JPH0429554Y2 - - Google Patents

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JPH0429554Y2
JPH0429554Y2 JP1987058641U JP5864187U JPH0429554Y2 JP H0429554 Y2 JPH0429554 Y2 JP H0429554Y2 JP 1987058641 U JP1987058641 U JP 1987058641U JP 5864187 U JP5864187 U JP 5864187U JP H0429554 Y2 JPH0429554 Y2 JP H0429554Y2
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casing
air
fixed electrode
trimmer capacitor
ventilation holes
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は、電極間の誘電体として空気を利用し
た高周波、高電力用のエアトリマコンデンサに関
する。
[従来技術とその欠点] 従来のエアトリマコンデンサは、第2図に示す
ように絶縁部材で形成された筒状のケーシング1
1によつて同軸状に構成される固定電極12およ
び回動電極13を保持する密閉構造となつてい
た。
このため、固定電極部で発生した熱、および固
定電極12と共にナツト14でケーシング11に
固定されるラグ板15に接続されたコイル等の外
部接続素子で発生した熱が伝導により固定電極1
2に加えられた場合、ケーシング11内部に熱が
たまり温度が異常に上昇して大幅な容量変化を招
き、さらには熱による変形、破壊を招くような欠
点があつた。なお、第2図において、図中16は
ケーシング11および回動電極13を固定するた
めの台座である。
[考案の目的] 本考案は上記のような点に鑑みなされたもの
で、温度上昇および大幅な容量変化を招くことの
ないエアトリマコンデンサを提供することを目的
とする。
[考案の要点] すなわち、本考案に係わるエアトリマコンデン
サは、同軸状に構成される固定電極および回動電
極を保持するケーシングに、同ケーシング内部へ
の空気供給を可能にして形成される通風孔を設け
ることにより空気の対流による熱放散効果を良く
して、温度上昇を抑えると同時に容量変化を少な
くすることを特徴とする。
[考案の実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例に係わ
るエアトリマコンデンサを説明する。第1図はそ
の構成を示す図であり、同図aは外観構成を示す
斜視図、同図bは側断面図である。
すなわち、このエアトリマコンデンサは、絶縁
部材で形成された筒状のケーシング21によつて
同軸状に構成される固定電極22および回動電極
23を保持し、電極間の誘電体として空気を利用
するように構成されている。
固定電極22は、ケーシング21の内周面に配
設されておりケーシング21の外部側よりナツト
24で固定されている。このナツト24には例え
ばコイル等の外部接続素子を固定するためのラグ
板25が接続されている。回動電極23は、ケー
シング21の内部に上下方向移動可能にして配設
されており、ケーシング21の底部に配設される
台座26によつて保持されている。
また、ケーシング21の側面および片側閉端面
つまり固定電極22がナツト24によつて固定さ
れている面には、ケーシング21内部への空気供
給を可能にして通風孔27a、27bおよび通風
孔28a,28bがそれぞれ形成されている。
このような構成のエアトリマコンデンサにあつ
ては、固定電極22と回動電極23が同軸状に構
成され、回動電極22の上下移動によつて容量を
可変させる。所謂ピストントリマを構成してい
る。ラグ板25にはコイルが接続され、このコイ
ルとエアトリマコンデンサによりLC共振回路が
構成される。
ここで、このLC共振回路に対して、高周波、
高電力を印加した場合、コイルおよびエアトリマ
コンデンサの抵抗分により電力が消費され発熱す
る。発生した熱は、絶縁部材で形成されたケーシ
ング21を通じて空気中に逃げる分と、ケーシン
グ21の側面に形成された通風孔27a,27b
および片側閉端面に形成された通風孔28a,2
8bを通じて空気の対流により放散する。この場
合、一般に耐熱性が良く、高周波特性に優れた絶
縁部材(例えばテフロン等)は、熱伝導率が悪
く、熱を放射する上であまり期待できない。した
がつて、ケーシング21内部への空気供給を可能
にして形成された通風孔27a,27bおよび通
風孔28a,28bによる熱放射がエアトリマコ
ンデンサ内部つまりケーシング内部21の温度上
昇を低く抑えると同時に容量変化を少なくするこ
とに大きな役割を果たすようになる。
なお、ケーシング21を形成する絶縁部材とし
ては、熱伝導率が良く、かつ耐熱性、高周波特性
に優れた絶縁部材(例えばアルミナ磁器等)もあ
るが、この種の絶縁部材は非常に高価であり、加
工性が悪いため、エアトリマコンデンサの筒状の
ケーシング21として使用するには適さない。
また、通風孔28a,28bは、ケーシング2
1の固定電極固定面に、ケーシング21と固定電
極22の両方を貫通するようにして形成されてい
るものであり、ケーシング21内へ空気供給の役
目と同時に固定電極22の取付けを容易にする作
用もある。すなわち、固定電極22をケーシング
21にナツト締めする際に、通風孔28a,28
bに金属棒を差込んで廻り止めとすれば、ナツト
24を容易に締付けることができる。
このように、本実施例によれば、比較的安価な
絶縁部材を用いて、加工および組込みが容易であ
ると同時に熱放散が良く、高周波、高電力の使用
時における温度上昇および容量変化の少ないエア
トリマコンデンサを得ることができる。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、同軸状に構成さ
れる固定電極および回動電極を保持するケーシン
グに、同ケーシング内部への空気供給を可能にし
て形成される通風孔を設けたことにより、空気の
対流による熱放散効果が良くなる。このため、温
度上昇および大幅な容量変化を招くようなことが
なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わるエアトリマ
コンデンサの構成を示す図であり、同図aは外観
構成を示す斜視図、同図bは側断面図、第2図は
従来のエアトリマコンデンサの構成を示す側断面
図である。 21……ケーシング、22……固定電極、23
……回動電極、24……ナツト、25……ラグ
板、26……台座、27a,27b……通風孔、
28a,28b……通風孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁部材で形成され、同軸状に構成される固定
    電極および回動電極を保持するケーシングと、こ
    のケーシングに同ケーシング内部への空気供給を
    可能にして形成される複数の通風孔とを具備した
    ことを特徴とするエアトリマコンデンサ。
JP1987058641U 1987-04-20 1987-04-20 Expired JPH0429554Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987058641U JPH0429554Y2 (ja) 1987-04-20 1987-04-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987058641U JPH0429554Y2 (ja) 1987-04-20 1987-04-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63165839U JPS63165839U (ja) 1988-10-28
JPH0429554Y2 true JPH0429554Y2 (ja) 1992-07-17

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ID=30889398

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JP1987058641U Expired JPH0429554Y2 (ja) 1987-04-20 1987-04-20

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH041722Y2 (ja) * 1985-02-23 1992-01-21

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Publication number Publication date
JPS63165839U (ja) 1988-10-28

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