結された傘歯車11bとは、鈍角に噛み合っている。その他の部分は実施形態のものと同じである。
上述した実施形態では、駆動力伝達装置の伸縮機能部にダブルオフセット型等速自在継手を用いたが、トリポート型等速自在継手等の他の型式の摺動式等速自在継手やボールスプライン等を用いることもできる。
また、上述した実施形態では、サスペンション機構にトレーリングアーム方式のものを採用したが、サスペンション機構は、ストラット方式、ダブルウィッシュボーン方式等の他の方式のものも採用することができる。ブレーキ機構も実施形態のブレーキロータを用いるディスクブレーキに限定されることはなく、ドラムブレーキを採用することもできる。
1 車輪
2 車体
3 モータ
3a 出力軸
3b ゴムマウント
4 ハブシャフト
5 トレーリングアーム
5a ロッド
6 コイルばね
7 オイルダンパ
8 ダブルオフセット型等速自在継手
8a 外輪
8b 内輪
9 回転シャフト
10 固定式等速自在継手
11a、11b 傘歯車
12 軸継手
13、14 アンギュラ玉軸受
15 ナックルケース
16 ブレーキロータ
17 ボルト
2 車体
3 モータ
3a 出力軸
3b ゴムマウント
4 ハブシャフト
5 トレーリングアーム
5a ロッド
6 コイルばね
7 オイルダンパ
8 ダブルオフセット型等速自在継手
8a 外輪
8b 内輪
9 回転シャフト
10 固定式等速自在継手
11a、11b 傘歯車
12 軸継手
13、14 アンギュラ玉軸受
15 ナックルケース
16 ブレーキロータ
17 ボルト
Claims (3)
- 車輪の車軸がサスペンション機構を介して車体に懸架され、前記車軸を駆動するモータを備えた自動車のモータ駆動システムにおいて、前記モータを、その出力軸が車輪の車軸と平行でない姿勢で車体側に取り付け、前記サスペンション機構を介して相対変位し、かつ、互いに平行でないモータの出力軸と車輪の車軸とを、伸縮機能と伝達方向変換機能を有する駆動力伝達装置で連結したことを特徴とする自動車のモータ駆動システム。
- 前記伸縮機能と伝達方向変換機能を有する駆動力伝達装置が、摺動式等速自在継手、固定式等速自在継手および傘歯車を用いた歯車伝達機構を備えたものである請求項1に記載の自動車のモータ駆動システム。
- 前記駆動力伝達装置に歯車減速機構を設けた請求項1または2に記載の自動車のモータ駆動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003382244A JP2005145132A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | 自動車のモータ駆動システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003382244A JP2005145132A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | 自動車のモータ駆動システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005145132A true JP2005145132A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34691372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003382244A Withdrawn JP2005145132A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | 自動車のモータ駆動システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005145132A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102010049608B4 (de) | 2009-11-09 | 2023-06-07 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Radantriebsanordnung und Antriebssystem mit Radantriebsanordnung |
-
2003
- 2003-11-12 JP JP2003382244A patent/JP2005145132A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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