JP2005249159A - ドライブシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池車又は電気自動車に適したドライブシャフトを提供する。
【解決手段】 後輪の上方にモータが設置される。モータのトルクを後輪に伝達するドライブシャフトはほぼ鉛直方向を長手方向として設置される。ドライブシャフトは、両端に樽型の部材を有するシャフトと、一方の樽型の部材を収納する空間を内部に有する第1の中空円筒と、他方の樽型の部材を収納する空間を内部に有する第2の中空円筒とからなる。樽型の部材の外周面と第1及び第2の中空円筒の内周面とはスプラインをなして嵌合する。ドライブシャフトの回転は、ほぼ直角に交差するギアにより減速されて後輪に伝達される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライブシャフトに関する。本発明は特に、モータの駆動力を車輪に伝達するのに適したドライブシャフトに関する。
蓄電池又は燃料電池から供給される電力によりモータを駆動し、そのモータから車輪に供給されるトルクにより推進力を得る自動車の開発が行われている。
モータ効率を向上させると共に小型・軽量にし車体スペースを有効利用することを目的とした、交流のモータと減速歯車機構とブレーキが一体構造となったホイールインモータ方式の駆動機構が知られている(特許文献1参照)。
特開平8−289501号公報
本発明の目的は、モータの動力を車輪に伝達するのに適したドライブシャフトを提供することである。
本発明の他の目的は、ばね下重量が小さいモータ駆動の自動車を提供することである。
本発明の更に他の目的は、車内スペースの設計の自由度が高い自動車を提供することである。
本発明の更に他の目的は、小型で走行の安定性が高いモータ駆動の自動車を提供することである。
本発明の更に他の目的は、空気の流出が容易な構造の車体を有する自動車を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明によるドライブシャフト(3)は、第1軸の周りに回転自在に固定され内周に第1軸と平行な第1溝を有する第1中空円筒(32)と、第1軸と平行な第2軸の周りに回転自在に固定され第2軸と平行な第2溝を有する第2中空円筒(34)と、シャフト(30)と、シャフトの第1端に固定され、シャフトの周りに回転対称な樽型を有し、樽型の周方向に対して垂直に延長し第1溝と噛み合う第1突起を有する第1回転部材(36)と、シャフトの第2端に固定され、シャフトの周りに回転対称な樽型を有し、樽型の周方向に対して垂直に延長し第2溝と噛み合う第2突起を有する第2回転部材(38)とを具備している。
本発明によるドライブシャフト(3)において、第1回転部材(36)は、第1中空円筒(32)に対して第1溝と平行な方向に摺動可能である。
本発明によるドライブユニット(2)は、本発明によるドライブシャフト(3)と、第1中空円筒にトルクを供給する原動機(16)と、第2中空円筒のトルクを車軸(29)に伝達する伝達機構(26、28)とを具備している。
本発明によるドライブユニット(2)において、ドライブシャフト(3)は第1軸がサスペンションのコイルスプリングの中心軸と概ね平行な方向を向くように設置されている。伝達機構(26、28)は、第2軸のトルクを車軸(29)に取り付けられるホイール(4)の中心軸まわりのトルクに変換するギア(26、28)を備える。
本発明によるドライブユニット(2)において、伝達機構(26、28)は、車軸(29)の回転速度をドライブシャフト(3)の回転速度よりも小さくする減速機構を備える。
本発明によるドライブユニット(2)において、原動機(16)はモータである。
本発明によるドライブユニット(2)は、ドライブシャフト(3)を収納する第1外筒(14)と、第1外筒に平行に固定された第2外筒(18)と、第2外筒に収納されたサスペンションとを具備している。
本発明による自動車(100)は、本発明によるドライブユニット(2)と、原動機(16)と、車軸(29)に取り付けられた車輪(4)とを具備している。
本発明による自動車(100)において、車軸(29)は、当該自動車の後輪を駆動する。
本発明による自動車(100)は、蓄電池(106)を具備している。原動機(16)は蓄電池から供給される電力によりトルクを発生する。
本発明による自動車(100)は、燃料電池を具備している。原動機(16)は燃料電池から供給される電力によりトルクを発生する。
本発明によれば、モータの動力を車輪に伝達するのに適したドライブシャフトが提供される。
さらに本発明によれば、ばね下重量が小さいモータ駆動の自動車が提供される。
さらに本発明によれば、車内スペースの設計の自由度が高い自動車が提供される。
さらに本発明によれば、小型で走行の安定性が高いモータ駆動の自動車が提供される。
さらに本発明によれば、両側の後輪のリアサスペンションの間に車輪を駆動するための構造物が無いため、車体の後部で空気が流出することが可能な構造の自動車が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明におけるドライブシャフト、ドライブユニット及び自動車について詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明による自動車100が示されている。自動車100の進行方向をx軸の正方向、鉛直方向上向きをz軸の正方向とする右手座標系を取ると、図1に示されているのはy軸の正方向から見た自動車100の側面図である。
自動車100は、一人乗りの小型車である。自動車100は、フレーム104により構造的に支えられている。フレーム104の下部には蓄電池106が搭載されている。自動車100は、蓄電池106に代えて、又は蓄電池と共に燃料電池を備えていてもよい。
自動車100は、2個の後輪(1個は図示されていない)を備えている。2個の後輪の各々にはドライブユニット2が取り付けられている。ドライブユニット2は、モータ16を備えている。モータ16はコントローラ110に接続されている。モータ16は、コントローラ110の指令に応答してケーブル108を介して蓄電池106から電力を供給される。モータ16は電力を供給されると動力を発生する。ドライブユニット2はモータ16が発生する動力を後輪6に伝達し、後輪を回転する。
モータ16が各々の後輪の上方に設置されているため、2つの後輪の間の空間には駆動のためのシャフト等がない。そのため、後輪の間の空間を人または荷物を積載するスペースとして利用することができる。または、後輪の間の空間を利用して、後輪の間の空間を空気が抜ける構造など、空力特性を改善した形状の車体を設計することができる。特に一人乗りで軽量な自動車100の場合、車体を路面に押し付けて走行性を向上させる車体の設計をすることができる。
図2を参照すると、車体の右側の後輪を駆動するドライブユニット2の構成が示されている。車体の左側の後輪を駆動するドライブユニットは、図示されたドライブユニット2と車体に対して左右対称である。
ドライブユニット2は、ホイール4に取り付けられている。ホイール4にはタイヤ6が取り付けられている。ホイール4にはブレーキディスク8が取り付けられ、ブレーキディスク8はブレーキキャリパー10に接続されている。
ドライブユニット2は、ボトムケース11を備えている。ボトムケース11はブレーキディスク8に対してホイール4と反対側に隣接している。ボトムケース11はブレーキキャリパー10を支持している。
ボトムケース11は、ホイール4の車軸と概ね同じ中心軸を有する円盤型のギアケース13と、ギアケース13から上方に延長し、やや後方(x軸負方向)に傾いたボトムケース上部12とを有している。ボトムケース上部12とギアケース13とは一体に形成されている。
ボトムケース上部12の上面には、x軸方向に隣接した2個の円形の穴が設けられている。前方(x軸正方向)の穴には円筒形のドライブシャフト外筒14が差し込まれている。後方(x軸負方向)の穴にはドライブシャフト外筒14と平行に円筒形のサスペンション18が差し込まれている。サスペンション18は、衝撃を緩和するためのスプリングを内部に有している。
サスペンション18はドライブシャフト外筒14に固定されている。これにより、ドライブシャフト外筒14が中心軸の周りに回転する運動が防止されている。
ドライブシャフト外筒14は上部でモータ16に接続している。ドライブシャフト外筒14とサスペンション18とはブラケット20により車体に固定されている。ドライブユニット2はブラケット20により車体に支持されている。
本発明のドライブユニット2は、ドライブシャフト、サスペンション、ギヤケースが一体となったモジュールとしてモジュール化されており、さまざまな設計の車体に適用可能である。さらに、ドライブユニット2に内臓されているドライブシャフト2、サスペンション18は、傷つきにくく、錆びにくい。
図3を参照すると、x軸の正方向から見たときのドライブユニット2の構成が示されている。図3においては、ブレーキディスク8、ブレーキキャリパー10、ボトムケース11は省略して描かれている。
モータ16はモータ駆動軸19に接続されている。モータ駆動軸19は概ね鉛直方向を向いており、やや車体の内側の方に傾斜している。傾斜の角度は鉛直方向から5度以内、好ましくは3度程度である。モータ駆動軸19の下端はドライブシャフト外筒14の内部に位置する。
ドライブシャフト外筒14の内部にはモータ側中空シャフト32が収納されている。モータ駆動軸19の下端はモータ側中空シャフト32の上端に接続されている。モータ側中空シャフト32は、モータ駆動軸19と同軸の円筒形をなしている。モータ側中空シャフト32は内側に中空の空間を有しており、その空間の下端は開放している。
モータ側中空シャフト32の内側の空間には油、グリースなどの潤滑剤(図示せず)が塗布されている。モータ側中空シャフト32の内側の壁面には、潤滑材が外に漏れ出すことを防止するオイルシール33が設けられている。
モータ側中空シャフト32の内部にはモータ側球面スプライン36が収納されている。モータ側球面スプライン36の下面にはシャフト30が接続されている。シャフト30はモータ側中空シャフト32の開放端から外部に延長している。
ドライブシャフト外筒14は、モータ側中空シャフト32よりも下方にピニオンギア側中空シャフト34を収納している。ピニオンギア側中空シャフト34は、モータ側中空シャフト32と同軸の円筒形をなしている。ピニオンギア側中空シャフト32は内側に中空の空間を有しており、その空間の上端は開放している。
ピニオンギア側中空シャフト34の内側の空間には油、グリースなどの潤滑剤(図示せず)が塗布されている。ピニオンギア側中空シャフト34の内側の壁面には、潤滑材が外に漏れ出すことを防止するオイルシール35が設けられている。
シャフト30の下端はピニオンギア側中空シャフト34の開放された上端から内部に入り込んでいる。シャフト30の下端にはピニオンギア側球面スプライン38が取り付けられている。ピニオンギア側球面スプライン38はピニオンギア側中空シャフト34の内部に収納されている。
ピニオンギア側中空シャフト34の下端にはピニオンギア側中空シャフト34と同軸にピニオンギア駆動軸22がナット39により固定されている。ナット39は、上面に油溜まりを有している。
ドライブシャフト外筒14の下端付近の内周には4点接触ベアリング24が取り付けられている。4点接触ベアリング24はピニオンギア駆動軸22を支持している。
ピニオンギア駆動軸22はドライブシャフト外筒14の下端から外部に延長している。ピニオンギア駆動軸22の下端はピニオンギア26に接続している。ピニオンギア26の回転軸はピニオンギア駆動軸22と同軸である。
ピニオンギア26は、リングギア28に噛み合っている。リングギア28の回転軸はピニオンギア26の回転軸に対して概ね垂直であり、路面に対して概ね平行である。リングギア28は回転軸29に接続している。回転軸29はホイール4に接続している。
ピニオンギア26とリングギア28により減速機構が実現されている。すなわち、リングギア28の歯数は、ピニオンギア26の歯数に比べて多い。例えばリングギア28の歯数はピニオンギアの歯数の3倍である。
ドライブユニット2が後輪に設置されていることにより、こうした車輪内の減速機構を設置することが容易である。
図4を参照すると、ドライブシャフト3の構成が示されている。ドライブシャフト3は、モータ駆動軸19、モータ側中空シャフト32、モータ側球面スプライン36、シャフト30、ピニオンギア側球面スプライン38、ピニオンギア側中空シャフト38、及びピニオンギア側駆動軸22からなる。
モータ側球面スプライン36は、シャフト30の中心軸に対して回転対称であり、中央が膨らんだ側面を有する樽型の形状をしている。サスペンション18に負荷が掛けられていない状態のとき、モータ側球面スプライン36の中心軸は、モータ側中空シャフト32の中心軸と同軸である。サスペンション18に負荷が掛けられていない状態のとき、モータ側球面スプライン36は、側面の最も膨らんだ部分において、モータ側中空シャフト32の内側の面にA−A’に示される位置において接して(噛み合って)いる。
モータ側球面スプライン36の樽型の側面は、球面の一部をなす形状でなくてもよい。モータ側球面スプライン36は、シャフト30の軸方向を上下方向として、上下に対称形でなくてもよい。
ピニオンギア側球面スプライン36は、シャフト30を法線とする平面に対してモータ側球面スプライン36と対称な樽型の形状をしている。自動車100が静止した状態のとき、ピニオンギア側球面スプライン36の中心軸は、ピニオンギア側中空シャフト34の中心軸と同軸である。自動車100が静止した状態のとき、ピニオンギア側球面スプライン36は、側面の最も膨らんだ部分においてモータ側中空シャフト32の内側の面と接して(噛み合って)いる。自動車100が静止した状態のとき、ピニオンギア側球面スプライン36は下側の面がナット39の上側の面に接することにより支持されている。
図5を参照すると、図4におけるA−A’断面においてモータ側中空シャフト32とモータ側球面スプライン36とをモータ側中空シャフト32の中心軸を法線とする平面で切断した断面図が示されている。モータ側中空シャフト32は内周に、モータ側中空シャフト32の中心軸と平行に設けられた多数の溝(又は突起)である内周ストレートスプライン42を有している。内周ストレートスプライン42と外周ストレートスプライン40とは嵌合してスプラインを形成している。
図6を参照すると、モータ側球面スプライン36の形状が示されている。モータ側球面スプライン36の側面(樽型において中央が膨らんでいる面)には、樽型の周方向に対して垂直に、すなわちシャフト30と概ね平行に設けられた多数の突起(又は溝)である外周ストレートスプライン40を有している。
図7を参照すると、サスペンション18の中心軸に垂直方向の負荷が掛けられたときのドライブシャフト3が示されている。サスペンション18が有するスプリングが引き伸ばされる向きに負荷が掛けられているとき、モータ側球面スプライン36は、側面の最も膨らんだ部分において、図5に示されたモータ側中空シャフト32の内側のA−A’の位置よりもピニオンギア側中空シャフト34にy(y>0)だけ近いB−B’に示される位置でモータ側中空シャフト32に接している。
サスペンション18が有するスプリングが縮められる向きに負荷が掛けられたときは、y<0、すなわちモータ側球面スプライン36は、側面の最も膨らんだ部分において、A−A’の位置よりもモータ駆動軸19に近い位置でモータ側中空シャフト32に接する。
ピニオンギア側球面スプライン38は、ピニオンギア側中空シャフト34に対して、ピニオンギア側中空シャフト34の中心軸の方向に所定の長さよりも短い範囲内で摺動可能である。
図8を参照すると、サスペンション18の中心軸に直交する方向に負荷が掛けられたときのドライブシャフト3が示されている。モータ側中空シャフト32の中心軸、及びピニオンギア側中空シャフト34の中心軸に対してシャフト30の中心軸は傾いている。モータ側球面スプライン36の中心軸はシャフト30の中心軸と同軸であるため、モータ側中空シャフト32の中心軸に対して傾いている。
モータ側球面スプライン36の中心軸がモータ側中空シャフト32に対して傾いたとき、モータ側球面スプライン36が樽型の側面を有していることにより、モータ側球面スプライン36の外周ストレートスプライン40とモータ側中空シャフト32の内周ストレートスプライン42とは嵌合している。
すなわち、モータ側球面スプライン36の側面の形状は、モータ側球面スプライン36の中心軸がモータ側中空シャフト32に対して所定の大きさ(例えば3度から5度)よりも小さい任意の角度で傾いたとき、外周ストレートスプライン40と内周ストレートスプライン42とが嵌合する形状(定幅な形状)に設計されている。
モータ側球面スプライン36は、樽型の側面の最も膨らんだ太い部分よりも少しずれた部分でモータ側中空シャフト32の内側の側面に接する。モータ側球面スプライン36がモータ側中空シャフト32に接する位置は、モータ側中空シャフト32の内周の角度によって違うことが好ましい。その違いは図8においてyとyの差Δyによって表されている。モータ側球面スプライン36は、Δyがゼロでないように形状が決められていることが好ましい。
ドライブシャフト3は、モータ側球面スプライン36の中心軸がモータ側中空シャフト32に対して傾いたときに、モータ側中空シャフト32の中心軸とピニオンギア側中空シャフト34の中心軸とが平行となるように製作されている。こうしたドライブシャフト3において、モータ側球面スプライン36の中心軸がモータ側中空シャフト32に対して傾いたとき、ピニオンギア側球面スプライン38の中心軸はピニオンギア側中空シャフト34に対して傾く。
ピニオンギア側球面スプライン38の中心軸がピニオンギア側中空シャフト34に対して傾いたとき、ピニオンギア側球面スプライン38が樽型の側面を有していることにより、ピニオンギア側球面スプライン38の外周ストレートスプライン40とピニオンギア側中空シャフト34の内周ストレートスプライン42とは嵌合している。
すなわち、ピニオンギア側球面スプライン38の側面の形状は、ピニオンギア側球面スプライン38の中心軸がピニオンギア側中空シャフト34に対して所定の大きさよりも小さい任意の角度で傾いたとき、外周ストレートスプライン40と内周ストレートスプライン42とが嵌合する形状(定幅な形状)に設計されている。
以上の構成を備えたドライブシャフト、ドライブユニット、及び自動車は、以下のように動作する。
自動車100の運転手が所定の操作を行うと、コントローラ110はケーブル108を介して蓄電池106からの電力をモータ16に供給する。モータ16は電力をトルクに変換し、モータ駆動軸19を回転する。
モータ側中空シャフト32は中心軸のまわりにモータ駆動軸19と一体に回転する。モータ側球面スプライン36の外周ストレートスプライン42がモータ側中空シャフト32のA−A’の位置で内周ストレートスプライン42と嵌合していることにより、モータ側球面スプライン36はモータ側中空シャフト32と同じ角速度で回転する。
シャフト30とピニオンギア側球面スプライン38とはモータ側球面スプライン36と一体に回転する。ピニオンギア側球面スプライン38の外周ストレートスプライン42と中空シャフト34の内周ストレートスプライン42が嵌合していることにより、ピニオンギア側中空シャフト34はピニオンギア側球面スプライン38と同じ角速度で回転する。
ピニオンギア駆動軸22とピニオンギア26とはピニオンギア側中空シャフト34と一体に回転する。リングギア28はピニオンギア26に噛み合って回転する。リングギア28の歯数がピニオンギア26の歯数よりも多いためにリングギア28はピニオンギア26よりも小さい角速度で回転する。
リングギア28のトルクは回転軸29を介してホイール4に伝達され、ホイール4及びタイヤ6を駆動する。
電力を回転運動に変換するモータは、エンジンと比較して、回転速度が小さいときに発生するトルクが大きいという特性を有する。そのため、モータの始動時、停止時にシャフトに大きなトルクがかかる。本発明のドライブユニットによれば、減速機構によりモータ駆動軸の回転数を下げてホイールに伝達しているため、ドライブシャフトのトルクが小さく抑えられる。そのため、所定の強度を保ちつつシャフトの材質、形状、寸法などの設計の自由度が大きくなる。特にシャフトがより軽量になると、乗り心地が向上する。
自動車100が走行しているとき、路面の状態などによりホイール4が衝撃を受ける。サスペンション18に格納されたメインスプリング、ブッシュ、ダンパにより、運転手が受ける衝撃は緩和される。
ホイール4が受ける衝撃によりサスペンション18が有するスプリングが軸方向に伸縮すると、図7に示されるようにモータ側球面スプライン36はモータ側中空シャフト32の中心軸方向にA−A’からずれた位置B−B’に移動する。B−B’の位置において内周ストレートスプライン40と外周ストレートスプライン42とは嵌合している。そのため、モータ側中空シャフト32のトルクはシャフト30に伝達される。
ピニオンギア側球面スプライン38は、サスペンションの伸縮に応じて、ナット39に支持された状態の位置からずれて、ピニオンギア側中空シャフト34の中心軸方向に摺動する。摺動した位置において、ピニオンギア側球面スプライン38の外周ストレートスプライン42とピニオンギア側中空シャフト34の内周ストレートスプライン40とは嵌合している。そのため、シャフト32のトルクはピニオンギア側中空シャフト34に伝達される。
図7を参照して以上に説明された動作により、ドライブシャフト3はサスペンションの伸縮と一致して伸縮し、伸縮した状態でモータ駆動軸19の回転は等速にピニオンギア駆動軸22に伝達される。
ホイール4が衝撃を受けサスペンションが中心軸に直交する方向に負荷を受けると、図8に示されるようにシャフト30がモータ側中空シャフト32、及びピニオンギア側中空シャフト34に対して傾く。モータ側中空シャフト32の中心軸とピニオンギア側中空シャフト34の中心軸とは平行である。
傾いた状態において、モータ側中空シャフト32の内周ストレートスプライン42とモータ側球面スプライン36の外周ストレートスプライン40とは噛み合っている。傾いた状態において、ピニオンギア側中空シャフト34の内周ストレートスプライン42とピニオンギア側球面スプライン38の外周ストレートスプライン40とは噛み合っている。さらに、モータ側中空シャフト32の中心軸とピニオンギア側中空シャフト34の中心軸とが平行であることにより、モータ駆動軸19の回転は等速にピニオンギア駆動軸22に伝達される。
傾いた状態で回転しているモータ側球面スプライン36は、側面が樽型であることにより、中心軸がモータ側中空シャフト32の中心軸と一致する向きに力を発生する。傾いた状態で回転しているピニオンギア側球面スプライン38は、側面が樽型であることにより、中心軸がピニオンギア側中空シャフト34の中心軸と一致する向きに力を発生する。この力により、樽型の球面スプラインを用いたドライブシャフト3は、自ずからモータ駆動軸19、シャフト30、ピニオンギア駆動軸22が同軸になる向きの力を有する。こうしたドライブシャフト3を使用した自動車100は、走行の安定性が高い。
本発明によるドライブユニットによれば、モータ16はサスペンション18の上方に位置している。そのため、本発明の自動車100はばね下重量が小さく、乗り心地が良い。
図1は、自動車の側面図である。 図2は、ドライブユニットの構成を示す。 図3は、ドライブユニットの構成を示す。 図4は、ドライブシャフトの構成を示す。 図5は、球面スプラインを示す。 図6は、スプラインの断面を示す。 図7は、ドライブシャフトを示す。 図8は、ドライブシャフトを示す。
符号の説明
2…ドライブユニット
3…ドライブシャフト
4…ホイール
6…タイヤ
8…ブレーキディスク
10…ブレーキキャリパー
11…ボトムケース
12…ボトムケース上部
13…ギアケース
14…ドライブシャフト外筒
16…モータ
18…サスペンション
19…モータ駆動軸
20…ブラケット
22…ピニオンギア駆動軸
24…ベアリング
26…ピニオンギア
28…リングギア
29…回転軸
30…シャフト
32…モータ側中空シャフト
34…ピニオンギア側中空シャフト
36…モータ側球面スプライン
38…ピニオンギア側球面スプライン
40…外周ストレートスプライン
42…内周ストレートスプライン
100…自動車
104…フレーム
106…蓄電池
108…ケーブル
110…コントローラ

Claims (8)

  1. 第1軸の周りに回転可能に支持され内周に前記第1軸と平行な第1溝を有する第1中空円筒と、
    前記第1軸と平行な第2軸の周りに回転可能に支持され前記第2軸と平行な第2溝を有する第2中空円筒と、
    シャフトと、
    前記シャフトの第1端に固定され、前記シャフトの周りに回転対称な樽型を有し、前記樽型の周方向に対して垂直に延長し前記第1溝と噛み合う第1突起を有する第1回転部材と、
    前記シャフトの第2端に固定され、前記シャフトの周りに回転対称な樽型を有し、前記樽型の周方向に対して垂直に延長し前記第2溝と噛み合う第2突起を有する第2回転部材
    とを具備する
    ドライブシャフト。
  2. 請求項1に記載されたドライブシャフトであって、
    前記第1回転部材は、前記第1中空円筒に対して前記第1溝と平行な方向に摺動可能である
    ドライブシャフト。
  3. 請求項1又は2に記載されたドライブシャフトと、
    前記第1中空円筒にトルクを供給する原動機と、
    前記第2中空円筒のトルクを車軸に伝達する伝達機構
    とを具備する
    ドライブユニット。
  4. 請求項3に記載されたドライブユニットであって、
    前記ドライブシャフトは前記第1軸がサスペンションのコイルスプリングの中心軸と平行な方向を向くように設置され、
    前記伝達機構は、前記第2軸のトルクを前記車軸に取り付けられるホイールの中心軸まわりのトルクに変換するギアを備える
    ドライブユニット。
  5. 請求項3又は4に記載されたドライブユニットであって、
    前記伝達機構は、前記車軸の回転速度を前記ドライブシャフトの回転速度よりも小さくする減速機構を備える
    ドライブユニット。
  6. 請求項3から5のうちのいずれか1項に記載されたドライブユニットであって、
    前記原動機はモータである
    ドライブユニット。
  7. 請求項3から6のうちのいずれか1項に記載されたドライブユニットであって、
    更に、前記ドライブシャフトを収納する第1外筒と、
    前記第1外筒に平行に固定された第2外筒と、
    前記第2外筒に収納されたサスペンション
    とを具備する
    ドライブユニット。
  8. 請求項3から7のうちのいずれか1項に記載されたドライブユニットと、
    前記車軸に取り付けられた車輪
    とを具備する
    自動車。
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