JPH042950Y2 - - Google Patents

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JPH042950Y2
JPH042950Y2 JP1984034212U JP3421284U JPH042950Y2 JP H042950 Y2 JPH042950 Y2 JP H042950Y2 JP 1984034212 U JP1984034212 U JP 1984034212U JP 3421284 U JP3421284 U JP 3421284U JP H042950 Y2 JPH042950 Y2 JP H042950Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案はコンクリート製品を吊り上げるための
吊金具と、吊金具を使用するため予めコンクリー
ト製品中に埋め込んでおく埋設部材との組合せに
関する。
《従来の技術》 従来コンクリート製品の吊り上げには種々の吊
金具および埋設部材が使用されているが、最近多
く用いられているものを第7図に示す。吊金具4
1はU字体42の両端の貫通孔にボルト43を挿
通し、ナツト44で固定したものである。埋設部
材45は金属製で、筒体の外周壁に補強板46を
一体接合し、第7図に示すごとく、コンクリート
製品47中に少なくとも2か所埋め込まれる。
また、第8図に示す埋設部材50も案出されて
いる。これはプラスチツク製で内周壁に通常のメ
ネジ51(リード角1.7°以下)が形成されてお
り、これに対応する吊金具のボルト先端にオネジ
を形成し、吊金具と埋設部材をネジにより係合せ
んとしたものである。
《考案が解決しようとする問題点》 前者によれば、吊金具のコンクリート製品への
着脱は、吊り上げ用ワイヤー48に取り付けた吊
金具41のボルト43先端を埋設部材45内に差
し込みまたは引抜くだけで極めて簡単であり、ま
た吊金具のボルト先端と埋設部材の筒体内周壁と
は回動自在であるから、吊り上げた状態で、ボル
トを軸としてコンクリート製品を反転することが
できる等、吊り上げ作業能率上大きな利点があ
る。しかしその反面、吊り上げ状態における吊金
具と埋設部材との結合は、コンクリート製品47
の重量によりボルト43先端と筒体45内周壁に
生ずる摩擦力のみであり、僅かな斜め吊り、その
他の原因で吊金具がコンクリート製品からはずれ
やすく危険であるという致命的欠点がある。また
埋設部材の錆を防ぐため、コンクリート表面に露
出しないように奥に埋め込まなければならず、そ
のために特殊な道具と手間を必要とし、最終的に
は埋設部材の穴をモルタル等で充填しなければな
らない。
後者においては、錆の問題と吊り上げ作業の安
全性の問題は解決できるのであるが、吊金具を埋
設部材に着脱する際、ボルトを10回ないしそれ以
上回転させなければならす、作業能率が著しく悪
いためほとんど使用されていないのが現状であ
る。
本考案はこれら問題点を改善し、吊り上げ作業
能率と安全性の双方を確保し、実用に耐える吊金
具および埋設部材を提供するものである。
《問題点を解決するための手段》 本考案は、先端にリード角が5°以上のテーパ状
の角ネジまたは台形ネジで成るオネジ部とこれに
続くネジを有しないテーパ部を形成したボルトを
U字体の両端に穿設した貫通孔に回転自在に挿通
して成る吊金具と、一端を閉塞し他端を開口した
プラスチツク製筒体の開口付近に前記テーパ部に
対応するテーパ状の導入部を、その奥に前記オネ
ジ部と螺合するメネジ部を形成して成るコンクリ
ート製品に埋め込まれる埋設部材との組合せであ
る。
《作用》 本考案においては、吊金具と埋設部材とがネジ
により螺合するので安全である。
吊金具のボルトの先端のオネジ部は、リード角
が5°以上となつているので螺合に必要な回転数が
少なく、速やかな作業が期待できる。ネジ山は角
または台形ネジなので回転が滑らかで強度も強
い。オネジ部はテーパネジなので着脱の際の回転
はさらに滑らかとなる。
さらに、吊金具にはオネジ部に続いてネジを有
しないテーパ部を形成し、埋設部材にはこれに対
応して開口付近にテーパ状の導入部を形成してい
る。これらの構成は、次の顕著な作用をもたら
す。すなわち、埋設部材の開口の径が吊金具の
ボルト先端の径より著しく大きくなるのでボルト
を埋設部材内に導くのが容易となり、作業能率が
よい。大型のコンクリート製品について使用す
るときは、吊金具の先端を埋設部材内に長くのみ
込ませなければならないが、このような場合でも
テーパ部の長さを長くしてオネジ部の長さを一定
とすれば、着脱の際に必要な回転数に影響なく、
作業能率は変わらない、コンクリート製品を吊
り上げた場合、吊金具の最も荷重がかかる点はテ
ーパ部の根元付近となり、径が太く、ネジもきつ
てないので強度上有利となる。
《実施例》 以下、図面により実施例を説明する。
第1図は本考案の1実施例たる吊金具1および
埋設部材11を示す1部切欠側面図、第2図は埋
設部材11の正面図、第3図は吊金具1の背面
図、第4図は埋設部材11の型枠取付け方法の1
例を示す説明図、第5図は他の実施例たる吊金具
30および埋設部材41を示す断面図、第6図は
本考案を用いてU字溝を吊り上げた状態を示す説
明図である。
吊金具1は、第1図に示すごとく、U字体2お
よびボルト5から成る。U字体2は断面がほぼ円
形で、両端にボルト5が挿通される貫通孔3,4
が形成されている。貫通孔3は貫通孔4よりやや
径が小さく形成されている。ボルト5は先端にオ
ネジ部6を有する。オネジ部6のネジ山は摩擦抵
抗を小さくして滑らかな回転を得るため台形ネジ
としているが、角ネジであつてもほぼ同じ効果が
得られる。オネジ部6は更に摩擦抵抗を小さくす
るためテーパネジになつており、ネジの外径寸法
はボルトの中央よりは22.8mmであるが、先端にい
くにしたがつて縮径し、最先端の外径寸法は22mm
となつている。オネジ部6の長さは40mm、ネジの
リードは11.8mm、リード角は約9.7°であり約3回
転することにより、滑らかに埋設部材11に着脱
できる極めて好適な寸法となつている。本考案に
係るオネジ部のリードは、ボルトが滑らかに回転
することを条件になるべく長くし、5回転以内、
望ましくは3回転で埋設部材に着脱できることが
作業能率上必要である。リード角は、通常用いら
れる22mmボルトにおいて、許容しうる最低の条
件、すなわちネジの長さ30mmを5回転で着脱する
場合を考慮し、少なくとも5°以上であることが必
要である。ネジの強度を強くするためには多条ネ
ジとすることも効果的である。オネジ部6に続い
てはネジを有せず、オネジ部に向かつてゆるやか
に縮径するテーパ部7が形成されている。このテ
ーパは埋設部材11の開口端に設けられた、内周
壁にメネジを有しない導入部13のテーパと対応
する。埋設部材11に導入部13を設けること
は、埋設部材11の全長を長くし、吊り上げ時の
コンクリート製品15の局部に作用する応力を緩
和するとともに、ボルト5の最も曲げ応力が大き
くなる部分、すなわち埋設部材11の開口端にあ
たるA部分付近にはネジきりによる断面欠損がな
いから強度的に極めて有利となり、導入部13を
テーパ状にすることはボルトを埋設部材に差し込
む際のサグリが容易となる。ボルト5の後端に
は、第3図に示すごとく、ハンドル8が小ボルト
9により着脱自在に枢着されている。もちろんハ
ンドルの形状および取付け方法はこれに限るもの
ではなく、種々の公知のものが転用できる。ボル
ト5のやや後部よりには、第1図に示すごとく、
段10が形成され、段10より後方はやや縮径さ
れており、U字体2は、その貫通孔3の近傍が段
10およびハンドル8に挟まれることにより所定
の位置に回転自在に係止される。貫通孔3が貫通
孔4よりやや小さく形成されているのはこのため
である。
埋設部材11はプラスチツク製の筒体で、一端
は閉塞され、他端は開口しており、当該開口端を
外側にして、第1図に示すごとく、コンクリート
製品15に埋設される。埋設部材11の内周壁に
はボルト5のオネジ部6と螺合するメネジ部12
が、開口端寄りにはテーパ部7と対応する、内周
壁にメネジを有しない前述の導入部13が形成さ
れている。また、周壁外部には、第2図に示すご
とく、引抜き防止のための羽根14が4カ所突出
形成されている。もちろん、引抜き防止のために
はこれに限らず周壁外部に他の形状の凹凸を形成
してもよい。
他の実施例を表わす第5図において、吊金具2
0はやはりU字体21とボルト24から成る。U
字体21は両端に貫通孔を有するが、この貫通孔
の周壁はU字体に嵌着された軸受用メタル22,
23により形成されている。軸受用メタル22,
23は、軸受面に青銅粉末を多孔質に燒結し、そ
の多孔質内にテフロン−鉛の混合質またはアセタ
ール樹脂共重合体等を充満含浸させることにより
摩擦係数を低くするもので、これによりボルト2
4の回転が滑らかになる。ボルト24は先端に、
吊金具1のそれと同一形状のオネジ部25を有
し、さらにこれに隣接して、オネジ部25に向か
つてゆるやかに縮径するテーパ部26が設けられ
ている。このテーパは埋設部材31の導入部32
のテーパと対応する。ハンドル28はボルト頭2
7に鋼棒を嵌着固定したものである。鍔29はボ
ルト24がU字体21から抜け落ちるのを防ぐも
ので、小ボルト30によりボルト24の所定の位
置に係止される。
埋設部材11,31はプラスチツク製であるか
ら成形容易かつ安価であり、錆びることがないか
ら第1図または第5図に示すごとく、コンクリー
ト製品の表面に露出させて埋設することができ
る。したがつて型枠への取付けは、例えば、第4
図のごとく、ボルト16と埋設部材11を型枠せ
き板17を隔てて螺着する等極めて簡単で、コン
クリートを流し込んだ場合埋設部材内にセメント
ミルクが侵入することもないから、型枠の脱型に
先だつボルト16の引抜きも極めて容易である。
またネジのリード角を5°以上大きくし、さらにテ
ーパネジとすることにより、型枠からのボルト1
6の引抜きがいつそう容易になるうえ、埋設部材
をプラスチツクで成形する際、型の中からネジを
切つたコアーを回しながら戻す作業も極めて容易
となる。
吊金具1,20の埋設部材11,31を埋設し
たコンクリート製品への着脱は、ハンドル8,2
8を指にかけて約3回転まわすだけであるから、
その動作はほんの一瞬であり、全く作業能率に影
響することはない。そして吊金具のボルトと埋設
部材はネジで螺合されるからコンクリート製品の
吊上げ中に不測の事態が生じても吊金具がはずれ
るおそれがなく、極めて安全であるとともに、例
えば、第6図に示すごとく、外方に引張力を受け
る吊り方も可能となる。また吊金具のボルト5,
24はU字体2,21に回転自在に挿通されてい
るから、吊り上げた状態でコンクリート製品を反
転することも可能である。特に吊金具20の場合
は軸受け用メタル22,23の作用で容易に反転
できる。
《考案の効果》 上記したごとく、本考案を用いることによりコ
ンクリート製品吊上げ作業の安全を確保できる。
また、コンクリート製品の吊上げ作業の能率はも
ちろん、埋設部材の製造能率、埋設部材をコンク
リート製品に埋め込む作業の能率にも優れてい
る。コンクリート製品を吊上げた状態で反転させ
ることも可能である。埋設部材は錆びる心配がな
く、最終的なモルタル充填も不要である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例たる吊金具および埋
設部材を示す1部切欠側面図、第2図は埋設部材
の正面図、第3図は吊金具の背面図、第4図は埋
設部材の型枠取付け方法の1例を示す説明図、第
5図は他の実施例たる吊金具および埋設部材を示
す断面図、第6図は本考案を用いてU字溝を吊上
げた状態を示す説明図、第7図は従来の吊金具お
よび埋設部材の1例を示す1部切欠側面図、第8
図は従来の埋設部材の他の例を示す断面図であ
る。 1……吊金具、2……U字体、3,4……貫通
孔、5……ボルト、6……オネジ部、7……テー
パ部、8……ハンドル、11……埋設部材、12
……メネジ部、13……導入部、14……羽根、
15……コンクリート製品、20……吊金具、2
1……U字体、22,23……軸受用メタル、2
4……ボルト、25……オネジ部、26……テー
パ部、28……ハンドル、31……埋設部材、3
2……導入部、33……コンクリート製品。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端にリード角が5°以上のテーパ状の角ネジま
    たは台形ネジで成るオネジ部とこれに続くネジを
    有しないテーパ部を形成したボルトをU字体の両
    端に穿設した貫通孔に回転自在に挿通して成る吊
    金具と、一端を閉塞し他端を開口したプラスチツ
    ク製筒体の開口付近に前記テーパ部に対応するテ
    ーパ状の導入部を、その奥に前記オネジ部と螺合
    するメネジ部を形成して成るコンクリート製品に
    埋め込まれる埋設部材との組合せ。
JP3421284U 1984-03-12 1984-03-12 吊金具と埋設部材との組合せ Granted JPS60148788U (ja)

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JP3421284U JPS60148788U (ja) 1984-03-12 1984-03-12 吊金具と埋設部材との組合せ

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JPS60148788U JPS60148788U (ja) 1985-10-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179381A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Nichiei Shoji:Kk コンクリート製品の吊上具

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JPS60148788U (ja) 1985-10-02

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