JPH04296349A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPH04296349A
JPH04296349A JP6155391A JP6155391A JPH04296349A JP H04296349 A JPH04296349 A JP H04296349A JP 6155391 A JP6155391 A JP 6155391A JP 6155391 A JP6155391 A JP 6155391A JP H04296349 A JPH04296349 A JP H04296349A
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epoxy resin
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filler
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Katsuhiko Yasu
克彦 安
Mitsuo Obara
小原 光雄
Taisuke Okada
泰典 岡田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは電気機器の絶縁材料として好適なエ
ポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ樹脂組成物は、優れた絶
縁特性および機械特性を有し、各種電気絶縁材料として
幅広く利用されているが、近年、電気機器の小型化や軽
量化および動作温度上昇の傾向にあるため、エポキシ樹
脂組成物に対して耐クラック性の向上および低比重化が
要求されている。
【0003】耐クラック性を向上するためには、充填剤
の配合量を増やし、熱膨脹係数を小さくして内部応力を
小さくする方法が用いられている。しかし、この方法で
は、エポキシ樹脂組成物の比重が大きくなり、注型した
電気機器が重くなるという欠点があった。
【0004】最近では、エポキシ樹脂組成物の一部にシ
ラスバルーンやフィライトなどの中空球状充填剤を無機
充填剤と混合して用い、比重を小さくする方法が採用さ
れている。しかしながら、シラスバルーンやフィライト
などは、エポキシ樹脂に濡れにくいため、混合して貯蔵
すると、貯蔵中に中空球状充填剤が浮遊し、これを再混
合して硬化剤を加えて注型、硬化すると、硬化中に中空
球状充填剤の浮遊が進行し、上部に中空体が多く、下部
に無機充填剤が多い硬化物が得られるため、硬化物の耐
クラック性が低下するという問題があった。
【0005】またシラスバルーンやフィライトは、原料
を天然品に依存するため、品質の変動が大きく、さらに
エポキシ樹脂との混合作業中に中空体が破壊することが
あり、期待するような低比重化の効果が充分に得られな
い場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の従来技術の欠点を解決し、耐クラック性に優れ、低比
重のエポキシ樹脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、充填剤として
、平均粒子径5〜20μmの無機充填剤と、エポキシ樹
脂またはエポキシ樹脂および希釈剤100重量部に対し
て3〜20重量部の中空球状の充填剤であるガラスバル
ーンを含有してなるエポキシ樹脂組成物に関する。
【0008】本発明に用いられるエポキシ樹脂には特に
制限はなく、1分子中に少なくとも1個のエポキシ基を
有するものであり、例えばビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルAD型エポキシ樹脂、多価アルコールのポリグリシジ
ルエステルなどが挙げられる。これらの樹脂としては常
温で液状のものが好ましく、市販品としてはエピコート
828(シェル化学社製商品名)、GY−260(チバ
ガイギー社製商品名)、DER−331(ダウケミカル
社製商品名)等が挙げられる。これらは併用してもよい
。希釈剤としてはモノグリシジルエーテル、ジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコール等が用いられる
【0009】本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化には、
硬化剤として酸無水物またはアミン化合物が用いられる
。酸無水物としては特に制限はないが、常温で液体のも
のが好ましく、例えばメチルテトラヒドロ無水フタル酸
、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルエンドメチ
レン無水フタル酸、ドデセニル無水フタル酸等が用いら
れる。市販品としてはHN−2200(日立化成社製商
品名)、QH−200(日本ゼオン社製商品名)等が挙
げられる。これらは併用してもよい。該酸無水物の配合
量は、エポキシ樹脂またはエポキシ樹脂および希釈剤1
00重量部に対して50〜150重量部が好ましい。
【0010】酸無水物を使用する際には硬化促進剤が用
いられる。この硬化促進剤としては、例えば2−エチル
−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−4−メ
チルイミダゾール、1−ベンジル−2−エチルイミダゾ
ール等のイミダゾールおよびその誘導体、トリスジメチ
ルアミノフェノール、ベンジンメチルアミン等の第3級
アミン類などが用いられる。市販品としては2E4MZ
(四国化成社製商品名)、BDMA(花王社製商品名)
等が挙げられる。該硬化促進剤の配合量は、酸無水物1
00重量部当たり0.1〜5.0重量部が好ましい。
【0011】アミン化合物としては、芳香族ポリアミン
とその変性物、脂肪族ポリアミンとその変性物が挙げら
れ、例えばジアミノジフェニルメタンとエポキシ樹脂の
付加物等が用いられる。市販品としてはEH−520(
旭電化社製商品名)、EH−551(アデカ社製商品名
)、アンカミン2007(アンカーケミカル社製)等が
挙げられる。これらは併用してもよい。該アミノ化合物
の配合量は、エポキシ樹脂またはエポキシ樹脂および希
釈剤100重量部に対して5〜50重量部が好ましい。
【0012】本発明に用いられる無機充填剤としては、
例えば結晶シリカ、溶融シリカ、水和アルミナ、酸化ア
ルミナ、タルク、水酸化マグネシウム等が挙げられ、市
販品としてCRT−AA、RD−8(龍森社製商品名)
、C−315H、C−308(住友化学社製商品名)な
どが挙げられる。無機充填剤の平均粒子径は5〜20μ
mとされる。平均粒子径が5μm未満では、中空球状の
充填剤を配合した場合に粘度が著しく上昇し、揺変性が
増大して作業性が低下する。また20μmを超えると、
組成物の貯蔵安定性が低下し、また硬化時に無機充填剤
が沈降し、上部と下部の熱膨脹係数が異なる硬化物が得
られ、耐クラック性が低下する。無機充填剤の使用量は
エポキシ樹脂またはエポキシ樹脂および希釈剤100重
量部に対して50〜400重量部が好ましい。
【0013】本発明に用いられる中空球状の充填剤には
ガラスバルーンが用いられる。該ガラスバルーンの市販
品としては、グラスバブルス(住友スリーエム社製商品
名)、CEL−STAR(旭硝子社製商品名)などが挙
げられる。ガラスバルーン以外のシラスバルーンやフィ
ライトなどを使用すると、エポキシ樹脂との濡れ性が悪
く、混合後の貯蔵中にこれらが浮遊し、また再混合して
硬化剤を加えて注型、硬化した場合にも中空球状充填剤
が浮遊して上部に中空体が多く、下部に無機充填剤の多
い2層構造の硬化物が得られ、耐クラック性が低下する
【0014】ガラスバルーンの使用量は、エポキシ樹脂
またはエポキシ樹脂および希釈剤100重量部に対して
3〜20重量部である。配合量が20重量部を超えると
揺変性が増大して流動性を失い、著しく作業性が低下す
る。また5重量部未満では低比重化の効果がない。
【0015】本発明のエポキシ樹脂組成物には、必要に
応じて赤リン、ヘキサブロモベンゼン、ジブロモフェニ
ルグリシジルエーテル、ジブロモクレジルグリシジルエ
ーテル、三酸化アンチモン等の難燃剤、ベンガラ、酸化
第2鉄、カーボン、チタンホワイト等の着色剤、シラン
系カップリング剤、シリコーン剤等の消泡剤などを配合
することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
。なお、例中の部および%は特に断りのない限りそれぞ
れ重量部および重量%を意味する。 実施例1〜5および比較例1〜8 表1に示す配合物および配合量でそれぞれエポキシ樹脂
組成物を調製し、所定の型に注入して80℃で6時間硬
化させ、硬化物を得た。調製した組成物の粘度、比重、
硬化物の線膨張係数、耐クラック性、貯蔵中の無機充填
剤の沈降性および貯蔵中の中空球状の充填剤(中空体)
の浮遊性を下記のようにして測定し、その結果を表1に
示した。
【0017】(1)粘度:エポキシ樹脂組成物の粘度を
25℃の恒温槽中で、JIS  C  2105に準じ
て東京計器社製B型回転粘度計を用い測定した。 (2)比重:エポキシ樹脂組成物の比重をJIS  C
  2105に準じてハバート比重びんを用いて測定し
た。 (3)線膨脹係数:エポキシ樹脂組成物を80℃で6時
間硬化させ直径50mm、長さ80mmの硬化物を作製
し、5mm×5mm×5mmの試験片を切り出し、リガ
ク社製熱物理試験材で測定した。 (4)耐クラック性:直径60mmの金属シャーレに1
/2インチの鉄製スプリングワッシャーをセットし、エ
ポキシ樹脂組成物をワッシャーの上端まで注入、硬化し
て試験片とした。その後、金属シャーレをはずし、JI
S  C  2105のヒートサイクル条件(表2に示
す)に従ってヒートサイクル試験を行い、クラックの発
生状況を観察し、クラックが発生するサイクル数で示し
た。 (5)硬化中の無機充填剤の沈降性:直径70mm、長
さ80mmの金属缶にエポキシ樹脂組成物を300ml
注入し、40℃で30日間放置した後、無機充填剤の沈
降層高さを測定した。 (6)貯蔵中の中空体の浮遊性:直径70mm、長さ8
0mmの金属缶にエポキシ樹脂組成物を300ml注入
し、40℃で30日間放置した後、表面層の5mlと底
部の5mlを採取して比重を測定し、その差を調べた。 数値の大きい方が沈降が大きい。
【0018】
【表1】
【表2】
【0019】また表1で用いた無機充填剤の平均粒子径
をミクロメリティックス社製のSEDIGRAPH  
5000ETを用いて試料濃度約8%、スタート粒子径
50μm、分散液ヘキサメタリン酸ソーダ0.1%およ
び予備分散として超音波洗浄を1分間行って測定し、そ
の結果を表3に示した。
【表3】
【0020】表1の結果から、実施例1〜5で得られた
エポキシ樹脂組成物は、いずれも低比重で、無機充填剤
の沈降および中空体の浮きがほとんど発生しないため、
上部と下部の線膨脹係数の均一な硬化物が得られ、耐ク
ラック性に優れることが示される。
【0021】これに対し、比較例1では、無機充填剤お
よび中空体を含まないため、その硬化物の線膨脹係数が
大きく、耐クラック性に劣っている。比較例2では、中
空体を含んでいないため、低比重化できない。比較例3
では、平均粒子径5μm未満の無機充填剤を含むため、
ペースト状になり、注入作業ができない。比較例4では
、平均粒子径20μmを超える無機充填剤を含むため、
貯蔵中の充填剤の沈降が大きく、硬化物の上部と下部の
線膨脹係数が異なり、耐クラック性に劣っている。 比較例5、6では、ガラスバルーン以外の中空体を含む
ため、貯蔵中に中空体が浮遊し、また硬化物の上部と下
部の線膨脹係数が異なり、耐クラック性に劣っている。 比較例7では、エポキシ樹脂100部に対して20部以
上の中空体を含むため、ペースト状になり、注入作業が
できない。比較例8では、エポキシ樹脂100部に対し
て3部未満の中空状充填剤を含むため、低比重化できな
い。
【0022】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物によれば、
貯蔵中および硬化中の無機充填剤の沈降と中空体を浮き
が防止できるため、上部と下部の線膨脹係数が均一で耐
クラック性に優れるとともに低比重の硬化物を得ること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  充填剤として、平均粒子径5〜20μ
    mの無機充填剤と、エポキシ樹脂またはエポキシ樹脂お
    よび希釈剤100重量部に対して3〜20重量部の中空
    球状の充填剤であるガラスバルーンを含有してなるエポ
    キシ樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275355A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
WO2007058812A1 (en) * 2005-11-10 2007-05-24 3M Innovative Properties Company Filled polymer composites
US9006302B2 (en) 2010-09-08 2015-04-14 3M Innovative Properties Company Glass bubbles, composites therefrom, and method of making glass bubbles

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007058812A1 (en) * 2005-11-10 2007-05-24 3M Innovative Properties Company Filled polymer composites
US9006302B2 (en) 2010-09-08 2015-04-14 3M Innovative Properties Company Glass bubbles, composites therefrom, and method of making glass bubbles

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